小学校国語科 7( 平成 23 年度 ) 第 5 学年国語科学習指導案 1 単元名 俳句の世界を楽しもう 2 単元の目標 季語の役割を理解し, 季語を踏まえて場面の様子を思い浮かべたり作者の心情を想像したりすることができる 俳句の鑑賞を通してとらえた季語の役割を踏まえ, 季語を効果的に用いて俳句を創

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作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

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(1)

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

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よく聞いて, じこしょうかい 2

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

4. 単元の実際 習得 (1) 三部構成のモデル文 ゲームなんてやめなさい を提示し 子どもの意識とのズレを生む 実践を行った4 年生のクラス 38 名全員が何らかのゲームをもっていることを確認し 子どもがゲームについて感じている楽しさを十分掘り起こす その上で はじめ なか おわり の形式で書かれ

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

自己紹介をしよう

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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

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はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

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第1学年国語科学習指導案

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

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学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

国語科学習指導案様式(案)

<小学校 生活科>

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

3 年図画工作科実践事例 1. 単元すきな場面を - お話の絵 - ( 日本文教出版 3 4 年上 そのときの気持ちを大切に 関連 ) 2. 指導時期 5 月 3. 目標 読んだり聞いたりしたお話の 好きな場面を想像して絵に表すことを楽しむことができる イメージをふくらませて 想像したことを工夫して

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○ ○ 科 学 習 指 導 案

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

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○ ○ 科 学 習 指 導 案

ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援に

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(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

生徒用プリント ( 裏 ) なぜ 2 人はケンカになってしまったのだろう? ( 詳細編 ) ユウコは アツコが学校を休んだので心配している 具合の確認と明日一緒に登校しようという誘いであった そのため ユウコはアツコからの いいよ を 明日は登校できるものと判断した 一方 アツコはユウコに対して 心

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国語科学習指導案 平成 25 年 6 月 25 日 ( 火 ) 5 校時 第 3 学年 A 組 ( 男子 12 名, 女子 15 名計 27 名 ) 授業教室 3A 教室 指導者相田健太郎 (T1) 柿内香予 (T2) 1 単元の学習指導について (1) 単元名 近現代の短歌 俳句 読もう 詠もう短

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

国語科学習指導案

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第○学年 ○○科指導計画

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

第4学年算数科学習指導案

頭をうなだれ下に戻る この視点の動きとともに 作者の思いがどのように変わっているかを想像させることで 月が望郷の念や遠く離れた家族や友達を想起するきっかけになっていることにも気付かせることができるであろう また 白文の形式で提示することで 漢字や熟語の意味から詩の内容を予想し 情景や作者の思いにまで

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

第○学年○組 学習指導案

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

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算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

第1学年国語科学習指導案

20情報【授業】

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

文章構成の在り方を実感できる「読むこと」の学習指導

総合第 3 学年福山市立千年小学校指導者山本康子 単元名 何もないとは言わせない!~ 千年の町のじまんをしよう ~ 本単元で育成する資質 能力 表現力主体性 積極性 思いやり自らへの自信 1 年間指導計画 月 千年の町をじまんしよう (70 時間 )

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るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

イ歌詞の表す情景や気持ちを想像したり, 楽曲の気分を感じ取ったりし, 思いをもっ て歌うこと ウ自分の歌声及び発音に気を付けて歌うこと エ互いの歌声や伴奏を聴いて, 声を合わせて歌うこと 音楽づくり ア声や身の回りの音の面白さに気付いて音遊びをすること イ音を音楽にしていくことを楽しみながら, 音楽

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

本田泉・12月・小1・生活

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題 音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実 研究主題 児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造 ~ 主体的な言語活動の工夫 ~に基づき 児童一人ひとりが楽曲を聴いて 感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより 音楽に対する自分の思

7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

解答類型

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案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

Transcription:

小学校国語科 7( 平成 23 年度 ) 第 5 学年国語科学習指導案 1 単元名 俳句の世界を楽しもう 2 単元の目標 季語の役割を理解し, 季語を踏まえて場面の様子を思い浮かべたり作者の心情を想像したりすることができる 俳句の鑑賞を通してとらえた季語の役割を踏まえ, 季語を効果的に用いて俳句を創作することができる 3 単元設定の趣旨 (1) 単元について日本の伝統的な短詩型である俳句は, 五音七音の組み合わせのリズムで構成され, 短い言葉の中にさまざまな季節の情景や, 詠み人の思いが込められている 本単元では俳句の鑑賞 創作に欠かせない季語に着目させていく 季語とは, 俳句で 四季それぞれの季節感を表すために句に読み込む語 をいう 日本の国土の条件が生み出した様々な変化に対応して創り出されており作者の心情をも反映している言葉である そこで, 児童には, 季語は単に季節を表す言葉ではなく, 季語には日本独特の繊細な季節感や, 作者の心情が込められていること を鑑賞を通して実感を伴って気付かせていきたいと考えている 具体的には, 作者が自分の心情を表現するためにふさわしい季語を選んでいることが5 年生の児童にも分かる句を選び, 上記のことを納得して受け止めさせたいと考えている その上で, まず自分が表現したいことや自分の表現を明らかにさせ, その心情を表現するためにふさわしい季語を選んでいくという手順で, 自分の俳句作りをさせていこうと考えている (2) 児童について児童は標語やスローガン作りなどを通して, 五七五の形式やリズムには親しんでいる しかし, それらと俳句の違いについては理解していない 俳句も五七五形式の短詩であるという意識しかない また, 知っている俳句があるか聞いたところ, 古池やかわずとびこむ水の音 やせがえる負けるな一茶これにあり など, 限られた句だけがあがっただけだった 季語について尋ねると, 俳句には季節を表す言葉を入れるきまりがあることを知っている児童は数名であった 1

4 単元の指導計画時 学習活動 指導のポイント 1 七五調 五七調のリズムがある詩や歌, 俳句などを情景を思い浮かべたりリズムを感じ取ったり, 音読をしたり暗唱したりする 季語一覧 を読み, 季語 の多さや季語としてあがっている言葉の豊かさを知る 七五調のリズムの仕組みに目を向けさせる 季語を集めたプリント 季語一覧 から, 日本人のもつ繊細で豊かな季節感に気付かせる 俳句の基礎知識を知る 川柳や短歌と俳句を比較しながら, そ 季語 が表す様子や作者の心情を れらとの違いや俳句の特性に気付かせ 理解する ていく 表したい自分の状況や心情を考え, 季語が作者の季節感や状況, 心情を表 2 それにふさわしい 季語 を選ぶ 本時 第 2 時の最後に選んだ季語を使って, 俳句を作る 季語とそれ以外の部分が重なって 3 いないか, リズムは合っているかを考え, お互いにアドバイスし合い, 推敲して俳句を完成させる す役割があること, 季語にはそれらが込められていることを, 具体的な俳句を基に気付かせていく 季語の豊かさや季語がもっているイメージを感じ取らせる 季語の役割を踏まえ, 俳句で表現したい自分の気持ちや状況を, 季語 に置き換えさせる 自分が表現したいことを 季語 を生かして, 五七五の形式で創作させる 季語が効果的に使われているか, リズムはよいかをアドバイスさせたり, 俳句からどんな情景や心情が伝わってくるかを交流させたりする 5 本時の指導 (1) 本時のねらい文脈における他の言葉とのつながりや, 季語そのもののイメージを大切にして, 季語を踏まえて作者の心情を豊かに想像することができる (2) 本時の構想 1 川柳と比較させ, 俳句の特徴である 季語 の存在に気付かせる はじめに, 次の 4 枚の短冊を用意する 俳句が 2 句と川柳が 2 句である 選んだ 2

句は,5 年生の児童が情景や心情を想像しやすいもの, 季語から作者の心情を想像しやすいものとした 妹の満点答案五月晴れ ( 俳句 ) 名月を取ってくれろと泣く子かな ( 俳句 ) 小林一茶風呂あがりぱっと手を見るしわだらけ ( 川柳 ) 散髪代俺は千円犬は一万下流の夫 ( 川柳 ) 1 上記の4 句を順番をバラバラにして黒板上に並べる そして 二つに仲間分けしなさい と働き掛ける あえて観点は示さない 児童に仲間分けをさせることで, じっくりと4 句を眺め, その差異に着目させていく 様々なことに気付いていくであろうが, 四つの俳句 川柳を対比 類比する活動を通して, 俳句には季節を表す言葉がある という特徴に気付かせてく 2 季語 が表す様子や作者の心情を理解する 児童と同年代の子どもが作った俳句を提示し, 季語はどれかを問う そして, ワークシートにその季語から想像される作者の心情を 喜怒哀楽 のいずれかで表出させる 四つのマークを用い 喜怒哀楽 と作者の心情の種類を限定することで, 児童に作者の心情を考えやすくさせる効果をねらう また, 児童同士の考えが分かれた時には, 話し合いの論点を四つ以内にすることができ立場を明確にさせることができる 本時で児童に提示する俳句は三句 気象に関する季語を含む句を選んだ 季語が作者の心情を表していることに気付かせるのに, 気象に関する季語は児童にとってとらえやすいと考えたからである 選んだ三句は以下の通りである ア妹の満点答案五月晴れ季語 五月晴れ 五月晴れのように晴れ晴れとした, 嬉しい気持ち イ先生が病院へ行く冬の雲季語 冬の雲 寒々とした鉛色の空いっぱいの雲のように, 何か不安で心配する気持ちウ雪とけて村いっぱいの子どもかな季語 雪とけて 雪がとけ, 春になった晴れやかな喜びの気持ち 3 俳句で表したい自分の様子や心情を考え, それを 季語 で表す 表したい自分の様子や心情を考え, 季語 がもつイメージを考え, 自分の様子 や心情にふさわしい季語を選ばせる 3

時 (3) 本時の展開主な発問と予想される児童の反応次の四つの句を二つのグループに仲間分けしてワークシートに書きましょう また, 分けた理由も書きましょう 1 散髪代俺は千円犬は一万 ( 下流の夫 ) 2 妹の満点答案五月晴れ 3 名月を取ってくれろと泣く子かな 4 風呂あがりぱっと手を見るしわだらけ 指導上の留意点 ワークシートに記入させる C: 私は,14と23に分けました 理由は1と4は季節を表す言葉がなくて2と3は季節を表す言葉があるからです C: 私は,124と3に分けました なぜなら,124は現代の俳句で,3 は古い感じがするからです C: 私も124と3に分けました なぜなら,3には, かな という言葉遣いが入っているから古い感じがしました 先の四句から, 妹の満点答案五月晴れを提示する 指示 : この句の季語 五月晴れ を確認し, ワークシートに記入させる この季語から, どんな様子や気持ちが伝わってきますか 喜怒哀楽の四つのいずれかを決めるとしたらどれでしょう 一つに をつけてワークシートに書きましょう 理由も書きましょう C: ぼくは, 喜 だと思います 妹が満点をとって喜んでいる様子を表していると思うからです C: ぼくは, 怒 だと思います 妹ばかり点がよくて, 自分は取れない悔しさが感じられるからです 先生が病院へ行く冬の雲この俳句の季語は? C: 冬の雲 同じ 17 文字でも季語の有無で俳句と川柳に分けられることを押さえる 現代の小学生が作った俳句であることを伝える ペアで発表させた後, 全体で発表する 4

5 この季語から, 作者のどんな様子や気持ちが分かりますか, 喜怒哀楽のどれかに をつけてワークシートに書きましょう 理由も書きましょう C: 怒 だと思います 冬は寒くてあまりいい気分じゃない上に, 先生が病院へ行って自習になってしまって怒っていると思うからです C: 私は 哀 だと思います 冬の寒い日に, 先生の具合が悪くなって病院へ行かなければならないなんて, 作者の心配な気持ちを表していると思うからです 二つの俳句から, 季語は作者の気持ちを表現するものであることを確認し, 板書する 江戸時代の与謝蕪村という人が作った俳句です 雪とけて村いっぱいの子どもかな ( 与謝蕪村 ) この季語から, 作者のどんな気持ちが分かりますか, 喜怒哀楽のどれだと思うかを話しましょう C: 季語は 雪とけて で, 気持ちは 楽 だと思います 寒い冬が終わって雪がとけて春になってきたことがうれしいから 楽 だと思います C: ぼくも季語は 雪とけて だと思います 春になって子どもたちがまたたくさん外へ出てきてうれしいから, 楽 だと思います 昔の人も今と同じように, 喜怒哀楽を季語で表現していたことをおさえる 自分が俳句で表したい気持ちや状況を考え, それを季語で表してみましょう また, その季語の表す自分の気持ちや様子もワークシートに書きましょう 小グループで互いに発表し合う その後, 全体で共有し合う C: 春の朝 何かすがすがしくやる気に満ちている気持ち C: 金魚すくい お祭りみたいにわくわくして楽しい気持ち C: 五月晴れ 友達とけんかをしていてもやもやしていたけれど, 話し合って仲直りして, もやもやとした気持ちがなくなって, 明るくすっきりした気持ち 例を示し, 心の中の喜怒哀楽を季語に例える具体を示す 季語は, 配付済みのミニ歳時記の中から選ばせる 5

(4) 評価評価場面 方法小グループ及び全体における発表場面 ( 観察及びワークシート記述による評価 ) 評価 A ミニ歳時記の中から季語を一つ選び, その季語を表そうとする自分の気持ちを, 文字程度で詳述することができる 評価 B ミニ歳時記の中から季語を一つ選び, その季語で表そうとする自分の気持ちを自分なりに書くことができる 1 第 19 回サラリーマン川柳第 位第一生命 6