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Transcription:

製品コード 6028 製品コード 6029 Mighty TA-cloning Kit ( 製品コード 6028) Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR ( 製品コード 6029) 説明書

Taq DNA ポリメラーゼなどをベースとする PCR 酵素を用いて得られた増幅産物のほとんどは その 3 末端にデオキシリボアデノシン (da) が一塩基付加されています これらの PCR 増幅産物をクローニングする方法として 3 末端にデオキシリボチミジン ( dt ) を一塩基付加した T ベクターを使用し PCR 増幅産物の da 一塩基突出部分と相補的となることを利用してクローニングを行う TA クローニングの方法があります Mighty TA-cloning Kit は この TA クローニング法により PCR 産物を短時間で簡便にクローニングするためのキットです ライゲーション反応に DNA Ligation Kit <Mighty Mix> を使用していますので 簡便な操作で短時間に高効率なライゲーション反応を行うことが可能です 一方 PrimeSTAR シリーズなどのα 型 DNA ポリメラーゼにより増幅された PCR 産物のほとんどは 酵素自身の持つ強力な 3 5 exonuclease 活性により平滑末端となっており そのままでは TA クローニングに用いることはできません PrimeSTAR シリーズによる増幅産物を TA クローニングに用いたい場合には 3 末端に da を付加する必要があります Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR には PrimeSTAR シリーズによる PCR 増幅産物の 3 末端に 簡便に da を付加するための試薬 ( A-overhang mixture ) が含まれています この試薬と上記 TA クローニングキットを組み合わせることで PrimeSTAR シリーズによる増幅産物専用の TA クローニング用試薬として使用することができます I. 内容 Mighty TA-cloning Kit( 製品コード 6028 )( 20 回分 ) 1.pMD20-T vector( 50 ng/μl ) 20 μl 2.Ligation Mighty Mix * 1 50 μl 2 3.Positive Control Insert * 2 Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR ( 製品コード 6029 )( 20 回分 ) A.Mighty TA-cloning Kit 1.pMD20-T vector( 50 ng/μl ) 20 μl 2.Ligation Mighty Mix * 1 50 μl 2 3.Positive Control Insert * 2 B.A-overhang mixture 1.A-overhang enzyme 2.10 Buffer 20 μl 3.dATP C.Micropure -EZ * 3 24 個 * 1:Ligation Mighty Mix は DNA Ligation Kit <Mighty Mix>( 製品コード 6023 ) と同じものです * 2:3 - 末端に da オーバーハングを有する約 200 bp の DNA フラグメント ( E.coli ゲノム DNA を鋳型として TaKaRa Ex Taq で増幅したもの )( 10 ng/μl ) * 3:MILLIPORE Corporation の製品です II. キット以外に必要な試薬 コンピテントセルまたはエレクトロセル SOC 培地 アンピシリン /X-Gal/ および IPTG を添加した LB プレート 2

III. 保存 Mighty TA-cloning Kit - 20 Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR Mighty TA-cloning Kit - 20 A-overhang mixture - 20 Micropure -EZ 室温 IV.pMD20-T vector T T 図 1.pMD20-T の概略図 M13 primer RV SP6 promoter TTGTGAGCGGATAACAATTTCACACAGGAAACAGCTATGACCATGATTACGCCAAGCTATTTAGGTGACACTATA AACACTCGCCTATTGTTAAAGTGTGTCCTTTGTCGATACTGGTACTAATGCGGTTCGATAAATCCACTGTGATAT Sse8387 I Hind III Sph I Pst I Acc I Xba I Spe I Nde I GGGGAAAGCTTGCATGCCTGCAGGTCGACTCTAGAGGATCTACTAGTCATATGGATT3 ATC ( cloned insert ) CCCCTTTCGAACGTACGGACGTCCAGCTGAGATCTCCTAGATGATCAGTATACCTA 3 TTAG Sma I Ava I BamH I Kpn I Sac I EcoR I GGATCCCCGGGTACCGAGCTCGAAT TCACTGGCCGTCGTTTTACAACGTCGTGACTGGGAAAACCCTGGCG CCTAGGGGCCCATGGCTCGAGCTTAAGTGACCGGCAGCAAAATGTTGCAGCACTGACCCTTTTGGGACCGC 図 2.pMD20-T クローニングサイト M13 primer M4 3

V. 使用上の注意 1.Ligation Mighty Mix は氷中で溶解し 穏やかに撹拌してから使用してください 2. クローニングするフラグメントによっては 挿入されるフラグメントの長さや向きにより停止コドンの出現やフレームシフトが起こらず カラーセレクションプレート上で淡青色のコロニーとなることがあります このような場合 コロニー PCR を行ってインサートを確認することをお勧めします 3. アガロースゲルから目的の増幅フラグメントを回収する場合 UV の照射に注意してください 長い時間照射されると DNA がダメージを受け クローニングの効率が低下します 4.PCR の鋳型にクローニングベクターと同一の選択マーカー ( pmd20-t vector の場合は Ampr ) を有するプラスミドを用いる場合は 鋳型プラスミドそのものを保持する形質転換コロニーの出現を防ぐため PCR 反応液を電気泳動後 アガロースゲルから目的バンドを回収 精製して本操作に使用することをお勧めします VI. 操作 A.3 末端に da を付加する PCR 酵素で増幅した場合 Mighty TA-cloning Kit を使用 ( 1 ) 目的遺伝子の増幅 精製 TaKaRa Taq TaKaRa Ex Taq TaKaRa Ex Taq Hot Start Version TaKaRa LA Taq SpeedSTAR HS DNA Polymerase などを用いて PCR を行い 目的領域を増幅する 反応液の一部を使用し 増幅産物を電気泳動などで確認する 増幅産物がシングルバンドの場合 ( 2 ) ライゲーション反応に進む プライマーダイマーが認められた場合 SUPREC -PCR SUPREC -02 Microcon -100 などを使用して簡易精製を行う その後 ( 2 ) ライゲーション反応に進む 非特異的な増幅バンドが認められた場合は 電気泳動後 アガロースゲルから目的バンドを回収する この際 SUPREC -01 SUPREC -EZ EASYTRAP Ver. 2 TaKaRa RECOCHIP などを使用すると良い これらの操作の後に ( 2 ) ライゲーション反応に進む ( 2 ) ライゲーション反応 1. 新しいマイクロチューブに上記の PCR 産物を 1 μl * 1 入れる 2.pMD20-T vector を 1 μl 滅菌蒸留水 3 μl * 1 を加え混合する * 1: 適宜調整可能 pmd20-t vector と PCR 産物 ( および滅菌蒸留水 ) をあわせて 5 μl になるように調整してください 3.Ligation Mighty Mix を 5 μl 加え 穏やかに混合する 4.16 で 30 分間インキュベートする 5.100 μl のコンピテントセルに対して 4. の溶液全量を用いて形質転換を行う エレクトロポレーション法により形質転換する場合は フェノール抽出 ~ エタノール沈殿でバッファー交換してから行う 6. アンピシリン X-Gal IPTG を含む LB プレートに塗布する * 2 * 2: 適宜 SOC 培地で希釈して 複数のプレートに塗布してください 7.37 で一晩培養し 青 / 白判定で白コロニーを候補とする 4

( 3 ) インサートの有無の確認 目的とする DNA 断片が組み込まれた組換え体を確認するための簡便な方法として 大腸菌の保持するプラスミドのインサートサイズをコロニー PCR により確認する方法があります pmd20-t vector は M13-M4/M13-RV プライマーが使用できるので One Shot Insert Check PCR Mix や PerfectShot Insert Check PCR Mix( dye 入りタイプ ) を使用することで 迅速にインサートの有無を確認することが可能です B.PrimeSTAR シリーズで増幅した場合 Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR を使用 ( 1 ) 目的遺伝子の増幅 精製 PrimeSTAR HS DNA Polymerase PrimeSTAR Max DNA Polymerase を用いた PCR で目的遺伝子断片を増幅する 反応液の一部を使用し 増幅産物を電気泳動などで確認する 増幅産物がシングルバンドの場合 ( 2 )da 付加反応に進む プライマーダイマーや非特異的増幅バンドが認められた場合は 電気泳動後 アガロースゲルから目的バンドを回収する この際 SUPREC -01 SUPREC -EZ EASYTRAP Ver. 2 TaKaRa RECOCHIP などを使用すると良い これらの操作の後 ( 2 )da 付加反応に進む ( 2 )da 付加反応 < 目的の増幅産物がシングルバンドの場合 > 1.Micropure -EZ のフィルターカップを付属のマイクロチューブにセットする 2.PrimeSTAR シリーズによる PCR 反応液を Micropure -EZ のフィルターカップに移す 3.12,000 ~ 15,000 rpm で 30 秒 ~ 1 分間遠心する 4. マイクロチューブ内で以下の反応液を調製し よく混和する 3. の濾液 9 μl datp 0.5 μl A-overhang enzyme 0.5 μl Total 5.65 で 10 分間反応する 6. 反応液を ( 3 ) ライゲーション反応に使用する 5

< 目的の増幅産物をアガロースゲルから回収した場合 > ( 3 ) ライゲーション反応 1. マイクロチューブ内で以下の反応液を調製し よく混和する 回収した DNA 溶液 8 μl 10 Buffer 1 μl datp 0.5 μl A-overhang enzyme 0.5 μl Total 2.65 で 10 分間反応する 3. 反応液を ( 3 ) ライゲーション反応に使用する 注意 ;da 付加反応は できるだけライゲーション反応の直前に行ってください 1. 新しいマイクロチューブに da 付加を行った PCR 産物を 1 μl * 1 入れる 2.pMD20-T vector を 1 μl 滅菌蒸留水 3 μl * 1 を加え混合する * 1: 適宜調整可能 pmd20-t vector と PCR 産物 ( および滅菌蒸留水 ) で あわせて 5 μl になるように調整してください 3.Ligation Mighty Mix を 5 μl 加え 穏やかに混合する 4.16 で 30 分間インキュベートする 5.100 μl のコンピテントセルに対して 4. の溶液全量を用いて形質転換を行う エレクトロポレーション法により形質転換する場合は フェノール抽出 ~ エタノール沈殿でバッファー交換してから行う 6. アンピシリン X-Gal IPTG を含む LB プレートに塗布する * 2 * 2: 適宜 SOC 培地で希釈して 複数のプレートに塗布してください 7.37 で一晩培養し 青 / 白判定で白コロニーを候補とする ( 4 ) インサートの有無の確認 目的とする DNA 断片が組み込まれた組換え体を確認するための簡便な方法として 大腸菌の保持するプラスミドのインサートサイズをコロニー PCR により確認する方法があります pmd20-t vector は M13-M4/M13-RV プライマーが使用できるので One Shot Insert Check PCR Mix や PerfectShot Insert Check PCR Mix( dye 入りタイプ ) を使用することで 迅速にインサートの有無を確認することが可能です 実施例 PrimeSTAR HS DNA Polymerase を用いて増幅した 2 kbp の PCR 産物 ( シングルバンド ) を 本キットのプロトコールに従って da 付加後 pmd20-t vector へのライゲーションに使用し E.coli JM109 Competent Cells( 製品コード 9052 ) を用いて形質転換した場合 1 10 3 程度の陽性クローンが出現します 6

VII. コントロール反応 1. 新しいマイクロチューブに Positive Control Insert を 1 μl 入れる 2.pMD20-T vector を 1 μl, 滅菌蒸留水 3 μl を加え混合する 3.Ligation Mighty Mix を 5 μl 加え 穏やかに混合する 4.16 で 30 分間インキュベートする 5.100 μl のコンピテントセルに対して 4. の溶液全量を用いて形質転換を行う エレクトロポレーション法により形質転換する場合は フェノール抽出 ~ エタノール沈殿でバッファー交換してから行う 6. アンピシリン X-Gal IPTG を含む LB プレートに塗布する 7.37 で一晩培養し 青 / 白判定で白コロニーを候補とする * 1 10 8 コロニー /μg puc119 DNA の形質転換効率を持つ E.coli JM109 コンピテントセルを使用した場合 ベクター 50 ng あたり 約 1 ~ 5 10 4 個の白色コロニーが得られます IX. 関連製品 Mighty Cloning Kit( Blunt End )( 製品コード 6026 ) Micropure -EZ( 製品コード 42529 ) E. coli JM109 Competent Cells( 製品コード 9052 ) E. coli JM109 Electro-Cells( 製品コード 9022 ) SUPREC -PCR( 製品コード 9073 ) Microcon -100( 製品コード 42412 ) SUPREC -01( 製品コード 9040 ) SUPREC -EZ( 製品コード 9140 ) EASYTRAP Ver. 2( 製品コード 9410 ) TaKaRa RECOCHIP( 製品コード 9039 ) < PCR 酵素 > PrimeSTAR HS DNA Polymerase( 製品コード R010A ) PrimeSTAR GXL DNA Polymerase( 製品コード R050A/B ) PrimeSTAR Max DNA Polymerase( 製品コード R045A ) TaKaRa Ex Taq ( 製品コード RR001A ) TaKaRa Ex Taq Hot Start Version( 製品コード RR006A ) TaKaRa LA Taq ( 製品コード RR002A ) TaKaRa LA Taq Hot Start Version( 製品コード RR042A ) TaKaRa Taq ( 製品コード R001A ) TaKaRa Taq Hot Start Version( 製品コード R007A ) SpeedSTAR HS DNA Polymerase( 製品コード RR070A ) < インサートチェック用 > One Shot Insert Check PCR Mix( 製品コード RR010A ) PerfectShot Insert Check PCR Mix( 製品コード RR020A ) X. 注意 本製品は研究用として販売しております ヒト 動物への医療 臨床診断用には使用しないようご注意ください また 食品 化粧品 家庭用品等として使用しないでください タカラバイオの承認を得ずに製品の再販 譲渡 再販 譲渡のための改変 商用製品の製造に使用することは禁止されています 7

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