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自動運転に関する世界の動向 2012 年頃より 各国で活発に議論が開始されている ITS WC Vienna ITS WC Tokyo ITS WC Detroit ITS EU Dublin TRA Paris ITS EU Helsinki WS#1 WG#1 WS

自動運転への対応状況 自動運転の分類 運転支援型自動運転 : 緊急時は運転者が操作 ( 運転者がいることを前提とした自動運転 ) 完全自動運転 : 緊急時もシステムが操作 ( 運転者が不要な自動運転 ) 自動車メーカーの開発状況 運転支援の高度化を目指す 当面目標とはしておらず 試験走行の予定もない

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規制緩和や税制改革を受けて 米国への投資 雇用拡大を表明する企業が相次ぐトランプ大統領は 製造業等の海外移転を抑止して国内回帰を促し ラストベルト等での雇用拡大を目指している 政権発足から 1 年が経ったが 規制緩和や税制改革を受けて 米国への投資 雇用拡大を表明する企業が相次いでおり 予想以上に政

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資料 4 サプライチェーンサイバーセキュリティ等に関する海外の動き 平成 30 年 8 月 3 日経済産業省商務情報政策局サイバーセキュリティ課

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目次 2 < 自動運転車の市場化 実証を巡る最近の動向 > 国内外での開発 市場化を巡る動向 海外での実証実験を巡る動向 日本における実証実験を巡る動向 < 自動運転車の政策を巡る最近の動向 > 米国における政策動向 欧州における政策動向 ( 独 英国 ) 日本における政策動向

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

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点で 本規約の内容とおりに成立するものとします 3. 当社は OCN ID( メールアドレス ) でログインする機能 の利用申込みがあった場合でも 任意の判断により OCN ID( メールアドレス ) でログインする機能 の利用をお断りする場合があります この場合 申込者と当社の間に利用契約は成立し

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1. 調査の背景 目的 (1) 本調査の背景 1 自動運転システムに関する技術開発が日進月歩で進化する中 自動運転システムの機能や性能限界等に関する消費者の認識状況 自動運転システムの普及に必要な社会的受容性への正しい理解等 解消すべき不安 ( リスク ) についての事前調査および議論がまだ広範かつ

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目次 2 < 自動運転車の市場化 開発 実証を巡る最近の動向 > 国内外での市場化を巡る動向 (L2 関連 ) 海外での開発 連携を巡る動向 (L3 L4 関連 ) 海外での実証実験を巡る動向 ( 大規模実証実験を含む ) 日本における実証実験を巡る動向 < 自動運転車の政策を巡る最近の動向 > 米

第39回宇宙産業・科学技術基盤部会 

2 PJM ( 東部 13 州及びコロンビア特別区でエネルギー 容量市場 及び 送電系統を運営 ) o 2017 年に稼働していた設備容量の 39% (278 MW) を占め 電力量の 31% にあたる 269 MWh を供給 o 出力変動を迅速に調整できる電源を確保する目的で 2012 年にアンシ

Transcription:

参考資料 1 最近の自動運転の実現に向けた取組概要 1. 欧州における動的情報の提供事例 2. 欧米における自動運転車両の制度上の扱い事例 3. 欧州における製造物責任における検討事例

1. 欧州における動的情報の提供事例 アムステルダムグループ ( 欧州の道路管理者 自動車メーカー 部品メーカー インフカラメーカーから構成される協調システムを共同で開発するためのグループ ) では 管理者車両等からの動的情報を収集し 車両への情報提供を検討している アムステルダムグループでは 2015 年にロッテルダム ( オランダ )-フランクフルト( ドイツ )-ウィーン( オーストリア ) 間の幹線道路で 走行車両の自車位置や速度等のプローブデータと路上工事情報の提供とを組み合わせた動的情報提供システムの導入を予定している 動的情報の提供状況 ( イメージ ) 協調システムによる路上工事情報の提供 ( イメージ ) 出典 :Amsterdam Grpup, Co-operative systems- Development in the Euro Corridor Rotterdam - Frankfurt Vienna (2012.2) 1

2. 欧米における自動運転車両の制度上の扱い事例 ( 米国州法 1) 米国では Google カーのような自動運転車両について 法的に受け入れることを検討する州が増加している 2013 年 7 月末現在 州議会において立法が承認 施行された州は ネバダ州 (2011 年 6 月 ) フロリダ州 (2012 年 7 月 ) カリフォルニア州 (2013 年 1 月 ) コロンビア特別区 (DC) (2013 年 1 月 ) の3 州と1 特別区となっている 試験走行する自動運転車両 州名 AZ: アリゾナ CA: カリフォルニア CO: コロラド DC: コロンビア特別区 FL: フロリダ HI: ハワイ MA: マサチューセッツ MI: ミシガン MN: ミネソタ NV: ネバダ NH: ニューハンプシャー NJ: ニュージャージー NY: ニューヨーク OK: オクラホマ OR: オレゴン SC: サウスカロライナ TX: テキサス WI: ウィスコンシン 米国各州検討状況 (2013 年 7 月末現在 ) 公道試験走行用のナンバープレート 出典 : ネバダ州自動車管理局ホームページ http://www.dmvnv.com/autonomous.htm 2

2. 欧米における自動運転車両の制度上の扱い事例 ( 米国州法 2) 米国には 合衆国憲法以外に複数の州をまたがる問題や 国家に対する脅威等の取国家に対する脅威等の取り扱いを定めた連邦法 そして 各州が独自に制定している州法がある それら以外に必要に応じて 標準 / 基準が策定されている < 参考 > 米国における自動運転の州法による受け入れ状況 米国の自動運転に関する法制度 米国の関連法律の階層 自動運転に関する法律等 承認機関 管轄など 米国合衆国憲法最高法条項 / 通商法条項 連邦議会が承認する 連邦法と条約 1949 年道路交通ジュネーブ条約 国際連合にて参加国が承認 米国 日本は批准している 批准国は 国内法として自動発効する 米国連邦規制 FMVSS ( 米国連邦自動車安全基 DOT( 米国運輸省 ) NHTSA( 道路交通安全局 ) 準 ) NHTSAにおいて2011 年末から議論開始 州憲法 - 州議会が承認する 州法州車両法 ( 道路法 ) 州規制 車両の登録 運転免許の規制 州議会が承認する ネバダ州では既存州法の車両に関する章に自動運転の定義を追加 受入れを承認している DMV に規制作成を指示 DMV( 自動車部 ) State DOT( 運輸局 ) 呼称は州で異なる 判例法 ( 慣習又は裁判所判決に基づく不文法 ) 不法行為法の背景の規制 訴訟裁定は連邦最高裁までとなっている 基準 / 標準 ISO/SAE/ANSI 各標準化団体による運用が行われている 3

2. 欧米における自動運転車両の制度上の扱い事例 ( 米国州法 3) スタンフォード大学のロースクールに所属するフェロー弁護士スクロブライアン ウォーカー スミス氏は 2012 年 11 月 1 日米国における自動運転車両の販売 公道での走行の合法性について検討を行った Automated Vehicle are Probably Legal in the United 参考 States を刊行した 書動転米国そ法あ この中で 氏はジュネーブ条約 連邦車両安全基準 50 州の車両法の3つの法体系について分析し 自動運転は米国ではおそらく合法である と結論づけた < 参考 > 白書 : 自動運転は米国ではおそらく合法である 州は自動運転の法的状態の明確化を求めている 州は自動運転の法的常置の明確化を望んでいる可能性があるとして 車両法の草案 を示し いくつかの論点を明らかにした 車両法の草案 では 自動運転車両における普通のドライバー と 仮想のドライバー を区別して定義している Automated Vehicle are Probably bl Legal in the United States 法的確実性を強化するために 5 年間のスタディを提案 1 年目 : 規制と標準化組織は 法律 技術 公的分野で共通の語彙と定義を開発 2 年目 : ジュネーブ条約の明確化のため 1969 年のウィーン条約の修正解釈をモニターすべき 3 年目 : NHTSAは 可能性のある規制作成の展望と日程を示すべき 4 年目 : 州は自州の車両法の自動運転車に適用するオペレーターを更に調べるべき 5 年目 : トラック バス タクシー セグウェイ等の特殊車両に適応される法体系の調査 出典 :CIS Stanford Univ 4

2. 欧米における自動運転車両の制度上の扱い事例 ( ドイツ StVO) ドイツのStVO( 道路交通規則 ) では 自動運転 半自動運転の実現に際して制約となる事項はないとされている 型式認証済みの車両をベースとして改造された車両は 一般のナンバープレートの使用が可能であり 型式認証を取得していない未登録車両は 一時的な公道走行用の特別なナンバープレート (Rotes Kennzeichen: 白背景に赤文字のデザイン ) を使用することにより 試験車両の走行が認められている ( ドイツ国内 改造車両の例 ) 型式認証済み車両のナンバープレート ( ドイツ国内 試験車両の例 ) (EU 内 試験車両の例 ) 型式認証済み車両をベースとして改造された車両の例 型式未登録車両のナンバープレートの例 出典 :BMW Future Lab 5

3. 欧州における製造物責任における検討事例 欧州では 自動車メーカーを中心として 先進運転支援装置 (ADAS) の市場投入に際して製造物責任のリスクを低減させるための開発方法やテスト方法の指針を作成することを目的としたプロジェクト (RESPONSE2(2002 年 9 月 ~2004 年 3 月 ) RESPONSE3プロジェクト ) を実施している さらに ADVISORS AWAKE STARDUSTといった自動運転に関連した信頼性や事故時の責任等の評価に関するプロジェクトを実施している RESPONSE2とRESPONSE3の主な実施内容 RESPONSE2 先進運転支援装置 (ADAS) の開発やテストのための実施基準の要件定義等を行った STEP1: 市場導入シナリオの検討 技術の可能性と市場導入の利点やリスクとの間にあるギャップ分析を実施 STEP2: リスク便益分析 各要因が有効であるか無効であるかを深く理解した上で リスク / 便益評価手法を定義 STEP3: 実施基準策定のための要件定義 リスク識別と評価から ADAS の開発とテストに向けた実施基準策定のための要件を定義 RESPONSE3 RESPONSE2 の実施基準を実際に策定し 予防安全システムの市場導入に関するリスクの克服と管理に向けたツールを自動車産業界へ提供した 実施基準の主な構成要素チェックリストA: リスク評価等のシチュエーション分析 ADASがドライバーをどのようにサポートし 車両 道路環境等で使用されるか等のシチュエーションションをチェックリストにより明確化している チェックリストB: 制御可能性に関連したシステム評価 ドライバーによるADASの制御可能性についてシステム評価を行い 不可能な場合は 適切な対策を追加している 6