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(2) (2) (3) (3) (5) ABI PRISM 7700 (5) Roche LightCycler TM (7) BioFlux LineGene (9) 1 RT-PCR (10) (12) (13) F. Hoffmann-La Roche Ltd. Roche Molecular

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(2) (3) (3) (4) (5) ABI PRISM 7700 (5) Roche LightCycler TM (7) BioFlux LineGene (9) (10) (12) F. Hoffmann-La Roche Ltd. Roche Molecular Systems Inc.

(2) (2) (3) (3) (4) ABI PRISM 7700 TaqMan (4) Roche LightCycler TM (5) BioFlux LineGene TaqMan (6) 1 RT-PCR (7) (9) (10) F. Hoffmann-La Roche Ltd. Roc

るため RNA ウイルス遺伝子や mrna などの RNA を検出する場合には予め逆転写酵素 (RNA 依存性 DNA ポリメラーゼ ) により DNA に置換する逆転写反応を行う必要がある これを Reverse Transcription-PCR(RT-PCR) という PCR 法によれば 検査

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DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1.

リアルタイムPCR 再 入 門 概 要 リアルタイムPCR 原 理 蛍 光 検 出 ケミストリー 遺 伝 子 発 現 リアルタイムPCR 実 験 フロー PCR 時 間 を 短 縮 できるプロトコール 紹 介

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イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

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2 被検材料逆転写反応は AI ウイルス陽性 RNA(H3 H5 H7eu H7am) を鋳型とし 酵素に M-MuLV Reverse Transcriptase プライマーに Random 6 mers を使用し相補鎖 DNA( 以下 cdna) を合成した 反応条件は 37 で 15 分 85

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手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch

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酵素の性質を見るための最も簡単な実験です 1 酵素の基質特異性と反応特異性を調べるための実験 実験目的 様々な基質を用いて 未知の酵素の種類を調べる 酵素の基質特異性と反応特異性について理解を深める 実験準備 未知の酵素溶液 3 種類 酵素を緩衝液で約 10 倍に希釈してから使用すること 酵素溶液は

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検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0

実験操作方法



好きですまえばし

untitled

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Transcription:

Realtime PCR Master Mix Realtime PCR Master Mix トラブルシューティング SYBR Green Realtime PCR Master Mix トラブルシューティングは p3 へ 1. 増幅がみられない 乱れる原因対策検出機器の設定などが蛍光色標識に用いられている蛍光色素の種類によって 検素に適合していない出機器の設定を変更する必要があります 設定を適正化して再解析してください data collection の設定が不適蛍光標識プローブや 蛍光標識プライマーを用いた切各種アッセイでは アッセイ法により data collection の推奨設定位置が異なります 設定を確認し 適正化して再実験してください サンプル位置の設定ミス入力したサンプル番号と 機器にセットしたサンプルの位置が合っているか確認し 適正なサンプル位置を設定して再解析 あるいは再実験してください その他装置の故障 不具合各装置の取扱説明書に従い 点検してください プライマー濃度や PCR 反応条件の変更をご検討ください 増幅が悪い場合は 一般的にアニーリング温度を下げる アニーリング時間を長くするか プライマー濃度を上げてみます まれに 逆にアニーリング温度を上げることや 伸長時間の延長などで向上することもあります ランプ速度を遅くすることで感度が改善される場合があります また GC 含量の高いターゲットでは 変性時間を延長することで 改善することもあります それでも不良の場合は プライマー再設計をおすすめします RNase の作用により鋳型 RNA が分解されている可能性があります ピペット等の器具類は RNA 取扱専用のものを使用し RNA を再調製してください 2. 定量値がばらつく原因装置の故障 不具合 対策装置の不具合により 温度管理や検出にばらつきが生じている場合があります 各装置の取扱説明書に従い 点検してください 純度が悪いサンプルは ばらつきの原因となります 均質なサンプルをご使用ください また サンプル中のゲノム DNA の残留により ゲノム DNA 由来の増幅産物が検出されることがあります DNase I 処理によりゲノム DNA の除去を行ってください - 1 -

Realtime PCR Master Mix 2. 定量値がばらつく ( つづき ) 原因 計量のばらつき 対策 PCR の増幅効率が悪い場合は ばらつきも大きくなる傾向があります プライマー濃度や PCR 反応条件の変更をご検討ください 増幅が悪い場合は 一般的にアニーリング温度を下げる アニーリング時間を長くするか プライマー濃度を上げてみます 伸長時間の延長などでも向上することがあります また GC 含量の高いターゲットでは 変性時間を長くすることで 改善されることがあります それでも ばらつきが大きい場合は プライマーおよびプローブの再設計をおすすめします 多くのリアルタイム PCR 装置では 推奨反応スケールよりも少量の液量で検出が可能ですが 検出感度や正確性が低下する場合があります 反応スケールを上げて推奨液量で再実験してください 3. ブランクサンプルにシグナルがみられる 原因対策陽性サンプルや PCR 産物のコまずは ブランクに用いたサンプル ( 水 ) を更新してくンタミネーションださい それでも発生する場合は 使用する蒸留水やプライマー 試薬などを更新して再検討してください - 2 -

SYBR Green Realtime PCR Master Mix SYBR Green Realtime PCR Master Mix トラブルシューティング Realtime PCR Master Mix トラブルシューティングは p1 へ 1. 増幅がみられない 乱れる原因検出機器の設定などが SYBR Green I に適合していない data collection の設定が不適切 サンプル位置の設定ミス その他装置の故障 不具合 2. 定量値がばらつく原因装置の故障 不具合 対策検出機器の設定を適正化して再解析してください SYBR Green アッセイでは通常 伸長ステップの最後に data collection を設定します 設定を確認し 適正化して再実験してください 入力したサンプル番号と 機器にセットしたサンプルの位置が合っているか確認し 適正なサンプル位置を設定して再解析 あるいは再実験してください 各装置の取扱説明書に従い 点検してください プライマー濃度や PCR 反応条件の変更をご検討ください 増幅が悪い場合は 一般的にアニーリング温度を下げる アニーリング時間を長くするか プライマー濃度を上げてみます まれに 逆にアニーリング温度を上げることや 伸長時間の延長などで向上することもあります ランプ速度を遅くすることで感度が改善される場合があります また GC 含量の高いターゲットでは 変性時間を延長することで 改善することもあります それでも不良の場合は プライマー再設計をお勧めします RNase の作用により鋳型 RNA が分解されている可能性があります ピペット等の器具類は RNA 取扱専用のものを使用し RNA を再調製してください 対策装置の不具合により 温度管理や検出にばらつきが生じている場合があります 各装置の取扱説明書に従い 点検してください 純度が悪いサンプルは ばらつきの原因となります 均質なサンプルをご使用ください また サンプル中のゲノム DNA の残留により ゲノム DNA 由来の増幅産物が検出されることがあります DNase I 処理によりゲノム DNA の除去を行ってください - 3 -

SYBR Green Realtime PCR Master Mix 2. 定量値がばらつく ( つづき ) 原因 計量のばらつき 対策 PCR の増幅効率が悪い場合は ばらつきも大きくなる傾向があります プライマー濃度や PCR 反応条件の変更をご検討ください 増幅が悪い場合は 一般的にアニーリング温度を下げる アニーリング時間を長くするか プライマー濃度を上げてみます 伸長時間の延長などでも向上することがあります また GC 含量の高いターゲットでは 変性時間を長くすることで 改善することがあります それでも ばらつきが大きい場合は プライマーの再設計をおすすめします 多くのリアルタイム PCR 装置では 推奨反応スケールよりも少量の液量で検出が可能ですが 検出感度や正確性が低下する場合があります 反応スケールを上げて推奨液量で再実験してください 3. ブランクサンプルにシグナルがみられる ( 融解曲線分析を実施してご判断ください ) 原因対策陽性サンプルや PCR 産物のコまずは ブランクに用いたサンプル ( 水 ) を更新してくンタミネーションださい それでも発生する場合は 使用する蒸留水 ( ターゲットと同じピークの増幅やプライマー 試薬などを更新して再検討してくださ産物がブランクサンプルで検出い される場合 ) プライマーダイマーなど非特異反応の発生 ( ターゲットと異なるピークの増幅産物がブランクサンプルで検出される場合 ) プライマー濃度や PCR 反応条件の変更をご検討ください 非特異反応が出る場合は アニール温度を上げる アニール時間 伸長時間を短くするか プライマー濃度を下げてみます 3 ステップ化も効果があることがあります それでも発生する場合は プライマー再設計をお勧めします - 4 -

製造 販売元 - 納期 注文に関するお問い合わせ - 東洋紡株式会社ライフサイエンス事業部 ( 大阪 ) 530-8230 大阪市北区堂島浜二丁目 2 番 8 号 TEL 06-6348-3786 FAX 06-6348-3833 E-mail : order_lifescience@toyobo.jp 東洋紡株式会社ライフサイエンス事業部 ( 東京 ) 104-8345 東京都中央区京橋一丁目 17 番 10 号住友商事京橋ビル TEL 03-6887-8819 FAX 03-6887-8951 -mail : order_lifescience@toyobo.jp - 製品の内容 技術に関するお問い合わせ - テクニカルライン TEL 06-6348-3888 FAX 06-6348-3833 開設時間 9:00~12:00, 13:00~17:00 ( 土 日 祝を除く ) E-mail : tech_osaka@toyobo.jp [URL] http://lifescience.toyobo.co.jp/ - 0 -