JCOG1404

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0. 概要 0.1 臨床試験課題名標準化学療法に不応 不耐の切除不能進行 再発大腸癌に対する TFTD( ロンサーフ ) +Bevacizumab 併用療法の RAS 遺伝子変異有無別の有効性と安全性を確認する第 II 相試験 0.2 区分 非ランダム化第 II 相試験 0.3 目的 5-FU 系薬

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33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

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094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

JCOG0907 ver 概要 0.1. シェーマ allo-hsct 実施 増悪まで無治療経過観察 ドナー獲得 allo-hsct 非実施 後治療自由で経過観察 ATL 20 歳以上 65 歳以下 登録 導入化学療法最大 6 コース 無治療経過観察 (1 年 ) 増悪まで無治療経過観察

間質性肺炎合併肺癌に関するステートメント 出版にあたって 発刊の目的肺癌診療, 特に薬物療法は分子標的治療 免疫療法を含めその進歩には目を見張るものがあります. このような新たな治療開発に臨床試験での評価は欠かすことができませんが, 残念ながらほぼすべての肺癌臨床試験で間質性肺炎合併例は登録から除外

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手術を支持する根拠とされていた また 非治癒因子が 1 つである患者が減量手術の良い対象と報告された しかしながら それらの報告には PS が良く合併症が少なく腫瘍量が少ない患者に好んで減量手術が行われている selection bias が明らかに存在し 化学療法単独でも か月の予後が

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4 受付番号 157 申請者 : リハビリテーション科 同種造血幹細胞移植患者の移植前栄養状態と移植前後の身体機能に関する後方視的検 討 平成 30 年 11 月 20 日 ~ 平成 30 年 12 月 6 日 文書審査により 承認 とした 5 受付番号 158 申請者 : 麻酔科 気管挿管刺激に対

平成28年度第11回治験審査委員会開催記録の概要

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0. 試験概要 0.1. シェーマ 手術 対象 StageⅢ 結腸癌 *1 直腸 S 状部癌治癒切除症例 (CurA) PS 歳以上 8 週間以内 文書による説明と同意の取得 登録とランダム化割付割付調整因子 N 因子 *2 (N1/N1 以外 ) 施設 レジメン(mFOLFOX6/X

第 1 章 がん治療に関わるすべての薬剤師が知っておきたいこと 1 がん治療の基本 Key Points がんの診断には確定診断と病期診断がある がんの病期ごとに治療法を選択する 治療の目的を認識し, 治療の適応を見極める 薬物療法を行う前に説明と同意を得, 標準治療を行う 高齢者, 臓器障害合併,

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科目名 M4 腫瘍 輸血 血液学 試験問題および解答紙 <1> 歩行可能で身の回りのことは自分で行えるが 作業はできず 日中の 50% 以上はベッドの外で過ごしている患者のパフォーマンスステータス (Performance Status:PS) はどれか ECOG(Eastern Cooperati

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10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で

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研究課題:「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌患者に対する CapeOx間欠投与+ベバシズマブ(BV)療法多施設共同第Ⅱ相臨床試験‐VOICE試験‐」に関する計画書

れない場合は 次のコホートに進む 第 3 コホートで被験者を追加した結果 G47Δ に起因する grade 3 以上の有害事象が 6 例中 1 例以下の場合 6.0x10 9 pfu を最大用量とする ある用量で 2 人以上に G47Δ に起因する grade 3 以上の有害事象が見られた場合には

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第 1 回改訂 (2005/2/3 承認 ): 適格規準の病理組織学的悪性度に FNCLCC system の Grade 2 を追加した 対象年齢上限を 60 歳から 65 歳に引き上げた MRI 撮影施設を追加した 第 2 回改訂 (2005/7/5 承認 ): 新規参加施設における放射線治療の

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

JCOGプロトコールマニュアル version 2.3

日本内科学会雑誌第96巻第4号

この説明文書には以下の内容が含まれています (1) はじめに (2) あなたの病気と治療法について (3) 標準的な治療法について (4) 臨床試験について (5) この臨床試験の目的について (6) この臨床試験で使用するお薬について (7) この臨床試験に参加される患者さんの人数 試験期間につい

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FOLFOXに関しては 1990 年代終わり頃から2000 年にかけて 2つの臨床試験が実施された そのひとつであるStageⅡ/Ⅲ 結腸癌症例を対象とした5-FU/LV(de Gramont 法 ) とFOLFOX4のRCTであるMOSAIC では 5 年 DFS(67.4% vs. 73.3%

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

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【座長】先進医療総括報告書(旧告示B53金大131)

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2 対象疾患と病期初期放射線治療にもかかわらず再増大または進行する膠芽腫の患者 東京大学医学部附属病院の受診患者 ( 紹介患者を含む ) の中で本試験を希望し 臨床研究プロトコルに詳述の選択基準を全て満たし かつ除外基準のいずれにも該当しない者を対象とする 3 試験のデザイン本試験は無作為化を行わな

耐性菌届出基準

目次 1. 試験の概要 スタディータイプ 目的 対象 適格基準 除外基準 シェーマ プロトコール治療 : 目標症例数 研

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

KCOG 提案 Intergroup study KCOG-G0902s 子宮頸部小細胞癌に対する治療法 予後についての後方視的研究 PI: 久慈志保 Dr. ( 静岡がんセンター ) KCOG-G0903 婦人科悪性腫瘍術後に行うエノキサパリンナトリウムの臨床第 Ⅱ 相試験 PI: 高橋伸卓 Dr

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1-0 治験実施計画書の要約

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医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

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研究の概要 0.1 シェーマ HER2 陽性の進行 再発乳癌に対するペルツズマブ再投与の有用性を検証する第 III 相臨床研究 - ペルツズマブ再投与試験 - 対照群 トラスツズマブ + 化学療法 ペルツズマブの治療歴を有する * HER2 陽性の 1:1 進行 再発乳癌患者 * 前治療は 2 又は

Docetaxel + CDDP + 5-FU (DCF)化学療法を受けた

ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

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JCOGプロトコールマニュアルver.3.3

埼玉医科大学倫理委員会

第1 総 括 的 事 項

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

Transcription:

国立がん研究センター研究開発費 26-A-4 成人固形がんに対する標準治療確立のための基盤研究 班日本医療研究開発機構委託研究開発費革新的がん医療実用化研究事業 EGFR 遺伝子変異陽性進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対するゲフィチニブ単剤治療とゲフィチニブにシスプラチン + ペメトレキセドを途中挿入する治療とのランダム化比較試験 (JCOG1404/WJOG8214L:AGAIN) Japan Clinical Oncology Group(JCOG) 日本臨床腫瘍研究グループ West Japan Oncology Group(WJOG) 西日本がん研究機構 JCOG1404/WJOG8214L EGFR 遺伝子変異陽性進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対するゲフィチニブ単剤療法とゲフィチニブにシスプラチン+ペメトレキセドを途中挿入する治療とのランダム化比較試験実施計画書 ver1.1 A phase III study comparing gefitinib and inserted cisplatin and pemetrexed with gefitinib as a first-line treatment for patients with advanced non-squamous non-small-cell lung cancer harboring EGFR activating mutation 略称 :AGAIN study JCOG 肺がん内科グループ代表者 : 大江裕一郎国立がん研究センター中央病院呼吸器内科 JCOG 研究代表者 : 大江裕一郎 国立がん研究センター中央病院呼吸器内科 104-0045 東京都中央区築地 5-1-1 WJOG 呼吸器グループ代表者 : 山本信之和歌山県立医科大学呼吸器内科 腫瘍内科 WJOG 研究代表者 : 山本信之和歌山県立医科大学呼吸器内科 腫瘍内科 641-8509 和歌山県和歌山市紀三井寺 811-1 JCOG 研究事務局 : 神田慎太郎 国立がん研究センター中央病院呼吸器内科 104-0045 東京都中央区築地 5-1-1 WJOG 研究事務局 : 倉田宝保 関西医科大学付属枚方病院呼吸器腫瘍内科 573-1191 枚方市新町 2-3-1 JCOG 研究事務局 : 仁保誠治 国立がん研究センター東病院呼吸器内科 277-8577 千葉県柏市柏の葉 6-5-1

2014 年 09 月 20 日 JCOG 運営委員会プロトコールコンセプト承認 (PC1404) 2015 年 10 月 3 日 JCOG プロトコール審査委員会審査承認 2015 年 10 月 23 日 WJOG 常任理事会承認 2016 年 5 月 23 日 ver1.1 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 2016 年 6 月 11 日 ver1.1 改訂 WJOG 常任理事会承認 2016 年 6 月 20 日 ver1.1 発効 2/100

0. 概要 0.1. シェーマ 0.2. 目的 EGFR 遺伝子変異陽性進行非扁平非小細胞肺癌に対する初回治療として 初回ゲフィチニブ療法後 シスプラチン+ペメトレキセド併用療法 3 コースを実施し再びゲフィチニブ単剤療法を行う治療の有用性をゲフィチニブ単剤療法とのランダム化比較にて検証する Primary endpoint : 全生存期間 Secondary endpoints : 無増悪生存期間 奏効割合 有害事象発生割合 重篤な有害事象発生割合 増悪時腫瘍中の EGFR 遺伝子の exon 20 T790M 点変異陽性割合 0.3. 対象 患者登録の際には 4.2. 除外規準 を参照すること 1) 組織学的あるいは細胞学的に非扁平上皮非小細胞肺癌 ( 腺癌 大細胞癌 ( 大細胞神経内分泌癌を除く ) 組織型を特定できない非小細胞肺癌のいずれか) の確定診断が得られている ( 3.2. 組織分類 参照 ) 2) 根治的放射線療法不能 IIIB 期 /IV 期 または術後再発である 3) 組織あるいは細胞検体の遺伝子変異が以下のすべてを満たす 1 EGFR 遺伝子 の exon 19 部分欠失または exon 21 L858R 点変異がある 2 EGFR 遺伝子 の exon 20 T790M 点変異がない 3 登録前に KRAS 遺伝子の同定を行った場合 KRAS 遺伝子変異がない ( ただし KRAS 遺伝子変異の同定は必須としない ) EGFR 遺伝子変異検査は以下のいずれかの方法で行うこととする 1 COBAS EGFR 変異検出キットを用いたリアルタイム PCR 法 2 therascreen EGFR 変異検出キットを用いたリアルタイム PCR 法 3 PNA-LNA clamp 法 4 PCR Invader 法 3/100

5 6 7 Cycleave 法 PCR-RFLP 法 Loop-Hybrid 法 4) 登録日の年齢が 20 歳以上 74 歳以下である 5) Performance status(ps) は ECOG の規準で 0 または 1 である (PS は必ずカルテに記載すること ) 6) 測定可能病変の有無は問わない 7) 症状のある脳転移 髄膜癌腫症 放射線治療や外科手術を要する脊椎転移がない 8) Grade 3 以上の 上大静脈症候群 心嚢水貯留 胸水 腹水のいずれも有さない 胸水については ドレナージに続く胸膜癒着療法後 14 日経過した時点で Grade 3 以上の胸水がみら れなければ登録可とする 9) 登録前 28 日以内に臓器切除を伴う手術を受けていない ただし 細胞診あるいは生検目的の手術 試験開胸手術の場合は術後 14 日以上経過していれば適格とする 10) 登録前 14 日以内に肺癌転移巣に対する緩和的放射線治療を受けていない ( 登録前 15 日以前に緩和 的放射線治療が終了していれば適格とする ) 11) これまでに 他のがん種に対する治療も含めて全身化学療法や根治的胸部放射線治療が行われて いない ( ただし 肺癌術後の UFT 内服もしくは S-1 内服による術後化学療法のみ登録日までの休薬期 間が 4 週間以上であれば登録可 また 他のがん種に対する手術やホルモン療法は適格とする ) 12) 登録前 14 日以内の最新の検査値 ( 登録日の 2 週間前の同一曜日は可 ) が 以下のすべてを満たす 1 好中球数 1,500/mm 3 2 血小板数 10 10 4 / mm 3 3 総ビリルビン 1.5 mg/dl 4 AST(GOT) 100 U/L 5 ALT(GPT) 100 U/L 6 血清クレアチニン 1.2 mg/dl 7 クレアチニンクリアランス 60 ml/min 推定値で 60 ml/min 未満の場合 24 時間蓄尿法による実測値で 60 ml/min 以上である ことが確認されれば適格とする Cockcroft-Gault 式 男性 :Ccr={(140- 年齢 ) 体重 (kg)}/{72 血清クレアチニン値 (mg/dl)} 女性 :Ccr=0.85 {(140- 年齢 ) 体重 (kg)}/{72 血清クレアチニン値 (mg/dl)} 8 室内気下 SpO 2 92% ただし SpO 2 <92% の場合 室内気下 PaO 2 60 Torr を満たせば適格とする 13) 胸部 CT 検査で間質性肺炎 肺線維症の所見がない 14) 患者本人から試験参加について文書で同意が得られている 0.4. 治療 A 群 ( 標準治療 ): ゲフィチニブ単剤療法 ゲフィチニブ :250 mg/day 1 日 1 回内服 ( 6.2.2. プロトコール治療中止の規準 に該当するまで継続 ) B 群 ( 試験治療 ) 1 ゲフィチニブ :250 mg/day 1 日 1 回内服 day 1-56 2 2 週間休薬 3 シスプラチン + ペメトレキセド併用療法 (3 週間を 1 コースとして計 3 コース ) シスプラチン :75 mg/m 2 day 71 92 113 ペメトレキセド :500 mg/m 2 day 71 92 113 4 シスプラチン + ペメトレキセド併用療法後ゲフィチニブ 250 mg/day 1 日 1 回内服 day 134- ( 6.2.2. プロトコール治療中止の規準 に該当するまで継続 ) 0.5. 予定登録数と研究期間予定登録患者数 :500 人 登録期間 :3 年 追跡期間 : 登録終了後 3 年 解析期間 1 年 総研究期間 :7 年 4/100

0.6. 問い合わせ先適格規準 治療変更規準など 臨床的判断を要するもの : 研究事務局 ( 表紙 16.8.) 登録手順 記録用紙 (CRF) 記入など :JCOG データセンター (16.14.) WJOG データセンター (16.15.) 有害事象報告 : 効果 安全性評価委員会事務局 (16.11.) 5/100