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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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第○学年 ○○科指導計画

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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自己紹介をしよう

国語科学習指導案

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

指導方法等の改善計画について

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

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いろいろな衣装を知ろう

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

○数学科 2年 連立方程式

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

第1学年国語科学習指導案

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 6 報告文を書いて発表しよう

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

H27 国語

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

解答類型

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

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(1)

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

Microsoft Word - 社会科

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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Taro-5年研究のまとめ

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

保健体育科学習指導案

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作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

英語科学習指導案

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

から抜粋 ) を用意する その中から自分の興味のある資料を選択させ 主体的に文章が書けるようにする その後 書き上げた文章が説得力のある文章であるか 友だち同士で読み比べたり 校内の先生方に読んでいただいたりしながら 自分の文章を評価してもらうようにする そのことにより 児童が文章を書き換えることで


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3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 12 学校案内パンフレットを作ろう-共同編集・制作-

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

4. 単元の実際 習得 (1) 三部構成のモデル文 ゲームなんてやめなさい を提示し 子どもの意識とのズレを生む 実践を行った4 年生のクラス 38 名全員が何らかのゲームをもっていることを確認し 子どもがゲームについて感じている楽しさを十分掘り起こす その上で はじめ なか おわり の形式で書かれ

論理的な読解力を伸ばす授業 - 漢文学習における根拠を明確にした読解 - 1 科目名 国語総合 2 単元名 漢文入門 3 教材名 故事成語 ( 本時の振り返りシート ) 4 単元の内容 単元の目標と評価規準 評価方法 1 単元の目標ア文章の内容や形態に応じた表現の特色に注意して読もうとする ( 関心

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

新潟市立亀田西中学校

Transcription:

実践のまとめ ( 第 1 学年国語科 ) 胎内市立中条中学校教諭佐久間朋子 1 研究テーマ ひとり学び 共学び によって 表現力を高める指導 ~ 故事成語を使った体験文を書く活動を通して~ 2 研究テーマについて (1) テーマ設定の意図当校では ひとり学び 共学び を研究テーマとし 各教科で授業実践をしている 国語科では 教材を扱う際に ひとり学び 共学び を手立てとして さまざまな文章を幅広く読んだり深めたりする力 他の表現方法や構成を参考に自分の考えを適切に書く力 相手を意識して話したり聞いたりする力の育成に努めている 他者との意見交流は 自分の考えと他を比較したり 重ねたりすることで 自分の考えに広がりをもたせるための有効な手立てになる 多様な考え方や表現方法に触れることで豊かな表現力を身に付けさせたいと考え 本研究テーマを設定した (2) 研究テーマに迫るために 1 基礎 基本的な言語事項は ひとり学び で定着させる生徒はいくつかの故事成語を知っているが 多くの故事成語やその由来について触れる機会がこれまでは少なかったようである そこで この単元を通して 多くの故事成語に触れ その由来を調べることで 故事成語に対する興味を高めたいと考えた また 単に故事成語の意味を知るにとどまらず 体験文に故事成語を用いることで 故事成語を身近に感じ 自分の文章の表現に広がりをもたせていきたい 2 共学び によって 表現の仕方を広げる様々な故事成語と身近な体験を話し合い活動を通して結び付けさせたい 自分の経験が乏しい生徒 故事成語と体験がうまく結び付けられない生徒もいると考えられる そのため 体験文を書かせる前に グループの中で自由に話し合いをすることで 具体的な場面が浮かんだり どのようなことと故事成語を結び付けたらよいのかを考えたりするヒントとさせたい また 作文途中にもお互いに聞き合える雰囲気を作り 作文を苦手とする生徒への意欲を高めたい 3 故事成語を取り入れ 体験文を書くことで 故事成語の意味を確実にとらえさせ わかる 段階から 使える 段階へ高める体験文を書くことで 共学び から得たことを自分の文章表現に生かすことができる 故事成語の意味と自分の体験がつながった時 体験文を書くことにおもしろさが加わっていくことを期待したい また 今回選んだ故事成語が自分の体験に使えることを経験し 生徒にとって学んだ故事成語がより身近なものに感じられる 1

機会としたい (3) 研究テーマ達成にかかわる評価 故事成語の意味を理解し 体験作文に用いることができる 振り返りシートで肯定的な評価をする生徒が 80% 以上で達成されたと判断する 教師が体験文を読み 適切に故事成語が用いられた作文かを判断する 体験作文を書くために 話し合い活動で体験談を述べることができる ワークシートの記述から判断する 3 単元と指導計画 (1) 単元名 4 いにしえの心にふれる 今に生きる言葉 (1 年光村図書 ) (2) 単元の目標 故事成語 とは何かを理解し どのような言葉があるか興味や関心をもつ ( 国語への関心 意欲 態度 ) 矛盾 を読み 故事の内容を理解する ( 言語についての知識 理解 技能 ) 故事成語の表す意味を理解し 自分の体験と結び付けて体験文を書く ( 書く ) (3) 単元の評価規準関心 意欲 態度 読む 書く 故事成語が中国の歴史的な事実やエピソードを背景にした言葉であることを理解し 調べてみたい言葉を挙げている 様々な故事成語に関連して 体験談を述べている 現代語訳を参考にしながら 矛盾 の内容を理解することができる 故事成語を正しく用いて体験文を書いている 言語事項 矛盾 以外の故事成語について 言葉の由来や意味を理解する (4) 単元の指導計画と評価計画 ( 全 6 時間本時 4/6 時間 ) 次時学習内容学習活動主な評価規準と方法 故事成語を理解し 故事成語とは何かを確認 興味関心をもち音読す故事と語の意味の関する ることができる 連を確認する 矛盾 を音読する 音読カード 1 矛盾 以外の故事成語 知っている故事成語を一について知っているもの挙げることができる を挙げる 観察 矛盾 の原文と口語 矛盾 を音読する 歴史的仮名遣いを現代 2 訳を読み 故事の内 原文と口語訳を照らし合仮名遣いに直し音読 2

3 容を理解する 矛盾 以外の言葉の由来や意味を調べる 班ごとに故事成語を割り振る わせ 矛盾 の意味を とらえる 矛盾 以外の故事成語について辞書や書籍等で調べ 言葉の由来や意味をまとめる 3 できる 音読カート 矛盾 の意味と故事 について理解するこ とができる ワークシート 資料をもとに 故事成語の言葉の由来や意味を調べ ワークシートにまとめることができる ワークシート 4つの故事成語の中 1 人ずつ どんな場面か 自分の体験や考えられ で1つの故事に結び を考え 場面 の形で る場面を詳しく説明 4 つく体験や場面を話 付箋に書く している 観察 スト NRT し合う 具体的な話を出し合い 体験文と故事成語を結 体験作文を書く 体験作文のヒントを得さ び付けて 体験文を書 せる いている 原稿用紙 二 4つの中から1つ故事成 語を選び 体験文を 100 字から 200 字で書く 別の班の体験文を班 回し読みをして 体験文 他の体験文を読み 観 ごとに回し読みをす の自他評価をし 感想を 点に沿って評価する 5 の結果からも 言語事項 書く力を身に付けさせることが今後の課題とな(る 書く ことができる プリント問題をする 様々な故事成語の意味 故事成語の練習問題 を理解している を解く 評価用紙 漢文の決まりを説明 漢文の決まりを知る 漢文を訓読し 書き下 6 する 練習問題によって 確認 し文を理解すること する ができる ワークシート 4 単元と生徒 (1) 単元について 故事成語の多くは 今も日常生活の中で使われる言葉としてしっかり根付いている 教材文では 矛盾 を取り上げているが その他の故事成語についても生徒は聞いたり 使ったりした経験があると思われる しかし それらの言葉がどのようにして生まれた のかを知る学習は初めてであり 言葉の背景に豊かな世界があることに大いに興味や関 心を抱くと考えられる その感動を大切にしながら 生徒が自らたくさんの故事成語に ついて知りたいという雰囲気を高めていきたい また 知り得た故事成語を自分の体験と結び付ける学習を通して 今に生きる言葉 としての故事成語のすばらしさを実感させたい (2) 生徒の実態 本学級は男子 15 人 女子 14 人 計 29 名である 国語の学習に対して前向きに取 り組むが 基礎 基本の定着は十分とは言えない 当校の基礎学力向上テストや定期テ 本時)

っている 男女で話し合い活動をすることはできるが 積極的に意見を述べる男子に対し 女子は消極的で 考えにも深まりが見られない 1 学期の 共学び の学習場面では 自分の意見をもてない生徒や他の考えをそのまま自分の考えにしてしまう生徒が多く 共学び に深まりが見られなかった また リーダー的な存在が男子に多く 小集団の役割分担にも工夫が必要である 5 本時の展開 (1) ねらい 様々な故事成語の意味を知り 故事成語と結びつく場面や体験を述べることができる ( 言語についての知識 理解 技能 ) 自分の体験と同じ意味をもつ故事成語を使って体験文を書くことができる ( 書く ) (2) 展開の構想本時は 矛盾 以外の故事成語について 意味 用法 由来を知り それに結びつく場面や体験を話し合うことを通して体験文を書く時間である 前時は一人一つずつ故事成語を調べ 全員で本時の資料を作成した 興味をもつ故事成語を調べることで 故事成語に対する関心や学習意欲を高めることにした また 班内 (4 人班 ) で故事成語について話し合う場面を設定し 意味の理解が深まるようにする 故事成語を用いる場面を具体的に想像しやすくして 全くイメージできない生徒の考える手がかりにさせていく 各自が調べる故事成語についても 班員の学力を考慮し 教師が割り振ることで 全員が故事成語を用いて体験文を書くことができる授業を目指す (3) 展開 時間学習活動教師の働きかけ 評価 留意点 導入 (5 分 ) 展開 1 (20 分 ) 本時のねらいを知る 自分達に割り振られた資料を読み 本時の活動を知る 割り振られた4 つの故事成語に結びつく体験や場面を挙げ 具体的に話し合う 何を学ぶのかを明確にするため 本時のねらいを板書する 本時の流れについて説明する 〇話し合い例を示す 拡大した用紙を黒板に貼り 例を示す ( 教師の体験談 ) 付箋を配布する 場面 ( 時 ) と簡潔に記入させる 一斉に付箋を貼り 一人ずつ場面説明をする なるべく いつ どこで 何を どうした を意識して説明させる 4

展開 2 (20 分 ) まとめ (5 分 ) 学び合いによって 体験文を書く手がかりを得るよう働きかける 例をうまく挙げた生徒を全体に紹介する 4つの中から 選んだ故事成語を取り入れ 体験文に用いる 100 字 ~200 字で作文するよ故事成語を決定う指示する する 他の体験話を参考にしたり 新たな故事成語に挑戦させたりする 故事成語を用い 用例や話し合いで出た体験談て 体験作文をなどを参考に作文させる 書く 本時を振り返る 故事成語の理解 作文 話し合い活動について振り返りをさせる 故事成語の意味が わかり 体験作文を 書いている (4) 評価 様々な故事成語の意味を知り 故事成語と結びつく場面や体験を述べることができる ( 言語についての知識 理解 技能 ) 自分の体験と同じ意味をもつ故事成語を使って体験文を書くことができる ( 書く ) 6 実践を振り返って (1) 授業の実際故事成語の単元を扱うにあたり 矛盾 を音読する前に 矛盾 蛇足 四面楚歌 蛍雪の功 について知っているか尋ね 挙手させた 矛盾 については以前に聞いたことがある 知っていると答えた生徒が多かったが 他の故事成語について知っている生徒はごく少数であった そこで 覚えてほしい故事成語や 単元名にもなっている 今に生きる言葉 として生徒が使いやすい故事成語を教師が30 語選び 生徒一人一人に希望を聞き取って故事成語の意味 由来 用例を辞書や書籍を使って調べさせた 自分の選んだ故事成語であり 一人一人違う故事成語を調べるため 生徒は興味をもって短時間で調べ学習を終えた 調べた故事成語をランダムに班に4つずつ配布した どの班にも使いやすい故事成語が必ず1つは入るようにし 全員がいずれかの故事成語を使って体験文を書けるように配慮した 教師の例示でも生徒が親しみやすい故事成語を用い 体験文を書くことへの抵抗感を減らす工夫をした 付箋を用いて 簡潔に自分の体験を記入させてから班内での話し合いを行った この段階を取り入れたことで どのような体験をどのように話したらよいか一人一人に考えさせることができた また 他の体験談は付箋だけでは明確でないため 真剣に 5

他の話に耳を傾ける雰囲気を作ることができた 同じ故事成語を班員全員が選ぶ班もあったが それぞれの体験を興味深く聞いたり 共感しながら聞いたりする姿が見られた 自信のない生徒も他と似たような話をすることで 体験文を書くための準備ができた 体験談の話し合いの時間が十分にとれたところで 体験文を書かせた 中には班内に配られた故事成語では書きづらいため 教師の例示したものや 矛盾 を用いて書きたいと申し出る生徒もいた どの故事成語を選ぶか どのように書き進めるかなど 時間がかかると予想していたが どの生徒も字数制限を守り スムーズに書くことができた 授業の最後に 3つの項目で振り返りをさせ 授業の感想を自由記述で書かせる時間を設けた 結果は以下のとおりである 振り返りアンケート (%) 1 四人班での話し合い活動の中で 故事成語につながる体験談を話すことができた 2 四人班での話し合い活動は 故事成語を選んだり 自分の体験談を書いたりする時の参考になった 3 自分の体験と同じ意味をもつ故事成語を使って 体験文を書くことができた A B C D できたできない 77.8 18.5 3.7 0 81.5 18.5 0 0 92.6 7.4 0 0 授業の感想 故事成語の中には 自分の体験と同じようなものがたくさんあっておもしろかった 難しいと思ったけれど 故事成語を使った文を書くのは楽しかった 日常生活でも使えそうだなと思った 昔の言葉だけど 今でも由来と同じような体験を自分がしていることがわかって びっくりした 知らなかった故事成語も多かったけれど みんなが調べた故事成語がわかりやすくて覚えられたし 自分で使ってみたら身近に感じた 生徒にとって 故事成語の意味はわかっても実際に使うとなるとハードルが高くなる しかし 振り返りの記述を見ると 体験文を書くことを通して 故事成語への興味も高まり 意味の理解も深まり 故事成語を自 6

分で使えることを実感できていることが分かった また 本授業後の生徒の会話に 給食の残量を比較して 五十歩百歩だ そんなことは 蛇足だ など 故事成語を使 用する場面が見られ 生徒の中に故事成語が生きている姿が見られた (2) 研究テーマについての考察まず 生徒が新たに出会う故事成語とじっくり向き合うことができるようにするために ひとり学び の時間を設定した 教材文である 矛盾 を全体で学習し 故事成語の由来や言葉の意味を知り 矛盾 を使って短文を作った 矛盾 の意味を何となく知っていた生徒も含め 由来を知った時には言葉の意味とのつながりに感動を得ることができた 同じ流れで個々に調べ学習を行ったため 生徒は自分の調べた故事成語の背景に どのような話があるのか興味をもって取り組んだ 同様に他の生徒がどんな故事成語を調べているのか気になる様子が見られ どんなことがわかったのか互いに見せ合う雰囲気が自然にできていた 単元の後半では 個々に調べた故事成語を全員分配布し 読む時間を設定した お互いに仕上げた作品であるため 丁寧に目を通す姿が見られた このようなことから じっくり調べたり 新しい故事成語を覚えたりするために ひとり学び の時間設定は有効であった 次に 共学び によって表現の仕方を広げる活動についてである 授業の前日まで個々に調べた故事成語のシートを配布するかどうか迷いがあった シートを配布することで 話し合う必要性がなくなるのではないかとの懸念があったためである 学力差のある班員同士でどのような話し合いが行われれば 全員体験文を書くことができるか何度も検討した 体験文が書けない理由として 故事成語の意味がわからない 由来と故事成語の意味が結びつかない 体験していることがあってもうまく故事成語の由来と重ねられないなどを予想した それらを解消するためにも 同じような場面に出くわしている生徒の体験を聞くことに意味があると考え 当日の授業では資料を全員分配らず 1 枚につき故事成語が1つ書かれている資料のみ配布した 付箋を用いて話し合わせることにより より具体的な体験が出された 振り返りでも 自分の体験はうまく言えなかったけど 班の人の体験を聞いて自分も似たような体験があったから体験文を書くことができた などの記述が見られた また 体験文の書き始めで手が止まる生徒もなく スムーズに書き出せていた 付箋を貼りながら体験を話し合わせる活動は体験文を書くために有効な活動であった 最後に体験文を書くことで 故事成語の意味と自分の体験とを確認する場面が多くあった 表面的な意味の理解では体験文を書くことが困難である 体験文を書く際にも 話し合いの隊形を崩さなかったことで互いに読み合い 確認し合う姿が見られた 故事成語の意味を大幅に取り違えることなく 全員が時間内に体験文を書き終えることができた ひとり学び 共学び の時間を目的と活動内容によって両方取り入れることで 故事成語に対する興味関心を生徒がもつようになった 故事成語の意味を理解したり 体験文を書くことで表現力を高めたりすることにつなげることができたと考える 7

(3) 今後の課題本単元の授業を振り返り 課題として挙げられるのは次の二つである 一つ目は 自分の調べた故事成語について 確実に意味を理解し 使えるまでになっていたかという点である 一度自分で体験文に用いた故事成語については十分理解できたと考えられるが その他の故事成語については不十分なものもある 単に故事成語の意味を問う問題を解かせ 繰り返し覚えさせるだけでなく 日々の授業で短文作りなどをさせ 使える故事成語としてその数を増やしていく必要がある 二つ目は 体験文の書き方である 今回は 故事成語の意味を正しく理解し 自分の体験文に取り入れることをねらいとしていたため 文章の構成にはきまりを作らなかった しかし 書かれた体験文を読むと 段落の付け方や文のねじれなど推敲が必要な文章が多く見られた 書かれた体験文を自分で読み直す機会を設けたり 互いに体験文を読み合わせて評価し合ったりする時間を設定することで さらに体験文の表現方法を豊かにさせていく必要がある また 本時の授業を参観してくださった先生方から次のようなご指導を頂いたので 今後の授業に生かし 生徒が主体的に学ぶ授業をさらに目指していきたい 付箋使用は書くことへの準備として有効だと思う 書くことへの抵抗感を減らす試みであり 意欲が高まると感じた 和やかな雰囲気で 共学び がされており 故事成語とそれぞれの身近な体験が素直に話し合われていた 具体的な場面を語らせることが体験文を書く活動につながっていた 故事成語の意味を正しく把握していない生徒もいたので 体験文の添削時に確認して 今後の授業で補充することが必要だと思う 8