第 5 学年理科 花のつくり 学習指導案 ~ 花の多様性を花式図を用いて考える ~ 西村佳寿美 和泉市立国府小学校 1. 日時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 時限 2. 場所 理科室 3. 学年 組 5 年 組 ( 名 ) 4. 単元名 花のつくり 5. 単元目標 アブラナや春の花を調べ, め

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子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5


ウ エ オ イの上に障子紙, 板目紙, タイルの順にのせ, 輪ゴムでしっかりとめる 電子レンジで500 W ~600 W で 45 秒 ~1 分加熱する 輪ゴムを外し, 加熱した花を障子紙からはずしてケント紙に幅広セロハンテープで貼り付ける アブラナ花標本エンドウ花標本 ( 幅広セロハンテープ使用

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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発表結果から, 植物の種類や生育状況が光や土のしめり具合とかかわっていることを知 6~7 6 7 観察 B 水中の小さな生物 持参した池の水や理科室の水槽の水から, 観察する試料を集め プレパラートをつく 顕微鏡を用いてプレパラートを観察し, 発見した水中の小さな生物をスケッチす 水中で見られる小さ

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

国語科学習指導案様式(案)

理科学習指導案

第5学年4組 理科学習指導案

第1学年 理科学習指導案

関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

第4学年理科学習指導案

○数学科 2年 連立方程式

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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※ 教科 理科テキスト 小5 2学期 9月 生命のつながり(5) 植物の花のつくりと実や種子

国語科学習指導案

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

第 6 学年 2 組理科学習指導案平成 26 年 7 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者場所理科室 1 単元名植物のからだのはたらき 2 単元について (1) 単元設定について本単元は 学習指導要領で以下のように位置づけられている 植物を観察

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

1. 単元名植物の世界 第 1 学年理科指導案 日時 : 平成 28 年 6 月 21 日 ( 火 ) 14:00~14:50(5 校時 ) 場所 : 理科室指導者 : 舟木晃 2. 単元について季節ごとに趣のある花を咲かせ, やがて静かに葉を落としていく植物であるが, 翌年には芽生え, すくすくと

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3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(理科)3.単元シート・指導案例・ワークシート 9 生物の細胞と生殖

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

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とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

解答類型

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

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自己紹介をしよう

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

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第 3 学年メディア コミュニケーション科学習指導案 授業者池田恭浩 1. 日時平成 28 年 11 月 25 日 ( 金 ) 5 校時 (13:40~14:25) 2. 学年組第 3 学年 1 組 34 名 3. 場所 3 年 1 組教室 4. 単元名 短くまとめて伝えよう ~ 紙しばいを使って

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第1学年国語科学習指導案

第6学年2組 理科学習指導案

技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

指導案 5年 算数

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

いろいろな衣装を知ろう

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

は グループ野菜 として, 1 グループ 8 人程度でトマト, ナス, ピーマン, キュウリ, ゴーヤ, ポップコーン, 落花生, オクラの 8 種類の野菜を育てた もちろん自分たちの育ててみたい野菜である 三つ目は みんなの野菜 として広い畑に学年でサツマイモを植えた サツマイモを植えるときは,

4 種子が発芽する条件 実験 2 種子が発芽するために, 空気は必要だろうか 空気があるかないかだけを変えて調べる ポイント 種子を水にしず めると, 空気にふれなくなる 実験の条件 水 空気 適当な温度 あり なし 参考 エアポンプで空気を送りこむと, 種子は水中でも空気にふれることができるため,

第5学年社会科学習指導案『日本は世界のどこにある?』

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「埼玉発世界行き」高校生留学奨学金交付要綱

4. タブレット端末の利用状況 ( 利用機材の内容と利用のねらい ) ハードウェア機材名 :ipad ねらい : 水が流れる様子や地形が変化した様子を確認できるよう 動画で撮影し記録する 上流 中流 下流それぞれの様子が撮影できるよう ipadは3 台準備する 機材名 :ENVY110( 複合印刷機

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

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4 単元の評価規準 ア生活への関心 意欲 態度イ活動や体験への思考 表現ウ身近な環境や自分に ついての気付き 野菜の収穫を楽しみにしながら 植物の変化や成長の様子に関心をもち 継続的に世話をしようとしている 場所に応じて育てる植物を決めたり 植物の変化や成長の様子に合わせて世話の工夫をしたりしている

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

指導案

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

保健体育第 1 学年庄原市立高野中学校 ん 単元名 心身の発達と心の健康 ~ 思春期の心の変化への対応 ~ 本単元で育成する資質 能力 知と学びに向かう思考力 表現力 日時 平成 29 年 11 月 20 日 ( 月 )5 校時 (13:30~14:20) 場所 1 年生教室 学年 第 1 学年 (

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

実践 報告書テンプレート

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Taro-4年 総合 指導案(最終)

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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2010 年 7 月 18 日 ( 土 ) 英語科指導法 Ⅲ 模擬授業 2 学習指導案 第 2 学年英語科学習指導案 日時 :2010 年 7 月 18 日 ( 土 ) 第 4 時限目学年 : 第 2 学年場所 : 共通教育棟 3 号館 3F 332 教室授業者 : B082G031X 菊田真由 1

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

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第 5 学年理科 花のつくり 学習指導案 ~ 花の多様性を花式図を用いて考える ~ 西村佳寿美 和泉市立国府小学校 1. 日時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 時限 2. 場所 理科室 3. 学年 組 5 年 組 ( 名 ) 4. 単元名 花のつくり 5. 単元目標 アブラナや春の花を調べ, めしべ おしべの特徴を見つけることができるようにする また, 花 びらが散った後, めしべの実になるところが育って, 種子ができることを調べられるようにする 6. 教材観児童は3 年生で, 植物の種子を土にまいて発芽させ, 育つ順序や体のつくりについて学習している 5 年生では 年間を通して設定したテーマ 受けつがれる生命 の中に位置づけ, 両性花で開花 凋落 実の育ちのようすが一度に見られるアブラナを素材に,4 月に学習を設定した 植物の受粉と結実の関係については 3. 花から実へ で, 単性花のオモチャカボチャを素材として詳しく扱うが, 本単元では, 花のつくりについて調べ 生殖器官としての花の機能に気づくとともに, 生命が受け継がれていく自然の素晴らしさに触れて, 今後の学習に臨めるようにしたい 7. 児童観 5 年生の児童は,3 年生で 植物の育ちとつくり 植物の一生 を学習し, ホウセンカ, マリーゴールド, ヒマワリの観察を行っている しかし, 花のつくりについての知識は個人差があり, おしべ めしべは知っていても, がくがわからなかったり, 花によっておしべの数が違うことなども知らない児童が多い 5 年生では, 受けつがれる生命 をテーマに, 花のつくりや植物の発芽の条件や成長の学習を行う この学習を通して, 花のつくりや形や数の違い 同じところ 違うところなどを調べ, より花のつくりについて理解できるようにと考えている また, 児童は, 理科の実験観察は興味をもち活動することができる しかし,1 人ひとりの思考 表現力の差は大きく,1 人では問題解決が難しい児童もいる そこで, 個人で考え作業する場面と, グループで協力して思考する場面を取り入れる展開を考えた グループの中で役割担をし, 協力しながら活動することによって, 思考が難しい児童も楽しく学習に参加できるようにしたい 6-1

8. 指導観花を咲かせているアブラナの株全体のようすから, 花のどの部が変化して実になるかを意識して, 花のつくりを調べていく展開とした また, タンポポなど春の花とアブラナを比較観察をし, 断面図や花式図を取り入れ, 花のつくりについてより理解させたい さらに 結実のしくみを詳しく調べる準備のために オモチャカボチャの栽培を始めるようにした 9. 単元の系統性 3 年植物を調べよう 4 年生き物のくらし 5 年受けつがれる生命 6 年生物どうしのつながり 2 たねをまこう 植物の育ちとつくり 植物の一生 3 チョウを育てよう いろいろなこん虫のかんさつ 1 身近なしぜんのかんさつ 1 春の自然 夏の自然 秋の自然 冬の自然 生き物の 1 年間 6 ヒトの体のつくりと運動 花のつくり 1. 植物の発芽と成長 3. 花から実へ 2. メダカのたんじょう 9. ヒトのたんじょう 2. 植物のつくりとはたらき 3 ヒトや動物の体のつくりとはたらき 4 生物どうしのつながり 10 自然とともに生きる 中学 1 年 (1) 植物の生活と種類 ア生物の観察 イ植物の体のつくりと働き ウ植物の仲間 中学 2 年 中学 3 年 (3) 動物の生活と生物の変遷 ア生物と細胞 イ動物の体のつくりと働き ウ動物の仲間 エ生物の変遷と進化 (5) 生命の連続性 ア生物の成長と殖え方 イ遺伝の規則性と遺伝子 (7) 自然と人間 ア生物と環境 イ自然の恵みと災害 ウ自然環境の保全と化学技術の利用 6-2

10. 単元の評価規準関心 意欲 態度 思考 表現 技能 知識 理解 アブラナの花や春の花に興味を持ち, しらべようとしている 計画をたてオモチャカボチャの種子をまいたり, 世話をする計画を立てようとしている ( 行動観察 発言析 ) アブラナの花を観察し, 気づいたことを発表し, 自の考えを表現している 他の花を観察し, アブラナと同じところや違いなどの予想 仮説をもち, 表現している ( 発言析 記録析 ) 虫眼鏡, ピンセットなどの器具を正しく使って, めしべ おしべの特徴を見つけて見け, 結果を記録している ( 行動観察 記録析 ) アブラナの花には,1 つの花にめしべやおしべがあり, 花びらが散った後, めしべが育って実になることを理解している ( 記録析 ペーパーテスト ) 11. 単元の指導と評価の計画 ( 全 3 時間 ) 時学習内容主な評価規準 4 観点 第 1 時第 1 次第 2 時 ( 本時 ) 花のつくり [ 観察 1] アブラナの花のつくり花のつくり [ 観察 2] 春の花のつくり 第 2 次第 1 時種子をまこう アブラナの花のつくりに興味をもち調べようとしている 虫眼鏡, ピンセットなどの器具を正しく使い めしべ おしべ の特徴を見つけて見け, 結果を記録している 観察実験の技能 アブラナの花には,1つの花にめしべやおしべがあり, 花びらが散った後, めしべが育って 実になることを理解している 知識 理解 グループでアブラナの観察結果を交流している 科学的な思考 表現 春の花のつくりに興味をもち調べようとしている 虫眼鏡, ピンセットなどの器具を正しく使い めしべ おしべ の特徴を見つけて見け, 結果を記録している 観察実験の技能 アブラナの花と同じところ, 違うところを予想し仮説を立てて, 自の考えをもち観察している また, グループで観察結果を交流している 科学的な思考 表現 オモチャカボチャの種子をまいたり 世話をする計画を立てようとしている 12. 本時の展開 (1) 本時の目標 花のつくりについて興味を持ち アブラナの花と比べることができる タンポポの花の観察を行い, 花の特徴である,[ がく 花びら おしべ めしべ ] を調べ, 結果を記録することができる グループで タンポポの観察結果を交流することができる 6-3

(2) 本時の評価規準 タンポポの花のつくりに興味をもち調べようとしている 虫眼鏡, ピンセットなどの器具を正しく使い めしべ おしべ の特徴を見つけて見け, 結果を記録している 観察実験の技能 タンポポの花には,1つの花にめしべやおしべがあり, めしべが育って実になることを理している 知識 理解 アブラナとタンポポの違いを比べている グループでタンポポの観察結果を交流している 科学的な思考 表現 (3) 本時で扱う教材使用図書は, 教科書 : 啓林館 わくわく理科 5, ワークシート (4) 学習過程第 1 時 ~ 第 2 時 ( 第 1 時 ) 時間 学習内容 学習活動 指導上の留意点及び理解の不十な児童へのてだて等 評価規準 評価方法 導 春の花について話し合う 身の回りに咲いている春の花を * 積極的に自の意見を 入 思い出させる 発表できる 5 花のつくりについて名前 アブラナの花の拡大図を提示し を確認する 名前の確認をさせる 本時の問題を知る アブラナの花を観察して 花のつくりや実のなるところを探そう ワークシートに記入する ワークシートに本時の問題 観察 展 方法を記入させる 観察方法 記入方法の説明 花の解方法 ワークシートの記 開 を聞く 入方法 花式図について テレビ に図を掲示し 説明する 35 * アブラナの花のつくり に興味をもち調べよう としている * 虫眼鏡, ピンセットなど アブラナの花を個人で観 実になるところはどこか 考えさ の器具を正しく使い め 察し ワークシートに記入 せながら作業をさせる しべ おしべ の特徴を する ピンセットの使い方や観察の仕 見つけて見け, 結果を 方など 机間指導する 記録している 観察実験の技能 6-4

黒板のアブラナの解図 * 作業は 10 でするようにタイマ * 積極的に自の意見を 花式図に各部の名前を ーを使う 発表できる 記入する アブラナの花を調べて 気 がついたことを発表する 実になるところを探そう グループ活動 グループで アブラナ全体 アブラナの株の上と下の部の * アブラナの花には,1 つ を観察する めしべのふく 違いに気づかせる の花にめしべやおしべ らんだ部を切って 気づ があり, 花びらが散った いたことをホワイトボー 後, めしべのもとが育っ ドに記入する て実になることを理解 ホワイトボードに記入し している たことを黒板にはり 各グ 知識 理解 ループごとに発表する * グループでアブラナの 観察結果を交流している 科学的な思考 表現 ま ふりかえり 課題に対しての考察 疑問 調べ * 花の観察結果から 気づ と ワークシートに記入する てみたいこと わかったことを考 いたことをワークシー め えさせる トに書くことができて 5 いるか 科学的な思考 表現 第 2 時 ( 本時 ) 時間 学習内容 学習活動 指導上の留意点及び理解の不十な児童へのてだて等 評価規準 評価方法 導 前時の学習 花のつくり 花の部の名前の図を掲示し発 * 積極的に自の意見を 入 についてふりかえる 問する 発表できる 5 本時の問題を知る タンポポを観察して アブラナの花との比較をし 花の特徴や実になるところを探そう ワークシートに記入する ワークシートに本時の問題 観察方法を記入させる 科について 大きく類させることから 仲間の花を考えさせる 6-5

アブラナの花は アブラナ テレビで掲示した花について考 * 興味を持って仲間を見 科 タンポポはキク科な えさせる つけようとしている ど 植物は科によって大き どの花が何科かを教える 展 く類されることを知る 花びらの形が似ているものはな テレビで提示した花の仲 いかをヒントとして考えさせる 開 間を考える キク科の特徴である頭状花序や 科の名前をヒントに考え 舌状花 管状花などを説明し ヒ * タンポポの花のつくり 35 る マワリも同じ仲間であることを に興味をもち調べよう 教える としている キク科のタンポポやヒマ * タンポポの舌状花は 小さいので ワリの特徴を知る 解せずに観察するようにさせ * 虫眼鏡, ピンセットなど る の器具を正しく使い め タンポポの花を個人で観 ( 虫眼鏡 ) しべ おしべ の特徴を 察し ワークシートに記入 見つけて見け, 結果を する アブラナとの違いを考えさせな 記録している がら作業をさせる 観察実験の技能 グループごとに 実体顕微 グループに 1 台実体顕微鏡を置 * グループでの観察結果 鏡でタンポポの舌状花を観 き タンポポの舌状花が観察でき を交流している 察する るようにしておく ( 実体顕微鏡 科学的な思考 表現 アブラナの花との違いを の数によって 2 つのグループに 考える ( 実になるところ ) 1 台などにする ) タンポポの花を調べて 気 がついたことをグループ でまとめて発表する ま ふりかえり 問題に対しての考察 疑問 調べ * 花の観察結果から 気づ と ワークシートに記入する てみたいこと わかったことを考 いたことをワークシー め えさせる トに書くことができて 5 いるか 科学的な思考 表現 6-6

(5) 板書計画第 1 時 月 日 ( ) アブラナの花を観察して 花のつくりや実のなるところを探そう 予想花には実になるところがある 計画アブラナの花のどの部が実になるのか花を解して調べる 観察 1アブラナの花のつくり花式図 観察 2アブラナ 上につぼみがある 下の方に実がある めしべの中に実がある 考察花びらが散った後 めしべのふくらんだ部が育って実になる アブラナの花以外の花のつくりは結果がく4 枚花びら4 枚おしべ6 本どうなっているのだろうか めしべ1 本 2 本短いおしべがあった 同じところ 違うところを調べよう 第 2 時 ( 本時 ) 月 日 ( ) タンポポを観察して花の特徴や実になるところや アブラナとの違いを探そう 観察 予想花の形がちがっても おしべ めしべ 実になる ところは同じようにある 計画タンポポの花を観察して 花のつくりを調べる 結果舌状花に がく 花びら おしべ タンポポの特徴キク科 めしべ 実になる子房があった 頭状花序 小さな花が枝先に集まったもの 考察めしべのところに実になるしぼうが 舌状花 ( タンポポは 小さい舌状花の集まり ) あった 花のつくりは 小さな花が タンポポのグループ以外のキク科には たくさん集まっていて アブラナと 舌状花と管状花がある ( ヒマワリなど ) つくりがちがう しぼうのつく場所はどこかな 種子はどんな条件で芽を出すのだろう 6-7

13. 授業研究中に行った実験等資料 (1) 花式図を授業に取り入れるために, 参考資料を集めた 図 2 理科ねっとわーくより 図 1 理科ねっとわーくのデジタル素材の中から, いろいろな花のつくり を教材として活用した アブラナの花を解し, 花のつくりを観察する際にも活用できる 花式図が色けされて簡単な図で表されているので, わかりやすく, 児童には, 花式図の説明をして, 花の部の名前と合わせて繰り返し確認をすれば, 花のつくりに関しても定着するのではないかと考える ( 図 1.2) ワークシートの花式図に, 色をつけたり, 花の部の名前を記入 させたりする ( 図 3) ( がく 緑, 花びら ピンク, おしべ 黄色, めしべ オレンジ ) 図 3 タンポポの花式図 ( 自作 ) (2) 花のつくりを学習題材にするにあたり, いくつかの花を用意し, 解実験 観察を行った 図 6 図 4 図 5 6-8

ナス科のペチュニアを解すると, 花弁におしべがくっついている状態であった ( 図 4.5.6) ナス科の花は, 花弁におしべがくっついている特徴があり, 花式図は, 点で花弁とおしべをくっついていることを示す また, 花弁も合弁化で花弁がくっついているので, 点で示している ( 図 7) 図 7 ペチュニアの花式図 ( 自作 ) キク科のタンポポの舌状花を観察したが, 小さすぎてピンセットで解することが難しく, 授業の中で子どもができる作業としては, 舌状花を虫眼鏡で観察し, がく 花びら おしべ めしべを見け そのまま図 8 テープではらせるとよい ( 図 8) 実体顕微鏡で観察すると, めしべの先がふたつにわかれているところや, おしべがめしべのまわりにあることなどがわかる 顕微鏡の使い方はまだ学習していないので, 教師が実体顕微鏡をセットし, 観察ができるようにすると, よりわかりやすい ( 図 9) 図 9 キク科のキバナコスモスタンポポと同じく, 管状花は小さくて観察が難しい 実体顕微鏡で観察すると おしべやおしべについたたくさんの花粉や めしべ が確認できる ( 図 10.11.12) 図 10 図 11 図 12 6-9

14. 本時のワークシート 6-10

引用 参考文献 (1) 理科ねっとわーく http://www.rikanet.jst.go.jp (2) 山川史郎 : 小学館の図鑑 NEO 植物 (2009) (3) 並河治 岩瀬徹 川名興 : 野外観察ハンドブック校庭の花 (1995) 6-11