本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

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報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

小学生の英語学習に関する調査

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

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現課程の高校生の実態

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

「標準的な研修プログラム《

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2017 年 4 月 1 日 ( 土 )~

123

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

H30全国HP

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

①H28公表資料p.1~2

PowerPoint プレゼンテーション

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

愛媛県学力向上5か年計画

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

情報コーナー用

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

家庭における教育

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

ICTを軸にした小中連携

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ


資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

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教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2016 年 2 月 22 日 ( 月 )~

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

2018 年 9 月 3 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2018 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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社会通信教育に関する実態調査 報告書

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

第4章 道徳

報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

小学校におけるカリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議 報告書本体

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

【報道発表資料】

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

010国語の観点

解答類型

Water Sunshine

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

ビジネスパーソン外飲み事情

資料3-1 特別支援教育の現状について

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結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

Taro-自立活動とは

Transcription:

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語では 4 割強 算数では 3 割弱で 授業進度に遅れ ~2.5 割の教員が 授業についていけない児童が増えた と感じている ~ 株式会社ベネッセコーポレーション ( 本社 : 岡山市 ) の社内シンクタンク Benesse 教育研究開発センター では 新学習指導要領を全面的に導入し 教科書が新しくなった今年度の学校の取り組みや教員の学習指導の実態および意識を把握するため 2011 年 6~7 月に 全国の公立小学校の校長および教員を対象に 新教育課程に関する校長 教員調査 を実施しました また 2011 年 9~10 月には 今年度の学校 授業に対する保護者の意識を把握するため 全国の公立小学校 1 年生 ~6 年生の子どもをもつ母親を対象に 新教育課程に関する保護者調査 を実施しました 本報告はこれら 2 つの調査の主な結果をまとめたものです 1.1 学期の授業では 国語で 4 割強 算数で 3 割弱の教員が 進度に遅れがあると回答 どの学年でも 約半数の学校が 国の定めている標準授業時数より多い時数を設定しているにも関わらず 1 学期の授業が年間指導計画より 遅れている とする教員は 国語で 41.5% 算数で 27.0% を占める 年間指導計画からの遅れがみられた原因には 学習内容や教科書の分量が多い ( 国語 60.7% 算数 57.6%) ことと合わせて 児童間の学力差が大きい ( 算数 71.2% 国語 47.3%) ことがあげられている 2. 授業の遅れに対しては授業内での対応を予定 また 長期休業中の学習指導 実施は 5 割を超える 授業の遅れに対しては 全体的に授業の進度を速める 重点を置く単元を設ける などの授業内での対応が予定されている また 54.7% の学校が 長期休業中の学習指導の実施 を予定している 3. 授業についていけない児童 が 増えた 2.5 割 児童間の学力格差 が 大きくなった 4 割 教員は 移行措置期間も含めた児童の変化として 授業についていけない児童 の増加 ( 増えた 26.3%) 疲れている児童 の増加 ( 増えた 39.3%) 児童間の学力格差 の拡大 ( 大きくなった 40.1%) などを感じている 思考力 判断力 表現力等にかかわる児童の変化としては 分かりやすく伝えたり 説明できる児童 感じたことを表現できる児童 などの増加を感じている教員もいるが 3 割弱にとどまり 全ての項目で 変わらない という教員が 6~8 割台存在した 4. 活用 の時間の確保への不安は 各教科で 6~8 割を占める 教員が授業において多くするように特に心がけている指導は 算数の 習得 が 78.8% 国語の 習得 が 60.3% のほか 算数における 活用 が 45.7% 国語における 言語活動 が 58.2% となっている 一方 活用 の学習時間の確保や 習得 活用 を関連させて思考力 判断力 表現力等を育成することへの不安を 各教科で 6~8 割の教員が抱えている 教材研究 教材準備の時間が十分にとれない という悩みを抱える教員は 9 割を超える ( とてもそう思う + まあそう思う の合計 ) 5.4 分の 3 以上の保護者は 学校の教育 指導に満足している 新教育課程について 授業時数の増加は 88.6% 学習内容の増加は 87.0% の保護者が認知しているが 思考力 判断力 表現力等の育成の重視 ( 学習内容の質的変化 ) を認知している保護者は 58.7% とやや低い ( よく知っている + まあ知っている の合計 ) 今年度 1 学期の学校の教育 指導に対する総合的な満足度は 76.9% である 基礎的な知識を習得させる こと (78.9%) 見学や実物にふれるなどの体験をさせる こと (67.9%) への満足度は比較的高く 考える力や判断する力を伸ばす こと (54.6%) などへの満足度はやや低い ( とても満足している + まあ満足している の合計 ) 6. 小学校の学習量については 今くらいがいい と 66.5% の保護者が回答 現在の小学校の学習内容の量に対して 今くらいがいい と考える保護者が 66.5% を占めている 今よりも増やしたほうがいい と考える保護者は 28.6% である

教育課程の改訂により学習内容が増加し 活用 探究 言語活動などへの取り組みも必要とされるなか 6~7 月の調査では 授業進度に遅れがみられました その対応として単元の重点化や授業速度を速めた場合には 学習の深まりが不十分になったり 児童間の学力格差が拡大したりなどの影響が出る場合があります 学校 教員には 新学習指導要領の理念に基づいた指導方法の転換など 学習の量 質を確保する取り組みが求められるでしょう 一方で 小学校は 授業時数確保の努力を行い 実際に授業時数を増やしていることから 教材研究 教材準備の時間が十分にとれないなど教員の多忙化も続いています 新教育課程実施初期にあたるこの時期こそ 地域の学校の優れた実践の共有や 若手教員を中心にした研修 事務処理の簡略化など 国 教育委員会による学校の実態を踏まえた制度面 実践面での支援が必要でしょう 保護者の側としては 学習内容の増加などの量的な変化は認知しており 習得 の学習への満足度は比較的高いですが 思考力 判断力 表現力等の育成など質的な変化への認知や満足度はやや低くなっています 授業のスピードが速いなどの状況を感じている保護者もいます 学校と保護者の間での共通理解をより深めながら 子どもの学びを支えていくことが必要だと思われます 本件に関するお問い合わせ先 株式会社ベネッセコーポレーション広報部 ( 担当 : 三田村 坂本 濱野 西沢 ) 電話 :042-356-0657 FAX:042-356-0722 新教育課程に関する校長 教員調査調査概要 調査時期 調査方法 調査地域 調査対象 調査項目 2011 年 6~7 月 郵送法による質問紙調査 全国公立小学校校長 245 名 ( 配布数 1,000 通 回収率 24.5%) 教員 868 名 ( 配布数 6,000 通 回収率 14.5%) 抽出方法 全国の公立小学校のリストより 都道府県の教員数に応じた抽出確率で無作為に学校を抽出 校長調査は 校長に回答を依頼した 教員調査は 学級担任をしている教員のうち年齢 性別 担当学年を考慮した各学校 6 名の教員の抽出を校長に依頼した [ 校長調査 ] 年間授業日数 / 年間授業時数 / 時間割の工夫 / 教育課程内 外の取り組み / 尐人数指導など / 校内研修 / 教員の指導力への評価 / 新学習指導要領で大切にしたいこと 課題 / 震災の影響 指導上の配慮など [ 教員調査 ] 習得 活用 言語活動への心がけ / 思考力 判断力 表現力等の育成にかかわる学習活動への心がけ / 年間指導計画の実施状況 / 教科書について / 習得 活用 言語活動の実施への不安 / 放課後の補習 / 宿題 家庭学習指導 / 新学習指導要領による児童の変化 / 悩み / 新学習指導要領で大切にしたいこと 児童に育てたい力 課題 / 震災の影響 指導上の配慮など 新教育課程に関する保護者調査調査概要 調査時期 調査方法 調査地域 調査対象 調査項目 2011 年 9~10 月 インターネット調査 全国公立小学校 1 年生 ~6 年生の子どもをもつ母親 7,440 名 =1,240 名 6 学年 調査対象について 約 191 万名のモニター母集団のうち 子どもをもつ既婚者 (25 歳 ~50 歳 ) 約 20 万名に対して予備調査を実施 このうち 公立小学校 1 年生 ~6 年生の子どもをもつ母親にアンケートの協力を依頼 学年 子どもの性別 母親の就業状況ごとに 必要なサンプルが集まった時点で調査を終了した 新学習指導要領の認知 /1 学期の授業について /1 学期の宿題 家庭学習 / 1 学期の子どもの学習へのかかわり 負担感 / 学校への期待 満足度など 以下では 各調査を 校長調査 教員調査 保護者調査と表記している 教員調査 国語 算数は 1 年生 ~6 年生の学級担任のうち その教科を担当している教員を母数としている ( 国語 846 名 算数 849 名 ) 社会 理科は 3 年生 ~6 年生の学級担任のうち その教科を担当している教員を母数としている ( 社会 524 名 理科 412 名 ) 保護者調査 保護者に 1 学期のことをたずねた質問において 2 学期制の学校の場合は 夏休み前までのことを回答してもらった 調査のダイジェスト資料はこちらよりご覧ください http://benesse.jp/berd/center/open/report/syo_shinkatei/2011/index.html 2

1.1 学期の授業では 国語で 4 割強 算数で 3 割弱の教員が 進度に遅れがあると回答 どの学年でも 約半数の学校が 国の定めている標準授業時数より多い時数を設定しているにも関わらず 1 学期の授業が年間指導計画より 遅れている とする教員は 国語で 41.5% 算数で 27.0% を占める 年間指導計画からの遅れがみられた原因には 学習内容や教科書の分量が多い ( 国語 60.7% 算数 57.6%) ことと合わせて 児童間の学力差が大きい ( 算数 71.2% 国語 47.3%) ことがあげられている 図 1: 年間総授業時数 ( 校長調査 ) 標準未満標準どおり 標準より 1~ 35 時間多い 標準より 36~ 70 時間多い 標準より71 無回答 時間以上多い 不明 平均授業時数 ( 時間 ) 学習指導要領標準時数 1 年生 0.8 2 年生 1.2 3 年生 0.0 4 年生 0.4 5 年生 0.0 6 年生 0.0 46.9 49.0 48.2 49.0 49.4 49.8 13.5 13.5 14.7 14.3 14.3 16.3 14.7 15.9 15.1 11.8 11.8 10.6 18.8 16.3 18.0 20.4 21.2 20.4 5.3 4.1 4.1 4.1 3.3 2.9 881.9 938.2 976.7 1012.9 1015.1 1013.1 850 910 945 980 980 980 1 単位時間 45 分 年間総授業時数の平均は 無回答 不明を除いて算出している 図 2: 年間指導計画の実施状況 ( 教員調査 ) 図 3: 年間指導計画からの遅れの理由 ( 教員調査 ) 学習内容や教科書の分量が多い 児童間の学力差が大きい 教科書の変更に伴い 教材研究が不足している 活用 の学習に時間がかかる 学習内容や教科書の内容が難しい 観察 実験に時間がかかる 国語 社会 算数 理科 0 40 80 33.6 25.9 22.2 47.3 60.7 0 40 80 9.6 20.9 23.5 22.6 38.3 0 40 80 14.8 21.4 34.9 57.6 71.2 0 40 80 13.0 10.1 21.7 23.2 18.8 49.3 その他 24.5 28.7 15.3 23.2 複数回答 国語 社会 算数では 観察 実験に時間がかかる の項目をたずねていない 計画より遅れている と回答した教員のみ対象 ( 国語 n=351 社会 n=115 算数 n=229 理科 n=69) 3

2. 授業の遅れに対しては授業内での対応を予定 また 長期休業中の学習指導 実施は 5 割を超える 授業の遅れに対しては 全体的に授業の進度を速める 重点を置く単元を設ける などの授業内での対応が予定されている また 54.7% の学校が 長期休業中の学習指導の実施 を予定している 図 4: 年間指導計画の遅れへの対応 ( 教員調査 ) 図 5: 長期休業中の学習指導の実施 ( 校長調査 ) 長期休業中の学習指導 2011 年 2010 年 0 20 40 60 54.7 48.8 対象の児童 (1 つに ) 児童全員 16.4% 希望する児童全員 48.5% 学習の状況に課題がある児童のみ 30.6% 棒グラフは 実施している の % 対象の児童 の数値は 長期休業中の学習指導を 実施している と回答した教員対象 その他 無回答 不明は省略している 2010 年の数値は 第 5 回学習指導基本調査 ( 全国の公立小学校の校長および教員を対象に 2010 年 8~9 月に実施 ) の結果 4

3. 授業についていけない児童 が 増えた 2.5 割 児童間の学力格差 が 大きくなった 4 割 教員は 移行措置期間も含めた児童の変化として 授業についていけない児童 の増加 ( 増えた 26.3%) 疲れている児童 の増加 ( 増えた 39.3%) 児童間の学力格差 の拡大 ( 大きくなった 40.1%) などを感じている 思考力 判断力 表現力等にかかわる児童の変化としては 分かりやすく伝えたり 説明できる児童 感じたことを表現できる児童 などの増加を感じている教員もいるが 3 割弱にとどまり 全ての項目で 変わらない という教員が 6~8 割台存在した 図 6: 児童の変化 1( 疲れ 授業理解 学習意欲 学力格差など )( 教員調査 ) 増えた変わらない減った無回答 不明 疲れている児童 授業についていけない児童 26.3 39.3 63.9 55.2 1.3 5.5 4.3 4.3 学習習慣がついている児童 20.7 68.8 6.0 4.5 学習意欲のある児童 16.0 74.3 5.6 4.0 高まった 変わらない 低くなった 無回答 不明 児童集団の学力水準 13.9 74.2 7.7 4.1 児童間の学力格差 大きくなった 変わらない 小さくなった無回答 不明 40.1 54.1 3.7 2.1 図 7: 児童の変化 2( 思考力 判断力 表現力等の育成にかかわる学習 )( 教員調査 ) 分かりやすく伝えたり 説明できる児童 増えた 変わらない 減った 無回答 不明 28.5 63.7 4.0 3.8 感じたことを表現できる児童 26.7 64.9 4.7 3.7 考えを伝え合ったり 議論できる児童 21.8 70.0 4.5 3.7 基礎的 基本的な知識 技能の 習得 が十分にできている児童 17.7 71.1 7.0 4.1 思考力 判断力 表現力が育っている児童 17.4 72.7 5.9 4.0 考えをまとめて論述できる児童 13.7 77.0 5.4 3.9 事実を正確に理解できる児童 8.5 83.6 3.6 4.3 情報を分析 評価できる児童 6.3 84.9 4.7 4.0 5

4. 活用 の時間の確保への不安は 各教科で 6~8 割を占める 教員が授業において多くするように特に心がけている指導は 算数の 習得 が 78.8% 国語の 習得 が 60.3% のほか 算数における 活用 が 45.7% 国語における 言語活動 が 58.2% となっている 一方 活用 の学習時間の確保や 習得 活用 を関連させて思考力 判断力 表現力等を育成することへの不安を 各教科で 6~8 割の教員が抱えている 教材研究 教材準備の時間が十分にとれない という悩みを抱える教員は 9 割を超える ( とてもそう思う + まあそう思う の合計 ) 図 8: 習得 活用 言語活動への心がけ ( 教員調査 ) 国語社会算数理科 0 40 80 0 40 80 0 40 80 0 40 80 習得 60.3 44.5 78.8 51.2 活用 27.5 23.5 45.7 25.2 言語活動 58.2 15.5 30.7 23.3 多くするように特に心がけている の % 図 9: 習得 活用 探究 言語活動の実践への不安 ( 教員調査 ) 0 20 40 60 80 100 活用 を中心とした学習の時間を十分に確保できるか不安である 習得 活用 を関連させて思考力 判断力 表現力等を育成できるか不安である 教材研究が不足している 習得 活用 探究 に関する教員間の共通理解が不足している 習得 を中心とした学習の時間を十分に確保できるか不安である 授業において言語活動を充実させられるか不安である 基礎的 基本的な知識 技能の 習得 を十分に行えるか不安である 79.0 70.2 69.3 61.9 74.7 68.6 68.7 66.3 69.6 62.2 48.6 56.0 63.7 59.8 48.6 51.4 63.3 55.5 55.7 50.7 55.7 63.7 58.1 58.8 54.8 53.1 54.3 48.7 国語社会算数理科 とてもそう思う + ややそう思う の % 図 10: 教員の悩み ( 教員調査 ) 0 20 40 60 80 100 教材研究 教材準備の時間が十分にとれない 92.5 教育行政が学校現場の状況を把握していない 探究 に対する取り組みが不足している 学力が低い児童の学習意欲を保つことが難しい 児童間の学力差が大きくて授業がしにくい 81.8 76.9 76.4 75.8 外国語活動の教材研究 準備が不足している 65.9 年間の授業時数が足りない 学力が高い児童の学習意欲を保つことが難しい 43.4 51.6 教科書の使い方や授業内容に関して保護者の理解を得るのが難しい 21.7 とてもそう思う + まあそう思う の % 6

5.4 分の 3 以上の保護者は 学校の教育 指導に満足している 新教育課程について 授業時数の増加は 88.6% 学習内容の増加は 87.0% の保護者が認知しているが 思考力 判断力 表現力等の育成の重視 ( 学習内容の質的変化 ) を認知している保護者は 58.7% とやや低い ( よく知っている + まあ知っている の合計 ) 今年度 1 学期の学校の教育 指導に対する総合的な満足度は 76.9% である 基礎的な知識を習得させる こと (78.9%) 見学や実物にふれるなどの体験をさせる こと (67.9%) への満足度は比較的高く 考える力や判断する力を伸ばす こと (54.6%) などへの満足度はやや低い ( とても満足している + まあ満足している の合計 ) 図 11: 新学習指導要領の認知 ( 保護者調査 ) 0 20 40 60 80 100 前の学習指導要領よりも授業時間数が増えた 38.0 50.6 [88.6] 前の学習指導要領よりも学習内容が増えた 35.3 51.7 [87.0] 今年度から小学校で新しい学習指導要領が全面実施された 21.3 56.5 [77.8] 知識の習得だけでなく 考える力や表現する力を 17.4 育てることも重視されているよく知っている 41.3 まあ知ってる [58.7] [ ] は よく知っている + まあ知っている の % 図 12: 学校への総合的な満足度 ( 保護者調査 ) 4.9 72.0 21.0 2.2 とても満足しているまあ満足しているあまり満足していないまったく満足していない 図 13:1 学期の学校への期待 満足度 ( 保護者調査 ) 期待満足度 100 80 60 40 20 0 0 20 40 60 80 100 [96.8] 37.8 59.0 基礎的な知識を習得させる 9.0 69.9 [78.9] [92.6] 51.0 41.6 見学や実物にふれるなどの体験をさせる 9.5 58.4 [67.9] [87.7] 47.7 40.0 学習習慣をつける 7.7 52.5 [60.2] [93.5] [93.0] [83.1] 43.0 41.8 54.4 50.5 51.2 28.7 表現する力やコミュニケーションする力を伸ばす 学力や能力を客観的に評価する 考える力や判断する力を伸ばす [87.6] 47.5 40.1 学ぶ意欲を高める 45.7 [51.2] 5.5 [90.4] 49.6 40.8 調べる力を伸ばす 44.7 [49.9] 5.2 [65.3] 1 人ひとりの学力や 43.3 22.0 33.2 [36.7] 興味に応じた指導をする 3.5 まあ期待しているとても期待しているまあ満足しているとても満足している [ ] は とても期待 ( 満足 ) している + まあ期待( 満足 ) している の % あまり期待( 満足 ) していない まったく期待 ( 満足 ) していない ( 満足度について ) どちらともいえない は省略している 6.9 4.8 5.7 50.7 50.3 48.9 [57.6] [55.1] [54.6] 7

6. 小学校の学習量については 今くらいがいい と 66.5% の保護者が回答 現在の小学校の学習内容の量に対して 今くらいがいい と考える保護者が 66.5% を占めている 今よりも増やしたほうがいい と考える保護者は 28.6% である 図 14: 学習内容の量への意識 ( 保護者調査 ) 28.6 66.5 4.8 今よりも増やしたほうがいい 今くらいがいい 今よりも減らしたほうがいい < ご参考 > 小学校 : 学習指導要領の改訂と年間総授業時数の変化 (1989 年 ~) 学習指導要領の改訂と特徴 1989 年 学習指導要領 告示 (1992 年度全面実施 ) 新しい学力観と個性尊重の教育 低学年に 生活科 導入 年間総授業時数 ( 時間 ) 1 年生 2 年生 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生合計 850 910 980 1,015 1,015 1,015 5,785 1998 年 学習指導要領 告示 (2002 年度全面実施 ) 生きる力 の育成と ゆとり の確保 授業時数の大幅削減と教育内容の厳選 総合的な学習の時間 の導入 782 840 910 945 945 945 5,367 2003 年 学習指導要領 一部改正 学習指導要領を最低基準とし 学力重視を強調 2008 年 学習指導要領 告示 (2009 年度 ~ 移行措置期間 2011 年度全面実施 ) 生きる力 の育成 基礎的 基本的な知識 技能の習得 思考力 判断力 表現力等の育成 確かな学力を確立するために必要な時間の確保 学習意欲の向上や学習習慣の確立 豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実 移行措置期間 816 875 945 980 980 980 5,576 全面実施後 850 910 945 980 980 980 5,645 1 単位時間は 45 分 2008 年 学習指導要領 告示により 年間総授業時数の変化があった学年にアミカケをしている < ご参考 > 小学校 : 教科書のページ数の変化 (1989 年使用 ~) 1977 年告示 学習指導要領 1989 年使用 1989 年 (1987 年検定 ) 1989 年告示 学習指導要領 2000 年使用 2000 年 (1998 年検定 ) 1998 年告示 学習指導要領 2002 2002 年使用年 (2000 年検定 ) 2003 年 学習指導要領 一部改正 2005 2005 年使用年 (2003 年検定 ) 2008 年告示 学習指導要領 2011 2011 年使用年 (2008 (2009 年検定 )) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 ( ページ ) 1,321 1,242 1,225 1,422 1,781 756 665 604 648 757 文部科学省資料をもとに作成 学習指導要領の改訂 ( 一部改正 ) ごとに 主な教科書改訂を取り上げ その使用開始年度 検定年度 ページ数を示している 各教科のページ数は 各社全点合計ページ数の平均 ( 社会 理科は 3 年生 ~ 6 年生 ) 表紙と見返しを除いた総ページ数を B5 換算している [ ] は 4 教科の合計 928 860 960 1,078 401 443 432 491 1,436 [3,469] [3,278] [3,090] [3,639] 671 国語社会算数理科 [4,645] <Benesse 教育研究開発センターの活動 /Benesse 教育情報サイトでの情報提供について > Benesse 教育研究開発センター (http://benesse.jp/berd/) では 今後も 時代の変化に即したテーマで調査や研究活動を行い その結果を広く社会に開示することで さまざまな方々との議論の輪を広げていきたいと考えています 今回の 新教育課程に関する調査 の詳細もこちらのサイトでご覧いただけます Benesse 教育情報サイト (http://benesse.jp/) では ベネッセが保有する教育関連のデータを公開しています 8