DEF ABC の外接円に内接する種々の DEF について, の値 ABC 点 P を ABC 内の点とし,AP,BP,CP をそ れぞれ延長し, ABC の外接円との交点をそ れぞれ D,E,F とする また,AD と BC,BE と CA,CF と AB との交点をそれぞれ L,M, DEF N

Similar documents
< D8C6082CC90AB8EBF816989A B A>

20~22.prt

Math-quarium 練習問題 + 図形の性質 線分 は の二等分線であるから :=:=:=: よって = = = 線分 は の外角の二等分線であるから :=:=:=: よって :=: したがって == 以上から =+=+= 右の図において, 点 は の外心である α,βを求めよ α β 70

STEP 数学 Ⅰ を解いてみた から直線 に下ろした垂線の足を H とすると, H in( 80 ) in より, S H in H 同様にして, S in, S in も成り立つ よって, S in 三角形の面積 ヘロンの公式 in in 辺の長

() () () F において, チェバの定理より, = F 5 F F 7 これと条件より, = よって, = すなわち F:F=7:0 F 7 F 0 FO F と直線 について, メネラウスの定理より, = F O 5 7 FO これと条件および () より, = 0 O FO よって, =

Math-Aquarium 例題 図形と計量 図形と計量 1 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする A 地点の目の位置 A' から 木の先端への仰角が 30,A から 7m 離れた AQB=90 と なる B 地点の目の位置 B' から木の先端への仰角が 45 であ るとき,

平成 25 年度京都数学オリンピック道場 ( 第 1 回 ) H 正三角形 ABC の外接円の,A を含まない弧 BC 上に点 P をとる. このとき, AP = BP + CP となることを示せ. 解説円周角の定理より, 4APC = 4ABC = 60, であるから, 図のよ

数論入門

頻出問題の解法 Check Exercize 1. 四角形 ABCD において 辺 AB, BC,CD, DA の中点をそれぞれ P,Q, R, S とすると 四角形 PQRS は平行四辺形であることを証明せよ 2. AB=2, BC =4,CA=3 である ABC において 辺 BC の中点を M

< 中 3 分野例題付き公式集 > (1)2 の倍数の判定法は 1 の位が 0 又は偶数 ( 例題 )1~5 までの 5 つの数字を使って 3 ケタの数をつくるとき 2 の倍数は何通りできるか (2)5 の倍数の判定法は 1 の位が 0 又は 5 ( 例題 )1~9 までの 9 個の数字を使って 3

" 01 JJM 予選 4 番 # 四角形 の辺 上に点 があり, 直線 と は平行である.=,=, =5,=,= のとき, を求めよ. ただし,XY で線分 XY の長さを表すものとする. 辺 と辺 の延長線の交点を, 辺 と辺 の延長線の交点を G とする. 5 四角形 は直線 に関して線対称な

2015年度 信州大・医系数学

数学 Ⅲ 無限等比級数の問題解答 問 1 次の無限級数の和を求めよ (1) (5) (2) (6) (7) (3) ( 解 )(1) 初項 < 公比 < の無限等比級数より収束し (4) (2) (3) その和は ( 答 ) であるから 初項 < 公比 となっている よって 収束し その和は よって

2016年度 九州大・理系数学

< BD96CA E B816989A B A>

4STEP 数学 B( 新課程 ) を解いてみた 平面上のベクトル 6 ベクトルと図形 59 A 2 B 2 = AB 2 - AA æ 1 2 ö = AB1 + AC1 - ç AA1 + AB1 3 3 è 3 3 ø 1

17-年間授業計画(1年数学).xlsx

中学 1 年生 e ライブラリ数学教材一覧 学校図書 ( 株 ) 中学 1 年 数学 文字式式の計算 項と係数 中学 1 年 数学 次式 中学 1 年 数学 項のまとめ方 中学 1 年 数学 次式の加法 中学 1 年 数学 77

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

2017年度 信州大・医系数学

重要例題113

2014年度 千葉大・医系数学

2018年度 筑波大・理系数学

2019年度 千葉大・理系数学

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

2014年度 センター試験・数学ⅡB

<4D F736F F D F90948A F835A E815B8E8E8CB189F090E05F81798D5A97B98CE38F4390B A2E646F63>

S02 1 図において = =とする このとき = であることを証明せよ と において = 1 = 2 辺 は共通 より 3 辺 (3 組の辺 ) がそれぞれ等しい よって 合同な三角形の対応する角の大きさは等しい ゆえに = である

2016年度 筑波大・理系数学

学習指導要領

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 平面のベクトル 例題 1 つなぐ, 伸ばす / 正多角形正 n 角形問題を解くとき注目すべき主な点 角 図形点について頂点, 辺の中点, 外接円の中心角について円周角, 中心角図形について頂点を結んで

. 角の二等分線と調和平均 平面上に点 を端点とする線分 と を重ならないようにとる, とし とする の二等分線が線分 と交わる点を とし 点 から に垂直に引いた直線が線分 と交わる点 とする 線分 の長さを求めてみよう 点 から に垂直な直線と および との交点をそれぞれ, Dとする つの直角三

ピタゴラスの定理の証明4

相加平均 相乗平均 調和平均が表す比 台形 の上底 下底 の長さをそれぞれ, とするとき 各平均により 台形の高さ はどのように比に分けられるだろうか 相乗平均は 相似な つの台形になるから台形の高さ を : の 比に分ける また 相加平均は は : の比に分けます 調和平均は 対角線 と の交点を

2017年度 千葉大・理系数学

( 表紙 )

2014年度 筑波大・理系数学

Microsoft Word - 問題3完

二等辺三角形の性質 (2) 次の図の の大きさを求めなさい () = P=Q P=R Q 68 R P (2) (3) 五角形 は正五角形 = F 50 F (4) = = (5) === = 80 2 二等辺三角形の頂角の外角を 底角を y で表すとき y を の式で表しなさい y 2-5-2

2014年度 九州大・文系数学

学習指導要領

学習指導要領

丛觙形ㆮ隢穓ㆮ亄ç�›å‹ƒç·ı

(Microsoft Word - \213\363\212\324\220}\214`_\220\263\216l\226\312\221\314_.doc)

平成 0 年度高校 1 年 ( 中入 ) シラバス予定 授業計画月単元 項目内容時数 10 節三角形への応用数学 Ⅱ 1 章方程式 式と証明 1 節整式 分数式の計算 1 正弦定理 2 余弦定理 三角形の面積 4 空間図形の計量 参 内接円の半径と三角形の面積 発展 ヘロンの公式 1 整式の乗法と因

座標軸以外の直線のまわりの回転体の体積 ( バウムクーヘン分割公式 ) の問題の解答 立体の体積の求め方 図 1 の立体の体積 V を求める方法を考えてみる 図 1 図 1 のように 軸の から までの長さを 等分する そして とおく とすると となる 図 1 のように のときの 軸に垂直な平面 に

EBC= ABC これと ( ) より BFC= A.. ある人が0 段の階段を以下の条件を満たして登る登り方は何通りあるか 条件 : 一歩につき 段までとばして登ることができる 解説問題と同じ条件で k 段を登る場合の数を f(k) と表すことにする 一般に n 段の階段を登ることを考える 最初に

学習指導要領

テレビ講座追加資料1105

Microsoft Word - スーパーナビ 第6回 数学.docx

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

学習指導要領

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

2015年度 京都大・理系数学

FdData中間期末数学2年

2017年度 長崎大・医系数学

2011年度 東京工大・数学

p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと

【】 1次関数の意味

PoincareDisk-3.doc

【】三平方の定理

2015年度 金沢大・理系数学

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

Taro-1803 平行線と線分の比

2014年度 名古屋大・理系数学

2011年度 筑波大・理系数学

喨微勃挹稉弑

学力スタンダード(様式1)

2013年度 九州大・理系数学

学習指導要領

エンマの唇

問 題

学習指導要領

学習指導要領

学習指導要領

学習指導要領

学習指導要領 ( イ ) 集合集合と命題に関する基本的な概念を理解し それを事象の考察に活用すること 向丘高校学力スタンダード 三つの集合について 共通部分 和集合を求めることができる また 二つの集合について ド モルガンの法則 を理解する ( 例 ) U ={ n n は 1 桁の自然数 } を

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

2011年度 大阪大・理系数学

高ゼミサポSelectⅢ数学Ⅰ_解答.indd

そこで ある程度の知識があれば数学と情報の練習もかねて用いてもおもしろいのではないだろうか これはある程度の下準備のされたファイルと FLSH のアプリケーションがあれば計算処理の結果をグラフなどで視覚的に表示することが可能となると思われる 環境が許せば できあがったものをいじ るだけでなく自分で作

2011年度 東京大・文系数学

2018年度 東京大・理系数学

学習指導要領

PowerPoint プレゼンテーション

竹田式数学 鉄則集

中学 3 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :17 問題数 : 基本 145, 標準 145, 挑戦 145 多項式と単項式の乗法 除法 式の展開 乗法公式などの問題を収録 解説教材 :6 確認問題 :6 単項

解答例 ( 河合塾グループ株式会社 KEI アドバンスが作成しました ) 特別奨学生試験 ( 平成 29 年 12 月 17 日実施 ) 数 学 数学 2= 工 経営情報 国際関係 人文 応用生物 生命健康科 現代教育学部 1 整理して (60 分 100 点 ) (2 3+ 2)(

2018年度 2次数学セレクション(微分と積分)

英語                                    英-1

2017年度 神戸大・理系数学

数学 A 図形の性質発展問題 ( 1) ( 平行線と線分比 ) 3 角形の角の 2 等分線の定理 問 1 ABC の内角 Aの 2 等分線が辺 BCと交わる点を Dとする 内角 Aの外角の 2 等分線が辺 BCの延長線と交わる点を Eとする AB:AC=BD:CD AB:AC=BE:EC が成り立つ

Microsoft Word - 数学Ⅰ

2014年度 九州大・理系数学

2014年度 信州大・医系数学

2018年度 岡山大・理系数学

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

形 に余弦定理を用いて が得られる 回も余弦定理を使うことになってしまう < よしお > ただ () と異なっている条件は = 0 が分かっているということ だから とその対辺 の関係で余弦定理を使うことはできる = + cos = とし の 次方程式を解くと余弦定理は 回しか使わない < アリス

公式集 数学 Ⅱ B 頭に入っていますか? 8 和積の公式 A + B A B si A + si B si os A + B A B si A si B os si A + B A B os A + os B os os A + B A B os A os B si si 9 三角関数の合成 si

【FdData中間期末過去問題】中学数学3年(乗除/乗法公式/因数分解)

Transcription:

の外接円に内接する種々の について の値 点 P を 内の点とし PBPP をそ れぞれ延長し の外接円との交点をそ れぞれ DEF とする また D と BBE と F と B との交点をそれぞれ LM N とする 次の種々の点 P に対して の値を 辺 と を用いて表せ ただし (7) については = の使用も 可とする また (0) については さらに ot の使用も可とする ( 二等辺三角形を の外側に作ったときは低角を 内側 に作ったときは低角を とする ) () 点 P は外心 () 点 P は重心 () 点 P は内心 () 点 P は垂心 (0) の参考図 (5) 点 P は Grgo( ジェルゴンヌ ) 点 BMN の交点 (LMN は内接円の接点 ) (6) 点 P は Ng( ナーゲル ) 点 BMN の交点 (LMN は傍接円の接点 ) (7) 点 P は Frt( フェルマー ) 点 BP= P= PB を満たす () 点 P は第 Bror( ブロカール ) 点 PB= PB= P を満たす ( なお P= PB= PB を満たす点 P を第 Bror 点といい 結果は第 の場合と同じである ) (9) 点 P は Loi( ルモワーヌ ) 点 において 中線を角の二等分線に関して折り返した つの直線は 点 P で交わる ( この点を類似重心ともいう ) (0) 点 P は Kirt( キーペルト ) 点 の各辺を底辺とする相似な二等辺三角形 GBHIB をつくると 直線 GBHI は 点 P で交わる ( 補足 ) この問題の () から () までは 07 年 月 6 日に本校の中 生 T 君から出題され 翌日 解答を渡 した この問題を参考に (5)~(0) を追加した

求め方 となる場合を除く =PEF+PFD+PDE である PEF の求め方は次の 通り考えられる [] PEF= PE PF i EPF PE [] PEF= P PB( PEF PB よりPEF:PB=PE :P であるから ) 予め = BM= N= とおいておく i. メネラウスの定理で P: を求めると PPB: が求められる ii. 方べきの定理で LD を求めると PD=+LD iii. i EPF の値は点 P の種類によって求め方は様々である PD が求められると PEPF は をローテーションして求めることができる また P が求められると P も をローテーションして求めることができる 実際 種々の場合について 次のように求めた 合同になる場合 () 外心 ()Bror 点 [] の方法 () 内心 () 垂心 (7)Frt 点 [] の方法 () 重心 (5)Grgo 点 (6)Ng 点 (9)Loi 点 ( 類似重心 )(0)Kirt 点 解答例 () 点 P が外心のとき P は外心であるから P=PB=P=PD=PE=PF( の外接円の半径 ) PEF とPB について EPF= BP( 対頂角 ) であるから PEF PB より EF=B 同様に FD=DE=B 従って と について 辺がそれぞれ等しいから よって ( 答 )

() 点 P が重心のとき = BM= N= とおく 中線定理より 同様に P は の重心であるから P= = BP= PM= P= PN= 方べきの定理より LD= L LD= L PD=+LD 6 同様に PE 6 PF 6 PEF PB であるから PEF= P PE PB = 6 同様に PFD PDE =PEF+PFD+PDE よって ( 答 )

() 点 P が内心のときまず を求める +L= であるから i i i i o o について は の二等分線であるから L 方べきの定理より LD= L LD= L o o について BP は の二等分線であるから o o PD LD o o o o 分子 o i B PD i 同様に PE i PF i o o i B B 次に EPF= EP+ PF= 90 であるから PEF= B i i i 90 B i i o ここで o o i o B より i i PEF= であるから 同様に PFD PDE

5 よって =PEF+PFD+PDE= r 従って r ( 答 )

() 点 P が垂心のとき P PM より P= PM= D( 円周角 ) P D =DL より o o B o B o i PD== t90 同様に PE= o o PF= o o B PEF について EPF=0 PEF= PE PF i0 o o o o Bi o o B o i 同様に PFD= o o B o i B PDE= よって o o B o i =PEF+PFD+PDE o o Bo i i B i ここで i i B i i Bo B i i o B i o o B o B i i i B i i Bi i o o B o i i Bi また 正弦定理より i B i であるから i i B i i i i Bi より であるから o o Bo よって ( 答 ) ( 別解 )LMN はそれぞれ PDPEPF の中点 ( B BDL より =DL 他も同様 ) DFE LMN で 相似比は : であるから DFE=LMN LMN o B o o = o B E= o F= o であるから o o Bo よって o o Bo ( 答 ) 6

7 (5) 点 P がジェルゴンヌ点のとき LMN は内接円との接点であるから M=N= BN== L=M= である M M L NB N より BMN は 点 P で交わる ( チェバの定理の逆 ) = BM= N= とおく 0 B であるから 0 o o B 余弦定理より 0 0 同様に メネラウスの定理より M M B LB P P P P 同様に BP PM P PN ここで は について対称式であるから とおく P BP PM P PN 方べきの定理より L DL L DL 同様に EM FN DL PD ここで

よって PD 同様に PE PF ただし は定数であるから とおくと PD PE PF と表される ところで P であるから PB= ( ) 従って PEF= P PE PB= 同様に PFD= PDE= ( 分子の大括弧の中 ) 因数分解できる! = よって ( 答 ) ( 補足 ) i より ( は の外接円の半径 )

9 また ヘロンの公式から より r ( r は の内接円の半径 ) であるから ( 分子の中括弧の中 ) r r と表すこともできる 6 r r

0 (6) 点 P がナーゲル点のとき LMN は傍接円との接点であるから BN=M= L=N= M== である ( ) 他も同様 = - とおくと とする それぞれとの接点を 内の傍接円と L B L B + L B B + B L L B M M L NB N より BMN は 点 P で交わる ( チェバの定理の逆 ) = BM= N= とおく 0 B であるから 0 o o B 余弦定理より 0 0 移項すると 同様に メネラウスの定理より M M B LB P P P であるから P 同様に BP PM ; P PN 方べきの定理より L LD L LD LD PD

PD 同様に PE PF は定数であるから とおくと PD PE PF と表される ところで より P であるから PB= 従って PEF= P PE PB= 同様に PFD= PDE= = ( 分子の中括弧の中 ) よって ( 答 ) ( 補足 ) i より ( は の外接円の半径 ) また ヘロンの公式から より r ( r は の内接円の半径 ) で

あるから r r と表すこともできる 6 r r

(7) 点 P がフェルマー点のとき の外側に正三角形 GBHIB を作る このとき GBHI は 点 P で交わり P の周りの 6 個の角はすべて 60 となる ( 証明省略 ) P= BP= P= とおく ( 0 0 0 ) PB+P+PB== であるから 0 i PB に余弦定理を適用すると o0 同様に PPB にも余弦定理を適用して ++ より これに を代入して 5 とおく - より これに 5 を代入すると これを に代入すると 両辺に をかけて整理すると 0 6 6 0 より 6 6 ( 根号内 ) 6 同様に 次に = PM= PN= とおく

P+=PB であるから 0 i i 60 i 60 = P L i 60 i 60 より = L= 方べきの定理より LD= L LD= L PD=+LD= 同様に PE= PF= =PEF+PFD+PDE= PE PD PD PF PF PE PE PD PD PF PF PE i0 5 よって ( 答 ) ( 補足 )5 式より と表すこともできる

() 点 P が第 ブロカール点のとき 左側の図において 点 B を通り の点 で接する円 G と 点 を通り B の点 で接する円 H と 点 を 通り B の点 B で接する円 I は 点 P で交わる この点を第 ブロカール点という このとき PB= PB= P となる ( 証明は接弦定理とその逆を用いる ) なお P= PB= PB となる点を第 ブ ロカール点という いま PB= PB= P= とおく と において D= FD+ DE= + BE= B 同様に E= DEB+ BEF= + BF= よって また ともに同じ円に内接しているから よって ( 答 ) ( 別解 ) P= BP= P= とおく ( 0 0 0 ) また PB= PB= P=ωとおく PB= i o t 同様に P= PB+P+PB= t t t PB= t t t t t 点 P の周りの角について PF= PD= BPD= PE=B PE= BPF= PB に正弦定理を適用 i i 5

6 o t i i i o o i i i 同様に =PB+P+PB より B B B i i i i i i 5 より より これらを 5 に代入すると 0 より 同様に 次に = PM= PN= とおく ( 0 0 0 ) PB=P+ より B B i i i B i i であるから = また i i B P L より = L= 方べきの定理より LD= L LD= L PD=+LD= 同様に PE= PF= PEF= B PF PE i

7 同様に PFD= PDE= よって =PEF+PFD+PDE= であるから ( 答 ) ( 補足 ) の外側に正方形 BDEFGBHI をつくり 直線 FEIDHG で囲まれた三角形を LMN とする PB= PB= P= を Bror 角という この角を用いると ot LMN と表すことができる

(9) 点 P がルモワーヌ点のとき図のように つの中線を = BM= N= とおく また = B= BED= とおく 中線定理より 同様に また = = とおく に正弦定理を適用すると L に正弦定理を適用すると i i i B i i を辺々計算すると i B に余弦定理を適用すると o B を代入して 両辺に をかけて 移項すると 0 ( の係数 ) たすきがけでを因数分解すると 0 題意に適するのは = であるから このとき L= また より = 同様に M= M= BM= LB M 次に メネラウスの定理より B M ;N= NB= N= B LB M M 5

9 P= = 同様に BP= PM= ;P= PN= また 方べきの定理より LD= L LD= L PD=+LD= とおくと 同様に PE= PF= 5 より := : であるから PB= 同様に P= PB= 6 PEF PB であるから PEF:PB=PE :P より PEF= P PE PB= 9 同様に PFD= 9 PDE= 9 =PEF+PFD+PDE 9 7 9 よって 7 ( 答 ) ( 補足 )P から BB に下した垂線の長さをそれぞれ とすると 点 P は を最小にする点である ( )6 より PB= 同様に 従って : : : : である さて コーシー シュワルツの不等式より であるから

0 この不等式の等号は : : : : のときであるから 点 P は を最小にする点である

(0) 点 P がキーペルト点のとき まず GBHI が 点 P で交わることを証明する GB H IB であるから GB=G= とおくと H=H= I=IB= となる ただし o M N BG BH I L M NB G BH BI BG BH I BI G BH チェバの定理の逆より BMN は 点で交わる この点を P とすると GBHI は 点 P で交わる 次に :L=BG:G i B : i ib : i i B i Bo o Bi = i B i i Bo o Bi i o o i i B o o B i i B i o o o o i ot o i ot o i i B o o B i i i B o i o i ここで とおくと = また L= 同様に M= M= N= NB= である LMN M N よって B B また = BM= N= とおく B+ =0 であるから o B o 0 L 余弦定理を適用して 0 L 分母を払って L L 0 移項して L L L

分子において を代入すると 0 になるから を因数に持つ について変形すると ( 分子 ) ここで 6 であるから 6 6 同様に 6 6 次に メネラウスの定理により M M B LB P M M LB B P ここで 6 これは について対称式であるから 6 とおくと P PB= 同様に BP PM P= ; P PN PB= 次に 方べきの定理により LD= L LD= L PD=+LD= 分子の中括弧の中 6 6 6 6

6 PD= 6 6 ここで 6 は定数であるから 6 とおくと PD= 同様に PE= PF= PEF PB より PEF:PB= PE : P であるから PEF= P PE PB= ここで q 6 6 6 とおくと PEF= q 同様に PFD q PDE q よって =PEF+PFD+PDE q q q q q ( 分子の括弧の中 ) 6 6 6 展開して について整理すると 96 5 6 ここで 6 を代入すると 0 56 96 6 6 6 また 6 q

6 6 6 であるから 6 6 6 6 6 0 56 ( 答 ) ( = ot ) ( 補足 ) 60 のとき Kirt 点は Frt 点に一致するが が と変形されるかの確認 60 ot であるから の分子 分母の順に括弧ごとに代入して計算すると 6 6 0 56 ここで 6 6 6 であるから 0 56 6 6 6 6 これらの結果を に代入すると

5 6 ( 確認完了 )

6 の値一覧 内に点 P をとり PBPP を延長し の外接円との交点をそれぞれ DEF とする また D と BBE と F と B の交点をそれぞれ LMN とする 点 P の値 ( を用いて ) ただし は の外接円の半径 r は内接円の半径とする () 外心 () 重心 () 内心 r () 垂心 ( 鋭角三角形の場合 ) o o o B (5) Grgo( ジェルゴンヌ ) 点 BMN の交点 (LMN は内接円の接点 ) 6 r (6) Ng( ナーゲル ) 点 BMN の交点 (LMN は傍接円の接点 ) 6 r (7) Frt( フェルマー ) 点 ( どの角も 0 未満の場合 ) BP= P= PB P= BP= P= とおくと () 第 Bror( ブロカール ) 点 PB= PB= P (9) Loi( ルモワーヌ ) 点 ( 類似重心 ) 7 (0) Kirt( キーペルト ) 点二等辺三角形の低角 ot 6 6 6 6 6 0 56 ( 例 ) 5 7 のとき 0 0 である (0) は 0 のとき ()() 067 () 6 7 () 9 (5) 9757 00000 (6) 7 56 (7)()(9) 00 (0) 6060 70969 ( 例 ) 5 のとき 6 6 である (0) は 5 のとき ()() 99 50 () 5 ()0(5) 5 (6) 5 7 (7) 96 5 ()(9) 99 97 (0) 50 5065

7 ( 参考 ) LMN の値一覧 N M として LMN (*) となる公式を用いると簡単 点 P LMN の値 ( を用いて ) ただし は の外接円の半径 r は内接円の半径とする () 外心 () 重心 () 内心 () 垂心 ( 鋭角三角形の場合 ) o o o B (5) Grgo( ジェルゴンヌ ) 点 BMN の交点 (LMN は内接円の接点 ) r (6) Ng( ナーゲル ) 点 BMN の交点 (LMN は傍接円の接点 ) r (7) Frt( フェルマー ) 点 ( どの角も 0 未満の場合 ) BP= P= PB P= BP= P= とおくと () 第 Bror( ブロカール ) 点 PB= PB= P (9) Loi( ルモワーヌ ) 点 ( 類似重心 ) (0) Kirt( キーペルト ) 点二等辺三角形の低角 ot この結果から LMN の値は Grgo 点と Ng 点の場合 および Bror 点と Loi 点の場合で等しくなることが分かる ( 例 ) 5 7 のとき 0 0 である (0) は 0 のとき () 999 56 () () 7 () 9 (5) (6) (7) 50 600 () 709 700 (9) 709 700 (0) 667 60 ( 例 ) 5 のとき 6 6 である (0) は 5 のとき () 0 () () 5 () 0 (5) 5 (6) 5 (7) 60 9756 750 () 697 (9) 697 (0) 55

(*) 証明 = L= M= M= N= NB= とおく ただし である M N チェバの定理より L M NB LMN=-(MN+BNL+LM) i i B i より LMN よって (0//9 時岡 )