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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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1 3: 気候変動については 環境と経済成長との好循環を実現する好機として G7 が世界の脱炭素化を牽引することが重要であり 我が国としても脱炭素化に向けた骨太な長期戦略を創り上げていく 2: 資源循環については 先進事例の共有を国内外で進めることが重要であり 我が国としては世界循環経済フォーラム

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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G7 ICT マルチステークホルダー会議からの成果を歓迎する 6. 我々は 2016 年 6 月 21 日から 23 日にかけてメキシコのカンクンで開催される イノベーション 成長及び社会の繁栄をテーマとした デジタル経済に関する OECD 閣僚級会合の成果に期待する 7. 我々は デジタル連結世界

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ン ノートとしてまとめる予定に くりのスケジュールに合意するこ させ パリ協定が発効するという なっています 今回のAPAセッ とでした 流れが想定されていました とこ ションで決定文書案としてCOPに もともとパリ協定は2020年か ろがパリ協定が記録的短期間で発 送られたのは 議題番号8 b で

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平成

⑴ 政策目的本件は, 我が国において開発資金のための国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入し, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成に対応 貢献するために, 世界の開発需要に対応し得る幅広い開発資金を調達するもの これは, 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ 経済協

第 4 章計画のめざすところ 4.1. 基本理念 本計画の基本理念は 西東京市環境基本条例第 3 条の基本理念と共有します 基本理念 環境の保全等は 市民が健康で心豊かに生活できる環境を守り より良好な環境を確保し これ を将来の世代に引き継ぐことを目的として行われなければならない 環境の保全等は

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IPCC 第 5 次評価報告書に向けた将来シナリオの検討日本からの貢献とその意義環境研究総合推進費 A 1103 統合評価モデルを用いた世界の温暖化対策を考慮したわが国の温暖化政策の効果と影響 藤森真一郎 国立環境研究所 社会環境システム研究センター 環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクト一般公開

問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

なぜ社会的責任が重要なのか

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援 GHGインベントリ策定にかかる技術移転等 気候変動対策を推し進めるための包括的な支援を実施した 同プロジェクトの成果として 国家気候変動緩和行動計画 (RAN-GRK) に基づき州気候変動緩和行動計画 (RAD-GRK) の策定が進められるとともに 国家気候変動適応行動計画 (RAN-API)

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れまでの交渉経緯という一連のCOP/CMP 決定が採択された こQ1. 今年のカタール ドーハでの COP18 の焦点は何ですか? 今年のカタール ドーハでの COP18 では, 昨年の COP17 で合意されたダーバン合意を着実に前に進めることが重要であり,1 ダーバンプラットフォーム特別作業部会

IPCC 第 5 次報告書における排出ガスの抑制シナリオ 最新の IPCC 第 5 次報告書 (AR5) では 温室効果ガス濃度の推移の違いによる 4 つの RCP シナリオが用意されている パリ協定における将来の気温上昇を 2 以下に抑えるという目標に相当する排出量の最も低い RCP2.6 や最大

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2. 気候変動 1 7. カナダ フランス ドイツ イタリア 日本及び英国の環境大臣と 環境及び気候担当の欧州委員は 効果的かつ緊急に気候変動に対処するための 及び その影響に適応するための世界的な手段であり続けるパリ協定を迅速に かつ効果的に実施するという 強固なコミットメントを再確認する 我々は

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新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

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Q1 1

お知らせ

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議会改革度調査2013 テーマ別分析② 政務活動費

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NEWS 特定非営利活動法人環境エネルギーネットワーク 21 No 年 9 月 IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change) の概要 環境エネルギーネットワーク 21 主任研究員大崎歌奈子 今年の夏は世界各国で猛暑や洪水 干ばつ

1. 応募書類の提出 1) 提出期限 2017 年 6 月 30 日 ( 金曜日 )17:00( 日本時間 ) 必着 2) 提出方法 グローバル賞 岡山地域賞 各部門の募集要項を確認のうえ 応募に必要な資料等を 以下 の応募先に電子メールにて提出してください (A) グローバル賞募集要項 3 4 ペ

(CANACINTRA) 等と連携を図りつつ設置する案を有しており 国家中小企業コンサルタント養成 認定制度を具現化するためにいかにして事業を進めていくかが課題となっている (2) 相手国政府国家政策上の位置づけカルデロン大統領は 近代的かつ競争力のある経済の強化及び雇用の創出 を 治安 貧困撲滅

の理解と参加を促進し, 開発協力を支える社会的基盤をより一層広げ, 強化するために, NGO/ 市民社会 (CSO) との連携が推進されるべきことが謳われたところである 以上の経緯と背景の下に NGO と ODA の連携に関する中期計画 ~ 協働のための 5 年間の方向性 ~ が策定されることとなっ

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

Ⅰ. 経緯 国際金融コミュニティにおける IAIS の役割は ここ数年大幅に増加している その結果 IAIS は 現行の戦略計画および財務業績見通しを策定した際には想定していなかった システム上重要なグローバルな保険会社 (G-SIIs) の選定支援やグローバルな保険資本基準の策定等の付加的な責任を

の自由 妨げられない通商活動 自制と 1982 年の国連海洋法条約 (UNCLOS) を含む国際法の普遍的な原則に従った紛争の平和的手段による解決を推進することの重要性を強調した 我々は ARF や ASEAN 海洋フォーラム拡大会合等を通じた情報共有や能力構築を含む 海洋安全保障及び海上の安全に関

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2019 年 G20 新潟農業大臣宣言 ( 仮訳 ) 序文 (1) 農業は 古の石器時代から現代の科学の時代にいたるまで 文明とともに発展してきた 今や我々は 我々の食料システムにとって 新たな課題と可能性の時代に突入している 増加する世界の人口に対し 食料安全保障を達成し栄養を改善するため 生産性

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2 018 年 3 月 28 日イオン株式会社 イオン脱炭素ビジョン 2050 を策定 イオンは 脱炭素社会 の実現をめざし イオン脱炭素ビジョン 2050 および 中間目標として 2030 年の温室効果ガスの排出削減目標を策定しました 店舗で排出する CO2 等を排出総量でゼロにすることを目指すと

リオ +20 の現状 平成 24 年 6 月外務省国際協力局リオ +20 準備室

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Transcription:

タラノア対話 勉強会 2018 年 6 月 14 日 環境省

1

タラノア対話 : ボン会合の成果と展望 2018 年 6 月 14 日 環境省

タラノア対話とは 1 COP21 決定 1(2015) パラグラフ 20 2018 年に 促進的な対話 (facilitative dialogue) を実施する 1 パリ協定 4 条 1 項の長期目標 ( 可能な限り早期の排出ピークアウト 今世紀後半の排出と吸収のバランスに向けて急激に削減 ) に向けた努力に関する進捗の総点検 (take stock) 2 各国が定める目標 (NDC) の準備状況の情報共有を目的とする 当時 パリ協定は 2020 年以降の枠組み と想定し 施行までの間の緩和 ( 排出削減 ) に関する準備プロセスとして位置付け COP23 決定 1(2017) パラ 10,11,16,Annex II COP22 議長 ( モロッコ ) 及び COP23 議長 ( フィジー ) の提案を歓迎し 2018 年 1 月に タラノア対話 を開始 タラノア対話は 2020 年までの行動と支援 (action and support) に関する各国の努力を 要素の一つとして 考慮する COP21 の決定を受けつつ プレ 2020 野心向上の作業ともリンクさせてスコープを拡大 3 3

タラノア対話とは② フィジーの言葉で 包摂的 参加型 透明な対話プロセス を意味する パリ協定の2度目標の達成に資する世界中の優良事例を共有する取組 あらゆるステークホルダーの温室効果ガス排出削減を促進することを目指す 3つの論点について議論 ①今我々はどこにいるのか Where are we? ②どこへ行きたいか Where do we want to go? ③どのように行くのか How do we get there? 2018年1月 開始 SBへの 情報提供 4月30日 5月10日(ボン 4月2日 補助機関会合 SB48 COP24への 情報提供 12月3日 14日 ポーランド 10月29日 準備フェーズ COP24 IPCC 1.5度特別報告書 あらゆる主体から 温室効果ガスの排出削減取組に関する情報を提供 SB48でのイベント 5月2日 タラノア対話SBセッション開会 6日 少人数グループによる対話 Sunday Talanoa 9日 閉会 COP24への 報告書を作成 政治フェーズ 閣僚級セッション 提供された情報に関する 声明 基調講演 円卓会議 報 告 COP23 24議長 によるサマリー 4 4 4

SB48 サンデイ タラノア対話 5月6日 のべ250名以上の参加者が7つのグループに別れ 三つの論点に関して 700以上のストーリー 経験やアイディア を共有 批判に陥らず 建設的な意見交換をおこなうというタラノアの精神を 尊重し 前向きな雰囲気の中で対話を実施 各グループ35人の代表者 国 や都市 自治体 企業等 で構成 フィジー政府職員による進行 三つの論点ごとに参加者からの ストーリーの共有 意見交換 ファシリテーターまたは報告担 当者による簡単なまとめの発表 という形で構成 各グループの参加者リストや録 画は下記リンクより閲覧可能 Photo by IISD/ENB Kiara Worth https://talanoadialogue.com/sunday-talanoas 5 5 5

サンデイ タラノアの結果 1 1 今我々はどこにいるのか (Where are we)? 現状の温室効果ガスの排出量やその大気中濃度への言及 異常気象 水やエネルギーへのアクセスの悪化 安全保障への影響 海面上昇による移住など 具体的な気候変動の悪影響の顕在化 パリ協定の長期目標の達成には, 現状の国別目標 (NDC) では不十分 多くの参加者が問題の緊迫性 取り組みの緊急性を訴え 国や自治体 企業等による国内外の取組み 開発政策と気候変動政策の位置づけ 省庁間の協力体制の構築 長期戦略の策定 伝統的知識利用などに関する具体的な例 さまざまアクターがそれぞれの取り組みを真摯に進めていることについて具体例をもって語り合うことで 建設的な雰囲気を作りだす 適応策を含め 途上国への更なる支援が必要 衡平性や共通だが差異ある責任 (CBDR) 原則の重要性 引き続き 途上国支援の重要について指摘があった 4 6

サンデイ タラノアの結果 2 2 どこへ行きたいか (Where do we want to go )? パリ協定の長期温度目標 (2 目標や 1.5 目標 ) や それに即した脱炭素化 炭素中立化 気候変動に対する強靭性 適応能力の強化を目指すべき 持続可能な開発や経済発展 人間開発 生態系など 幅広い側面を含んだ包括的 網羅的なビジョンの重要性 地域的取組みやジェンダー 若者の参画についても扱うことの必要性 各国 都市 自治体 企業が掲げる中期 長期的な排出削減目標 およびそれらに向けた戦略や計画の重要性 社会全体の発展計画や国家戦略の中で大幅な排出削減や脱炭素化 炭素中立化を目指す姿勢の重要性を多くの参加者が指摘 7 7

サンデイ タラノアの結果 3 3 どのように行くのか (How do we get there)? すべてのアクターが共に行動することにコミットすることが不可欠 そうした行動を引き出すための政治的リーダーシップの重要性 カーボンプライスなどの経済的措置の重要性 技術革新やそれを生み出すための国際協力の重要性 民間資金の動員を促す公的資金の活用など 多くのストーリーの根底に流れる二つのテーマ 野心的な気候変動政策が不可欠であり その策定 実施にあたっては社会的正義 包括性 参加が重要な要素となる 連帯や信頼醸成に基づく国際および国内レベルの施策 協力が必要である 脱炭素化に向けた転換は 社会の仕組みや経済構造を大きく変えていくことが必要 そのような転換を 誰も取り残されない 形で成し遂げていこうという考え方も共有された 8 8

サンデイ タラノアの結果 4 日本の対応 国内の気候変動対策や排出量削減実績 途上国への資金支援の進捗状況 コ イノベーション イノベーション推進や長期戦略策定に向けた決意などを共有 今どこにいるのか? どこへ行きたいか? どのように行くのか? 排出削減目標 (NDC): FY2013 年比で FY2030 年に 26% 削減 (2050 年に 80% 削減 ) 地球温暖化対策計画 ( 2016 年 5 月閣議決定 ) 削減実績 :FY2016 年に FY2013 年比 7.3% の総排出量削減 GDP 当たり排出量は 2013 年比 10% 以上改善 資金 技術 キャパビルの途上国支援 (ODA/ 民間 ) 日本版タラノアサイトの紹介 パリ協定の目標と日本の削減目標 : 世界全体での脱炭素社会実現 経済成長と GHG 排出量削減の同時達成 社会的転換と気候 Resilient な社会構築 コ イノベーション とその具体例の紹介 ( JCM によるベトナムの高効率変圧器の普及 ) 透明性の重要性と向上支援 : 見える化パートナーシップ イノベーションの促進 : 革新的技術の R&D 世界市場への低炭素製品 サービスの提供 非政府主体の目標設定と取組の重要性企業 -SBT 計画と実施の PDCA サイクル : 日本の温対計画 3 年ごと見直し ( 次回 2019 年 ) 漸進するパリ協定に則り国内外での野心引き上げに努力 9 9

今後の予定 1 サンデイ タラノア報告書 ( 近日中公表?) 2 各国 機関等の更なるインプット (10 月 29 日まで ) 誰でもインプットが可能 https://talanoadialogue.com/ 3IPCC1.5 目標に関する特別報告書 (10 月 ) COP24 政治フェーズ (12 月 ) 閣僚級ラウンドテーブル 等 その後は?(2020 年までの野心向上作業 グローバル ストックテイク?) 10 10

日本版タラノア対話プラットフォーム 気候変動対策に取り組む企業 自治体 NGO等の取組事例を国内外に共有するた めのポータルサイト http://copjapan.env.go.jp/talanoa/ https://www.facebook.com/talanoajapan/ ①タラノア対話の3つの論点に沿った取組の優良事例を募集 取組の今 目標 目標に向かう方法など フォーマットあり ②提供いただいた取組事例をポータルサイトに掲載し 国内外に発信 ③取組事例の一部は政府でとりまとめ 気候変動枠組条約 UNFCCC の タラノア対話公式プラットフォームに日本の取組として情報提供 ④2018年9月30日 日 までに提供いただいたストーリーの一部は COP24で開催される タラノア対話 への日本政府からのインプットに反映 あらゆるステークホルダーの取組を促進 皆さまの優良事例の発信のため タラノア対話ポータルをぜひご活用ください 11 11 11