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Transcription:

IT カイゼン による中小製造業の 引合 ~ 見積 ~ 生産業務支援 NPO 法人ものづくりAPS 推進機構プロセス経営研究所代表川内晟宏 1

内容 IT 導入は進展 しかし満足度は? つながらないIT 経営環境変化に追随できないIT 半定型業務 非定型業務に対応できないIT ITカイゼン の奨め ITカイゼン ツールを使ってみよう 日本の製造業を支えるサポイン企業 企業内 企業間の情報をつなごう 2

中小企業の IT 導入は進んでいる 中小企業の IT 導入の現状 ( 平成 19 年度 ) パソコン :94.5% オフィス系ソフト :91.4% 財務会計ソフト :66.3% ブロードバンド環境 :86.8% セキュリティ :82% 電子メールソフト :88.9% HP 開設 :70.2% 中小製造業の製造現場の IT 化 NC プログラムと CAD ソフトの活用は当たり前 3

出典 : 中小企業の IT 活用に関する調査研究報告書 ( 平成 20 年 3 月 : 日本商工会議所 ) 4

しかし 現場は満足していない 営業のシステムと工場のシステムがつながっておらず 顧客からの問合せに営業担当が工場現場へ出かけて確認している 引合を受けた担当者が外出していると 他の社員は誰も問い合せに返答できない パッケージの情報項目にない部分を EXCEL で個別に管理しているが そのデータを共有して利用できない 過去の仕事の情報が手書き資料や図面で別管理されているので 関係づけて取り出すことができず再利用できない 加工方法や加工機の予定については 現場の職人に聞かないとわからない このため 見積り回答に時間がかかる すべて工場長の頭の中にあり 原価の計算は論理的でない いちどきちんと計算しようとしたが もととなる情報が揃えられずに断念した 資材の単価が値上がりしているのに 部品価格が対応していないものがあり 長期間にわたって利益がない仕事を続けていた 資材や部品の在庫が把握できずに 大幅な納期遅れが多発している 在庫は増やしたいが資金繰りがネックで増やせない 5

なぜ満足できないのか? つながらない IT 経営環境変化に追随できない IT 半定型業務 非定型業務に対応できな い IT 6

つながらない販売管理と生産管理 壁がある FAX 共通 EDI 営業 工場 注文 受注 計画 発注 仕入れ 製品 納入指示 製品在庫管理 出荷 進捗管理 製造 資材在庫管理 入荷 納入指示 資材 請求 会計 販売管理 生産管理 7

中小製造業の 2 つの IT 化 タイプ 1 顧客 販売管理 生産管理生産管理 (EXCEL) 仕入先 財務会計 バッチでは不便 タイプ 2 顧客 販売管理 生産管理 仕入先 製造業にはこちらが使いやすい 財務会計 バッチで OK 8

つながらない部署単位の情報 部署や担当者間で行う情報処理 部署や担当者間で行う情報処理 連携ができない! 部署や担当者間で行う情報処理 企業全体として行う情報処理 連携を前提として構築 連携する必要があまりない 個人でやる情報処理 情報のJITができない部署や担当者間で行う情報処理 部署や担当者間で行う情報処理 法政大学西岡教授資料を転載 9

現場で使える IT は EXCEL 事務系の IT 全社の基幹システム ( パッケージ ERP など ) 人手や EXCEL で処理 治具ツール管理 材料管理 技術情報管理 作業者管理 ボトルネック管理 進捗管理 品質管理 原価管理 能力管理 勤怠管理 故障管理 ユーティリティ管理 自働化機械 /NC 納期管理 工程管理 設備管理 安全管理 試作管理 出来高管理 仕掛品管理 廃棄物管理 これらの業務は半定型 非定型 法政大学西岡教授資料を加工 機械系の IT 10

企業内に分散した半定型 非定型情報 構造化されていない業務 取引先 現場 帳票 情報連携? 半定型業務 Excel シート 基幹システム IT カイゼンツール 画面 メモ パッケージソフト 法政大学西岡教授資料を加工 電子メール IT カイゼンツール FAX 伝票 情報を構造化し業務の流れをつくるためのツールが必要 11

これまでの IT ソリューション 1. 個々にパッケージを入れて個別に適用 2.Excel を用いて個別に情報管理 ( 個人管理 ) 3.Access( 簡易 RDB) を用いて独自に開発 情報が分散 ( 管理も分散 ) それぞれの情報が連携しない 業務が固定 ( ブラックボックス化 ) 環境の変化があっても変更できない 法政大学西岡教授資料を加工 個人が情報を抱え込み レガシーシステムを我慢して利用 12

製造業現場のこれまでの IT への認識 製造現場は常に進化する VS 進化を拒む IT システム 法政大学西岡教授資料を転載 13

2 種類の IT / IT 経営 と IT カイゼン IT 経営 支援 IT コーディネータ IT カイゼン 支援 設計が先!( トップダウン ) 実行が先!( ボトムアップ ) IT 経営プロセスガイドライン 装置としての IT 作業者 道具としての IT 新しい活動 作業者が中心 装置が中心 法政大学西岡教授資料を加工 金融 流通 地方自治体 作業者 道具としての IT 進化可能な IT IT はこちらのタイプ 14

IT カイゼンとは? IT カイゼン とは 業務のムリ ムダ ムラをなくすために 現場が中心となって情報の流れをよくすること ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 情報構造の見える化 5S( 整理 整頓 ) 情報の流れの見える化 問題発見 業務間 部門間の情報連携 問題解決 法政大学西岡教授資料を転載 15

IT カイゼン で現場ニーズを満たす 目標 1 環境変化への対応 ユーザー自身による仕組みづくり 企業の業務知識と若干の IT スキルがあるユーザー企業の要員が自ら工夫することで IT 活用できること プログラムレスで設定だけでユーザーが希望する仕組み作成やカスタマイズができること 目標 2 経営と現場の見える化 情報をつなぐ 業務プロセス機能別アプリのデータ連携ができること 分散した EXCEL データなどを連携して共有できること 目標 3 半定型 非定型業務の情報を組織共有 部門内情報の組織による共有活用ができること 組織で利用できる EXCEL を超える柔軟なオフィスソフト 目標 4 身の丈にあった IT 投資 16

業務情報は お宝情報! お客様 仕事 仕事 再利用 知識 設計情報基準情報 新規の仕事 = 利益の源泉 Contexer で実現 IT カイゼン (PDCA) サイクル 整理整頓 価格テーブル設計基準標準仕様 管理者 ワークフローを経て最終的に蓄積される 法政大学西岡教授資料を加工 仕事 仕事 仕事 作業 仕事 作業 仕事 仕事作業 仕事 仕事 非定型 半定型 情報も多い 業務情報 紙 ( アナログ ) だと再利用が実質的に不可能! 17

コンテキサーを使ってみよう 1. プログラムをすることなく パラメータなどの設定により目的の機能を実現できる 2. Excel や既存の情報をそのまま活用でき 同時にレガシーのデータベースなどとも連携が可能である 3. 企業の業務知識と若干の IT スキルがある要員が 自ら工夫することでカスタマイズが可能である 4. 製造業において標準的なデータベースのテーブルと属性があらかじめ定義されている 5. データおよびデータ構造がオープンであり 業務の変更や拡張に対応でき発展性がある 法政大学西岡教授資料を転載 18

コンテキサーの機能 複数 RDB 対応 シートパネル 豊富な画面操作 最終ユーザ RDB 項目項目項目 項目項目項目 登録 CSV CSV パネル 項目項目項目項目 パネル 項目項目項目項目 帳票 XML XML P S L X ユーザ自身によるカスタマイズ 構築ユーザ Excel を利用した帳票出力 メッセージ通信 定義ファイル 法政大学西岡教授資料を転載 19

ツールの特徴 ( 差別化 ) まとめ Excel でしくみをつくる 個人レベル Accessl でしくみをつくる 企業レベル エンドユーザが自由に加工できる 表 ( シート ) 単位での連携となりデータの共有は再利用が困難 コンテキサーでしくみをつくる 部署レベル データベースやプログラミングの能力がないとつくれない データの共有 ワークフローの設定など 部署間での連携が可能 プログラムなしでエンドユーザが加工できる 作成した担当者でなくても内容が理解しやすい 部署間 企業間で情報連携ができる 業務の変更やレベルの向上にあわせて変更が容易 法政大学西岡教授資料を転載 20

どのような能力 ( スキル ) が必要? 1 エンドユーザーレベル 自分が担当している業務の手順や全体のなかでの位置づけを理解し 業務情報の意味やデータの扱いかたについて十分な知識があること パソコンの基本操作ができること 2 上級ユーザーレベル (IT カイゼン担当者 ) 日々の業務で利用している帳票や操作画面が どのような情報によって構成されているか といった情報の構造やまとまり 関連性がイメージできること レコードやテーブルといったデータのかたまりに対して 名前やキーをつけて登録 検索 整理するための手順や方法がイメージできること 3 開発ユーザーレベル データベースの知識 パソコンの基本設定やインストール 業務全体のフローの定義 テーブル間の演算やデータの保守などについて理解していること 法政大学西岡教授資料を転載 21

IT カイゼン (PDCA) 型のシステム導入 IT カイゼン 型 22

23 基盤製造工程ものづくり企業の現状量産準備工程大手企業中核サポイン企業協力サポイン企業量産部品企業量産工程量産部品工程基盤製造工程量産品工程の多くは海外へ流出し 中小製造業の仕事は大きく失われている日本国内に残る中小製造業は量産準備段階の試作や生産設備を担当するサポイン企業 これらのサポイン企業群が我が国製造業の産業基盤を支えている 課題 試作部品は単独のサポイン企業では作れない サポイン企業グループ化が必要基盤製造工程基盤製造工程試作部品金型生産設備など

ものづくり中小企業の東京都交流事業 IT カイゼン によるサポイン企業のグループ化 サポイン企業の見積業務を ITカイゼン ツールを活用してシステム化 グループ企業間の情報連携ネットワークをクラウド上に構築し ITカイゼン 見積システムと連携 将来計画 大手企業技術部門とのデジタル連携 経済産業省が推進するビジネスインフラ事業の業界横断 EDI 仕様クラウドを活用して大手企業とサポイン企業グループとのデジタルデータ連携を推進 24

大手製造業の調達取引の現状 大手製造業 調達取引 事例 専用線 EDI Web-EDI 紙取引 取引件数 ( 約 20 万件 ) 約 85% 約 12% 3% 取引先数 ( 約 2000 社 ) 約 20% 約 50% 約 30% SCM 取引 サポイン取引 出典 : 平成 18 年度 IT 経営応援隊 EDI ワーキンググループ報告書 ( 一部加筆 ) サプライチェーン ( 量産段階 ) 取引の EDI 化は完成している しかし エンジニアリングチェーン ( 試作部品 金型 生産設備など開発 量産準備段階 : サポイン取引 ) の EDI 化は未完成 取引件数は少ないが 多くの取引企業が紙取引のまま残されている 25

サポイン製造業の受注取引の現状 サポイン製造業事例 ( すべてエンジニアリング チェーン取引 ) 電話 紙帳票 FAX 電子メール WEB-EDI 引合件数 ( 約 5000 件 / 年 ) 注文件数約 5% ( 約 5000 件 / 年 ) 取引先数約 5% ( 約 1500 社 ) 約 42% 約 16% 約 42% 約 46% 約 46% 約 45% 約 45% 約 3% 約 3% 出典 : 平成 21 年度 IT コーディネータ協会データ連携調査研究委員会報告書 1% 6 社 事例企業 : 東成エレクトロビーム 同社はレーザービーム 電子ビームによる精密部品加工の専門メーカー ( 典型的なサポイン企業 ) 発注者は大手製造業であり 試作部品などを受託加工 26

サポイン企業の IT カイゼン サポイン企業の IT 活用の状況 企業内業務の IT 活用とデータ連携は進んでいない 見積業務はほとんど手作業と EXCEL 基幹業務は部分的なパッケージ導入や EXCEL 利用が多い 企業間取引は FAX が中心 サポイン企業間だけでなく 大手企業とサポイン企業間取引も FAX 取引が中心 大手企業の WEB-EDI 導入が始まったが サポイン企業には多画面問題が発生 サポイン企業の IT カイゼン 手順 第 1 ステップ IT カイゼン ツールを活用して見積業務を起点に 企業内データ連携を推進 第 2 ステップ サポイン企業間取引のデジタルデータ連携を推進 第 3 ステップ 大手企業とサポイン企業のデジタル連携 27

IT カイゼン は 引合 ~ 見積 がスタート大発注企業受注前段階の打ち合わせや情報交換が最も重要! 現状はメールや FAX を利用しているが これを IT カイゼン で改革する 手( 研究 開発 生産技術 ) 第 2 弾 : 大手企業とサポイン企業グループのマッチング 購入依頼 要求部門 購買部門 品質情報要求仕様打合せ 見積り注文情報納期情報納期情報 ( 仕様 図面 CADデータ 写真 ) 買掛 / 請求情報中核引合い受注発注生産請求最適な加工技術の選択 アイデア交換 見積り納期情報注文情報請求情報サ( 仕様 図面 CADデータ 写真 ) 品質情報ポイ協ン力企引合い受注発注生産請求業3 中小企業間取引のサポイン EDI 化が成功すれば大企業へ働きかけ 2FAX 取引をサポイン EDI 取引へ置換えを目指す 第 1 弾 : サポイン企業のグループ化マッチング 1 企業内データ連携をまず実現することが重要 28

量産取引とサポイン取引の違い 見積 注文 品番 図面 仕様 納入指示 決済 基幹システム 品番が必須項目 特注システム 量産取引 SCM 取引前の別プロセス ( サポイン取引プロセス ) 注文番号が必須項目 量産品では品番指定のみ 発注企業が納入日を指定 発注企業の買掛明細で決済 サポイン取引 見積が起点の発注 納品 決済までが一連の取引プロセス 注文番号なしや電話注文もあり 受注企業の受注番号で管理 品番が決まっていないケースが一般的 ( 図番がキー ) 図面添付が一般的 FAX にコメント記入も多い 受注企業から納入可能日や分納希望を発注先へ連絡 受注企業の請求書で決済 パッケージソフト または EXCEL 29

注者販売管理パッケージ( 既見積回答情報発注者購買管理パッケージ( 既存) EXCELサポイン取引のデジタル化 ( 目指す姿 ) 発注者受注者受見積情報見積情報発受注注E見積回答承認情報見積回答承認情報EDDII活注文情報注文情報活用用ア注文回答情報注文回答情報アププリ注文回答承認情報注文回答承認情報リケケーー出荷情報出荷情報シシ存ョン受領情報受領情報ョン) 請求情報 支払明細情報 請求情報 支払明細情報 IT かいぜんツールが応用できないかデジタル取引データを効果的に連携し 活用するための機能を IT カイゼン ツールで提供 30

サポイン企業連携コミュニティの将来像 顧客大手企業顧客大手企業顧客大手企業 経済産業省と次世代 EDI 推進協議会が推進中 中核サポイン企業 サポイン企業連携クラウド 業界横断 EDI クラウド サポイン企業連携クラウド 地域連携コミュニティ ( 将来創出 ) 中核サポイン企業 サポイン企業グループ ( 今回事業 ) 協力サポイン企業 協力サポイン企業 協力サポイン企業 協力サポイン企業 31

ご清聴ありがとうございました 32