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Ⅰ 調査目的 総合研究所では 新規開業企業の実態を把握するために 1991 年から毎年 新規開業実態調査 を実施し 開業時の年齢や開業費用など時系列で比較可能なデータを蓄積すると同時に 様々なテーマで分析を行ってきた 今年度は 高齢化が進展するなか開業の担い手として注目を集めているシニア起業家 (

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2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

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(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

Ⅰ 事業所に関する集計 1 概況平成 26 年 7 月 1 日現在の本道の事業所数 ( 国及び地方公共団体の事業所を含む 事業内容不詳の事業所を含む ) は 25 万 3,139 事業所 従業者数は 245 万 7,843 人となっており 全国順位は 事業所数 従業者数ともに 東京都 大阪府 愛知県

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

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職業訓練に関するアンケート調査 ( 企業 ) 集計表 岩手労働局 産業分類別回答事業所数 1 ( 単位 : 社 ) = 回答数構成比 1 農林水産業 % 2 建設業 % 3 電気 ガス 水道業 % 4 情報通信

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【完成版】企業の宣伝・広報活動に関する実態調査

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

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調査の目的 全国の自動はかりの設置 使用状況等の実態把握 この度の計量制度見直しにより 平成 年 月より順次 取引又は証明に使用される自動はかりを検定の対象とすることとなった 検定システムを構築するには これらの 自動はかり の全国的な設置状況の実態を把握し 検定に必要なリソースを検討するため 全国

目次 Ⅰ 調査概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査項目 1 3. 調査対象 1 4. 調査時期 1 5. 調査方法 1 6. 回収状況 1 7. 報告書の注意点 2 Ⅱ. 企業の属性 3 1. 所在地 3 2. 企業形態 4 3. 業種 5 4. 資本金 ( 出資金 ) 6 5. 従業員数 7

平成29年度     地域経済動向調査      調査報告書

はじめに中小企業は日本の企業数の約 99% 従業員数で言えば約 70% を占め 地域経済 社会を支える存在 雇用の受け皿として重要な役割を担っています 国税庁の資料によれば 法人税申告の約 90% に税理士が関与しています 今回 税理士の業務 特に中小企業支援に係る業務を紹介するとともに 日本税理士

目次 第 1 章 調査概要 調査の背景と目的 調査内容 調査期間 調査方法 アンケート調査 訪問調査... 6 第 2 章 アンケート調査 回収数 回答企業の属性...

関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

第2回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査 

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2019 年 1 月 17 日日本政策金融公庫総合研究所 起業と起業意識に関する調査 ~ アンケート結果の概要 ~ Ⅰ 調査目的と実施要領 Ⅱ 調査結果 1 起業意識の分布 2 起業家 起業関心層 起業無関心層の違い 3 起業家の実態 4 起業関心層の実態 Ⅲ まとめ <

おおちゃん融資制度 大槌町公式キャラクターおおちゃん おおちゃん融資制度とは町内中小企業者の皆さんが必要な事業資金を低利で受けられるよう 取扱金融機関から受けた融資に対し 町が利子の一部又は全額 保証料の全額を補助する制度です 補給対象の融資制度 ( 次ページ以降参照 補助金のつなぎ資金は最終ページ

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1 教育研修費用総額と従業員 1 人当たりの教育研修費用 (1)1 社当たりの教育研修費用総額 1 社当たりの教育研修費用総額は 2014 年度は予算額 5,458 万円 ( 前回調査 5,410 万円 ) 同実績額 4,533 万円 ( 同 4,566 万円 ) であり 2015 年度は予算額 5

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Ⅰ 調査目的と実施要領 1 調査目的 日本政策金融公庫総合研究所では 新規開業の実態を把握するために 1991 年から毎年 新規開業実態調査 を実施している しかし 同調査の調査対象は 開業前後に日本政策金融公庫から融資を受けた企業に限られるという制約がある そこで 同調査を補完し 起業前後に融資を

平成 21 年第 1 回 ( 平成 21 年 2 月 1 日実施 ) 鳥取県企業経営者見通し調査報告 目次ヘ ーシ 御利用にあたって 1 1 業界の景気判断 3 2 自己企業の売上高判断 5 3 自己企業の経常利益判断 7 4 生産数量の判断 9 5 在庫水準の判断 10 6 生産設備の規模判断 1

2 外国人労働者の属性 (1) 国籍別にみると 中国 ( 香港等を含む 以下同じ ) が全体の 57.4% を占め 次いで フィリピンが 15.0% となっている また ベトナムについては対前年同期比で 62 人 (52.1%) 増加しており 同 181 人 (4.2%) を占めている 図 1 別表

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

第1回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査   

国内企業22万社の融資等の保全状況実態調査

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警備員指導教育責任者の選任の基準 ( 警備員規模別 ) 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 9 人以下 (n=65) 26.2% 9.2% 6.2% 6.2% 49.2% 3.1% 2.6% 10~29 人 (n=116) 30.2% 13.8% 5.2% 8.6

第2章 食品卸売業の経営指標

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

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結果概要 Ⅰ 人手不足への対応について 1. 人員の過不足状況について 社 % 不足している 1, 過不足はない 1, 過剰である 合計 2, 全体では 半数以上の企業が 不足している と回答 n =2,

資料 2 サービス等生産性向上 IT 導入支援事業 (IT 導入補助金 ) について 平成 31 年 2 月 27 日 近畿経済産業局サービス産業室

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3 特許保有数 図表 Ⅰ-3 調査対象者の特許保有数 Ⅱ. 分析結果 1. 減免制度 (1) 減免制度の利用状況本調査研究のヒアリング対象の中小企業が利用している法律別の減免制度の利用状況を 図表 Ⅱ-1 に示す 企業数は延べ数でカウントしている 図表 Ⅱ-1 減免制度の利用状況 この結果から 産業

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1. クレジットカードの保有枚数 クレジットカード の保有枚数は平均 2.94 枚 鳥取県内の勤労者 ( 所謂サラリーマン ) のJCBや VISA イオンなどのクレジットカード の平均保有枚数は の平均で1 人当たり2.94 枚となった 年代別では 40 歳代 が最もクレジットカードの平均保有枚数

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目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

26公表用 栃木局版(グラフあり)(最終版)

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資料 4-1 平成 26 年度中小企業における 会計の実態調査について ( 中小会計要領の普及状況 ) 平成 27 年 3 月中小企業庁

中小企業における会計の実態調査 について 中小会計要領 の集中広報 普及期間が平成 26 年度をもって最終年度を迎えることから 普及 活用の状況を把握するため 中小企業と認定支援機関 ( 税理士 税理士法人及び金融機関 ) に対してアンケート調査を実施した アンケート調査の概要 1. アンケート配布 (1) 中小企業 :5,000 社 (2) 認定支援機関向け ( 税理士 税理士法人 :4,500 社 金融機関 :500 行 ) 2. サンプルの取り方中小企業については 東京商工リサーチ ( 株 ) 保有のデータベースを使用 経済センサス ( 総務省 ) 記載の都道府県別 産業大分類別の企業立地割合に応じて抽出した 税理士 税理士法人については 認定支援機関データベースを使用 中小企業白書 2014 年版 ( 中小企業庁 ) 記載の中小企業の都道府県別立地の割合に応じて抽出した 金融機関については 認定支援機関データベースを使用 地方銀行 第二地方銀行 信用金庫 信用組合から各 1 支店をランダムに抽出した ( 一部東京都 大阪府など大都市圏を中心に立地する金融機関からは 2 支店を抽出し 500 行となるように調整した ) 3. 回収 (1) 中小企業 :862 社 ( 回収率 17.2%) (2) 認定支援機関向け税理士 税理士法人 :736 社 ( 回収率 16.4%) 金融機関 :242 行 ( 回収率 48.4%) 1

中小企業からの回答 ( 中小会計要領の認知度 導入状況 (1)) 中小会計要領の認知度は 24.4% 導入率は 認知先の 31.2%( 全体の 7.6%(24.4% 31.2%)) また 中小会計要領に ほぼ準拠している を加えると 認知先の 6 割が会計要領に拠っている ( 全体では 15.0%) 導入したきっかけは 会計専門家からの勧め が 6 割を占め 経営改善に取り組むため が 4 割弱 保証割引等を利用するため が 3 割と続いている 中小会計要領の認知度 1 24.4% 導入したきっかけ 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 2 75.6% 有効回答 :824 件 1 会計情報を活用して自社の経営改善に取り組むため 2 信用保証協会の割引制度や日本政策金融公庫の優遇金利での融資を受けるため 30.6% 38.7% 認知先における導入状況 3 会計専門家に勧められたため 61.3% 4 会計専門家に任せているため把握していない 24.1% 1 導入している 31.2% 4 補助金の受給に有利なため 5 その他 0.0% 6.5% 3 導入していない 14.6% 有効回答 :199 件 2 完全に導入しているかは分からないが 従前から行っている会計処理が中小会計要領にほとんど拠っている 30.2% 2 有効回答 :62 件 導入している と回答した企業

税理士 税理士法人からの回答 ( 中小会計要領 中小会計指針への準拠割合 ) 税理士 税理士法人の顧問先において 中小会計要領に完全準拠している企業の比率は 52% ただし 各項目が重複している ( 中小会計要領 中小会計指針ともに満たす顧問先あり ) という回答が 66% 重複しないという回答が 34% となっており 税理士 税理士法人の 2/3 が重複関係にあると回答している なお 重複しないとしている者のみの集計においても 中小会計要領の完全準拠比率は 48% となっている 準拠割合 ( 単純集計 ) 各項目が重複していると捉えている者のみを集計 ( 合算値 >100%) 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 1 中小会計要領に完全準拠 2 中小会計要領に部分準拠 49.4% 54.6% 1 中小会計要領に完全準拠 52.4% 3 中小会計指針に完全準拠 39.4% 4 中小会計指針に部分準拠 56.4% 2 中小会計要領に部分準拠 40.8% 有効回答 :476 件 3 中小会計指針に完全準拠 28.3% 各項目が重複しないと捉えている者のみを集計 ( 合算値 100%) 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 1 中小会計要領に完全準拠 48.4% 4 中小会計指針に部分準拠 38.6% 2 中小会計要領に部分準拠 24.7% 有効回答 :723 件 3 中小会計指針に完全準拠 4 中小会計指針に部分準拠 7.4% 5.4% 3 有効回答 :247 件

中小会計要領の普及実態について 中小会計要領の普及に関して 中小企業の認識と適用実態との間には大幅な乖離が生じている 中小会計要領の一部準拠と中小会計指針の一部準拠は 相当程度重複している模様 普及実態推計 中小会計要領 ( 完全準拠 ) の普及率は5 割程度 ( うち 経営者が認識しているのは1 割程度 ) 中小会計指針 ( 完全準拠 ) の普及率に関しては 税理士間の認識に大幅な差異がある (1~4 割程度 ) 中小法人 中小会計要領完全準拠 ( 経営者が認識 ) (1 割程度 ) 重複 中小会計指針完全準拠 上場企業ルールその他 (1 割 ) 完全準拠 (4 割程度 ) 1~4 割 一部準拠 一部準拠 4

中小企業からの回答 ( 業種別 ) 業種別の認知度及び導入度を見ると 卸 小売業 サービス業の割合が比較的高くなっている 業種別の認知度 建設業 24.4% 75.6% 製造業 20.1% 24.6% 卸 小売業 24.6% 75.4% 飲食店 宿泊業 19.7% 80.3% ( 参考 ) 業種別回答構成比 3 情報通信業 運輸 その他 9.5% 1 建設業 20.0% 不動産業 19.6% 80.4% サービス業 26.9% 73.1% 情報通信 運輸 その他 32.9% 67.1% 業種別の認知先における導入度 8 サービス業 20.3% 7 不動産業 5.6% 2 製造業 16.6% 導入している 導入している + ほぼ導入している 建設業 7.3% 15.9% 有効回答 :856 件 6 飲食店 宿泊業 7.5% 5 卸 小売業 20.6% 製造業 6.0% 11.9% 卸 小売業 8.2% 17.0% 飲食店 宿泊業 6.6% 11.5% 不動産業 4.3% 8.7% サービス業 9.0% 15.0% 情報通信 運輸 その他 8.9% 19.0% 5

中小企業からの回答 ( 売上高別 ) 売上高別に見ると 売上高 5,000 万円以上については 規模が大きくなる程 認知度 導入度ともに高くなっている 売上高別の認知度 3,000 万円未満 14.9% 85.1% 3,000~5,000 万円未満 13.5% 86.5% 5,000~1 億円未満 17.5% 82.5% ( 参考 ) 売上高別回答構成比 1 億円 ~3 億円未満 22.7% 77.3% 3 億円 ~5 億円未満 31.9% 68.1% 5 億円 ~30 億円未満 37.7% 62.3% 30 億円以上 37.8% 62.2% 65 億 ~30 億円以下 17.5% 730 億円超 5.8% 13,000 万円以下 12.1% 23,000~ 5,000 万円以下 6.8% 売上高別の認知先における導入度 導入している 導入している + ほぼ導入している 53 億 ~5 億円以下 11.5% 35,000~1 億円以下 16.4% 3,000 万円未満 4.3% 9.6% 3,000~5,000 万円未満 1.9% 3.8% 有効回答 :811 件 41 億 ~3 億円以下 30.0% 5,000~1 億円未満 7.1% 9.5% 1 億円 ~3 億円未満 6.7% 12.6% 3 億円 ~5 億円未満 12.1% 24.2% 5 億円 ~30 億円未満 10.9% 23.2% 30 億円以上 8.9% 26.7% 6

中小企業からの回答 ( 従業員数別 ) 従業員数別の認知度はいずれも 2 割程度となっているが 導入度をみると 5 人以下の導入割合が低くなっている 従業員数別の認知度 5 人以下 24.4% 75.6% 6~10 人以下 20.1% 24.6% 11~20 人以下 24.6% 75.4% 21~50 人以下 19.7% 80.3% 50~100 人以下 19.6% 80.4% 101 人以上 26.9% 73.1% 521~50 人 18% ( 参考 ) 従業員別回答構成比 651~100 人 7% 7100 人以上 4% 15 人以下 31% 従業員数別の認知先における導入度 導入している 導入している + ほぼ導入している 5 人以下 3.6% 6.8% 6~10 人以下 9.6% 16.6% 11~20 人以下 7.3% 15.2% 21~50 人以下 8.1% 13.5% 50~100 人以下 19.6% 39.3% 101 人以上 6.5% 29.0% 311~20 人 20% 有効回答 :834 件 26~10 人 20% 7

中小企業からの回答 ( 経理 財務担当の人数 ) 経理 財務担当の人員数は 1 名が最も多く 6 割を占める 経理 財務担当人数別の認知度 導入度ともに 0 人の割合が低くなっている 経理 財務担当人数別の認知度 経理 財務担当の人員数 0 人 13.2% 86.8% 1 人 21.9% 78.1% 2 人 30.1% 53.8% 43 人 6.5% 54 人以上 5.2% 10 人 12.2% 3 人 53.8% 46.2% 4 人以上 37.5% 62.5% 32 人 17.9% 経理 財務担当人数別の認知先における導入度 導入している 導入している + ほぼ導入している 0 人 3.3% 6.6% 1 人 7.0% 13.2% 2 人 12.5% 18.4% 3 人 13.5% 36.5% 4 人以下 7.5% 22.5% 有効回答 :804 件 21 人 58.2% 8

中小企業からの回答 ( 経理事務の状況 ) 会計ソフトに入力し 専門家のチェックを受けている対応が最も多く 6 割超 次いで 記帳代行が 2 割強 自社で決算書を作成している先は 3% にとどまる 記帳代行の認知度 導入度はともに低い割合となっている 経理事務の状況 経理事務の状況別の認知度 記帳代行 9.3% 90.7% 自社の会計ソフト等に入力しており 定期 29.5% 70.5% 的に会計専門家のチェックを受けている 会計参与を設置し 自社で決算書を作成 27.3% 72.7% その他 29.2% 70.8% 3 会計参与を設置し 自社で決算書を作成 2.7% 2 自社の会計ソフト等に入力しており 定期的に会計専門家のチェックを受けている 63.9% 4 その他 8.8% 1 自社で記帳 伝票入力は行っておらず 納品書 請求書 領収書等を会計専門家 ( 税理士 公認会計士等 ) に提出している ( 記帳代行 ) 24.7% 経理事務の状況別の認知先における導入度 有効回答 :830 件 導入している 導入している + ほぼ導入している 記帳代行 3.1% 4.0% 自社の会計ソフト等に入力しており 定期 9.7% 26.6% 的に会計専門家のチェックを受けている 会計参与を設置し 自社で決算書を作成 0.0% 25.0% その他 5.6% 23.5% 9

中小企業からの回答 ( 記帳の頻度 ) 記帳の頻度は 毎日が 4 割強と最も多くを占めている一方 毎月も 4 割弱を占めている 記帳の頻度が高い方が 認知度 導入度が高くなっている 記帳の頻度 記帳の頻度別の認知度 毎営業日 34.5% 90.7% 毎週 21.4% 70.5% 毎月 17.8% 72.7% 四半期 ~ 年 1 回 6.1% 70.8% その他 不明 12.5% 87.5% 記帳の頻度別の認知先における導入度 3 毎月 35.5% 5 その他 不明 2.5% 4 四半期 ~ 年 1 回 6.0% 1 毎営業 43.6% 導入している 導入している + ほぼ導入している 毎営業日 11.1% 22.5% 毎週 5.1% 12.2% 毎月 5.6% 9.1% 四半期 ~ 年 1 回 0.0% 2.0% その他 不明 0.0% 4.8% 有効回答 :828 件 2 毎週 12.3% 10