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税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

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FX取引に係る確定申告について

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5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

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2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

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Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

CONTENTS 第 3 章税額控除と申告 納付 1 外国での税額や配当所得がある場合 75 ~ 住宅借入金等特別税額控除 ~ 80 ~その他の税額控除 ~ 86 2 変動所得と臨時所得 92 3 所得税の申告 納付 97 4 申告 納付手続きと国税処分 不服申立て 101 このコースは, 平成 2

(1) 所得階級別人員 区 分 給与所得者 所得者別内訳 雑所得者 他の区分に該当しない所得者 人人人人人人人人人 70 万円 以下 25,319 1,201 20,012 54, ,063 6, , 万円 12,048 2,039 8,935 22,

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分



(3) 市町村民税の特別徴収義務者に関する調 ( ロ ) 年金特徴に係る分 特別徴収義務者数 ( 単位 : 人 千円 ) 納税義務者数 特別徴収税額 特別徴収税額の内訳 (b)+(c) 納税義務者数うち均等割のみ (a) 所得割額 (b) 均等割額 (c) 高知市 9 19,810 3,962 60

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市

妙高市 税に関するWEBページ

平成19年度市民税のしおり

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所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計


平成16年度

第5回基礎問題小委員会 礎5-4

2018年 租税法基礎答練1回

平成16年度

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

妙高市 税に関するWEBページ

相続税の改正 -平成23年度税制改正大綱


(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

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3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

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< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

Microsoft Word - 青色申告のメリットとは?.doc

Microsoft Word - 個人住民税について

MR通信H22年1月号

税金読本(3-2)住民税(所得割)の計算方法と納税


賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

地震保険料 寡婦控除寡夫控除 あなたやあたなと生計を一にする配偶者その他の親族が所有している居住用家屋 生活用動産を保険や共済の目的とする契約で かつ 地震 噴火又は津波等を原因とする火災 損壊等による損害の額を補てんする保険金や共済金が支払われる地震保険 また平成 18 年末までに結んだ保険期間


改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

(千円未満切り捨て所得控除額総所得金額年税額 平成 31 年度市県民税の計算方法 ( 鳥取市 ) まず 計算の全体の流れを示すと 以下のようになります - = 課税標準額 ) 所得割の税率 6% 所得割の税率 4% 算出所得割額 調整税額控均等割 = 控除額除額額 算出調整税額控均等割

第 3 表所得控除表 ( 続 ) ( その 2) 合計 事業所得者 生 命 保 険 料 控 除 一般 個人年金 介護医療 人員 金額 人員 金額 人員 金額 合 70 万円以下 100 万円 150 万円 200 万円 250 万円 300 万円 400 万円 500 万円 600 万円 700 万

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

(1) 所得階級別人員 区 分 給与所得者 所得者別内訳 雑所得者 他の区分に該当しない所得者 人人人人人人人人人 101,854 4,401 83, ,004 1, ,147 11, , 万円 48,089 6,650 38,697 47,71

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金


イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

「2 所得税及び復興特別所得税の確定申告書データをお持ちでない方」からの更正の請求書・修正申告書作成編

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

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著作権について 本冊子は著作権法で保護されている著作物であり 本冊子の使用に関しては 以下の点にご注意くださ い 本冊子の著作権は 創企株式会社に属します 創企株式会社の許可なく 本冊子の全部又は一部をいかなる手段においても複製 転載 流用 転売 する事を禁じます 創企株式会社の許可なく 本冊子から

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

配当所得 配当所得の金額 = 収入金額 - 元本取得のための ( 源泉徴収前 ) 借入金の利子 原則 支払い時に源泉徴収 確定申告によって精算 総合課税 申告不要あり 株式の配当 株式投資信託の収益分配金 保険会社から受け取る基金利息など 申告分離課税あり 例外 非課税株式投資信託の特別分配金 (

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しなければならない人としたほうがいい人!平成30年分所得税の確定申告

名 : 個人住民税参照メッセージ 1 利用業務ユニット X 2 業務ユニット 1 1 データ連携においてデータを利用する側の業務ユニット ( サービス要求側業務ユニット ) の業務ユニット番号 2 識別番号 X 個人 ( 法人を含む ) を識別する番号 3 相当年度 X 賦

e-PAP確定申告_【電子申告】第3者作成書類の添付省略

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(1)制度創設時の考え方

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

目 次 第 1 章総論 1-1 所得税の位置 担税力に基づく税の分類 1 所得税の法体系 3 租税法律主義 6 税法制定のプロセス 所得税の基本原則 実質所得者課税の原則 11 非営利性の原則 12 実質主義と客観主義 所得税の計算の仕組み 所得税における基本的用語 18

VBA 所得税確定申告書 システムのご利用と注意事項について システムのご利用について このシステムは データ入力用のユーザーフォームと表示と印刷用のエクセルのワークシートにより構成されています このシステムの利用には Microsoft 社の Excel 2016/2013/2010/2007 が

所得金額 所得割の税額計算の基礎は所得金額です 所得金額は 一般に収入金額から必要経費を差し引いて算出されます なお 町県民税は前年中の所得を基準にして計算されますので 例えば 平成 29 年度の町県民税は 平成 28 年中 (1 月 12 月 ) の所得金額が基準となります 所得の種類と所得金額の

資料5 表紙

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

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株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

4. 特別区税 (1) 特別区税のしくみ 納税義務者課税客体課税標準賦課期日納期限 特別区民税 区内に住所を有する個人 区内に事務所 事業所または家屋敷を有する個人で区内に住所を有しない者 前年の総所得金額 短期譲渡所得の金額 長期譲渡所得の金額 先物取引に係る雑所得等の金額 上場株式等に係る配当所

受付印 平成 29 年度市民税 県民税申告書台帳番号 現住所 宛名番号個人番号 ( マイナンバー ) 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 続柄 同居 住所 同居 同居 同居 2 別居 別居 別居 別居 専従者控除額 専従者控除額 専従者控除額 特別控除額

Ⅳ 所得控除 Section 1 雑損控除 医療費控除 60 Section 2 生命保険料控除 地震保険料控除等 65 Section 3 寄附金控除 障害者控除等 70 Section 4 配偶者 ( 特別 ) 控除 扶養控除等 75 Ⅴ 税額の計算と税額控除 Section 1 所得税額等の計

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

スライド 1

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

eLTAX(住民税年金特徴)ASPサービス利用仕様書

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

VBA 所得税確定申告書 システムのご利用と注意事項について システムのご利用について このシステムは データ入力用のユーザーフォームと表示と印刷用のエクセルのワークシートにより構成されています このシステムの利用には Microsoft 社の Excel 2016/2013/2010 が必要になり

控除項目控除額等 12 社会保険料控除 あなたや生計を一にする配偶者などの親族の健康保険 国民健康保険 国民年金 介護保険 後期高齢者医療保険 農業者年金などの保険料を支払っている場合 その支払金額の全額 生計を一にする配偶者などの親族が受け取る公的年金等から天引き ( 特別徴収 ) されている社会

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,00

上場株式等の配当等に対する課税

Microsoft Word - sample1.doc

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

今回の変更点 所得税H22.16(震災特例法対応)

特別障害者控除同居特別障害者寡婦控除特別寡婦控除寡夫控除 障害者控除に該当する場合のうち 障害の程度が身体障害者手帳 1 級または2 級の方や療育手帳 AまたはAの場合 また精神障害者手帳 1 級の場合等 納税者の配偶者その他の親族 ( 扶養親族や配偶者控除を受ける配偶者に限る ) が特別障害者でか

市場と経済A

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税法実務実践コース所得税コントロールタワー 回数内容ページ 第 1 回 第 1 章所得税の概要 1. 所得税の仕組み 2. 青色申告 3. 確定申告書の提出義務者 4. 非課税所得 P2 ~ P24 第 2 章各種所得の概要 1. 利子所得 2. 配当所得 3. 不動産所得 第 2 回 第 2 章各種所得の概要 4. 事業所得 5. 給与所得 6. 退職所得 7. 山林所得 8. 譲渡所得 9. 一時所得 10. 雑所得 P25 ~ P52 第 3 章所得の計算 1. 配当所得の確定申告と申告不要 2. 不動産所得が事業的規模の場合と事業的規模でない場合の取扱いの差異 3. 事業所得の総収入金と必要経費の実務上のポイント 4. 必要経費

第 3 章所得の計算 5. 損益通算と損失の繰越控除 6. 給与所得と特定支出 7. 譲渡所得の取得の日と譲渡の日 8. 居住用財産を譲渡した場合の特例のポイント 第 3 回 第 4 章所得控除 1. 雑損控除 2. 医療費控除 3. 社会保険料控除 4. 小規模企業共済等掛金控除 5. 生命保険料控除 6. 地震保険料控除 7. 寄附金控除 8. 障害者控除 9. 寡婦 ( 夫 ) 控除 10. 勤労学生控除 11. 配偶者控除 12. 配偶者特別控除 13. 扶養控除 14. 基礎控除 P53~ P109 第 5 章税計算 1. 総合課税と分離課税 2. 平均課税計算時のポイント 3. 住宅借入金等特別控除 第 6 章復興特別所得税 1. 復興特別所得税の概要 上記カリキュラムの回数割 内容等については 講師の授業進度等により変更される場合があります 予めご了承ください 本テキストの内容及び関係法令書類につきましては, 平成 30 年 4 月 1 日現在確定 している法令等に基づき作成しております

税法実務実践コース所得税 CONTENTS 第 1 章所得税の概要 1. 所得税の仕組み 2 2. 青色申告 4 3. 確定申告書の提出義務者 8 4. 非課税所得 9 第 2 章各種所得の概要 1. 利子所得 14 2. 配当所得 15 3. 不動産所得 18 4. 事業所得 25 5. 給与所得 28 6. 退職所得 30 7. 山林所得 31 8. 譲渡所得 32 9. 一時所得 36 10. 雑所得 38

第 3 章所得の計算 1. 配当所得の確定申告と申告不要 42 2. 不動産所得が事業的規模の場合と事業的規模 でない場合の取扱いの差異 45 3. 事業所得の総収入金と必要経費の実務上の ポイント 46 4. 必要経費 48 5. 損益通算と損失の繰越控除 53 6. 給与所得と特定支出 57 7. 譲渡所得の取得の日と譲渡の日 58 8. 居住用財産を譲渡した場合の特例のポイント 60 第 4 章所得控除 1. 雑損控除 78 2. 医療費控除 80 3. 社会保険料控除 83 4. 小規模企業共済等掛金控除 84 5. 生命保険料控除 85 6. 地震保険料控除 87 7. 寄附金控除 88 8. 障害者控除 89 9. 寡婦 ( 夫 ) 控除 90 10. 勤労学生控除 91 11. 配偶者控除 92 12. 配偶者特別控除 93

13. 扶養控除 94 14. 基礎控除 95 第 5 章税計算 1. 総合課税と分離課税 98 2. 平均課税計算時のポイント 100 3. 住宅借入金等特別控除 104 第 6 章復興特別所得税 1. 復興特別所得税の概要 108

1. 所得税の仕組み Ⅰ 各種所得の金 Ⅱ 課税標準 利子所得の金 配当所得の金 総 不動産所得の金 損 合 損 所 事業所得の金 得 給与所得の金 金 雑所得の金 失 土地等の譲渡に係 計 る事業所得の金 及び雑所得の金 一時所得の金 益 1/2 の 土地等に係る事業所得等の金 譲渡所得の金 総 合 分 離 短期 長期 短期 長期 1/2 所 繰 ( 平成 32 年 3 月 31 日まで適用停止 ) 短期譲渡所得の金長期譲渡所得の金 上場株式等に係る 得 上場株式等に係る配 配当所得の金上場株式等に係る 通 損益通算 越 当所得の金上場株式等に係る譲 譲渡所得等の金 渡所得等の金 金 控 一般株式等に係る譲渡所得等の金 一般株式等に係る譲渡所得等の金 先物取引に係る雑 所得等の金 算 除 先物取引に係る 雑所得等の金 山林所得の金 山林所得金 退職所得の金 退職所得金

Ⅲ 課税所得金 Ⅳ 納付税 所得控除 課 超 ( 雑損控除 ) 税 過 ( 医療費控除 ) ( 社会保険料控除 ) ( 小規模企業共済等掛金控除 ) ( 生命保険 総所得金 累進税率 算 税 源泉 申告納 予 第三期納付税 料控除 ) 税 定 ( 地震保険 料控除 ) ( 寄付金控除 ) 土地等に係る課税事業所得等の金 最低 40% 出 ( 障害者 徴 控除 ) 特別控除 ( 寡婦 ( 夫 ) 控除 ) ( 勤労学生控除 ) ( 配偶者控除 ) ( 配偶者特別控除 ) ( 扶養控除 ) ( 基礎控除 ) 課税短期譲渡所得金課税長期譲渡所得金上場株式等に係る課税配当所得の金上場株式等に係る課税譲渡所得等の金一般株式等に係る課税譲渡所得等の金 30% の税率 税 - - - 黒字収のと控きは百円未満税切捨 納税 還付税 先物取引に係る課税 雑所得等の金 除 課税山林所得金 5 分 5 乗方式 課税退職所得金 超過累進税率 ( 千円未満切捨 )

2. 青色申告 1. 青色申告青色申告とは 毎日の収入や経費などを帳簿に記帳し その帳簿に基づいて所得や税を計算し 申告する制度です そして 青色申告を選択できるのは 不動産所得 事業所得又は山林所得を生ずべき業務を行う人に限定されています したがって 給与所得しかない人は青色申告を選択することはできません 2. 個人事業主は帳簿を作成個人で事業をしている場合には 所得税の確定申告をする必要があります 確定申告書に記載する自分の所得や税は自分で計算しなければいけませんが 帳簿がなければ正しい計算はできません 白色申告者 ( 青色申告を選択していない人 ) でもこの帳簿付けが必要になりますから 青色申告を選択していろいろな特典の恩恵を受けることが得策です 3. 青色申告承認申請書の提出 青色申告をしたい人は 所得税の青色申告承認申請書 を納税地の所轄税務署に提出し 承認 を受ける必要があります 4. 提出時期青色申告をしたい人は 所得税の青色申告承認申請書 を青色申告をしようとする年の3 月 15 日までに提出します 但し 1 月 16 日以後に新たに業務を始めた人は その始めた日から2ヶ月以内に提出すればよいことになっています 5. 承認または却下この青色申告承認申請書が提出されると税務署では青色申告を承認するか却下するかの通知をすることになっていますが 青色申告を始めたい年の12 月 31 日までに通知がなければ承認されたことになります 通常はその通知はなく 承認されます 6. 青色申告者の特典青色申告者には 次のような特典があります (1) 所得から青色申告特別控除が最高で65 万円控除できます (2) 事業主と生計を共にしている配偶者や15 歳以上の親族で もっぱらその事業に従事している人に支払った給与が 労務の対価として適正であれば専従者給与として必要経費になります

(3) 欠損金の繰越控除 ( 繰戻し還付 ) 事業所得などに損失が出て 純損失の金があるときは その損失を翌年以降 3 年間にわたって 順次各年の所得から差し引くことができます また 前年も青色申告をしている人は その損失を前年の所得から控除して 既に納付している前年分の所得税を還付してもらうこともできます (4) 一括評価貸倒引当金などの引当金の設定をすることができます (5) 棚卸資産の評価方法に低価法を採用することができます (6) 減価償却資産の償却費の特例で初年度に多の減価償却費が計上できます (7) 現金主義の選択青色申告者で前々年分の不動産所得及び事業所得の金 ( 青色事業専従者給与又は専従者控除控除前の金 ) の合計が300 万円以下である人は 現金主義による所得計算を選択することができます この現金主義というのは 入金があった段階で収入を認識し 出金があった段階で必要経費を認識するという制度です この現金主義を選択している場合には 貸倒損失は 現金の入出金がないので必要経費に算入しません (8) その他