第 10 回 研 究 評 価 委 員 会 資 料 4-2-11 デジタル 情 報 機 器 相 互 運 用 基 盤 プロジェクト ( 無 線 LAN スポット 分 野 ) 事 後 評 価 報 告 書 ( 案 ) 概 要 目 次 ( 頁 ) 分 科 会 委 員 名 簿 1 プロジェクト 概 要 2 評 価 概 要 ( 案 ) 5 評 点 結 果 8
独 立 行 政 法 人 新 エネルギー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 研 究 評 価 委 員 会 デジタル 情 報 機 器 相 互 運 用 基 盤 プロジェクト( 無 線 LAN スポット 分 野 ) ( 事 後 評 価 ) 分 科 会 委 員 名 簿 ( 平 成 18 年 7 月 現 在 ) 氏 名 所 属 肩 書 き 分 科 会 長 分 科 会 長 代 理 まつもと みつじ 松 本 充 司 こばやし たけひこ 小 林 岳 彦 早 稲 田 大 学 大 学 院 国 際 情 報 通 信 研 究 科 教 授 東 京 電 機 大 学 工 学 部 情 報 通 信 工 学 科 教 授 いいづか しゅういち 飯 塚 周 一 有 限 会 社 情 報 流 通 ビジネス 研 究 所 代 表 取 締 役 所 長 くの ゆたか 久 埜 豊 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 NTT アクセスサーヒ スシステム 研 究 所 ワイヤレスアクセスプロジェクト 主 任 研 究 員 委 員 ひがしの てるお 東 野 輝 夫 大 阪 大 学 大 学 院 情 報 科 学 研 究 科 情 報 ネットワーク 学 専 攻 教 授 ゆげ てつや 弓 削 哲 也 日 本 テレコム 株 式 会 社 専 務 執 行 役 員 CTO 兼 研 究 所 長 よこざわ まこと 横 澤 誠 株 式 会 社 野 村 総 合 研 究 所 研 究 創 発 センター 上 席 研 究 員 敬 称 略 五 十 音 順 事 務 局 : 独 立 行 政 法 人 新 エネルギー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 研 究 評 価 部 1
プロジェクト 概 要 プログラム( 又 は 施 策 ) 名 プロジェクト 名 担 当 推 進 部 / 担 当 者 0. 事 業 の 概 要 Ⅰ. 事 業 の 位 置 付 け 必 要 性 について 作 成 日 高 度 情 報 通 信 機 器 デバイス 基 盤 プログラム デジタル 情 報 機 器 相 互 運 用 基 盤 プロジェクト( 無 線 LAN 分 野 ) 電 子 情 報 技 術 開 発 部 フ ロシ ェクト 番 号 平 成 18 年 5 月 31 日 P03024 利 用 者 がデジタル 情 報 機 器 をいつでもどこでも 安 心 して 接 続 して 使 え 誰 にで も 使 いやすいような 無 線 LAN ネットワーク 利 用 環 境 を 実 現 する 基 盤 技 術 を 開 発 する これまでの IT 化 の 流 れはパソコン 中 心 で 発 展 してきたが これからはオフィス のみならず 家 庭 街 中 (モバイル) 地 域 (コミュニティ) 等 まで 含 めた 生 活 活 動 空 間 全 てにおける 非 パソコンによる 情 報 化 に 移 りつつある これに 伴 い 民 生 用 電 子 電 気 機 器 産 業 や 情 報 機 器 産 業 はもとより 不 動 産 住 宅 産 業 サービス 産 業 等 の 幅 広 い 産 業 分 野 において 技 術 革 新 に 対 応 するばかりでなく 新 たな 市 場 形 成 に 対 する 対 応 が 迫 られている そのために 家 庭 モバイル コミュニティ オフィス 等 の 様 々な 生 活 活 動 空 間 における 多 様 な 利 用 シーンで 利 用 場 面 の 多 様 性 を 損 なわない 機 器 の 接 続 性 操 作 性 利 用 者 の 不 安 を 解 消 するサービスの 安 全 性 プライバシ 保 護 誰 もが 利 用 できるバリアフリー 化 デジタルデバイド 解 消 等 の 課 題 があり 様 々な 情 報 通 信 機 器 が 接 続 されたネットワーク 上 で 多 様 なサービス 機 能 を 安 全 に 提 供 可 能 とする 情 報 基 盤 の 形 成 が 求 められている 特 に 外 出 先 で 手 軽 に 高 速 なモバ イル 環 境 を 実 現 する 無 線 LAN スポットは 新 たな 発 展 分 野 として 注 目 されてお り 今 後 市 場 拡 大 が 予 想 される 本 技 術 の 確 立 により 異 なる 無 線 LAN スポットを 意 識 せずに 簡 便 に 情 報 端 末 等 をネットワークに 接 続 し 情 報 サービスを 利 用 することが 可 能 となり 情 報 通 信 情 報 機 器 分 野 はもとより 流 通 分 野 不 動 産 分 野 サービス 分 野 など 広 範 な 分 野 での 新 規 産 業 の 創 出 に 資 するとともに こうした 新 たな 市 場 で 先 行 的 に 製 品 サービスを 提 供 することによって 産 業 競 争 力 の 向 上 が 期 待 できる Ⅱ. 研 究 開 発 マネジメントについて 無 線 LAN スポットにおいて 新 たなサービスを 提 供 できる 基 盤 技 術 を 開 発 す る このために 1 簡 便 な 認 証 操 作 で 複 数 の 無 線 LAN スポットとネットワーク 接 続 及 びサービス 利 用 が 可 能 となる 技 術 2 特 別 な 知 識 事 前 準 備 なしにサービ 事 業 の 目 標 スを 受 けられる 技 術 及 び3サービス 利 用 時 各 自 の 顧 客 情 報 等 が 保 護 される 技 術 など 無 線 LAN スポットでのサービス 提 供 時 に 管 理 運 用 が 容 易 にできる 基 盤 技 術 を 確 立 する 主 な 実 施 事 項 H15fy H16fy H17fy シームレス 連 携 技 術 設 計 実 証 実 験 実 証 実 験 プロトタイプ フィードバック 事 業 の 計 画 内 容 プラグ&サービス 技 術 設 計 実 証 実 験 実 証 実 験 プロトタイプ フィードバック プライバシ 保 護 技 術 設 計 実 装 総 合 検 証 実 証 実 験 2
開 発 予 算 ( 会 計 勘 定 別 に 事 業 費 の 実 績 額 を 記 載 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 総 助 成 額 ( 総 事 業 費 ) 会 計 勘 定 H15fy H16fy H17fy 総 額 一 般 会 計 185 314 361 特 別 会 計 - - - 経 産 省 担 当 原 課 185 (370) 314 (628) 361 (722) 商 務 情 報 政 策 局 情 報 通 信 機 器 課 860 (1,720) 開 発 体 制 プロジェクトリーダ 海 老 野 征 雄 (NEC 支 配 人 現 東 京 大 学 プログラムオフィサー) 情 勢 変 化 への 対 応 Ⅲ. 研 究 開 発 成 果 につい て Ⅳ. 実 用 化 事 業 化 の 見 通 しについて 助 成 先 NEC 富 士 通 日 立 製 作 所 本 事 業 の 実 施 期 間 において 研 究 計 画 に 影 響 するような 重 要 な 情 勢 の 変 化 は 見 られなかった 従 って 情 報 変 化 に 対 応 した 特 別 な 変 更 は 行 なっておらず 当 初 計 画 通 りの 研 究 開 発 を 実 施 した 新 しいビジネス 創 造 のインフラとして 無 線 LAN スポットがさらに 普 及 促 進 され るための 課 題 を 分 析 し 解 決 に 必 要 な 技 術 開 発 を 行 った 技 術 は 一 つのミドル ウェアとして 統 合 し API を 公 開 するとともに 一 般 公 開 の 実 証 実 験 を 通 じて 技 術 完 成 度 の 向 上 と 普 及 促 進 に 努 めた 具 体 的 には 開 発 期 間 内 において 以 下 の 技 術 を 開 発 し 所 期 の 目 的 を 達 成 した (1)プラグアンドサービス 技 術 : 無 線 LAN スポットで 必 要 なサービスをオンサイト で 発 見 し 特 別 な 事 前 準 備 や 複 雑 な 設 定 無 しで 利 用 できる 技 術 (2)シームレス 連 携 技 術 : 複 数 無 線 LAN や 広 域 通 信 網 間 を 渡 り 歩 いても サー ビスがシームレスに 継 続 できるための 技 術 (3)プライバシ 保 護 技 術 : ある 程 度 個 人 情 報 を 開 示 する 必 要 がある 下 で 個 人 情 報 が 不 必 要 に 外 部 に 流 れたり 悪 用 されたりしないような 技 術 本 プロジェクトの 成 果 により 無 線 LAN 市 場 の 拡 大 や 無 線 LANを 対 象 とした サービス 市 場 の 創 造 につながることが 期 待 できる また 成 果 の 普 及 活 動 も 積 極 的 に 進 め 普 及 活 動 の 場 として JEITA 内 に 設 立 したモバイル ホームシステム 協 議 会 と その 協 議 会 傘 下 に 無 線 LANスポットW Gを 設 立 し これらの 場 で 開 発 成 果 ( 無 線 LAN スポット 用 ミドルウェアと API 仕 様 )の 公 開 を 行 った 更 に 開 発 期 間 中 に 技 術 検 証 とビジネス 検 証 を 兼 ねた 実 証 実 験 を2 回 ( 平 成 17 年 1 月 平 成 18 年 1 月 ) 実 施 し 他 企 業 や 一 般 参 加 者 からの 貴 重 な 意 見 な どを 得 ると 共 に それらを 開 発 技 術 に 反 映 することができた 無 線 LANスポット WGのメンバ 企 業 からも 実 証 実 験 に 参 加 してもらうことが 出 来 開 発 成 果 の 普 及 にも 貢 献 できた 投 稿 論 査 読 付 き 1 件 その 他 7 件 特 許 出 願 済 26 件 (うち 国 際 出 願 1 件 ) プロジェクトの 実 施 3 社 にてそれぞれ 個 別 に 以 下 の 得 意 分 野 に 向 けた 実 用 化 事 業 化 の 計 画 を 進 めている 3G/ 無 線 LAN のデュアル 携 帯 端 末 等 への 適 用 とそのソリューション 事 業 DNLA 準 拠 のデジタル 情 報 機 器 等 への 適 用 とそのソリューション 事 業 セキュリティ PC 製 品 への 適 用 とそのソリューション 事 業 Ⅴ. 評 価 に 関 する 事 項 事 前 評 価 中 間 評 価 以 降 14 年 度 実 施 担 当 電 子 情 報 技 術 開 発 室 18 年 度 に 事 後 評 価 実 施 予 定 Ⅵ. 技 術 開 発 課 題 に 関 す 作 成 時 期 平 成 15 年 3 月 技 術 開 発 課 題 策 定 る 事 項 変 更 履 歴 平 成 16 年 3 月 情 報 家 電 分 野 の 分 離 に 伴 う 変 更 3
デジタル 情 報 機 器 相 互 運 用 基 盤 プロジェクト( 無 線 LAN スポット 分 野 )の 研 究 開 発 実 施 体 制 NEDO 技 術 開 発 機 構 プロジェクトリーダ 日 電 支 配 人 海 老 野 征 雄 NEC 富 士 通 日 立 製 作 所 プラグアンドサービス 技 術 シームレス 連 携 技 術 プライバシ 保 護 技 術 プラグアンドサービス 技 術 プライバシ 保 護 技 術 シームレス 連 携 技 術 4
デジタル 情 報 機 器 相 互 運 用 基 盤 プロジェクト ( 無 線 LAN スポット 分 野 ) ( 事 後 評 価 ) 評 価 概 要 ( 案 ) 1. 総 論 1) 総 合 評 価 今 後 のサービスの 基 点 と 考 えられる 無 線 LAN に 焦 点 をあて そこで 考 えられる 情 報 基 盤 やアプリケーションの 基 本 技 術 を 確 立 し 開 発 技 術 の 仕 様 公 開 や 実 証 実 験 を 実 施 したことは 評 価 できる 経 済 産 業 省 の 情 報 産 業 政 策 や 総 務 省 の u-japan 戦 略 など 国 の 政 策 にも 合 致 したタイムリーな 研 究 テーマであり またサービスをテーマとしたプ ロジェクトに 取 り 組 んだこと 自 体 大 胆 な 試 みで 高 い 評 価 に 値 する 固 定 や 移 動 の 融 合 など シームレスなネットワーク 利 用 を 実 現 する FMC や トラヒックの 全 てを IP で 処 理 する NGN 時 代 に 向 かうなかで 適 用 可 能 な 要 素 や 潜 在 性 の 大 きさが 認 められ そ の 意 義 は 大 きいものと 考 える ただし 早 期 解 決 を 目 指 すあまり 既 存 技 術 のインプリメンテーションや 組 み 合 わせ で 構 成 されている 部 分 も 多 く 類 似 技 術 に 対 する 優 位 性 が 希 薄 である また 各 種 の 国 際 標 準 への 反 映 等 も 考 慮 すべきであり プロジェクトで 得 られた 個 別 技 術 も 時 宜 に 応 じて 汎 用 性 を 意 識 した 機 敏 なブラッシュアップが 望 まれる また 実 運 用 を 考 え る 場 合 はスケーラビリティの 問 題 を 解 決 する 必 要 がある さらに このようなニーズ 探 索 型 のプロジェクトを 行 うのであれば 潜 在 ニーズの 探 索 が 中 心 であるべきである 2) 今 後 に 対 する 提 言 本 プロジェクトに 関 しては 802.11 の 高 速 化 や 802.16 など 高 速 無 線 LAN の 標 準 化, 関 連 製 品 の 開 発 などにみられるような 高 速 無 線 LAN 技 術 を 取 り 入 れ 映 像 コン テンツなどよりユーザーにわかりやすい 情 報 伝 達 ができるように 機 能 を 拡 充 できれ ばよい ただし 類 似 技 術 も 多 数 存 在 し 次 段 階 の 研 究 開 発 を 進 めるとすれば それらとの 優 劣 比 較 技 術 的 優 位 性 をどこに 求 めるか および 普 及 のための 手 段 を 明 確 にすべき であると 考 える 外 部 特 に 国 際 的 な 技 術 動 向 あるいは 事 業 化 動 向 については す でにある 開 発 者 の 知 見 をもう 一 度 まとめて 日 本 の 技 術 としての 特 質 を 吟 味 する 必 要 がある NEDO のプロジェクト 立 案, 採 択 に 関 しては 評 価 基 準 として 未 来 志 向 であるこ とを 加 えるべきである IP ネットワーク, 無 線 LAN,Web サービス 技 術 は 周 囲 の 技 術 環 境 に 応 じて 変 化 が 激 しく 近 い 将 来 での 事 業 化 を 評 価 基 準 にするとプロジェクト の 趣 旨 と 矛 盾 する 結 果 に 終 わってしまう また 世 界 のトップレベルの 技 術 やサービ スモデルを 開 発 することを 目 標 として 掲 げないのでは 日 本 市 場 を 活 性 化 することす ら 難 しいと 考 える 5
今 後 は 技 術 環 境 の 変 化 に 耐 えられるサービス 技 術 に 焦 点 が 当 てられるようなテー マ 提 案 の 採 択 を 期 待 したい 2. 各 論 1) 事 業 の 位 置 付 け 必 要 性 について 今 後 のサービスの 基 点 と 考 えられる 無 線 LAN に 焦 点 をあて そこで 考 えられる 情 報 基 盤 やアプリケーションの 基 本 技 術 を 確 立 し 関 連 産 業 界 に 展 開 する 点 は 評 価 でき 今 後 も 継 続 して 展 開 すべき 事 業 である 特 に IP 化 シームレス 化 など 今 後 の ネットワークトレンドの 要 求 する 方 向 にかなっている 点 において 大 きな 価 値 を 有 し ている 事 業 の 目 的 および 研 究 開 発 の 内 容 はよく 整 理 されており 広 報 面 実 証 実 験 へのユーザーの 巻 き 込 み 標 準 的 な 技 術 基 盤 を 作 るという 面 で NEDO の 事 業 として 妥 当 である 一 方 今 回 取 り 組 まれた 技 術 内 容 は 他 に 類 似 の 技 術 例 が 散 見 され あるいは 容 易 に 模 倣 が 可 能 である 技 術 との 印 象 を 与 え はたして 市 場 で 生 き 残 れるほど 優 位 性 の 技 術 が 含 まれているか 不 明 である また 日 本 企 業 の 国 際 競 争 力 の 向 上 という 観 点 から は 世 界 的 な 標 準 として 多 くの 国 で 用 いられるに 足 る 成 果 になるよう 目 標 管 理 をする ことが 望 ましく 国 内 外 で 数 多 くの 本 技 術 の 利 用 者 が 得 られるような 環 境 作 りが 必 要 である 実 施 の 効 果 ( 費 用 対 効 果 )については 市 場 予 測 の 数 値 から 楽 観 的 に 過 ぎる 数 字 を 引 き 出 しているように 感 じられ 投 じた 予 算 に 応 じた 効 果 を 明 確 に 出 す 工 夫 が 必 要 である 2) 研 究 開 発 マネジメントについて 国 内 ネットワーク 関 連 ベンダの 代 表 的 企 業 による 共 同 プロジェクト 構 築 は 情 報 通 信 分 野 における 今 後 の 国 際 競 争 力 の 回 復 奪 還 という 意 味 では 適 切 である 各 企 業 に おける 役 割 分 担 が 明 確 であり 協 議 会 場 所 提 供 者 等 との 連 携 についても 非 常 に 上 手 く 運 営 されている また PL のリーダシップの 十 分 に 発 揮 できた 様 子 が 成 果 報 告 の 中 で 認 められる しかし 研 究 開 発 実 施 者 として 強 力 な3 社 が 並 立 しているため 最 新 の 技 術 が 十 分 にコーディネートされた 形 で 実 現 されているとは 言 いがたい 面 もあり 開 発 に 当 って 3 社 間 の 連 携 が 十 分 であったかどうかには 疑 義 が 残 る また 国 内 に 存 在 する 既 存 事 業 構 造 を 前 提 にしたビジネスモデルにやや 偏 向 してい る 印 象 が 拭 えず 実 効 性 のある 国 際 競 争 力 の 確 保 が 期 待 できるかどうかは 今 後 の 課 題 である 3) 研 究 開 発 成 果 について 出 発 点 は 無 線 LAN スポットの 普 及 拡 大 につながる 場 の 価 値 の 向 上 であるが そ れを 追 求 するなかで 今 後 さらに 高 度 化 するネットワークへの 適 用 の 可 能 性 が 見 出 さ れてきたことは 大 きな 意 義 があると 評 価 できる 誰 でもが 使 いやすい 無 線 LAN を 実 現 するという 当 初 目 標 はクリアーされ STEP を 踏 んで 二 回 の 実 証 実 験 まで 行 った 点 6
知 的 財 産 化 についても 十 分 な 努 力 と 配 慮 が 行 われた 点 JEITA を 通 じて 仕 様 の 公 開 を 行 った 点 実 際 に 動 くシステムを 作 り 上 げたという 点 で 評 価 できる ただし 商 用 サービスとして 新 たな 市 場 を 形 成 する 推 進 力 になるかどうか 一 部 不 透 明 な 点 があることは 否 めない 2010 年 までに 7000 億 円 規 模 という 市 場 への 貢 献 見 積 が どこまでの 根 拠 を 持 ちうるかという 点 について 現 時 点 では 明 確 化 できない また 論 文 数 はきわめて 少 なく 社 内 報 査 読 付 論 文 はゼロである 技 術 論 文 発 表 数 は 開 発 技 術 の 新 規 性 に 対 応 するもので 特 に 海 外 論 文 発 表 は1 件 であり 世 界 に 発 する 技 術 力 を 示 すには 不 十 分 である 報 道 発 表 件 数 もプロジェクトの 規 模 の 割 には 少 ない 費 用 対 効 果 に 関 しても 開 発 費 と 比 べ 開 発 成 果 の 量 および 質 が 十 分 であるとは 言 い 難 い 4) 実 用 化 事 業 化 の 見 通 しについて 実 現 された 技 術 は 無 線 LAN スポットサービスの 各 々の 構 成 要 素 への 適 用 が 可 能 で あるだけでなく 今 後 の IP 化 /シームレス 化 トレンドに 対 する 新 たな 技 術 開 発 のト リガーになりえる 技 術 であることから モバイルブロードバンドの 普 及 に 資 すること ができるものと 考 えられ 潜 在 ニーズとしては 大 きな 市 場 規 模 を 誘 発 する 可 能 性 があ る また 本 事 業 終 了 後 も API の 改 版 を 継 続 する 姿 勢 は 評 価 できる しかし Wi-Fi ベースで 展 開 されるアプリケーションやコンテンツ 提 供 にとらわれ ず より 幅 広 い 視 野 に 立 った 事 業 展 望 と 戦 略 的 シナリオの 明 確 化 が 不 可 欠 である 技 術 変 化 が 激 しい 中 にあることから 今 回 Wi-Fi における 本 事 業 範 囲 の 見 通 し 対 抗 馬 等 を 示 す 必 要 があった 事 業 化 のシナリオを 実 現 するためには WiMAX 対 応 のような 環 境 変 化 に 対 して 自 主 的 な 資 金 での 対 応 が 必 要 など いくつかの 課 題 を 乗 り 越 える 必 要 があるのに 対 し 本 事 業 はその 成 果 からいかに 収 益 を 上 げるかのシナリオが 明 確 でなく 経 済 効 果 の 明 確 な 見 通 しが 立 っていない また 技 術 のスケーラビリティ 等 考 えると 本 件 に 関 わる 技 術 が 性 能 面 およびコスト 面 で 優 位 性 を 持 つものとは 考 えがたく 事 業 導 入 の 可 能 性 は 微 妙 である 今 後 ビジネスとしての 成 熟 化 については 示 されたロードマップより も 加 速 化 して 取 り 組 む 必 要 がある 7
評 点 結 果 (プロジェクト 全 体 ) 1. 事 業 の 位 置 付 け 必 要 性 2.9 2. 研 究 開 発 マネジメント 1.8 3. 研 究 開 発 成 果 1.6 4. 実 用 化 事 業 化 の 見 通 し 1.4 0.0 1.0 2.0 3.0 平 均 値 評 価 項 目 平 均 値 素 点 ( 注 ) 1. 事 業 の 位 置 づけ 必 要 性 2.9 A B A A A A A 2. 研 究 開 発 マネジメント 1.8 B C B C A C B 3. 研 究 開 発 成 果 1.6 B C C B B C B 4. 実 用 化 事 業 化 の 見 通 し 1.4 B D B B B D B ( 注 )A=3,B=2,C=1,D=0 として 事 務 局 が 数 値 に 換 算 し 平 均 値 を 算 出 < 判 定 基 準 > (1) 事 業 の 位 置 付 け 必 要 性 について (3) 研 究 開 発 成 果 について 非 常 に 重 要 A 非 常 によい A 重 要 B よい B 概 ね 妥 当 C 概 ね 妥 当 C 妥 当 性 がない 又 は 失 われた D 妥 当 とはいえない D (2) 研 究 開 発 マネジメントについて (4) 実 用 化 事 業 化 の 見 通 しについて 非 常 によい A 明 確 に 実 現 可 能 なプランあり A よい B 実 現 可 能 なプランあり B 概 ね 適 切 C 概 ね 実 現 可 能 なプランあり C 適 切 とはいえない D 見 通 しが 不 明 D 8