W3Cにおける 標 準 化 動 向 ~HTML5 技 術 の 通 信 分 野 での 活 用 ~ 平 成 26 年 12 月 12 日 総 務 省 情 報 通 信 国 際 戦 略 局 通 信 規 格 課 松 井 俊 弘
目 次 HTML5について W3Cの 概 要 ウェブ 技 術 の 通 信 分 野 での 利 用 例 各 分 野 での 標 準 化 動 向
(HTML5について)
HTML5 とは HTML5とは 狭 義 には ウェブページやウェブアプリケーションを 構 築 する 際 に 使 用 されるフォーマットであるHTML 1 の 第 5 版 であ り 2014 年 10 月 28 日 にW3Cの 勧 告 となった HTML5.0 を 指 す 今 回 の 改 訂 は1999 年 に 勧 告 化 されたHTML4.01 以 来 15 年 ぶりの 改 訂 であり 動 画 や 音 声 をプラグイン 不 要 で 再 生 2 図 形 の 描 画 3 数 式 記 述 4 への 対 応 東 アジア 地 域 向 けの テキスト 組 版 (ルビ) 5 等 の 機 能 が 追 加 された 1 Hyper Text Markup Language 2 <video>タグ <audio>タグ 等 3 <canvas>タグ 等 4 MathML 5 <Ruby>タグ 等 広 義 には W3C(World Wide Web Consortium)が 策 定 を 進 めている 一 連 の 新 たなウェブ 技 術 仕 様 の 総 称 を 指 す HTML5により パソコン 携 帯 電 話 スマートフォン タブレット 等 の 通 信 端 末 に 加 え テレビ デジタルサイネージ カーナビ 家 電 等 の 情 報 表 示 機 能 を 有 する 電 子 機 器 の 間 でコンテンツの 表 示 方 法 が 共 通 化 様 々なコンテンツ サービス デバイスを 連 携 させる 新 たな 共 通 プラットフォームが 形 成 されることが 期 待 される スマートテレビやデジタルサイネージ 等 の 分 野 において 日 本 の 企 業 はW3Cの 標 準 化 活 動 に 貢 献 し W3Cの 技 術 総 会 でも 提 案 を 行 っている *Technical Plenary and Advisory Committee Meetings: 技 術 総 会 ネットワーク 4 HTML5 TV デバイス 大 型 ディスプレイ 家 電 PC HEMSコントローラ モバイル 向 けサービス IPTV サービス カーナビ デジタルサイネージ エネルギーマネジメント
広 義 のHTML5 5 広 義 のHTML5は CSSやAPI 等 W3Cが 仕 様 策 定 を 進 めている 一 連 の 新 たなウェブ 技 術 仕 様 の 総 称 を 指 す CSS3(スタイル) Writing Modes 文 章 の 方 向 の 指 定 に 関 する 機 能 ( 例 ) 縦 中 横 特 定 の 文 字 を 横 向 き に 表 示 Text Decoration テキストの 装 飾 に 関 する 機 能 ( 例 ) 圏 点 Text テキストの 処 理 ( 装 飾 以 外 )に 関 する 機 能 ( 例 ) (その 他 ) 色 の 透 明 度 の 指 定 背 景 の 高 度 な 指 定 グラデーションの 指 定 変 形 処 理 ( 回 転 歪 み 等 ) アニメーションの 指 定 等 *Cascading Style Sheets 文 字 列 の 色 や 方 向 図 形 の 変 形 処 理 アニ メーション 等 コンテンツの 表 示 形 式 を 規 定 禁 則 かぎかっこ を 行 末 に 配 置 しない 広 義 のHTML5 HTML5.0 (マークアップ) 今 回 の 勧 告 化 により 従 来 プラグイン で 実 現 されていた 機 能 を 実 装 API(アクション) 位 置 情 報 取 得 やブラウザ サーバー 間 の 双 方 向 通 信 デバイスとの 連 携 など ブラウザ の 機 能 を 拡 張 する 様 々な 仕 様 を 規 定 ストレージ 系 API DOM4 端 末 上 のキャッシュや ファイルに ブラウザか らアクセス 可 能 とするな ど ウェブとデスクトップ とを 連 携 させる 機 能 従 来 のcookieでは API 1ファイル 当 たり 約 4kbが 上 限 WebSocket API ブラウザとサーバと が リアルタイムに 双 方 向 通 信 する 機 能 Geolocation API Specification 端 末 が 保 持 する 位 置 情 報 ( 緯 度 経 度 高 度 進 行 方 向 進 行 速 度 )にブラ ウザからアクセスする 機 能 *Application Programming Interface HTML 文 書 等 を 他 のアプリケー ションから 利 用 表 示 する 機 能 *DOM : Document Object Model WebRTC PCやスマホ 等 の 端 末 のブラウザ 間 で リアルタイム 通 信 を 行 うための 機 能 *RTC : Real-Time Communication Between Browsers
HTML5の 標 準 化 状 況 6 広 義 のHTML5のうち HTML5.0は 勧 告 化 されたが HTMLの 次 期 改 訂 となるHTML.nextの 策 定 が 既 に 始 まって おり その 第 一 歩 となるHTML5.1が2016 年 勧 告 化 予 定 また CSS3やAPIには 策 定 途 上 の 仕 様 が 多 数 存 在 ブラウザの 実 装 も 並 行 して 進 められているものの 個 々の 仕 様 の 実 装 状 況 はまちまち 実 装 されている 場 合 でも ブラウザによって 挙 動 が 異 なる 場 合 があるなど 各 ブラウザの 機 能 が 共 通 化 されているわけではない HTML5でコンテンツ アプリケーションを 作 れば 全 てのブラウザで 同 じように 表 示 動 作 する ようになるに はまだ 時 間 を 要 する 状 況 であり 引 き 続 き 標 準 化 の 取 組 が 必 要 Recommendation( 勧 告 ) HTML5.0 2014/10 Web Storage 2013/7 Geolocation API Specification 2013/7 Proposed Recommendation ( 勧 告 案 ) CSS3 API Candidate Recommendation ( 勧 告 候 補 ) Text Decoration 2013/8 Fonts 2013/10 Writing Modes 2014/3 The WebSocket API 2012/9 Indexed Detabese API 2013/7 Last Call Working Draft ( 最 終 草 案 ) Text 2013/10 HTML(マークアップ) File API 2013/9 Working Draft ( 草 案 ) Ruby 2014/8 HTML5.1 2014/6 DOM Level 3 Events Specification 2014/9 WebRTC 2013/9
(W3Cの 概 要 )
W3Cの 組 織 概 要 8 HTML5 等 Webで 用 いられる 各 種 技 術 の 標 準 化 を 推 進 する 目 的 で 設 立 された 標 準 化 団 体 創 始 者 最 高 技 術 責 任 者 Director Technical Architecture Group(TAG) 主 要 な 会 員 企 業 ( 例 ) Team Staff Tim Berners-Lee 最 高 経 営 責 任 者 技 術 諮 問 委 員 CEO 顧 問 理 事 Advisory Board 分 野 別 に 運 営 管 理 Management Administration Business Development Information and Knowledge Interaction Marketing & Communications Systems Technology & Society Ubiquitous Web Web Accessibility Initiative Dr. Jeffrey JAFFE 委 員 に 岸 上 順 一 氏 (NTTシニアアドバイザ 室 蘭 工 業 大 学 教 授 )が 就 任 ( 全 9 名 ) Working Group Interest Group Business Group Host MIT ERCIM 慶 應 北 京 航 空 航 天 北 米 欧 州 南 米 アフリカ アジア ( 日 中 韓 除 く) オセアニア 総 数 45グループ 総 数 15グループ 総 数 3グループ 日 本 BG 会 員 9 <Web and Broadcasting BG> 日 本 テレヒ テレヒ 朝 日 TBS テレヒ 東 京 フシ テレヒ WOWOW <Web-based Signage BG> 博 報 堂 DYメディアパートナーズ <Automotive and Web Platform BG> JEITA( 電 子 情 報 技 術 産 業 協 会 ) JARI( 日 本 自 動 車 研 究 所 ) 日 本 韓 国 地 域 別 に 運 営 管 理 Member 中 国 会 員 総 数 400 (2014 年 10 月 7 日 時 点 ) [ 会 員 社 の 年 商 に 応 じて 年 会 費 が 異 なる] 年 商 1000 億 円 以 上 = 年 会 費 740 万 円 日 本 会 員 27 富 士 通 KDDI NTTドコモ 東 芝 ACCESS キヤノン ソニー 日 本 電 気 日 本 電 信 電 話 楽 天 パナソニック 三 菱 電 機 インターネットアカテ ミー Lunascape NHK ニューフォリア オロ ミツエーリンクス 未 来 技 術 研 究 所 トマデジ Lei Hauoli ( 社 ) 音 楽 電 子 事 業 協 会 jig.jp 鯖 江 市 アンテナハウス 日 本 レジストリサービス Beyond Perspective Solutions Advisory Committee ( 会 員 代 表 者 ) 年 商 575 億 円 以 上 ~1000 億 円 未 満 = 年 会 費 620 万 円 上 記 以 外 及 び 非 営 利 団 体 行 政 機 関 = 年 会 費 85 万 円 年 商 2.5 億 円 未 満 の 小 規 模 団 体 等 = 年 会 費 21.5 万 円 Business Group Member [ 会 員 社 の 年 商 に 応 じて 年 会 費 が 異 なる] 23,000 円 ~ 775,000 円 正 会 員 より 低 廉 WG 等 への 参 加 や 仕 様 策 定 は 不 可
W3Cにおける 標 準 化 のプロセス 9 国 際 標 準 化 Recommendation 勧 告 W3C 最 高 責 任 者 の 判 断 ユースケースを 技 術 仕 様 へ Working Group(WG): 技 術 仕 様 の 策 定 機 能 の 実 現 に 必 要 な 技 術 要 件 の 整 理 様 々な 実 装 上 における 動 作 確 認 等 Working Draft ( 草 案 ) Candidate Recommendation ( 勧 告 候 補 ) Last Call Working Draft ( 最 終 草 案 ) Proposed Recommendation ( 勧 告 案 ) Advisory Committee による 承 認 最 低 2つ の 実 装 例 が 必 要 W3C 会 員 の 代 表 者 から 構 成 W3Cでは 勧 告 に 至 る 過 程 で 最 低 2つの 実 装 例 が 求 められる (Proposed Recommendationとするための 条 件 ) このため 標 準 化 作 業 と 並 行 して 検 討 中 の 技 術 仕 様 を 活 用 した サービス 提 供 販 売 が 開 始 される ことが 多 い 関 連 サービス の 提 供 ( 随 時 展 開 ) ユースケースの 議 論 整 理 Interest Group(IG) Business Group(BG) 等 Web 関 連 技 術 の 開 発 の 方 向 性 に 関 する 議 論 産 業 界 でのWeb 技 術 の 利 用 に 関 する 検 討 等 Workshop 2014 年 8 月 W3Cの 標 準 化 プロセスが 改 訂 され 2 年 間 の 移 行 期 間 を 経 て Last Call Working Draft( 最 終 草 案 )がCandidate Recommendation( 勧 告 候 補 )に 統 合 されることとなった
(ウェブ 技 術 の 通 信 分 野 での 利 用 例 )
通 信 関 連 ウェブ 技 術 の 例 1:Web Socket 11 WebサーバとWebブラウザの 間 でリアルタイムの 双 方 向 通 信 を 行 なうための 技 術 仕 様 サーバとブラウザが 最 初 に 接 続 を 行 った 後 その 接 続 を 利 用 して 通 信 を 行 うことで 1サーバから 任 意 のタイミングで 情 報 を 送 信 するプッシュ 配 信 が 可 能 となり 2 HTTPより 軽 量 のプロトコルを 使 用 し 接 続 / 通 信 のための 負 荷 が 低 減 される ことにより 広 告 や 災 害 情 報 等 のプッシュ 配 信 のようなサービスが 可 能 となる 現 在 Web Socket APIがW3Cで 勧 告 候 補 となっており 既 に 多 くのブラウザに 実 装 広 告 クーポン 等 プッシュ 配 信 災 害 情 報 従 来 リソースごとにリクエ スト レスポンスを 繰 り 返 すため 接 続 / 通 信 の 負 荷 が 大 きい ブラウザ ブラウザからHTML 等 をリクエスト 要 求 に 対 し サーバからレスポンス サーバ サーバからのプッ シュ 配 信 ができない WebSocket コネクションを 確 立 Web Socket 初 回 接 続 でWeb Socketコネ クションを 確 立 し 以 降 その コネクションを 使 い 続 けるた め 接 続 / 通 信 の 負 荷 が 低 減 WebSocket コネクション サーバ 側 からも 任 意 のタイミングで プッシュ 配 信 が 可 能
通 信 関 連 ウェブ 技 術 の 例 2:Web RTC(Real Time Communication) 12 PCやスマホ 等 端 末 のブラウザ 同 士 で リアルタイムの 端 末 間 通 信 を 行 なうための 技 術 仕 様 具 体 的 には 1デバイスのカメラやマイクから 取 得 したストリームデータをブラウザから 処 理 可 能 とする 2ブラウザ 間 で サーバーを 介 さない 端 末 間 通 信 を 実 現 する ことにより 専 用 のアプリやブラウザプラグインをインストールすることなく Skypeのような 音 声 やビデオチャットをリアルタイムでやりとりする 現 在 WebRTC 1.0がW3CのWG 草 案 となっており 今 後 の 標 準 化 進 展 が 期 待 される 受 信 メッセージを 返 す メッセージを 受 信 従 来 a) 従 来 はメッセージングを 行 う 際 必 ずサーバーを 介 する 必 要 があった また 扱 える データは テキストや 写 真 などに 限 られていた Web RTC サーバーとは 接 続 情 報 のみがやりとりされ 実 際 のデータは 送 信 されない メッセージをダイレクトに 送 受 信 b) WebRTCではメッセージをブラウザ 間 でダイレクトに 送 受 信 できる また カメラから 取 得 した 映 像 ストリームを 送 受 信 することができ テレビ 会 議 を 容 易 に 実 現 できる
H24~25 年 度 先 進 的 ICT 国 際 標 準 化 推 進 事 業 次 世 代 ブラウザ 技 術 を 利 用 した 災 害 時 における 情 報 伝 達 のための 端 末 間 情 報 連 携 技 術 我 が 国 が 優 位 性 を 有 する 先 進 的 ICT 分 野 (デジタルサイネージ 次 世 代 ブラウザ)における 通 信 規 格 の 国 際 標 準 化 に 当 たり 当 該 通 信 規 格 を 組 み 込 んだシステムやサービスの 実 証 実 験 を 行 い その 実 用 性 を 十 分 に 検 討 した 提 案 を 行 うことで 我 が 国 の 国 際 競 争 力 強 化 を 目 的 に 委 託 研 究 開 発 事 業 を 実 施 東 日 本 大 震 災 時 の 経 験 から 災 害 時 にインターネット 接 続 が 遮 断 されても, 避 難 所 内 の 各 種 端 末 が 連 携 し 判 り 易 い 画 面 表 示 と 簡 単 な 操 作 により 災 害 関 連 情 報 の 共 有 を 可 能 とする 技 術 として 次 世 代 ブラウザ 技 術 を 利 用 した 災 害 時 における 情 報 伝 達 のための 端 末 間 情 報 連 携 技 術 を 開 発 し 実 証 実 験 を 通 じて 実 用 性 を 実 証 13 課 題 ア) 災 害 時 端 末 間 連 携 技 術 課 題 イ) 災 害 情 報 送 受 信 ユーザインタフェース 技 術 課 題 ウ) 災 害 時 コンテンツ 最 適 表 示 技 術 連 携 (WebSocketを 利 用 )
実 証 実 験 システム 構 成 図 14
新 宿 実 験 概 要 15 目 的 東 日 本 大 震 災 で 実 際 に 滞 留 が 発 生 したサイネージ 前 で 提 案 技 術 の 検 証 を 行 う (ただし 事 故 防 止 のため 実 際 に 滞 留 を 発 生 させての 実 験 は 行 わない) 場 所 新 宿 駅 西 口 (デジタルサイネージ TIS ) ( 協 力 : 道 路 整 備 保 全 公 社 様 東 京 都 第 三 建 設 事 務 所 様 ) 期 間 2013/11/5~12 規 模 被 験 者 100 人 (10 人 グループ 10 回 ) 評 価 方 法 カメラ 撮 影 メモ 帳 利 用 との 比 較
実 験 手 法 の 例 16 サイネージ/ユーザ 端 末 間 のコンテンツ 同 期 Wi-Fiが 届 く 範 囲 であれば サイネージ 前 に 行 かなくても 情 報 を 取 得 可 能 最 寄 りの 避 難 所 最 新 ニュース Wi-Fi アクセスポイント 最 寄 りの 避 難 所 最 新 ニュース 交 通 情 報 地 震 の 被 害 情 報 道 路 の 被 害 情 報 通 信 情 報 モバイル 端 末 をWi-Fiに 接 続 すると 自 動 的 にモ バイル 端 末 上 にコンテン ツリストが 表 示 される ( 特 別 なアプリのインス トールは 不 要 ) 有 機 的 トリミングによる 情 報 スクラップ 重 要 と 思 う 部 分 をラフ に 囲 み 操 作 するだけで メタ 情 報 (ページタイ トルなど) 付 きでス マートフォンに 保 存 さ れる カテゴリを 選 ぶとスマート フォンに 詳 細 が 表 示 される
熊 本 商 店 街 実 験 概 要 17 目 的 複 数 のWi-Fiエリアからなる 広 域 商 店 街 で サイネージやモバイル 端 末 を 連 携 した 避 難 誘 導 等 提 案 技 術 の 検 証 を 行 う 場 所 熊 本 市 アーケード 商 店 街 ( 上 通 下 通 新 市 街 : 全 長 1.1km) ( 協 力 : 熊 本 市 様 商 店 街 各 店 舗 様 ) 期 間 2013/11/20~12/20 規 模 検 証 項 目 ごとに ICTリテラシが 低 ~ 中 の 被 験 者 各 100 人 ( 延 べ 約 400 人 ) 想 定 シーン 大 雨 により 付 近 の 川 が 氾 濫 評 価 方 法 災 害 情 報 取 得 避 難 誘 導 等 の 各 機 能 をレジリエント 情 報 流 通 プラットフォーム 上 で 動 作 させ システム 動 作 検 証 と 被 験 者 実 験 を 実 施 ( 実 験 1~ 実 験 6) 内 容 実 験 1 システム 動 作 検 証 実 験 2 平 常 時 コンテンツ 閲 覧 実 験 3 災 害 時 コンテンツ 閲 覧 実 験 4 相 互 安 否 確 認 避 難 誘 導 実 験 5 画 面 デザイン( 要 件 抽 出 ) 実 験 6 画 面 デザイン( 文 字 色 )
Wi-Fiエリアとサイネージ 設 置 場 所 18 約 1kmの 商 店 街 に - 大 型 サイネージ 3 - 店 頭 サイネージ 10 Wi-Fiエリア 大 型 サイネージ 店 頭 サイネージ
実 験 結 果 の 例 ( 共 同 ブラウジングサイネージ) スマホを 使 ってサイネージを 複 数 人 でインタラクティブに 利 用 する 技 術 19 各 ユーザの 操 作 ポインタ < 操 作 方 法 > 1. スマホをリモコン 代 わりにしてサイネージ 上 の 自 分 のポインタを 上 下 左 右 に 移 動 2. 見 たい 情 報 カテゴリのセルにポインタを 移 動 させたらスマホ 上 でタップ 操 作 3. スマホにダウンロードされた 詳 細 情 報 を 閲 覧 アーケード 商 店 街 にて 実 証 実 験 ( 技 術 体 験 &アンケート)を 実 施 87%が 提 案 方 式 が 便 利 と 回 答 ( 画 面 を 順 に 切 り 替 える 方 式 と 比 較 ) 提 案 方 式 の 基 本 受 容 性 を 確 認 さらにアンケート 自 由 記 述 欄 で 以 下 を 確 認 40%が 見 たい 情 報 に 素 早 くアクセスできる と 回 答 スマホ 画 面 ( 被 験 者 :20~70 代 の 男 女 105 名 ) 20%が 見 たい 情 報 を 自 由 なタイミングで 見 られる と 回 答 約 半 数 が 他 人 のポインタを 参 考 にしたと 回 答 たくさんポインタが 集 まっているところは 見 ないといけないと 思 った
H26年度先進的ICT 国際標準化推進事業 次世代ブラウザにおける通信環境透過技術 20 背景 サーバ経由の通信では 災害時 緊急時等にインターネット回線がひっ迫して 通信が困難にな る場合があり 特に動画等の大容量のデータについては サーバを経由せずに可能な限り端末間で通信 できる環境の構築が求められている 目標 可能な限り サーバを経由せずに端末間で通信を行うため ユーザが通信環境 モバイル回線 Wi-Fi等 の違いを意識することなく また 専用のソフトではなくWebRTC等の次世代ブラウザ技術を利 用して 気軽に端末間で情報のやり取りを行える通信環境を構築する インターネット 様々な端末が連携 対象となる端末を 自律的に発見 緊急時の輻輳を回避するた め インターネットへのト ラフィックを発生させない LTE端末 3G端末 避難経路 運行情報 Wifi A社 端末 Wifi B社 端末 現地映像 情報の共有 デジタル サイネージ Wifi A社 端末 LTE端末 Wifi B社 端末 官公庁動画 3G端末 災害時等に必要な 各種情報を共有 Wifi C社 端末 Wifi C社 端末 NPO情報等 WebRTC を使用し 様々な通 WebRTCを使用し 端末間 信環境下にある端末間において で直接通信 ダイレクトに情報をやりとり
通 信 環 境 透 過 技 術 に 関 する 研 究 開 発 の 全 体 像 21 インターネット 緊 急 時 の 輻 輳 を 回 避 するため インターネットへの トラフィックを 発 生 させない 課 題 ア 自 律 的 な 端 末 発 見 承 認 技 術 レジストレーション サーバー 1 2 セッション 開 始 情 報 の 交 換 シグナリングサーバー 1 2 リレーサーバー アクセス 網 3 3 課 題 イ 通 信 環 境 適 応 型 端 末 間 連 携 技 術 端 末 ソフトウェア アダプター Web RTC 技 術 の 活 用 3 ブラウザ 連 携 ハードウェア アダプター ジ サ デ イ ジ ネ タ ー ル 公 衆 無 線 LAN HTML5 対 応 ブラウザ 運 行 情 報 やりとりされる 情 報 ( 例 ) 避 難 経 路 現 地 の 映 像 HTML5 対 応 ブラウザ 官 公 庁 企 業 ユーザ 等 の 投 稿 動 画 公 衆 無 線 LAN 21
( 各 分 野 での 標 準 化 動 向 )
WebとTVの 標 準 化 について 23 これまでの 主 な 取 組 日 本 の 提 案 により Web and TV Interest Group(2011 年 ) Web and Broadcasting Business Group(2012 年 )を 設 立 IPTVフォーラムにおいて HTML5を 活 用 した 新 たな 放 送 通 信 連 携 規 格 (ハイブリッドキャスト(Hybridcast) 技 術 仕 様 Ver.1.0)を 策 定 し 2013 年 3 月 に 公 開 同 年 9 月 NHKにおいて ハイブリッドキャスト 技 術 仕 様 を 用 いたサービスを 開 始 民 放 各 局 などによるスマートテレビ 実 証 実 験 を 実 施 (2014 年 1 月 ~3 月 ) 諸 外 国 の 状 況 HTML5を 活 用 した 新 たな 放 送 通 信 連 携 規 格 として 欧 州 では HbbTV(Hybrid Broadcast Broadband TV)2.0(2014 年 中 に 策 定 予 定 ) 米 国 では ATSC(Advanced Television Systems Committees standards)3.0(2016 年 中 に 策 定 予 定 )を 策 定 中 今 後 は 日 米 欧 の 放 送 通 信 連 携 規 格 のうち Web 標 準 に 対 する 共 通 要 求 事 項 の 特 定 や HTML5.0/5.1や 各 種 APIの 試 験 環 境 (テストの 整 備 等 )がW3Cを 中 心 に 効 率 的 に 整 備 されるように 働 きかけていく 携 帯 端 末 タブ レット 等 との 連 携 詳 細 な 番 組 関 連 情 報 を 携 帯 端 末 に 表 示 ハイブリッドキャストサービスのイメージ 手 元 の 端 末 で 操 作 や 入 力
Webと 車 の 標 準 化 について 24 Web 技 術 の 高 度 化 (HTML5の 標 準 化 進 展 )に 伴 い 車 内 ネットワークの 情 報 とWebを 通 じた 様 々な 情 報 を 連 携 させ これまで 実 現 できなかったビジネスモデルが 生 まれることが 期 待 W3Cでは Webと 車 の 連 携 について 検 討 するAutomotive and Web Platform Business Groupが2013 年 2 月 に 設 立 2013 年 5 月 には 第 2 回 Face-to-Face 会 合 を 東 京 で 開 催 自 動 車 情 報 の 取 得 等 に 関 するAPIを 既 定 していたGENEVI Alliance, Tizen IVI, Webinos, QNXがそれぞれ 仕 様 をW3Cに 持 ち 寄 り Vehicle Information API Vehicle Data Interfacesを 策 定 し 2014 年 5 月 に 公 開 今 後 は 国 内 の 標 準 化 推 進 体 制 を 中 心 に 自 動 車 ICT 分 野 における 国 際 競 争 力 向 上 を 目 指 す Webと 車 の 標 準 化 進 展 により 想 定 されるサービスイメージ 標 準 化 の 範 囲
縦書きテキストレイアウトの標準化について 25 現在の一般的なブラウザは 我が国の書籍全般で普及している 縦書きレイアウト に十分に 対応していない そのため 我が国の文化である縦書き表現を継承する観点から ブラウザ に縦書きレイアウトの仕様を反映させるべく活動を推進 現在 CSS3で基本的な機能の一部 テキストの装飾に関する機能やフォント が既に勧告候補 化され HTML5.0にルビに関する仕様が盛り込まれるなど 標準化が進展 引き続き標準化を推進し 関連仕様の早期勧告化を目指す また 電子書籍の国際規格であるEPUB3はCSSをベースとしており W3Cにおける標準化の取 組は 電子書籍分野での縦書きレイアウトの実現にも寄与 縦書き表示 ブラウザ上での縦書き表 示 Writing Modes) 傍線 文字列の左右に線を付加 (Text Decoration) ルビ 漢字等に振り仮名を付加 (Ruby) 縦中横 特定の文字だけ 横書きに表示 Writing Modes) 禁則 句読点を行頭に位置しない ようにする等 特定の文字 を行頭又は行末に位置させ ることを禁止 (Text)
デジタルサイネージの 標 準 化 について 26 W3Cにおける 標 準 化 動 向 W3C Web-based Signage Business Groupにて インターネットに 接 続 された 多 様 なディスプレイをWeb 技 術 を 使 って 制 御 する 汎 用 型 デジタルサイネージのユースケース 要 求 条 件 を 検 討 国 内 での 標 準 化 動 向 2013 年 6 月 及 び2014 年 6 月 デジタルサイネージジャパンの 開 催 に 併 せて 災 害 時 緊 急 時 におけるデジタルサイネー ジ 運 用 ガイドライン ( 第 1 版 ) ( 第 2 版 )を 公 表 ITUにおける 標 準 化 動 向 2012 年 6 月 デジタルサイネージ 基 本 フレームワーク(H.780)が 勧 告 化 2014 年 7 月 のITU-T SG16 札 幌 会 合 において デジタルサイネージの 災 害 時 緊 急 時 運 用 用 件 が 承 認 され 2014 年 10 月 に 最 終 勧 告 化 (H.785.0) デジタルサイネージの 設 置 例
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