Ⅱ 調査研究部門所員会 今求められる道徳授業のあり方について ~ 児童生徒アンケートから ~ 目 次 1 調査研究の概要と構成 2 アンケート用紙 3 集計結果一覧 4 アンケート結果の分析と考察 1/36

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

小学校国語について

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

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領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

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M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

いろいろな衣装を知ろう

H30全国HP

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

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の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

PowerPoint プレゼンテーション

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

小学生の英語学習に関する調査

(4) 特別の教科道徳 としての位置付け平成 26 年 10 月 21 日に中央教育審議会は 道徳に係る教育課程の改善等について を答申 道徳の時間を 特別の教科道徳 ( 仮称 ) として位置付け 検定教科書を導入することなどを提言 中央教育審議会答申の概要 ( 平成 26 年 10 月 ) 1 道

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

①H28公表資料p.1~2

Water Sunshine

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平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

設別調査結果 [ 算数 A: 主として知識 ] 分類 全国鳥取県大山町県との差 数と計算 量と測定 学習指導要領の領域図形 評価の観点 題形式 全体 区分 数量関係 65

中学校 (3 年 ) 国語では A( 知識問題 ) は ほぼ全国平均なみです B( 活用問題 ) は 課題が見られます 数学では A( 知識問題 ) B( 活用問題 ) ともに 課題が見られます 国語 A( 知識に関する問題 ) 国語 B( 知識を活用する問題 ) 言語事項は ほぼ全国平均なみです

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

睡眠調査(概要)

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

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農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

調査結果概要

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

平成 28 年度学校評価最終報告 教職員 :20 人生徒 :309 人保護者 :233 人 [ とてもよい 青ややよい 赤やや不十分 黄緑不十分 紫 ] < 教職員 保護者共通項目アンケート > 評価項目教職員保護者 1 学校は 様々な機会を活用して 学校の様子や学習内容を地域や保護者に伝えている

資料3 高校生を取り巻く状況について

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

第4章 道徳

Microsoft Word - 【確認】アンケート結果HP.docx

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

愛媛県学力向上5か年計画


平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

岐阜市における「医薬品の正しい使い方」に関する調査アンケート結果

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自己紹介をしよう

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

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Ⅱ 調査研究部門所員会 今求められる道徳授業のあり方について ~ 児童生徒アンケートから ~ 目 次 1 調査研究の概要と構成 2 アンケート用紙 3 集計結果一覧 4 アンケート結果の分析と考察 1/36

1 調査研究の概要と構成 1 調査研究の目的平成 30 年度より 道徳の時間が特別の教科として実施される しかし 平成 26 年 10 月 21 日の中央教育審議会答申 道徳に係る教育課程の改善について では 道徳教育の要である道徳の時間が その特質を活かした指導が行われていない 学校や教員によって指導の格差が大きい 読み物の登場人物の心情理解のみに偏った形式的な指導が行われる例がある 等の課題が挙げられた そこで 道徳授業の方法と 子どもたちに育まれる力の関係を明らかにしていくことで 道徳科の授業づくりに資することを目的とした 2 調査の内容と方法 (P.3~6 参照 ) 質問項目は 道徳の時間に関する質問以外に 生活習慣を問うための 日常生活に関する質問 道徳の時間以外から道徳性が育まれているかを分析するための 学校生活に関する質問 自己肯定感に関する 自分自身に関する質問 の 4つを設定した 調査の方法については 以下の通り (1) 各学校に質問紙を配布し 質問紙による集合調査を行った (2) 各設問の該当する選択肢を 番号で回答するようにした (3) 回収については 各学校でまとめ 教育センターが回収した 3 調査対象また 小学校 1 年生 2 年生にはアンケート内容の理解が難しく 有用な回答が得られないことが考えられるため 小学校 3 年生から中学校 3 年生までの児童生徒を対象にアンケート調査を実施した 4 調査時期 各学校への調査用紙の配布 平成 27 年 12 月 16 日 ( 水 ) 各学校での実施日 平成 27 年 12 月 17 日 ( 木 )~12 月 24 日 ( 木 ) 教育センターの回収日 平成 27 年 12 月 25 日 ( 金 ) 5 回答数学年 小 3 小 4 小 5 小 6 中 1 中 2 中 3 回答数 303 351 376 388 240 265 265 32 名多重回答によるエラー 3 名 2/36

道徳アンケートみなさんが どう答えたかは だれにもわかりません 正直に答えてください (1) 学年を答えてください 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生 (2) 性別を教えてください 男 (3) じゅくに通っていますか? 女 (4) 毎日のようすについて か で答えてください 1 早寝 早起き 朝ごはんが出来ている 2 明日の学校の用意をしてから寝ている 3 学校のことを 家の人とよく話す 4 勉強がすきだ (5) 自分のよいところを 見つけましょう できたことには をぬりつぶしてください 朝 元気よくあいさつをしている ごみが落ちているのを見つけると ひろってごみ箱にすてる 電車のなかで 人に席をゆずる 人にやさしくするようにしている 友だちがあぶないことをしようとしたら 注意する いじめをしている人に やめるように注意している (6) 学校やクラスのことで 4 つのなかから ひとつ選んでください あまり 1 学校は楽しい 2 きゅうしょく当番や そうじ 係り活動をしっかりとしている 3 学校のルールを守っている 4 クラスや班で みんなといっしょに勉強するのは楽しい 5 何かしてもらった時は ありがとう といっている 6 誰かがこまっている時は すすんで声をかけたり たすけたりしている 7 かかりや 当番の仕事を最後までやりとげたら うれしい 8 学校のきまりは きびしい 9 やすみ時間や ほうかごに先生とよく話す 10 学校の行事やホームルームは 活発だと思う 3/36 1 / 2 調査 YY 年 MM 月

(7) 道徳の時間で 先生はどんな授業をしましたか? あてはまることをぜんぶ 選んでください 教科書 読み物を読む テレビやビデオをみる グループで話し合う ロールプレイ ( 役わりえんぎ ) ディベート (8) 道徳の時間で 好きなのはどれですか? あてはまることをぜんぶ 選んでください ( いくつでもえらんでください ) 教科書 読み物を読むテレビやビデオをみる グループで話し合う ロールプレイ ( 役わりえんぎ ) ディベート (9) 道徳の時間について か で答えてください あまり 1 道徳の時間が好きだ 2 道徳の時間の 読み物を読むのは楽しい 3 心にのこっている 道徳の時間がある 4 道徳の時間は 役に立つと思う 5 道徳の時間で 自分のことをよく かんがえるようになった 6 道徳の時間を通じて 自分が変わったと思ったことがある 7 道徳の時間に考えたことを 学校の外で そのとおりと思ったことがある 8 道徳の時間に 自分のかんがえを友達だちに つたえることができた 9 自分のかんがえを 友だちに聞いてもらうのはうれしい 10 道徳の時間に 友だちのかんがえを聞くのは楽しい 11 道徳の時間に 友だちのかんがえを聞いて 自分の考えが変わったことがある (10) 道徳の時間に どのようなことを考えたいですか? ひとつだけ選んでください 自分自身を 見つめなおすこと 人との かかわり方 大人や社会と かかわり方 自然のめぐみや 命の大切さ (11) か で答えてください 1 将来の夢がある 2 がんばったら いいことがあると思う 3 大人は 自分たちの幸せをかんがえていると思う 4 自分のことが好きだ 5 自分のよいところを ほめてもらうとうれしい 6 自分の良いところをほめられることがある 7 自分のことをよくわかってくれている人がいる 2 / 2 調査 YY 年 MM 月 4/36

道徳アンケート 以下の質問に答えてください 皆さんが どう答えたかは 誰にもわかりません 正直に答えてください (1) 学年を答えてください 1 年生 2 年生 3 年生 (2) 性別を教えてください 男 (3) 塾に通っていますか? 女 (4) 毎日の様子について か で答えてください 1 早寝 早起き 朝ごはんが出来ている 2 明日の学校の用意をしてから寝ている 3 学校の出来事を 家の人とよく話す 4 勉強は好きだ (5) 自分のよいところを 見つけましょう 出来たことには を塗りつぶしてください 朝 元気よくあいさつをしている ゴミが落ちているのを見つけると 拾ってごみ箱にすてる 電車のなかで 人に席をゆずる 人に優しくするようにしている 友だちが危ないことをしようとしたら 注意する いじめをしている人に やめるように注意している (6) 学校やクラスのことで 4 つのなかからひとつ選んでください あまり 1 学校は楽しい 2 クラス当番や 掃除 係り活動をしっかりとしている 3 学校の規則を守っている 4 クラスや班で 皆と一緒に勉強するのは楽しい 5 何かしてもらった時は ありがとう といっている 6 誰かが 困っている時は すすんで声をかけたり 助けたりしている 7 文化祭や体育大会などの学校行事は 最後までやりとげたと言える 8 学校の規則は厳しいと思う 9 休み時間や放課後に先生とよく話す 10 学校行事やホームルーム活動は活発だと思う 5/36 1 / 2 調査 YY 年 MM 月

(7) 今まで 先生はどんな道徳の授業をしましたか? あてはまることをぜんぶ 選んでください ( 複数回答可 ) 教科書 読み物 テレビやビデオをみる グループで話し合う ロールプレイ ( 役割演技 ) ディベート (8) 道徳の授業で どのような授業の進め方が好きですか? あてはまることをぜんぶ 選んでください ( 複数回答可 ) 教科書 読み物テレビやビデオをみるグループで話し合う ロールプレイ ( 役割演技 ) ディベート (9) 道徳の授業について か で答えてください あまり 1 道徳の時間が好きだ 2 道徳の時間の読み物を読むのは楽しい 3 心に残っている道徳の時間がある 4 道徳の時間は役に立つと思う 5 道徳の時間で 自分のことをよく考えるようになった 6 道徳の時間を通じて 自分が変わったと思ったことがある 7 道徳の時間に考えたことを 日常生活で実感したことがある 8 道徳の時間に自分の考えを友達に伝えられている 9 自分の考えを友だちに聞いてもらうのはうれしい 10 道徳の時間に友だちの考えを聞くのは楽しい 11 道徳の時間に友だちの考えを聞いて 自分の考えが変わったことがある (10) 道徳の時間に どのようなことを考えたいですか? ひとつだけ選んでください 自分自身を見つめなおすこと 人との関わり方について 大人や社会との関わり方 自然の恵みや 命の大切さ (11) か で答えてください 1 将来の夢がある 2 努力は報われると思う 3 大人は自分たちの幸せを考えていると思う 4 自分のことが好きだ 5 誰かに自分のよいところをほめてもらうとうれしい 6 自分の良いところをほめられることがある 7 自分のことをよくわかってくれている人がいる 2 / 2 調査 YY 年 MM 月 6/36

3 小学校集計結果一覧 (1) 学年を答えてください 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生計 303 351 376 388 26 1,447 6 年生 4 年生 20% 24% 25% 26% 1% 100% 5 年生 (2) 性別を教えてください 男女計 697 705 41 1,446 48% 48% 2% 100% 女 男 (3) じゅくに通っていますか? 計 606 780 56 1,445 41% 53% 3% 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く 7/36

(4) 毎日のようすについて か で答えてください 1. 早寝 早起き 朝ごはんが出来ている 計 976 441 26 1,446 67% 30% 1% 100% 2. 明日の学校の用意をしてから寝ている 計 1,089 317 37 1,446 75% 21% 2% 100% 3. 学校のことを 家の人とよく話す 計 963 431 49 1,446 66% 29% 3% 100% 4. 勉強がすきだ 計 668 715 58 1,444 46% 49% 4% 100% 多重回答エラー :3 (0%) を除く 8/36

(5) 自分のよいところを 見つけましょう できたことには をぬりつぶしてください ( 複数回答可 ) 朝 元気よくあいさつをしている 851 58% ごみが落ちているのを見つけると ひろってごみ箱にすてる 648 44% 電車のなかで 人に席をゆずる 684 47% 友だちがあぶないことをしようとしたら 注意する 949 65% 人にやさしくするようにしている 981 67% いじめをしている人に やめるように注意している 635 43% (6) 学校やクラスのことで 4 つのなかから ひとつ選んでください 1. 学校は楽しい 729 50% 501 34% あまり 124 8% 51 3% 39 2% 計 1,447 100% あまり 2. きゅうしょく当番や そうじ 係り活動をしっかりとしている 818 56% 500 34% あまり 65 4% 10 0% 51 3% 計 1,447 100% あまり 9/36

3. 学校のルールを守っている 438 30% 742 51% あまり 173 11% 31 2% 55 3% 計 1,442 100% 多重回答エラー :5 (0%) を除く あまり 4. クラスや班で みんなといっしょに勉強するのは楽しい 691 47% 460 31% あまり 182 12% 55 3% 55 3% 計 1,446 100% あまり 5. 何かしてもらった時は ありがとう といっている 1,047 72% 288 19% あまり 38 2% 14 0% 55 3% 計 1,445 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く 6. 誰かがこまっている時は すすんで声をかけたり たすけたりしている 538 37% 608 42% あまり 199 13% 50 3% 47 3% 計 1,445 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く あまり 10/36

7. かかりや 当番の仕事を最後までやりとげたら うれしい 736 50% 387 26% あまり 173 11% 85 5% 63 4% 計 1,447 100% あまり 8. 学校のきまりは きびしい 232 16% 299 20% あまり 558 38% 295 20% 57 3% 計 1,444 100% あまり 9. やすみ時間や ほうかごに先生とよく話す 203 14% 360 24% あまり 471 32% 350 24% 60 4% 計 1,447 100% あまり 10. 学校の行事やホームルームは 活発だと思う 464 32% 580 40% あまり 250 17% 90 6% 60 4% 計 1,447 100% あまり 11/36

(7) 道徳の時間で 先生はどんな授業をしましたか? あてはまることをぜんぶ 選んでください 教科書 読み物を読む 1,107 76% テレビやビデオをみる 648 44% グループで話し合う 1,148 79% ロールプレイ ( 役わりえんぎ ) 382 26% ディベート 381 26% (8) 道徳の時間で 好きなのはどれですか? あてはまることをぜんぶ 選んでください ( いくつでもえらんでください ) 教科書 読み物を読む 656 45% テレビやビデオをみる 812 56% グループで話し合う 584 40% ロールプレイ ( 役わりえんぎ ) 308 21% ディベート 209 14% 12/36

(9) 道徳の時間について か で答えてください 1. 道徳の時間が好きだ 478 33% 611 42% あまり 228 15% 77 5% 38 2% 計 1,443 100% 多重回答エラー :4 (0%) を除く あまり 2. 道徳の時間の 読み物を読むのは楽しい 600 41% 407 28% あまり 273 18% 88 6% 58 4% 計 1,437 100% 多重回答エラー :10 (0%) を除く あまり 3. 心にのこっている 道徳の時間がある 419 29% 376 26% あまり 364 25% 206 14% 66 4% 計 1,442 100% 多重回答エラー :5 (0%) を除く あまり 4. 道徳の時間は 役に立つと思う 673 46% 452 31% あまり 178 12% あまり 75 5% 57 3% 計 1,446 100% 13/36

5. 道徳の時間で 自分のことをよく かんがえるようになった 389 26% 530 36% あまり 330 22% 131 9% 53 3% 計 1,444 100% 多重回答エラー :3 (0%) を除く あまり 6. 道徳の時間を通じて 自分が変わったと思ったことがある 235 16% 435 30% あまり 458 31% 246 17% 57 3% 計 1,442 100% 多重回答エラー :5 (0%) を除く あまり 7. 道徳の時間に考えたことを 学校の外で そのとおりと思ったことがある 372 25% 428 29% あまり 368 25% 198 13% 69 4% 計 1,446 100% あまり 8. 道徳の時間に 自分のかんがえを友達だちに つたえることができた 456 31% 383 26% あまり 368 25% 157 10% 70 4% あまり 計 1,445 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く 14/36

9. 自分のかんがえを 友だちに聞いてもらうのはうれしい 506 35% 416 28% あまり 285 19% 158 10% 69 4% 計 1,445 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く 10. 道徳の時間に 友だちのかんがえを聞くのは楽しい 542 37% 464 32% あまり 248 17% 118 8% 63 4% 計 1,446 100% あまり あまり 11. 道徳の時間に 友だちのかんがえを聞いて 自分の考えが変わったことがある 481 33% 427 29% あまり 280 19% 163 11% 82 5% 計 1,444 100% 多重回答エラー :3 (0%) を除く あまり (10) 道徳の時間に どのようなことを考えたいですか? ひとつだけ選んでください 自分自身を 見つめなおすこと 206 15% 人との かかわり方 343 25% 大人や社会と かかわり方 189 13% 自然のめぐみや 命の大切さ 491 35% 127 9% 計 1,367 100% 多重回答エラー :80 (5%) を除く 自然のめぐみや 命の大切さ 大人や社会と かかわり方 自分自身を 見つめなおすこと 人との かかわり方 15/36

(11) か で答えてください 1. 将来の夢がある 計 1,193 189 53 1,446 82% 13% 3% 100% 2. がんばったら いいことがあると思う 計 1,288 104 43 1,446 89% 7% 2% 100% 3. 大人は 自分たちの幸せをかんがえていると思う 計 1,170 191 75 1,447 80% 13% 5% 100% 4. 自分のことが好きだ 計 870 491 74 1,446 60% 33% 5% 100% 16/36

5. 自分のよいところを ほめてもらうとうれしい 計 1,221 154 59 1,445 84% 10% 4% 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く 6. 自分の良いところをほめられることがある 計 1,175 174 86 1,446 81% 12% 5% 100% 7. 自分のことをよくわかってくれている人がいる 計 1,192 162 82 1,447 82% 11% 5% 100% 17/36

3 中学校集計結果一覧 (1) 学年を答えてください 1 年生 2 年生 3 年生計 240 265 265 6 776 3 年生 1 年生 30% 34% 34% 0% 100% 2 年生 (2) 性別を教えてください 男女計 402 366 8 776 51% 47% 1% 100% 女 男 (3) 塾に通っていますか? 計 539 227 10 776 69% 29% 1% 100% 18/36

(4) 毎日の様子について か で答えてください 1. 早寝 早起き 朝ごはんが出来ている 計 511 255 10 776 65% 32% 1% 100% 2. 明日の学校の用意をしてから寝ている 計 393 380 3 776 50% 48% 0% 100% 3. 学校の出来事を 家の人とよく話す 計 523 241 12 776 67% 31% 1% 100% 4. 勉強は好きだ 計 138 625 13 776 17% 80% 1% 100% 19/36

(5) 自分のよいところを 見つけましょう 出来たことには を塗りつぶしてください 朝 元気よくあいさつをしている 407 52% ゴミが落ちているのを見つけると 拾ってごみ箱にすてる 229 29% 電車のなかで 人に席をゆずる 356 45% 友だちが危ないことをしようとしたら 注意する 330 42% 人に優しくするようにしている 499 64% いじめをしている人に やめるように注意している 143 18% (6) 学校やクラスのことで 4 つのなかからひとつ選んでください 1. 学校は楽しい 398 51% 284 36% あまり 49 6% 37 4% 8 1% 計 776 100% あまり 2. クラス当番や 掃除 係り活動をしっかりとしている 420 54% 295 38% あまり 37 4% 9 1% 14 1% 計 775 100% あまり 20/36

3. 学校の規則を守っている 412 53% 295 38% あまり 46 5% 11 1% 12 1% 計 776 100% あまり 4. クラスや班で 皆と一緒に勉強するのは楽しい 309 39% 287 36% あまり 113 14% 54 6% 13 1% 計 776 100% あまり 5. 何かしてもらった時は ありがとう といっている 594 76% 155 19% あまり 8 1% 2 0% 17 2% 計 776 100% あまり 6. 誰かが 困っている時は すすんで声をかけたり 助けたりしている 215 27% 403 51% あまり 122 15% 24 3% 12 1% 計 776 100% あまり 21/36

7. 文化祭や体育大会などの学校行事は 最後までやりとげたと言える 493 63% 212 27% あまり 49 6% 9 1% 12 1% 計 775 100% あまり 8. 学校の規則は厳しいと思う 169 21% 203 26% あまり 299 38% 89 11% 15 1% 計 775 100% あまり 9. 休み時間や放課後に先生とよく話す 90 11% 160 20% あまり 312 40% 204 26% 9 1% 計 775 100% あまり 10. 学校行事やホームルーム活動は活発だと思う 201 25% 359 46% あまり 165 21% 43 5% 8 1% 計 776 100% あまり 22/36

(7) 今まで 先生はどんな道徳の授業をしましたか? あてはまることをぜんぶ 選んでください ( 複数回答可 ) 教科書 読み物 662 85% テレビやビデオをみる 172 22% グループで話し合う 526 67% ロールプレイ ( 役割演技 ) 74 9% ディベート 134 17% (8) 道徳の授業で どのような授業の進め方が好きですか? あてはまることをぜんぶ 選んでください ( 複数回答可 ) 教科書 読み物 270 34% テレビやビデオをみる 457 58% グループで話し合う 220 28% ロールプレイ ( 役割演技 ) 84 10% ディベート 85 10% 23/36

(9) 道徳の授業について か で答えてください 1. 道徳の時間が好きだ 117 15% 264 34% あまり 249 32% 131 16% 15 1% 計 776 100% あまり 2. 道徳の時間の読み物を読むのは楽しい 127 16% 238 30% あまり 260 33% 136 17% 15 1% 計 776 100% あまり 3. 心に残っている道徳の時間がある 147 18% 238 30% あまり 228 29% 151 19% 12 1% 計 776 100% あまり 4. 道徳の時間は役に立つと思う 200 25% 281 36% あまり 197 25% 83 10% 15 1% 計 776 100% あまり 24/36

5. 道徳の時間で 自分のことをよく考えるようになった 123 15% 218 28% あまり 294 37% 121 15% 20 2% 計 776 100% あまり 6. 道徳の時間を通じて 自分が変わったと思ったことがある 73 9% 191 24% あまり 336 43% 162 20% 14 1% 計 776 100% あまり 7. 道徳の時間に考えたことを 日常生活で実感したことがある 100 12% 218 28% あまり 297 38% 150 19% 11 1% 計 776 100% あまり 8. 道徳の時間に自分の考えを友達に伝えられている 126 16% 236 30% あまり 279 35% 119 15% 16 2% 計 776 100% あまり 25/36

9. 自分の考えを友だちに聞いてもらうのはうれしい 114 14% 227 29% あまり 264 34% 153 19% 18 2% 計 776 100% あまり 10. 道徳の時間に友だちの考えを聞くのは楽しい 136 17% 260 33% あまり 254 32% 102 13% 24 3% 計 776 100% あまり 11. 道徳の時間に友だちの考えを聞いて 自分の考えが変わったことがある 139 17% 245 31% あまり 248 31% 111 14% 33 4% 計 776 100% あまり (10) 道徳の時間に どのようなことを考えたいですか? ひとつだけ選んでください 自分自身を見つめなおすこと 115 15% 人との関わり方について 239 32% 大人や社会との関わり方 126 16% 自然の恵みや 命の大切さ 153 20% 111 14% 計 744 100% 多重回答エラー :32 (4%) を除く 26/36

(11) か で答えてください 1. 将来の夢がある 計 482 285 9 776 62% 36% 1% 100% 2. 努力は報われると思う 計 625 139 11 775 80% 17% 1% 100% 3. 大人は自分たちの幸せを考えていると思う 計 565 193 17 775 72% 24% 2% 100% 4. 自分のことが好きだ 計 357 398 19 774 46% 51% 2% 100% 多重回答エラー :2 (0%) を除く 27/36

5. 誰かに自分のよいところをほめてもらうとうれしい 計 675 83 18 776 86% 10% 2% 100% 6. 自分の良いところをほめられることがある 計 625 129 22 776 80% 16% 2% 100% 7. 自分のことをよくわかってくれている人がいる 計 629 118 29 776 81% 15% 3% 100% 28/36

4 アンケート結果の分析と考察 1 学年による道徳の授業に関する意識 学年ごとに 道徳の時間が好きだ に対する回答をまとめると以下の通りとなる これを見ると 全体として 道徳の時間が好きだと回答する児童生徒の割合が 学年が上がるにつれて減少していく傾向にあることが分かる また を合わせた肯定的な回答が 小 6から中 1にかけて大きく減少していることが分かる 中学校入学時に 40% 以上の生徒が道徳に対して否定的な意識を持っていることは一つの課題として考える必要があり 9 年間を見通した道徳教育をすすめていくために 小中連携を推進していくことが必要になると考えられる 2 道徳の授業と児童 生徒の自己肯定感 道徳が好きだ という質問に あまり と回答した児童生徒が 自分のことが好きだ 将来の夢がある という質問にどのように回答したかをまとめると次のようになる これを見ると 道徳の時間が好きだと あまり好きだと と否定的な回答をした児童生徒 29/36

のおよそ45% が自分のことが好きだと回答し 道徳の時間が好きだとと回答した児童生徒のおよそ60% が自分のことを好きだ 道徳の時間が好きだと回答した児童生徒のおよそ75% が自分のことを好きだと回答していることが分かる 同様に 道徳の時間に対して肯定的な意識を持っている児童生徒ほど 将来の夢を持っているという傾向があることが分かる また 頑張ったらいいことがあると思う 努力は報われると思う という質問に対する回答も 道徳に対する意識が高くなるほど と答える児童生徒の割合が多くなっていた これらの集約から 道徳の時間が好きだ考えている児童生徒ほど 自己肯定感が高くなっているという結果が見える 道徳の時間と児童生徒の自己肯定感には 大きな関係性が存在し 道徳の時間を推進していくことは 児童生徒の自己肯定感を高めるために 大きな役割を果たすと考えられる 3 道徳の授業づくり道徳の時間の授業形態について 児童生徒が好きだと考えるものは 右の通りとなった ロールプレイ ディベートの結果が少ないのは このような活動をしたことのある児童生徒が少なかったことから イメージがわきにくかったためと考えられる 次に 児童生徒がもっとも取り入れてほしいと考える授業形態は テレビ ビデオを見る であった これを 道徳の時間が好きか の回答と照らし合わせると右のようになる 道徳の時間が好きかどうかの意識に関わらず 同じような回答傾向にあることから ICT 機器等によって視覚教材を活用すること 児童生徒に対して視覚支援を行うことは 大きな効果があり 道徳の時間に対して否定的な意識を持つ児童生徒も 半数以上が視覚教材が好きだと回答していることから 授業の導入等で活用することで 興味関心を高めることができると考えられる 30/36

つづいて 読み物教材 と 話し合い活動 について考察する これまでと同様に 道徳の時間に対する意識と照らし合わせると 以下のようになる 読み物教材が好きだと回答した児童生徒数のほうが多いことから 割合も多くなっているが 道徳の時間が好きだと あまり と回答した児童生徒は いずれも話し合い活動より読み物教材が好きな割合が多いのに対し 道徳の時間が好きだと思う児童生徒は 読み物教材 と 話し合い活動 が好きな割合がほぼ同じとなっている つまり 道徳の時間に対して 積極的に好きだという意識をもつ児童生徒は 他の児童生徒に比べ話し合い活動に意欲的であることが分かる 平成 27 年 3 月 27 日告示の小学校学習指導要領 第 3 章特別の教科道徳 第 1 目標 には 第 1 章総則の第 1の2に示す道徳教育の目標に基づき, よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため, 道徳的諸価値についての理解を基に, 自己を見つめ, 物事を多面的 多角的に考え, 自己の生き方についての考えを深める学習を通して, 道徳的な判断力, 心情, 実践意欲と態度を育てる と記されており 道徳の時間で 自分自身について考えることは 児童生徒の道徳性を育む上で非常に重要なことである そこで 自分自身について考えること と 話し合い活動に関わること の回答から 道徳の時間における話し合い活動につて分析を進める 次のグラフは 道徳の時間に 自分の考えを友だちに伝えることができた 友だちの考えを聞くのは楽しい という質問に あまり と回答した児童生徒が 道徳の時間で 自分のことをよく考えるようになった という質問に対して どのように回答したかを表したものである これを見ると 自分の意見を伝えることができたという実感をもつ児童生徒 友達の 31/36

意見を聞くことが楽しいと感じる児童生徒ほど 道徳の時間を通して自分のことをよく考えるようになったと答えている つまり 話し合い活動に意欲的な児童生徒は 道徳の時間を通して自分のことを考えるようになったと感じていることが分かる また 道徳の時間を通して自分のことをよく考えるようになったと答えた児童生徒は 道徳の時間に友だちの考えを聞いて 自分の考えが変わったことがある 道徳の時間を通じて自分が変わったと思ったことがある という質問に対する肯定的な回答が 他に比べて非常に多くなっており 友だちとの意見交流 意見の違いを考えさせる活動の中で 自分の考えや自分自身が変わったと実感していることが分かる 32/36

4 児童 生徒の道徳性と学校生活 道徳の授業次に 児童 生徒の道徳性と学校生活や道徳の授業について見ていく 先述した道徳科の目標から 自分自身について考える児童生徒を増やすことは 児童生徒の道徳性を育むことにつながると考え 自分自身について考えること と 学校生活に関すること の回答から児童生徒の道徳性と学校生活の関係性について分析した 次のグラフは 学校行事等が活発だと思うか 休み時間や放課後に先生とよく話すか という質問に対する回答と 自分のことをよく考えるようになった に対する回答を照らし合わせたものである これを見ると 学校行事が活発に行われていると感じている児童生徒 校内で先生とよく話すと感じている児童生徒ほど 自分のことをよく考えるようになったと回答しており 道徳性が育まれている傾向にあると考えることができる 33/36

これらの結果は 児童生徒が学校行事への取組みや教員との語らいなど 普段の学校生活の中で 少しずつ道徳性を育んでいるからだと推測され 私たち教職員は学校生活全体の中で 児童生徒の道徳性を育んでいく必要が在るのだと 改めて認識させられる結果となった 最後に 道徳の授業と児童生徒の道徳性について見ていく 道徳の時間が好きだ の質問に対する回答別に 自分のことをよく考えるようになった という質問にどのように回答したかを表すと 道徳の時間を肯定的に捉えている児童生徒ほど 自分のことをよく考えるようになっている つまり道徳性が育まれていると考えることが出来る 34/36

また これと同様の結果が現れたのが 心に残っている道徳の時間がある という質 問に対する回答であった 心に残る道徳があると感じる児童生徒ほど 自分のことを考えるようになったと回答しており その結果は わずかであるが 道徳の時間が好きかどうかの意識と比べたものより高くなっている このことから 私たち教職員が 道徳の授業づくりを工夫し 児童生徒の心に残るような道徳の授業 好きだと感じてもらえるような道徳の授業を行うことが出来れば それが児童生徒の道徳性の育成につながると考えることが出来る 35/36

また この結果を先ほどの学校行事とのかかわりのグラフと対比させると その結果はほぼ同じものとなり 道徳の時間は 児童生徒の道徳性を育む上で 学校行事等と同等の効果をもつのだということが分かる この結果は 小学校学習指導要領 第 1 章総則 第 1 教育課程編成の一般方針 の2に 学校における道徳教育は, 特別の教科である道徳 ( 以下 道徳科 という ) を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり とあるように 道徳を要に学校の教育活動全体を通じて 児童生徒の道徳性の育成を行う必要性が見えるものだと考えられる 5 まとめ以上のアンケート結果分析 考察から 以下のことが考えられる (1) 道徳教育を推進していくことは 児童生徒の自尊感情を高めることにつながる (2) 小中連携を推進し 9 年間を見通した道徳教育を考えていく必要がある (3) テレビ ビデオなどの視覚教材を用いた道徳の授業が 児童生徒の意欲を高めることにつながる (4) 読み物教材等を題材とし 話し合い活動を取り入れた授業は大きな効果が見込まれる (5) 学校生活全体を通して児童生徒の道徳性を育むことができる また 道徳の授業は児童生徒の道徳性を育む上で 学校行事等と同等の効果をもつ 今回のアンケート調査は 調査研究所員が在籍する学校で実施したものであり 学校 学年ごとの道徳の時間での取り組みの違いや それぞれの学校がもつ地域性等を考慮していない そのため 実施校を変えると結果に違いが現れる可能性も考えられる しかし これらの考察は 私たち教職員が道徳の授業を行ううえで そうではないか と考えていたものであり その妥当性がアンケート結果により数値として表されたことには一定の成果があったと考える 今後 より良い道徳の授業を展開し 児童 生徒の道徳性を育んでいく上で 今回の考察がその一助となれば幸いである 36/36