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Transcription:

COP24 とパリ協定実施指針 電 中央研究所 社会経済研究所 上野 貴弘 2019 年 1 17 @ 本エネルギー経済研究所講演会 本プレゼンテーションは 発表者が各国の 解と合意内容を解釈 整理したものであり 発表者の理解 解釈 個 的 解に基づいています 1

本資料は 電 中央研究所社会経済研究所ディスカッションペーパー COP24 とパリ協定実施指針の解説 (SERC Discussion Paper 18002) からの抜粋です フルバージョンは下記リンクに掲載しております https://criepi.denken.or.jp/jp/serc/discussion/18002.html 2

国際枠組みの変遷 京都議定書第 1 約束期間 ポスト京都議定書 新枠組み 2008 年 2012 年 2020 年 EU 露 京都議定書第 1 約束期間 京都議定書第 2 約束期間 (+ カンクン合意 ) パリ協定 加途上国 COP16 カンクン合意における 主 標 取組 3

本資料の構成 1. COP21 合意 ( パリ協定 + 決定 ) の振り返り 2. 実施指針交渉の争点 3. COP24 CMA1-3で合意された実施指針 4. 考察 パリ協定の実効性と今後の 通し 4

1. COP21 合意 ( パリ協定 +COP 決定 ) の振り返り 詳細は 上野貴弘 (2016) COP21 パリ協定の概要と分析 評価 電 中央研究所報告 Y15017 を参照 https://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/y15017.html 5

パリ協定の構造 的 (2 条 ) 期 標 緩和 (4 条 )(+ 森林 (5 条 )) 削減の国際移転 (6 条 ) 排出削減 適応 (7 条 ) ロス& ダメージ (8 条 ) 影響への適応及び被害 資 (9 条 ) 技術開発 移転(10 条 ) 能 構築(11 条 ) 途上国 援 透明性枠組み (13 条 ) 国別の実施状況の報告 レビュー グローバルストックテイク (14 条 ) 世界全体の実施状況の評価 実施 遵守促進 (15 条 ) 国別の義務実施の確認 制度的課題の検討 6

緩和の 国決定貢献 (NDC) に関連する規定 太字は義務 (shall) (1) 世界全体の取組状況のストックテイク ( グローバルストックテイク ) (2) ストックテイクを踏まえた Nationally Determined Contribution (NDC) の提出 2023 年から 5 年ごとただし 緩和については 2018 年にタラノア対話 国決定貢献 (NDC) の準備 提出 維持 5 年ごとに提出 提出時に関連情報を添付次回提出は 2020 年次期貢献は当期貢献よりも前進先進国は総量削減継続 途上国には経済全体の排出抑制 削減への漸次移 を奨励 (3) 各国貢献の理解促進期間と世界全体での効果分析 ( 温度 標との 較等 ) 提出年の COP の 9 12 か 前に貢献を提出事務局の統合報告書 (4) 貢献達成に向けた国内措置の実施と達成状況の報告 レビュー 貢献達成を狙った国内措置の追求途上国による実施への 援提供 NDC のアカウンティング隔年の進捗報告 専 家審査 多国間検討 7

1 期 標 (2 条 1(a) 4 条 1) 緩和に関するその他の規定 温度 標 (2 より 分低く抑える 1.5 に向け努 ;2 条 1(a)) を達成すべく 出来る限り早期に世界全体の排出の増加を め 今世紀後半に温室効果ガスの 為的な排出と吸収のバランスを実現できるようにすべく 排出ピーク後 最善の科学にしたがって 急速削減を う 2 期戦略 (4 条 19 決定パラ35) 期の低 GHG 排出発展戦略を策定 提出 2020 年までに今世紀中頃の戦略を事務局に提出するように招請 太字は義務 (shall) 32020 年に提出するNDC( 決定パラ23&24) 現在のNDCが2025 年までの国は新規のNDCを提出 (2030 年 標を想定 ) 現在のNDCが2030 年までの国はそのNDCを提出または更新 8

共通化 差異化と拘束 の有無の使い分け 太字は義務 (shall) 全ての国に共通 分論 ( 先進国と途上国の区別 ) による差異化 分論以外の差異化 緩和 5 年ごとの NDC 提出 NDC 達成を狙った国内措置の追求 先進国は総量削減継続 途上国には経済全体の排出抑制 削減への漸次移 を奨励 NDC の内容を 国決定 ( 差異化 ) 資 先進国は UNFCCC 下での途上国への資 提供の義務を継続 隔年情報提出先進国は気候資 動員を継続リード 先進国は既存 標を 2025 年まで継続 他国に対して 主的な 援提供と隔年情報提出を奨励 2025 年以降の資 標の主語を明 せず 透明性 各国はインベントリーと NDC の進捗追跡に必要な情報を定期提供技術専 家による審査と多国間検討を受ける 技術専 家による審査では 途上国の個別の能 事情に特に注意を払う 先進国は提供した資 技術 キャパビル 援についての情報を提供 能 に照らして必要な場合には途上国に対して柔軟性 援を提供する他国も 援提供の情報を提 グローバルストックテイク グローバルストックテイクの成果は 各国が らの決定で 動と 援を更新 強化する際に 締約国に対して情報を与える 15

パリ協定の実施指針の意義 協定の実効性を左右する要素の1つパリ協定とCOP21 決定は 制度の 枠を定めたが 協定を実 に移すためには 詳細な指針 ( 実施指針 ) が必要 パリ協定の実効性の肝は 法的拘束 ではなく 透明性強化による社会的圧 だが 実施指針は透明性強化のための プロセス と 情報 を定めるものであり 協定の実効性を左右する要素の1つただし 京都議定書の実施規則は 標達成の難易度に直接影響するが パリ協定の実施指針は 標達成への影響は弱い COP24+CMA1-3(2018 年 12 ) を期限として交渉 2016 年に早期発効したことを踏まえ 同年のCOP22に交渉期限を2018 年 (COP24+CMA1-3) に設定 18

3. COP24 CMA1-3 で合意された パリ協定の実施指針 34

本資料における指針内容の整理 法 多数の決定 書の内容を以下の項 に沿って整理 1. 緩和に関する実施指針プロセスの設定 情報の特定 途上国への柔軟性の具体化 削減の国際移転 2. 資 援に関する実施指針プロセスの設計 情報の特定 3. その他の事項適応 対応措置 ロス & ダメージ 実施 遵守の促進 ( 技術と教育 訓練は省略 ) 36

3-1. 緩和に関する実施指針 37

緩和に関するプロセスの設計 2020 2022~2023 2025 2027~2028 2030 NDC 提出の 5 年サイクル COP21 で決定 NDC 提出 (2030 年 ) グローバルストックテイク NDC 提出 (2035 年 / 2040 年 ) グローバルストックテイク NDC 提出 (2040 年 ) NDC の共通タイムフレームは 2031 年から適 2024 2026 2028 2030 2032 実績報告とレビューの 2 年サイクル ( 途上国が柔軟性を適 しない場合 ) 隔年透明性報告 (BTR) 隔年報告 2022 年実績 隔年報告 2024 年実績 隔年報告 2026 年実績 (2025 年 標の達成報告 ) 隔年報告 2028 年実績 隔年報告 2030 年実績 (2030 年 標の達成報告 ) 技術専 家審査 (TER) 訪問審査 机上審査 ( 訪問審査の場合あり ) 訪問審査 (2025 年 標の場合 ) 机上審査 ( 訪問審査の場合あり ) 訪問審査 促進的多国間検討 (FMCP) 多国間検討 多国間検討 多国間検討 多国間検討 多国間検討 38

NDC 提出の 5 年サイクル COP21 において 以下を決定済み 緩和に関するプロセスの設計 2023 年から5 年毎に実施するグローバルストックテイクにおいて 期 標 (2 /1.5 今世紀後半の排出 吸収の均衡 ) の進捗状況を評価これを踏まえて 2025 年 2030 年 2035 年 にNDCを提出 CMA 決定 ( 緩和ガイダンス ) で以下を規定 NDC 提出時に グローバルストックテイクの情報をどのように活 したか NDCが 期 標にどのように貢献するか の説明を提 ( 2 期 以降から義務 ) 実績報告とレビューの2 年サイクル COP21において 以下を決定済み 隔年でNDCの進捗追跡に必要な情報を報告 報告に対して 技術専 家審査 を実施 さらに締約国間でも 多国間検討 を実施 CMA 決定 ( 透明性 MPG) で以下を規定隔年透明性報告を2024 年に開始 ( 同時に既存の報告 評価を置き換え ) 技術専 家審査について 初回報告と 標年の報告には訪問審査 少なくとも10 年に2 回は訪問審査 それ以外は机上審査も可 NDCの適切性は技術専 家審査の対象外 39

緩和に関する情報の特定 NDC 提出時に提 する情報 ( 国別の事前情報 ) CMA 決定 ( 緩和ガイダンス ) で NDC 定量化に資するものを含め 多数の項 を列挙 NDCの参照指標の定量情報 ( 基準年および 標年 (as applicable) の定量値 ) 参照指標のデータソースと参照指標を更新する状況に関する情報参照指標 ベースラインの構築に関する説明 ( 重要パラメータ 前提 定義 モデル等 ) NDCが公平かつ野 的であることの説明など 2 期 以降のNDCに適 義務 1 期 のNDC(2030 年 標 or 2025 年 標 ) への適 は strongly encourage 隔年報告時に提 する情報 ( 国別の事後情報 ) CMA 決定 ( 透明性 MPG) で下記情報の提出を規定 1インベントリについて 報告提出年の2 年前まで の実績値 2NDCの進捗追跡について 指標 (indicators; 定性も可 ) の 特定 ( 特定した指標が適切かどうかはレビュー対象外 ) 参照点における情報と最新時点の情報を毎回 較 標年の実績報告の際にNDC 達成可否を 評価 これらを構造化されたサマリー (structured summary) の形式で提出 1 期 のNDCから適 義務だが 部に途上国への柔軟性あり ( 後述 ) アカウンティングのガイダンスは2 期 以降のNDCから適 義務 40

途上国が柔軟性を適 する場合の報告 レビュー 2024 2026 2028 2030 2032 2034 隔年報告 2021 年実績 隔年報告 2023 年実績 隔年報告 2025 年実績 (2025 年 標の達成報告 ) 隔年報告 2027 年実績 隔年報告 2029 年実績 隔年報告 2031 年実績 (2030 年 標の達成報告 ) 集中審査 集中審査 集中審査 集中審査 集中審査 集中審査 多国間検討 多国間検討 多国間検討 多国間検討 多国間検討 多国間検討 2030 年の実績報告が 2034 年となり 2030 年 標達成を評価するタイミングが遅れる 2033 年のグローバルストックテイクにも反映されない 43

3-2. 資 援に関する実施指針 46

資 援に関するプロセスの設計 2020 2021 2022 2023 2024 2025 資 動員の全体 標 2020 25 年 標 2025 年以降の 標設定 検討開始 年間 1000 億ドルの資 動員 標 (2020 2025 年 ) 標設定 (2025 年以前 ) 援ニーズ評価 資 常設委による途上国ニーズの決定 (determination) 途上国の適応 援ニーズの評価 ニーズ決定 CMA の検討 国別適応報告 ( 提出任意 ) 事務局の統合報告 グローバルストックテイク ニーズ決定 CMA の検討 援の情報 資 常設委の気候資 隔年評価 事前情報 (9 条 5) 実績報告 (9 条 7) ( 透明性枠組み ) 隔年評価 隔年提出 集約 統合 WS 閣僚対話 CMA の検討 隔年評価 (2 条 1c 含む ) 隔年提出 集約 統合 WS 閣僚対話 CMA の検討 隔年評価 隔年提出 隔年報告 集約 統合 WS 閣僚対話 CMA の検討 47

資 援に関するプロセスの設計 2025 年以降の資 全体 標の設定 2020 年に検討開始 2025 年に先 って決定 2020 年 標は 2009 年に先進国が提 したもの これを 2025 年まで継続 2025 年以降の 標は CMA が設定 資 提供国の範囲は未定 標の設定にあたって 途上国のニーズと優先事項を考慮 その際に 持続可能な開発と貧困削減努 の 脈における気候変動の脅威へのグローバルな対応の強化という 的 ( 資 フローを低排出 気候強靭発展に整合させることを含む ) を検討 グローバルストックテイクにおける全体進捗の評価 2022 2023 年から5 年ごと 協定の 的 (2 条 1(c)( 資 フローを低排出 気候強靭発展に整合させること ) を含む ) の達成に向けた全体進捗を評価 2025 年以降の資 全体 標の設定とは直接的には紐付いていないが 時期が近いため 間接的な影響が予想される 48

資 援に関する情報の特定 資 提供国が隔年提 する情報 ( 国別の事前情報 & 事後情報 ) CMA 決定 (9 条 5 情報特定 透明性 MPG) で多数の項 を列挙 事前情報 (9 条 5): 途上国に提供される公的資 源の予測 準 (as available) 資 フローを低排出 気候強靭発展と整合させる努 (=2 条 1(c)) への資 援等 情報の提出は義務だが 上記項 を含めるかどうかは should 事後情報 ( 透明性 MPG): 国間 地域等のチャネルと多国間のチャネルのそれぞれについて 年 額 受領国 ステータス 財源 形態等 全ての項 を表形式で報告することが義務 ( ただし 額について grant equivalent value を提 するかは任意 ) 途上国の 援ニーズの評価 ( 途上国全体の事前情報 ) CMA 決定 ( 適応 ) とCOP 決定 ( 資 常設委員会報告 ) でニーズ評価を規定 資 常設委員会による途上国ニーズ決定 (determination) の報告書 (4 年ごと ) グローバルストックテイク向け統合報告書に途上国の適応 援ニーズを含める 2 条 1(c) に関連する情報 資 提供国の事前情報 (9 条 5) に関連項 あり 資 常設委員会が 4 年ごとに 2 条 1(c) に関する情報を整理 これらの情報をグローバルストックテイクで利 49

合意全体のバランス パリ協定という国際条約の下での指針であり 協定を書き換えるものにはなりえない しかし その制約下でも 指針がとりうる設計には きな幅 今回の着地点が幅のどこに位置するか? 各国の主張と合意内容の対応をみると 多くの国の主張をバランスよく反映している 先進国の主張通り 緩和に関するルール共通化を維持 透明性における途上国への柔軟性にも 定の め 各途上国グループの際 った主張にも概ね対応 ただし 資 のプロセスは実施指針を通じて新たに浮かび上がったもの 2015 年時点より途上国側の主張に寄った 59

2015 年のバランスと 2018 年のバランスの 較 2015 年時点 (COP21) のバランス 1 パリ協定 &1/CP.21 2 各国の NDC 3 先進国の資 約束 ( 緑の気候基 (GCF) への拠出を含む ) の 3 点セット 2017 年 6 1 のトランプ 統領のパリ協定脱退意向表明協定からの脱退意向だけではなく 緑の気候基 (GCF) への拠出停 も宣 半の途上国は ( 名指しこそしないものの ) バランス が崩れたと認識 実施指針交渉において対称性の主張台頭 2018 年 (COP24) 時点のバランス 2018 年 10 の GCF 理事会において 増資プロセスを開始し 2019 年 10 までに増資プロセス完了を 指すことを決定 国の拠出停 の悪影響を多少緩和も 資 のプロセスについては途上国の主張に寄った内容に 60

4. 考察 - パリ協定の実効性と今後の 通し 62

4-1. パリ協定の実効性 63

協定の実効性を える社会的圧 とその類型 パリ協定の実効性を めるのは 法的拘束 ではなく 国家に作 する社会的圧 社会的圧 を左右する要因には 3 つの類型 (1) パリ協定 COP21 決定による要因 (2) 協定実施指針による要因 (3) 合意の外側にある要因 64

(1) パリ協定 COP21 決定による要因 1NDC 同時提出による関 強化 NDC 策定前にグローバルストックテイクを実施し 提出時期を 5 年毎に世界全体で揃えることで国際的な関 を める ( 提出時期 : 2020 年の COP の 1 3 か 前まで 2025 年の COP の 1 3 か 前まで ) 特に提出時期を短期間 ( 実質 3 か ) に絞った点が重要で 主要国の 標とエネルギー政策が 5 年毎に国際的な関 事になる仕組みが埋め込まれた 2NDC の全体効果の分析各国が提出した NDC を積み上げた結果が 期 標 (2 /1.5 ) と整合するかどうかを 条約事務局が分析する ただし 世界全体での分析であり 国別には評価されない そのため 各国にかかる社会的圧 は弱い 65

(2) 協定実施指針による要因 1NDC と 期 標の関係についての説明義務 NDC 提出時に NDC による 期 標への貢献 の説明提 を義務付け ただし 適 対象は 2 期 以降の NDC であり 1 期 の NDC については strongly encourage に留まる ( 全ての国への義務化は 2025 年 ) 2015 年に 2030 年 標を提出した国は 2030 年 標が 1 期 の NDC であり 2020 年に 2030 年 標を再提出または更新 2025 年に 2 期 の NDC 提出 2015 年に 2025 年 標を提出した国は 2025 年 標が 1 期 の NDC であり 2020 年に 2 期 の NDC として 2030 年 標を提出 2NDC 実施状況の透明性強化と途上国への柔軟性による限界 NDC の進捗を追跡する仕組み ( 報告 & 審査 ) を具体化し 透明性強化 ただし 途上国が柔軟性を適 する場合 2030 年 標達成の評価時期が 2034 年となり 2033 年のグローバルストックテイクに反映されず 途上国が受ける社会的圧 が弱まるおそれ 66

(3) 合意の外側にある要因 1 気候変動を取り巻く世界情勢気候変動を取り巻く主要国の政治情勢が 5 年毎の NDC 提出時期にどうなっているかは その時点の社会的圧 を きく左右 ( 前回提出時 (2015 年 ) は 国のオバマ政権がレガシーをかけていた ) 2 アピール合戦の場としての COP 近年 COP が各国の取組みや 国家主体の取組みをアピールする場に変容 2019 年以降は交渉テーマが 幅に減少するため この傾向にさらに拍 ただし 交渉要素が薄い COP に どれほどの関 が集まるかは未知数 3NGO 等による NDC の評価協定の中には NDC の適切性を評価する仕組みは存在しないが NGO 等が協定の外側で NDC の評価を実施 公表し 国家への社会的圧 を補完 67

パリ協定の実効性の事前評価 社会的圧 を み出す仕組み 要因は多岐にわたるがそれぞれに限界がある 期 標 (1.5 /2 等 ) の達成は保証されないが 何もない場合と 較すれば 温暖化は抑制されるだろう 社会的な圧 に対する反応度は 国によって異なる パリ協定の仕組みの下では この違いが各国の対応を分ける 反応度が い国に負担がかかりやすい構造 環境と経済の好循環を実現できるようになれば アピール合戦を越えて ベストプラクティスの普及促進に寄与しうる 好循環の実現はパリ協定が作るものではなく 各国レベルで実現していくもの 68

4-2. 今後の 通し 69

当 のスケジュール (2019 年 2025 年 ) 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 COP の 1 3 か 前まで NDC 提出 (2030 年 ) 12 まで 第 1 回隔年報告 COP の 1 3 か 前まで NDC 提出 (2035 年 / 2040 年 ) 6 G20 脳会議 @ 阪 2050 年 期戦略提出 全体資 標の検討開始 援関係の諸検討 グローバルストックテイク 全体資 標の設定 9 国連事務総 サミット 12? 1? COP25 IPCC 第 6 次評価報告書 11 国脱退通告? 11 国 統領選挙 国の協定復帰 残留は 統領選挙の結果次第? 11 国 統領選挙 70

12020 年の NDC 提出を取り巻く状況 前回提出時 (2015 年 ) と べると政治情勢は きく変化 2015 年 : オバマ政権が気候変動問題にレガシーをかけていた 2020 年 : トランプ政権が協定脱退を正式通告している可能性 強国の中に協定と距離をとる国も 独 仏の指導 低下 中国も排出量が再増加? 社会的な圧 を働かせる機会は存在国連事務総 サミット (2019 年 9 ) COP24 決定でこの場での野 強化提 を呼びかけ補助機関における IPCC1.5 特別報告書の検討 (2019 年 6 ) NDC と 期 標の関係についての説明情報の提出 ( 1 期 の場合 任意 ) High Ambition Coalition の形成 ( NDC 強化を呼びかける有志国の連合体 ) 国 統領選挙の影響は未知数提出時期は 2020 年 1 3 まで 統領選挙は同年 11 3 カリフォルニア州は 2020 年の 統領選挙予備選の 程を 6 から 3 に前倒し トランプ政権が協定脱退を正式通告した場合 気候変動が争点の 1 つになり この時期までに 主党の各候補が オバマ前政権の 期戦略と整合的な 2030 年 標 ( たとえば 2005 年 40% 減 ) を掲げている可能性も 71

パリ協定と距離をとる強国 脱退意向または脱退可能性を した国未批准国 (2019 年 1 7 時点 ) mapchart(https://mapchart.net) を いて作成 72

中国の CO2 排出量の再増加 出典 :Global Carbon Project (2018), Global Carbon Budget 2018 74

オバマ政権による 2050 年 期戦略 (2016 年 11 発表 ) 2030 年時点の 2005 年 削減率は約 40% 弱 出典 : United States Mid-Century Strategy for Deep Decarbonization 75

22025 年の NDC 提出を取り巻く状況 全ての国に NDC と 期 標の関係についての説明義務 NDC の共通のタイムフレームについて交渉継続中 (2035 年 標とするか 2040 年 標とするか その両 とするか ) 2040 年の場合 2050 年まで残り 10 年 期 標との整合をどう説明するか IPCC 第 6 次評価報告書 (2021 年 2022 年に順次公表 ) WGI(2021 年 4 ) WGII(2021 年 10 ) WGIII(2021 年 7 ) 統合報告書 (2022 年 4 ) 気候感度等の評価がどうなるか? 国と中国 国 :2021 年 2024 年の状況 ( 協定残留 復帰を含む ) は 2020 年の 統領選挙の結果次第 NDC 提出期限が 2024 年の 統領選挙 2025 年の新政権発 の直後 ( 統領選挙の 4 年サイクルと NDC 提出の 5 年サイクルが交わる ) 中国 :2030 年 CO2 ピーク後の 標は総量削減 標になるのか? イノベーションの進展 温暖化影響の拡 76

条約事務局による NDC 全体効果の分析 77

3 資 全体 標を取り巻く状況 2025 年に先 って設定 (2024 年?) 検討期間が い 途上国の 援ニーズ 及び 2 条 1(c)( 資 フローの低排出整合 ) を時間をかけて検討 2022 2023 年のグローバルストックテイクでも検討 資 提供国の範囲をどうするか 2020 2025 年 標における資 提供国は 先進国全体 2026 年以降の 標については COP21 決定で明 されず 資 提供国の範囲を拡 することは可能か? ( 先進国 +α または 先進国の定義の拡 ) 資 フローの低排出整合をどのように関連させるか資 常設委員会 (SCF) が2022 年に資 フローを検討官 国内外を問わず さまざまな資 をグリーン 中 ブラウンに 分けし ブラウン 中 からグリーンへの転換を促す 向になる可能性 その場合 グリーン ブラウン の定義が重要 cf) EUのサステナブルファイナンス法制化におけるタクソノミー等この検討と資 全体 標をどのように関連付けるのかは現時点では不明 79

資 常設委員会による資 フローの検討 (2018 年 ) 化 燃料投資 再エネ投資 グリーン 気候関連の債券発 然災害による損失 (2017 年 ) 化 燃料補助 (2015 年 ) エネルギー投資ニーズ (2018 年 ) 再エネ補助 (2015 年 ) 気候資 フロー 出典 : Standing Committee on Finance (2018), 2018 Biennial Assessment and Overview of Climate Finance Flows technical report 80

IEEJ:2019 年 1 月掲載 禁無断転載 資 常設委員会による資 フローの検討 (2018 年 ) AUM における低炭素投資 2050 年に座礁化する可能性のある資産 全 AUM グリーンボンド 気候関連債権の残 (2017 年 ) 全世界の債権残 (2017 年 ) 2070 年にリスクに晒される可能性のある不動産 (AUM:Assets under management) 出典 : Standing Committee on Finance (2018), 2018 Biennial Assessment and Overview of Climate Finance Flows technical report 81 お問い合わせ : report@tky.ieej.or