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1 FP2 級 WEB セミナー 26 年 1 月試験対策第一回講義 (1) タックスプランニング NPO 法人日本 FP 協会認定教育機関 山田コンサルティンググループ 株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ タックスプランニング の学習のポイント 必ず学習すべき項目 10 種類の所得 損益通算 所得控除 税額控除 頻出論点だけでも学習した方がよい項目 確定申告 青色申告 消費税 法人税 余裕があれば取り組みたい項目 税金の概要 住民税 会社と役員 使用人間の取引 1

2 税金の概要 ダイジェスト P284 (1) 国税と地方税 国税 国が課す税金地方税 地方公共団体が課す税金 (2) 直接税と間接税 直接税 納税者と負担者が同じである税金間接税 納税者と負担者が異なる税金 ( 例 ) 消費税 (3) 申告納税方式と賦課課税方式 申告納税方式 納税者自ら税額計算を行い 申告納付する方式 ( 例 ) 所得税賦課課税方式 徴収側が税額計算を行い 納税者に納税額を告知する方式 ( 例 ) 個人住民税 2 所得税の概要 ダイジェスト P286 (2) 暦年単位課税 個人の 1 年間 (1 月 1 日から 12 月 31 日まで ) の所得に対して課税 (3) 超過累進税率 所得の低い部分には低い税率が 所得の高い部分には高い税率が適用 (4) 総合課税と分離課税 10 種類の所得 利子所得 配当所得 不動産所得 事業所得 給与所得一時所得 雑所得 譲渡所得 山林所得 退職所得 総合課税が原則だが 一部の所得は分離課税総合課税される所得を合計したものを総所得金額という 3

3 繰所損所得所得4 益越得控控通算除除分離課税総合課税 課税総所得金額 税率 = 税額税額 所得税の計算体系 ダイジェスト P288 控除 主な非課税所得 ダイジェスト P291 1 生活用動産を譲渡した場合の所得 2 公社債の譲渡による所得 3 給与所得者の通勤手当 (1ヵ月あたり10 万円が限度 ) 4 宝くじの当選金品 5 公的障害年金 公的遺族年金 6 身体の傷害 疾病により支払いを受ける保険金 給付金 慰謝料 損害賠償金 5

4 配当控除上場株式等の譲渡損失 7 利子所得 配当所得 ダイジェスト P286 利子所得 公社債や預貯金の利子公社債投資信託の収益分配金 配当所得 法人から受ける剰余金の配当公社債投資信託以外の証券投資信託の収益分配金 配当所得の金額 = 収入金額 - 株式等を取得するための借入金の利子 6 上場株式等の配当所得 ダイジェスト P292 配当金等申告しない ( 申告不要制度 ) (10% 源泉徴収 ) する 総合課税 10% 申告分離課税 損益通算可能

5 上場株式等の配当所得 ダイジェスト P295 < 例題 > 上場株式等から受ける配当等については 確定申告で総合課税を選択した場合 当該配当所得とその年分に生じた上場株式等の譲渡損失との損益通算はできない YES or NO 8 不動産所得 ダイジェスト P294 不動産所得 不動産の貸付による所得 大規模 ( 事業的規模 ) に行われていても事業所得ではない 不動産所得の金額 = 総収入金額 - 必要経費 減価償却費 定額法か定率法を選択できるが 届け出なかった場合 定額法となる 平成 10 年 4 月 1 日以降に取得した建物は 必ず 定額法となる 9

6 給与所得 ダイジェスト P298 給与所得の金額 = 給与収入金額 - 給与所得控除額 ( 例 ) 給与収入金額が 800 万円の場合給与所得控除額 = 800 万円 10%+120 万円 =200 万円給与所得の金額 = 800 万円 -200 万円 =600 万円 < 給与所得控除額 > 収入金額 万円以下 万円超 180 万円以下 万円超 360 万円以下 万円超 660 万円以下 万円超 1,000 万円以下 00 1,000 万円超 1,500 万円以下 00 1,500 万円超 給与所得控除額 65 万円収入金額 40% 収入金額 30% + 18 万円 収入金額 20% + 54 万円 収入金額 10% 万円 収入金額 5% 万円 245 万円 10 一時所得 ダイジェスト P298 一時所得 生命保険の満期保険金 解約返戻金 クイズ 懸賞の賞金 一時所得の金額 = 総収入金額 - その収入を得るために支出した金額 - 特別控除 (50 万円 ) ( 例 ) 満期保険金 1,000 万円 既払込保険料 800 万円の場合一時所得の金額 = 1,000 万円 万円 - 50 万円 = 150 万円 1 総所得金額に算入される額 = 150 万円 =75 万円 2 11

7 雑所得 ダイジェスト P298 雑所得 雑所得 = 公的年金等の雑所得 + 公的年金等以外の雑所得 ( 例 ) 公的年金等 : 国民年金 厚生年金 企業年金など 公的年金等以外 : 個人年金など 公的年金等の雑所得 = 公的年金等の収入金額 - 公的年金等控除額公的年金等以外の雑所得 = 総収入金額 - 必要経費 12 譲渡所得 ダイジェスト P302 1 土地等 建物 株式等以外の資産の譲渡 総合課税 取得日から譲渡日までの所有期間が5 年超取得日から譲渡日までの所有期間が5 年以下 長期譲渡短期譲渡 2 土地等 建物の譲渡 分離課税 譲渡する年の1 月 1 日現在における所有期間が5 年超譲渡する年の1 月 1 日現在における所有期間が5 年以下 長期譲渡短期譲渡 3 株式等の譲渡 分離課税 - 13

8 退職所得 ダイジェスト P303 退職所得の範囲 退職手当など退職により一時に受ける給与に係る所得 退職金を年金形式で支給を受ける場合は 雑所得 死亡退職金は相続税の対象 ただし 死亡後 3 年超で支給が確定したものは一時所得 退職所得は分離課税 退職所得の受給に関する申告書を提出した場合 所得税 住民税が源泉徴収され 確定申告不要 14 退職所得 ダイジェスト P303 退職所得の金額 = ( 収入金額 - 退職所得控除額 ) 1 2 ( 例 ) 退職金 2,500 万円 勤続年収 38 年 4 ヶ月の場合 勤続年数 38 年 4 ヶ月 39 年 退職所得控除額 =800 万円 +70 万円 (39 年 -20 年 )=2,130 万円 退職所得の金額 =(2,500 万円 -2,130 万円 ) 1 2 =185 万円 < 退職所得控除額 > 勤続年数 20 年以下 40 万円 勤続年数 最低 80 万円 勤続年数 20 年超 800 万円 +70 万円 ( 勤続年数 -20 年 ) 15

9 損益通算 (1) ダイジェスト P307 不動産所得の損失 事業所得の損失 他の所得の黒字と損益通算できる 山林所得の損失 ただし できないものもあり 譲渡所得の損失 16 損益通算 (2) ダイジェスト P307 不 事 山 譲であっても損益通算できないもの 1 不動産所得の損失のうち 土地等の取得に係る借入金利子部分 2 譲渡所得の損失のうち 株式等の譲渡損失 ( 申告分離課税を選択した配当所得とは損益通算できる ) 3 譲渡所得の損失のうち 不動産の譲渡損失 ( 一定の居住用財産の譲渡損失は損益通算できる ) 4 譲渡所得の損失のうち 生活に通常必要でない資産の譲渡損失 17

10 損益通算 (3) ダイジェスト P307 ケーススタディ 1 居住用不動産の譲渡益と賃貸用不動産の譲渡損は内部通算できる 2 居住用不動産の譲渡益と別荘の譲渡損は内部通算できる 3 居住用不動産の譲渡益とゴルフ会員権の譲渡損は通算できない 4 給与所得と別荘の譲渡損は損益通算できない 5 給与所得とゴルフ会員権の譲渡損は損益通算できる 18 損益通算 (4) ダイジェスト P308 < 例題 > 給与収入金額 700 万円の小山さんは 平成 25 年中に保有するゴルフ会員権 ( ゴルフ場は健全に経営されている状態である ) を第三者に譲渡した ゴルフ会員権の譲渡損失が 60 万円である場合 小山さんの平成 25 年分の所得税の確定申告における総所得金額はいくらか なお ゴルフ会員権の譲渡は営利を目的として継続的に行ったものではないものとする < 給与所得控除額 > 収入金額 万円以下 万円超 180 万円以下 万円超 360 万円以下 万円超 660 万円以下 万円超 1,000 万円以下 00 1,000 万円超 1,500 万円以下 00 1,500 万円超 給与所得控除額 65 万円収入金額 40% 収入金額 30% + 18 万円 収入金額 20% + 54 万円 収入金額 10% 万円 収入金額 5% 万円 245 万円 19

11 損益通算 (5) ダイジェスト P308 < 例題 - 解答解説 > 給与所得の金額 = 7,000,000 円 -(7,000,000 円 10%+120 万円 ) = 5,100,000 円 ゴルフ会員権の譲渡損失の金額 = 600,000 円 総所得金額 = 5,100,000 円 + 600,000 円 = 4,500,000 円 20 損益通算 (6) ダイジェスト P309 < 例題 > 生命保険の解約返戻金の受取りによる一時所得の金額の 計算上生じた損失の金額は 他の各種所得の金額と損益 通算することができない YES or NO 21

12 損益通算 (6) ダイジェスト P309 < 例題 > 給与所得と別荘の譲渡損は損益通算できない YES or NO 22 不動産所得の損益通算規制 ダイジェスト P308 不動産所得の損失のうち 土地等の取得に係る借入金利子 の部分は 損益通算の対象とならない 収入金額 400 万円 必要経費 700 万円 不動産所得 300 万円 土地等の利子 100 万円 損益通算できる損失 200 万円 23

13 損失の繰越控除 ダイジェスト P308 (1) 純損失の繰越控除 青色申告を選択していた年分に生じた損失で 損益通算してもなお控除しきれない損失は 一定の要件のもとに損失が生じた年の翌年以後 3 年間繰越控除できる (2) 雑損失の繰越控除その年の所得金額から雑損控除を差し引くと赤字になる場合には 一定の要件のもとに損失が生じた年の翌年以後 3 年間繰越控除できる 24 配偶者控除と配偶者特別控除 ダイジェスト P312 配偶者の所得要件 本人の所得要件 配偶者控除 38 万円以下なし 配偶者特別控除 38 万円超 76 万円未満 1,000 万円以下 25

14 扶養控除 ダイジェスト P312 < 控除額 > 0 円 38 万円 63 万円 38 万円 48 万円 または 58 万円 0 歳 16 歳 19 歳 23 歳 70 歳 ( 年齢 ) 26 医療費控除 (1) ダイジェスト P313 医療費控除納税者本人または本人と生計を一にする配偶者その他親族のために年間に一定額以上の医療費を支払った場合に適用が受けられる < 控除額 > ( その年中に支払った給付金等で医療費の総額 - ) 補てんされる金額 - 10 万円 または 総所得金額等 5% のいずれか少ない金額 200 万円が限度 27

15 医療費控除 (2) ダイジェスト P313 医療費控除の対象 対象となるもの 診療 治療の対価 医師の診療を受けるための通常必要な医療用器具 薬事法に規定する医薬品 妊娠と診断されてからの定期検診や検査費用 通院にかかる電車代やバス代 タクシー代 対象とならないもの 人間ドックや健康診断の費用( 注 ) 美容整形費用 健康増進のためのビタミン剤 病気やケガの予防のために購入した医薬品 通院のための自家用車のガソリン代や駐車料金など ( 注 ) 人間ドックや健康診断の費用は その診断の結果 重大な疾病が発見され 引き続きその疾病の治療をした場合には 医療費控除の対象となる 28 社会保険料控除 小規模企業共済等掛金控除 ダイジェスト P314 社会保険料控除納税者本人または本人と生計を一にする配偶者その他親族に係る社会保険料を支払った場合に適用が受けられる 控除額 = 支払った社会保険料の全額 小規模企業共済等掛金控除本人が小規模企業共済制度の掛金 確定拠出年金の掛金を支払った場合などに適用を受けられる 控除額 = 支払った掛金の全額 29

16 生命保険料控除 ダイジェスト P314 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した契約 一般生命保険料控除 個人年金保険料控除 介護医療保険料控除 最高 4 万円 最高 4 万円 最高 4 万円 合計最高 12 万円 平成 23 年 12 月 31 日以前に締結した契約 一般生命保険料控除 個人年金保険料控除 最高 5 万円 最高 5 万円 合計最高 10 万円 30 配当控除 ダイジェスト P320 配当控除の対象とならないもの 1 外国法人から受ける配当 2 申告不要制度を選択したもの 3 申告分離課税を選択したもの 4 上場不動産投資信託 (J-REIT) から受ける収益分配金 31

17 住宅借入金等特別控除 (1) ダイジェスト P320 居住年控除期間年末借入金残高控除率各年の最高控除額 平成 25 年 10 年間 ~2,000 万円 1~10 年 :1% 20 万円 適用要件 借入金の年末残高があること 取得等の日から 6 ヵ月以内に自己の居住の用に供した場合 適用受ける年の各年の年末まで引き続き居住している場合 適用受ける年の合計所得金額が 3,000 万円以下であること 適用対象 ( 住宅 ) 床面積の 1/2 以上が居住の用に供されるもの 床面積が 50 m2以上 ( 登記簿の面積による ) であるもの 適用対象 ( 借入金 ) 償還期間が 10 年以上 など など など 32 住宅借入金等特別控除 (2) ダイジェスト P323 < 例題 > 取得する建物の床面積の 1/3 以上が居住の用に 供されていることが 住宅借入金等特別控除の適 用要件の 1 つである YES or NO 33

18 確定申告と納付 (1) ダイジェスト P326 給与所得者で確定申告をしなければならない人 1 給与等の金額が 2000 万円を超える人 2 給与所得および退職所得以外の所得が 20 万円を超える人 確定申告をすれば税金が還付される給与所得者 1 雑損控除 医療費控除 寄附金控除の適用を受ける場合 2 住宅借入金等特別控除の適用を受ける場合の最初の年 申告期限 翌年 2 月 16 日から 3 月 15 日まで 34 確定申告と納付 (2) ダイジェスト P326 修正申告 納付すべき税額が過小であった場合 更生の請求 納付すべき税額が過大であった場合 5 年以内 35

19 確定申告と納付 (3) ダイジェスト P326 < 例題 > 1 年間に支払を受ける給与等の金額が 2,000 万 円の人は 必ず確定申告をしなければならない YES or NO 36 青色申告 (1) ダイジェスト P327 不動産所得 事業所得 青色申告対象者 山林所得 37

20 青色申告 (2) ダイジェスト P327 青色申告の承認申請手続 ( 原則 ) 青色申告を選択しようとする年の 3 月 15 日までに 青色申告の承認申請書 を提出 ( 例外 )1 月 16 日以後 新規開業した場合 業務開始日から 2 ヵ月以内に 青色申告の承認申請書 を提出 青色事業専従者給与 青色事業専従者給与に関する届出書 を所轄税務署に提出 届出書に記載されている金額の範囲内で支払った給与を必要経費にできる 青色事業専従者は 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除の対象とならない 38 青色申告 (3) ダイジェスト P327 純損失の繰越控除 損益通算してもなお控除しきれない損失が生じた場合 翌年以後 3 年間繰り越すことができる 純損失の繰戻還付 純損失の繰越控除に代えて 純損失の繰戻還付の適用を受けることができる 65 万円 青色申告特別控除 事業的規模の不動産所得または事業所得がある人 正規の簿記の原則にしたがって取引の内容を詳細に記録している 確定申告書に貸借対照表 損益計算書などを添付する 確定申告書を提出期限までに提出する 10 万円上記以外の青色申告者 39

21 青色申告 (4) ダイジェスト P327 < 例題 > 納税者が配偶者に対して支払う給与を青色事業専従者給与として必要経費に算入している場合は 配偶者の合計所得金額が38 万円以下であれば 納税者は配偶者控除の適用を受けることができる YES or NO 40 法人の設立 決算 申告 ダイジェスト P336 法人の設立届の提出期限 設立の日から 2 ヵ月以内 新設法人の青色申告の承認申請書 法人設立の日以後 3 ヵ月を経過した日 か 設立後 最初の事業年度終了の日 いずれか早い日までに提出 普通法人の法人税の税率 資本金または出資金 所得金額 税率 1 億円超 25.5% 1 億円以下 年 800 万円以下の部分 15% 年 800 万円超の部分 25.5% 申告期限 ( 原則 ) 事業年度終了の日の翌日から 2 ヵ月以内に提出 ( 例外 ) 申告期限を 1 ヵ月延長できる 41

22 法人の設立 決算 申告 ダイジェスト P336 < 例題 > 新設法人がその年から青色申告の適用を受ける場合には 設立の日以後 1 年以内に 青色申告の承認申請書 を納税地の所轄税務署長に提出し その承認を受けなければならない YES or NO 42 法人の利益と課税所得 (2) ダイジェスト P339 会社利益 = 収益 - 費用 所得金額 = 益金 - 損金 一定の調整をおこなう 益金算入 益金不算入 損金算入 損金不算入 43

23 法人の利益と課税所得 (1) ダイジェスト P339 主な損金不算入項目 (a) 過大な役員給与 (b) 交際費 寄附金の損金算入限度超過額 (c) 法人税 法人住民税 ( 法人事業税は損金に算入できる ) (d) 減価償却費の償却限度超過額 44 損金 (1) ダイジェスト P340 交際費等 資本金または出資金 1 億円以下 損金不算入制度 交際費等が年 800 万円以下の部分 交際費等が年 800 万円超の部分 損金算入 損金不算入 1 億円超損金不算入 ただし 1 人当たり 5,000 円以下の一定の飲食費については 一定の書類を保存している場合に限り 損金不算入となる交際費等の範囲から除外される 45

24 損金 (2) ダイジェスト P340 寄附金 国 地方公共団体に対する寄附金は 全額を損金に算入することができる 役員給与 1 役員給与 定期同額給与 事前確定届出給与 利益連動給与 は損金に算入できる 不相当に高額な部分は損金に算入できない 2 役員退職金適正であると認められる部分は損金に算入できる 適正額を超える部分は損金に算入できない 46 損金 (3) ダイジェスト P340 租税公課 損金になる法人事業税固定資産税利子税 損金にならない法人税法人住民税交通反則金 減価償却費 償却限度額を超える部分は損金に算入できない 少額減価償却資産 取得価額 10 万円未満または使用可能期間 1 年未満 取得価額 10 万円以上 20 万円未満 事業の用の供した年に一括して損金に算入 3 年間で均等償却できる 47

25 会社と役員 使用人間の取引 (1) ダイジェスト P345 役員 9,000 万円給与 1,000 万円で譲渡 会社 土地時価 1 億円 48 会社と役員 使用人間の取引 (2) ダイジェスト P345 会社 9,000 万円受贈益 1,000 万円で譲渡 役員 土地時価 1 億円 会社 9,000 万円給与 1 億円で譲渡 役員 土地時価 1,000 万円 49

26 消費税 (1) ダイジェスト P348 消費税が課税されない主な取引 a. 土地の譲渡および貸付 (1ヵ月未満の一時的な貸付を除く) b. 住宅の貸付 (1ヵ月未満の一時的な貸付を除く) c. 個人が生活の用に供している資産の譲渡 d. 上場株式などの有価証券の譲渡 e. 金銭の貸付における利子 保証料 保険料等 50 消費税 (2) ダイジェスト P348 課税売上高 H22 年 H23 年 H24 年 H25 年 900 万円 1,100 万円 1,200 万円 800 万円 免税事業者 課税事業者 51

27 消費税 (3) ダイジェスト P348 簡易課税方式 a. 課税期間の基準期間における課税売上高が 5,000 万円以下の場合 課税事業者は 簡易課税選択届出書 を提出して 簡易課税方式を選択することができる b. 簡易課税方式を選択する場合には 原則として課税期間開始の日の前日までに簡易課税選択届出書を提出しなければならない c. 簡易課税方式を選択してから 2 年間は 原則課税 を採用することができない 確定申告 法人 課税期間終了後 2 ヵ月以内 個人事業者 翌年の 3 月 31 日 52 消費税 (4) ダイジェスト P348 < 例題 > 新たに設立された法人は基準期間がないため 設 立した事業年度は資本金の額にかかわらず 消費 税の免税事業者となる YES or NO 53

28 不動産の税金 ダイジェスト P399 不動産を取得したときにかかる税金 1 消費税 2 印紙税 3 登録免許税 4 不動産取得税 不動産を保有しているときにかかる税金 1 固定資産税 2 都市計画税 54 不動産を取得したときにかかる税金 (1) ダイジェスト P399 消費税 課税 非課税 建物の新築工事代金 購入代金 土地の譲渡や貸付( 一時的貸付を除く ) 個人が住宅等を売却した場合 住宅の貸付( 一時的貸付を除く ) 印紙税 課税文書を作成した場合 取引等の記載金額を課税標準として課税 正本 副本 控のいずれも 課税 収入印紙を文書に貼付し 消印することにより納付 印紙の貼付漏れ 消印漏れの場合も契約は有効( ただし 過怠税が課される ) 55

29 不動産を取得したときにかかる税金 (2) ダイジェスト P399 登録免許税 不動産登記を行った場合に課税 表示に関する登記 ( 表題登記 ) は 課税されない 税額 = 固定資産税評価額 税率 軽減税率 個人が一定の住宅用建物を新築 取得し 自己の居住の用に供した場合 で 新築 取得後 1 年以内に所有権保存 所有権移転の登記をする場合 土地の売買に係る所有権移転登記 56 不動産を取得したときにかかる税金 (3) ダイジェスト P399 不動産取得税 売買 交換 贈与 新築 増改築により不動産を取得した場合に課税 相続および法人の合併により取得した場合は非課税 登記の有無は関係ない 税額 = 固定資産税評価額 4%( 住宅 土地は 3%) 課税標準の特例居住用の新築住宅は 1 戸 ( 共同住宅は1 住戸 ) につき1200 万円を控除居住用の中古住宅は最高 1200 万円を控除 < 住宅用地の税額控除の特例 > 住宅用地を取得した場合は 一定の要件のもと 税額から一定金額を控除 57

30 不動産を保有したときにかかる税金 (1) ダイジェスト P400 固定資産税 毎年 1 月 1 日現在において固定資産課税台帳に所有者として登録している者に課税 税額 = 固定資産税評価額 1.4%( 標準税率 ) 住宅用地の課税標準の軽減措置 200 m2以下の部分 ( 小規模住宅用地 ) 6 分の 1 になる 200 m2超の部分 ( 一般住宅用地 ) 3 分の 1 になる 58 不動産を保有したときにかかる税金 (2) ダイジェスト P400 都市計画税 市街化区域内の土地および建物が課税対象 税額 = 固定資産税評価額 0.3%( 上限税率 ) 住宅用地の課税標準の軽減措置 200 m2以下の部分 ( 小規模住宅用地 ) 3 分の 1 になる 200 m2超の部分 ( 一般住宅用地 ) 3 分の 2 になる 59

31 不動産の税金 ダイジェスト P403 < 例題 > 不動産業者が土地を売却する場合であっても 消 費税は非課税である YES or NO 60 不動産の税金 ダイジェスト P403 < 例題 > 固定資産税は 毎年 1 月 1 日現在において各市町 村の固定資産課税台帳に所有者として登録されて いる者に課税される YES or NO 61

32 土地等 建物の譲渡 ダイジェスト P302 土地等 建物の譲渡 土地等 建物の譲渡所得は分離課税 譲渡所得の金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得費が不明の場合 譲渡収入金額 5%( 概算取得費 ) とできる 長期譲渡所得 取得日の翌日から譲渡した年の 1 月 1 日 における所有期間が 5 年超 短期譲渡所得 取得日の翌日から譲渡した年の 1 月 1 日 における所有期間が 5 年以下 税率 20%( 所得税 15% 住民税 5%) 税率 39%( 所得税 30% 住民税 9%) 62 居住用財産の譲渡の特例 (1) ダイジェスト P 万円特別控除 < 主な適用要件 > a. 前年または前々年にこの特例または特定居住用財産の買換えの特例などの適用を受けていないこと b. 譲渡者の配偶者や一定の親族 ( 直系血族や生計を一にする親族など ) への譲渡でないこと c. 同時に特定居住用財産の買換えの特例の適用を受けないこと < 主な特徴 > a. 所有期間に関する要件はない b.3,000 万円特別控除の適用を受けることにより課税所得がゼロとなる場合でも 確定申告が必要 63

33 居住用財産の譲渡の特例 (2) ダイジェスト P330 軽減税率の特例 この特例は 3000 万円特別控除と併用できる < 軽減税率 > 課税所得金額 6,000 万円以下の部分所得税 10% 住民税 4% 課税所得金額 6,000 万円超の部分所得税 15% 住民税 5% < 主な適用要件 > a. 所有期間が 10 年超である居住用財産を譲渡すること b. 譲渡者の配偶者や一定の親族 ( 直系血族や生計を一にする親族など ) への譲渡でないこと c. 同時に特定居住用財産の買換えの特例の適用を受けないこと 64 居住用財産の譲渡の特例 (3) ダイジェスト P330 所有期間 5 年以下 売却収入 取得費 譲渡費用 3,000 万円 特別控除 39% 売却利益 65

34 居住用財産の譲渡の特例 (4) ダイジェスト P330 所有期間 5 年超 10 年以下 売却収入 取得費 譲渡費用 3,000 万円 特別控除 20% 売却利益 66 居住用財産の譲渡の特例 (5) ダイジェスト P330 所有期間 10 年超 < 軽減税率の特例 > 売却収入 取得費 譲渡費用 3,000 万円 特別控除 6,000 万円 売却利益 14% 20% 67

35 居住用財産の譲渡の特例 (6) ダイジェスト P330 特定居住用財産の買換えの特例 < 主な適用要件 > a. 譲渡者の配偶者や一定の親族 ( 直系血族や生計を一にする親族など ) への譲渡でないこと b. 所有期間が 10 年超である居住用財産を譲渡すること c. 譲渡者がその居住用財産に 10 年以上居住していること e. 買換資産の土地の面積が 500 m2以下 建物の床面積が 50 m2以上 f. 同時に 3,000 万円特別控除または軽減税率の特例の適用を受けないこと g. 居住用財産 ( 譲渡資産 ) の譲渡価額が 1 億 5,000 万円以下であること 68 居住用財産の譲渡の特例 (7) ダイジェスト P331 特定居住用財産の買換えの特例 売却 1 億円 買換え 買換え 購入 1 億 2 千万円 購入 8 千万円 課税されない 2 千万円に課税される 69

36 居住用財産の譲渡の特例 (8) ダイジェスト P331 まとめ 居住用財産を譲渡する際の特例 所有期間要件 居住期間要件 3,000 万円特別控除 なし なし 軽減税率の特例 10 年超 なし 特定居住用財産の買換え特例 10 年超 10 年以上 70 居住用財産の譲渡の特例 (9) ダイジェスト P331 < 例題 > 居住用財産を譲渡した場合の3,000 万円の特別控除は 譲渡した日の属する年の1 月 1 日において所有期間が10 年を超えていなければ適用を受けることができない YES or NO 71

37 生命保険料控除 (1) ダイジェスト P189 一般の生命保険料控除 保険金等の受取人が保険料負担者本人 配偶者 その他の親族である契約 変額個人年金の保険料は 一般の生命保険料控除の対象 団体信用生命保険は 生命保険料控除の対象とならない 個人年金保険料控除 年金受取人が契約者または配偶者のいずれかであること 被保険者 = 年金受取人であること 保険料払込期間が10 年以上であること ( 一時払いは対象外 ) 終身年金であること 確定年金 有期年金の場合は 年金受取開始日における被保険者の年齢が60 歳以上で かつ年金受取期間が10 年以上であること 72 生命保険料控除 (2) ダイジェスト P189 平成 23 年 12 月 31 日以前に締結した契約 1 一般生命保険料控除 2 個人年金保険料控除 年間正味払込保険料 控除額 所得税 10 万円超 5 万円 住民税 7 万円超 3.5 万円 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した契約 3 一般生命保険料控除 4 個人年金保険料控除 5 介護医療保険料控除 年間正味払込保険料 控除額 所得税 8 万円超 4 万円 住民税 5.6 万円超 2.8 万円 73

38 死亡保険金と税金 ダイジェスト P191 死亡保険金と税金 契約者被保険者受取人課税 A A B 相続税 A B A 所得税 住民税 A B C 贈与税 74 満期保険金と税金 ダイジェスト P191 満期保険金と税金 契約者被保険者受取人課税 A A 所得税 住民税 A C 贈与税 75

39 給付金と税金 ダイジェスト P189 非課税となる給付金 1 高度障害保険金 受取人が被保険者 配偶者 直系血族 その他生計を一にする親族 である場合 2 入院給付金 手術給付金 通院給付金 3 特定疾病保険金 リビング ニーズ特約保険金 被保険者本人または指定代理請求人が受け取った場合 76 個人年金保険にかかる税金 ダイジェスト P193 個人年金保険にかかる税金 契約者 年金受取人 年金受取開始時 対象となる税金 毎年の年金 A A 課税なし所得税 住民税 A B 贈与税 ( 年金受給権に対して課税 ) 所得税 住民税 77

40 個人の生命保険契約と税金 ダイジェスト P195 < 例題 > 契約者 被保険者 受取人がすべて異なる生命 保険契約の死亡保険金は 贈与税の対象となる YES or NO 78 法人契約の保険料 (1) ダイジェスト P197 定期保険 契約者 被保険者 死亡保険金受取人 経理処理 法人 従業員等 法人 損金算入 終身保険 契約者 被保険者 死亡保険金受取人 経理処理 法人 従業員等 法人 資産計上 法人 従業員等 従業員等の遺族 給与 養老保険 契約者 被保険者 満期保険金受取人 死亡保険金受取人 経理処理 法人 従業員等 法人 法人 資産計上 法人 従業員等 従業員等 従業員等の遺族 給与 法人従業員等法人従業員等の遺族 1/2 資産計上 1/2 損金算入 79

41 法人契約の保険料 (1) ダイジェスト P197 長期平準定期保険 50 歳 100 歳 前半 6 割期間 後半 4 割期間 1/2 損金算入 1/2 資産計上 全額損金算入損金算入 80 法人契約の受取保険金等 ダイジェスト P198 法人契約の受取保険金等 1 保険金の経理処理 資産計上されている保険料 配当金を取り崩し 保険金との差額を 益金に算入 資産計上額がない場合は 保険金の全額を益金に算入 2 配当金の経理処理 原則として 通知を受けた事業年度の益金に算入 3 入院給付金の経理処理 雑収入として益金に算入 81

42 地震保険料控除 ダイジェスト P201 控除額 所得税 : 地震保険料の全額 ( 最高 50,000 円 ) 住民税 : 地震保険料の 1/2 ( 最高 25,000 円 ) < その他のポイント > a. 一時払 一括 ( 前納 ) 払の地震保険料は 支払保険料総額のうち当該年分の支払保険料相当額が毎年控除対象となる b. 店舗併用住宅を保険の目的とする地震保険契約については 住居部分のみが地震保険料控除の対象となる 82 損害保険料と税金 ダイジェスト P202 個人事業主が支払う損害保険料と税金 事業所得を生ずべき業務に関連して支払った保険料は 必要経費 個人事業主が従業員と同じ条件で加入した傷害保険は 個人事業主にかかる保険料は必要経費にならない 法人が支払う損害保険料と税金 事業に関連して支払った保険料は 損金に算入 満期返戻金がある契約の保険料は 積立保険料部分は資産計上し その他の部分は損金に算入 83

43 満期返戻金と税金 ダイジェスト P202 個人の契約 契約者 ( 保険料負担者 )= 満期返戻金受取人 の満期返戻金は 一時 所得として総合課税の対象 個人事業主の契約 個人の契約と同様 法人の契約 満期返戻金は益金に算入し それまで資産計上していた積立保険料部分 を損金に算入 84 保険金等と税金 (1) ダイジェスト P203 個人の契約 ほとんどのものが非課税 個人事業主の契約 1 火災保険 店舗 什器の損害に対する保険金は 非課税 棚卸資産 ( 商品等 ) の損害に対する保険金は 事業所得の収入金額に計上 2 傷害保険 保険金は事業所得の収入金額に計上 3 車両保険 廃車の場合 保険金は非課税 修理の場合 保険金は事業所得の収入金額 修理費は必要経費 85

44 保険金等と税金 (2) ダイジェスト P203 法人の契約 1 火災保険 保険金は益金に算入 被害部分の帳簿部分は損金に算入 保険金で代替資産を取得した場合 一定要件を満たせば保険差益の 圧縮記帳 ( 課税の繰り延べ ) が認められる 2 傷害保険 保険金は雑収入として益金に算入 3 自動車保険 保険金は益金に算入 修理費は損金に算入 保険金で代替車を取得した場合 一定要件を満たせば圧縮記帳が認められる 86

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