別紙 1 解説資料 ( 追加分 ) 平成 2 8 年 6 月 日本生命保険相互会社 団体年金コンサルティング G 本資料は 作成時点における信頼できる情報にもとづいて作成されたものですが その情報の確実性を保証するものではありません 本資料に含まれる会計 税務 法律等の取扱いについては 公認会計士 税理士 弁護士等にご確認のうえ 貴団体自らご判断ください H28.6.28 日本生命保険相互会社団体年金コンサルティング G 発行 ( 日本 - 年基 -201606-170 -0339-D)
目次 Ⅰ. 議決事項について DB 制度改善等 1 に伴う規約 規程変更について 2 - 実施事業所減少時の掛金の一括拠出額の見直しに伴う規約変更について 2 - 延滞金 の根拠法令の明確化に伴う規程変更について 4 農業協同組合法の一部改正に伴う規約変更について 6 厚生年金保険の被保険者の範囲拡大 標準報酬月額の等級追加について - 厚生年金保険の被保険者の範囲拡大について 7 - 標準報酬月額の等級追加について 8 1 確定給付企業年金法施行規則等の一部を改正する省令 ( 厚生労働省令第 90 号 ) 厚生労働省通知 確定給付企業年金の規約の承認及び認可の基準等について の一部改正について 2 非継続基準に抵触した場合の特例掛金の拠出時期について 規約に定めることにより これまで決算年度の翌々事業年度しか拠出できなかったものが 翌事業年度での拠出も可能となります 当規約の変更を検討される場合は 当社担当者にお申出ください ( 注 ) 平成 28 年度予算代議員会特集号 以前ではご案内していない議案を としております ( 定例の議案を除く ) ( 注 ) 既にご案内済みの次の内容は 年金 S2016.06.22 DB 基金 決算代議員会特集号 をご参照ください Ⅰ. 議決事項について 財政決算に関する対応について 許容繰越不足金の算出方法の変更に伴う規約変更 財政運営規程変更について 最低積立基準額の算定に用いる予定利率の変更に伴う財政運営規程変更について 住民基本台帳法の改正に伴う規約 規程変更について 地方自治法の改正に伴う規約 規程変更について マイナンバー取得について連合会へ業務委託する場合の規約変更について Ⅱ. 報告事項について 資産管理運用業務に関する報告について 資産運用委員会に関する報告について DB 法にもとづく監査の結果について 企業年金連合会の支払保証事業の分配金受入について
Ⅰ. 議決事項について 1
実施事業所減少時の掛金の一括拠出額の見直しに伴う規約変更について 2 対象 DB を任意脱退した実施事業所から一括徴収する掛金額について 1 継続基準による方法 と 2 非継続基準による方法 のいずれか大きい方の額とする算出方法をとっている基金 概要 DB を任意脱退した実施事業所から一括徴収する掛金額を 1 継続基準による方法 と 2 非継続基準による方法 のいずれか大きい方の額とする算出方法では 現行は 1 の方が大きいと 1 に 繰越不足金等 を加算できますが 2 の方が大きいと 1 に 繰越不足金等 を加算した額が 2 よりも大きくても 2 の額しか徴収できません 平成 28 年 4 月 8 日に施行した 確定給付企業年金法施行規則等の一部を改正する省令 を受けて 2 の方が大きくても 1 に 繰越不足金等 を加算した額を徴収できるようになります ( 注 ) 算出方法の変更は任意で 省令の施行日 ( 平成 28 年 4 月 8 日 ) 以降変更可能 改正前 改正後 1 と 2 を比較 徴収する額 1 と 2 を比較 徴収する額 繰越不足金などの加算額 を加算せずに比較 非継続基準ベースの額しか徴収できない 繰越不足金などの加算額 を加えて比較 繰越不足金などの加算額 繰越不足金などの加算額 繰越不足金などの加算額 特別掛金収入現価 < 最低積立基準額に対する不足額 最低積立基準額に対する不足額 特別掛金収入現価 > 最低積立基準額に対する不足額 特別掛金収入現価 1 継続基準ベース 2 非継続基準ベース 1 継続基準ベース 2 非継続基準ベース < ご参考 : 任意脱退に伴う一括拠出金の計算方法 ( 現行の仕組み )> 1 継続基準による方法 2 非継続基準による方法 < 必ず徴収する額 > (1) 特別掛金収入額 < 徴収する額に加算できる額 > (2) 繰越不足金 (3) 資産評価調整額など < 必ず徴収する額 > (1) 年金資産額が最低積立基準額を下回る額 * 非継続基準による方法 では 徴収額に加算できる額はない 純資産 特別掛金収入現価 (1) 繰越不足額 (2) 資産評価調整額 (3) 加算が可能 純資産 最低積立基準額に対する不足額 減少事業所分 DB 全体減少事業所分 (1) DB 全体 数理債務 最低積立基準額 3 いずれか大きい方の額とする方法 次の 2 つを比較し いずれか大きい方の額とする方法 1 継続基準による方法 2 非継続基準による方法 比較した結果 1 継続基準による方法 の方が大きい場合には 以下の額を 徴収する額に加算できる (1) 繰越不足金 (2) 資産評価調整額など 下線部を上記のように見直し
3 議決する内容 平成 28 年 4 月 8 日に施行した 確定給付企業年金法施行規則等の一部を改正する省令 の施行を受けて DB を任意脱退した実施事業所から一括徴収する掛金額の計算方法を変更する場合には 代議員会の議決を得る必要があります 基金内手続き 代議員会の議決 ( 理事長専決可 ) 行政手続き 届出要
延滞金 の根拠法令の明確化に伴う規程変更について 4 対象 全基金 概要 掛金の納付が遅れた場合の取扱いとして 基金は当該事業所から延滞金を徴収することができますが DB 法上では 延滞金 の名称は規定されておらず 厚生年金保険法等で規定されているものと混同する恐れがありました 平成 28 年 4 月 8 日に施行した 確定給付企業年金法施行規則等の一部を改正する省令 の施行を受けて 民法に基づくものであることを明確化し 延滞金 が 遅延損害金 に名称変更します これに伴い 財務及び会計規程 の勘定科目表を変更する必要があるとともに 引き続き延滞金 ( 遅延損害金 ) を徴収する場合は規約変更等が必要となります 省令改正の内容 改正前 改正後 名称 延滞金 名称 遅延損害金 解説 解説 掛金の延滞金を定めることができる この場合には 掛金の納付が遅れた場合の取扱いとして 民法公的年金等の例を参考に合理的な利率とすること (419 条等 ) に基づき遅延損害金を請求することを定めることができる 財務及び会計規程変更の内容 勘定科目表 ( 業務経理業務会計 ) について 勘定科目 未収延滞金 延滞金 を変更 削除する必要があります ( 注 ) 勘定科目表に 未収延滞金 延滞金 の勘定科目がない場合は 対応不要です ( 注 ) 引き続き延滞金 ( 遅延損害金 ) を徴収する場合の対応 ( 規約の変更 経理処理の方法等 ) は現在厚生労働省確認中のため 判明し次第ご案内いたします 議決する内容 財務及び会計規程 にある勘定科目表 ( 業務経理業務会計 ) について 勘定科目 未収延滞金 延滞金 を変更 削除することについて代議員会の議決を得る必要があります
5 基金内手続き 代議員会の議決 ( 理事長専決可 ) 行政手続き 届出不要
農業協同組合法の一部改正に伴う規約変更について 6 対象 運用の基本方針等を交付しなくてもよい場合として 農業協同組合法を引用している基金 概要 平成 28 年 4 月 1 日に施行した 農業協同組合法施行令の一部を改正する等の政令 の施行により 確定給付企業年金法施行令第 45 条第 3 項が改正されました これに伴い 一部の基金では規約で引用している農業協同組合法の条数に変更が生じます ( 注 ) 規約が以下のような規定となっている場合は 規約の変更が必要となります ( 運用の基本方針及び運用指針 ) 第 条基金は 積立金の運用に関して 基本方針を作成し 当該基本方針に沿って運用しなければならない 2 基金は 基本方針と整合的な運用指針を作成し 運用受託機関に交付しなければならない ただし 生命保険又は生命共済の契約であって 当該契約の全部において保険業法第 116 条第 1 項又は農業協同組合法第 1 1 条の 13 に規定する責任準備金の計算の基礎となる予定利率が定められたものの相手方については この限りでない 議決する内容 平成 28 年 4 月 1 日に施行した 農業協同組合法施行令の一部を改正する等の政令 の施行に伴い 規約で引用している法令を変更することについて 議決を得る必要があります 基金内手続き 代議員会の議決 ( 理事長専決可 ) 行政手続き 届出不要
厚生年金保険の被保険者の範囲拡大について 7 対象 規約に定める加入者の範囲を 被保険者 としている基金 概要 平成 28 年 10 月 1 日に施行される 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律 ( 年金機能強化法 ) の一部施行により 厚生年金保険の適用が 短時間労働者 について拡大されます 改正前 被保険者 に 短時間労働者を含まない 改正後 被保険者 に 短時間労働者を含む これに伴い 規約に定める加入者の範囲を 被保険者 としている場合には 短時間労働者についても加入者に含まれることとなります ( 規約を変更することなく 加入者の範囲が拡大します ) ( 注 ) 当法改正を受けて 規約に定めることにより 加入者の範囲を被保険者の一部に限定する取扱い ( 引き続き 短時間労働者を含まない 等 ) も可能ですが 加入者となる者 ならない者について 労働条件が別に規定されている必要があります 規約の変更を検討される場合は 当社担当者にお申出ください ( 注 ) 加入者の範囲を 社員 等 被保険者 とは別のものにしている場合は 従前どおりの加入者の範囲となります
厚生年金保険の標準報酬月額の等級追加について 8 対象 規約に 標準報酬月額 を引用している基金 概要 平成 28 年 10 月 1 日に施行される年金機能強化法の一部施行により 標準報酬月額の下限に新たな等級が追加されます 改正前 改正後 標準報酬 報酬月額 標準報酬 報酬月額 等級月額円以上円未満 1 98,000 ~ 101,000 2 104,000 101,000 ~ 107,000 3 110,000 107,000 ~ 114,000 ~ 30 620,000 605,000 ~ 等級月額円以上円未満追加 1 88,000 ~ 93,000 2 98,000 93,000 ~ 101,000 3 104,000 101,000 ~ 107,000 4 110,000 107,000 ~ 114,000 ~ 31 620,000 605,000 ~ これに伴い ⅰ) 規約に 標準報酬月額 と規定し 給付の算定基礎等としている場合 規約を変更することなく 規約に定める 標準報酬月額 の等級も追加されることとなります ⅱ) 規約に 標準報酬月額の等級表に合わせて別表を規定し 給付の算定基礎等としている場合 厚生年金保険に合わせて等級を追加する場合 規約変更が必要 となります 当該規約変更を実施する場合は 当社担当者にお申出ください ( 規約変更を実施しない場合 新たな等級は追加されません ) ( 注 ) 当法改正に伴い標準報酬月額の下限が下がることになりますが 給付減額には該当しないことを厚生労働省宛確認しております