日本人口学会第 63 回大会 平成 22 年国勢調査における 統計分類等の変更について 社会経済の変化に対応した分類の変更及び集計の充実 平成 23 年 6 月 11 日総務省統計局長尾悦史, 松岡良彰

日本人口学会第 63 回大会 平成 22 年国勢調査における 統計分類等の変更について 社会経済の変化に対応した分類の変更及び集計の充実 平成 23 年 6 月 11 日総務省統計局長尾悦史, 松岡良彰

全体の構成 はじめに ~ 本報告の目的 ~ 1 変更の概要 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 3 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 4 その他の変更おわりに 2

はじめに ~ 本報告の目的 ~ 社会経済の変化少子高齢化の進展, 世帯構造の変化, 産業構造の変化, 外国人の増加など ユーザーからの要望 より適切な統計の作成 平成 22 年国勢調査の企画に関する検討会 平成 22 年国勢調査各府省連絡会議などで検討 統計分類の変更, 集計内容の充実 世帯の家族類型の変更産業 職業分類の変更外国人に関する集計の充実子供の数に関する集計の充実など 時系列比較できるよう, 遡及集計 3

1-1 変更の概要 社会経済の変化への対応 少子高齢化の進展 高齢者の年齢区分の細分化 人口移動の各歳別集計拡大 子供の数に関する集計追加 世帯構造の変化 世帯の家族類型の変更 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 その他 外国人の増加 表章地域の追加 教育に関する集計追加 雇用環境の変化 正規 非正規職員の把握 派遣職員の従事産業の把握 役員の把握など 産業構造の変化 産業分類の変更 職業分類の変更 平成の大合併 平成 12 年国勢調査時点の市町村境域による集計追加 4

1-2 変更の概要 統計分類等の変更 ( 遡及集計 ( 平成 17 年 ~ 平成 7 年 ) を行ったもの ) 世帯構造の変化 世帯の家族類型の変更 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 産業構造の変化 産業分類の変更 職業分類の変更 外国人の増加 表章地域の追加 教育に関する集計追加 共働き世帯の増加 子供の数に関する集計追加 5

2 ー 1 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 世帯の家族類型の変更 ~ 変更経緯 ~> 親族世帯 2 人以上の世帯員からなる世帯のうち, 世帯主と親族関係にある世帯員のいる世帯 ( 平成 17 年調査まで ) 区分例 1 夫婦 2 人のみの世帯 2 夫婦 2 人 + 住み込みの雇人 親族世帯 親族世帯 非親族が同居していても 親族世帯 に分類も 利用者が誤解しやすい 6

2 ー 1 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 世帯の家族類型の変更 ~ 変更内容 ~> 平成 17 年調査までの分類 A 親族世帯 B 非親族世帯 C 単独世帯 世帯 ( 例 ) 親族 世帯主世帯主の配偶者子 平成 22 年調査の分類 A 親族のみの世帯 B 非親族を含む世帯 C 単独世帯 17 年調査まで 夫婦と子供から成る世帯 非親族 その他 住み込みの雇人 22 年調査 非親族を含む世帯 7

2 ー 1 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 世帯の家族類型の変更 ~ 遡及集計による検証 ~> 世帯の家族類型 ( 平成 22 年調査と 17 年調査までの分類 ) 別世帯数 ( 平成 17 年 ) 17 年調査まで 22 年調査 定義の違いによる 世帯の家族類型 の定義 の定義 差 率 (%) 1 2 1-2 (1-2)/1 一般世帯 49,062,530 49,062,530 0 0.00 A 親族のみの世帯 (17 年までは親族世帯 ) 34,337,386 34,245,761 91,625 0.27 核家族世帯 28,393,707 28,327,091 66,616 0.23 (1) 夫婦のみの世帯 9,636,533 9,625,318 11,215 0.12 (2) 夫婦と子供から成る世帯 14,645,655 14,631,459 14,196 0.10 (3) 男親と子供から成る世帯 620,562 605,257 15,305 2.47 (4) 女親と子供から成る世帯 3,490,957 3,465,057 25,900 0.74 核家族以外の世帯 5,943,679 5,918,670 25,009 0.42 B 非親族を含む世帯 (17 年までは非親族世帯 ) 268,061 359,686-91,625-34.18 C 単独世帯 14,457,083 14,457,083 0 0.00 8

2 ー 1 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 世帯の家族類型の変更 ~ 遡及集計結果 2~> 世帯の家族類型別一般世帯の割合の推移 ( 平成 7~17 年 ) 夫婦のみの世帯夫婦と子供から成る世帯ひとり親と子供から成る世帯核家族以外の世帯非親族を含む世帯単独世帯 親族のみの世帯 核家族世帯 平成 7 年 平成 12 年 平成 17 年 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 9

2 ー 1 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 世帯の家族類型の変更 ~ 遡及集計結果 3~> 核家族世帯 の世帯員数別世帯数の推移 ( 平成 7~17 年 ) ( 百万世帯 ) 平成 7 年平成 12 年平成 17 年 12 10 8 6 4 2 0 2 人 3 人 4 人 5 人 6 人 7 人以上 ( 世帯員数 ) 10

2 ー 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 ~ 拡張経緯等 ~> 母子 ( 父子 ) 世帯未婚, 死別又は離別の女 ( 男 ) 親と, その未婚の20 歳未満の子供のみからなる一般世帯 母子 ( 父子 ) 家庭の自立支援策の対象者に, 他の世帯員 ( 例 : 祖父母 ) と同居している場合が含まれることも 平成 17 年調査まで母子世帯父子世帯 新規追加 平成 22 年調査母子世帯父子世帯母子世帯 ( 他の世帯員がいる世帯を含む ) 父子世帯 ( 他の世帯員がいる世帯を含む ) 自立支援策 に対応する世帯も把握する必要 11

2 ー 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 ~ イメージ ~> 17 年調査まで 母子 ( 父子 ) 世帯 A 世帯主 子 未婚, 20 歳未満 22 年調査 母子 ( 父子 ) 世帯 A 世帯主 子 未婚, 20 歳未満 従来どおり 母子 ( 父子 ) 世帯 として集計 母子 ( 父子 ) 世帯 A 世帯主 子 未婚, 20 歳未満 + 他の世帯員がいる世帯 ( 例 ) 世帯主の父 世帯主 世帯主の母 B 子 未婚, 20 歳未満 A と B 合わせたものを, 母子 ( 父子 ) 世帯 ( 他の世帯員がいる世帯を含む ) として集計 12

2 ー 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 ~ 遡及集計結果 1~> 母子 ( 父子 ) 世帯数 ( 平成 7~17 年 ) 母子世帯世帯の拡張による母子世帯 ( 他の世帯員がいる世帯を含む ) 差率 (%) 1 2 1-2 (1-2)/1 平成 7 年 529,631 636,280 106,649 20.14 平成 12 年 625,904 756,805 130,901 20.91 平成 17 年 749,048 922,168 173,120 23.11 父子世帯世帯の拡張による父子世帯 ( 他の世帯員がいる世帯を含む ) 差率 (%) 1 2 1-2 (1-2)/1 平成 7 年 88,081 144,549 56,468 64.11 平成 12 年 87,373 149,688 62,315 71.32 平成 17 年 92,285 166,198 73,913 80.09 13

2 ー 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 ~ 遡及集計結果 2~> 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 母子 ( 父子 ) 世帯数の推移 ( 平成 7~17 年 ) ( 十万世帯 ) 母子 ( 父子 ) 世帯母子 ( 父子 ) 世帯 ( 他の世帯員がいる世帯 ) 0 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 7 年平成 12 年平成 17 年 母子世帯 父子世帯 14

2 ー 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 ~ 遡及集計結果 3~> 母の配偶関係別母子世帯数の推移 ( 平成 7~17 年 ) ( 十万世帯 ) 母子世帯母子世帯 ( 他の世帯員がいる世帯 ) 8 7 6 5 4 3 2 1 0 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 7 年平成 12 年平成 17 年 未婚死別離婚 15

2 ー 2 世帯構造の変化に対応した統計分類の変更 < 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 ~ 遡及集計結果 4~> 14 父の配偶関係別父子世帯数の推移 ( 平成 7~17 年 ) ( 万世帯 ) 父子世帯父子世帯 ( 他の世帯員がいる世帯 ) 12 10 8 6 4 2 0 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 7 年平成 12 年平成 17 年 未婚死別離婚 16

3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 変更内容 1~> 平成 19 年 11 月に日本標準産業分類が改定 ( 統計基準としての設定は平成 21 年 3 月 ) 平成 22 年国勢調査で用いる産業分類項目を変更 分類数 平成 17 年調査 平成 22 年調査 大分類 19 20 中分類 80 82 小分類 228 253 17

3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 変更内容 2~> 平成 12 年調査の産業分類 就業者数 ( 千人 ) 平成 7 年 12 年 A 農業 3,426 2,852 B 林業 86 67 C 漁業 308 253 D 鉱業 61 54 E 建設業 6,631 6,290 F 製造業 13,556 12,228 G 電気 ガス 熱供給 水道業 364 351 H 運輸 通信業 3,890 3,902 I 卸売 小売業, 飲食店 14,618 14,319 J 金融 保険業 1,975 1,758 K 不動産業 707 747 L サービス業 15,932 17,264 M 公務 ( 他に分類されないもの ) 2,155 2,143 N 分類不能の産業 432 750 平成 17 年調査の産業分類 就業者数 ( 千人 ) 平成 12 年 * 17 年 A 農業 2,891 2,703 B 林業 64 47 C 漁業 253 216 D 鉱業 46 27 E 建設業 6,346 5,392 F 製造業 11,999 10,646 G 電気 ガス 熱供給 水道業 338 280 H 情報通信業 1,579 1,624 I 運輸業 3,179 3,133 J 卸売 小売業 11,700 11,018 K 金融 保険業 1,751 1,538 L 不動産業 809 860 M 飲食店, 宿泊業 3,489 3,223 N 医療, 福祉 4,274 5,353 O 教育, 学習支援業 2,640 2,702 P 複合サービス業 707 679 Q サービス業 ( 他に分類されないもの ) 8,062 8,820 R 公務 ( 他に分類されないもの ) 2,143 2,098 S 分類不能の産業 761 1,146 平成 22 年調査の産業分類 就業者数 ( 千人 ) 平成 17 年 * A 農業, 林業 2,767 B 漁業 214 C 鉱業, 採石業, 砂利採取業 31 D 建設業 5,441 E 製造業 10,486 F 電気 ガス 熱供給 水道業 295 G 情報通信業 1,613 H 運輸業, 郵便業 3,171 I 卸売業, 小売業 10,760 J 金融業, 保険業 1,514 K 不動産業, 物品賃貸業 1,118 L 学術研究, 専門 技術サービス業 1,910 M 宿泊業, 飲食サービス業 3,664 N 生活関連サービス業, 娯楽業 2,330 O 教育, 学習支援業 2,675 P 医療, 福祉 5,332 Q 複合サービス事業 668 R サービス業 ( 他に分類されないもの ) 4,289 S 公務 ( 他に分類されるものを除く ) 2,085 T 分類不能の産業 1,168 日本標準産業分類第 10 回改定 ( 平成 5 年 10 月 ) 日本標準産業分類第 11 回改定 ( 平成 14 年 3 月 ) 日本標準産業分類第 12 回改定 ( 平成 19 年 11 月 ) 注 )* を付した年次の数値は, 一部の世帯の調査票を抽出して集計した抽出詳細集計に基づいているため, 結果数値には標本誤差が含まれている 18

3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 時系列データ整備状況 ~> 平成 17 年国勢調査 日本の人口 調査年 大正 9 年昭和 5 年 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年 平成 12 年調査の分類 平成 17 年調査の分類 特 平成 22 年調査の分類 特 調査票保存期間後のため, 記入内容確認による産業格付け 集計ができない 調査票を用いないで遡及推計する方法を考案, 推計 調査年 : 公表値 : 未公表値 特 : 新産業分類特別集計値 試 : 本稿で推計した試算値 大正 9 年昭和 5 年 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年 平成 17 年調査の分類 平成 22 年調査の分類 試 試 特 日本の人口 http://www.estat.go.jp/sg1/estat/list.do?bid=000001025191&cycode=0 19

成22 年調査の小分類3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 遡及推計方法 1~> 平成 17 年調査の小分類と平成 22 年調査の小分類の相関表 ( 平成 17 年の就業者数による ) 平成 17 年調査の小分類 ( 千人 ) b c d 平総数 62,894 2,988 72 261 45 6,266 463 総数 a e a 3,040 2,958 1 63 0 b 167 30 64 8 63 0 c 280 2 206 63 0 d 0 0 e 5,645 1 5 5,639 0 685 0 81 44 84 14 463 平成 17 年調査の産業分類 a (2,988 人 ) 平成 22 年調査の産業分類 a (2,958 人 ) と b (30 人 ) に分割 20

平成17 年調査の成22 年調査の小分類小分類3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 遡及推計方法 2~> 平成 17 年 平成 22 年分類 分割比率行列 A 平成 17 年の就業者数列ベクトル α 総数 a b c d e 平平成 17 年調査の小分類 総数 1 1 1 1 1 100 a 0.99 0.01 0.01 b 0.01 0.89 0.03 0.01 A c 0.03 0.79 0.01 d 0.07 0.87 0.03 e 0.01 0.02 0.01 0.90 0 0 0 0 0 100 a b c d e 平成 17 年の 就業者 Aα = α 平成 22 年の分類による平成 17 年の就業者数 21

平成17 年調査の平成22 年調査の小分類小分類平成12 年調査の平成17 年調査の小分類小分類3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 遡及推計方法 3~> A 平成 17 年調査の小分類 平成 17 年の就業者による H17 H22 分割比率行列 B β 平成 12 年の 就業者 γ 新産業分類特別集計結果 平成 22 年の分類による平成 12 年就業者数 Aβ 新産業分類特別集計がないので, 自力で組替え 平成 12 年調査の小分類 平成 12 年の就業者による H12 H17 分割比率行列 平成 7 年の 就業者 平成 22 年の分類による平成 7 年就業者数 ABγ 22

3 ー 1 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 産業分類の変更 ~ 遡及推計結果 ~> 23 0 2 4 6 8 10 12 14 A 農業, 林業 B 漁業 C 鉱業, 採石業, 砂利採取業 D 建設業 E 製造業 F 電気 ガス 熱供給 水道業 G 情報通信業 H 運輸業, 郵便業 I 卸売業, 小売業 J 金融業, 保険業 K 不動産業, 物品賃貸業 L 学術研究, 専門 技術サービス業 M 宿泊業, 飲食サービス業 N 生活関連サービス業, 娯楽業 O 教育, 学習支援業 P 医療, 福祉 Q 複合サービス事業 R サービス業(他に分類されないもの)S 公務(他に分類されるものを除く)( 百万人 ) 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年調査の産業大分類別就業者数の推移 ( 平成 7~17 年 ) * 筆者推計値

3 ー 2 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 職業分類の変更 ~ 変更内容 1~> 平成 21 年 12 月に日本標準職業分類が統計基準としての設定 平成 22 年国勢調査で用いる職業分類項目を変更 分類数 平成 17 年調査 平成 22 年調査 大分類 10 12 中分類 61 57 小分類 274 232 24

3 ー 2 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 職業分類の変更 ~ 変更内容 2~> 平成 17 年調査の職業分類 就業者数 ( 千人 ) 平成 7 年平成 12 年平成 17 年 A 専門的 技術的職業従事者 8,007 8,490 8,462 B 管理的職業従事者 2,654 1,798 1,472 C 事務従事者 12,120 12,064 11,894 D 販売従事者 9,729 9,492 8,936 E サービス職業従事者 5,027 5,562 6,146 F 保安職業従事者 937 996 1,051 G 農林漁業作業者 3,807 3,149 2,940 H 運輸 通信従事者 2,386 2,258 2,077 I 生産工程 労務作業者 19,084 18,433 17,420 J 分類不能の職業 391 737 1,108 平成 22 年調査の職業分類 就業者数 ( 千人 ) 平成 17 年 * A 管理的職業従事者 1,497 B 専門的 技術的職業従事者 8,272 C 事務従事者 11,614 D 販売従事者 9,118 E サービス職業従事者 6,810 F 保安職業従事者 1,064 G 農林漁業従事者 2,963 H 生産工程従事者 9,609 I 輸送 機械運転従事者 2,334 J 建設 採掘従事者 3,223 K 運搬 清掃 包装等従事者 3,893 L 分類不能の職業 1,133 日本標準職業分類統計基準設定 ( 平成 21 年 12 月 ) 第 5 回改定に相当 注 )* を付した年次の数値は, 一部の世帯の調査票を抽出して集計した抽出詳細集計に基づいているため, 結果数値には標本誤差が含まれている 25

3 ー 2 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 職業分類の変更 ~ 時系列データ整備状況 ~> 平成 17 年国勢調査 日本の人口 調査年 昭和 25 年昭和 30 年 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年 平成 17 年調査の分類 平成 22 年調査の分類 特 調査票保存期間後のため, 記入内容確認による産業格付け 集計ができない 調査票を用いないで遡及推計する方法を考案, 推計 調査年 : 公表値 : 未公表値 特 : 新職業分類特別集計値 試 : 本稿で推計した試算値 昭和 25 年昭和 30 年 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年 平成 17 年調査の分類 平成 22 年調査の分類 試 試 特 日本の人口 http://www.estat.go.jp/sg1/estat/list.do?bid=000001025191&cycode=0 26

平成17 年調査の平成22 年調査の小分類小分類平成17 年調査の平成22 年調査の小分類小分類3 ー 2 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 職業分類の変更 ~ 遡及推計方法 ~> A 平成 17 年調査の小分類 平成 17 年の就業者による H17 H22 分割比率行列 α 平成 12 年の就業者 新職業分類特別集計がないので, 自力で組替え 平成 22 年の分類による平成 12 年就業者数 Aα A β 新職業分類特別集計がないので, 自力で組替え 平成 17 年調査の小分類 平成 17 年の就業者による H17 H22 分割比率行列 平成 7 年の就業者 平成 22 年の分類による平成 7 年就業者数 Aβ 27

0 2 4 6 8 10 12 14 A 管理的職業従事者 B 専門的 技術的職業従事者 C 事務従事者 D 販売従事者 E サービス職業従事者 F 保安職業従事者 G 農林漁業従事者 H 生産工程従事者 I 輸送 機械運転従事者 J 建設 採掘従事者 K 運搬 清掃 包装等従事者 ( 百万人 ) 平成 7 年平成 12 年平成 17 年 3 ー 2 産業構造の変化に対応した統計分類の変更 < 職業分類の変更 ~ 遡及推計結果 ~> 28 平成 22 年調査の職業大分類別就業者数の推移 ( 平成 7~17 年 ) * 筆者推計値

4 ー 1 その他の変更 < 外国人に関する集計の充実 ~ 変更経緯等 ~> 外国人の増加 外国人に関する地域分析に利用 外国人の教育状況を把握 平成 17 年調査まで平成 22 年調査国籍 外国人のいる世帯の全国結果及び全国結果のみ表章類型別の統計都道府県別結果を表章外国人の教育に関する集計 - 新規追加 29

4 ー 1 その他の変更 < 外国人に関する集計の充実 ~ 遡及集計結果 1~> 在学か否かの別 最終卒業学校の種類, 男女別外国人数 ( 平成 12 年 ) ( 十万人 ) 5 男 女 4 3 2 1 0 小学校 中学校 高校 旧中 短大 高専 大学 大学院 不詳 卒業者在学者未就学者 30

4 ー 1 その他の変更 < 外国人に関する集計の充実 ~ 遡及集計結果 2~> 在学か否かの別 最終卒業学校の種類, 年齢 (5 歳階級 ) 別外国人人口の割合 ( 平成 12 年 ) 卒業者小学校 中学校 卒業者高校 旧中 卒業者短大 高専 卒業者大学 大学院 卒業者不詳在学者未就学者 総数 ( 日本人 ) 総数 ( 外国人 ) 15~19 歳 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75~79 80~84 85 歳以上 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 31

4 ー 2 その他の変更 < 子供の数に関する集計の充実 ~ 変更経緯 ~> 共働き世帯の増加 少子化対策の基礎資料として利用 夫婦の労働力状態 子供の有無子供の数子供の年齢その他 夫婦の労働力状態と子供の有無 数等の関係を分析可能な集計が必要 32

4 ー 2 その他の変更 < 子供の数に関する集計の充実 ~ 遡及集計結果 1~> 子供の数別夫婦共に就業者世帯の数の推移 ( 平成 7~17 年 ) ( 百万世帯 ) 6 平成 7 年平成 12 年平成 17 年 5 4 3 2 1 0 子供なし子供が 1 人子供が 2 人子供が 3 人子供が 4 人以上 33

4 ー 2 その他の変更 < 子供の数に関する集計の充実 ~ 遡及集計結果 2~> 子供の数別夫が就業者, 妻が非就業者世帯の数の推移 ( 平成 7~17 年 ) ( 百万世帯 ) 5 平成 7 年平成 12 年平成 17 年 4 3 2 1 0 子供なし子供が 1 人子供が 2 人子供が 3 人子供が 4 人以上 34

おわりに 世帯の家族類型の変更親族世帯の定義が厳格化, 変更割合は小さい 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 他の世帯員がいる 割合は父子世帯の方が高い 産業 職業分類の変更産業分類はサービス業, 職業分類は生産工程 労務作業者を中心に分割 その他の変更外国人も高学歴化の傾向, 共働きでは子供がいない世帯が増加 35

我が国の人口と世帯の全体像が明らかに! 2011. 6. 29 乞うご期待!! 平成 22 年国勢調査結果の利用はこちらから平成 22 年国勢調査ユーザーズガイド検索 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/users-g.htm 36

< 参考 1 世帯の家族類型 > 平成 17 年調査までの分類平成 22 年調査の分類 A 親族世帯 A 親族のみの世帯 Ⅰ 核家族世帯 Ⅰ 核家族世帯 (1) 夫婦のみの世帯 (1) 夫婦のみの世帯 (2) 夫婦と子供から成る世帯 (2) 夫婦と子供から成る世帯 (3) 男親と子供から成る世帯 (3) 男親と子供から成る世帯 (4) 女親と子供から成る世帯 (4) 女親と子供から成る世帯 Ⅱ 核家族以外の世帯 Ⅱ 核家族以外の世帯 (5) 夫婦と両親から成る世帯 (5) 夫婦と両親から成る世帯 (6) 夫婦とひとり親から成る世帯 (6) 夫婦とひとり親から成る世帯 (7) 夫婦, 子供と両親からなる世帯 (7) 夫婦, 子供と両親からなる世帯 (8) 夫婦, 子供とひとり親から成る世帯 (8) 夫婦, 子供とひとり親から成る世帯 (9) 夫婦と他の親族 ( 親, 子供を含まない ) から成る世帯 (9) 夫婦と他の親族 ( 親, 子供を含まない ) から成る世帯 (10) 夫婦, 子供と他の親族 ( 親供を含まない ) から成る世帯 (10) 夫婦, 子供と他の親族 ( 親供を含まない ) から成る世帯 (11) 夫婦, 親と他の親族 ( 子供を含まない ) から成る世帯 (11) 夫婦, 親と他の親族 ( 子供を含まない ) から成る世帯 (12) 夫婦, 子供, 親と他の親族から成る世帯 (12) 夫婦, 子供, 親と他の親族から成る世帯 (13) 兄弟姉妹のみから成る世帯 (13) 兄弟姉妹のみから成る世帯 (14) 他に分類されない世帯 (14) 他に分類されない世帯 B 非親族世帯 B 非親族を含む世帯 C 単独世帯 C 単独世帯 37

< 参考 2 遡及集計地域等 > 1 世帯の家族類型の変更 表番号38 集計事項 ( 人口等基本集計 ) 世帯の家族類型 (22 区分 ) 別一般世帯数及び一般世帯人員 10 (6 歳未満 18 歳未満世帯員のいる一般世帯及び3 世代世帯並びに母子世帯及び父子世帯 - 特掲 ) 世帯の家族類型 (16 区分 ), 世帯人員 (7 区分 ) 別一般世 11 帯数 (3 世代世帯及び6 歳未満 12 歳未満 15 歳未満 18 歳未満 20 歳未満世帯員のいる一般世帯 - 特掲 ) 世帯の家族類型 (16 区分 ), 世帯主の年齢 (5 歳階級 ), 13 世帯主の男女別一般世帯数及び一般世帯人員 (3 世代世 -2 帯, 間借り 下宿などの単身者及び会社などの独身寮の単身者 - 特掲 ) 16-2 遡及集計地域遡及集計年次全国都道府県平部口 集郡中部人地道府区都部 県市郡部20 大都区町市市興海道村北局の振成7年平成成国市12 年平17 年全 世帯の家族類型 (16 区分 ), 配偶関係 (3 区分 ), 年齢 (5 歳階級 ), 男女別一般世帯人員 (3 世代世帯 - 特掲 ) 世帯の家族類型 (22 区分 ),65 歳以上世帯員の有無別一般 32 世帯数, 一般世帯人員及び65 歳以上世帯人員 (3 世代世帯 -2 及び75 歳以上 85 歳以上世帯員のいる一般世帯 - 特掲 )

2 母子 ( 父子 ) 世帯の拡張 遡及集計地域 遡及集計年次 表番号集計事項 ( 産業等基本集計 ) 母の年齢 (5 歳階級 ), 母の配偶関係 (3 区分 ), 子供の数 (3 区分 ), 最年少の子供の年 29 齢 (8 区分 ) 別母子世帯数, 母子世帯人員及び 1 世帯当たり子供の数 ( 最年長の子供が6 歳未満 - 特掲 ) 父の年齢 (5 歳階級 ), 父の配偶関係 (3 区分 ), 子供の数 (3 区分 ), 最年少の子供の年 33 齢 (8 区分 ) 別父子世帯数, 父子世帯人員及び 1 世帯当たり子供の数 ( 最年長の子供が6 歳未満 - 特掲 ) 39 成17 全国都道府県海平部口成成 集道部20 7国市郡中府 大区道年平12 年平年全部人地県市郡都町の振部市市村北興区都局

表番号40 1 2 3 産業分類の変更 集計事項 ( 人口等基本集計 ) 産業 ( 新大分類 ), 従業上の地位 (7 区分 ), 年齢 (5 歳階級 ), 男女別 15 歳以上就業者数 遡及集計地域遡及集計年次全国都道府県平部口 区都集道郡中府部人地部 県市郡部20 大都区町市市興海道村北局の振成7年平成成国市12 年平17 年全 産業 ( 新大分類 ), 職業 ( 大分類 ), 年齢 (5 歳階級 ), 男女別 15 歳以上就業者数 ( 雇用者 - 特掲 ) 3 産業 ( 新大分類 ), 男女別 15 歳以上就業者数 4-1 4-2 5 産業 ( 新小分類 ), 従業上の地位 (7 区分 ), 男女別 15 歳以上就業者数産業 ( 新小分類 ), 従業上の地位 (3 区分 ), 男女別 15 歳以上就業者数常住地又は従業地 通学地による人口及び産業 ( 新大分類 ) 別 15 歳以上就業者数 表番号は, 平成 17 年国勢調査新産業分類特別集計のもの

4 職業分類の変更 表番号集計事項職業 ( 新大分類 ), 従業上の地位 (7 区分 ), 年齢 1 (5 歳階級 ), 男女別 15 歳以上就業者数産業 ( 新大分類 ), 職業 ( 新大分類 ), 年齢 (5 歳階 2 級 ), 男女別 15 歳以上就業者数 ( 雇用者 - 特掲 ) 4- 職業 ( 新小分類 ), 従業上の地位 (7 区分 ), 男女別 1 15 歳以上就業者数 4- 職業 ( 新小分類 ), 従業上の地位 (3 区分 ), 男女別 2 15 歳以上就業者数産業 ( 新小分類 ), 職業 ( 新小分類 ), 男女別 15 歳以 5 上就業者数 ( 総数, 雇用者 ( 役員を含む ), 雇用者 ( 役員を含まない )) 常住地又は従業地による職業 ( 新大分類 ), 男女別 6 15 歳以上就業者数 41 遡及集計地域遡及集計年次全国都道府県平部人部地口道 区都集府郡中部部 県市郡20 大都区町市市興海道村北局の振成7年平成成国市12 年平17 年全 3 職業 ( 新大分類 ), 男女別 15 歳以上就業者数 表番号は, 平成 17 年国勢調査新職業分類特別集計のもの

5 外国人に関する集計の充実 遡及集計地域 遡及集計年次 表番集計事項号( 第 44 表は人口等基本集計, 第 43-2 表は産業等基本集計 ) 外国人のいる世帯の類型 (4 区分 ), 世帯の家族類型 (5 区分 ), 世帯主の国籍 (12 区分 ) 別 44 外国人のいる一般世帯数, 一般世帯人員及び外国人人員在学か否かの別 最終卒業学校の種類 (6 区 43 分 ), 年齢 (5 歳階級 ), 男女別 15 歳以上外国 -2 人数 42 成17 全国都道府県海平成成部口 集道部20 7国市年平12 郡中府 大区道年平年全部人地県市郡都町の振部市市村北興区都局

6 子供の数に関する集計の充実 遡及集計地域 遡及集計年次 表番号集計事項 ( 産業等基本集計 ) 夫の年齢 (5 歳階級 ), 子供の有無 数 年齢 (121 区分 ), 夫婦の就業 非就業 (4 区分 ) 20 別夫婦のいる一般世帯数及び一般世帯人員 ( 雇用者 - 特掲 ) 妻の年齢 (5 歳階級 ), 子供の有無 数 年齢 (121 区分 ), 夫婦の就業 非就業 (4 区分 ) 21 別夫婦のいる一般世帯数及び一般世帯人員 ( 雇用者 - 特掲 ) 親の年齢 (5 歳階級 ), 親の男女, 子供の数 22 年齢 (35 区分 ), 親の就業 非就業別男親又は -2 女親と子供の核家族世帯数及び世帯人員 43 成17 全国都道府県平口海部成成集道部20 7国市中府 大区道郡年平12 年平年全地部人県市郡都町の振区都部市市村北興局