Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc

Similar documents
Multiplex PCR Assay Kit

■リアルタイムPCR実践編

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit)

CEQ8000 ver7.0-ad 遺伝子解析システム CEQ8000 Tutorial Manual

取扱説明書

cDNA cloning by PCR

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です *

Pyrobest ® DNA Polymerase

培養細胞からの Total RNA 抽出の手順 接着細胞のプロトコル 1. プレート ( またはウエル ) より培地を除き PBSでの洗浄を行う 2. トリプシン処理を行い 全量を1.5ml 遠心チューブに移す スクレイパーを使って 細胞を掻き集める方法も有用です 3. 低速遠心 ( 例 300 g

遺伝子検査の基礎知識

MLPA 法 Q&A 集

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1.

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc

ISOSPIN Plasmid

ISOSPIN Blood & Plasma DNA

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

DNA Fragmentation Kit

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit

コメDNA 抽出キット(精米20 粒スケール)

Microsoft Word - KOD-201取説_14-03_.doc

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch

DNA/RNA調製法 実験ガイド

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

ChIP Reagents マニュアル

取扱説明書

[PDF] GST融合タンパク質バッチ精製プロトコール

【 目 次 】

実験操作方法

Gen とるくん™(酵母用)High Recovery

コメDNA 抽出キット(精米、玄米1 粒スケール)

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫

DNA Blunting Kit

QCWS 参考プロトコル DNA 抽出 QCWS 参考プロトコル DNA 抽出 平成 29 年度版 作成者 日本組織適合性学会認定制度委員会 QCWS 部会 HLA タイピングワーキンググループ

【 目 次 】

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

酵素の性質を見るための最も簡単な実験です 1 酵素の基質特異性と反応特異性を調べるための実験 実験目的 様々な基質を用いて 未知の酵素の種類を調べる 酵素の基質特異性と反応特異性について理解を深める 実験準備 未知の酵素溶液 3 種類 酵素を緩衝液で約 10 倍に希釈してから使用すること 酵素溶液は

Microsoft Word - ~ doc

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS

in vitro Transcription T7 Kit (for siRNA Synthesis)

Western BLoT Rapid Detect

目次 IPS 細胞の継代... 3 細胞継代後の培地交換... 5 IPS 細胞の凍結... 6 凍結ストックの解凍... 8 細胞融解後の培地交換 融解後 1 日目 ON-FEEDER IPS 細胞を FEEDER-FREE 条件にて継代する方法 参考資料 AC

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set

DNA Ligation Kit <Mighty Mix>

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3

はじめてのリアルタイムPCR

Microsoft PowerPoint - ELISA MAX Standard Protocol

基質溶液 ( 脂質成分を含む製品では 本手順はデータの精度に大きく影響します 本手順の記載は特に厳守ください ) 添付の基質溶液は希釈不要です 融解し室温に戻した後 使用直前に十分に懸濁してください (5 分間の超音波処理を推奨いたします ) 解凍後の基質溶液の残りは 繰り返しの凍結融解を避けるため

Microsoft PowerPoint - LEGEND MAX Protocol

( 別添 ) ヒラメからの Kudoa septempunctata 検査法 ( 暫定 ) 1. 検体採取方法食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を呈し, 軽症で終わる有症事例で, 既知の病因物質が不検出, あるいは検出した病因物質と症状が合致せず, 原因不明として処理された事例のヒラメを対象とする

Virus Test Kit (HIV, HTLV, HCV, HBV, ParvoB19) Ver.2

Microsoft Word - NPK-801F取説(10-04) doc

ノーウオ―クウイルスのPCR法

MEGALABEL™

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit

siRNA / miRNA transfection KIT

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time)

HVJ Envelope VECTOR KIT GenomONE –Neo (FD)

Oligotex ™-dT30 <Super> mRNA Purification Kit (From total RNA)

Microsoft Word - タンパク質溶液内酵素消化 Thermo

Mighty TA-cloning Kit/Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR

TaKaRa Bradford Protein Assay Kit

<4D F736F F D2095C494D18EAF95CA837D836A B81698ADD8DAA A2E646F6378>

FAQ オリゴ合成品全般 Q. 納品時のオリゴヌクレオチドはどのような状態ですか? A. 出荷前に溶媒をすべて乾燥させた空気乾燥品です もし納品物に溶液が残っている場合はすぐにご連絡ください Q. オリゴ合成品の保管温度の推奨は? A. 溶解前は [ 室温 ] 長期保存 (1 ヶ月以上 ) の場合は

PowerPoint プレゼンテーション

Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, K

PrimeScript®One Step RT-PCR Kit Ver. 2

Bacterial 16S rDNA Clone Library Construction Kit

TaKaRa BCA Protein Assay Kit

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用

Western BLoT Immuno Booster

14551 フェノール ( チアゾール誘導体法 ) 測定範囲 : 0.10~2.50 mg/l C 6H 5OH 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の ph が ph 2~11 であるかチェックします 必要な場合 水酸化ナトリウム水溶液または硫酸を 1 滴ずつ加えて ph を調整


Human Mitochondrial DNA (mtDNA) Monitoring Primer Set

Probe qPCR Mix

<4D F736F F D20834E E815B82CC8DEC90BB B835A838B838D815B835882F08E E646F6378>

(別添)安全性未審査の組換えDNA技術応用食品の検査方法_NIHS 最終版_YF


PanaceaGel ゲル内細胞の観察 解析方法 1. ゲル内細胞の免疫染色 蛍光観察の方法 以下の 1-1, 1-2 に関して ゲルをスパーテルなどで取り出す際は 4% パラホルムアルデヒドで固定してから行うとゲルを比較的簡単に ( 壊さずに ) 取り出すことが可能です セルカルチャーインサートを

PrimeSTAR® HS DNA Polymerase

NGS検査_SOP(案)v1

2

Taro-04-1(雌雄判別)

TB Green™ Fast qPCR Mix

プロトコル 細胞 増殖 / 毒性酸化ストレス分子生物学細胞内蛍光プローブ細胞染色ミトコンドリア関連試薬細菌研究用試薬膜タンパク質可溶化剤ラベル化剤二価性試薬イオン電極 その他 機能性有機材料 酵素 (POD,ALP) を標識したい 利用製品 < 少量抗体 (10μg) 標識用 > Ab-10 Rap

Microsoft Word - TN_Inf200_Quant_PicoGreen_395180_V1_0_j.doc

遺伝子検査の基礎知識

Tks Gflex™ DNA Polymerase

LA PCR™i n vitro Cloning Kit

_

解析法

土壌溶出量試験(簡易分析)

改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会

5’-Full RACE Core Set

3'-Full RACE Core Set

Chromatin Immunoprecipitation (ChIP)

Transcription:

GenomeLab GeXP Genetic Analysis System Sequenci Chemistry Protocol シークエンスケミストリープロトコル V.5

1. 反応試薬と消耗品について 1-1. 弊社供給試薬 製品名製品番号保存条件 DTCS クイックスタートキット (100 反応 ) 608120-20 DTCS クイックスタートキットに含まれている試薬キット内の試薬はミネラルオイル以外 -20 で保存してください マスターミックス凍結 融解回数を抑えるために 小分けして使用されることをお薦めします puc18 コントロールテンプレート (0.25µg/µL 15µL) puc18(dsdna,2685bp) GenBank での配列と若干異なります シークエンス反応には 0.5µL ご使用ください M13-47 シークエンスプライマー (1.6pmol/µL 240µL) 5 -d(cgc CAG GGT TTT CCC AGT CAC GAC)-3 GC 含量 62.5% Tm=79.8 グリコーゲン (20mg/mL 110µL) シークエンス反応後 エタノール沈殿する際に使用します 代用品 : ロシュ ダイアグノスティックス社 Glycogen(cat# 901 393) サンプルローディングソリューション (SLS) (6mL) シークエンス産物の精製後に使用するサンプルの溶解液です 凍結 融解回数を抑えるために 小分けして使用されることをお薦めします SLS は 必ず弊社製品をご使用ください SLS サンプルローディングソリューション ( 製品番号 :608082) Mineral Oil (5mL) サンプルを SLS に溶解させ専用のサンプルプレートに移した後 サンプル保護のために添加します 代用品 :SIGMA 社 Mineral Oil (cat# M5904) 1-2. その他の試薬 シークエンス反応後 塩の除去をエタノール沈殿にて行いますので 下記試薬をご準備ください 99.5% EtOH 分子生物学グレードのエタノール及び H 2 O をご使用ください 70%(v/v) EtOH/H 2 O 室温で保存してください 3M NaOAc(pH5.2) 推奨品 :SIGMA 社 3M Sodium Acetate (ph5.2) (cat# S7899 100mL) 100mM Na 2 -EDTA(pH8.0) 推奨品 :SIGMA 社 0.5M Na 2 -EDTA(pH8.0)* (cat# E7889 100mL) * 希釈してご使用ください 1-3. 泳動における消耗品 泳動における消耗品は 下記の CEQ/GeXP シリーズ専用品を必ずご使用ください 製品名製品番号使用期限保存条件 キャピラリーアレイ 608087 常温で 1 か月 /100 ラン 4 ( 未使用時 ) 注セパレーションゲル (12 ラン ) 608010 常温で 3 日間 4 セパレーションバッファ (4/pk) 608012 4 サンプル用マイクロタイタープレート (25/pk) 609801 常温 バッファ用マイクロタイタープレート (100/pk) 609844 注 )CEQ8800/GeXP デュアルレールの場合は 20mL セパレーションゲル ( 製品番号 :391438) をご使用ください

2. テンプレート DNA とシークエンスプライマーについて 2-1. テンプレートDNA についてテンプレート DNA の準備 PCR 産物の場合 アガロースゲル電気泳動にてシングルバンドであることを確認してください 分光光度計で A260/A280 値を測定し 濃度及び純度を確認してください テンプレート濃度を 50~100/µL に調整してください (1) テンプレート量 ( プライマーとの比を考慮するため mol 数で表示しています ) dsdna 100fmol (50~100fmol) ssdna 50fmol (25~50fmol) PCR product 50fmol (25~100fmol) (2) DNA サイズによるテンプレート量 () の換算表 注 ) プラスミド DNA テンプレートの場合は ベクターとインサートの合計サイズを基準にしてください Total Size (kbp) for 25 fmol for 50 fmol for 100 Total Size (kbp) for 25 fmol for 50 fmol for 100 fmol fmol 0.2 3.3 6.5 13 6.0 100 195 390 0.3 4.9 9.8 20 7.0 115 230 455 0.4 6.5 13 26 8.0 130 260 520 0.5 8.1 16 33 9.0 145 300 580 1.0 16 33 65 10.0 165 325 650 1.5 24 50 100 12.0 195 390 780 2.0 33 65 130 14.0 230 455 910 2.5 41 82 165 16.0 260 520 1040 3.0 49 100 195 18.0 295 585 1170 3.5 57 115 230 20.0 325 650 1300 4.0 65 130 260 25.0 410 820 1650 4.5 72 145 290 30.0 490 1000 1500~ 5.0 80 165 325 40.0 650 1300 2000 (*1) (*1) テンプレート DNA 使用量は 20µg が最大値となります 2-2. シークエンスプライマーについて (1) 量について 3.2pmol/1sample 通常 1.6pmol/µL に濃度調製します プライマーは テンプレート量の 40 倍以上 (mol 比 ) になるよう添加しています (2) デザインについて 17~25bases Tm 値 55 以上になるようにプライマーを設計してください

3. シークエンス反応プロトコル 3-1. PCR 産物テンプレート PCR チューブに 下記のとおりサンプルと試薬を混合し シークエンス反応を行います DNA テンプレート -- µl (50fmol) プライマー 2µL (1.6pmol/µL) マスターミックス 8µL H 2 O -- µl トータル 20µL / サンプル Steps Temp Time Cycles 96 20sec 1 50 (*2) 20sec 60 4min (*3) (1~4min) 2 4 Forever (*5) 30 (*4) (30~50) (*2) プライマーの Tm 値が 55 より高い場合 シークエンス反応のアニーリング温度を上げることができます (*3) 伸長反応の時間を短くすることが可能です シークエンス結果をみて適宜短縮してください (*4) サイクル数を増やすことができます サイクル数を増やすことでシークエンス産物が増えシグナルが強くなる可能性があります (*5) 4 の状態で 2~3 日程度保存することができます -20 で保存した場合 約 1 か月保存可能です 3-2. プラスミド DNA テンプレート (1) スーパーコイル状のプラスミド DNA の反応効率を上げるために シークエンス反応前にプレヒートを行い ニック を入れ スーパーコイルの状態を緩和します プレヒートによって過剰な ニック が入るような熱に弱いテンプレートではプレヒートを行わないでください 熱に弱いテンプレートでプレヒートを行うとテンプレートが断片化され過ぎ 長いシークエンス産物を得ることができません (1) PCR チューブに DNA テンプレートと H 2 O を取り サーマルサイクラーでプレヒート処理を行います ( *6 ) DNA テンプレート -- µl (100fmol) H 2 O -- µl トータル 10µL 96 1min (*6) ただちに氷冷 Spin Down (*6) プレヒートの至適温度や時間はサンプルのサイズや状態などによって異なります (2) プレヒートしたテンプレートにプライマー マスターミックスを加えます Pre-Heated DNA テンプレート 10µL (100fmol) DTCS マスターミックス 8µL プライマー 2µL (1.6pmol/µL) トータル 20µL Steps Temp Time Cycles 96 20sec 1 50 (*2) 20sec 60 4min (*3) (1~4min) 2 4 Forever (*5) 30 (*4) (30~50)

3-3. ベタインついてベタインは天然の浸透性保護剤で DNA テンプレートの G,C-rich 領域の Tm 値を下げる効果があり 水素結合の解離を容易にするといわれています その結果 シークエンス反応においてテンプレートの G,C-rich 領域へより多くの酵素がアクセスできるようになりシークエンス結果を得ることができます DNA テンプレート -- µl (50~ 100fmol) プライマー 2µL (1.6pmol/µL) マスターミックス 8µL 5M ベタイン 4µL (*7) H 2 O -- µl トータル 20µL / サンプル Steps Temp Time Cycles 96 20sec 1 50 (*2) 20sec 60 4min (*3) (1~4min) 2 4 Forever (*5) 30 (*4) (30~50) [ 5M ベタインの調製 ] (*7) ベタインの至適濃度はサンプルによって異なります ベタインは最大最終濃度 2M まで使用することができます 準備するもの Betain free base Anhydrous 100g (SIGMA 社 cat# B2629) 0.2µm ナイロンフィルタ (MILLIPORE 社マイレクス GV25 cat# SLGV025LS) DNase, RNase-Free H 2 O 調製方法 1 ベタインを H 2 O に溶解し 5M の水溶液を調製 2 フィルタで濾過 3 濾過した 5M ベタインは使いやすい量を小分けして -20 に保存 3-4. puc18 コントロールテンプレート (DTCS クイックスタートキットに付属 ) DTCS Quick Master Mix に含まれる puc18 コントロールテンプレートは キットに付属している M13-47 プライマーを使用し プラスミド DNA と同様にシークエンス反応を行ってください (1) PCR チューブに DNA テンプレートと H 2 O を取り サーマルサイクラーでプレヒート処理を行います (*6) コントロールテンプレート 0.5µL (100fmol) H 2 O 9.5µL トータル 10µL 96 1min (*6) ただちに氷冷 Spin Down (2) プレヒートしたテンプレートにプライマー マスターミックを加えます Pre-Heated DNA テンプレート 10µL (100fmol) DTCS マスターミックス 8µL M13-47 プライマー 2µL (1.6pmol/µL) トータル 20µL Steps Temp Time Cycles 96 20sec 1 50 20sec 30 60 4min 2 4 Forever (*5)

4. シークエンス反応後の精製からサンプルプレートへのセットアップ 4-1. エタノール沈殿 1.5mL Microfuge Tube で行います 注 ) Molecular BioProducts 社製 ART Aerosol Resistant Tips を使用した場合 SLS により不純物が溶出され結果に影響を与える場合がありますのでご注意ください (1) Stop Solution をサンプル +1 の数量分を調製します Stop Solution / 1sample( 用時調製 ) 3M-NaOA 2µL 100mM Na 2 -EDTA 2µL 20mg/mL-Glycogen 1µL ( キット付属 ) (2) 1.5mL チューブに Stop Solution を 5µL ずつ分注します (3) シークエンス反応液を全量 Stop Solution を分注したチューブに移し 軽く混和します (4) 60µL の 99.5% エタノールを加え転倒混和します (5) 直ちに 14,000rpm 15 分 4 で遠心します ( *8 ) 14,000rpm 15min 4 (*8) シークエンスサンプルのエタノールへの暴露は最小限にしてください (6) 上清を取り除き 200µL の 70% エタノールで 14,000rpm 2 分遠心しペレットを 2 回リンスします Wash 14,000rpm 2min 2 (7) エタノールを揮発させます ( *9 ) (8) サンプルローディングソリューション [SLS](40µL) に溶解します ( *10 ) (9) SLS に溶解させたサンプルを全量サンプルプレートに移し ミネラルオイル (DTCS キット付属 ) を各ウエルに 1 滴ずつ滴下します Vacuum Dry 2~5min SLS に溶解 サンプルをプレートへ移すミネラルオイルを滴下 (*9) 熱をかけないでください Vacuum dry できない場合は 遮光しドラフト デシケータなどで 5-10 分程度乾燥させてください (*10) SLS は最低 30µL 必要です 30µL 以下になるとキャピラリーにサンプルがインジェクトされない場合があります GeXP / CEQ 4-2. シークエンスサンプルの保存についてペレットをエタノール中や乾燥状態で長時間おかないでください シークエンスサンプルを長時間保存する場合は必ず SLS に溶解してください サンプルプレートに移した後にミネラルオイルを滴下し 遮光した状態で保存してください SLS に溶解させたサンプルは 4 で 2~3 日 -20 であれば約 1 カ月保存が可能です