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Transcription:

道水路等境界調査測量図作成要領 平成 2 9 年 2 月 道路局道路部道路調査課 1

はじめに 横浜市では 道路や水路に接する土地との境界を明らかにすることを 境界調査 といっています 道路や水路に接する土地を所有する方が境界調査を必要としたときは その方からの申請によって関係土地所有者と横浜市が立会協議を行います 境界調査の作業については 横浜市が契約している測量事業者が行う方法と申請者が依頼した測量事業者が行う二通りの方法があります 前者は 申請受付順に作業を行うため 直ちに着手できるとは限りませんが 後者の場合は 申請地だけの測量事業者となるため 比較的早く作業を行うことができます しかし 作成する境界調査図は 測量作業費用が横浜市の負担であるか申請者側の負担であるかに係わらず 同じ扱いで一般の閲覧に供するため その作成方法を統一する必要があります この冊子は 申請者が依頼された測量事業者用に境界調査図を作成するまでの一連の流れを要領としてまとめたものです これを参照にしていただき 今後の作業に生かしていただきたいと思います よろしくお願い致します

目次 第 1 章総則 1 第 1 節通則 1 第 2 節測量実施の準備 2 第 2 章調査作業 3 第 1 節資料調査 3 第 2 節現地調査 4 第 3 章境界確定作業 4 第 1 節境界明示 4 第 2 節境界復元 5 第 3 節境界立会 5 第 4 節境界標設置 6 第 4 章多角測量 10 第 1 節多角測量 10 第 2 節公共基準点 ( 関係多角点を含む ) 使用の規定及び制限 10 第 3 節その他の基準点使用の規定及び制限 13 第 5 章境界点確定測量 16 第 6 章境界調査図作成 17 第 7 章測量成果の適用区分 20 第 8 章成果品 21 別紙 1 図面作成要領 22~25 別紙 2 手簿の様式 26~31 別紙 3 境界調査実施距離報告書 32 別紙 4 境界調査作業の流れ 33

第 1 章総則 第 1 節通則 ( 目的 ) 第 1 条この作成要領は 道水路等境界調査測量を申請者負担で行う場合の作業の規格を統一し 必要な精度を維持することを目的とします ( 作業の種類 ) 第 2 条作業は 次の各号に掲げるものを行います 1 調査作業 (1) 資料調査 (2) 現地調査 2 境界確定作業 (1) 境界明示 (2) 境界復元 (3) 境界立会 (4) 境界標設置 3 多角測量 4 境界点確定測量 5 境界調査図作成 ( 作業の実施 ) 第 3 条申請者 ( 申請者から依頼された測量事業者を含む 以下同じ ) は それぞれの作業の内容に応じてこの作成要領に従い 本市担当係員 ( 以下 係員 と言う ) と協議して実施してください ( 作業の確認 ) 第 4 条申請者は 第 1 章第 2 条に掲げる作業において 係員の確認を得ながら 後続の作業を行います ( 官公庁その他への手続き ) 第 5 条申請者は 作業の実施にあたり 関係官公庁その他に対して交渉を要するとき 又は 交渉を受けたときは 遅滞なくその旨を係員に報告し 指示を受けてください ( 諸法規の遵守 ) 第 6 条申請者は 作業の実施にあたり 関連する諸法規を遵守し 作業の円滑な推進

を図ってください 2 作業の実施にあたり 他人の土地への立入りもしくは 農作物 工作物等の伐採 除去等を行う必要があるときは 事前に関係地権者等の承諾を得てください 3 他人の土地 建物等に立入る場合は 不要な言葉を慎み 不安 悪感情を与えないように注意してください ( 安全管理及び事故防止 ) 第 7 条申請者は 作業の実施にあたり 周囲の諸事情を考慮し 作業者の安全を確保することはもとより 交通の障害等 第三者に迷惑を及ぼす事のないよう 十分注意して作業を進めてください ( 疑義 ) 第 8 条申請者は 作業内容並びに作業方法に疑義を生じたときは 事前に係員と協議してください ( 変更及び中止 ) 第 9 条本市において特に必要と認めたとき並びに立会協議が不調になった場合には 作業の変更又は中止をすることがあります ( 秘密の保持及び境界調査図の公開 ) 第 10 条申請者は 作業上知り得た秘密を他に漏らさないでください また 係員が貸与した資料については 無用の混乱を避けるため 一般に公開していないものもありますので取扱いには十分注意してください 2 この作業で作成し本市に提出した境界調査図は 本市の所有とし 本市の責任において一般に公開します ( 個人情報の保護 ) 第 11 条申請者は 作業上知り得た個人情報の取り扱いについては 個人情報の保護に関する法令等を遵守し 個人の権利利益を侵害することのないよう 個人情報を適正に取り扱ってください 第 2 節測量実施の準備 ( 測量成果及び点の記の騰写 ) 第 12 条申請者は 必要な基準点の測量成果及び点の記を謄写し 厳密に読み合わせて 点検してください

( 機器の検定等 ) 第 13 条申請者は あらかじめ測量に用いる測量機器の点検を行い その性能に支障がないよう調整しておいてください 2 機器の検定は 作業着手前に信頼のおける第三者機関に依頼して行ってください ただし 係員の承諾を得た場合はこの限りではありません ( 作業記簿等の様式 ) 第 14 条観測手簿 観測記簿及び計算簿等の測量成果は 別紙 2の標準様式を原則とします ただし 事前に係員の承諾を得た様式により作成することもできます 第 2 章調査作業 第 1 節資料調査 ( 資料調査 ) 第 15 条申請者は 作業を行うにあたって事前に必要な資料を調査し 係員の指示に従って使用する資料を調整しておいてください ( 調査する資料 ) 第 16 条調査する資料としては 次のようなものがあります ( ただし すべての資料があるとは限りません ) 1 境界復元するとき資料となる図面 (1) 過去の境界調査図 (2) 市有溝渠堤塘測量図 注 : 本市係員に依頼してください (3) 道路台帳平面図 ( 区域線図 ) (4) 地籍調査図 (5) 確定図 ( 土地区画整理図 土地改良図等 ) (6) 市道認定改廃原議図 注 : 本市係員に依頼してください 2 境界明示するとき参考となる図面 (1) 公図 (2) 地積測量図 (3) 土地宝典 (4) 道路台帳平面図 ( 現況図 ) (5) 市道認定路線図

(6) 特定図面 注 : 本市係員に依頼してください (7) 無代下付台帳 注 : 本市係員に依頼してください (8) 旧道路台帳図 耕地整理図 注 : 本市係員に依頼してください 第 2 節現地調査 ( 現地調査 ) 第 17 条申請者は 次の各号に掲げる調査をしてください 1 公共基準点 ( 関係多角点を含む ) の調査 2 境界標の調査 ( 基準点の調査 ) 第 18 条調査した成果をもとに 使用する基準点の滅失 移動等の有無を調査してください ( 境界標の調査 ) 第 19 条資料図があり 現地に境界標が見当たらないときは 図面記載距離に基づいて調査掘削してください なお 掘削に当たっては関係地権者及び一般市民への十分な配慮をし そのときの状況に応じて実施の可否を判断してください 2 掘削跡は 発生土により埋め戻しを行い 交通の障害又は一般市民への危険防止に必要な措置を講じてください 第 3 章境界確定作業 第 1 節境界明示 ( 要旨 ) 第 20 条境界明示とは 道水路等とそれに隣接する土地との境界が確定していない場合に 隣接地の所有者と立会協議の上 その境界を確定することをいいます ( 資料の調整 ) 第 21 条申請者は 第 2 章第 16 条第 2 項に掲げる資料を調査収集の上 係員に報告し 使用する資料の調整を行ってください

( 現地表示 ) 第 22 条係員の指示があった場合は 調整された資料と現地の状況に基づいて仮杭等を 設置してください 第 2 節境界復元 ( 要旨 ) 第 23 条境界復元とは 第 2 章第 16 条第 1 項に掲げる資料に基づき 現地において 滅失あるいは移動している境界標の復元を行うことをいいます ( 復元方法 ) 第 24 条原則的な復元方法は 関係する周囲の既存境界標からの距離法により行うものとします また 次の各号に掲げる復元方法により行っても構いません 1 移動していない既存境界標の座標値に基づいて滅失あるいは移動している境界標を復元する 2 既設の多角点又は新設された多角点により境界標を復元する ただし 多角点の新設方法は第 4 章多角測量により行ってください ( 復元点の確認 ) 第 25 条復元点が道路現況と著しく異なる場合は 立会いを実施する前に係員と調整してください ( 仮杭設置 ) 第 26 条立会を円滑に進めるため 事前に仮杭 ( 木杭及び鋲等 ) を民地内又は施設等に設置する場合は あらかじめ占用者又は施設の所有者に了解を得てから設置してください 第 3 節境界立会 ( 境界立会 ) 第 27 条申請者は係員と協議して決定した日時に 現地で測量及び杭打ち等立会業務に従事してください 2 立会いに従事する者は 専任従事者 1 名を含めて計 2 名以上でお願いします

第 4 節境界標設置 ( 境界標の埋設 ) 第 28 条申請者は 立会により決定した境界点に境界標の埋設を行ってください ( 境界標設置 撤去 ) 第 29 条境界標の埋設は 次の各号に掲げるところにより行います 1 原則として 石標を埋設しますが 埋設不可能の場合は本市規格の鋳物杭を設置します なお 鋳物杭も設置不可能の場合は本市規格のプレート又は鉄鋲を打設します 鉄鋲も打設不可能な場合は 十字の刻み 表示とします 構造物に表示するときは 必ず占用者の了解を得てから行ってください また 拡幅 払下げ等により一年以内に滅失する境界標については 本市係員の承諾を得て木杭又はプラスチック杭で表示することができます 2 石標は 界 の面を道路側に向けて埋設します 道路が交差する箇所においては 界 を幅員の狭い側に向けて埋設します 3 申請者が官公庁又は申請目的が開発事業及び自費工事の場合には コンクリート石標 鋳物杭については申請者の負担となります 土木事務所で購入証明書を発行しますので 使用する数量を係員に報告してください プレート及び鉄鋲については支給します 上記以外の申請の場合には コンクリート石標 鋳物杭も支給します また 不要になった仮杭 境界標等は必ず持ち帰り 本市の境界標については 当該区の土木事務所に返納してください 4 現場において 破損している石標 石標以外の境界標又は資料図において 図上表示 となっているものも 可能な限り規格の石標等を埋設してください 5 石標の頭部は 赤ペイントを塗布してください なお 鉄鋲及び刻みの場合は 周囲を赤ペイントで丸く囲みます 6 境界標が10cm 以上埋没している場合は 上乗せ又はふかせ上げ等により設置面と平らになるようにしてください ただし 未整備道路等で境界標の確認が困難となる場合には 地表面から頭部を 15cm 程度出すようにしてください 7 地盤が軟弱な箇所の埋設については 石標を固定する処置をしてください 8 埋設作業に際し 交通の障害と危険防止には十分留意してください 9 境界標設置 撤去は次のように行ってください (1) 作業概要

ア設置の場合引照点設置 舗装版切断 舗装版取壊し 掘削 境界標設置 埋戻し 舗装復旧 点検イ撤去の場合舗装版切断 舗装版取壊し 掘削 境界標撤去 埋戻し 舗装復旧 (2) 作業詳細アコンクリート石標設置 (12cm 12cm 90cm) ( ア ) 未舗装部分 ---------- 根巻基礎なし 埋戻しは発生土 深さ 75~90cm 埋設イコンクリート石標設置 (12cm 12cm 60cm) ( ア ) 未舗装部分 ---------- 根巻基礎なし 埋戻しは発生土 深さ 50~60cm 埋設 ( イ ) アスファルト部分 ---- 根巻基礎なし 埋戻しは 路盤下は発生土埋戻し 路盤部分は現地路盤材埋戻し 舗装部分の復旧はコンクリートモルタル復旧 5cm 程度 深さ 60cm 埋設 ( ウ ) コンクリート部分 ---- 根巻基礎なし 埋戻しは 路盤下は発生土埋戻し 路盤部分は現地路盤材埋戻し 復旧はコンクリートモルタル復旧 深さ 50~60cm 埋設ウ鋳物境界標設置 ( ア ) アスファルト部分 ---- 根巻基礎なし 路盤部分は現地路盤材埋戻し 舗装部分の復旧はコンクリートモルタル復旧 5cm 程度 深さ 30cm 埋設 ( イ ) コンクリート部分 ---- 根巻基礎なし 埋戻しは 路盤下は発生土埋戻し 路盤部分は現地路盤材埋戻し 復旧はコンクリートモルタル復旧 深さ 25~30cm 埋設エプレート境界標 (50mm 50mm 60mm) ( ア ) コンクリート構造物埋込 ---コンクリートカッター コンクリート構造物はつり ドリル削孔 接着材注入 プレート裏面に接着材塗布固定 コンクリートモルタル復旧 1.5cm 程度 ( イ ) コンクリート構造物の上 ---ドリル削孔 接着材注入 プレート裏面に接着材塗布固定オ境界鋲設置 (φ15mm 75mm) ( ア ) コンクリート部分 ----ドリル削孔 接着材注入 固定カコンクリート石標撤去 ( ア ) 未舗装部分 ----------- 埋戻しは発生土 コンクリート石標をすべて撤去する

( イ ) アスファルト部分 ----- 路盤下は発生土埋戻し 路盤部分は現地路盤材埋戻し 舗装部分の復旧はコンクリートモルタル復旧 5cm 程度 コンクリート石標をすべて撤去する キ鋳物境界標撤去 ( ア ) アスファルト部分 ----- 路盤下は発生土埋戻し 路盤部分は現地路盤材埋戻し 舗装部分の復旧はコンクリートモルタル復旧 5cm 程度 鋳物境界標をすべて撤去する

90cm5cm60cm(90cm 境界石標埋設基準 1 使用例 ( スタンダード型 ) 民地 官地 境界線 12 埋設例 この面に 界 標準埋設例 未整備道路等で確認が困難となる場合 ( 車両 歩行者及び構築物等に支障のない場合 ) 3 境界石標埋設方向 界 の面を道路側に向けて埋設 道 )道 道 道 鋳物杭埋設基準 使用例については 境界石標と同じです 設置面と段差が生じないように埋設してください プレート埋設基準 原則として 道水路( 官地 ) 側に埋設します 車両が通行する箇所には設置しません 設置面と段差が生じないように埋設します ただし 歩行者の通行がない擁壁等の上部に設置する場合はこの限りではありません

第 4 章多角測量 第 1 節多角測量 ( 基準とする点 ) 第 30 条横浜市公共基準点及び次に掲げる関係多角点を既知点としてください ただし 後続の作業として 道路台帳図の補正がある場合には必ず横浜市公共基準点を使用してください (1) 道路調査課設置の一級 二級多角点 (2) 道路移管等により道路調査課の規定に基づき設置された多角点 (3) 境界調査により設置された多角点 ( 既知点が一級多角点以上のものとする ) (4) 他局において道路調査課の規定に基づき設置された多角点 なお おおむね 100m 以内に上記の基準点が設置されていない場合には 第 2 項に掲げる基準点を使うことができます 2 その他使用できる基準点 (1) 街区基準点 ( 境界調査では 公共座標の扱いではなく任意座標の扱いにとなります ) (2) 任意の多角点 ( 作業の種類 ) 第 31 条多角測量は 次の各号に掲げる作業を行います 1 計画 2 選点 3 標識の設置 4 観測 5 計算 第 2 節公共基準点 ( 関係多角点を含む ) 使用の規定及び制限 ( 機器 ) 第 32 条観測に使用する機器は 次の表に定めるもの又はこれらと同等以上のものとし ます

区分トータルステーション測距儀セオドライトレベル鋼巻尺 1 2 級多角測量 2 級トータルステーション 2 級測距儀 2 級セオドライト 3 級レベル JIS 1 級 2 機器の性能については 測量法第 34 条により定められた 作業規程の準則 別表 1の測量機器級別性能分類表によるものとします ( 選点 ) 第 33 条多角点は 測量地域内になるべく均等に配置し 標識の保全と後続作業の利便 性を考慮して 最も良好な多角点網が構成できるように選点してください 2 多角点には 等級別に一連番号を付けてください ( 多角点の等級及び密度 ) 第 34 条多角点の密度は 次により行ってください 1 1 級多角路線は 公共基準点から出発して他の公共基準点に結合してください 2 2 級多角路線は 公共基準点又は前項で設置した多角点から出発し これらの点に 結合してください 区分 1 級多角測量 2 級多角測量 既知点 2 点以上 同左 標準点間距離 50~200m 25~100m 標準路線長 500m 200m 1 路線の辺数 7 辺以下 10 辺以下 ( 観測 ) 第 35 条距離の測定及び水平角並びに鉛直角の観測は 各種の誤差をできるだけ少なく するよう細心の注意をはらい 次の各号に定めるところにより実施してください (1) 水平角観測は 方向観測法とし 対回数及び制限は以下のとおりとします 区分 1 級多角測量 2 級多角測量 対回数 2 2 観測差 20 40 倍角差 30 60 目盛 0 90 0 90

(2) 鉛直角の観測は 望遠鏡正及び反の位置で行い 1 視準 1 読定の1 対回観測とし ます 区分 1 級多角測量 2 級多角測量 対回数 1 1 高度常数差 30 60 (3) 測距儀及びセオドライトの器械高と反射鏡高及び目標高は原則として一致させて ください (4) 光波測距儀による距離測定のセット数と較差の制限等は 次の各号に掲げるとこ ろにより行ってください アセット数 2 セット (2 読定を 1 セット ) イセット内の較差 ウセット間の較差 10mm 以内 20mm 以内 エ測定条件 ( ア ) 各セットの測定間隔は 5 分以上とします ( イ ) 反射鏡は高度角 (α) が大きくても偏心が生じない型式のものを使用してください (5) 鋼巻尺による距離測定のセット数と較差等は 次の各号に掲げるところにより行います アセット数 1セット (2 読定の較差 3mm 以内 ) イ往復較差 1/10,000 以内 ただし 25m 以下は 2mm 以内とします ウ測定条件等舗装道路又はコンクリート構造物表面上等において 強い直射日光のもとでの測定は行わないでください ( 計算 ) 第 36 条計算とは 観測値等を用い新点の測量成果を得るために行う各種手簿上の計算から平均計算に至る全ての諸計算をいいます ( 計算の単位 諸補正等 ) 第 37 条新点の座標値 標高及びこれらに関連する諸要素の計算は 観測値を用いて次表に掲げる位まで算出してください

なお 縮尺係数は使用する既知点の中数とします 座標値 (X.Y) 標高 (H) 角の値距離の値 mm 位 cm 位 1 位 mm 位 2 距離の測定値には 次の補正を行います (1) 定数補正 (2) 温度補正 ( 鋼巻尺による測定値 ) (3) 気象補正 ( 光波測距儀による測定値 ) (4) 傾斜補正 (5) 投影補正 (6) 平面直角座標面上への補正 (S s/s) ただし Sは楕円体面上の長さ s は平面直角座標面上の長さとします 3 多角測量計算を行う際の与点方向角の値は 横浜市公共基準点等の成果表の数値を使用してください ( 標準精度 ) 第 38 条 1 2 級多角の標準精度は次のとおりとします なお 単路線以外の多角については 既知点から既知点までの開放にて点検を行い 標準精度と比較してください 区分 1 級多角測量 2 級多角測量 方向角の閉合差 10 +10 α 15 +15 α 座標の出会差 3cm +3cm S かつ 1/10000 3cm +3cm S かつ 1/5000 α: 夾角数 S: 距離 ( km ) ただし 係員の承諾を得たものはこの限りではありません 第 3 節その他の基準点使用の規定及び制限 ( 機器 ) 第 39 条第 4 章第 32 条に準じます ( 選点 ) 第 40 条第 4 章第 33 条に準じます

( 多角網 ) 第 41 条原則として 2 点以上の既知点を使用し 結合もしくは閉合多角網とします なお これによりがたい場合は開放多角網とすることができます また 標準点間距離は 30~100mとします 2 開放多角 ( オープン ) を設置する場合の注意境界調査対象箇所の状況 ( 行き止まり道路等 ) により また既知点の配点状況等により やむを得ず開放多角 ( オープン ) を採用する場合は 原則として 1 点の設置にとどめ 次に示す点検を行ってください r A ( 観測 ) B l 既設基準点等新設多角点 Aを観測すると共に Bについても観測を実施する A+B-360 ±20 を点検基準とし 制限内であればAの観測角をそのまま採用します また l rとし やむを得ない場合でも l<1.5rとしてください 第 42 条距離の測定及び水平角並びに鉛直角の観測は 各種の誤差をできるだけ少なくするよう細心の注意をはらい 次の各号に定めるところにより実施してください なお 致心作業は入念に行ってください (1) 水平角の観測は 方向観測法とします (2) 水平角の観測において所定の対回数の観測を行う場合は 各対回ごとに水平目盛を所定の位置に変えてください なお 観測の良否の点検は倍角差又は観測差により行います (3) 鉛直角の観測は 望遠鏡正又は反の位置で行い 1 視準 1 読定の 1 対回観測を行います 2 光波測距儀による距離測定のセット数と較差の制限等は 次の各号に掲げるところにより行ってください (1) セット数 2 セット (2 読定を 1 セット ) (2) セット内の較差 20mm 以内

(3) セット間の格差 20mm 以内 3 鋼巻尺による距離測定のセット数と較差等は 次の各号に掲げるところとします (1) セット数 1 セット (2 読定の較差 5 mm ) (2) 往復較差 距離の 1/3000 以上 (3) 測定条件 舗装道路又はコンクリート構造物表面上等において 強い直射日光のもとでの測 定は行わないでください 4 角観測の対回数及び制限等は 次の各号に掲げるところとします (1) 水平角 対回数 観測差 倍角差 目盛 2 40 60 0 90 (2) 鉛直角 対回数 高度常数差 1 60 ( 計算 ) 第 43 条第 4 章第 36 条に準じます ( 計算の単位 諸補正等 ) 第 44 条新点の座標値に関する諸要素の計算は 観測値を用いて次表に掲げる値まで算出します 座標値角の値距離の値 mm 位 1 位 mm 位 2 距離の測定値には 次の補正を行います (1) 定数補正 (2) 温度補正 ( 鋼巻尺による測定値 ) (3) 気象補正 ( 光波測距儀による測定値 ) (4) 傾斜補正 ( 計算値の制限 ) 第 45 条制限は次のとおりとします 方向角の閉合差 座標の出合差 15 +15 α 3cm+3cm S かつ 1/5000 ただし α は狭角数 S は距離 (km)

第 5 章境界点確定測量 ( 要旨 ) 第 46 条境界点確定測量とは 設置された境界点の位置を測定しその座標値を求める作業をいいます ( 機器 ) 第 47 条第 4 章第 32 条に準じます ( 作業内容 ) 第 48 条境界点確定測量は 次の各号に掲げる作業を行います (1) 境界点観測及び計算 (2) 点検測量 ( 観測及び計算 ) 第 49 条境界点の位置の決定は 原則として2 級多角点以上の既知点に基づき 放射法により直接測定します ただし やむを得ない場合は 係員の承諾を得てから既知点の次数を一次下げて行うことができます 2 座標値は 観測した距離と角度により求めます 3 観測の方法及び制限等は 次表のとおりとします 種別測定量測定値較差補正項目 その他 測距儀による測距鋼巻尺による測距 1 セット (2 読定 ) 5mm 以内気象 傾斜 器械定数 片道 2 回読 5mm 以内温度 傾斜 尺定数 水平角 1 対回 40 零方向は 境界点までの距離よりも長いこと 鉛直角 1 対回 60 ( 点検測量 ) 第 50 条境界点座標の誤差又は誤算を防止するために境界点間の実測を行い 精度管理表を作成して計算距離と照合します その制限は 次に掲げるとおりです なお 計算値は 1/10mm 位を切捨てし mm 止めとします

距離 区分較差摘要 20m 未満 20m 以上 10mm S/2,000 S は点間距離の計算値 第 6 章境界調査図作成 ( 製図 ) 第 51 条申請者は 本市支給のA3 版マイラー (#300) を使用し 別表 1 の凡例に従い正確 かつ丁寧に行ってください なお 境界調査図の作成及び様式については 別紙 1の図面作成要領を参照してください ( 表示 ) 第 52 条境界調査図上には 次の各号に掲げる事項を表示してください 1 道路 水路 青地の区別 2 公図に基づく地番 3 占用物件 ( 道水路内に占用物件が存在する場合には 別表 2 の凡例に従って記載してください なお 占用物件は朱線で表示します ) 4 復元資料名 ( 別紙 1 図面作成要領の11を参照してください ) 5 現地境界標の座標値及び多角点の座標値 6 記載内容の 注意書 については例示図のとおり表現してください ( 精度 ) 第 53 条境界点のプロット誤差は図上 0.2 mm以内とし 図上の縮尺は 1/500 とします ( 現地検査 ) 第 54 条申請者は係員と日程調整を行い 作成した境界調査図の現地立会検査を行います 検査内容は 点間距離が較差内にあるか 境界標の標示が図面と合致しているか 占用物件がある場合に図面に正しく記載されているか 境界標に必要な赤ペンキが塗布されているか等を確認します

別表 1 境界調査図凡例 既設境界石標 新設境界石標 移設境界石標 鋳 プ 鋳物杭 プレート P プラスチック杭 民間石標 ビ キ 鉄鋲 記号 ( 新設 ) ビ キ 鉄鋲 記号 ( 既設 ) 図上表示記号 T-1 多角点及び点名 5 号線 (0.25) 道水路境界線 2 号線 (0.10) 道水路幅員線 2 号線 ( 0. 1 0 ) その他 円の大きさ外径 2 m m 内径 1 m m 円の大きさ外径 2 m m 注 1 鋳物杭 プレートは石標と同様に表示し 新設の場合は 既設の場合には に 鋳 又は プ を付します 注 2 鉄道 国土交通省 県 公園等の石標表示は民間石標と同様とし 鉄道 国交 県 公園 等と記入します 注 3 既設石標に石標を上乗せするときは新設とし 上乗 と記入します

別表 2 境界調査図占用物件凡例 No 区分名称記号 1 建物家屋 ( 車庫含む ) ブロック 板 トタン塀 道水路側 2 構囲 有刺鉄線等 生垣 3 コンクリ - ト擁壁 上 被覆 石 積 上 4 目標物門 門柱なし 5 道路等階段 上 道水路内に存在する占用物件は朱線表示としてください

復元地籍図 ( 平板 ) 注 1 明示第 7 章測量成果の適用区分 ( 距離の較差及び採用距離 ) 第 55 条距離の較差及び採用距離は 次表のとおりです 採用距離は mm位を四捨五入 し cm位までとしてください 種別 資料図距離 資料図と現地距離 較差 現地距離と数値距離 資料図距離 採用距離 数値距離 境界調査図 道路台帳平面図 10m 3cm 水路台帳図 未満 以内 区画整理確定図土地改良確定図認定改廃図地籍図 ( 数値 ) - 10m 以上 - 5cm 以内 第 5 章 第 50 条の 較差とする 境界明示図作成 注 1 平板法により作成された地籍図は スケールで距離を読み取るので 作図誤差 15cm 程度を資料図と現地距離との較差とします 注 2 採用距離が資料図距離となっている場合には 現地実測距離ではなく 資料図に記載されている距離を境界調査図に記載します 資料図距離と現地実測距離が較差範囲を超える場合は 係員に報告し指示を受けてください 境界標の移動を行うか 距離の訂正を行うことになります 注 3 地籍図数値を資料距離とする場合は 環境創造局地籍調査課所管の面積計算簿に記載されている境界点成果を使用した ST 計算とし 数値計算距離のmm位を四捨五入し cm 位までとしてください

A6 境界調査図 ( 写図 ) 一部B10 境界調査実施距離報告書一部C11 境界調査図 ( 原図マイラー ) 一部副本第 8 章成果品 ( 成果等 ) 第 56 条測量の成果として 次に掲げる図書を提出します 1 多角点計算書一式 2 多角点網図一部 3 境界点座標リスト及び境界点計算書一式 4 境界点間距離図一部 5 境界点間距離精度管理表一式 7 多角点観測手簿一式 8 境界点観測手簿一部 9 辺長打ち出し表一部 1 案内図一部 2 多角点計算書一部 3 多角点網図一部 4 境界点座標リスト及び境界点計算書一部 5 境界点間距離図一部 6 境界調査図 ( 写図 ) 一部注 1 境界点間距離図は境界調査図 ( 写図 ) に 境界調査図に記載されている座標値の開きを記入してください 注 2 手簿については 別紙 2の標準様式又は事前に係員の承諾を得た様式により作成してください 注 3 境界調査実施距離報告書は 境界調査図を作成した道路 水路あるいは道水路 ( 接する道路と水路を区分せずに行った境界調査 ) の延長を記載するものです 延長の計算方法は 両方の辺長の和を1/2にした平均延長です 注 4 正本及び副本については それぞれA4ファイルに綴り込んでください ただし 正本の境界調査図 ( 原図マイラー ) は別納とします

別紙 1 図面作成要領 申請者は 第 6 章第 51 条から第 55 条に従い境界調査図を作成するとともに 次に掲げる事項を遵守してください 1 横浜市公共基準点 ( 関係多角点を含む ) 及び平成元年以降の国土調査地区の地籍調査図を使用した場合は 座標軸を記載します ( 1) 2 現地境界標の座標値及び多角点の座標値を記載します なお 公共基準点を使用する場合は 公共座標 ( 世界測地系 : 測地成果 2000 又は世界測地系 : 測地成果 2011) を記載します ( 2) 3 国土調査図で復元した場合は 図面の接続と番号を記載します ( 3) 4 境界点距離が 50m 以上になる場合は 中間点を設置します なお この場合距離は < > 記号の内に記載します ( 4) 5 境界調査した道水路に他の道水路が取付く場合は その道水路の取付が決定した場合は境界点に方向線を付け 決定しなかった場合には方向線のみを記入します ( 5) 6 上乗せした場合の石標の取扱いは新設表示とし 上乗 と記載します ( 6) 7 境界調査した道水路内に占用物件があるときは境界調査図に書き込みます ただし 20cm 程度については区域線と重なるため 引き出し拡大し 書き込みます 8 境界点が接近し距離が記入できない場合は 引き出し拡大し 書き込みます ( 7) 9 斜距離の書き込み方は 原則として次図に示すとおりとします 10 町境界線等は 次図のとおりです 線の太さは 8 号線 (0.40) を標準とします 都県境 < > 市境 区境 町境 < > 11 復元資料の記載方法は 破線により引き出し 復元資料名は 次に示した例を参考 にして記載してください なお 判断に迷う場合は 係員と協議してください

緑区 89 冊 9 号により復元 例 緑区 89 冊 9 号により復元 M.F 川和 1-1-1 により復元道路台帳 MD06-3-4 により復元 LD85-3-28 により復元地籍調査図 F 1 15-3 により復元 区画整理図により復元 土地改良図により復元 昭和 年 月市会上地図面により復元 昭和 年 月市道改廃原議により復元 12 図面が複数になる場合は 空いている箇所に接続図を書き込みます ただし 図面枚数が多い場合は 接続図だけのマイラーを作成してください なお 境界調査図の接続方法は 次図に示すとおり 1 スパンを重ねてください 1 枚目 A A 2 枚目 A A 13 境界調査図を作成するときには ( 注 ) この図面に記載されている町界線 筆界及び地番については公図を基に参考として記載されたものであり 地権者間の権利関係を表しているものではありません との注意書を記載してください ただし 支給されたマイラー図には印刷してありますので 記載する必要はありません 14 公図を基に参考として記載する地番の筆界線は 民地境界を特定しているとの誤解を生むため 道水路境界線と結ばないで 適当な空白を確保してください

15 境界調査図が作成されているが 現地境界標が滅失または移動している場合の境界 復元については 係員の判断により新たな境界調査図を作成しないことがあります

道水路等境界明示図 復元図縮尺 =1/500 制作者名枚口 F 1 15 1 F 1 15 2 F 1 15 3 F 1 15 4 地籍図 F 1 15 4 により復元明示 区 冊 号により復元及び再明示 境界点番号成果一覧表 公共座標任意座標 点番号 X 座標 Y 座標 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T-1 19 T-2 20 ( 注 ) 座標値を開いた結果と図面寸法が異な る場合があります 凡例 凡例 既 設 境 界 石 標 既 設 境 界 石 標 新 設 境 界 石 標 新 設 境 界 石 標 移 設 境 界 石 標 移 設 境 界 石 標 木鋳 P プ 境界木標, プラスチック杭鋳物杭 プレート P 民 間 石 標 プ チ 石 ラスック杭民間標 ビビ キキ, 記号 ( 新設 ) 鉄鋲 記号 ( 新設 ) ビビ T-1 キキ, 号 ( 既設 ) 鉄鋲 記号 ( 既設 ) 記 号 示 図 上 表 示 記 号 び 点 及 名 多 角 点 及 び 点 名 5 号線 (0.25) 道水路境界線道水路境界線 2 号線 (0.10) 道水路幅員線 2 号線 ( 0. 1100 )) そそのの他他 円円の大きさ外径の大きさ外径 2mm 2 m m 内径内径 1mm 1 m m 円の大きさ外外径径 2 2m m m ( 注 ) この図面に記載されている町界線 筆界及び地番については公図を基に参考として記載されたものであり 地権者間の権利関係を表しているものではありません 測量年月日場所横浜市区町丁目番地先 整理番号決裁年月日 LD MD - 冊号 25 横浜市道路局

別紙 3 境界調査実施距離報告書 境界調査実施距離報告書 平成年月日 土木事務所副所長 事業者名 申請番号 申請人氏名 申請場所区町丁目番地地先 道路水路道水路計 明示 復元 計 単位 :m 注 ) 延長は 道路 水路及び道水路の平均延長を明示と復元に分け mm 位を切り捨て 小数点以下 2 位まで記入してください ( 例 :25.68m) 26

別紙 4 境界調査作業の流れ 1 申請書の提出 各区土木事務所管理係に提出 申請書類が整ってい れば受付 担当係員を決定 2 担当係員と打合せ 調査目的 現地状況 事前調査資料の説明 追加資 料調査の依頼等 3 復元資料の調査 調査結果により 境界復元 か 境界明示 かが 決まります 境界復元の場合には 杭の調査掘削が や既存杭の点間距離の確認が必要になります 4 仮杭設置 立会を円滑に進めるため 担当係員と協議して必 要に応じて行います 5 係員と立会期日協議 申請者の立会も必要となりますので申請者の都合 を確認しておいてください 6 立会通知発送 土木事務所係員がハガキを発送します 原則とし て 立会日の 10 日前には届くように発送します 7 現地立会 立会に来なかった権利者があった場合には 再度 日程調整を行い 複数回行うことがあります 立会協議不成立の場合には 申請の取り下げ 調査 範囲の縮小等 担当係員と協議します 8 境界標設置 協議が成立した箇所で境界調査図を作成する範囲 に境界標を設置します 9 多角測量 境界調査図を作成する範囲の境界点を観測するた めに必要な多角測量です 10 境界測量 境界調査図に記載する境界点の観測を行い 境界 点座標を決定します 11 境界調査図作成 使用するマイラーは支給します 図面作成要領を 参照してください 12 境界調査図検査 担当係員が境界調査図の検査を行います 現地で 境界標の種類 点間距離及び占用物件の記載の有無 等を確認します 13 成果品納入 土木事務所で決裁を行い その境界調査図に冊番号が付けられ 一般の閲覧に供されます 27