淀川水系流域委員会第 71 回委員会 (H20.1 審議参考資料 1-2 河川管理者提供資料

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S1:Chl-a 濃度 8.5μg/L S1:Chl-a 濃度 8.4μg/L B3:Chl-a 濃度 8.0μg/L B3:Chl-a 濃度 7.5μg/L B2:Chl-a 濃度実測値 67.0μg/L 現況 注 ) 調整池は現況の計算対象外である S1:Chl-a 濃度 8.7μg/L S1:

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様式第 1 ( 裏面 ) 第 5 条第 3 項関係 有害物質使用特定施設又は有害物質貯蔵指定施設の別 有害物質使用特定施設又は有害物質貯蔵指定施設の構造 有害物質使用特定施設又は有害物質貯蔵指定施設の設備 有害物質使用特定施設又は有害物質貯蔵指定施設の使用の方法 施設において製造され 使用され 若し

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S1:Chl-a 濃度 18.6μg/L S1:Chl-a 濃度 15.4μg/L B3:Chl-a 濃度 19.5μg/L B3:Chl-a 濃度 11.0μg/L B2:Chl-a 濃度実測値 33.7μg/L 現況 注 ) 調整池は現況の計算対象外である S1:Chl-a 濃度 16.6μg/

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森林・河川等の環境中における 放射性セシウムの動き

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塩分 大岡分水路 表層 底層 図 1-2 塩分の水平分布 ( 左図 : 表層 右図 : 底層 ) 調査の結果 表層の塩分は 東京湾西岸で低く 東岸に向かうにしたがって高くなる傾向が確認されました 特に 隅田川や荒川 鶴見川, 大岡分水路の河口付近では 塩分が低くなっており これは調査日の3 日前に降

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3. 阿武隈川の現状と課題 利水に関する事項 阿武隈川流域内には環境基準点が 29 地点(湖沼を除く)設定されています BOD75%値の近 1 ヵ年平均値を見ると 大半の環境基準点では環境基準値を満たしていますが 環境基準値 を超過している地点も 3 地点あります 特に郡山市街地付近では BOD75


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45 197 1 7 1967 19761977 7 69 H19.12.27 1-2-2P.93 34 1975 1977 1976 1967 1975 1-12-

1967 19761977 2-13-

別紙 -159-23-

別紙 -159-24-

別紙 -1526 25 2 SS(mg/L) 15 1 5 H13.1 H13.2 H13.3 H13.4 H13.5 H13.6 H13.7 H13.8 H13.9 H13.1 H13.11 H13.12 5 Chl-a(μg/L) 4 3 2 1 Fragilaria:12(cells/mL) H13.1 H13.2 H13.3 H13.4 H13.5 H13.6 H13.7 H13.8 H13.9 H13.1 H13.11 H13.12 2 DO(mg/L) 15 1 5 H13.1 H13.2 H13.3 H13.4 H13.5 H13.6 H13.7 H13.8 H13.9 H13.1 H13.11 H13.12 15 COD(mg/L) 1 5 H13.1 H13.2 H13.3 H13.4 H13.5 H13.6 H13.7 H13.8 H13.9 H13.1 H13.11 H13.12 図 -3(2) 鉛直一次元モデル ( 前回 ) と鉛直二次元モデル ( 今回 ) による現況再現の比較 ( 比奈知ダム平成 13 年 ) 5-3-

別紙 -1526 T-P(mg/L).1.8.6.4.2 H13.1 H13.2 H13.3 H13.4 H13.5 H13.6 H13.7 H13.8 H13.9 H13.1 H13.11 H13.12 2 T-N(mg/L) 1.5 1.5 H13.1 H13.2 H13.3 H13.4 H13.5 H13.6 H13.7 H13.8 H13.9 H13.1 H13.11 H13.12 図 -3(3) 鉛直一次元モデル ( 前回 ) と鉛直二次元モデル ( 今回 ) による現況再現の比較 ( 比奈知ダム平成 13 年 ) 2 下流河川モデルモデルは 木津川の水質観測地点 3 箇所 ( 比土橋 大野木橋 長田橋 ) を選定し 平成 6 年 ~ 平成 15 年の実測データと予測結果の比較により検証を行った 検証の結果 水温 SSは ほぼ変動状況を再現できていることを確認した なお BODは比土橋下流で流入河川が多く 出水時のデータ数も不足しているため 特に出水時の挙動の再現性が十分でない結果となった 水温 ( ) 水温 ( 計算値 ) 水温 ( 実測値 ) 35 3 25 2 15 1 5 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 BOD(mg/l) 1 8 6 4 2 BOD( 計算値 ) BOD( 実測値 ) 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 SS(mg/l) SS( 計算値 ) SS( 実測値 ) 5 4 3 2 1 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 流量 (m3/s) 比土橋 流量 ( 比土橋 ) 2 15 1 5 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 図 -4(1) 下流河川モデルの検証 平成 6 年 (1994 年 )~15 年 (23 年 ) 6-31-

別紙 -1526 水温 ( ) 水温 ( 計算値 ) 水温 ( 実測値 ) 35 3 25 2 15 1 5 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 水温 ( ) 水温 ( 計算値 ) 水温 ( 実測値 ) 35 3 25 2 15 1 5 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 SS(mg/l) SS( 計算値 ) SS( 実測値 ) 5 4 3 2 1 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 SS(mg/l) SS( 計算値 ) SS( 実測値 ) 5 4 3 2 1 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 BOD(mg/l) BOD( 計算値 ) BOD( 実測値 ) 1 8 6 4 2 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 BOD(mg/l) BOD( 計算値 ) BOD( 実測値 ) 1 8 6 4 2 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 流量 (m3/s) 流量 ( 大野木橋 ) 2 15 1 5 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 流量 (m3/s) 流量 ( 長田橋 ) 2 15 1 5 94/1 95/1 96/1 97/1 98/1 99/1 /1 1/1 2/1 3/1 大野木橋長田橋図 -4(2) 下流河川モデルの検証 平成 6 年 (1994 年 )~15 年 (23 年 ) (3) 影響予測 ( 貯水池内およびダム直下流の水質 ) 貯水池の影響予測は 平成 6 年 ~15 年の流況により 貯水池運用を行った場合の貯水池の水温 水質変化について行った 図 -5および図-6に 表面取水の運用による放流水温 水質の予測結果を示す 予測結果から 前回の鉛直一次元モデルでの予測結果と同様に 水温 富栄養化 底層の溶存酸素量について 保全対策の検討が必要となった 1 放流水温について放流水温は 2 月 ~5 月にかけて 貯水池が冷却されるため 放流水温が流入水温を少し下回る傾向にあるが ほとんど差はない 平成 6 年の夏期は 他の年に比べて放流水温が流入水温より低くなる傾向が見られるが これは渇水により流入量に比べて放流量が多いため 放流水温が低くなるものと考えられる 夏期は日射によって表層付近が温められるため 表層付近の水温は流入水温より高くなり 夏から冬にかけて放流水温が流入水温より高くなることが多い 2 放流水の濁水の長期化現象について放流水の濁水は SS1 mg /L を指標として 放流水の SS を評価した結果 SS が 1 mg /L を上回る日数は 流入水に比べて放流水の方が少なくなる傾向となった 7-32-

別紙 -1526 H6~15 の各月平均水温を比較 ( 回 ) ~-1. -1.~.1~1. 1.1~2. 2.1~ 1 8 6 4 2 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 ダム建設前と建設後 ( 保全対策 ) の水温差 ( 比土橋 ) 日数 ( 日 ) 15 12 9 6 3 ダム建設前ダム建設後 ( 保全対策 ) H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 SSが25mg/lを上回る日数 ( 比土橋 ) ( 回 ) ~-1. -1.~.1~1. 1.1~2. 2.1~ 1 8 6 4 2 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 ダム建設前と建設後 ( 保全対策 ) の水温差 ( 大野木橋 ) 日数 ( 日 ) 15 12 9 6 3 ダム建設前ダム建設後 ( 保全対策 ) H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 SS が 25mg/l を上回る日数 ( 大野木橋 ) ( 回 ) ~-1. -1.~.1~1. 1.1~2. 2.1~ 1 8 6 4 2 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 ダム建設前と建設後 ( 保全対策 ) の水温差 ( 長田橋 ) 日数 ( 日 ) 15 12 9 6 3 ダム建設前ダム建設後 ( 保全対策 ) H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 SS が 25mg/l を上回る日数 ( 長田橋 ) 3 ダム建設前ダム建設後 ( 保全対策 ) BOD(mg/l) 2 1 H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 BOD 年間平均値 ( 比土橋 ) BOD(mg/l) 3 2 1 ダム建設前ダム建設後 ( 保全対策 ) H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 BOD 年間平均値 ( 大野木橋 ) BOD(mg/l) 3 2 1 ダム建設前ダム建設後 ( 保全対策 ) H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 BOD 年間平均値 ( 長田橋 ) 図 -9 下流河川の水温 水質の経年変化 ( 保全対策あり ) 12-37-

別紙 -1526 4. 学識経験者のコメント ( 川上ダム自然環境保全委員会 ) 貯水池の富栄養化については アオコの発生が長期化するような水質のレベルではないと考えられる また 水質障害が発生する可能性は低いと考えられるが モニタリングを行い 適切な保全対策の運用を実施していただきたい 水質シミュレーションの結果 秋から温水放流となっているが 水温については 年間を通じた流入水温に合わせた放流 ( 等流入水温放流 ) にこだわらず 生物への影響が小さい夏場に高めの水温を優先して放流するなど 生物の生態を踏まえて環境目標を設定し 時期に応じた施設運用を考えるべきである 貯水池の水温の変動は施設の運用方法による影響が大きいので さらに改善できる項目であり 検討を継続して より効果的な運用を図られたい 水質シミュレーションの結果から影響を予測しているが 貯水池およびダム直下流では 年毎の流況により水温 水質が変化することが予想される よって 適切なモニタリングを行い 任意の水深で取水可能な選択取水設備などを効果的に使用しながら影響が軽減されると考えられるダム運用を行っていただきたい 13-38-