HPLC UPLC JP UPLC システムによる 注入回数 3000 回以上 のルーチン製剤分析の実現 分析スループットの向上と使用溶媒量の削減 分析効率の向上 日本薬局方 (JP) は 薬事法第 41 条第一項の規定に基づき医薬品の品質を適性に担保するための公的な規範書であり 多くの医薬品の分析

Similar documents
すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

5989_5672.qxd

ACQUITY UPC 2 ACQUITY UPC 2 A A+D3 D ml E 10 ml K μm K μm PDA ACQUITY UPC 2 BEH mm, 1.7 μm ACQUITY UPC 2 HSS C 18 SB 3.

HPLCによるUSP関連物質分析条件のUPLC分析への移管と開発

Waters Sigma-Aldrich 1.0 mg/ml LC Waters Alliance HPLC ACQUITY UPLC H-Class Bio 30 cm Alliance HPLC UV ACQUITY UPLC TUV mm nm XBridge Protein B

表 1. HPLC/MS/MS MRM パラメータ 表 2. GC/MS/MS MRM パラメータ 表 1 に HPLC/MS/MS 法による MRM パラメータを示します 1 化合物に対し 定量用のトランジション 確認用のトランジションとコーン電圧を設定しています 表 2 には GC/MS/MS

LC ACQUITY UPLC H-Class Bio TUV Sigma, mg/ml 0.01 N 276 nm μl 0.4 ml/min L g/l / 99% / 65/15/20 v/v/v 10% 10% 0.01 N ACQUITY

本品約2g を精密に量り、試験液に水900mLを用い、溶出試験法第2法により、毎分50回転で試験を行う

細辛 (Asari Radix Et Rhizoma) 中の アサリニンの測定 Agilent InfinityLab Poroshell 120 EC-C µm カラム アプリケーションノート 製薬 著者 Rongjie Fu Agilent Technologies Shanghai

LC LC ACQUITY UPLC H-Class ACQUITY UPLC CSH C mm 1.7 µm : THF/ 2/8 A 1 mm / 4/6 THF 2 mg/ml THF/ 2 THF 2 ACQUITY UPLC CSH C 18

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2

異なる LC 間での分析法移管のポイント : HPLC UPLC 間のシームレスな分析法移管 日本ウォーターズ株式会社 ケミストリーソリューションセンター 分析展 2010/ 科学機器展 2010 新技術説明会 9 月 2 日 13:45~14: Nihon Waters K.K. 分

LC/MS/MS によるフェノール類分析 日本ウォーターズ株式会社 2015 Waters Corporation 1 対象化合物 Cl HO HO HO フェノール 2- クロロフェノール (2-CPh) Cl 4-クロロフェノール (4-CPh) HO Cl HO Cl HO Cl Cl 2,4

研究報告58巻通し.indd

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分ベンフォチアミン B6 B12 配合剤 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 1) 溶解度 1 ダイメジンスリービー配合カプセル

2009年度業績発表会(南陽)

Microsoft PowerPoint - 薬学会2009新技術2シラノール基.ppt

よくある指摘事項(2)

[ GLYCAN ANALYSIS SLUTINS ] [ GLYCAN ANALYSIS SLUTINS ] N N 3 2

2-3 分析方法と測定条件ソルビン酸 デヒドロ酢酸の分析は 衛生試験法注解 1) 食品中の食品添加物分析法 2) を参考にして行った 分析方法を図 1 測定条件を表 3に示す 混合群試料 表示群試料について 3 併行で分析し その平均値を結果とした 試料 20g 塩化ナトリウム 60g 水 150m

JAJP

内容 1. セミ分取 HPLC システム 応用例 留意点 2. 超臨界流体クロマトグラフィー (SFC) を使用した分取の紹介

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - MonoTowerカタログ_ 最終.ppt [互換モード]

Sigma-Aldrich (Poole,Dorset,UK) LGC Standards(Teddington,Surrey,UK) 1 mg/ml Sigma-Aldrich Greyhound Chromatography(Brikenhead,UK) / Waters ACQUITY UPL

抗体定量用アフィニティークロマトグラフィー

土壌含有量試験(簡易分析)

スライド 1

Chromatography Stage 4 案の趣旨等について 平成 29 年 7 月 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 規格基準部医薬品基準課 今般 Chromatography に関する日米欧三薬局方国際調和案 (Stage 4 案 ) のご意見募集を開始するにあたり 本国際調和案の作成の背

5989_5672.qxd

あらゆる可能性を超越 2.7 µm

P TOYOPEARL TOYOPEARL DEAE-650S, M, C TOYOPEARL CM-650S, M, C TOYOPEARL SP-650S, M, C TOYOPEARL SuperQ-650S, M, C TOYOPEARL QAE-550C TOYOPEARL

1 WSV SIR m/z Analyte RT (Min) SIR m/z Cone voltage (V) Ascorbic Acid (C) Thiamine (B1) Nicotinic Acid (B3) Pyridoxal (

はじめに 液体クロマトグラフィーには 表面多孔質粒子の LC カラムが広く使用されています これらのカラムは全多孔質粒子カラムの同等製品と比べて 低圧で高効率です これは主に 物質移動距離がより短く カラムに充填されている粒子のサイズ分布がきわめて狭いためです カラムの効率が高いほど 分析を高速化で

UPC 2 Baiba Cabovska, Michael D. Jones, and Andrew Aubin Waters Corporation, Milford, MA, USA UPC 2 ACQUITY UPC 2TM ACQUITY SQD Empower 3 UPC GC

ジ 4) には, 適合する公的溶出試験の種類が製品ごとに掲載されており, 参考とした. 対象とする製品のうち, 口腔内崩壊錠については公的溶出試験の設定がないため, 各々の医薬品製造販売承認書の規定に従って溶出試験を行った. 表 1 溶出規格 表示量 規定時間 溶出率 溶出性 a 5mg 30 分

IC-PC法による大気粉じん中の六価クロム化合物の測定

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版 有効成分 ニカルジピン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル20mg 日医工 日医工 後発医薬品 2 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル40mg 日医工 日医工 品目名 ( 製造販売業者 )


Microsoft Word - TR-APA

Regulations for Manufacturing Control and Quality Control of Ethical Extract Products in Kampo Medicine (Oriental Medicine) Formulations

<4D F736F F D FB89BBBAC8B8C0B082CC FB964082C982C282A282C45F F2E646F63>

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 溶出 検査 1 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg CH 長生堂製薬 * 2 シュランダー錠 25mg 鶴原製薬 * 3 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK 武田テバ薬品 * 4 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg タイヨー 武田テバファーマ

アジレントのラボ投資ガイド [1] に加えて このホワイトペーパーでは 1260 Infinity II Prime LC の新機能により 従来の LC システムと比べて年間 900 万円 * 以上の経済価値がいかにしてもたらされるかを紹介します 経済価値には 1) 運用コストの削減 2) ダウンタ

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ポリソルベート 80

ICH Q4B Annex12

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 第 2 版 ( 初版 ) 有効成分 クエチアピンフマル酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 クエチアピン錠 25mg AA あすか製薬 後発医薬品 2 クエチアピン錠 25mg DSEP 第一三共エスファ 3

Microsoft PowerPoint ダイオフロック営業資料.ppt [互換モード]


Agilent A-Line セーフティキャップ : 溶媒蒸発の抑制 技術概要 はじめに HPLC および UHPLC システムの移動相は 独特なキャップ付きの溶媒ボトルで通常提供されます ( 図 1) 溶媒ラインは移動相から始まり ボトルキャップを通った後 LC システムに接続されます 溶媒ボトル

土壌溶出量試験(簡易分析)

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 第 2 版 ( 初版 ) 有効成分 アカルボース 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 アカルボース錠 50mg BMD ビオメディクス 後発医薬品 2 アカルボース錠 50mg JG 日本ジェネリック 3 アカルボー

0-0表紙から1章表紙

5989_5672.qxd

I

Taro-試験法新旧

2D-UPLC/MS Catalin Doneanu, Keith Fadgen, StJohn Skilton, Martha Stapels, and Weibin Chen Waters Corporation, Milford, MA, U.S. 4 5 HCP UPLC/MS E HCP

36 モサプリドクエン酸塩錠 5mg TSU 鶴原製薬 37 モサプリドクエン酸塩錠 5mg YD 陽進堂 38 モサプリドクエン酸塩錠 5mg ZE 全星薬品工業 39 モサプリドクエン酸塩錠 5mg アメル 共和薬品工業 40 モサプリドクエン酸塩錠 5mg イセイ コーアイセイ 41 モサプリ

札幌市-衛生研究所報37(調査報告05)

目次 1 事業で用いた分析法 実験方法 試料 試薬 ) ソルビン酸標準品 ) その他の試薬 装置及び器具 定量方法 ) 抽出 ) HPLC による測定 )

しょうゆの食塩分測定方法 ( モール法 ) 手順書 1. 適用範囲 この手順書は 日本農林規格に定めるしょうゆに適用する 2. 測定方法の概要 試料に水を加え 指示薬としてクロム酸カリウム溶液を加え 0.02 mol/l 硝酸銀溶液で滴定し 滴定終点までに消費した硝酸銀溶液の量から塩化ナトリウム含有

有害大気汚染物質測定方法マニュアル(平成23年3月改訂)

EN.qxd

Microsoft PowerPoint - LCテクノ ポスター 塚本

5989_5672.qxd

Taro-p1_沿革・.施設.jtd

PowerPoint プレゼンテーション

感度に関するトラブル 2013 Nihon Waters K.K. 3 感度低下の原因分類と確認方法 標準品 保存中の分解 再調製 試料注入 注入正確性の低下 注入量を変えて測定 ( レスポンスの直線性を確認 ) 試料残量の低下 試料量を増やす LC/MS システムにおける分解 UV で分解 熱分解

pera1会社概要n

イノベ共同体公募要領

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

1 Q A 82% 89% 88% 82% 88% 82%

(3) イオン交換水を 5,000rpm で 5 分間遠心分離し 上澄み液 50μL をバッキングフィルム上で 滴下 乾燥し 上澄み液バックグラウンドターゲットを作製した (4) イオン交換水に 標準土壌 (GBW:Tibet Soil) を既知量加え 十分混合し 土壌混合溶液を作製した (5) 土

6 UPLC/MS/MS の測定条件 UPLC/MS/MS 装置 :Acquity Ultra Performance LC-TQ Detector(Waters 社製 ) カラム :Acquity UPLC カラム BEH C18 (2.1mmI.D. 100mm,1.7 m) 移動相 :A 液

表紙.indd

[ cortecs columns ] 可能性の限界に挑戦するµm 以下の ソリッドコアパーティクルカラム

DNA/RNA調製法 実験ガイド

日本食品成分表分析マニュアル第4章

改正RoHS指令の動向と新規対象物質の分析方法について

4,4’‐ジアミノジフェニルメタン

サイズ排除クロマトグラフィー SIZE EXCLUSION CHROMATOGRAPHY TSKgel SuperMultiporeHZ シリーズ 細孔多分散型有機系セミミクロ SEC カラム 特長 主な対象物質 技術資料 細孔多分散型充塡剤を用いています 合成高分子 オリゴマー S/R 較正曲線の

テイカ製薬株式会社 社内資料

国立感染症研究所血液 安全性研究部 HBV-DNA 国内標準品及び HIV-RNA 国内標準品の力価の再評価のための共同研究 1. 背景と目的血液製剤のウイルス安全性の確保対策として実施されている原料血漿と輸血用血液のウイルス核酸増幅試験 (NAT) のための HCV HBV 及び HIV の国内標

<4D F736F F F696E74202D D95698EBF B C8B4B8A698E8E8CB181698D828BB4816A44325F D9770>


0.45m1.00m 1.00m 1.00m 0.33m 0.33m 0.33m 0.45m 1.00m 2

はじめに ベイピングとも呼ばれる電子タバコが普及するにつれて 電子タバコリキッドに含まれる化合物の分析も一般的になりつつあります 電子タバコリキッドは バッテリ式加熱ヒーターで加熱するとエアロゾルになります 1 液体混合物中の主成分は プロピレングリコールとグリセロールの 種類です 主成分に加えて

HILIC UPLC/MS UPLC LC/ MS LC/MS HPLC 2-4 HPLC 4,5 HILIC / HILIC 80 ACQUITY UPLC Xevo QTof MS ACQUITY BEH HILIC HILIC TOF ESI 1.7 µm BEH HILIC UPLC HIL

標記募集に当たり 日本薬局方医薬品各条原案に係るカラムの情報の公開について ( 平成 28 年 3 月 1 日付医薬 平成 30 年 3 月 1 日 フェロジピン 純度試験 (2) 類縁物質 L-Column ODS 平成 30 年 3 月 1 日 フェロジピン錠 製剤均一性 溶出性 定量法 L-C

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

JAJP

中面 2 Hot News Vol 可能性 拡がる Nexera コアシェル リンク 3.6μmのコアシェルを用いれば アセトニトリル 水系で背圧10MPa 程度でご使用頂けます 1.7μm 2.6μm 3.6μm UFLC Prominence メソッド移管性

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究


食安監発第 号 食安基発第 号 平成 19 年 11 月 13 日 各検疫所長殿 医薬食品局食品安全部監視安全課長基準審査課長 ( 公印省略 ) 割りばしに係る監視指導について 割りばしに残留する防かび剤等の監視指導については 平成 19 年 3 月 23 日付け食安

資料 イミダゾリジンチオン 測定 分析手法に関する検討結果報告書

Microsoft Word - manual40108 ã‡¤ã‡½ã…Łã…©ã…œã…³å‹ƒæž’æ³Ł

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

14551 フェノール ( チアゾール誘導体法 ) 測定範囲 : 0.10~2.50 mg/l C 6H 5OH 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の ph が ph 2~11 であるかチェックします 必要な場合 水酸化ナトリウム水溶液または硫酸を 1 滴ずつ加えて ph を調整

Transcription:

JP システムによる 注入回数 3000 回以上 のルーチン製剤分析の実現 分析スループットの向上と使用溶媒量の削減 分析効率の向上 日本薬局方 (JP) は 薬事法第 41 条第一項の規定に基づき医薬品の品質を適性に担保するための公的な規範書であり 多くの医薬品の分析法は JP 法を基に開発されます また 一方では最新の技術を積極的に導入することによって 分析法の質を向上すると同時に効率性の向上 コストの削減も望まれています 国際的には 2010 年 FDA よりドラフトガイダンスである CMC Post approval Manufacturing Changes Reportable in Annual Reports ( 年次報告書で報告可能な CMC 承認後製造変更 ) が発行され 今後の動向に注目が集まっています クラリスロマイシンはマクロライド系抗生物質のひとつで 一般感染症 非結核性抗酸菌症 ヘリコバクター ピロリ感染症の治療に標準的に用いられています 1991 年に市販され 現在では後発医薬品も販売されています 本アプリケーションノートでは クラリスロマイシン Extended Release tablet (500 mg) のJP 分析法について 従来の システムでスループットの向上をもたらす粒子径 2.5 μm のカラムと 更なる究極のスループットを実現する システムで粒子径 1.7 μm のカラムに移管を行った例をご紹介します また 粒子径 1.7 μm のカラムでは 品質管理ラボにおける分析法の実現性の点からルーチン使用 ( 連続 3000 回以上の実サンプルの注入 ) 検証もあわせて実施しました ACQUITY システム Alliance システム ACQUITY BEH Shield RP18 カラム XBridge TM BEH Shield RP18 カラム XBridge BEH Shield RP18 XP カラム ACQUITY カラムカリキュレーター 分析法移管 クラリスロマイシン錠剤 ハイスループット分析 品質管理 分析コスト削減 ルーチン分析 製剤分析 1

Alliance 2695-1 XBridge BEH Shield RP18 4.6 150 mm 5 μm ( 製品番号 186003009) 0.75 ml/min 10 μl 22 分 Alliance 2695-2 XBridge BEH Shield RP18 XP 4.6 75 mm 2.5 μm ( 製品番号 186003146) 1.5 ml/min 5 μl 6 分 サンプルは JP 記載クラリスロマイシン錠定量法に従って調製しました 1 市販のクラリスロマイシン錠 500 mg 5 錠を粉末とし 緩衝液 ( 分析条件参照 ) を300 ml を加えて攪拌しました 次にアセトニトリルおよび内部標準溶液を加え クラリスロマイシンが 5 mg/ml になるように調製しました 時々振り混ぜながら10 分間超音波処理した後 4000 rpmで15 分間遠心分離し その上清を孔径 0.2 μm のメンブランフィルターでろ過しました ろ液を移動相で 10 倍に希釈し試料溶液としました サンプル溶液中のクラリスロマイシン濃度は 0.5 mg/ml 内部標準物質 ( パラオキシ安息香酸ブチル ) は 0.005 mg/mlです スタンダードも同様に JP 法に従って調製しました クロライスロマイシン錠定量法では 内径 4.6 mm 長さ15 cm 粒子径 5 μm のオクタデシルシリル化シリカゲルカラムが指定されています そこで 粒子径から 粒子径まで幅広くラインアップし システムおよびカラム間でのシームレスな分析法移管が可能な XBridge BEH Shield RP18 カラムを選択しました まず JP 法を用いて Alliance システムでクラリスロマイシンのスタンダードおよびクラリスロマイシン錠サンプルを 6 回連続注入しました クロマトグラムを図 1に システム適合性結果を表 1に示します JP 法記載の定量法システム適合性に両サンプルとも適合しました 次にスループットの向上と使用溶媒 / 廃棄溶媒の削減を目的として ACQUITY カラムカリキュレーターを用いて粒子径 5 μm のカラムから 2.5 μm および 1.7 μm のカラムに分析法を移管しました 2 このカリキュレーターは カラムの粒子径 カラム長さと内径を基に分析条件が自動で算出されます ( 図 2) その結果を用い Alliance システム XBridge BEH Shield RP18 X P 2.1 75 mm カラムと ACQUITY H-Classシステム ACQUITY BEH Shield RP18 2.1 50 mm (1.7 μm) カラムを用いてクラリスロマイシンスタンダードとサンプルを同様に分析し 両カラムにおいて保持時間以外のシステム適合性に適合していることを確認しました ( 表 1) 各クロマトグラムを図 1に示します XBridge BEH Shield RP18 2.1 75 mm 2.5 μm X P カラムを用いることにより 従来の システムを用いた 分析のハイスループット化と効率化を実現することが可能です 更に ACQUITY システムと粒子径 1.7 μm の専用カラムを用いた場合には 更なる分析のハイスループット化と効率化が実現します 粒子径を 5 μm より小さい粒子径に変更した結果 システム性能と再現性を維持したまま 2.5 μm のカラムでは 73% の分析時間短縮と45% の溶媒使用量の削減を 1.7 μm のカラムでは 88% の分析時間短縮と 93% の溶媒使用量の削減を実現しました 表 1 および のシステム適合性結果 ( スタンダードの 6 回繰り返し測定 ) ) J P 要件 5 μm XP(2.5 μm) (1.7 μm) 保持時間 ( 分 ) 約 8 分 8.41 2.29 1.12 分離度 3 21.8 18.1 14.8 相対標準偏差 ( 面積 ) 2.0% 0.53 0.78 0.76 クラリスロマイシン錠の から への JP 分析法移管 2

ACQUITY H-Class -1 0.020 5 m XBridge BEH Shield RP18 2.1 50 mm 1.7 μm ( 製品番号 186002853) 0.46 ml/min 0.7 μl 2.5 分 ACQUITY H-Class - 2 ACQUITY BEH Shield 2.1 50 mm 1.7 μm ( 製品番号 186002853) 図 1 0.020 0.015 0.005 0.015 0.005 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00 16.00 18.00 20.00 22.00 5 m 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00 16.00 18.00 20.00 22.00 2.5 m 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 2.5 m 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 1.7 m 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 2.20 2.40 1.7 m 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 2.20 2.40 クラリスロマイシンスタンダードおよびサンプルのクロマトグラム 0.92 ml/min 0.7 μl 1.4 分 Empower 3 JP システムの性能 : クラリスロマイシン 内部標準物質の順に溶出分離度 3 以上 システムの再現性 : 内部標準物質のピーク面積に対するクラリスロマイ シンのピーク面積の比の相対標準偏差が 2.0% 以下 図 2 ACQUITY カラムカリキュレーターを用いた から への分析法移管 クラリスロマイシン錠の から への JP 分析法移管 3

品質管理ラボで分析法を適用するためには 分離能 分析効率だけではなくカラムの耐久性 装置の連続稼動も考慮に入れ検討する必要があります そこで システムと カラムを用いた分析法の頑健性を確認するため ルーチン使用検証を実施しました 今回のルーチン試験では カラムの特性を生かして システム圧を考慮に入れながらカラムカリキュレーターから算出された分析条件と同様の分離能を維持し 更にハイスループット分析に対応できるように流速を調整しました (ACQUITY H-Class 条件 - その2 参照 ) その結果 分析時間は1.4 分と更に短縮され従来の 分析と比較して 94% の分析時間短縮と 92% の溶媒使用量の削減を実現しました ルーチン分析検証時は ブランク ( 移動相溶媒 )1 回 -スタンダード 3 回 -サンプル 20 回注入を1 つのサンプルセットとしました このサンプルセットを繰り返し分析し 3000 回注入を実施しました またシステム適合性を確認するためルーチン分析の間に定期的にスタンダードの 6 回注入を実施し あわせてシステム圧のモニターも実施しました その結果 3000 回注入後でも保持時間以外の JP のシステム適合性要件に適合しており ( 表 2) システム圧も若干の上昇は見られましたが分析を通して安定していました ( 図 3) psi 10000 5000 0 0 1000 2000 3000 J P 要件 注入開始 3000 回注入時 保持時間 ( 分 ) 約 8 分 0.56 0.55 分離度 3 15.5 15.3 相対標準偏差 ( 面積 ) 2.0% 0.70 0.52 図 3 ルーチン分析時のシステム圧モニター 表 2 クラリスロマイシンルーチン分析検証時のシステム適合性試験結果 ( スタンダード 6 回繰り返し測定 )

ACQUITY カラムカリキュレーターを用い クラリスロマイシン錠の JP 定量法を粒子径 5 μm の分析法から 2.5 μm 1.7 μm の分析法へと問題なく移管することができました 2.5 μm カラムでは 73% の分析時間短縮と45% の溶媒使用量の削減を実現し 従来の システムを有効活用したシステムの効率化と 1 分析当たりのコストの削減が可能です また新技術である システムと粒子径 1.7 μm の専用カラムを用いることで 88% 分析時間の短縮と 1. 第十六改正日本薬局方 クラリスロマイシン錠 ( 平成 23 年 3 月 24 日 厚生労 働省告示第 65 号 ) 2. Jones M.D., Alden P., Fountain K.J., Aubin A. Implementation of Methods Translation between Liquid Chromatography Instrumentation, Waters Application Note [2010], Part Number 720003721EN. 93% 使用溶媒量削減が可能であり 究極のシステム効率化とコスト削減を実現することができます さらに Empower 3 を用いてシステム適合性要件およびシステム圧を経時的にモニターし 各データの管理 解析することで製剤試験の効率化とシステムの稼動状況の視覚化を図ることができます カラムを用いたルーチン分析では 3000 回以上の注入後も JP クラリスロマイシン錠定量法に規定されている保持時間以外のシステム適合性要件に適合しており ルーチン QC 分析における分析法の頑健性も実証することができました ウォーターズのトータルソリューションである最新技術を用いた分析システム 幅広いカラムケミストリーラインアップ データ管理ソフトウェア そして分析法移管ツールを活用することで 簡便且つシームレスに JP 法記載の分析法をラボの状況に合わせて 2.5 μm もしくは 1.7 μm に移管し システムの効率化 コスト削減を図ることが可能です www.waters.com 140-00011-3-12 5 TEL 03-3471-7191 FAX 03-3471-7118 532-00115-14-1011FTEL 06-6304-8888 FAX 06-6300-1734 Waters ACQUITY Alliance および Empower は Waters Corporation の登録商標です BEH Technology XBridge および The Science of What s Possible は Waters Corporation の商標です その他すべての登録商標はそれぞれの所有者に帰属します 2013 Waters Corporation. Printed in Japan. 2013 年 1 月 MKT12178 PDF