和 歌 山 工 業 高 等 学 校 施 設 整 備 の 基 本 方 針 平 成 18 年 6 月 和 歌 山 県 教 育 委 員 会
目 次 はじめに 第 1 章 施 設 整 備 の 基 本 理 念 キーワード ものづくり を 中 心 とした 技 術 教 育 と 地 域 産 業 に 貢 献 できる 人 づくり 第 2 章 施 設 設 備 の 基 本 的 な 考 え 方 1 安 全 安 心 な 学 校 キーポイント1 生 徒 の 命 の 安 全 を 最 優 先 に 考 え 安 心 で 快 適 な 施 設 を 整 備 する また 地 域 の 防 災 拠 点 としての 機 能 を 兼 備 する キーポイント2 ユニバーサルデザインと 防 犯 対 策 の 充 実 を 図 る キーポイント3 環 境 に 優 しい 施 設 とする 2 地 域 のための 学 校 キーポイント1 ミュージアム( 博 物 館 ) 機 能 を 整 備 する キーポイント2 地 域 や 産 業 界 とのパートナーシップを 確 立 する 3 教 材 のための 施 設 キーポイント1 建 物 自 体 を 教 材 とする キーポイント2 設 備 自 体 を 環 境 教 育 の 教 材 とする 第 3 章 特 色 ある 学 校 づくりを 目 指 して キーポイント1 専 門 的 技 術 知 識 の 習 得 キーポイント2 工 業 系 高 校 の 中 核 としての 役 割 キーポイント3 高 等 教 育 機 関 等 との 連 携 キーポイント4 地 域 に 開 かれた 人 づくり 学 校 づくり 第 4 章 学 科 キーワード 各 科 の 特 色 ある 教 育 課 程 に 基 づく 多 彩 な 分 野 のスペシャリスト 養 成 1 全 日 制 課 程 (1) 創 造 技 術 科 ( 新 設 ) (2) 化 学 技 術 科 ( 新 設 ) (3) 産 業 デザイン 科 ( 新 設 ) (4) 建 築 科 (5) 機 械 科 (6) 電 気 科 (7) 土 木 科 2 定 時 制 課 程 (1) 建 築 科 (2) 機 械 電 気 科 第 5 章 教 育 課 程 キーワード 社 会 や 生 徒 のニーズに 的 確 に 対 応 する 柔 軟 な 教 育 課 程 - 1 -
はじめに 和 歌 山 工 業 高 等 学 校 は 90 余 年 にわたる 歴 史 の 中 で 数 多 くの 有 意 な 工 業 技 術 者 を 輩 出 し 地 域 産 業 の 発 展 に 大 きく 貢 献 してきた また この 間 建 築 や 土 木 機 械 電 気 と いった 基 幹 産 業 を 支 える 学 科 や 地 域 産 業 と 密 接 な 関 係 を 持 った 学 科 を 設 置 し 時 代 の 変 化 や 技 術 の 進 歩 社 会 のニーズ 等 に 合 わせて 教 育 内 容 の 見 直 しやそれに 伴 う 施 設 設 備 の 改 善 充 実 を 図 ってきた 国 においては 21 世 紀 における 我 が 国 の 産 業 のあるべき 姿 は 科 学 技 術 創 造 立 国 であ ると 位 置 づけ 科 学 技 術 基 本 法 を 制 定 するとともに 人 材 の 育 成 をはじめとした 基 盤 整 備 に 取 り 組 んでいるところである また 文 部 科 学 省 理 科 産 業 審 議 会 の 答 申 今 後 の 専 門 教 育 の 在 り 方 について( 平 成 10 年 ) では 豊 かで 活 力 ある 社 会 を 維 持 するために 高 度 な 専 門 的 知 識 や 技 術 技 能 を 有 する 人 材 (スペシャリスト)がこれまで 以 上 に 必 要 とされ ると 指 摘 し 専 門 高 校 は このようなスペシャリストの 基 礎 を 培 う 役 割 を 担 うことが 求 め られている また 最 近 の 経 済 動 向 特 に 経 済 のグローバル 化 や 我 が 国 製 造 業 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 団 塊 の 世 代 の 定 年 を 背 景 としたものづくり 労 働 者 の 技 術 継 承 の 問 題 など 製 造 業 界 が 抱 え 持 つ 様 々な 課 題 を 克 服 し 日 本 経 済 が 長 期 的 にたくましく 前 進 するためには ものづくり 技 術 継 承 と 若 者 の 確 保 育 成 に 向 けた 取 組 が 極 めて 重 要 となっている さらに 大 学 等 へ 進 学 し 高 度 な 専 門 の 知 識 を 学 習 することにより 最 先 端 技 術 等 の 産 業 社 会 に 貢 献 できる 人 材 の 育 成 が 求 められている こうしたことを 踏 まえ 和 歌 山 工 業 高 等 学 校 では 今 後 とも 引 き 続 き 創 造 的 な 生 きる 力 高 度 なものづくり 力 ( 技 術 力 ) を 身 につけ 地 域 産 業 等 に 貢 献 できる 技 術 者 技 能 者 の 育 成 を 目 指 した 教 育 を 行 うとともに 進 学 希 望 にも 対 応 するため また 本 県 工 業 教 育 の 拠 点 校 としてふさわしい 魅 力 ある 工 業 高 校 としてより 発 展 していくため 以 下 の 基 本 方 針 に 基 づき 施 設 整 備 を 進 めることとする - 2 -
第 1 章 施 設 整 備 の 基 本 理 念 キーワード ものづくり を 中 心 とした 技 術 教 育 と 地 域 産 業 に 貢 献 できる 人 づくり 我 が 国 の 製 造 業 は 戦 後 の 復 興 期 から 現 在 に 至 るまで 造 船 鉄 鋼 化 学 自 動 車 最 近 の 機 能 性 化 学 品 など 時 代 時 代 のリーディング 産 業 が 我 が 国 経 済 の 牽 引 役 としての 機 能 を 果 たしてきた また 最 近 の 情 勢 をみても 景 気 は 一 部 に 弱 い 動 きが 見 られるものの 製 造 業 は 生 産 を 伸 ばしてきており 企 業 収 益 も 回 復 傾 向 を 継 続 している 一 方 バブル 期 以 来 より 顕 著 になった 就 業 構 造 の 変 化 海 外 の 工 業 化 進 展 による 競 争 条 件 の 変 化 若 者 を 中 心 としたものづくり 離 れ 熟 練 技 能 者 の 高 齢 化 さらには 団 塊 の 世 代 の 一 斉 退 職 に 起 因 する 製 造 業 関 係 者 の 危 機 意 識 など さまざまな 課 題 を 内 包 する 中 日 本 経 済 の 発 展 を 担 う ものづくり 基 盤 技 術 の 継 承 は 重 要 な 課 題 となっている とりわけ 技 術 の 高 度 化 や 短 サイクル 化 熟 練 技 能 者 の 高 齢 化 が 進 む 中 製 造 現 場 の 中 核 人 材 の 育 成 強 化 に 向 け ものづくりのベテランの 技 やノウハウを 若 い 世 代 に 受 け 継 い でいくことが 必 要 であり 和 歌 山 工 業 高 等 学 校 の 施 設 整 備 にあたっても ものづくり を 中 心 とした 技 術 教 育 ができる 環 境 を 整 えることが 極 めて 重 要 である また 和 歌 山 の 地 域 産 業 に 貢 献 できる 人 材 育 成 といった 観 点 も 欠 かせない これまで 和 歌 山 工 業 高 等 学 校 では 色 染 化 学 繊 維 工 業 化 学 といったいわゆる 地 場 産 業 を 支 える 人 材 育 成 のための 学 科 を 設 置 し 地 域 に 送 り 出 してきたところであり こうした 基 本 的 な 考 え 方 は 堅 持 すべきである もちろん 時 代 の 変 化 の 中 にあって かつて 和 歌 山 経 済 を 支 えてきた 地 場 産 業 が 過 去 の ような 雇 用 情 勢 にないことは 事 実 であり 学 科 の 改 編 も 時 代 や 社 会 のニーズにあったもの とすべきではある しかし 一 方 で 我 が 国 の 中 小 製 造 企 業 における 大 企 業 製 造 企 業 との 直 接 的 取 引 関 係 い わば 従 来 型 の 系 列 関 係 が バブル 崩 壊 以 後 見 直 されつつある 状 況 にある 例 えば 中 小 製 造 業 同 士 が 各 々が 持 つ 技 術 や 販 路 を 柔 軟 に 補 完 し 合 いながら 新 たな 製 品 開 発 や 販 路 開 拓 を 行 う 新 しい 連 携 が 行 われているし NPO や 民 間 シンクタンク 商 工 会 議 所 大 学 な どとの 連 携 を 構 築 し 中 長 期 的 に 社 会 的 ニーズがある 分 野 将 来 性 があり 高 付 加 価 値 が 望 める 分 野 新 市 場 を 創 出 できる 分 野 での 共 同 開 発 や 事 業 化 の 取 組 も 模 索 され 始 めている 日 本 の 産 業 の 大 部 分 を 占 める 中 小 企 業 とりわけ 高 い 技 術 力 を 内 在 力 とする 中 小 企 業 を 中 核 として ネットワークの 強 化 や 取 引 関 係 の 多 角 化 によって 今 後 とも 日 本 経 済 を 支 えていくだろうことが 予 測 される こうした 中 本 県 における 工 業 系 専 門 高 校 のリーダー 的 存 在 として 和 歌 山 工 業 高 等 学 校 が 地 域 産 業 のネットワークを 形 成 する 一 角 としての 役 割 を 果 たしていくことはもちろん のこと 中 小 企 業 の 高 い 技 術 力 を 継 承 できる 人 材 を 相 互 の 連 携 の 中 で 育 成 し ひいては 地 域 産 業 に 貢 献 できる 人 づくりを 目 指 していく 必 要 がある - 3 -
第 2 章 施 設 設 備 の 基 本 的 な 考 え 方 キーワード 安 全 安 心 な 学 校 地 域 のための 学 校 教 材 としての 学 校 1 安 全 安 心 な 学 校 キーポイント1 生 徒 の 命 の 安 全 を 最 優 先 に 考 え 安 心 で 快 適 な 施 設 を 整 備 する また 地 域 の 防 災 拠 点 としての 機 能 を 兼 備 する ア 南 海 東 南 海 地 震 に 備 え 阪 神 淡 路 大 震 災 級 の 地 震 ( 震 度 6.5 程 度 まで)に 対 して 生 徒 の 人 命 を 最 優 先 に 考 え 免 震 構 造 の 校 舎 とする イ 水 軒 浜 に 近 く 津 波 の 被 害 が 予 想 される 地 域 であることから 津 波 の 予 想 水 位 より 上 部 に 重 要 機 能 を 集 約 する ウ 災 害 時 の 地 域 の 防 災 拠 点 としての 機 能 を 持 たせるため 水 電 気 等 の 確 保 食 料 や 緊 急 医 療 機 器 の 搬 入 等 ができる 施 設 とする キーポイント2 ユニバーサルデザインと 防 犯 対 策 の 充 実 を 図 る ア エレベーター スロープ 身 体 障 害 者 用 トイレ 等 ユニバーサルデザインに 対 応 し た 施 設 設 備 とする イ 紀 州 材 等 を 多 く 使 用 し 優 しさや 暖 かさ 明 るさが 実 感 できる 施 設 とする ウ 防 犯 対 策 を 視 野 に 入 れ 死 角 のない 学 校 となるよう 教 室 等 の 配 置 や 壁 材 等 を 工 夫 する キーポイント3 環 境 に 優 しい 施 設 とする ア ゼロエミッション 構 想 を 取 り 入 れ 廃 棄 物 ゼロの 循 環 型 の 施 設 とする イ 太 陽 熱 雨 水 利 用 太 陽 光 風 力 発 電 ペットボトルのリサイクルシステム 廃 油 のリサイクルシステム 等 の 環 境 エネルギーの 導 入 を 検 討 する ウ 断 熱 性 の 向 上 等 により 冷 暖 房 の 効 率 を 上 げることでCO2の 排 出 量 を 削 減 する 環 境 に 優 しい 学 校 とする - 4 -
エ 昼 間 に 蓄 積 した 電 気 で 夜 間 の 校 舎 ライティングを 行 い 災 害 発 生 時 の 目 印 として 機 能 させる オ 地 域 のリサイクルシステムの 拠 点 的 役 割 を 担 える 施 設 とする 2 地 域 のための 学 校 キーポイント1 ミュージアム( 博 物 館 ) 機 能 を 整 備 する ア 小 中 学 生 や 地 域 の 人 々が 和 歌 山 県 の 産 業 や 製 造 業 の 変 遷 を 理 解 できるようなミ ュージアム 機 能 を 備 える イ 長 い 歴 史 の 中 で 使 用 されてきた 実 習 機 器 や 斬 新 なアイディアで 製 作 された 生 徒 の 作 品 地 域 で 作 られている 工 芸 製 品 等 を 展 示 する ウ 産 業 教 育 に 関 する 展 示 やビデオが 視 聴 できるようにする エ 図 書 館 を 地 域 のライブラリーとして 機 能 させる オ 実 習 等 で 製 作 した 製 品 や 企 業 と 共 同 開 発 した 製 品 等 を 販 売 する 場 を 設 ける カ 開 放 的 なエントランスや 多 目 的 ホール 図 書 館 の 配 置 等 地 域 の 方 々が 利 用 しやす い 施 設 とする キーポイント2 地 域 や 産 業 界 とのパートナーシップを 確 立 する ア 地 域 や 産 業 界 との 連 携 を 密 にした 教 育 活 動 を 展 開 する イ 学 校 設 備 を 利 用 した 企 業 の 職 員 研 修 企 業 に 対 する 試 作 品 の 提 供 など 地 域 の 学 校 (テクニカルセンター)として 機 能 させる ウ 地 域 の 企 業 から 講 師 を 招 聘 し 実 践 的 な 技 術 技 能 を 生 徒 に 身 につけさせる エ 生 徒 の 就 業 体 験 活 動 (インターンシップ)を 一 層 充 実 させる - 5 -
3 教 材 のための 施 設 キーポイント1 建 物 自 体 を 教 材 とする ア 免 震 装 置 や 建 築 構 造 が 見 える 実 習 室 等 を 整 備 し 校 舎 そのものが 工 業 教 育 の 教 材 と なるようにする イ 校 舎 建 築 の 途 中 においても 土 木 建 築 電 気 設 備 等 の 見 学 を 可 能 にし 工 業 教 育 の 教 材 として 施 設 を 全 面 的 に 活 用 する ウ 建 築 の 工 程 を 記 録 し 次 年 度 生 以 降 の 教 材 とする キーポイント2 設 備 自 体 を 環 境 教 育 の 教 材 とする ア ペットボトルや 廃 油 のリサイクルシステム 等 の 設 備 を 導 入 し 循 環 型 の 学 校 を 目 指 す イ 太 陽 熱 雨 水 利 用 太 陽 光 風 力 発 電 等 の 導 入 を 検 討 し 実 践 的 な 環 境 教 育 の 教 材 として 活 用 する - 6 -
第 3 章 特 色 ある 学 校 づくりを 目 指 して キーポイント1 専 門 的 技 術 知 識 の 習 得 ア 将 来 スペシャリストとして 必 要 とされる 専 門 的 な 知 識 技 能 の 基 礎 基 本 をしっか りと 身 につけさせることに 重 点 をおく イ 学 習 の 選 択 幅 を 拡 大 し 専 門 高 校 における 生 徒 の 多 様 な 実 態 やニーズに 対 応 した 教 育 を 実 践 する ウ ものづくり に 必 要 な 創 造 力 をはぐくみ 専 門 的 知 識 技 術 を 習 得 するため 体 験 型 課 題 解 決 型 の 学 習 をすすめる エ 社 会 のニーズに 対 応 した 新 たな 科 目 を 設 定 するとともに インターンシップや 職 業 資 格 の 取 得 等 を 一 層 充 実 させる オ 工 業 教 育 を 通 じてチャレンジする 心 や 起 業 家 精 神 を 育 成 する キーポイント2 工 業 系 高 校 の 中 核 としての 役 割 ア 県 内 の 工 業 教 育 の 核 として 指 導 方 法 や 教 材 開 発 の 研 究 に 取 り 組 む イ 県 教 育 研 修 センターの e-learning システム 等 を 活 用 し 教 材 等 を 共 同 開 発 し 共 有 化 する ウ 工 業 高 校 生 の 各 種 研 究 発 表 コンクール 等 の 拠 点 としての 役 割 を 果 たす エ 工 業 教 育 の 研 修 拠 点 として 教 職 員 の 技 能 技 術 面 での 資 質 の 向 上 を 図 り 工 業 教 育 全 体 の 向 上 と 活 性 化 を 図 る キーポイント3 高 等 教 育 機 関 等 との 連 携 技 術 革 新 に 迅 速 に 対 応 し 最 新 の 技 術 技 能 を 身 につけさせるため 工 業 技 術 センタ ー 高 等 技 術 専 門 校 大 学 等 の 高 等 教 育 機 関 及 び 各 省 庁 等 が 所 轄 する 研 究 研 修 機 関 等 との 連 携 を 一 層 推 進 する - 7 -
キーポイント4 地 域 に 開 かれた 人 づくり 学 校 づくり ア 地 域 から 信 頼 される 人 づくりを 目 指 し 礼 儀 をわきまえ 責 任 ある 行 動 をとること ができる 人 間 を 育 成 する イ 学 校 の 教 育 機 能 を 開 放 し 地 域 住 民 の 学 習 活 動 の 支 援 に 努 める ウ 公 開 授 業 やものづくり 教 室 ( 小 中 学 生 対 象 ) 資 格 や 専 門 知 識 技 術 を 習 得 するた めの 講 座 ( 成 人 対 象 )の 開 設 を 検 討 する - 8 -
第 4 章 学 科 キーワード 各 科 の 特 色 ある 教 育 課 程 に 基 づく 多 彩 な 分 野 のスペシャリスト 養 成 1 全 日 制 課 程 時 代 の 変 化 に 対 応 するため 学 校 規 模 の 適 正 化 を 図 り 7 学 科 10 学 級 にする (1) 創 造 技 術 科 ( 新 設 ) 1クラス(40 名 ) ものづくり 基 盤 技 術 を 理 解 し 効 果 的 効 率 的 に 工 業 製 品 を 開 発 設 計 製 造 できる 実 践 的 技 術 者 の 育 成 を 目 指 す ネットワーク 化 自 動 化 省 力 化 さ れた 機 器 の 取 り 扱 いや 加 工 方 法 を 習 得 し 実 際 に 活 用 できる 力 を 育 成 する そ のために 講 義 と 実 習 を 融 合 させ ものづくり に 一 貫 して 取 り 組 める 技 術 技 能 の 向 上 を 図 り 実 践 的 能 力 を 培 う (2) 化 学 技 術 科 ( 新 設 ) 1クラス(40 名 ) 化 学 物 質 や 反 応 の 基 礎 理 論 を 学 習 させ 製 造 分 析 技 術 等 に 生 かせる 幅 広 い 知 識 と 技 術 を 習 得 させる また セラミック 高 分 子 等 の 工 業 材 料 を 理 解 し それを 工 業 製 品 に 活 用 する 能 力 を 培 うとともに 資 源 の 有 効 利 用 やリサイクル システム 等 を 考 えた 地 球 に 優 しいものづくり が 実 践 できる 人 材 を 育 成 する (3) 産 業 デザイン 科 ( 新 設 ) 1クラス(40 名 ) ユニバーサルデザインの 原 則 に 基 づく ものづくり を 行 える 実 践 的 技 術 者 の 育 成 を 目 指 す 設 計 や 加 工 方 法 の 技 術 技 能 を 基 礎 として 幅 広 いデザイン 技 術 CAD CAM 技 術 を 習 得 させ ものづくり を 通 して 工 業 デザイン 活 用 能 力 を 培 う (4) 建 築 科 2 系 列 2クラス(80 名 ) 1 構 造 施 工 系 建 築 に 関 する 基 礎 的 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 させ 建 築 物 を 合 理 的 に 計 画 し 設 計 施 工 ができる 技 術 者 を 育 成 する 特 に 建 築 物 の 構 法 材 料 施 工 技 術 等 に 関 する 技 能 を 習 得 することを 目 指 す 2 住 環 境 系 建 築 に 関 する 基 礎 的 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 身 につけさせ 建 築 物 の 多 目 的 利 用 できる 能 力 を 養 う また 室 内 空 間 の 設 計 や 装 飾 についても 学 習 する (5) 機 械 科 2 系 列 2クラス(80 名 ) 1 生 産 技 術 系 将 来 スペシャリストとして 必 要 な 専 門 的 知 識 技 能 の 基 礎 基 本 をしっかりと 身 につけさせることに 重 点 をおく 特 に 実 習 において 種 々の 工 作 機 械 の 基 本 的 取 り 扱 いや 加 工 方 法 を 習 得 させるとともに 講 義 と 関 連 づけることにより 材 料 の 性 質 用 途 や 機 械 設 計 原 動 機 等 に 関 する 知 識 の 定 着 と 活 用 能 力 を 身 に つけさせる - 9 -
2 機 械 制 御 系 将 来 スペシャリストとして 必 要 な 専 門 的 知 識 技 能 の 基 礎 基 本 をしっかりと 身 につけさせることを 重 点 におく 特 に 実 習 を 通 して 様 々な 機 械 を 動 かすため の 機 械 的 電 気 的 な 仕 組 みや 知 識 を 学 ぶ さらに ロボット 等 を 操 作 をするこ とにより 制 御 についての 知 識 と 技 術 を 習 得 する (6) 電 気 科 2 系 列 2クラス(80 名 ) 1 電 気 電 子 系 電 気 理 論 や 計 測 の 基 礎 を 学 習 し 実 習 と 関 連 づけながら 理 解 を 深 めること により 現 代 社 会 に 必 要 不 可 欠 な 電 気 電 子 分 野 の 技 術 者 として 活 躍 できる 人 材 を 育 てる 2 情 報 通 信 系 インターネットや 携 帯 電 話 等 に 代 表 される 情 報 通 信 技 術 を 習 得 させるとと もに コンピュータのソフトウェアやハードウェア 等 についても 学 習 させるこ とにより 情 報 通 信 産 業 等 の 分 野 において 活 躍 できる 技 術 者 の 育 成 を 目 指 す (7) 土 木 科 1クラス(40 名 ) 環 境 や 防 災 を 視 野 に 入 れた 道 路 橋 空 港 上 下 水 道 等 の 土 木 公 共 構 造 物 を つくる 学 習 をする また 測 量 設 計 施 工 等 などの 知 識 と 技 術 を 習 得 し 官 公 庁 測 量 設 計 コンサルタント 建 設 業 等 の 幅 広 い 分 野 に 対 応 できる 実 践 的 技 術 者 を 育 成 する 2 定 時 制 課 程 (1) 建 築 科 1クラス(40 名 ) 建 築 に 関 する 基 礎 的 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 させ 建 築 物 を 合 理 的 に 計 画 し 設 計 施 工 ができる 技 術 者 を 育 成 する 特 に 建 築 物 の 構 法 材 料 施 工 技 術 等 に 関 する 技 能 を 習 得 することを 目 指 す (2) 機 械 電 気 科 1クラス(40 名 ) 機 械 及 び 電 気 に 関 する 専 門 的 知 識 技 能 の 基 礎 基 本 をしっかりと 身 につけさ せることに 重 点 をおく 様 々な 機 械 を 動 かすための 機 械 的 電 気 的 な 仕 組 みや 知 識 を 学 ぶ - 10 -
第 5 章 教 育 課 程 キーワード 社 会 や 生 徒 のニーズに 的 確 に 対 応 する 柔 軟 な 教 育 課 程 (1) 生 徒 の 多 様 な 学 習 ニーズに 対 応 するため 一 人 ひとりが 展 望 をもって 学 べるよ う また 将 来 スペシャリストとして 活 躍 できるようにするため 柔 軟 な 教 育 課 程 を 編 成 する (2) 生 徒 一 人 ひとりの 進 学 希 望 にも 対 応 するため 受 検 に 必 要 な 科 目 を 選 択 可 能 と し 個 に 応 じた 教 育 を 行 う (3) 系 を 設 けている 学 科 にあっては 1 年 次 に 自 らの 適 正 や 興 味 関 心 を 見 い だしながら 各 教 科 の 基 礎 的 な 部 分 を 学 習 し 2 年 次 以 降 系 に 分 かれる (4) 各 学 科 間 の 連 携 を 行 うため 学 科 の 枠 を 超 えた 授 業 が 展 開 できるような 教 育 課 程 とする (5) 望 ましい 職 業 観 勤 労 観 コミュニケーション 能 力 心 の 豊 かさ 等 スペシャリ ストとして 活 躍 するために 必 要 とされる 様 々な 人 間 力 を 身 につけさせる 教 育 課 程 とする - 11 -