資料 12 地方税制参考資料 総務省自治税務局

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第6回税制調査会 総6-3

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地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

(0830時点)PR版

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

平成18年度地方税制改正(案)について

第2回税制調査会 総2-2

平成19年度分から

平成19年度税制改正.xls

平成20年2月

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

Microsoft PowerPoint 寄附金控除制度概要.ppt

(1) 理由付記等

所得税確定申告セミナー

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

平成23年度税制改正の主要項目

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

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02_(案の2①)概要資料(不均一)

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

平成 29 年 12 月 22 日林野庁 平成 30 年度林野庁税制改正事項 新規 拡充事項 森林吸収源対策に係る地方財源を確保するため 次期通常国会における森林関連法令の見直しを踏まえ 森林環境税 ( 仮称 ) 及び森林環境譲与税 ( 仮称 ) を創設する 木質バイオマス発電設備等の再生可能エネル

PowerPoint プレゼンテーション

議案用 12P

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

1 審査会の結論 平成 28 年度市民税 県民税の賦課決定処分 に係る審査請求は棄却する べきであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要南区長 ( 以下 処分庁 という ) は 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 24 条及び第 294 条並びに横浜市市税

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存


資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

目県民 均等割標準 (1) 資本の金額又は出資金額が 50 億円を超える年額 200,000 円均等割 (2) 資本の金額又は出資金額が標準 10 億円を超え50 億円以下 (1) 資本の金額又は出資金額がの 1 億円を超える年額 20,0

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

資料2-1(国保条例)

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

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土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

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対象資産 企業主導型保育事業の用に供する固定 資産 地方税法に規定する特例割合の基準価格の2 分の1を参酌して3 分の1 以上 3 分の2 以下 ( 最初の補助から5 年間 ) 特例割合 3 分の 1 (2) 関係規定の整理第 1 条の規定による呉市税条例の一部改正による条項の移動に伴い, 次の条例

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

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○H30条例19-1

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

(1)制度創設時の考え方

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

第 5 章 N

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特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

H28秋_24地方税財源

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

スライド 1

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企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

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住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

Microsoft Word - g

のとする () 道府県は, 上記 (1) の規定により個人の市町村民税均等割を課することができないこととされる者に対 しては, 市町村民税均等割と併せて賦課徴収すべき個人の道府県民税均等割を課することができない 3 4 所得割の特例( 法付則 3の3) -10 点 - (1) 所得割の非課税道府県及

Microsoft PowerPoint - 【事前配布】論点(都道府県).pptx

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資料 12 地方税制参考資料 総務省自治税務局

目 次 所有者不明土地等に係る固定資産税の課題への対応 現に所有している者の申告の制度化 ( 案 ) 1 使用者を所有者とみなす制度の拡大 ( 案 ) 2 未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦 ( 寡夫 ) 控除の見直し 未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦 ( 寡夫 ) 控除の見直し等 ( 案 ) 4 地方法人課税 電気供給業に係る法人事業税の収入金額課税の見直し ( 案 ) 6 地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の拡充等 ( 案 ) 8 地方のたばこ税 軽量な葉巻たばこの課税方式の見直し ( 案 ) 9 地方譲与税 森林環境譲与税の増額 ( 案 ) 10 航空機燃料譲与税の譲与割合引上げの延長 ( 案 ) 12 主な税負担軽減措置等 ローカル 5G の設備に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 13 農業協同組合等が認定就農者に利用させるために取得した償却資産に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 14 一体型滞在快適性等向上事業 ( 仮称 ) の用に供する固定資産に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 15 浸水被害軽減地区の指定を受けた土地に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 16 新築住宅に係る税額の減額措置の適用期限の延長 ( 案 ) 17 新築の認定長期優良住宅に係る税額の減額措置等の適用期限の延長 ( 案 ) 18 納税環境整備 地方税共通納税システムの対象税目の拡大 ( 案 ) 19 地方税における基幹税務システムの標準化について デジタル ガバメント実行計画 ( 令和元年 12 月 20 日閣議決定 )( 抜粋 ) 20 地方税における基幹税務システムの標準化について 21

現に所有している者の申告の制度化 ( 案 ) 現状 課税庁は 現に所有している者 ( 通常は相続人 ) の把握のため 法定相続人全員の戸籍の請求など 調査事務に多大な時間と労力 納税義務者特定の迅速化 適正化のため 独自に 死亡届の提出者等に対し 現に所有している者 の申告を求めている団体も多い 実効性を高めるため 申告の制度化の要望 案 登記簿上の所有者が死亡し 相続登記がされるまでの間において 現に所有している者 ( 相続人等 ) に対し 市町村の条例で定めるところにより 氏名 住所等必要な事項を申告させることができることとする ( 相続登記がされている場合 ) ( 相続登記がされていない場合 ) 相続人登記所相続人登記所 1 相続登記 相続登記 大きな事務負担 相続人の調査 ( イメージ ) 登記名義人 3 課税 2 通知 地方税法 382 条 1 項 現所有者の申告 通知 課税庁 課税庁 課税台帳の所有者情報を更新 現状 申告義務なし ( 課税庁独自の取り組み ) 案 条例により申告させる ( 注 ) ことができることとする ( 注 1) 固定資産税における他の申告制度と同様の罰則を設ける ( 注 2) 令和 2 年 4 月 1 日以後の条例の施行の日以後に現に所有している者であることを知った者について適用する 1 戸籍等の情報を取得 調査し 相続人を特定 課税台帳の所有者情報を更新 ( 調査内容 ) 登記名義人及び全ての法定相続人 ( 子 孫など ) の本籍地から戸籍を請求し 相続人を調査 特定した全ての相続人について 家庭裁判所に相続放棄の有無を確認 1

使用者を所有者とみなす制度の拡大 ( 案 ) 2 現状 固定資産を使用している者がいるにもかかわらず 所有者が正常に登記されていない等によって 調査を尽くしても所有者が一人も特定できないケースが存在 また 使用者からも調査に協力を得られない等 所有者特定に支障 現行法では 震災等の事由によって所有者が不明の場合に使用者を所有者とみなして課税できる規定があるが 適用は災害の場合に限定 こうしたケースについては 現行法上は誰にも課税できず 課税の公平性の観点から問題 ( 参考 ) 現行法における使用者を所有者とみなして課税できる規定 地方税法 ( 抄 ) 第 343 条 4 市町村は 固定資産の所有者の所在が震災 風水害 火災その他の事由によつて不明である場合においては その使用者を所有者とみなして これを固定資産課税台帳に登録し その者に固定資産税を課することができる 案 市町村は 調査 ( ) を尽くしてもなお固定資産の所有者が一人も明らかとならない場合には 使用者を所有者とみなして 固定資産課税台帳に登録し 固定資産税を課すことができることとする 使用者を所有者とみなして固定資産課税台帳に登録する場合には その旨を事前に使用者に通知するものとする ( ) 調査 とは 住民基本台帳 戸籍簿等の公簿上の調査 使用者と思われる者やその他の関係者への質問等 所有者 ( 納税義務者 ) の調査 課税台帳に登録 賦課決定 ( 納税通知書の交付 ) 納付 使用者への聞き取り調査 ( 使用の経緯 実態 真の所有者に係る情報等 ) 課税台帳に登録する前に使用者に事前通知 不服があれば 行政不服審査法に基づく審査請求が可能 ( 注 ) 令和 3 年度以後の年度分の固定資産税について適用する

3 参考 所有者が不存在 特定できないため課税できないケース ( 例 ) ( ケース 1) 死亡した登記名義人から賃借していた者が居住を継続している 登記簿 ( ケース 3) 登記が正常に記録されていない土地で店舗を営業している H が店舗を営業 B 土地 建物 :A 名義 = 死亡 生前 A から賃借していた B が居住 ( 住民登録あり ) 現在は賃料を支払っていない A の相続人は全員相続放棄 課税 土地 家屋ともに課税できず 登記簿 土地 : 又兵衛外 63 名 ( 住所なし ) 建物 :H 名義 課税 土地 : 課税できず家屋 :H に対し課税 ( ケース 2) 相続放棄した者とその関係者が居住している 登記簿 土地 建物 :C 名義 = 死亡 ( ケース 4) 外国籍の所有者が死亡し 相続人が特定できない 登記簿マンションの一区画及び敷地 : X( 外国籍 ) 名義 = 死亡 全員が相続放棄 E G 放棄した E 及び第三者 G が居住 課税土地 家屋ともに課税できず X の弟が管理費を払い使用 課税 国内に戸籍等が存在しないため 相続関係が確認できない 土地 家屋ともに課税できず

未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦 ( 寡夫 ) 控除の見直し等 ( 案 ) 令和 3 年度分以後の個人住民税について適用 4 全てのひとり親家庭に対して公平な税制を実現する観点から 婚姻歴の有無による不公平 と 男性のひとり親と女性のひとり親の間の不公平 を同時に解消するため 以下の改正を行う 1. 婚姻歴の有無や性別にかかわらず 生計を一にする子 ( 前年の総所得金額等が 48 万円以下 ) を有する単身者について 同一の ひとり親控除 ( 控除額 30 万円 ) を適用 2. 上記以外の寡婦については 引き続き控除額 26 万円を適用することとし 子以外の扶養親族を持つ寡婦についても所得制限 (500 万円以下 ( 年収 678 万円 )) を設定 所得 500 万円 ( 収入 678 万円 ) 以下の子以外の扶養親族を持つ死別 離別の女性 扶養親族がいない死別女性については現状のままとなる ひとり親控除 寡婦控除のいずれについても 住民票の続柄に 夫 ( 未届 ) 妻 ( 未届 ) の記載がある者は対象外とする 現行 改正後 所得 500 万円 所得 500 万円 ひとり親 < 未婚のひとり親 > 特別寡婦 扶養親族 ( 子以外 ) あり 寡婦 未婚のひとり親ひとり親 寡婦 扶養する子なし 寡夫 扶養親族なし ( 個人住民税に係る控除額 ) ( 個人住民税に係る控除額 ) 全体について事実婚チェックなし 30 万円 ( 所得税 35 万円 ) 26 万円 ( 所得税 27 万円 ) 住民票の続柄に 夫 ( 未届 ) 妻 ( 未届 ) の記載がある者は対象外とする 30 万円 ( 所得税 35 万円 ) 26 万円 ( 所得税 27 万円 ) 上記に伴い 現行 ( 令和元年度改正後 ) の寡婦 寡夫 単身児童扶養者 ( 児童扶養手当を受給している 18 歳以下の児童の父又は母 ) に対する個人住民税の人的非課税措置を見直し ( 注 ) ひとり親及び寡婦 ( ひとり親を除く ) を対象とする 人的非課税措置の対象は前年の合計所得金額 135 万円以下の者

( 参考 ) 改正前後の所得控除額本人が女性養親族養親族本人が男本人所得 ~500 万 500 万 ~ ~500 万 500 万 ~ 扶配偶関係死別離別 配偶関係 死別 離別 未婚のひとり親 ~500 万円 有 子 30 26 30 26 子以外 26 26 26 26 本人所得 ~500 万 500 万 ~ ~500 万 500 万 ~ 扶有 子 30 30 30 子以外 26 26 現行 表中の数字は個人住民税に係る所得控除の額 ( 万円 ) 改正後 寡婦 ( 寡夫 ) 控除 無 26 無 26 寡婦控除 ひとり親控除 配偶関係死別離別 本人所得 ~500 万 500 万 ~ ~500 万 500 万 ~ 扶養親族~500 万 ~ ~500 万 ~ 扶配偶関係 死別 離別 未婚のひとり親 本人所得 万 500 万 500 ~500 万円 有 子 26 26 性子 合計所得金額 500 万円 = 年収 678 万円 以外 養親族有 子 30 30 30 子以外 無 無 住民票の続柄に 夫 ( 未届 ) 妻 ( 未届 ) の記載がある者は対象外とする 5

電気供給業に係る法人事業税の収入金額課税の見直し ( 案 ) 6 電気供給業については 2020 年の送配電部門の法的分離 新規参入の状況とその見通し 行政サービスの受益に応じた負担の観点 地方財政や個々の地方公共団体の税収に与える影響等を考慮の上 これらの法人に対する課税方式の見直しを行う 1. 見直しの対象 発電 小売電気事業に係る課税方式を見直し 2. 課税方式 税率 発電 小売電気事業全体の2 割程度の見直しを行う 税率は 以下のとおり ( 特別法人事業税分を含む ) 資本金 1 億円超の法人 ( 改正前 ) 収入割 1.3% ( 改正後 ) 収入割 1.05% 付加価値割 0.37% 資本割 0.15% 資本金 1 億円以下の法人等 ( 改正前 ) 収入割 1.3% ( 改正後 ) 収入割 1.05% 所得割 1.85% ( 改正前 ) 収入割 ( 改正後 ) 収入割 付加価値割 資本割 3. 適用期日等 令和 2 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から適用 今回の見直しに伴い 特別法人事業税の規模を確保する観点から当該税率を見直し ( 改正前 ) 基準法人収入割額の30% ( 改正後 ) 基準法人収入割額の40% 地方税法の施行に関する取扱いについて ( 道府県税関係 ) ( 平成 22 年 4 月 1 日総税都第 16 号総務大臣通知 ) において 収入金額によって課税されている他の同種の事業者との公平性が確保されるよう趣旨を明確化

7 ( 参考 ) 法人事業税 特別法人事業税の税率イメージ 事業税 1% 特別法人事業税 0.3% 収入割 付加価値割 資本割 収入割 0.75% 1.3% の 2 割相当 0.3% 0.4

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の拡充等 ( 案 ) 8 概要 内閣総理大臣が認定した地域再生計画に位置付けられた事業に対して企業が寄附を行った場合に 現行の寄附金の損金算入措置に加え 税額控除の措置が講じられている 改正内容 (1) 適用期限の延長 (5 年間 ( 令和 6 年度まで )) 制度創設 ( 平成 28 年度 ) 時と同様に 次期総合戦略の期間 ( 令和 2 年度 ~ 令和 6 年度 ) と合わせる (2) 拡充 税額控除割合を 3 割から 6 割に引上げ 3 割 現行 損金算入 ( 約 3 割 ) 国税 + 地方税 (2 割 ) 法人住民税 + 法人税 (1 割 ) 法人事業税 改正後 損金算入 ( 約 3 割 ) 国税 + 地方税 (4 割 ) 法人住民税 + 法人税 (2 割 ) 法人事業税 寄附額 6 割 (3) 手続の抜本的な簡素化等 地域再生計画の認定手続の簡素化( 個別事業を認定する方式から 包括的な認定とする方式に転換 ) 併用可能な国の補助金 交付金の範囲を拡大 寄附時期の制限の大幅な緩和( 計画認定後に寄附を受領できるよう緩和 )

軽量な葉巻たばこの課税方式の見直し ( 案 ) 〇道府県たばこ税及び市町村たばこ税について 葉巻たばこに係る課税方式を下記のとおり見直す 1. 課税方式の見直し 地方税法において 重量比例課税が適用されている 1 本当たり 1 グラム未満の軽量な葉巻たばこについて 最低税率を設定する ( 本数課税方式への見直し ) 2. 段階的見直し - 実施時期 経過措置 - 令和 2 年 10 月から実施する ただし 令和 3 年 9 月までの 1 年間について一定の経過措置を講じ 最低税率を段階的に引上げる 経過措置期間中は 0.7 グラム未満の葉巻たばこ を 0.7 本の紙巻たばこ とみなして課税することにより 税負担の増加を緩和 9

森林環境譲与税の増額 ( 案 ) 10 令和元年台風 15 号において倒木による停電被害が拡大したことをはじめ 近年 森林の保水力が低下したことなどにより洪水氾濫 山腹崩壊 流木被害などの甚大な被害が発生しており 森林整備の促進が喫緊の課題 このため 地方公共団体金融機構の金利変動準備金を2,300 億円活用し 交付税特別会計における譲与税財源の借入れを行わないこととした上で 森林環境譲与税の譲与額を前倒しで増額することにより 森林整備などを一層推進 現行 森林整備の推進 全国防災のための個人住民税均等割引上げ ( 年額 1,000 円 ) 森林環境税課税 ( 年額 :1,000 円 ) 税収の一部をもって償還 平年度約 600 億円 譲与税特別会計における借入金で対応 200 200 200 300 300 初年度約 300 億円 300 200 200 200 200 400 400 400 400 100 100 100 100 500 500 500 500 600 600 倒木により電線断線 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 R11 R12 R13 R14 R15 R16 変更後 機構準備金活用により償還 2 年度目に当初予定から倍増 15 年度目から全額譲与 譲与税特別会計における借入金 300 間伐により倒木を防止 200 400 400 500 500 300 600 600 600 600 600 600 600 600 600 600 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 R11 R12 R13 R14 R15 R16 地方公共団体金融機構の金利変動準備金の活用 2,300 億円 6 年度目から全額譲与 林業を志す人への研修

( 参考 ) 地方公共団体金融機構の公庫債権金利変動準備金について 公庫債権金利変動準備金 地方公共団体金融機構は 旧公営企業金融公庫から承継した資産 債務を管理する管理勘定において 金利変動リスクに備えて公庫債権金利変動準備金 ( 注 ) を確保 ( 注 ) 機構は 資金調達を短期で 貸付を長期で実施 このため 今後の資金調達コストが上昇するリスクに備えて一定の準備金が必要 機構が公庫から承継した管理勘定の 業務を将来にわたり円滑に運営するために必要な額を上回る 準備金は 国に帰属させることが法定 ( 機構法附則第 14 条 ) 平 20~ 地方公共団体金融機構管理勘定 地方団体 長期貸付 ( 長期金利 ) ~ 平 20 公営企業金融公庫 金利差を準備金 国庫帰属 財政投融資特会 繰入れ ( 特会法 ) 交付税特会 森林環境譲与税 地方団体 資金調達 ( 短期金利で借換 ) 市場 参考 地方公共団体金融機構法( 平成十九年法律第六十四号 )( 抄 ) 附則第十三条 5 機構は 各事業年度において 附則第二十六条の規定による廃止前の公営企業金融公庫法第二十三条第一項及び第二項の規定により公庫が発行した公営企業債券の借換えによって収益が生じたときは その収益の額を総務省令 財務省令で定める額に達するまで公庫債権金利変動準備金として積み立てなければならない 第十四条総務大臣及び財務大臣は 前条第六項の規定にかかわらず 機構の経営状況を踏まえ 機構の業務が円滑に遂行されていると認められる場合において 公庫債権金利変動準備金及び同条第八項の積立金の合計額が公庫債権管理業務を将来にわたり円滑に運営するために必要な額を上回ると認められるときは 当該上回ると認められる金額として総務省令 財務省令で定める金額を 政令で定めるところにより 国に帰属させるものとする 11

12 航空機燃料譲与税の譲与割合引上げの延長 ( 案 ) 特例の概要 ( 現行 ) ( 航空機燃料譲与税法附則第 2 項 ) 平成 23 年度税制改正において 国内航空会社の国際競争力 ( 本則 ) 航空機燃料税率 ( 改正前 ) の内訳 国 (11/13) 22,000 円 /kl 地方 (2/13) 4,000 円 /kl 強化の観点から 航空機燃料税 ( 国税 ) につき 3 年間の時限的 な引下げ措置 (26,000 円 /kl 18,000 円 /kl) を講じるとともに 地方団体に減収が生じないよう 航空機燃料譲与税 引き下げ 航空機燃料税率 ( 改正後 ) の内訳 維持 の譲与割合について 同様に3 年間の時限措置として引上げ (2/13 2/9) この適用期限について 平成 26 年度税制改正において3 年間 ( 附則 ) 国 (7/9) 14,000 円 /kl (R1 予算 :520 億 ) 地方 (2/9) 4,000 円 /kl (R1 予算 :149 億 ) 延長し 平成 29 年度税制改正においてさらに 3 年間延長 ( 参考 ) 航空機燃料譲与税 航空機燃料譲与税として譲与 空港所在市町村 (123 団体 ) 譲与額の 4/5 空港所在都道府県 (37 団体 ) 譲与額の 1/5 ( 着陸料収入割 1/2 騒音世帯割 1/2 で譲与 ) 改正案 航空機燃料譲与税は 航空機燃料税の収入額の2/13に相当する額とされていることから 航空機燃料税の税率の特例措置の延長に合わせ 譲与税総額が従前と同水準となるよう譲与割合の引き上げを2 年間延長 ( 令和 2 年度 ~3 年度 ) する

13 ローカル 5G の設備に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 特例の概要 ( 創設 ) 電波法の規定によりローカル 5G 1 無線局に係る免許 2 を受けた者が 特定高度情報通信技術活用システ ムの開発供給及び導入の促進に関する法律 ( 仮称 ) の規定により認定を受けた特定高度情報通信技術活用システム導入計画 ( 仮称 ) に基づき 一定の償却資産 3を新たに取得した場合について 固定資産税の課税標準を 最初の3 年度分 価格に1/2を乗じた額とする 1 通信事業者以外の様々な主体 ( 地域の企業等 ) が 自ら構築する5Gシステム 2 地域課題の解決に資すると市町村長が同意の上で総務大臣が認めたものに限る 3 特定高度情報通信技術活用システムの開発供給及び導入の促進に関する法律 ( 仮称 ) の規定により主務大臣の確認を受けたもの等 で 取得価額の合計額が3 億円以下のものに限る ローカル 5G 活用例

14 農業協同組合等が認定就農者に利用させるために取得した償却資産に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 特例の概要 ( 創設 ) 農地中間管理事業の推進に関する法律の規定に基づき 市町村により公表された人 農地プラン 1 におい て 地域の中心となる経営体として位置づけられた認定就農者 2 に利用させるため 農業協同組合等が取得 した一定の機械及び装置 器具及び備品 構築物 建物附属設備について 固定資産税の課税標準を 最初の 5 年度分 価格に2/3を乗じた額とする 1 農業者の話合いに基づき 地域農業における中心経営体や地域における農業の将来の在り方などを明確化したもの 2 農業経営基盤強化促進法 ( 昭和 55 年法律第 65 号 ) 第 14 条の4 第 1 項に規定する青年等就農計画の認定を市町村から受けた者 農協等 利用 認定新規就農者 取得 機械装置等 機械装置等の例 耕うん機 ビニールハウス 防風ネット

15 一体型滞在快適性等向上事業 ( 仮称 ) の用に供する固定資産に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 特例の概要 ( 創設 ) 都市再生特別措置法の規定に基づき 市町村が作成する都市再生整備計画で定めた滞在快適性等向上区域 ( 仮称 ) 1 内の一体型滞在快適性等向上事業 ( 仮称 ) 2 によって整備される一定の固定資産について 固定資産税及び都市計画税の課税標準を 最初の5 年度分 価格に1/2を乗じた額とする 1 土地 : 公共空間の拡大を図るために公共施設等の用に供した土地 2 償却資産 : 当該土地の上に設置した償却資産 3 家屋 : 公共施設との一体性を高めまちの魅力向上に資するオープン化改修 ( ガラス張り等 ) 後の家屋 ( 不特定多数の者が自由に交流 滞在できるスペースに限る ) 1 居心地が良く歩きたくなるまちなか への転換を図るべき区域として市町村が定める区域 2 土地所有者等が 市町村と一体的に公共施設等を整備又は管理する事業 12 ウッドデッキ等の整備 イメージ図 3 ガラス張り改修

16 浸水被害軽減地区の指定を受けた土地に係る課税標準の特例措置 ( 案 ) 特例の概要 ( 創設 ) 水防法上の浸水被害軽減地区の指定を受けた土地 の所有者に対し 当該土地に係る固定資産税及び都市計画税の課税標準を 最初の3 年度分 価格に2/3を参酌して1/2 以上 5/6 以下の範囲内で市町村の条例で定める割合を乗じた額とする 浸水の拡大を抑制する効用があると認められる輪中堤や自然堤防等の盛土構造物 浸水被害軽減地区による減災効果 < 輪中堤がある場合 > < 輪中堤がない場合 > 輪中堤 : 昭和 51 年 9 月台風 17 号の際の様子 現存する福束輪中堤等により超過洪水に対しても氾濫流をせき止め 南部への拡散を抑える効果を有する

17 新築住宅に係る税額の減額措置の適用期限の延長 ( 案 ) 特例の概要 ( 現行 ) 住宅の種別軽減期間軽減割合対象床面積 1 一般の住宅 (2 以外 ) 2 3 階建以上で耐火構造の住宅 3 年度分 5 年度分 1/2 居住部分に係る床面積で 120 m2が限度 (120 m2を超えるものは 120 m2相当分まで ) 床面積要件居住部分の床面積が 50 m2 ( 戸建以外の貸家住宅の場合は 40 m2 ) 以上 280 m2以下 居住割合要件居住部分の床面積が当該家屋の床面積の 1/2 以上 改正の内容 適用期限を 2 年延長

18 新築の認定長期優良住宅に係る税額の減額措置等の適用期限の延長 ( 案 ) 特例の概要 ( 現行 ) 固定資産税 住宅の種別軽減期間軽減割合対象床面積 1 一般の長期優良住宅 (2 以外 ) 23 階建以上で耐火構造の長期優良住宅 5 年度分 7 年度分 1/2 居住部分に係る床面積で 120 m2が限度 (120 m2を超えるものは 120 m2相当分まで ) 床面積要件居住部分の床面積が 50 m2 ( 戸建以外の貸家住宅の場合は 40 m2 ) 以上 280 m2以下 居住割合要件居住部分の床面積が当該家屋の床面積の 1/2 以上 不動産取得税 長期優良住宅 住宅の種別 軽減額 課税標準を価格から 1,300 万円 ( 本則 1,200 万円 ) 控除した額とする 床面積要件居住部分の床面積が 50 m2 ( 戸建以外の貸家住宅の場合は 40 m2 ) 以上 240 m2以下 改正の内容 適用期限を 2 年延長

地方税共通納税システムの対象税目の拡大 ( 案 ) 地方税共通納税システムの対象税目について 新たに個人住民税の利子割 配当割 株式等譲渡所得割を対象とし 金融機関等の特別徴収義務者による申告 納入を電子化できるよう 所要の措置を講ずる 令和 3 年 10 月 1 日以後の申告及び納入について適用 現在 特別徴収義務者が紙により申告し 申告金額を納入している 一連の手続が電子化され 一度に複数団体に納入できれば 特別徴収義務者 地方公共団体の業務が大きく効率化 省力化 現状 今後 地方税共通納税システム 金融機関 A A 県 金融機関 A A 県 金融機関 B B 県 金融機関 B B 県 特別徴収義務者から紙により申告し 申告金額を納入 C 県 eltax を使って電子申告し 地方税共通納税システムを活用して申告金額を納入 C 県 全都道府県の申告件数 ( 概数 )(H30 実績 ) 地方税共同機構調べ利子割配当割株式等譲渡所得割 344,000 361,000 21,000 19

デジタル ガバメント実行計画 ( 令和元年 12 月 20 日閣議決定 )( 抜粋 ) 20 (2) 地方公共団体における業務プロセス 情報システムの標準化の推進 ( 内閣官房 総務省 内閣府 文部 科学省 厚生労働省 関係省庁 ) 地方公共団体における情報システム等の共同利用を推進するため 地方公共団体の業務プロセス 情報システムの標準化に取り組む 具体的には 内閣府 総務省 文部科学省及び厚生労働省は 2020 年度 ( 令和 2 年度 ) に 部内の検討体制を整備の上 市町村が情報システムを構築している地域情報プラットフォーム標準仕様又は中間標準レイアウト仕様で示されている業務 ( 固定資産税 個人住民税 法人住民税及び軽自動車税( 総務省 ) ) について 業務プロセス 情報システムの標準化に向け市町村の業務プロセスや情報システムのカスタマイズ状況等についての調査を行う 上記の作業を踏まえ 行政サービスの利用者の利便性向上並びに行政運営の簡素化及び効率化に立ち返った業務改革 (BPR) の徹底を前提に業務プロセス 情報システムの標準化を進める 特に地方税 介護保険 国民健康保険 障害者福祉及び就学業務については 速やかに地方公共団体の状況等を踏まえた課題を整理し 業務プロセス 情報システムの標準化により効果が見込める場合には 地方公共団体関係者や事業者等を含めた研究会を組織し標準仕様書を作成するなど 標準的なクラウドシステムへの移行に向けた技術的作業に着手する ( 略 ) 2 地方税 ( 総務省 ) 地方税に係る情報システムに関して 納税者からの電子納税を可能とする地方税共通納税システムについては 対象税目を地方法人二税等から更に拡大するため 2019 年度 ( 令和元年度 ) の課題整理に基づき 地方公共団体などとともに取組を進める 市町村の基幹税務システムについては 2020 年 ( 令和 2 年 ) 夏以降住民記録システムの成果も反映し標準仕様書の作成を進める ( 略 )

21 地方税における基幹税務システムの標準化について 令和 2 年度地方税制改正 地方税務行政の運営に当たっての留意事項等について ( 令和 2 年 1 月 23 日自治税務局事務連絡 ) デジタル ガバメント実行計画 ( 令和元年 12 月 20 日閣議決定 ) において 自治体クラウドの導入を一層進めることとされており コストの削減やセキュリティレベルの向上 災害時における業務継続性の確保といった多くのメリットがあることを踏まえ 既に導入している地方団体の事例も参考としつつ 税務システムのクラウド化や共同化の推進について 積極的に取り組んでいただきたいこと 地方団体の情報システムの標準化については これまで各地方団体が独自に構築 発展させてきた結果 その発注 維持管理や制度改正対応などについて各地方団体が個別に対応しており 人的 財政的負担が生じていることから 総務省においては 順次 情報システムの標準仕様書の作成に取り組んでおり 令和 2 年度からは基幹税務システム ( 対象税目は法人住民税 個人住民税 軽自動車税 固定資産税及び収滞納管理 ) の標準仕様書の作成を進めることとしている 各地方団体においては この取組にご協力いただくとともに 税務システムのクラウド化や共同化に取り組んでいただきたいこと