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Transcription:

資 料 1-2 二 次 利 用 の 促 進 のための 府 省 のデータ 公 開 に 関 する 基 本 的 考 え 方 (ガイドライン) ( 案 ) 1 総 論 (1) 電 子 行 政 オープンデータ 推 進 の 背 景 インターネット 等 の 普 及 により データを 低 コストかつ 即 時 に 提 供 することが 可 能 となるとともに データを 利 用 する 企 業 国 民 等 においても コンピュータの 能 力 向 上 端 末 の 高 度 化 多 様 化 等 により 大 量 多 様 なデータを 処 理 利 用 できる ようになっている このような 技 術 の 進 展 を 背 景 に 政 府 独 立 行 政 法 人 地 方 公 共 団 体 等 が 保 有 す る 多 様 で 膨 大 な 公 共 データについて ビジネスや 身 近 な 公 共 サービスへの 活 用 が 期 待 されるようになってきている このような 状 況 のもと 電 子 行 政 オープンデータ 戦 略 ( 平 成 24 年 7 月 4 日 高 度 情 報 通 信 ネットワーク 社 会 推 進 戦 略 本 部 (IT 戦 略 本 部 ) 決 定 )は 公 共 データの 活 用 を 促 進 するための 取 組 に 速 やかに 着 手 し それを 広 く 展 開 することにより 国 民 生 活 の 向 上 企 業 活 動 の 活 性 化 等 を 図 り 我 が 国 の 社 会 経 済 全 体 の 発 展 に 寄 与 す ることが 重 要 であるとの 考 えを 明 らかにしている また 同 戦 略 においては 我 が 国 における 公 共 データの 活 用 の 取 組 に 当 たり 1 政 府 自 ら 積 極 的 に 公 共 データを 公 開 すること 2 機 械 判 読 可 能 な 形 式 で 公 開 するこ と 3 営 利 目 的 非 営 利 目 的 を 問 わず 活 用 を 促 進 すること 4 取 組 可 能 な 公 共 デー タから 速 やかに 公 開 等 の 具 体 的 な 取 組 に 着 手 し 成 果 を 確 実 に 蓄 積 していくこと という4つの 基 本 原 則 を 掲 げている これらの 社 会 経 済 状 況 や 政 策 方 針 を 踏 まえ 政 府 独 立 行 政 法 人 地 方 公 共 団 体 等 が 保 有 する 公 共 データを 機 械 判 読 1 に 適 したデータ 形 式 で 営 利 目 的 も 含 めた 二 次 利 用 が 可 能 な 利 用 ルールで 公 開 する オープンデータ の 取 組 を 推 進 すること が 重 要 である (2) オープンデータ 推 進 の 意 義 これまでも 政 府 は 各 府 省 のホームページ 等 において 保 有 するデータを 公 開 して きており 情 報 提 供 という 観 点 では 一 定 の 成 果 が 出 ている 1 ここでの 機 械 判 読 とは コンピュータプログラム( 以 下 この 注 において 単 に コンピュータ という )が 自 動 的 にデータを 再 利 用 ( 加 工 編 集 等 )できるということである 人 手 をどれだけ 要 せ ずに コンピュータがデータを 再 利 用 できるかにより 機 械 判 読 に 適 した 度 合 い には いくつかの 段 階 がある コンピュータが 自 動 的 にデータを 再 利 用 するためには コンピュータが 当 該 データの 論 理 的 な 構 造 を 識 別 ( 判 読 )でき 構 造 中 の 値 ( 表 の 中 に 入 っている 数 値 テキスト 等 )が 処 理 でき るようになっている 必 要 がある 1

ただ これまでのホームページ 等 による 情 報 提 供 は 基 本 的 に 人 間 が 読 む( 画 面 上 で 又 は 印 刷 して)という 利 用 形 態 を 念 頭 に 置 いた 形 で 行 われており 検 索 も 難 しく 大 量 多 様 なデータをコンピュータで 高 速 に 横 断 的 に 又 は 組 み 合 わせて 処 理 利 用 することが 難 しい 大 量 多 様 なデータをコンピュータで 高 速 に 横 断 的 に 又 は 組 み 合 わせて 処 理 利 用 できるようになれば 例 えば 次 のようなことが 可 能 となり データの 活 用 とい う 観 点 から 人 間 が 読 むという 利 用 形 態 だけでなく 機 械 判 読 という 利 用 形 態 も 考 慮 した 情 報 提 供 も 求 められるようになってきている ア 経 済 の 活 性 化 新 事 業 の 創 出 データ 収 集 や 各 種 コードによるデータの 横 断 的 利 用 が 機 械 で 自 動 的 に 可 能 にな ることからコスト 圧 縮 ができ 新 しいサービスを 提 供 するビジネスが 可 能 となる ( 例 えば 気 象 地 質 交 通 その 他 の 観 測 調 査 データのような 専 門 的 データを 収 集 分 析 してビジネスに 活 用 するなど) イ 官 民 協 働 による 公 共 サービス( 防 災 減 災 を 含 む )の 実 現 複 数 の 行 政 機 関 や 民 間 のデータを 組 み 合 わせることで 民 間 からも 生 活 利 便 を 高 めるサービスや 災 害 時 に 有 用 なサービスを 提 供 できる ( 例 えば 子 育 て 教 育 医 療 福 祉 等 の 身 近 な 公 共 サービスの 内 容 品 質 等 を 利 用 者 に 分 かりやすく 示 す 災 害 時 に 迅 速 に 複 数 の 情 報 を 組 み 合 わせた 情 報 発 信 が 可 能 となるなど) ウ 行 政 の 透 明 性 信 頼 性 の 向 上 政 策 事 業 に 関 する 計 画 決 定 過 程 決 定 内 容 結 果 等 について 横 断 的 に 検 索 集 計 比 較 することで 政 策 の 変 化 特 徴 の 把 握 や 政 策 の 妥 当 性 の 理 解 評 価 ができる ( 例 えば 補 助 金 や 政 府 支 出 について 府 省 分 野 地 域 支 出 先 等 別 に 分 析 するなど) コンピュータで 高 速 に 横 断 的 に 又 は 組 み 合 わせて 処 理 利 用 することが 期 待 で きるデータは 統 計 等 の 数 値 データだけでなく 白 書 等 の 文 書 や 地 図 等 の 図 表 も 含 まれる また これまでは 理 由 が 明 確 でないまま 各 府 省 の 判 断 でインターネットを 通 じた 公 開 がされてないデータも 多 く 存 在 している オープンデータの 効 果 は 大 量 多 様 なデータの 横 断 的 利 用 や 組 み 合 わせにより もたらされることから 横 断 的 利 用 や 組 み 合 わせができるデータを 増 やすことが 重 要 であり これまでインターネットを 通 じて 公 開 されていなかった 情 報 にも 新 た な 利 用 が 期 待 できるものがありうることから 公 開 可 能 な 情 報 については すべて 公 開 するという 理 念 の 下 積 極 的 にインターネットを 通 じて 公 開 していくことが 求 2

められる また 同 様 の 観 点 から 独 立 行 政 法 人 や 地 方 公 共 団 体 民 間 企 業 等 においても 本 ガイドラインによる 政 府 の 取 組 を 参 考 に オープンデータを 推 進 することが 期 待 される (3) 本 ガイドラインの 対 象 電 子 行 政 オープンデータ 戦 略 において オープンデータの 取 組 については 政 府 が 保 有 するデータについて 率 先 して 取 組 を 推 進 するとされていることを 踏 ま え 本 ガイドラインは 基 本 的 には これまでの 電 子 行 政 オープンデータ 実 務 者 会 議 の 議 論 先 行 的 な 取 組 を 実 施 している 府 省 の 取 組 等 をもとに 早 急 に 取 り 組 むべ き 事 項 として 各 府 省 の 保 有 するデータの 公 開 に 関 する 基 本 的 考 え 方 を 整 理 したも のである (4) 本 ガイドラインの 改 定 及 び 取 組 の 留 意 事 項 本 ガイドラインの 内 容 については 今 後 の 電 子 行 政 オープンデータ 実 務 者 会 議 の 議 論 の 進 展 や 関 連 技 術 の 進 展 等 を 踏 まえ 随 時 改 定 していくことが 必 要 である また 同 戦 略 において オープンデータの 取 組 について 独 立 行 政 法 人 地 方 公 共 団 体 公 益 企 業 等 の 取 組 に 波 及 させていくとされており 各 府 省 の 取 組 に 当 たっ ては 民 間 地 方 公 共 団 体 等 と 十 分 に 連 携 を 図 り 民 間 地 方 公 共 団 体 等 に 円 滑 か つ 速 やかにオープンデータの 取 組 が 普 及 できるように 留 意 する 必 要 がある さらに 具 体 的 に 取 組 を 行 う 際 には 十 分 な 情 報 セキュリティを 確 保 した 上 で 推 進 していくことが 重 要 である 2 二 次 利 用 を 促 進 する 利 用 ルールの 在 り 方 (1) 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 するデータの 著 作 権 等 の 位 置 づけ 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 するデータに 関 し 著 作 権 等 の 関 係 で 留 意 すべき 事 項 としては 次 のような 事 項 が 挙 げられる 単 なる 事 実 や 数 値 データは それ 自 体 としては 著 作 物 とはならず 著 作 権 の 保 護 対 象 にはならない 編 集 著 作 物 やデータベースの 著 作 物 と 認 められる 場 合 も 素 材 数 値 データが 著 作 物 でない 場 合 は 素 材 数 値 データそのものを 利 用 する ことは 著 作 権 法 の 観 点 からは 制 限 されない 著 作 権 者 は あらかじめ 著 作 物 の 利 用 に 係 る 考 えを 表 示 しておくことができる ので 国 が 著 作 権 者 である 著 作 物 について インターネットを 通 じて 公 開 するに 当 たり どのような 条 件 で 利 用 を 認 めるかは 著 作 権 法 の 範 囲 内 で 国 が 判 断 し 表 示 することができる なお 各 府 省 がインターネットを 通 じて 著 作 物 を 公 開 することについては 著 3

作 物 が 国 有 財 産 法 第 2 条 に 規 定 する 国 有 財 産 に 該 当 しないため 国 有 財 産 法 の 適 用 はない また 国 有 財 産 法 は インターネットを 通 じて 公 開 されている 著 作 物 が 二 次 利 用 されることに 対 し 何 ら 制 約 を 加 えるものではない 国 が 著 作 権 者 となる 著 作 物 の 中 にも 第 三 者 が 著 作 権 者 である 著 作 物 が 含 まれ る 場 合 があり そのような 著 作 物 をどのような 条 件 で 利 用 を 認 めるかについては 当 該 第 三 者 ( 著 作 権 者 )の 判 断 による (2) 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 するデータの 利 用 ルールの 在 り 方 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 するデータの 二 次 利 用 を 促 進 する 観 点 か ら 公 開 データの 利 用 ルールについては 以 下 の 考 え 方 によるものとする 著 作 物 でないデータについては 著 作 権 の 保 護 対 象 外 である( 著 作 権 を 理 由 と した 二 次 利 用 の 制 限 はできない)ことを 明 確 にする 国 が 著 作 権 者 である 著 作 物 については 国 において どのような 利 用 条 件 で 公 開 するかを 決 定 できることから 広 く 二 次 利 用 を 認 める( 著 作 権 以 外 の 具 体 的 か つ 合 理 的 な 根 拠 に 基 づき 二 次 利 用 を 制 限 する 場 合 を 除 き 制 約 なく 二 次 利 用 を 認 める) 形 で あらかじめ 著 作 物 の 利 用 に 係 る 考 えを 表 示 する 当 該 表 示 について は できるだけ 分 かりやすく 統 一 的 なものとする 著 作 権 を 根 拠 に 公 開 データの 一 部 について 二 次 利 用 の 制 限 を 行 う 場 合 には 例 えば 二 次 利 用 の 制 限 をする 部 分 の 著 作 物 について 第 三 者 が 著 作 権 者 であること 既 に 作 成 保 有 している 著 作 物 について 著 作 権 者 が 明 確 でないこと 等 二 次 利 用 を 制 限 する 理 由 とともに 二 次 利 用 を 制 限 する 部 分 を 明 確 に 表 示 する 本 ガイドライン 策 定 後 各 府 省 が 新 たに 作 成 入 手 するデータについては 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 した 場 合 に 当 該 データの 二 次 利 用 を 認 めるこ とができるよう 事 前 に 関 係 者 との 間 で 合 意 をとるよう 努 める このため 本 ガ イドライン 策 定 後 の 委 託 請 負 契 約 の 検 討 締 結 等 に 当 たっては それを 念 頭 に 置 いた 対 応 ( 例 えば 委 託 調 査 の 契 約 の 内 容 を 成 果 物 である 報 告 書 を 府 省 がイ ンターネットを 通 じて 公 開 する 場 合 当 該 公 開 データの 二 次 利 用 を 認 めることの 支 障 とならないようなものとする 等 )が 求 められる 個 別 法 の 規 定 等 著 作 権 以 外 の 具 体 的 かつ 合 理 的 な 根 拠 に 基 づき 公 開 データの 二 次 利 用 を 制 限 する 場 合 は 制 限 の 範 囲 を 必 要 最 小 限 に 限 定 し その 内 容 及 び 根 拠 を 明 確 に 表 示 する 当 該 表 示 については できるだけ 分 かりやすく 統 一 的 なも のとする 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 しているデータを 第 三 者 が 二 次 利 用 し 当 該 二 次 利 用 されたデータを 利 用 した 者 に 損 害 が 生 じた 場 合 も 各 府 省 は 責 任 を 負 わない 旨 を 明 確 にする 3 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 による 公 開 の 拡 大 の 考 え 方 4

(1) 目 指 すべきデータの 構 造 やデータ 形 式 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 するデータについては それをコンピュー タで 機 械 的 に 読 み 取 り 処 理 するといった 利 用 を 考 慮 して データの 構 造 (タグの 付 け 方 表 の 形 式 等 )を 整 えておくことが 重 要 である また ある 内 容 を 示 す 用 語 や 同 じ 用 語 の 定 義 が 組 織 ( 各 府 省 独 立 行 政 法 人 地 方 公 共 団 体 等 )により 異 なっ ているとデータを 横 断 的 に 又 は 組 み 合 わせて 処 理 利 用 することが 困 難 となるため 用 語 やその 定 義 の 標 準 化 が 望 ましい 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 については 特 定 のアプリケーションに 依 存 しない データ 形 式 であることを 要 件 とし 可 能 なところから 順 次 より 高 度 な 利 用 が 可 能 なデータ 形 式 での 公 開 を 拡 大 していく 統 計 データについては 統 計 調 査 等 業 務 の 業 務 システム 最 適 化 計 画 ( 平 成 18 年 3 月 31 日 各 府 省 情 報 化 統 括 責 任 者 (CIO) 連 絡 会 議 決 定 平 成 24 年 9 月 7 日 最 終 改 定 )に 基 づき 従 来 から 統 計 情 報 の 電 子 的 提 供 の 推 進 を 含 む 取 組 が 行 われて いるところである 同 計 画 においては 統 計 表 を 表 計 算 ソフトで 利 用 可 能 なスプレ ッドシート 又 は CSV 形 式 ファイルにより 作 成 し 提 供 するとともに 統 計 情 報 デー タベースを 通 じてデータ 提 供 を 行 うことが 記 載 されており これを 着 実 に 実 施 する ことは オープンデータの 観 点 からも 重 要 と 考 えられる なお 統 計 情 報 データベースについては オープンデータの 観 点 から 地 理 情 報 を 活 用 した 統 計 データの 拡 充 を 行 うとともに 統 計 データの 機 械 からのアクセス 性 等 の 利 便 性 の 向 上 を 図 る (2) 数 値 ( 表 ) 文 章 地 理 空 間 情 報 のデータ 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 統 計 情 報 データベースを 通 じて 提 供 される 統 計 データ( 最 適 化 計 画 に 基 づき 統 計 情 報 データベースを 通 じた 提 供 を 推 進 している 統 計 表 管 理 システムの 統 計 表 を 含 む ) 以 外 に 各 府 省 がインターネットを 通 じて 公 開 するデータは 多 種 多 様 である が その 主 要 なコンテンツであり 掲 載 後 の 更 新 頻 度 が 比 較 的 少 ない( 比 較 的 長 期 にわたって 掲 載 される) 数 値 ( 表 ) 文 章 地 理 空 間 情 報 ( 空 間 上 の 特 定 の 地 点 又 は 区 域 の 位 置 を 示 す 情 報 ( 当 該 情 報 に 係 る 時 点 に 関 する 情 報 を 含 む ) 及 び 当 該 情 報 に 関 連 付 けら れた 情 報 ( 地 理 空 間 情 報 活 用 推 進 基 本 法 第 2 条 第 1 項 ))について そのデータの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 を 別 添 のとおり 整 理 した 本 ガイドライン 策 定 後 各 府 省 が 新 たに 作 成 し インターネットを 通 じて 公 開 す る 数 値 ( 表 ) 文 章 地 理 空 間 情 報 については 人 間 が 読 む 印 刷 することを 念 頭 に 置 いた 従 来 のデータ 形 式 ( 代 表 的 なものとして pdf)のほか 別 添 の 留 意 事 項 に 示 す 事 項 を 踏 まえて 作 成 した( 構 造 が 整 った)データを 機 械 判 読 に 適 した 特 定 のアプリケーションに 依 存 しないデータ 形 式 でも 公 開 することに 努 めるものとす る 5

特 に 重 点 分 野 ( 白 書 防 災 減 災 情 報 地 理 空 間 情 報 人 の 移 動 に 関 する 情 報 ( 交 通 旅 行 観 光 引 越 出 入 国 等 に 関 する 情 報 ) 予 算 決 算 調 達 情 報 )について は 優 先 的 に 取 り 組 むこととし 具 体 的 に 別 添 の 留 意 事 項 に 従 って 作 成 公 開 すべ きデータについて 費 用 対 効 果 を 踏 まえつつ 実 務 者 会 議 で 検 討 する また 上 記 実 務 者 会 議 における 議 論 を 踏 まえ 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 のデ ータも 納 入 させるための 委 託 請 負 契 約 の 方 法 等 について 検 討 を 行 う 4 インターネットを 通 じて 公 開 するデータの 拡 大 についての 考 え 方 (1) 原 則 公 開 の 理 念 公 開 できない 理 由 が 明 確 なものを 除 き 保 有 するデータはすべて 公 開 するという 理 念 の 下 具 体 的 な 取 組 としては 以 下 のとおり 進 めていくこととする (2) 現 在 インターネットを 通 じて 公 開 している 情 報 のデータ 形 式 の 整 備 オープンデータの 取 組 に 当 たっては まずは 現 在 インターネットを 通 じて 公 開 している 内 容 の 情 報 について 今 後 新 たなデータを 公 開 するに 当 たり 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 のデータも 公 開 する 取 組 からスタートする 特 に 重 点 分 野 ( 白 書 防 災 減 災 関 連 情 報 地 理 空 間 情 報 人 の 移 動 に 関 する 情 報 予 算 決 算 調 達 関 連 情 報 )については 優 先 的 に 取 り 組 むこととする ( 注 ) 従 来 からインターネットを 通 じて 公 開 されていたデータで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 でないもの( 代 表 的 なものとして pdf)について 遡 って 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 でのデータの 公 開 も 行 うことについては 既 に 公 開 しているデータより 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 の 基 データの 探 索 やデータの 整 形 メタデータ 付 与 などの 作 業 が 必 要 となるため それを 行 うことが 適 当 な 範 囲 について 実 務 者 会 議 で 検 討 することとする (3) 重 点 分 野 に 関 する 公 開 データの 拡 大 上 記 の 取 組 と 並 行 して 上 記 (2)の 重 点 分 野 について 従 来 インターネットを 通 じて 公 開 されていないが 公 開 可 能 な 情 報 のうち オープンデータ 化 ( 二 次 利 用 可 能 で 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 でのデータ 公 開 )することが 適 当 なものの 公 開 を 進 める 具 体 的 にどのような 情 報 のオープンデータ 化 が 適 当 かについては 実 務 者 会 議 で 検 討 することとする なお 上 記 情 報 のデータ 形 式 が 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 でなく データ 形 式 の 変 換 に 多 くのコストを 要 する 場 合 には 当 面 従 来 のデータ 形 式 で 公 開 すれ ばよいこととする (4) その 他 の 公 開 データの 拡 大 6

重 点 分 野 について 実 務 者 会 議 で 検 討 する 情 報 以 外 の 情 報 に 関 しては 新 規 にイン ターネットを 通 じて 公 開 するためのコストが 小 さいデータや 利 用 者 のニーズ( 要 望 )の 強 いデータは 公 開 できない( 行 政 機 関 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 第 5 条 の 不 開 示 情 報 に 該 当 する 等 )ものを 除 き オープンデータ 化 していくことと する 新 規 にインターネットを 通 じて 公 開 するためのコストの 考 え 方 や 利 用 者 のニー ズ( 要 望 )を 把 握 する 仕 組 みについては 実 務 者 会 議 で 検 討 することとする なお 上 記 情 報 のデータ 形 式 が 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 でなく データ 形 式 の 変 換 に 多 くのコストを 要 する 場 合 には 当 面 従 来 のデータ 形 式 で 公 開 すればよ いこととする ( 以 上 ) 7

( 別 添 ) 数 値 ( 表 ) 文 章 地 理 空 間 情 報 のデータ 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 ( 案 ) 目 次 1. 数 値 ( 表 形 式 )データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項... 1 (1) 表 形 式 データの 定 義... 1 (2) 表 形 式 データにおけるデータの 構 造 の 留 意 事 項... 3 (3) 表 形 式 データにおけるデータ 形 式 の 留 意 事 項... 12 (4)ケーススタディ(データ 構 造 の 整 形 )... 19 手 順 1: 複 数 のテーブルに 分 割... 20 手 順 2: 脚 注 脚 注 番 号 キャプションを 削 除... 20 手 順 3: 不 必 要 なスペース 改 行 カンマの 除 去... 20 手 順 4: 年 の 値 を 西 暦 で 記 載... 22 手 順 5:セルの 結 合 を 解 除... 22 手 順 6: 省 略 されたセルをコピー... 22 手 順 7:タイトルを 1 行 にまとめる... 22 (5)ケーススタディ(データ 形 式 の 整 形 )... 24 手 順 1: 地 域 コード 等 の 設 定... 24 手 順 2: 特 定 アプリケーションに 依 存 しない 形 式 で 保 存... 24 手 順 3: 特 定 アプリケーションに 依 存 しない 形 式 で 保 存... 24 手 順 4:プロパティ 情 報 の 編 集... 24 2. 文 書 形 式 データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項... 25 (1) 文 書 形 式 データの 定 義... 25 (2) 文 書 形 式 データにおけるデータの 構 造 の 留 意 事 項... 25 (3) 文 書 形 式 データにおけるにおけるデータ 形 式 の 留 意 事 項... 26 (4)ケーススタディ(データ 構 造 の 整 形 )... 28 手 順 1:スタイルの 設 定... 28 手 順 2:スタイルの 活 用... 28 (5)ケーススタディ(データ 形 式 の 整 形 )... 29 手 順 1: 特 定 アプリケーションに 依 存 しない 形 式 で 保 存... 29 手 順 2:リンクを 追 加... 29 3. 地 理 空 間 情 報 の 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項... 30 (1) 地 理 空 間 情 報 の 定 義... 30 (2) 地 理 空 間 情 報 におけるデータの 構 造 の 留 意 事 項... 31 i

1 地 図 データ... 31 2 地 図 上 のコンテンツ... 31 (3) 地 理 空 間 情 報 におけるデータ 形 式 の 留 意 事 項... 32 1 地 図 データ... 33 2 地 図 上 のコンテンツ... 34 (4)ケーススタディ(データ 構 造 の 整 形 )... 34 1 地 図 データ... 34 2 地 図 上 のコンテンツ... 34 (5)ケーススタディ(データ 形 式 の 整 形 )... 34 1 地 図 データ... 34 2 地 図 上 のコンテンツ... 34 4. 用 語 定 義... 35 補 足 情 報 データの 改 ざんに 対 する 技 術 対 策... 37 (1) 改 ざんの 定 義... 37 (2) 技 術 的 な 対 処 方 法... 37 1 改 ざん 検 知 技 術... 37 ii

本 書 は 二 次 利 用 の 促 進 のための 府 省 のデータ 公 開 に 関 する 基 本 的 考 え 方 (ガイドライン)( 仮 称 ) の 3 機 械 判 読 が 容 易 なデータ 形 式 による 公 開 の 拡 大 の 考 え 方 のうち 数 値 ( 表 ) 文 章 地 理 空 間 情 報 のデータ 作 成 に 当 たっ ての 留 意 事 項 を 示 すものである なお 本 書 でデータ 構 造 の 整 形 手 順 の 説 明 のために 示 している 表 形 式 データ は 架 空 データサンプルであり 統 計 情 報 データベースを 通 じて 提 供 される 統 計 データ( 統 計 調 査 等 業 務 の 業 務 システム 最 適 化 計 画 に 基 づき 統 計 情 報 デー タベースを 通 じた 提 供 を 推 進 している 統 計 表 管 理 システムの 統 計 表 を 含 む )に 本 書 を 適 用 するということではない 1. 数 値 ( 表 形 式 )データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 (1) 表 形 式 データの 定 義 表 形 式 データとは 行 と 列 の 縦 横 2 次 元 状 に 配 列 されたデータである( 図 1) 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) 集 計 項 目 平 成 23 年 24 年 差 分 (1,000 円 ) (1,000 円 ) 注 ) 合 計 55,000 127,768 a)232 あ あ 1,000 1,100 110 い い 2,000 2,200 110 う う 3,000 3,300 110 え え 4,000 4,400 110 お お 5,000 3,300 66 か か 6,000 2,200 37 き き 7,000 1,100 16 く く 8,000 5,500 69 け け 9,000 9,900 110 こ こ 10,000 10,000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している 図 1: 表 形 式 データの 例 表 形 式 データを 構 成 する 各 要 素 の 名 称 を 以 下 の 通 り 定 義 する( 図 2) キャプション( 表 題 ): 表 形 式 データ 全 体 を 表 す 短 い 説 明 カラム(Column): 表 形 式 データの 縦 方 向 の 列 ロウ(Raw): 1

表 形 式 データの 横 方 向 の 行 セル(Cell): 表 形 式 データの 各 項 目 表 計 算 ソフトでは 個 々のマス 目 とし て 表 現 される データセル(Data Cell): 表 形 式 データにおいて 数 値 データ 本 体 が 格 納 されるセル タイトル(Title 題 目 ): 表 形 式 データの 各 カラムの 冒 頭 カラムに 含 まれるデータセ ルの 内 容 や 単 位 を 説 明 する タイトル 行 : タイトルが 配 置 された 行 テーブル(Table 表 ): 1 行 以 上 からなるタイトル 行 1 行 以 上 のデータセル 0 行 以 上 の 脚 注 からなる セルの 集 合 データセット(Dataset): テーブルを 含 む 表 形 式 データのまとまり 脚 注 : 表 形 式 データに 付 与 する タイトルやデータセルに 対 する 補 助 説 明 脚 注 番 号 : タイトルやデータセルに 付 与 する 脚 注 と 結 びつけるための 番 号 単 位 : 数 値 の 基 準 となる 約 束 された 一 定 量 例 えば "m"(メート ル)や"g"(グラム)に 代 表 される 物 理 単 位 や 円 ドル に 代 表 される 貨 幣 単 位 等 がある 記 数 単 位 : データセルの 値 の 桁 を 示 す 数 たとえば 単 位 として 百 万 円 と 書 かれているカラムの 記 数 単 位 は 1,000,000 である 実 際 の 値 は データセルの 値 に 記 数 単 位 を 乗 じたものである 2

キャプション( 表 題 ) 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) タイトル 行 記 数 単 位 集 計 項 目 平 成 23 年 (1,000 円 ) 24 年 (1,000 円 ) 差 分 1) 脚 注 番 号 ロウ( 行 ) カラム( 列 ) 脚 注 合 計 55,000 127,768 a)232 あ あ 1,000 1,100 110 い い 2,000 2,200 110 う う 3,000 3,300 110 え え 4,000 4,400 110 お お 5,000 3,300 66 か か 6,000 2,200 37 き き 7,000 1,100 16 く く 8,000 5,500 69 け け 9,000 9,900 110 こ こ 10,000 10,000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している データセル セル 図 2: 表 形 式 データの 各 要 素 の 名 称 定 義 (2) 表 形 式 データにおけるデータの 構 造 の 留 意 事 項 表 形 式 データを 構 造 の 整 ったデータの 構 造 にするための 留 意 事 項 を 以 下 に 示 す 留 意 事 項 に 沿 って 構 造 を 整 えることで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 に 変 換 し 利 活 用 することが 可 能 となる 留 意 事 項 1 1 つのデータセットには 1 つのテーブルのみを 含 める ( 複 数 個 のテーブ ルを 含 めない) 図 3のデータセットには 複 数 の 表 を 含 んでいる このようなデータセッ トをコンピュータが 解 読 するためには 表 の 切 れ 目 を 扱 う 必 要 があり 解 読 手 順 が 複 雑 になる このため 1 つのデータセットには 1 つの 表 のみを 持 つ べきである 複 数 の 表 が 必 要 である 場 合 は その 数 だけ 分 割 する( 図 4) 3

1. 架 空 データサンプル(その2)1 項 目 α β γ σ ア ア ア ア ア ア 1.012 1.014 1.041 1.041 イ イ イ イ イ イ 1.035 1.019 1.081 1.000 ウ ウ ウ ウ ウ ウ 1.040 1.028 1.059 1.022 エ エ エ エ エ エ 1.011 1.009 1.007 1.012 オ オ オ オ オ オ 1.039 1.027 1.030 1.030 合 計 5.137 5.097 5.218 5.105 2. 架 空 データサンプル(その2)2 3. 架 空 データサンプル(その2)3 項 目 説 明 区 分 X α あああ A 1.032 β いいい B 1.062 γ ううう C 1.024 σ えええ D 1.055 図 3:1つのデータセットに 複 数 の 表 がある( 留 意 事 項 1を 満 たさない) 例 図 4: 図 3の 表 を 分 割 ( 留 意 事 項 1を 満 たす) 留 意 事 項 2 データセルに 整 形 や 位 取 りのための 文 字 (スペース 改 行 カンマ 等 ) を 含 めない 図 5の 集 計 項 目 カラムにある ああ いい 等 のデータセルは 整 形 の ための 空 白 を 含 んでいる データセルに 含 まれる 空 白 や 改 行 に 意 味 がある のか 否 かは 機 械 は 判 別 できない また 数 値 データには 位 取 りのための カンマが 含 まれている カンマを 除 かなければ 機 械 はそのデータは 正 し い 値 として 認 識 できない 従 って 機 械 の 解 読 に 不 要 な 空 白 や 改 行 カン 4

マ 等 を 含 めない( 図 6) 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) 集 計 項 目 平 成 23 年 (1,000 円 ) 24 年 (1,000 円 ) 差 分 1) 合 計 55,000 127,768 a)232 あ あ 1,000 1,100 110 い い 2,000 2,200 110 う う 3,000 3,300 110 え え 4,000 4,400 110 お お 5,000 3,300 66 か か 6,000 2,200 37 き き 7,000 1,100 16 く く 8,000 5,500 69 け け 9,000 9,900 110 こ こ 10,000 10,000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している 図 5:セルに 整 形 のための 空 白 改 行 カンマを 含 む( 留 意 事 項 2を 満 たさない) 例 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 24 年 (1000 円 ) 差 分 1) 合 計 55000 127768 a)232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している 図 6: 整 形 のためのスペース 改 行 カンマを 除 去 ( 留 意 事 項 2を 満 たす) 5

留 意 事 項 3 年 の 値 には 西 暦 表 記 とし 和 暦 を 併 記 する 図 7の 年 次 カラムは 和 暦 で 書 かれている コンピュータのプログラムで は 年 の 値 を 数 値 の 大 小 により 比 較 することが 多 い 従 って 年 の 値 は 年 が 経 過 するごとに 値 が 単 調 増 加 する 西 暦 とし( 図 8) 必 要 に 応 じて 和 暦 を 併 記 する また 内 容 によっては 年 度 表 記 されていることもあるため 歴 年 と 年 度 の 判 読 が 可 能 な 記 述 をする 必 要 がある 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その3) 年 次 A (mg) B (mg) C (mg) 平 成 5 年 0.01 0.01 0.00 6 0.02 0.01 0.00 7 0.01 0.01 0.00 8 0.03 0.01 0.00 9 0.20 0.01 0.00 10 0.01 0.01 0.00 11 0.02 0.01 0.00 12 0.04 0.01 0.00 13 0.01 0.01 0.00 14 0.02 0.01 0.00 15 0.03 0.01 0.00 図 7: 年 が 和 暦 で 書 かれている( 留 意 事 項 3を 満 たさない) 例 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その3) 年 次 年 次 ( 西 暦 ) A (mg) B (mg) C (mg) 平 成 5 年 1993 0.01 0.01 0.00 6 1994 0.02 0.01 0.00 7 1995 0.01 0.01 0.00 8 1996 0.03 0.01 0.00 9 1997 0.20 0.01 0.00 10 1998 0.01 0.01 0.00 11 1999 0.02 0.01 0.00 12 2000 0.04 0.01 0.00 13 2001 0.01 0.01 0.00 14 2002 0.02 0.01 0.00 15 2003 0.03 0.01 0.00 図 8: 西 暦 のカラムを 追 加 ( 留 意 事 項 3を 満 たす) 6

留 意 事 項 4 数 値 等 のデータの 値 やタイトル 単 位 以 外 の 情 報 を セルに 含 めない 図 9の 合 計 値 は a) 69 となっている このセルには 値 である 69 と 注 釈 番 号 である a) の 両 方 が 含 まれている 機 械 がこのセルを 解 読 する には 事 前 に 注 釈 番 号 a) を 除 かなければならない このため 機 械 に 解 読 させるべき 数 値 やタイトル 以 外 の 情 報 を セルには 持 たせない( 図 10) 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 24 年 (1000 円 ) 差 分 1) 合 計 55000 127768 a)232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している 図 9:セルにキャプション 注 釈 注 釈 番 号 を 含 む( 留 意 事 項 4を 満 たさない) 例 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 24 年 (1000 円 ) 差 分 合 計 55000 127768 232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 図 10:キャプション 脚 注 脚 注 番 号 を 除 去 ( 留 意 事 項 4を 満 たす) 7

留 意 事 項 5 すべてのセルは 他 のセルと 結 合 しない 図 11 のタイトルのセルが 結 合 されている 通 常 結 合 されたセルは 原 則 的 にはすべて 同 じ 値 を 持 つ これを 機 械 が 解 読 するためには 結 合 され たセルの 値 と 結 合 されている 範 囲 を 認 識 する 必 要 がある 従 って セル は 結 合 せず 同 じ 値 を 記 載 する( 図 12) 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その4) 年 度 期 A (mg) B (mg) C (mg) 2005 2006 2007 2008 2009 2010 上 0.01 0.01 0.00 下 0.01 0.01 0.00 上 0.02 0.01 0.00 下 0.01 0.01 0.00 上 0.01 0.01 0.00 下 0.02 0.01 0.01 上 0.03 0.01 0.00 下 0.02 0.02 0.00 上 0.02 0.01 0.00 下 0.02 0.01 0.00 上 0.01 0.01 0.00 下 0.01 0.01 0.00 図 11:セルが 結 合 されている( 留 意 事 項 5を 満 たさない) 例 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その4) 年 度 期 A (mg) B (mg) C (mg) 2005 上 0.01 0.01 0.00 2005 下 0.01 0.01 0.00 2006 上 0.02 0.01 0.00 2006 下 0.01 0.01 0.00 2007 上 0.01 0.01 0.00 2007 下 0.02 0.01 0.01 2008 上 0.03 0.01 0.00 2008 下 0.02 0.02 0.00 2009 上 0.02 0.01 0.00 2009 下 0.02 0.01 0.00 2010 上 0.01 0.01 0.00 2010 下 0.01 0.01 0.00 図 12: 年 カラムのセル 結 合 を 解 除 ( 留 意 事 項 5を 満 たす) 8

留 意 事 項 6 値 が 存 在 しない 場 合 を 除 き データセルを 空 白 にしない (データ 値 を 省 略 しない) 図 13 の 年 次 の 平 成 5 年 以 降 の 第 1 列 及 び 第 3 列 は 空 白 である 人 間 は この 部 分 のデータセルに 平 成 6 年 が 省 略 されていることがわかるが 機 械 には 分 からない 従 って このデータを 機 械 判 読 に 適 した 構 造 にする ためには 値 が 存 在 しない 場 合 を 除 き データセルを 空 白 にせず 値 は 省 略 しない( 図 14) 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その3) 年 次 年 次 ( 西 暦 ) A (mg) B (mg) C (mg) 平 成 5 年 1993 0.01 0.01 0.00 6 1994 0.02 0.01 0.00 7 1995 0.01 0.01 0.00 8 1996 0.03 0.01 0.00 9 1997 0.20 0.01 0.00 10 1998 0.01 0.01 0.00 11 1999 0.02 0.01 0.00 12 2000 0.04 0.01 0.00 13 2001 0.01 0.01 0.00 14 2002 0.02 0.01 0.00 15 2003 0.03 0.01 0.00 図 13: 年 のデータセル 値 が 省 略 されている( 留 意 事 項 6を 満 たさない) 例 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その3) 年 次 年 次 ( 西 暦 ) A (mg) B (mg) C (mg) 平 成 5 年 1993 0.01 0.01 0.00 平 成 6 年 1994 0.02 0.01 0.00 平 成 7 年 1995 0.01 0.01 0.00 平 成 8 年 1996 0.03 0.01 0.00 平 成 9 年 1997 0.20 0.01 0.00 平 成 10 年 1998 0.01 0.01 0.00 平 成 11 年 1999 0.02 0.01 0.00 平 成 12 年 2000 0.04 0.01 0.00 平 成 13 年 2001 0.01 0.01 0.00 平 成 14 年 2002 0.02 0.01 0.00 平 成 15 年 2003 0.03 0.01 0.00 図 14: 省 略 されている 語 句 を 補 う( 留 意 事 項 6を 満 たす) 9

留 意 事 項 7 データセルの 内 容 を 示 すタイトルは 1 行 で 構 成 する 図 15 のタイトルは 構 造 化 されており 2 行 からなっている 4 列 番 目 の カラムは 差 分 ( 平 成 23 年 から 平 成 24 年 の 増 減 割 合 ) という 意 味 であ るが これを 機 械 は 解 読 できない タイトルの 文 言 を 工 夫 して カラムの タイトルを 1 行 で 表 現 する( 図 16) 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 24 年 (1000 円 ) 差 分 1) 合 計 55000 127768 232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 図 15:タイトルが 複 数 行 からなる( 留 意 事 項 7を 満 たさない) 例 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 平 成 24 年 (1000 円 ) 平 成 23 年 から 平 成 24 年 の 増 減 割 合 合 計 55000 127768 232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 図 16:タイトルを 1 行 にまとめる( 留 意 事 項 7を 満 たす) 10

留 意 事 項 8 データの 単 位 を 明 記 する データの 単 位 ( 物 理 単 位 貨 幣 単 位 )は データ 処 理 に 必 須 である こ のため カラムにはデータの 単 位 を 明 記 する( 図 17 18) なお 国 際 単 位 系 に 含 まれる 単 位 については 国 際 単 位 系 の 利 用 を 推 奨 す る 日 本 独 自 の 単 位 系 を 利 用 する 場 合 は 国 際 単 位 系 への 換 算 値 を 併 せて 記 載 する 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 平 成 24 年 (1000 円 ) 平 成 23 年 から 平 成 24 年 の 増 減 割 合 合 計 55000 127768 232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 図 17:タイトルに 単 位 がない( 留 意 事 項 8を 満 たさない) 例 集 計 項 目 平 成 23 年 ( 1000 円 ) 平 成 24 年 ( 1000 円 ) 平 成 23 年 から 平 成 24 年 の 増 減 割 合 (%) 合 計 55000 127768 232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 図 18:タイトルの 文 言 を 修 正 し 単 位 を 追 記 ( 留 意 事 項 8を 満 たす) 11

(3) 表 形 式 データにおけるデータ 形 式 の 留 意 事 項 (2)に 基 づき 表 形 式 データを 構 造 の 整 ったデータの 構 造 にし 更 にデ ータ 形 式 を 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 にするための 留 意 事 項 を 以 下 に 示 す 留 意 事 項 に 沿 ってデータ 形 式 を 整 えることで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 にすることが 可 能 となる 留 意 事 項 1 項 目 ラベルの 各 値 は 公 開 されているコードを 積 極 的 に 活 用 する 項 目 ラベルの 各 値 は 積 極 的 に 公 開 されているコード( 地 域 コード 法 人 コード 等 )を 活 用 することで データ 収 集 や 各 種 コードによるデータの 横 断 的 利 用 が 機 械 で 自 動 的 に 容 易 となる そのため 公 開 されているコー ドの 所 在 を 明 らかにしつつ そのコード 値 を 活 用 した 値 にすることとする 例 えば 地 域 を 表 す 情 報 ( 都 道 府 県 市 町 村 名 等 )に 対 応 する 地 域 コー ドの 値 を 入 れるデータセルを 設 けることで 地 図 情 報 との 融 合 が 容 易 に 可 能 となる 留 意 事 項 2 データセットは オープンな 標 準 データ 形 式 で 提 供 する 仕 様 が 公 開 され それが 標 準 化 されたフォーマット すなわちオープン なフォーマットは 解 読 するツールが 広 く 普 及 しており 機 械 判 読 に 適 して いる このため 文 書 形 式 データはオープンなフォーマットで 公 開 する 具 体 的 には CSV や XML を 推 奨 するが 仕 様 が 国 際 標 準 化 されている Open Document Format(.ods)や Office Open XML 形 式 (.xlsx)でもよ い 留 意 事 項 3 保 存 するファイル 名 は 命 名 ルールに 従 う 公 開 ファイル 名 の 命 名 の 考 え 方 として より 機 械 判 読 に 適 したものにす 12

るには 以 下 の 要 件 求 がめられる 1 バイト 文 字 列 とする( 日 本 語 の 全 角 文 字 等 を 含 まない) 命 名 ルールが 公 表 されていることが 望 ましい (ファイル 命 名 の 例 ) ファイル 名 が cas13it01_( 任 意 の 名 称 ).csv の 場 合 最 初 の3ケタは 作 成 機 関 : cas= 内 閣 官 房 4~5 桁 目 は 作 成 年 : 13=2013 年 6~7 桁 目 はカテゴリ : it=it 戦 略 分 野 8~9 桁 目 は 事 業 ID : 01= 白 書 情 報 留 意 事 項 4 公 開 するデータは URL リストの 公 開 も 行 う 公 開 するデータについては データの 所 在 を 明 らかにするため 府 省 内 における 公 開 データに 関 する URL リストの 公 開 も 行 う また 連 続 する 表 を 公 開 する 場 合 は ファイル 名 を 除 く URL 表 現 の 後 地 域 年 号 月 等 の 表 現 を URL 表 現 として 規 定 し 連 続 的 に 機 械 がデータ を 取 得 できることが 望 ましい 留 意 事 項 5 公 開 前 におけるファイル 内 容 プロパティには 十 分 注 意 して 公 開 する 各 府 省 の Web コンテンツ 作 成 ガイドラインにて 規 定 されていることも 多 いと 思 われる 注 意 事 項 であるが オープンデータの 取 組 においても 同 様 の 対 応 が 求 められる 以 下 にポイントを 記 す ファイルの 記 載 内 容 について -ファイルのヘッダ 部 分 に 機 密 性 2 情 報 の 記 載 が 残 っていたら 削 除 する(ホームページで 公 開 される 情 報 は 機 密 性 1 情 報 ) - 変 更 履 歴 コメント 等 が 非 表 示 のまま 残 っていたら 変 更 履 歴 やコメ ント 等 は 削 除 する -Excel でのデータ 作 成 において 印 刷 範 囲 外 のセルのメモや 行 や 列 を 非 表 示 にしたまま 残 っていたら そのデータは 削 除 する 13

ファイルのプロパティについて -プロパティに 他 の 団 体 名 個 人 名 や 資 料 名 等 が 入 ったまま 残 っていた ら 他 の 団 体 名 個 人 名 は 削 除 し 資 料 名 は 公 開 する 資 料 名 に 修 正 す る < 参 考 :タイトルやデータ 型 の 仕 様 記 述 方 法 > タイトルやデータ 型 は 利 用 者 がデータの 仕 様 を 理 解 するよう 公 開 する 必 要 がある その 記 述 方 法 には 現 在 いくつかの 技 術 コミュニティーで 進 められて いる 取 組 みを 含 めて 記 述 箇 所 と 記 述 形 式 の 面 で 以 下 で 示 すようないくつか の 方 法 がある 更 に 表 形 式 データを 取 り 扱 う 既 存 のツールとの 親 和 性 をふま えつつ 推 奨 する 記 述 方 法 を 今 後 検 討 することとする 基 本 的 には データの 仕 様 が 明 確 になり データ 処 理 を 行 なうプログラムが 作 成 できることが 重 要 で あり データの 仕 様 が 自 明 に 理 解 できるデータについては 必 ずしも 明 示 的 な 仕 様 記 述 を 行 なう 必 要 はない 1. 記 述 箇 所 について 記 述 箇 所 には 次 の3つの 方 法 が 考 えられる (ア)データの 仕 様 を 別 ファイルに 記 述 する 方 法 (イ)データカタログのメタデータに 記 述 する 方 法 (ウ)データファイルの 中 に 記 述 する 方 法 (ア)データの 仕 様 を 別 ファイルに 記 述 する 方 法 データの 仕 様 (データセットのタイトル 名 データセットの 作 成 者 デ ータセットの 公 開 日 データセットの 基 本 言 語 カラムの 単 位 記 数 カ ラムのデータタイプ)をデータとは 別 のファイルにデータの 仕 様 として 作 成 し データと 合 わせて 公 開 する このデータの 仕 様 を 公 開 することによ り 利 用 者 が 機 械 で 判 読 できるようソフトウェアを 開 発 することが 可 能 と なる (イ)データカタログのメタデータに 記 述 する 方 法 データの 仕 様 (データセットのタイトル 名 データセットの 作 成 者 デ ータセットの 公 開 日 データセットの 基 本 言 語 カラムの 単 位 記 数 カ ラムのデータタイプ)について データカタログのメタデータに 記 載 する 現 時 点 では データカタログのメタデータ 項 目 は 決 まっていないため 将 14

来 的 な 実 現 方 法 の 選 択 肢 とする (ウ)データファイルの 中 に 記 述 する 方 法 単 位 やデータ 型 を データファイル 内 に 定 型 フォーマットで 記 述 するこ とにより 複 数 のデータセットを 機 械 が 同 様 に 解 読 できる 2. 記 述 形 式 について 記 述 形 式 には 次 の2つの 方 法 がある (ア)@を 利 用 する 方 法 (csv ファイルヘッダ 部 分 に 記 載 する) (イ) 他 で 確 立 した 同 種 の 方 法 (ア)@を 利 用 する 方 法 (csv ファイルヘッダ 部 分 に 記 載 する) 表 形 式 データのキャプション タイトル 単 位 等 のメタデータは デー タセルの 先 頭 に 表 2に 示 すヘッダを 利 用 して 付 与 する ヘッダは @ または @@ から 始 める @ で 始 まるヘッダに 対 する 値 は その 行 に 記 述 する @@ で 始 めるヘッダに 対 する 値 は 次 の 行 に 記 述 する 表 1: 本 文 書 が 規 定 するヘッダ ヘッダ 意 味 @Caption データセットのキャプション @Creator データセットの 作 成 者 @Date データセットの 公 開 日 @Language データセットの 基 本 言 語 @@Title タイトル 行 @@Unit カラムの 単 位 @@Baseval カラムの 記 数 単 位 @@Datatype カラムのデータタイプ それぞれのヘッダについての 詳 細 を 以 下 に 記 す 1 @Caption: データセットのキャプション @Caption は データセットのキャプションを 記 述 するヘッダであ る @Caption キャプション 名 言 語 コードの 3 つのセルからな 15

る 言 語 コードは 省 略 可 能 であり 省 略 した 場 合 は @Language ヘッ ダが 指 定 する 言 語 コードが 指 定 されたものとする 言 語 コードは ISO639-1 に 基 づく 値 である 2 @Creator: データセットの 作 成 者 @Creator は データセットの 作 成 者 を 記 述 するヘッダである @Creator 作 成 者 名 言 語 コードの 3 つのセルからなる 言 語 コードは 省 略 可 能 であり 省 略 した 場 合 は @Language ヘッ ダが 指 定 する 言 語 コードが 指 定 されたものとする 言 語 コードは ISO639-1 に 基 づく 値 である 3 @Date: データセットの 公 開 日 @Date は データセットの 公 開 日 を 記 述 するヘッダである @Date 公 開 日 の 2 つのセルからなる 公 開 日 は ISO 8610 に 基 づく 値 であ る 4 @Language: データセットの 基 本 言 語 @Date は データセットの 言 語 を 記 述 するヘッダである @Language 言 語 コードの 2 つのセルからなる 言 語 コードは ISO639-1 に 基 づく 値 である 5 @@Title: タイトル 行 @@Title は タイトル 行 を 記 述 するヘッダであり 2 行 で 構 成 され る このヘッダの 1 行 目 は@@Title 言 語 コードの 2 つのセルからなる 言 語 コードは 省 略 可 能 であり 省 略 した 場 合 は @Language ヘッ ダが 指 定 する 言 語 コードが 指 定 されたものとする 言 語 コードは ISO639-1 に 基 づく 値 である このヘッダの 2 行 目 は 各 タイトル 名 である 6 @@Unit: カラムの 単 位 @@Unit は カラムの 単 位 を 記 述 するヘッダであり 2 行 で 構 成 さ れる このヘッダの 1 行 目 は@@Unit 言 語 コードの 2 つのセルからなる 言 語 コードは 省 略 可 能 であり 省 略 した 場 合 は @Language ヘッ 16

ダが 指 定 する 言 語 コードが 指 定 されたものとする 言 語 コードは ISO639-1 に 基 づく 値 である このヘッダの 2 行 目 は 各 カラムの 単 位 である 単 位 に 記 数 単 位 を 含 めてはならない 物 理 単 位 のべき 乗 数 は そのままテキストで 記 述 する たとえば 加 速 度 の 単 位 m/s2 は m/s2 と 記 述 する 7 @@Baseval: カラムの 記 数 単 位 @@Unit は カラムの 記 数 単 位 を 記 述 するヘッダであり 2 行 で 構 成 される このヘッダの 1 行 目 は@@Baseval である このヘッダの 2 行 目 は 各 カラムの 記 数 単 位 である 値 を 省 略 した 場 合 1 が 指 定 されたものと 見 なす 8 @@Datatype: カラムのデータタイプ @@Unit は カラムのデータタイプを 記 述 するヘッダであり 2 行 で 構 成 される このヘッダの 1 行 目 は@@Datatype である このヘッダの 2 行 目 は XML Schema に 基 づくデータタイプ 値 で ある (イ) 他 で 確 立 した 同 種 の 方 法 データの 仕 様 を 記 述 する 同 種 の 取 組 として Simple Data Format(SDF) 1 Google DataSet Publishing Language (DSPL) 2 Linked CSV 3 等 が 存 在 す る SDF については 表 形 式 のデータを 表 す CSV をデータに 利 用 した 場 合 JSON 形 式 の 別 ファイルにデータの 定 義 を 行 うものである Google DataSet Publishing Language (DSPL) については 表 形 式 の データを 表 す CSV をデータに 利 用 した 場 合 XML 形 式 の 別 ファイル にデータの 定 義 を 行 うものである Linked CSV は 将 来 の LOD 化 に 向 け RDF として 解 釈 されるべき CSV ファイルのデータ 定 義 を CSV ファイル 内 で 行 なう 方 法 である これらは データの 仕 様 を 記 述 する 取 組 であり 今 後 の 普 及 動 向 や 対 応 す 1 http://www.dataprotocols.org/en/latest/simple-data-format.html 2 https://developers.google.com/public-data/faq#how_do_i_decide 3 http://jenit.github.io/linked-csv/ 17

るツールの 整 備 状 況 をみて 判 断 することが 適 当 と 考 えられる 18

(4)ケーススタディ(データ 構 造 の 整 形 ) 図 21 を 例 に 表 形 式 データのデータ 構 造 を 整 形 する 手 順 を 示 す 表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) 集 計 項 目 平 成 23 年 24 年 差 分 (1,000 円 ) (1,000 円 ) 注 ) 合 計 55,000 127,768 232 あ あ 1,000 1,100 110 い い 2,000 2,200 110 う う 3,000 3,300 110 え え 4,000 4,400 110 お お 5,000 3,300 66 か か 6,000 2,200 37 き き 7,000 1,100 16 く く 8,000 5,500 69 け け 9,000 9,900 110 こ こ 10,000 10,000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している 図 19: 整 形 前 のオリジナルデータ まず 表 形 式 データが 満 たすべき 条 件 のうち 図 19 が 満 たしていない 箇 所 を 列 記 する その 結 果 は 表 3の 通 りである 表 2: 図 21 の 条 件 確 認 結 果 項 目 留 意 事 項 評 価 (1) 1 つのデータセットに 1 種 類 の 表 形 式 データ(1 つのテー ブル)が 掲 載 されている (2) 整 形 のためのスペース 改 行 位 取 りのカンマを 含 まない (3) 年 の 値 を 西 暦 で 表 記 している (4) 数 値 やタイトル 以 外 の 情 報 (ラベル 注 釈 等 )が テーブ ルに 含 まれない (5) すべてのデータセルが 他 のデータセルと 結 合 されていな い (6) 値 がない 場 合 を 除 き データセルの 値 が 空 白 でない (7) データの 単 位 が 明 記 されている (8) カラムのタイトルに 単 位 や 記 数 単 位 が 含 まれない それぞれの 項 目 について 条 件 を 満 たしていない 箇 所 を Microsoft Excel を 19

利 用 して 整 形 する 手 法 を 記 す 手 順 1: 複 数 のテーブルに 分 割 新 しいシートをテーブルの 個 数 分 作 成 し それぞれのシートにテーブル を 移 動 させる これにより 1 つのデータセットに 1 つのテーブルを 掲 載 す ることができる 手 順 2: 脚 注 脚 注 番 号 キャプションを 削 除 セルの 値 として 脚 注 脚 注 番 号 キャプションが 記 載 されている 場 合 は それを 取 り 除 く 脚 注 番 号 がセルの 書 式 設 定 として 付 与 されている 場 合 は セルの 書 式 設 定 メニューを 利 用 して 除 去 する Microsoft Excel 2007 以 降 であれば ホ ーム メニューの セル タブにある 書 式 メニュー( 図 20)を 利 用 す る Microsoft Excel 2003 以 前 であれば 書 式 セル メニューを 利 用 する セルの 書 式 設 定 ウィンドウの 分 類 項 目 が ユーザ 定 義 に なっているので これを 数 値 に 変 更 すれば 脚 注 番 号 を 除 去 できる 図 20: セルの 書 式 設 定 ウィンドウ(Microsoft Excel 2007) 手 順 3: 不 必 要 なスペース 改 行 カンマの 除 去 不 必 要 なスペース 改 行 カンマがカラム 全 体 行 全 体 または 複 数 の セルにまたがっている 場 合 は セルの 置 換 機 能 を 利 用 して スペースと 改 行 を 除 去 できる Microsoft Excel 2007 以 降 であれば 除 去 対 象 のカラム 全 体 行 全 体 ま たは 複 数 のセルを 選 択 し ホームメニューの 編 集 タブにある 検 索 と 選 択 というメニュー( 図 21)を 選 択 する Microsoft Excel 2003 以 前 で 20

あれば 編 集 置 換 メニューを 選 択 する 検 索 する 文 字 列 欄 に 空 白 を 入 力 し 置 換 する 文 字 列 欄 を 空 にして 置 換 ボタンを 押 すと スペー スを 除 去 できる 図 21: 検 索 と 置 換 ウィンドウ(Microsoft Excel 2007) 位 取 りのためのカンマは セルの 書 式 設 定 メニューを 利 用 して 除 去 する セルの 書 式 設 定 ウィンドウの 分 類 項 目 から 数 値 を 選 択 し 右 側 にある 桁 区 切 りを 使 用 する チェックボックスを 外 せば 位 取 りのた めのカンマを 除 去 できる( 図 22) なお データセルに 直 接 カンマを 入 力 している( セルの 書 式 設 定 の 数 値 分 類 の 桁 区 切 りによる 桁 区 切 り 表 示 を 行 っていない) 場 合 カンマは 削 除 する 図 22:セルの 書 式 設 定 ウィンドウ(Microsoft Excel 2007) この 作 業 が 完 了 した 時 点 で データセットは 図 23 のようになる 21

表 形 式 データの 架 空 データサンプル(その1) 集 計 項 目 平 成 23 年 (1000 円 ) 24 年 (1000 円 ) 差 分 1) 合 計 55000 127768 a)232 ああ 1000 1100 110 いい 2000 2200 110 うう 3000 3300 110 ええ 4000 4400 110 おお 5000 3300 66 かか 6000 2200 37 きき 7000 1100 16 くく 8000 5500 69 けけ 9000 9900 110 ここ 10000 10000 100 注 : 平 成 23 年 から 平 成 24 年 のうちの 増 減 の 割 合 を 記 載 している a) 脚 注 番 号 のサンプルを 示 している 図 23: 不 必 要 なスペース 改 行 カンマを 除 いたデータセット 手 順 4: 年 の 値 を 西 暦 で 記 載 西 暦 の 年 を 記 載 するためには 2 つの 方 法 がある 和 暦 を 記 載 しているセルを 書 き 換 える 和 暦 を 記 載 しているカラムの 隣 に 西 暦 を 記 載 するカラムを 追 加 す る 今 回 の 例 では 前 者 の 方 法 をとる 手 順 5:セルの 結 合 を 解 除 セルの 結 合 を 解 除 する 解 除 した 結 果 生 じた 空 白 セルには 解 除 前 に 記 載 されていた 値 をコピーする 手 順 6: 省 略 されたセルをコピー 前 行 と 同 じ 値 であるため 記 載 が 省 略 されているセルには 前 行 の 値 をコ ピーする 手 順 7:タイトルを 1 行 にまとめる 図 25 のタイトルは 構 造 を 持 っており セルの 結 合 を 利 用 してその 階 層 を 表 現 している これを 1 行 で 表 現 するために タイトルの 文 言 を 変 更 する たとえば 左 から 4 番 目 のセルのタイトルを 2011 年 から 2012 年 の 増 減 割 合 (%) とする 22

これまで 整 形 を 行 った 結 果 は 図 24 の 通 りである これは 表 形 式 データ の 留 意 事 項 を 満 たしている 集 計 項 目 2011 年 ( 1000 円 ) 2012 年 ( 1000 円 ) 2011 年 から 2012 年 の 増 減 割 合 (%) 合 計 55000 127768 69 ああ 1000 1100-105 いい 2000 2200-52 うう 3000 3300 0 ええ 4000 4400 26 おお 5000 3300 27 かか 6000 2200-40 きき 7000 1100-109 くく 8000 5500-33 けけ 9000 9900 52 ここ 10000 10000 50 図 24: 整 形 完 了 後 のデータシート 23

(5)ケーススタディ(データ 形 式 の 整 形 ) 表 形 式 データのデータ 形 式 を 整 形 する 手 順 を 示 す 手 順 1: 地 域 コード 等 の 設 定 地 域 を 表 す 情 報 ( 都 道 府 県 市 町 村 名 等 )に 対 応 する 地 域 コードの 値 を 入 れる 列 を 設 ける ( これにより 地 図 情 報 との 融 合 が 可 能 となる ) 手 順 2: 特 定 アプリケーションに 依 存 しない 形 式 で 保 存 Microsoft Excel で 作 成 した 表 を 拡 張 子.csv のファイルとして 保 存 する 集 計 項 目,2011 年 のコスト( 1000 円 ),"2012 年 のコスト( 1000 円 )",2011 年 から 2012 年 の 増 減 割 合 (%) 合 計,55000,127768,232 ああ,1000,1100,110 いい,2000,2200,110 うう,3000,3300,110 ええ,4000,4400,110 おお,5000,3300,66 かか,6000,2200,37 きき,7000,1100,16 くく,8000,5500,69 けけ,9000,9900,110 ここ,10000,10000,100 図 25: 図 24 を CSV 形 式 で 出 力 手 順 3: 特 定 アプリケーションに 依 存 しない 形 式 で 保 存 Microsoft Excel で 作 成 した 表 を 拡 張 子.csv のファイルとして 保 存 する 保 存 の 際 は 複 数 のシートをまとめて 保 存 できないため シート 個 別 毎 に CSV のファイルを 作 成 していることが 望 ましい なお 保 存 にあたって ファイル 名 は 公 開 時 の URL 表 記 のルール( 既 に 設 けられている 場 合 は そのルールに 従 う)に 従 って 付 与 する 手 順 4:プロパティ 情 報 の 編 集 ファイルのプロパティ 情 報 に 不 適 切 な 記 載 が 居 ないかチェックし 適 切 な 記 載 を 記 入 する 24

2. 文 書 形 式 データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 (1) 文 書 形 式 データの 定 義 文 書 形 式 データとは 文 字 を 主 な 構 成 要 素 とし 一 部 図 表 を 含 んだデータで ある 文 書 形 式 データに 関 する 主 な 用 語 について 以 下 に 解 説 する プレインテキスト: コンピュータ 上 で 文 章 を 扱 うための 一 般 的 なファイルフォーマ ット または 文 字 列 の 形 式 の1つ 文 字 情 報 以 外 の 情 報 たと えば 文 字 の 色 や 大 きさ 形 状 文 章 に 含 まれる 図 表 等 の 情 報 を 含 まない 見 出 し: 文 章 において 内 容 の 要 点 を 非 常 に 短 い 言 葉 にまとめ 本 文 より 大 きな 字 で 章 や 節 の 最 初 に 置 かれる 言 葉 大 きい 方 から 編 ( 部 ) 章 節 項 目 といった 名 称 が 付 けられる 慣 習 がある タグ: 文 章 に 対 する 構 造 ( 章 節 図 表 等 )や 見 栄 え( 色 大 きさ 形 状 等 )に 関 する 指 定 マークアップ 言 語 : 文 章 の 構 造 や 見 栄 えに 関 する 指 定 を 文 章 とともにテキストフ ァイルに 記 述 するための 言 語 (2) 文 書 形 式 データにおけるデータの 構 造 の 留 意 事 項 文 書 は 基 本 的 には 人 間 が 読 む 事 を 主 目 的 としたデータである 文 書 形 式 デ ータを 構 造 の 整 ったデータの 構 造 にするための 留 意 事 項 を 以 下 に 示 す 留 意 事 項 に 沿 って 構 造 を 整 えることで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 に 変 換 し 利 活 用 することが 可 能 となる 留 意 事 項 1 文 章 に 存 在 する 部 章 節 図 表 等 の 構 造 が コンピュータが 明 快 に 認 識 で きる 形 で 記 述 する 文 章 は 部 章 節 段 落 図 表 等 の 構 造 を 持 っている たとえば 機 械 が 文 章 の 第 1 章 を 抽 出 したいとするならば 第 1 章 が 文 章 のどの 部 分 にあるの か 分 からなければならない このためには タグやマークアップ 言 語 を 利 用 して 部 章 節 段 落 図 表 等 の 見 出 しを 追 加 し タイトルを 区 別 する( 図 25

25) 4 図 25: 見 出 しを 利 用 して 文 章 を 執 筆 留 意 事 項 2 文 章 内 に 整 形 のための 符 号 や 文 字 ( 空 白 改 行 等 )を 含 めない 文 章 に 含 まれる 空 白 改 行 が 有 意 であるか 否 かを 機 械 は 判 断 できない 文 書 の 解 析 や 読 み 上 げを 行 う 際 に これらの 空 白 改 行 が 支 障 となる この ため 機 械 の 解 読 に 必 要 のない 空 白 や 改 行 は 事 前 に 除 く (3) 文 書 形 式 データにおけるにおけるデータ 形 式 の 留 意 事 項 文 書 形 式 データを 構 造 の 整 ったデータの 構 造 にし 更 にデータ 形 式 を 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 にするための 留 意 事 項 を 以 下 に 示 す 留 意 事 項 に 沿 って データ 形 式 を 整 えることで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 にすることが 可 能 と 4 図 中 の 文 章 は, 総 務 省 平 成 24 年 版 情 報 通 信 白 書 より 引 用. http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ 26

なる 留 意 事 項 1 文 書 データ オープンな 標 準 データ 形 式 で 提 供 する 仕 様 が 公 開 され それが 標 準 化 されたフォーマット すなわちオープンな フォーマットは 解 読 するツールが 広 く 普 及 しており 機 械 判 読 に 適 している このため 文 書 形 式 データはオープンなフォーマットで 公 開 する 具 体 的 には プレインテキストにタグを 挿 入 した XML 形 式 や HTML 形 式 のようなマークアップ 形 式 を 推 奨 するが 仕 様 が 国 際 標 準 化 されている Open Document Format(.odt)や Office Open XML 形 式 (.docx)もよい また 文 字 列 のみである 場 合 テキスト 形 式 (.txt)でもよい 留 意 事 項 2 文 書 形 式 データが 図 表 を 含 む 場 合 それらを 構 成 する 表 形 式 データが 添 付 さ れているべきである 図 表 やグラフを 多 く 含 む 文 書 の それら 図 表 やグラフを 形 成 した 元 になる 表 形 式 データが 機 械 判 読 に 適 したフォーマットで 取 得 できるならば それ らのデータを 利 用 したマッシュアップが 容 易 になる 留 意 事 項 3 公 開 前 におけるファイル 内 容 プロパティには 十 分 注 意 して 公 開 する 1.(3) 表 形 式 データにおけるデータ 形 式 の 留 意 事 項 の 留 意 事 項 5 と 同 様 である 27

(4)ケーススタディ(データ 構 造 の 整 形 ) 文 書 形 式 データのデータ 構 造 を 整 形 する 手 順 を 示 す Microsoft Word を 利 用 して 文 書 データを 成 型 する 例 を 示 す 手 順 1:スタイルの 設 定 部 章 節 等 の 構 造 と 見 出 しレベルとを 対 応 づける たとえば 部 は 見 出 し 1 節 は 見 出 し 3 小 節 は 見 出 し 3 小 々 節 は 見 出 し 4 図 表 タイトルは 図 表 番 号 に 対 応 づける( 図 26) 手 順 2:スタイルの 活 用 対 応 づけた 規 則 に 従 って 文 章 を 執 筆 する その 際 整 形 のために 空 白 や 改 行 を 挿 入 しないように 留 意 する 5 図 26: 文 章 の 構 造 と 見 出 しを 対 応 付 ける 例 5 総 務 省 平 成 24 年 版 情 報 通 信 白 書 による. http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html 28

(5)ケーススタディ(データ 形 式 の 整 形 ) 文 書 形 式 データのデータ 形 式 を 整 形 する 手 順 を 示 す Microsoft Word を 利 用 して 文 書 データを 成 型 する 例 を 示 す 手 順 1: 特 定 アプリケーションに 依 存 しない 形 式 で 保 存 編 集 した 文 書 を Open Document 規 格 準 拠 の XML 形 式 で 書 き 出 す Microsoft Word であれば ファイル 名 前 をつけて 保 存 の 順 に 選 択 し ファイルの 種 類 を OpenDocument テキスト(.odt) に 指 定 し OpenDocument 規 格 準 拠 の XML 形 式 で 書 き 出 す.odt ファイルは zip 形 式 で 圧 縮 されている ファイルの 拡 張 子 を.zip に 変 更 して 展 開 してみると 複 数 の XML ファイルと 画 像 データから 構 成 され ていることが 分 かる 手 順 2:リンクを 追 加 生 成 したファイルに 図 表 を 構 成 する 表 形 式 データのリンクを 追 加 する 29

3. 地 理 空 間 情 報 の 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 (1) 地 理 空 間 情 報 の 定 義 地 理 空 間 情 報 とは 空 間 上 の 特 定 の 地 点 又 は 区 域 の 位 置 を 示 す 情 報 ( 当 該 情 報 に 係 る 時 点 に 関 する 情 報 を 含 む ) 及 び 当 該 情 報 に 関 連 付 けられた 情 報 ( 地 理 空 間 情 報 活 用 推 進 基 本 法 第 2 条 第 1 項 )を 指 す このデータは 地 図 データと 地 図 上 のコンテンツに 分 類 される( 図 27) 地 図 上 のコンテンツ 地 図 データ 出 典 : 国 土 交 通 省 HP GIS とは に 一 部 追 記 http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/gis/guidance/guidance_1.html 図 27: 地 図 データと 地 図 上 のコンテンツの 整 理 地 理 空 間 情 報 に 関 する 主 な 用 語 について 以 下 に 解 説 する ラスタ 形 式 : 画 像 を 点 (ドット)の 羅 列 によって 表 現 したもの PNG JPEG GIF BMP TIFF PICT 等 がある ベクタ 形 式 : 2 次 元 コンピュータグラフィックスをコンピュータ 内 部 で 表 現 するデータ 形 式 GML 6 KML 7 SVG 8 等 がある 6 GML(Geography Markup Language):XML ベースのマークアップ 言 語 であり JIS X 7136 ( 地 理 マーク 付 け 言 語 )が 策 定 されている 7 KML(Keyhole Markup Language):XML ベースのマークアップ 言 語 であり 地 理 情 報 シ ステムのオープンソース 化 を 目 指 す 団 体 の 規 格 に OGC KML として 取 り 入 れられている 30

(2) 地 理 空 間 情 報 におけるデータの 構 造 の 留 意 事 項 地 理 空 間 情 報 を 構 造 の 整 ったデータの 構 造 にするための 留 意 事 項 を 以 下 に 示 す 留 意 事 項 に 沿 って 構 造 を 整 えることで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 に 変 換 し 利 活 用 することが 可 能 となる 1 地 図 データ データの 構 造 については 既 存 の 取 組 み( 基 盤 地 図 情 報 の 提 供 等 )で 整 備 されており 特 に 留 意 する 事 項 はない 2 地 図 上 のコンテンツ 地 図 上 のコンテンツとは 点 線 面 を 示 す 地 理 空 間 情 報 をいう 東 日 本 大 震 災 において 公 開 されている 避 難 所 情 報 に 緯 度 経 度 座 標 が 入 ってい ないため 避 難 所 の 場 所 を 地 図 に 可 視 化 しようとした 際 に 時 間 を 要 した 位 置 情 報 によって 可 視 化 等 の 利 活 用 が 進 む 地 理 空 間 情 報 においては そ の 公 開 にあたり その 位 置 情 報 を 付 与 することは 重 要 である 1 数 値 ( 表 形 式 )データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 に 加 え 以 下 の 留 意 事 項 がある 留 意 事 項 1 地 理 空 間 情 報 のうち 位 置 情 報 に 関 するデータを 付 与 する 場 合 は 緯 度 経 度 座 標 を 付 与 する 付 与 する 際 準 拠 している 座 標 参 照 系 ( 世 界 測 地 系 等 ) を 明 記 する 座 標 の 付 与 方 法 としては 以 下 が 考 えられる ア) 地 図 から 座 標 を 取 得 する 国 土 地 理 院 の 公 開 する 数 値 地 図 情 報 9 や 基 盤 地 図 情 報 の 座 標 を 利 用 する 国 土 地 理 院 で 公 開 の 電 子 国 土 Web 10 の 地 図 上 から 座 標 を 取 得 する 民 間 サービス(Yahoo!ジオコーダ API GoogleGeo コーディング API 等 )の 座 標 変 換 サービスを 利 用 する 8 SVG(Scalable Vector Graphics):SVG は JIS X 7197(SVG に 基 づく 地 図 の 表 現 及 びサ ービス) 並 びに JIS X 4197( 変 倍 ベクタグラフィックス)が 策 定 されている 9 http://www.gsi.go.jp/map/cd-rom/cdrom.htm 10 http://portal.cyberjapan.jp/index.html 31

イ) 住 所 から 座 標 取 得 する 国 土 交 通 省 街 区 レベル 位 置 参 照 情 報 アドレスマッチングツール 11 位 置 参 照 情 報 ダウンロードサービス 12 等 のサービスを 利 用 する 民 間 サービス(Yahoo!ジオコーダ API GoogleGeo コーディング API 等 )で 提 供 されるアドレスマッチングで 得 た 座 標 を 利 用 する 表 3 避 難 場 所 の 一 覧 データ( 留 意 事 項 1を 満 たさない 例 ) 種 別 避 難 場 所 名 住 所 広 域 避 難 場 所 日 比 谷 公 園 東 京 都 千 代 田 区 日 比 谷 公 園 1 避 難 所 日 比 谷 高 校 東 京 都 千 代 田 区 永 田 町 2 丁 目 1 6 1 表 4 避 難 場 所 の 一 覧 データに 緯 度 経 度 座 標 を 追 記 ( 留 意 事 項 1を 満 たす 例 ) 種 別 避 難 場 所 名 住 所 緯 度 ( ) 経 度 ( ) 広 域 避 難 場 所 日 比 谷 公 園 東 京 都 千 代 田 区 日 比 谷 公 園 1 35.675652 139.754426 避 難 所 日 比 谷 高 校 東 京 都 千 代 田 区 永 田 町 2 丁 目 1 35.674994 139.740512 6 1 : 世 界 測 地 系 を 使 用 なお 平 成 13 年 の 測 量 法 改 正 以 降 同 法 第 11 条 2 項 に 基 づき 測 量 の 基 準 としては 世 界 測 地 系 が 使 用 されている もし 法 改 正 前 の 日 本 測 地 系 で の 測 量 成 果 を 使 用 して 新 たにデータを 作 成 する 場 合 は 国 土 地 理 院 が 提 供 す る 緯 度 経 度 を 世 界 測 地 系 に 変 換 するためのソフトウェア 13 により 日 本 測 地 系 に 基 づく 測 量 成 果 を 世 界 測 地 系 に 基 づく 測 量 成 果 に 変 換 することが 望 ましい (3) 地 理 空 間 情 報 におけるデータ 形 式 の 留 意 事 項 地 理 空 間 情 報 を 構 造 の 整 ったデータの 構 造 にし 更 にデータ 形 式 を 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 にするための 留 意 事 項 を 以 下 に 示 す 留 意 事 項 に 沿 っ てデータ 形 式 を 整 えることで 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 にすることが 可 能 となる 11 http://portal.cyberjapan.jp/ 12 http://nlftp.mlit.go.jp/cgi-bin/isj/dls/_choose_method.cgi 13 http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/tky2jgd/about.html 32

1 地 図 データ 留 意 事 項 1 データの 提 供 に 当 たっては 機 械 判 読 が 可 能 なベクタ 形 式 に 依 るものとす る ベクタ 形 式 のデータの 作 成 にあたっては 最 新 の ISO 規 格 及 び JIS 規 格 に 基 づいた 地 理 空 間 情 報 標 準 プロファイル(JPGIS) 地 理 空 間 情 報 のメ タデータの 共 通 仕 様 を 規 定 する 日 本 版 メタデータプロファイル(JMP)を 用 いる 仕 様 が 公 開 され それが 標 準 化 されたフォーマット すなわちオープン なフォーマットは 解 読 するツールが 広 く 普 及 しており 機 械 判 読 に 適 して いる このため 地 図 データはオープンなフォーマットで 公 開 する 府 省 において 地 図 データは 主 に ラスタ 形 式 ベクタ 形 式 が 用 いられ ている また 地 理 情 報 システム( 以 下 GIS) 等 で 利 用 する 空 間 データや 位 置 情 報 を 含 む 各 種 のコンテンツを 記 述 するための XML ベースのマーク アップ 言 語 である GML も 利 用 されている 公 開 においては ラスタ 形 式 と 比 較 して 同 一 の 情 報 を 表 すのに 必 要 な 容 量 の 小 さくなるベクタ 形 式 や GML 形 式 が 望 ましい また 公 開 にあた り 準 拠 している 座 標 参 照 系 ( 世 界 測 地 系 等 )を 表 記 することで データ 利 用 の 際 の 座 標 変 換 が 容 易 になる JPGIS は ISO の 地 理 情 報 に 関 する 専 門 委 員 会 (ISO/TC 211)で 策 定 され た 国 際 規 格 を 基 にした 国 内 実 用 標 準 であり 異 なるシステム 間 で 地 理 空 間 情 報 データを 相 互 利 用 する 際 の 互 換 性 の 確 保 を 主 な 目 的 に データの 設 計 品 質 記 述 方 法 等 のルールを 定 めたもので GIS 関 係 省 庁 連 絡 会 議 では 政 府 の 技 術 的 標 準 と 位 置 づけられている JPGIS 及 び JMP に 基 づいて 地 理 空 間 デ ータ 及 びメタデータを 整 備 提 供 することで データを 相 互 利 用 しやすい 環 境 が 整 備 され 異 なる 整 備 主 体 で 整 備 されたデータの 共 用 システム 依 存 性 の 低 下 重 複 投 資 の 排 除 等 の 効 果 を 期 待 することができる また 利 活 用 の 更 なる 拡 大 を 図 るためには SVG 形 式 に 変 換 して 公 開 す ることが 望 ましい 前 記 ベクタ 形 式 GML 形 式 の 場 合 それに 対 応 した GIS を 用 意 する 必 要 があり 当 該 ソフトウェアの 知 識 や 経 験 がある 者 の 利 用 に 限 られると いう 課 題 があるが SVG は XML 形 式 の 2D ベクタ 画 像 記 述 言 語 であり HTML5 に 組 み 込 まれている(HTML5 対 応 の Web ブラウザ(Firefox 3.5 33

以 降 や Internet Explorer 9 以 降 等 )があれば 利 用 できる) Web 標 準 の 知 識 や 経 験 がある 者 は 多 く 様 々な 活 用 が 期 待 できる なお SVG 形 式 に 変 換 するツールキット 等 も 公 開 されている 2 地 図 上 のコンテンツ 1 数 値 ( 表 形 式 )データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 と 同 様 である (4)ケーススタディ(データ 構 造 の 整 形 ) 1 地 図 データ 既 存 の 方 法 を 活 用 するため 本 書 では 記 載 しない 2 地 図 上 のコンテンツ 位 置 情 報 に 関 するデータは 留 意 事 項 1に 示 されているサービスを 活 用 し 住 所 から 緯 度 経 度 を 取 得 し 列 に 追 記 する (5)ケーススタディ(データ 形 式 の 整 形 ) 1 地 図 データ 既 存 の 方 法 を 活 用 するため 本 書 では 記 載 しない 2 地 図 上 のコンテンツ 1 数 値 ( 表 形 式 )データの 作 成 に 当 たっての 留 意 事 項 と 同 様 である 34

4. 用 語 定 義 本 書 が 使 用 する 用 語 の 定 義 を 表 5に 示 す 表 5: 用 語 の 定 義 用 語 意 味 二 次 利 用 公 開 されているデータを 引 用 転 載 複 製 改 変 等 を 行 う ことにより 利 用 すること 機 械 判 読 に 適 した コンピュータプログラムに 代 表 される 機 械 が データを 自 動 的 に 解 読 し 技 術 的 に 二 次 利 用 できること 表 形 式 データ 行 と 列 の 縦 横 二 次 元 状 に 配 列 されたデータ 文 書 形 式 データ 一 次 元 状 に 配 列 された 文 字 を 主 な 構 成 要 素 とし 一 部 図 表 を 含 み 人 間 がそれを 読 むことにより 人 間 に 何 らかの 作 用 を 与 えることを 目 的 としたデータ メタデータ あるデータ 自 身 について 記 述 した 抽 象 度 の 高 い 付 加 デー タ オープンなフォー 仕 様 が 公 開 されており それが 国 際 標 準 化 団 体 によって 標 マット 準 化 されているファイルのフォーマット 形 式 特 定 のアプ リケーションに 依 存 しないデータ 形 式 ) 表 計 算 ソフト 数 値 データの 集 計 分 析 に 用 いられるアプリケーションソ フトウェア 画 面 上 に 格 子 状 のマス 目 を 表 示 し そのマス 目 にデータを 入 れることにより 表 を 作 成 する 機 能 を 有 する キャプション 表 形 式 データ 全 体 を 表 す 短 い 説 明 (Caption 表 題 ) カラム(Column) 表 形 式 データの 縦 方 向 の 列 ロウ(Row) 表 形 式 データの 横 方 向 の 行 セル(Cell) 表 形 式 データの 各 項 目 表 計 算 ソフトでは 個 々のマス 目 と して 表 現 される データセル 表 形 式 データにおいて データ 本 体 の 値 が 格 納 されるべき セル タイトル(Title 表 形 式 データの 各 カラムの 冒 頭 カラムに 含 まれるデータ 題 目 ) セルの 内 容 や 単 位 を 説 明 する タイトル 行 タイトルが 配 置 された 行 データセット 機 械 がセルを 取 得 する 対 象 となる 表 形 式 データの 基 本 単 (Dataset) 位 表 計 算 ソフトでは 1 シートにあたる CSV 形 式 ファイ ルでは 1 ファイルにあたる テーブル(Table 一 行 以 上 からなるタイトル 行 一 行 以 上 のデータセル 0 行 表 ) 以 上 の 脚 注 からなる セルの 集 合 35

用 語 意 味 脚 注 表 形 式 データに 付 与 する タイトルやデータセルに 対 する 補 助 説 明 脚 注 番 号 タイトルやデータセルに 付 与 する 脚 注 と 結 びつけるため の 番 号 単 位 数 値 の 基 準 となる 約 束 された 一 定 量 m g に 代 表 さ れる 物 理 単 位 または 円 ドル に 代 表 される 貨 幣 単 位 がある 記 数 単 位 データセルの 値 の 桁 を 示 す 数 たとえば, 単 位 が 百 万 円 である 場 合, 記 数 単 位 は 1,000,000 である 実 際 の 値 は データセルの 値 に 記 数 単 位 を 乗 じたものである データ 型 機 械 が 扱 うデータの 形 式 文 字 列 型 整 数 型 実 数 型 日 付 型 等 を 指 す CSV(Comma 表 形 式 数 値 データの 行 を 改 行 で 区 切 り セルを 半 角 のカン Separated マ, で 区 切 る テキストデータの 表 現 形 式 RFC 4180 Values) により 標 準 化 されている XML(Extensible 個 別 の 目 的 に 応 じたマークアップ 言 語 作 成 のため 汎 用 的 Markup に 使 うことができる 仕 様 および 仕 様 により 策 定 される 言 Language) 語 の 名 称 RDF(Resource 主 語 述 語 目 的 語 の 3 つ 組 で 物 事 を 表 現 するモデル Web Description 技 術 の 標 準 化 団 体 World Wide Web Consortium (W3C) Framework) が 標 準 化 している 見 出 し 文 章 において 内 容 の 要 点 を 非 常 に 短 い 言 葉 にまとめ 本 文 より 大 きな 字 で 章 や 節 の 最 初 に 置 かれる 言 葉 大 きい 方 か ら 編 ( 部 ) 章 節 項 目 といった 名 称 が 付 けられる 慣 習 がある プレインテキスト コンピュータ 上 で 文 章 を 扱 うための 一 般 的 なファイルフォ ーマット または 文 字 列 の 形 式 の 1 つ 文 字 以 外 の 情 報 たとえば 文 字 の 色 や 大 きさ 形 状 文 章 に 含 まれる 図 表 等 の 情 報 を 含 まない タグ 文 章 に 対 する 構 造 ( 章 節 図 表 等 )や 見 栄 え( 色 大 き さ 形 状 等 )に 関 する 指 定 またはその 指 定 方 法 マークアップ 言 語 文 章 の 構 造 や 見 栄 えに 関 する 指 定 を 文 章 とともにテキス トファイルに 記 述 するための 言 語 ワープロソフト コンピュータ 上 で 動 作 する 文 章 の 入 力 編 集 印 刷 機 能 を 実 現 したソフトウェア 36

補 足 情 報 データの 改 ざんに 対 する 技 術 対 策 機 械 判 読 が 容 易 な 形 式 でデータが 公 開 されることにより データの 改 ざんに 対 する 懸 念 が 生 じることがある 以 下 改 ざんへの 技 術 的 な 対 処 方 法 について 述 べる (1) 改 ざんの 定 義 ここでは データの 改 ざんとは オリジナルデータを 改 変 し それをオリ ジナルデータだと 偽 る と 定 義 する (2) 技 術 的 な 対 処 方 法 基 本 的 にデータの 改 ざんを 完 全 に 防 止 するためのソフトウェア 上 の 仕 組 み はない 実 際 にとりうる 技 術 的 な 手 法 は データの 改 ざんの 検 知 及 びデータ の 改 ざん 者 を 特 定 できる 仕 組 みを 用 意 することである それによって 利 用 者 が 改 ざんされていないデータの 入 手 を 容 易 にし またデータの 改 ざんを 抑 止 する なお 技 術 的 な 対 処 方 法 は データ 利 用 の 容 易 性 を 損 うことや 暗 号 処 理 な どの 計 算 負 荷 が 大 きいため データの 内 容 により その 必 要 があるものにつ いて 行 うことが 適 当 であり 基 本 的 にはルールやリテラシーにより 対 応 する ことが 望 ましい 1 改 ざん 検 知 技 術 元 データと 改 ざんされたデータとの 間 で 改 ざんの 有 無 を 検 知 する 技 術 として チェックサム 電 子 署 名 タイムスタンプといった 方 法 がある 表 6 改 ざん 検 知 技 術 改 ざん 検 知 技 術 改 ざん 検 知 方 法 検 知 できる 内 容 チェックサム (CRC/SHA-256) データ 保 有 者 は 公 開 するデータに 対 して 誤 り 検 出 関 数 (ある 一 定 のルール)によっ て 数 値 を 算 出 し 公 開 データと 合 わせて 誤 り 検 出 関 数 数 値 を 公 開 する 利 用 者 (デ ータ 保 有 者 自 身 含 む)は 誤 り 検 出 関 数 元 データの 改 ざん 有 無 37

改 ざん 検 知 技 術 改 ざん 検 知 方 法 検 知 できる 内 容 数 値 を 用 いて 公 開 データが 改 ざんされて いないことを 確 認 する 14 電 子 署 名 データ 保 有 者 は 公 開 するデータに 対 して 電 子 署 名 をつけ 自 身 の 公 開 鍵 と 合 わせて 公 開 する 利 用 者 (データ 保 有 者 自 身 含 む) は 公 開 鍵 を 用 いて データについている 電 子 署 名 を 検 証 して 改 ざんされていない ことを 確 認 する 15 元 データの 作 成 者 作 成 機 関 元 データの 改 ざん 有 無 (ただし 電 子 署 名 付 与 者 による 改 ざんは 検 知 不 能 ) タイムスタンプ データ 保 有 者 は 公 開 するデータに 対 し 通 常 保 存 する 際 に 記 録 されるタイムスタ ンプとは 別 に 専 門 機 関 からタイムスタン プを 取 得 し 公 開 する 利 用 者 (データ 保 有 者 自 身 含 む)は 専 門 機 関 にタイムスタ ンプが 正 しいことを 確 認 することで 改 ざ んされていないことを 確 認 する 16 元 データの 最 終 更 新 時 刻 元 データの 改 ざん 有 無 ( 電 子 署 名 と 併 用 す る 際 電 子 署 名 付 与 者 とタイムスタンプ 刻 印 者 を 別 とすることで 電 子 署 名 付 与 者 による 改 ざんを 検 知 可 能 ) 以 下 3つの 改 ざん 検 知 技 術 のうち セキュリティ 性 及 びコストが 中 であ る 電 子 署 名 ( 暗 号 技 術 を 利 用 した 技 術 )について ア)~イ)に 具 体 的 な 手 法 と 活 用 できる 仕 組 みを 記 載 する ア) 暗 号 技 術 を 利 用 した 改 ざん 検 知 手 法 データの 改 ざんを 検 知 するためには 暗 号 技 術 を 活 用 した 電 子 署 名 や データのハッシュ 値 を 付 与 することが 有 効 である 特 に 公 開 鍵 暗 号 系 の 技 術 によって 付 された 電 子 署 名 については その 安 全 性 の 管 理 をきちんと 行 なうことができることが 知 られている 具 体 的 には オリジナルデータには ハッシュ 値 や 電 子 署 名 を 付 した 形 で 公 開 すればよい(ハッシュや 電 子 署 名 の 利 用 に 際 しては 電 子 政 府 推 奨 暗 号 リスト に 掲 載 の 暗 号 技 術 を 利 用 する また ハッシュ 値 は Web サイ ト 等 の 改 ざんが 困 難 な 環 境 にて 公 開 し 電 子 署 名 の 利 用 に 際 しては 政 府 認 証 基 盤 (GPKI)を 活 用 する ) それによって 改 ざんされたデータのハ 14 参 考 URL:http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/inci03/inci01.html 15 参 考 URL:http://www.jipdec.or.jp/esac/intro/shikumi.html 16 参 考 URL:http://www.dekyo.or.jp/tb/system/system_7.html 38

ッシュ 値 や 電 子 署 名 はオリジナルデータのハッシュ 値 は 電 子 署 名 と 異 なる ものとなるので 容 易 に 発 見 できる なお 正 しいハッシュ 値 や 電 子 署 名 を 計 算 して 偽 造 することは 極 めて 困 難 であることが 知 られている イ)アプリケーションソフトウェアの 備 えられた 仕 組 みの 利 用 現 在 様 々なデータフォーマットにおいて 電 子 署 名 をつけることがで きるように 整 備 されているものがある 例 えば 以 下 のデータ 形 式 には そうした 仕 組 みが 備 わっている docx xlsx pptx: Microsoft Office 形 式 ods: OpenDocument の SpreadSheet 形 式 こうしたデータを 主 に 扱 うアプリケーションソフトウェア 側 にも この 仕 組 みを 処 理 できるようにしており 改 ざんされたデータをアプリケーシ ョンソフトウェア 側 で 検 知 する 機 能 を 備 えている 従 ってこれらのアプリ ケーションを 活 用 することで 比 較 的 簡 単 に 電 子 署 名 などのメカニズムを 利 用 することができるようになっている ( 注 ) 本 留 意 事 項 は 機 械 判 読 に 適 したデータ 形 式 でのデータの 作 成 手 順 を 記 載 する 趣 旨 から PDF 形 式 は 例 示 していませんが 人 が 読 む 観 点 から の PDF 形 式 での 公 開 やそれへの 電 子 署 名 付 与 を 否 定 するものではありませ ん 39