説明文書

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同意説明文書(見本)

ただし 対象となることを希望されないご連絡が 2016 年 5 月 31 日以降にな った場合には 研究に使用される可能性があることをご了承ください 研究期間 研究を行う期間は医学部長承認日より 2019 年 3 月 31 日までです 研究に用いる試料 情報の項目群馬大学医学部附属病院産科婦人科で行

群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : がんサバイバーの出産の実際調査 はじめに近年 がん治療の進歩によりがん治療後に長期間生存できる いわゆる若年のがんサバイバーが増加しています これらのがんサバイバ

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

Microsoft Word - JONIE-TR 患者説明書.docx

臨床研究許可申請書の提出に際しての留意事項

埼玉医科大学倫理委員会

臨床研究に参加される研究対象者の方へ 皮膚症状を呈する膠原病における炎症性サイトカインの病態への関与について に関する研究の説明 これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さ

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

臨床研究実施計画書

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手順書03

Microsoft Word - *Xpert Flu検討 患者用説明書 修正.docx

疫学研究の病院HPによる情報公開 様式の作成について

CROCO について

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

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診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお

1. この臨床研究は患者さんの治療のためではなく 新たな診断の確立のために行われます 尿路感染症の重症度を診断する際には CRP やプロカルシトニンなどの炎症マーカーが使用されておりますが これらのマーカーは 炎症が起きてから血中に出てくるまで時間がかかったり 炎症が良くなっても血液中からなかなか消

2. 研究の目的及び意義について目的 : 手根管症候群の臨床的な重症度と腱鞘滑膜に発現する炎症性のサイトカインやAGEsの関連を検討する事です 意義 : 手根管症候群の重症度と周囲組織の炎症の相関が明らかになれば 抗炎症作用を持つ薬剤が手根管症候群の治療に有用となる理由がより明らかとなると考えられま

再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

6. 研究が終わった後 血液を他の研究に使わせてください 詳しくは ページへ 病には未解決の部分がまだ多く残っています 今後のさらなる研究のため ご協力をお願いいたします ( 必要に応じて ) バンク事業へのご協力をお願いします 遺伝子を扱う研究を推進するため 多くの人の遺伝子の情報を集めて研究に使

血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 に関する説明書 一般財団法人脳神経疾患研究所先端医療研究センター 所属長衞藤義勝 この説明書は 血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 の内容について説明したものです この研究についてご理解 ご賛同いただける場合は, 被

抗菌薬の適正使用に向けた8学会提言 抗菌薬適正使用支援(Antimicrobial Stewardship ; AS)プログラム推進のために

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9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

目 次 1. はじめに 2. 臨床研究とは 3. 研究の目的 意義 4. 研究の対象と方法 5. 研究への自由意志参加 同意取消しの自由 6. 研究責任者 組織 7. 研究の場所 期間 8. 研究試料と情報の取り扱い 9. 研究結果の扱い 10. 研究資金源 11. 利益相反 12. 研究参加者の負

中医協総会の資料にも上記の 抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス から一部が抜粋されていることからも ガイダンスの発表は時機を得たものであり 関連した8 学会が共同でまとめたという点も行政から高評価されたものと考えられます 抗菌薬の適正使用は 院内 と 外来 のいずれの抗菌薬処方におい

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院医療に係る安全管理のための指針 第 1 趣旨本指針は 医療法第 6 条の10の規定に基づく医療法施行規則第 1 条の11 の規定を踏まえ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院 ( 以下 センター病院 という ) における医療事故防止について組織的に

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(目的)

資料1:「生命倫理に関する研究機関における検討について」(赤林先生資料)

【押印あり】日本医学会宛

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

資料 2-1 薬剤耐性 (AMR) 対策アクションプラン に基づく施策のフォローアップについて ( 概要 ) 薬剤耐性 (AMR) 対策アクションプラン ( 平成 28 年 4 月 5 日国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議決定 ) に記載の取組について 昨年のフォローアップ以後の各府省における

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

特定臨床研究に関する手順書

12_モニタリングの実施に関する手順書 

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

5. 診療科名他の情報と診療科名を照合することにより患者が特定され得る場合, 診療科名は記載しない. 6. 患者が診断 治療を受けた施設名等既に他院などで診断 治療を受けている場合, その施設名ならびに所在地を記載しない. 但し, 救急医療などで搬送元の記載が不可欠の場合はこの限りではない. 7.

3. 本事業の詳細 3.1. 運営形態手術 治療に関する情報の登録は, 本事業に参加する施設の診療科でおこなわれます. 登録されたデータは一般社団法人 National Clinical Database ( 以下,NCD) 図 1 参照 がとりまとめます.NCD は下記の学会 専門医制度と連携して

B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

目次 1. はじめに ( 臨床研究とは ) 今回の研究について 目的 方法 対象となる患者さん 研究方法 スケジュール 研究参加期間 研究参加予定人数.

群馬大学 人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : COPD を有する手術実施患者の術前評価と手術後に発症した呼吸器合併症の状況からの後方視的な検討 はじめに COPD は Chronic Obstructive

平成29年度 第1回 臨床研究に関する研修会

医師主導治験取扱要覧

平成 28 年 4 月版 別紙様式 3 研究に係る利益相反状況申告書 Q&A Q1. 学内研究分担者等の氏名 Q1-1 Q1-2 Q1-3 Q1-4 質問学外の研究分担者名を記載しなくてもよいのですか? 学内研究分担者等 というのは どのような人をいうのですか? モニタリング 監査とはどのようなもの

背景 ~ 抗菌薬使用の現状 ~ 近年 抗微生物薬の薬剤耐性菌に伴う感染症の増加が国際的にも大きな課題の一つに挙げられている 欧州及び日本における抗菌薬使用量の国際比較 我が国においては 他国と比較し 広範囲の細菌に効く経口のセファロスポリン系薬 キノロン系薬 マクロライド系薬が第一選択薬として広く使

Microsoft Word - <原文>.doc

アンケート用「研究実施計画書」作成の手引

説明書

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

都薬〈冊子_調査研究をする前に〉.indd

説明文書作成上の留意点

臨床研究の概要および研究計画

【資料1】結核対策について

(案の2)

目次 1. はじめに 1 2. 研究課題の倫理審査について 2 3. プライバシーの保護について 2 4. 提供試料の解析 / 分析等について 3 5. 研究課題と成果等の公表について 3 6. 追加の採血について 3 7. 過去の研究に提供した試料等の保管について 4 8. 試料 診療情報の提供先

にそえない場合がございますがご了承ください 連絡先所属 職名 : 医学部附属病院患者支援センター助教氏名 : 中島康代連絡先 : 実施医療機関の研究責任者所属 職名 : 高崎総合医療センター 消化器内科氏名 : 長沼篤連絡先 : 群馬県高崎市高松町 36 T

07案3団体あて臨床研究法COI通知

新規文書1

委員会記載 資料番号

適応外申請 治験審査委員会 Institutional Review Board (IRB)

プランの策定の支援などが議論されました こうした状況を踏まえ 我が国においても薬剤耐性 (AMR) 対策アクションプランを取りまとめるべく G7 ドイツ ベルリン保健大臣会合後の昨年 2015 年 11 月 厚生労働省に薬剤耐性 (AMR) タスクフォースを設置し 有識者ヒアリング等による検討を重ね

課題名

個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

( 委員以外の者の出席 ) 第 5 条委員長は 必要に応じ当該研究に必要な知見及び専門知識を持つ教員 産業医または看護師等を委員会の同意を得て出席させ 意見を聴くことができる ただし 上記の者の出席が困難な場合は 委員長又は委員長が指名した者が口頭等で意見を聴取し 委員会で報告することができる (

平成28年度 第1回 臨床研究に関する研修会

申請について 研究の概要 に機密情報を含めることはできますか 研究の概要 内の 研究内容に関連する業績( 原著論文 ) は英語論文のみですか また 記載する論文は in press でもよいですか 申請をした後で申請内容を修正したい場合はどのようにすればよいですか 申請をしましたが 都合により取り下

倫理委員会審査手順書

Microsoft Word - crossnet13.doc

3. 募集期間 平成 26 年 8 8 日 ( 金 )~9 12 日 ( 金 )( 当日消印有効 ) 4. 募集方法 本用紙の応募書式に必要事項をご記入 ご捺印の上 下記まで送付ください 応募用紙送付先 お問い合わせ先株式会社 NTTデータ 東京都江東区 豊洲センタービ

患者さんへ

症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

平成19年度 病院立入検査結果について

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

スライド 1

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研究報告書レイアウト例(当該年度が最終年度ではない研究班の場合)

標準業務手順 目次

同意説明書ひな型

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

操作マニュアル(ユーザ画面)

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞

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平成 26 年 3 月 6 日千葉医療センター 地域医療連携ネットワーク運用管理規定 (Ver.8) 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク運用管理規定 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この運用管理規定は 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク ( 以下 千葉医療ネットワーク ) に参加

浜松地区における耐性菌調査の報告

Microsoft Word - B 同意説明文書 杏林EBV 三橋先生に提出用.docx

1. 人を対象とする医学系研究の実施に係る手順書 第 1 章目的と適用範囲 ( 目的と適用範囲 ) 第 1 条本規程は ヘルシンキ宣言の倫理的原則に則り 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ( 平成 26 年文部科学省 厚生労働省告示第 3 号 ; 以下 倫理指針 という ) 及び関連する最新

大学病院治験受託手順書

検討課題の整理 1 第 1 回合同会議での意見及びその後委員から提出された意見を 第 1 回合同会議の 検討の進め方 ( 下記参照 ) に沿って分類 第 1 回合同会議資料 合同会議における検討の進め方 の抜粋 合同会議においては 以下の順で検討を進める (1) ゲノム指針と医学系指針との条文の整合

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

よくある質問

別紙様式第1

独立行政法人国立病院機構仙台医療センターにおける医薬 品等の使用成績調査 特定使用成績調査及び副作用 感染 症報告 その他の受託研究の実施に関する標準業務手順書 2018 年 7 月 26 日第 9 版

医療事故調査・支援センター~センターの役割と手引~

調査票を入力いただく環境について Adobe Reader のバージョンについて本調査票は Adobe Reader 11 以降のバージョンに対応しています (Adobe Reader11 より古いバージョンですと ファイルの保存の際に下記等のエラーメッセージが表示され ファイルの保存がされません

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Transcription:

説明文書 研究対象施設の皆様へ 全国を対象とした抗菌薬使用動向調査に関する研究 : Japan Antimicrobial Consumption Surveillance (JACS) へのご協力のお願い 研究代表者 : 三重大学医学部附属病院薬剤部 村木優一 研究事務局 : 三重大学医学部附属病院薬剤部村木優一 514-8507 三重県津市江戸橋 2-174 電話 :059-231-7402 FAX:059-232-1201 E-mail:y-muraki@clin.medic.mie-u.ac.jp Ver. 1.0 2016 年 3 月 10 日 三重大学大学院医学系研究科 医学部研究倫理審査委員会承認

1. はじめに疫学研究により新しい知見を得ることは大学病院の使命であり 研究対象施設のご協力により成し遂げることができるものです 今回参加をお願いする疫学研究は 個々の患者情報を取り扱うものではなく 各医療機関で使用された医薬品の使用状況や 施設環境などの情報を匿名化した形で収集して行うものです 製薬会社などが行う新薬の安全性 有用性を調べ 厚生労働省の承認を得るための臨床試験 いわゆる 治験 ではありません 本冊子は本研究について説明する文書です この文書をよく読んだ上で 参加についてご同意いただけるかをお考えください この説明文書でわからないことがありましたら 事務局まで遠慮なくおたずねください 3. 研究の目的及び意義近年 新たな抗菌薬耐性菌の増加が世界的な問題となっています 現在 世界的に進行する耐性菌問題を人間の問題としてだけでなく 共存する動物や生物が生息 定住する環境を含めて地球規模の視点で考える One Health の概念が提唱されています このような AMR の脅威に対して わが国でも直ちに対策を講じる必要があり 平成 27 年 12 月に厚生労働省や農林水産省 環境省など関係する省庁が対策チームを立ち上げ 感染を防ぐための行動計画の策定が進められています 一方 AMR と抗菌薬使用量の間には何らかの関係があるとされ 政策立案者にとって抗菌薬使用量は有用な指標の1つとなっています そのため AMR に対する行動計画の重要な柱の1つには 耐性菌に感染した患者を治療する医療機関だけでなく One Health の概念に則ったヒト 動物 飼料等を対象とした抗菌薬使用状況の把握があげられています 我々は 平成 25 年度より新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 ( 平成 27 年度より新興 再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 ) において Japan Antimicrobial Consumption Surveillance(JACS) システムを構築しました JACS は2つの要素 (1 耐性菌の分離頻度が増えない = 感染対策 診療が適切に行われている 2 耐性化が進まない = 選択圧がうまく制御されている ) を評価するため 1 各医療機関における耐性菌患者に対する実際の投与状況を把

握することを目的とした感染対策に関わる薬剤師によるオンラインデータ収集 (https://www.jacs.asia) 2 卸業者からの販売データ及びナショナルデータベース等に基づくクリニックや外来診療を含めたデータ収集のアプローチを行っています 本研究では 1の JACS を通じた各医療機関における抗菌薬使用量を経年的に集計し 我が国における抗菌薬適正使用の推進状況を評価し 対策を講じるための基礎的知見を見出すことを目的としています 4. 臨床試験の方法について 4.1 選択規準調査対象 :2010 年 1 月 2018 年 12 月までのデータを登録できる全国の医療機関収集期間 : 倫理審査承認後 ~2019 年 12 月データの種類 : 抗菌薬の使用量 医療機関における施設背景 4.2. 除外規準登録データに不備があり 解析不能と判断した医療機関データ 4.3 プロトコール l 各医療機関は 1 月末に 前年の使用量を集計し データ登録を行う l 事務局では年度末に年報としてまとめ 登録施設にフィードバックする l 各年の使用量や施設環境等の情報は集計して解析し 耐性菌との関連を調査する l 得られたデータや知見は 学会 論文として公表する l 登録施設に対しては施設間で同意が得られた医療機関を対象に各地域における集約データをフィードバックし 各地域における耐性菌対策の基礎的データとして提供する l 各登録データは 施設名を含めないため 第三者に特定されることはない

スケジュール 時期毎年 1 月末 3 月末頃 4 月以降 内容 登録施設によ 登録データの 公表 るデータ登録 集計 解析 5. 目標症例数と研究期間 目標症例数 三重大学医学部附属病院における 2010 年 2018 年に抗菌薬を投与された全ての患者 試験全体 : 参加施設数全ての医療機関 目標データ登録数 500 施設 研究期間 調査対象 :2010 年 1 月 2018 年 12 月までのデータを登録できる全国の医療機関 収集期間 : 倫理審査承認後 ~2019 年 12 月 総研究期間 9 年 6. 研究の費用負担 本研究への参加には費用はかかりません また この試験に参加していただくことで 特別な謝礼もありません 本研究を実施するためにかかる資金源は 厚生労働科学研究費補助金の研究助成 ( 研究代表者 : 村木優一 研究課題名 : 全国を対象とした抗菌薬使用動向調査システムの構築および感染対策防止加算の評価 ) および委任経理金にて実施します 7. 本研究への参加と辞退について本研究への参加は自由な意思で決めてください 本研究では まずはじめに施設登録が必要です その際 無作為に ID を割り振ります システムに登録した施設内情報は 利用者のみ閲覧可能です また 各年毎に集計データを作成し フィードバック資料として公表しますが 研究者はシステム管理者より施設情報が入ら

ずパスワード保護された形式で受け取ります そのため システムの利用自体を辞退する場合はシステム上の問い合わせフォームより 集計データに含めて欲しくない場合には研究代表者 ( 村木優一 ) まで集計締め切り期日までにご連絡下さい また いつでも参加を取りやめることができますが集計された公表後データから取り除くことは困難なためできませんのでご了承下さい なお 参加を辞退されたとしても 不利益を受けることはありません 8. プライバシーの保護本研究では個人情報を取り扱いません また 登録される情報は施設を特定できる情報とは分けて登録しますので 施設情報も漏洩する可能性はありません しかしながら 公表にあたっては第三者によって個人や医療機関などが特定されないよう対応を行います 9. 研究参加者に守っていただきたいこと研究対象施設は まとめられるデータが様々な資料として引用される可能性がありますので 正しく入力するようにしてください 不備があった場合には 事務局まで速やかにご連絡下さい 上記の内容を守っていただけない場合には 本研究の対象から除外する場合があります 10. 本研究終了後の結果の取り扱い 本研究の結果によって生まれる特許などの知的財産に関する権利は 三重大学 のものになります 11. 試料 情報等の保存および使用方法ならびに保存期間ご提供いただいた情報の保存期間は研究終了後 5 年間保存させていただきます 保存のために必要な費用 研究に必要な費用等は 本研究の資金源 (19. 本研究の資金源および利益相反を参照 ) から支出され 研究参加者が負担することはありません また ご提供いただいた情報は 研究内容の公正な審査の後に研究者に提供され 決して売買されることはありません なお 情報をご提供いただいた研

究参加者に対価が支払われることもありません 研究が終了した場合は 匿名化されたまま廃棄します また 本研究で得られた情報を用いて 新しく研究を行うことがあります この場合には もう 1 度 三重大学の倫理委員会にて審査を受け 病院長または医学部長の許可を受けてから研究を行います 他の研究に使用して欲しくない場合にはご連絡ください 12. 研究倫理審査委員会三重大学医学部附属病院内で行われるすべての臨床試験は 試験に参加される方の人権や安全性の保護および科学性について問題がないかを 三重大学大学院医学系研究科 医学部研究倫理審査委員会 で検討され その意見をもとに医学系研究科長が許可したもののみ実施されます 本試験は ( 各医療機関における研究の実施に先立ち ) 三重大学大学院医学系研究科 医学部研究倫理審査委員会において審査を受け 医学系研究科長の承認を得ております あなたの希望により 研究の計画や研究方法に関する資料を閲覧することができますので 希望がありましたらお申し出ください 13. 研究組織実施医療機関三重大学医学部附属病院病院長伊藤正明 514-8507 津市江戸橋 2-174 電話 :059-232-1111( 代表 ) 研究代表者 三重大学医学部附属病院薬剤部副薬剤部長村木優一 研究副代表者 三重大学医学部附属病院薬剤部薬剤部長 教授奥田真弘

14. お問い合わせ先研究事務局 514-8507 津市江戸橋 2-174 担当村木優一電話 :059-231-7402 FAX:059-232-1201 e-mail: y-muraki@clin.medic.mie-u.ac.jp 業務委託先本研究のサーバ管理 システム管理業務に関しては 下記に委託する 社名 : 株式会社ドーモ担当者 : 水垣信威千住所 : 100-0014 東京都千代田区永田町 2-9-6 十全ビル4F TEL: 03-5510-7923 FAX: 03-5510-7922 E-mail: mizugaki@do-mo.jp 委託する業務内容 : サーバ管理 システム管理委託先の監督方法 : 研究責任者が監督する