消費税の 円滑かつ 適正な 転嫁のために 10% 引上げ対応版 内閣官房 内閣府 公正取引委員会 消費者庁 財務省 経済産業省 中小企業庁

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6 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外 今般の消費税率の引上げに伴い 消費税を円滑かつ適正に転嫁できる環境を整備するため 消費税転嫁対策特別措置法では 事業者又は事業者団体は 公正取引委員会に事前に届け出ることにより 消費税の転嫁及び表示の方法の決定に係る共同行為 ( 転嫁カルテル 表示

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消費税転嫁対策特別措置法についてのポイント はじめに平成 26 年 4 月及び平成 27 年 10 月に2 回にわたり消費税率が引上げられる予定ですが この引上げに際し 消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保することを目的として 平成 25 年 6 月 5 日に 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消


消費税率引上げ時期の変更に伴う対応について 消費税関係 資料 1 税率引上げ関係 軽減税率関係 軽減税率財源確保関係 転嫁対策 改正前 1 税率引上げ時期 : 平成 29 年 4 1 ( 税制抜本改 法で規定 ) 2 請負契約等に係る経過措置の指定 : 平成 28 年 軽減税率実施時期

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総額表示義務に関する消費税法の特例に係る不当景品類及び不当表示防止法の 適用除外についての考え方 平成 25 年 9 月 10 日一部改定平成 27 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 11 月 28 日消費者庁 第 1 はじめに 1 法律の概要等消費税の

❸ 商品購入 役務利用 利益提供の要請 特定事業者は 消費税の転嫁を受け入れる代わりに 特定事業者の指定する商品を購入させたり 役務 ( サービス ) を利用させたり また 経済上の利益を提供させる行為を行ってはいけません 具体例 消費税率引上げ分の全部又は一部を上乗せすることを受け入れる代わりに

資料 2 平成 25 年における消費税転嫁対策の取組について 平成 26 年 1 月 24 日公正取引委員会 はじめに今般予定されている消費税率の引上げに際し, 消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保することを目的として, 消費税の転嫁の拒否等の行為の是正に関する特別措置等を内容とする, 消費税の円滑かつ

消費税の転嫁状況に関するモニタリング調査 (10 月調査 ) の結果について 平成 30 年 11 月 経済産業省 1. 調査概要 調査手法書面郵送調査 調査時期平成 30 年 10 月 1 日 ( 月 )~10 月 16 日 ( 火 ) 対象事業者数 40,000 者 対象事業者の従業員規模分布

消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法の遵守の徹底について


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消費税率の引上げについて 社会保障 税一体改革関連法により 消費税率が段階的に引き上げられることとなりました < 消費税率引上げのスケジュール > 平成 24 年 8 月 22 日社会保障 税一体改革関連法公布 平成 26 年 4 月 1 日消費税率 5% 8% 適用 平成 27 年 10 月 1

目 次 1 消費税増税スケジュール P.2. 2 消費税転嫁対策特別措置法 P.2~P.5 Ⅰ 消費税の転嫁拒否等の行為の是正に関する特別処置 P.2~P.3 Ⅱ 消費税の転嫁を阻害する表示の是正に関する特別処置 P.3 Ⅲ 価格表示に関する特別処置 P.4 Ⅳ 消費税の転嫁及び表示の方法の決定に係

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23-24

2 財政健全化目標との関係や平成 30 年度の 経済 財政再生計画 の中間評価を踏まえつつ 消費税制度を含む税制の構造改革や社会保障制度改革等の歳入及び歳出の在り方について検討を加え 必要な措置を講ずる (3) 対象品目及び適用税率軽減税率の対象品目は 1 酒類及び外食を除く飲食料品 2 定期購読契

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

品券その他の有価証券三供応 ( 映画 演劇 スポーツ 旅行その他の催物等への招待又は優待を含む ) 四便益 労務その他の役務 ( 注 2) いわゆる ポイントサービス ( 購入額に一定率を乗じる等して算出された ポイント を次回購入時の支払に充てること等ができるサービスをいう ) は本条第 3 号の

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目次 Ⅰ 消費税軽減税率制度の概要 4 Ⅱ 軽減税率の対象品目 5 1 飲食料品の範囲等 5 ⑴ 飲食料品 5 ⑵ 飲食料品から除かれるもの ( 軽減税率の対象とならないもの ) 6 ⑶ 飲食料品を販売する際に使用される包装材料等 7 ⑷ 飲食料品の輸入取引 7 2 一体資産 8 ⑴ 一体資産 8

2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

2 消費税軽減税率の対象となる新聞 軽減税率の対象は全ての新聞ではなく 一定の要件を満たす新聞のみです ( 図 2) 新聞販売所は定期購読契約の新聞のほか 即売 週 1 回以下の発行などさまざまな形態の新聞を扱っています このため 区分けには慎重な対応が必要です 図 2 軽減税率が適用される新聞の譲

消費税価格転嫁等総合相談センターの応答事例

申告書の作成手順 申告書の作成は 次の手順で行います 課税標準額及び消費税額の計算 控除対象仕入税額等の計算 付表 5 の作成 納付 ( 還付 ) 税額の計算 納税地 欄等及び 付記事項 欄等の記載 Ⅰ ( 注 ) 経過措置により旧税率 (3% 又は4%) が適用された取引がある場合は 付表 5では

実施時期はいつなの? 平成 31 年 10 月 1 日 ( 消費税率引上げと同時 ) 税率はどうなるの? 標準税率 10%( 消費税率 7.8% 地方消費税率 2.2%) 軽減税率 8%( 消費税率 6.24% 地方消費税率 1.76%) 軽減税率の対象品目は何? 酒類 外食を除く飲食料品 週 2

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合


15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

総合相談センターの応答事例

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

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( 平成 35 年 (2023 年 )10 月 ~) 等の仕入税額控除可 税額計算( 注 ) 売上税額を 積上げ計算 する場合には 仕入税額も 積上げ計算 特例( みなし計算 簡易課税の事後選択 ) - その他適格等保存方式の導入 等保存方式 ( 現行制度 ) の記載事項 発行者の氏名又は名称 取引

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

はじめに 令和元 (2019) 年 10 月 1 日から消費税率が10% に引き上げられることに合わせて 食品と新聞に対して8% の軽減税率が導入されます そのため 消費税率は8% と10% の複数税率になります 食品や新聞を取り扱っている事業者は 軽減税率や複数税率への対応が必要となりますが 売上

る 増税による混乱を避けるには 欧州のやり方が参考になる 消費税率引上げによる駆け込み需要と反動減といった経済の振れをコントロ ールし 需要変動を平準化する具体策を政府一丸となって検討する必要がある 2 月 20 日の経済財政諮問会議で 安倍首相が指示した際に 欧州の事例にも 学びつつ と 触れたこ

消費税申告資料

step.2 課税標準額を計算する ( 申告書 1) step.2-1 課税売上高の合計 ( 表イ 16 欄 ) に 100/108 を掛けます 課税売上高 ( 税込み ) = 1 課税標準額 表イ 17 欄を使用します step.2-2 step.2-1 の計算結果 ( 表イ 17

ニュースリリース 平成 3 1 年 3 月 2 8 日 消費者動向調査 : 軽減税率 株式会社日本政策金融公庫 消費税の 軽減税率制度 消費者の受け止め方を調査 ~ 約 7 割の消費者が制度を認知認知 制度運用には わかりやすさ を求める ~ < 平成 31 年 1 月消費者動向調査 > 日本政策金

わくわく青色申告3-消費税申告及び資料

平成25年1月吉日

消費税 : 課税の適正化について 1 ( これまでの取組み等 ) 1. 総論 社会保障 税一体改革成案 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) においては 消費税制度の信頼性を確保するための一層の課税の適正化を行う こととされている ( 参考 ) 平成 23 年度

付表の計算式

原則課税申告書本表 ( 原則計算方式 ) 税率が 3% 5% の取引がある場合 項目 金額 課税標準額 1 付表 1 の1[ 課税標準額 (D)] 消費税額 2 付表 1 の2[ 消費税額 (D)] 控除過大調整税額 3 付表 1 の3[ 控除過大調整税額 (D)] 控除税額控除対象仕入税額 4 付

イ適用税率別の数と税割課税額税割は資本金の額により適用する税率を決めているので 適用税率別に集計することで資本規模による違いがわかります 税割の税率は標準税率 9.7%(12.3%) と制限税率 12.1%(14.7%) の 2 段階です 9.7% の税率は資本金の額が 1 億円以下のや資本金を有し

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2019,20年度の消費増税・関連対策の影響

消費税申告資料

19.07-消費税に関するマニュアル-四輪.indd

- 平成 28 年度税制改正について ( 税制改正大綱 の概要解説 ) - 1. 法人税 改正の概要 (1) 法人税率の引下げ等 現行 28 年度 30 年度 法人税率 23.9% 23.4% 23.2% 法人事業税所得割 6.0% 3.6% 3.6% ( 標準税率 ) 法人実効税率 32.11%

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

障害者雇用率発表資料

d 凡例 文中 文末引用の条文等の略称は 次のとおりである 法令改正法 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 15 号 ) 改正令 消費税法施行令等の一部を改正する政令 ( 平成 28 年政令第 148 号 ) 改正省令 消費税法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 28 年

Microsoft Word 【資料】 抜本改革法案 概要.doc

消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法施行令

❶ 法律の義務づけなどの対象となる電子メール 広告宣伝のために送信される電子メール ( 広告宣伝メール ) が対象となります 広告宣伝メール全般について オプトイン方式や 特定の事項の表示が義務づけられています 携帯して使用する通信端末機器 ( 携帯電話 スマートフォン タブレット端末など ) 同士

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

凡例 文中 文末引用の条文等の略称は 次のとおりである 法令改正法 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 15 号 ) 改正令 消費税法施行令等の一部を改正する政令 ( 平成 28 年政令第 148 号 ) 改正省令 消費税法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 28 年財務

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消費税申告書の計算方法 税率 8% 対応 平成 26 年 4 月 1 日以後終了する課税期間分の消費税申告書の計算方法です 原則課税で申告する方 税率が 3% 5% の取引がある場合 原則計算方式原則課税本表... P.2 原則課税付表 1... P.4 原則課税付表 P

我が国中小企業の課題と対応策

step.2 課税売上高の合計を計算する します step.21 欄の内容を転記します 表ロ 1~3 欄にそれぞれ記入します step.22 を転記します 表ロ 4~6 欄にそれぞれ記入します step.23 容を転記します 表ロ 7~9 欄にそれぞれ記入します step.24 その他の所得に係る収

4. 共同企業体を結成する場合 構成企業情報 共同企業体を結成しない場合は空白のままご提出ください 構成企業 1 名 企業所在地域 ( 都道府県 )( 選択ください ) 郵便番号 本社所在地住所 TEL 代表者役職 ( 登記簿上の役職名 ) 代表者名 担当者所属部署名 担当者役職 担当

消費税にまつわる諸問題とその後の税制の課題

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

18 市税の税率等の推移 区分 年度 昭和 25 年度 昭和 26 年度 均等割 750 円 600 円 個 市 民 人 所得割 18.0% 税 法人 均等割 1,800 円 法人税割 15%( 標準税率 12.5%) 固定資産税 軽自動車税 昭和 25 年 ~ 昭和 28 年自転車税荷車税昭和 2

( 資料 2) 消費税軽減税率制度に係る 事業者支援措置について 平成 30 年 5 月 中小企業庁

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

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4. 附加価値への試みと挫折 現行事業税へ昭和 24 年 (1949 年 ) 第一次シャウプ勧告事業税の課税標準について 原料等 他の事業から購入したものの価値に その企業が附加したところの額である とし 課税標準を事業の所得によるのではなく 附加価値を採用すべきである旨勧告昭和 25 年 (194

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

を参酌して 景品表示法上の適否を判断することとする 2. 基本的考え方 (1) 景品表示法による規制の趣旨景品表示法第 5 条は 自己の供給する商品等の内容や取引条件について 実際のもの又は競争事業者のものよりも 著しく優良であると示す又は著しく有利であると一般消費者に誤認される表示を不当表示として

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ことも認められています 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) にリース契約を締結し リース資産の引渡しを行ったリース取引についてこの特例により賃貸借処理を行っている場合には 旧税率の 5% が適用されます 3. 資産の貸付け に関する経過措置指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月

参考資料 2 下請等中小企業の取引条件改善への取組について 平成 30 年 12 月中小企業庁

1. はじめに 平成 24 年 8 月 10 日に消費税増税法案が成立しました これにより消費税率が平成 26 年 4 月 1 日に8% 平成 27 年 10 月 1 日に10% へ引上げられる予定です 本テキストでは 消費税について 導入からこれまでの動向 今回の増税の概要及びそれに伴い予想される

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医療用医薬品製造販売業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約 ( 昭和 59 年 3 月 10 日公正取引委員会認定 ) ( 昭和 59 年 3 月 14 日官報 公正取引委員会告示第 8 号 ) 改定 ( 平成 6 年 1 月 20 日公正取引委員会認定 ) ( 平成 6 年 2 月 3

物価モニターによる価格の見取調査を行うことにより 生活関連物資等の価格の変 動を把握する 調査の実施に当たっては 消費者庁が指定した調査対象 25 品目に対して 物価モニターがメーカー 銘柄 ( 商品名 ) を選定する なお 各物価モニターは 毎回の調査において 同一店舗で同一商品の店頭表示価格につ

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サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致す

No.21 消費税率引上げと増税対策が家計に与える影響について(全国および三重県)

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1 概 況

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はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

複数税率対応レジの導入等支援受発注システムの改修等支援請求書管理システムの改修等支援

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消費税の 円滑かつ 適正な 転嫁のために 10% 引上げ対応版 内閣官房 内閣府 公正取引委員会 消費者庁 財務省 経済産業省 中小企業庁

政の健全化に一定の寄与消費税率5%の引上げ 平成 9 年 4 月より 平成 26 年 4 月より 平成 31 年 (2019 年 )10 月より なぜ消費税? ( 消費税 4% 地方消費税 1%) 全額を社会保障財源財化 後代への負担の付け回しの軽減 消費税率引上げに伴う社会保障支出の増 社会保障の充実 待機児童解消 医療介護サービスの充実 教育負担の軽減など 社会保障の安定化 年金国庫負担 2 分の1 等 ( 消費税 6.3% 地方消費税 1.7%) ( 消費税 7.8% 地方消費税 2.2%) 軽減税率の対象となる飲食料品 ( 酒類及び外食を除く ) 及び定期購読契約が締結された週 2 回以上発行される新聞については 8%( 消費税 6.24% 地方消費税 1.76%) となります 税収が安定しています 負担が世代間で公平です 経済活動に中立的です 高い財源調達力があります

1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格価格設定の柔軟化要変動の平準化に向けた売事業者によるイント還元(キャッシュレス 5転嫁拒否等の6事実に反する8総額表示に係る景品9自由な価格設定と総合相談センター費税価格転嫁等趣旨 消費税の性 2需3宣小伝 広告 消費者 還元事業 )について 行為の是正原材料完成品卸売業者小売業者消費者製造業者製造業者課税課税課税課税 今だけ納税義務者納税義務者納税義務者納税義務者お得 の禁止表示2,200 円 5,500 円 7,700 円 11,000 円法税 200 円税 500 円税 700 円税 1,000 円 ( 税率 10%) の適用除 消費税 外 l 300 円 消費税 便l 乗 値 上げ 消費税 200 円 1,000 円を l 最終消費者 l が負担 300 円 700 円 消費税 10 l 独転500 円占 禁 止法適用200 円 200 円除 l 格 外11 消7総額表示義務の特例4ポ嫁カルテル 表示カルテルの1 に対するお問い合わせ先 財務省主税局税制第二課 03-3581-4111( 代表 )

3小売事業者による宣伝 広告4ポイント還元(キャッシュレス 消費者還元事業)について5転嫁拒否等の行為の是正6事実に反する 今だけお得 の禁止7総額表示義務の特例8総額表示に係る景品表示法の適用除外9自由な価格設定と便乗値上げ10 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外11 消費税価格転嫁等総合相談センター1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格2需要変動の平準化に向けた価格設定の柔軟化2需要変動の平準化に向けた価格設定の柔軟化 10 内閣官房消費税価格転嫁等対策推進室 03-3539- 2907 2 に対するお問い合わせ先

秋の生活応援セール ハロウィンセール Sale 2% 値下げ! 2% 還元! 10% 値下げ 10% 還元セール 10 月 1 日以降 % ポイント付与 温泉宿泊プランが 10 月 1 日以降 % 値下げ!!

3小売事業者による宣伝 広告4ポイント還元について5転嫁拒否等の行為の是正6事実に反する 今だけお得 の禁止7総額表示義務の特例8総額表示に係る景品表示法の適用除外9自由な価格設定と便乗値上げ10 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外11 消費税価格転嫁等総合相談センター1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格2需要変動の平準化に向けた価格設定の柔軟化3小売事業者による宣伝 広告4ポイント還元(キャッシュレス 消費者還元事業)について消費者庁表示対策課 03-3507-8800( 代表 ) 3 に対するお問い合わせ先 10110 1 経済産業省商務 サービスグループ参事官室 03-3501-1511( 代表 ) 4 に対するお問い合わせ先

規制対象 特定事業者 ( 買手 ) 特定供給事業者 ( 売手 ) Ⅰ 大規模小売事業者 ( 1) 供給 大規模小売事業者に継続して商品又は役務 ( サービス ) を供給する事業者 ( 3) Ⅱ 右の1から 3 の事業者から継続して商品又は役務 ( サービス ) の供給を受ける法人である事業者 ( 大規模小売事業者を除く )( 2) 供給 左の特定事業者に継続して商品又は役務 ( サービス ) を供給する1から3の事業者 1 個人事業者 ( 3) 2 人格のない社団等 3 資本金等の額が 3 億円以下である事業者 ( 1) 大規模小売事業者とは 一般消費者が日常使用する商品の小売業者であって前事業年度における売上高が 100 億円以上である事業者や一定の面積の店舗を有する事業者をいいます ( 2) 地方公共団体や独立行政法人などの法人であっても 事業を行っていれば特定事業者に該当し規制対象となります ( 3) 消費税の免税事業者であっても特定供給事業者に該当します

3小売事業者による宣伝 広告4ポイント還元(キャッシュレス 消費者還元事業)について5転嫁拒否等の行為の是正6事実に反する 今だけお得 の禁止7総額表示義務の特例8総額表示に係る景品表示法の適用除外9自由な価格設定と便乗値上げ10 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外11 消費税価格転嫁等総合相談センター1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格2需要変動の平準化に向けた価格設定の柔軟化5転嫁拒否等の行為の是正

公正取引委員会消費税転嫁対策調査室 03-3581-5471( 代表 ) 中小企業庁消費税転嫁対策室 03-3501-1511( 代表 ) 5 に対するお問い合わせ先 消費者庁表示対策課 03-3507-8800( 代表 ) 6 に対するお問い合わせ先3小売事業者による宣伝 広告4ポイント還元(キャッシュレス 消費者還元事業)について5転嫁拒否等の行為の是正6事実に反する 今だけお得 の禁止7総額表示義務の特例8総額表示に係る景品表示法の適用除外9自由な価格設定と便乗値上げ10 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外11 消費税価格転嫁等総合相談センター1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格2需要変動の平準化に向けた価格設定の柔軟化5転嫁拒否等の行為の是正6事実に反する 今だけお得 の禁止

特例がない場合 ( 総額表示義務あり ) の例 特例を適用する場合の例 ~2019.9.30 2019.10.1~ ~2019.9.30 2019.10.1~ スーパー スーパー スーパー スーパー 値札の貼替えが 必要 値札の貼替えは 必要なし 具体的な表示例 スーパー スーパー スーパー 円 ( 税抜き ) 円 ( 税抜価格 ) 円 ( 本体 ) スーパー スーパー スーパー 円 ( 本体価格 ) 円 + 税 円 + 消費税

要変動の平準化に向けたる景品具体的な表示例 3宣小 伝 広 告 消費者還元事 業)に ついて 行為 の是正7に対するお問い合わせ先財務省主税局税制第二課 03-3581-4111( 代表 ) 売事業者によるイント還元(キャッシュレス 5転嫁拒否等の6事実に反する 今だけお得 の禁止7総額表示義務 のの特例 適用除外9自由な価格設定と便乗値上独占禁止法適用除総合相談センターげ10 転外11 消1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格価格設定の柔軟化表示法の 明瞭に表示されているといえる例 明瞭に表示されているとはいえない例 1 9,800 円 ( 税込 10,780 円 ) 2 9,800 円 ( 税込 10,780 円 ) 3 9,800 円 ( 税込 10,780 円 ) 1 9,800 円 ( 税込 10,780 円 ) 2 9,800 円 ( 税込 10,780 円 ) 3 9,800 円 ( 税込 10,780 円 ) 8 8 に対するお問い合わせ先 消費者庁表示対策課消費者庁表示対策課 03-3507-8800( 代表 ) 適用除外 費税価格転嫁等2需4ポ8景総品額表示法にの係嫁カルテル 表示カルテルの

9 に対するお問い合わせ先 消費者庁消費者調査課 03-3507-9196

要変動の平準化に向けた5転嫁拒否等の行為の是正6事実に反する 今だけお得 の禁止8総額表示に係る景品表示法の適用除外合相談センター費税価格転嫁等 価 格設定の柔軟化 3 小 111 1消費税率引上げの趣旨 消費税の性格2需宣伝 広告売事業者による4ポ消費者還元事業)についてイント還元(キャッシュレス 製造業 建設業 運輸業等 業 種 卸売業 3 億円以下又は 300 人以下 1 億円以下又は 100 人以下 サービス業 小売業 5 千万円以下又は 100 人以下 5 千万円以下又は 50 人以下 凡例 資本金規模 従業員規模 011 便乗値上げ10 転7総額表示義務の特例9自由な価格設定と便乗値上 10 に対するお問い合わせ先公正取引委員会消費税転嫁対策調査室 独占禁止法適用除総独占禁止法適用除外03-3581-5471( 代表 ) 外11 消嫁カルテル 示表カ示ルカテルルテのルの

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