16 林 業 専 用 道 作 設 指 針 北 海 道 スタンダ-ド 平 成 23 年 3 月 31 日 各 振 興 局 長 あて 森 林 第 1280 号 水 産 林 務 部 長 [ 沿 革 ] 平 成 26 年 3 月 28 日 森 整 第 1331 号 改 正 平 成 27 年 1 月 13 日 森 整 第 915 号 改 正 平 成 27 年 3 月 30 日 森 整 第 1201 号 改 正 平 成 28 年 2 月 26 日 森 整 第 949 号 改 正 平 成 28 年 3 月 1 日 以 降 北 海 道 水 産 林 務 部 森 林 整 備 課
目 次 第 1 総 則 1 指 針 の 目 的 1 2 林 業 専 用 道 1 第 2 林 業 専 用 道 の 管 理 1 第 3 第 4 第 5 規 格 構 造 1 設 計 車 両 1 2 幅 員 1 3 設 計 速 度 1 4 路 肩 1 5 屈 曲 部 2 6 曲 線 半 径 2 7 曲 線 部 の 片 勾 配 2 8 曲 線 部 の 拡 幅 2 9 緩 和 区 間 2 10 視 距 2 11 縦 断 勾 配 2 12 縦 断 曲 線 3 13 路 面 3 14 横 断 勾 配 3 15 林 業 作 業 用 施 設 3 16 交 通 安 全 施 設 4 測 量 調 査 設 計 1 路 線 設 定 4 2 実 測 量 4 3 設 計 図 4 4 数 量 計 算 4 土 工 1 切 土 4 2 盛 土 4 3 残 土 5 4 法 面 保 護 工 5 5 路 盤 工 5 第 6 構 造 物 5 第 7 排 水 施 設 6 第 8 その 他 6
第 1 総 則 1 指 針 の 目 的 この 指 針 は 林 内 路 網 の 整 備 を 促 進 することにより 森 林 整 備 の 推 進 に 資 することを 目 的 として 林 業 専 用 道 の 管 理 規 格 構 造 調 査 設 計 施 工 等 に 係 る 基 本 的 事 項 を 示 すもので ある 2 林 業 専 用 道 林 業 専 用 道 とは 幹 線 となる 林 道 を 補 完 し 森 林 作 業 道 と 組 み 合 せて 間 伐 作 業 を 始 めと する 森 林 施 業 の 用 に 供 する 道 をいい 普 通 自 動 車 (10t 積 程 度 のトラック)や 大 型 ホイ- ルタイプフォワーダの 輸 送 能 力 に 応 じた 規 格 構 造 を 有 するものをいう また その 作 設 に 当 たっては 地 形 地 質 の 面 から 十 分 な 検 討 を 行 い 規 格 構 造 の 簡 素 化 を 旨 として 平 均 傾 斜 25 度 から30 度 程 度 以 下 の 斜 面 に 作 設 することを 基 本 に できるだ け 地 形 に 沿 った 路 網 計 画 をする 第 2 林 業 専 用 道 の 管 理 1 管 理 者 は 通 行 の 安 全 を 図 るように 努 めなければならない 2 管 理 者 は 台 帳 整 備 を 行 い 構 造 等 を 記 載 し 林 業 専 用 道 の 現 況 を 明 らかにしなければな らない 3 林 業 専 用 道 の 利 用 形 態 に 応 じ 一 般 車 両 の 通 行 を 制 限 する 場 合 は 起 終 点 に 門 扉 等 を 設 置 するとともにその 旨 を 記 した 標 識 を 設 置 する また 終 点 が 他 の 道 路 と 接 続 する 場 合 も 同 様 とする 第 3 規 格 構 造 1 設 計 車 両 設 計 車 両 は 普 通 自 動 車 とし 当 該 車 両 の 諸 元 に 応 じた 規 格 構 造 とする なお 大 型 ホイールタイプフォワーダ-に 関 する 規 格 構 造 は 当 該 車 両 の 普 及 の 状 況 に 応 じて 定 める ( 単 位 :m) 諸 元 長 さ 幅 高 さ 前 端 軸 距 後 端 最 小 オーハ ーハンク オーハ ーハンク 回 転 半 径 普 通 自 動 車 12 2.5 3.8 1.5 6.5 4 12 2 幅 員 車 道 幅 員 は 3.0mとする 3 設 計 速 度 設 計 速 度 は 時 速 15kmとする 4 路 肩 路 肩 幅 員 は 側 方 余 裕 幅 0.25mを 標 準 とし 走 行 上 必 要 な 最 小 限 度 を 確 保 する ただし 走 行 上 の 安 全 性 の 確 保 のため 次 の 区 間 については 側 方 余 裕 幅 0.50mを 上 限 として 拡 幅 することができる また 待 避 所 車 廻 し 土 場 等 が 路 肩 と 接 続 する 区 間 は 拡 幅 の 対 象 としないこととし 拡 幅 区 間 が 連 続 せずその 間 隔 が40m 以 内 の 場 合 は 非 拡 幅 区 間 も 含 めて 拡 幅 の 対 象 とするこ とができるものとする なお 突 込 み 線 形 の 場 合 は 起 点 から 林 業 用 施 設 ( 土 場 )までを 拡 幅 の 対 象 区 間 とする (1) 切 土 区 間 側 溝 を 設 置 しない 区 間 であって 冬 期 間 の 伐 採 及 び 運 材 に 伴 い 除 雪 が 必 要 な 場 合 で 次 のいずれかの 要 件 を 満 たす 場 合 1 切 土 高 が1.0mを 超 える 区 間 2 縦 断 勾 配 が7% 以 上 または 曲 線 半 径 が50m 未 満 の 区 間 林 業 専 用 道 作 設 指 針 -1
(2) 盛 土 区 間 車 両 走 行 の 安 全 性 を 確 保 することが 必 要 な 場 合 で 次 の 要 件 を 満 たす 場 合 1 盛 土 高 が2.0mを 超 える 区 間 2 両 盛 土 の 区 間 3 縦 断 勾 配 が7% 以 上 または 曲 線 半 径 が50m 未 満 の 区 間 4 土 質 が 火 山 灰 土 や 粘 性 土 等 で 路 肩 が 軟 弱 となるおそれがある 区 間 (3)その 他 上 記 (1) (2) 以 外 の 区 間 で 拡 幅 が 必 要 な 場 合 は 森 林 整 備 課 と 協 議 するものとする 5 屈 曲 部 車 道 の 屈 曲 部 は 曲 線 形 とする 6 曲 線 半 径 曲 線 半 径 は 普 通 自 動 車 の 諸 元 に 示 す 最 小 回 転 半 径 の12m 以 上 とする なお 屈 曲 部 の 設 計 については 拡 幅 量 土 工 量 工 作 物 の 設 置 など 現 地 の 状 況 を 踏 まえ コストの 縮 減 が 図 られるよう 総 合 的 に 検 討 する 7 曲 線 部 の 片 勾 配 片 勾 配 は これを 設 けないものとする 8 曲 線 部 の 拡 幅 車 道 の 曲 線 部 においては 当 該 曲 線 部 の 曲 線 半 径 に 応 じ 下 表 に 掲 げる 値 により 車 道 を 拡 幅 する ただし 地 形 の 状 況 その 他 の 理 由 によりやむを 得 ない 場 合 はこの 限 りでない 拡 幅 は 線 形 の 連 続 性 を 確 保 しつつ 地 形 の 状 況 等 に 応 じて 内 側 拡 幅 外 側 拡 幅 両 側 拡 幅 により 最 も 土 工 量 等 の 縮 減 可 能 な 方 法 を 用 いる 曲 線 半 径 (m) 拡 幅 量 (m) 曲 線 半 径 (m) 拡 幅 量 (m) 以 上 未 満 19 ~ 25 1.25 12 ~ 13 2.25 25 ~ 30 1.00 13 ~ 15 2.00 30 ~ 35 0.75 15 ~ 16 1.75 35 ~ 45 0.50 16 ~ 19 1.50 45 ~ 50 0.25 9 緩 和 区 間 屈 曲 部 には 緩 和 接 線 による 緩 和 区 間 を 設 ける 緩 和 区 間 長 は B.C E.Cを 基 点 に8mを 標 準 とする 10 視 距 視 距 は 15m 以 上 とする 11 縦 断 勾 配 縦 断 勾 配 は 路 面 侵 食 等 を 防 止 するため できる 限 り9% 以 下 とし 舗 装 等 を 行 い12% 以 下 とする 場 合 は 現 場 条 件 によって きめ 細 かな 横 断 排 水 又 は 側 溝 により 路 面 浸 食 等 を 防 止 し 路 面 を 強 固 にする 構 造 (セメント アスファルト 乳 剤 安 定 処 理 工 )は 適 用 しないもの とする ただし 地 形 の 状 況 等 によりやむを 得 ない 事 情 がある 場 合 には 縦 断 勾 配 を14%( 延 長 100m 以 内 に 限 り16%) 以 下 とすることができる また この 場 合 は 車 両 通 行 の 安 全 性 が 確 保 できないおそれがあるため 路 面 浸 食 の 防 止 対 策 及 び 運 転 注 意 を 喚 起 する 標 識 施 設 防 護 柵 等 の 逸 脱 防 止 施 設 の 設 置 等 の 対 策 を 検 討 し 森 林 整 備 課 に 報 告 するものとする なお 曲 線 部 における 例 外 値 (9%を 超 える)の 適 用 については 林 道 規 程 第 20 条 運 用 細 則 (5)により 縦 断 勾 配 は 道 路 の 中 心 線 に 対 して 規 定 されていることから 曲 線 半 径 の 小 さな 曲 線 部 で 下 表 に 記 した 車 道 内 側 線 の 縦 断 勾 配 のうち(*)16%を 超 える 値 の 組 合 せは 原 則 使 用 しないものとし 次 式 によって 求 めることができる 林 業 専 用 道 作 設 指 針 -2
j=r1/r2 i ただし j: 車 道 内 側 線 の 縦 断 勾 配 (%) i: 道 路 中 心 の 縦 断 勾 配 (%) R1: 曲 線 半 径 (m) R2: 車 道 内 側 線 の 縦 断 勾 配 曲 線 半 径 (m) R2=R1 -(W/2+w) w: 車 道 幅 員 (m)[ 本 指 針 の 数 値 を 採 用 ] w: 拡 幅 量 (m) [ 本 指 針 の 数 値 を 採 用 ] 車 道 内 側 線 の 縦 断 勾 配 一 覧 表 ( 参 考 ) 縦 断 勾 配 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 曲 線 半 径 R12 14.55 16.00 17.45 18.91 20.36 21.82 23.27 R15 12.77 14.04 15.32 16.60 17.87 19.15 20.43 R18 12.00 13.20 14.40 15.60 16.80 18.00 19.20 R20 11.59 12.75 13.91 15.07 16.23 17.39 18.55 R25 11.11 12.22 13.33 14.44 15.56 16.67 17.78 R30 10.81 11.89 12.97 14.05 15.14 16.22 17.30 R35 10.61 11.67 12.73 13.79 14.85 15.91 16.97 R40 10.53 11.58 12.63 13.68 14.74 15.79 16.84 R45 10.40 11.45 12.49 13.53 14.57 15.61 16.65 R50 10.31 11.34 12.37 13.40 14.43 15.46 16.49 注 : 外 側 拡 幅 又 は 両 側 拡 幅 とした 場 合 本 表 は 適 用 外 とする 12 縦 断 曲 線 縦 断 勾 配 の 代 数 差 が2% 以 上 の 場 合 は 縦 断 曲 線 半 径 100m 以 上 の 縦 断 曲 線 を 設 け 縦 断 曲 線 の 長 さは40mを 標 準 とする 13 路 面 路 面 は 砂 利 道 とし 縦 断 勾 配 が7%を 超 える 場 合 には 路 面 浸 食 を 防 止 できる 構 造 とする ことができる なお 路 面 浸 食 を 防 止 できる 構 造 とは きめ 細 かく 横 断 排 水 工 を 設 置 して 路 面 流 下 水 を 軽 減 する 方 法 とする 14 横 断 勾 配 横 断 勾 配 は 水 平 とし 路 面 水 は 必 要 に 応 じて 横 断 排 水 工 等 により 処 理 するものとする ただし 必 要 に 応 じて 路 面 水 の 分 散 処 理 を 図 るため 川 側 に 片 勾 配 を 設 ける 場 合 には 3%の 勾 配 とし 車 両 の 安 全 通 行 を 考 慮 して 次 の 条 件 のすべてを 満 たす 箇 所 に 設 置 するこ 1 縦 断 勾 配 が5% 以 下 2 路 面 の 凍 結 のおそれがない 3 地 形 傾 斜 度 が15 度 程 度 以 下 4スリップしやすい 粘 性 土 などの 土 質 ではない 15 林 業 作 業 用 施 設 及 び 待 避 所 車 廻 し 林 業 作 業 用 施 設 は 林 業 専 用 道 沿 線 の 森 林 施 業 の 状 況 林 業 専 用 道 及 び 森 林 作 業 道 の 分 岐 等 を 考 慮 して 設 けるものとする また 林 業 作 業 用 施 設 は 待 避 所 及 び 車 廻 しを 兼 ねることができる (1) 林 業 作 業 用 施 設 森 林 の 適 正 な 整 備 及 び 保 全 のために 必 要 な 土 場 施 設 又 は 高 性 能 林 業 機 械 を 使 用 した 林 業 作 業 システムにおける 作 業 ポイント 施 設 は 必 要 に 応 じて 設 けるものとする (2) 待 避 所 規 格 並 びに 設 置 間 隔 は 2 級 林 道 規 格 に 準 ずるものとする (3) 車 廻 し 待 避 所 併 設 型 及 び 単 独 型 の 設 置 とする 林 業 専 用 道 作 設 指 針 -3
16 交 通 安 全 施 設 急 カーブ 急 勾 配 等 の 箇 所 その 他 通 行 の 安 全 を 確 保 する 必 要 がある 場 所 については カー ブミラー 注 意 標 識 等 の 交 通 安 全 施 設 を 設 けるものとする なお 防 護 柵 がなければ 車 両 の 通 行 の 安 全 を 確 保 することができない 箇 所 については 森 林 施 業 の 実 施 に 支 障 とならないよう 必 要 最 小 限 の 設 置 とする 第 4 測 量 調 査 設 計 1 路 線 選 定 路 線 の 選 定 に 当 たっては 森 林 施 業 のポイントや 森 林 作 業 道 との 分 岐 点 等 を 考 慮 しながら 地 形 地 質 の 安 定 している 箇 所 を 通 過 するように 選 定 する このため 路 線 の 線 形 は 地 形 に 沿 った 屈 曲 線 形 波 形 勾 配 とし 以 下 の 諸 条 件 を 十 分 調 査 検 討 して 適 切 な 路 線 選 定 を 行 うものとする (1) 森 林 へのアクセス 機 能 の 確 保 (2) 切 土 盛 土 の 土 工 量 の 均 衡 かつ 最 小 化 (3) 工 作 物 の 設 置 の 抑 制 (4) 計 画 路 線 上 及 びその 周 辺 において 希 少 な 野 生 生 物 の 生 息 等 の 情 報 を 得 た 場 合 は 計 画 の 見 直 し 等 必 要 な 対 策 の 検 討 (5) 全 体 計 画 調 査 は 森 林 の 現 況 地 形 地 質 動 植 物 及 び 地 域 生 活 の 現 況 等 を 踏 まえ 策 定 する 必 要 があり コスト 縮 減 や 事 業 期 間 の 設 定 を 行 うため 実 施 しなければならない (6) 伐 開 幅 は 湧 水 や 降 雨 等 の 盛 土 内 浸 透 による 路 体 の 脆 弱 化 によって 路 体 崩 壊 の 原 因 が 考 えられるため 路 体 の 早 期 回 復 及 び 倒 木 による 通 行 の 影 響 を 考 慮 のうえ 林 道 構 造 の 各 外 縁 線 に2mを 加 えたものを 標 準 とする なお 現 場 条 件 等 の 周 辺 に 与 える 影 響 度 を 考 慮 して 減 ずるものとする 2 実 測 量 実 測 量 は IPの 選 定 中 心 線 測 量 縦 断 測 量 横 断 測 量 及 び 平 面 測 量 を 行 う 3 設 計 図 実 測 量 等 の 成 果 を 基 に 位 置 図 平 面 図 縦 断 面 図 横 断 面 図 構 造 物 図 及 び 標 準 図 を 作 成 する また 必 要 に 応 じて 用 地 図 潰 地 図 等 を 作 成 する 4 数 量 計 算 設 計 図 等 を 基 に 工 種 工 法 別 の 数 量 を 算 出 する 第 5 土 工 1 切 土 (1) 切 土 高 は 極 力 抑 えることとする (2) 切 土 法 面 勾 配 は 土 質 条 件 等 により 判 断 するものとし 土 砂 の 場 合 は6 分 岩 石 の 場 合 は3 分 を 標 準 とする なお 今 まで 作 設 した 路 線 の 法 面 状 況 を 踏 まえ 標 準 値 では 法 面 の 安 定 が 保 てないと 判 断 できる 場 合 は 安 定 勾 配 により 対 応 することができる 過 去 の 法 面 状 況 について 土 質 や 法 面 勾 配 が 分 かるよう 写 真 等 で 整 理 するものとする 2 盛 土 (1) 盛 土 高 は 極 力 抑 えるものとし 盛 土 基 礎 地 盤 の 表 面 のかき 起 こしや 段 切 り 等 を 設 け 盛 土 の 安 定 を 図 るものとする (2) 盛 土 法 面 勾 配 は 盛 土 基 礎 地 盤 盛 土 材 料 等 より 判 断 するものとし 1 割 2 分 を 標 準 と する (3) 盛 土 は 複 数 層 に 分 割 して 行 うこととし 各 層 水 平 に 締 め 固 めながら 所 定 の 高 さまで 盛 り 上 げるものとする 各 層 の 仕 上 がり 厚 は 30cm 程 度 以 下 とする (4) 普 通 林 制 限 林 林 地 ともに 法 面 勾 配 は1 割 2 分 とし 盛 土 高 5.0m 毎 に 幅 0.5mの 小 段 を 設 けるものとする 林 業 専 用 道 作 設 指 針 -4
3 残 土 切 土 盛 土 の 土 工 量 の 均 衡 かつ 最 小 化 に 努 めるものとするが やむを 得 ず 残 土 が 発 生 した 場 合 は 路 線 内 の 最 も 近 い 箇 所 で 処 理 を 行 うものとする (1) 残 土 処 理 施 工 基 面 高 と 同 じ 高 さの 土 場 施 設 の 有 効 利 用 を 優 先 し さらに 伐 倒 集 積 作 業 に 活 用 出 来 る 作 業 ポイントも 加 え 流 用 する また 林 業 作 業 用 施 設 に 流 用 が 出 来 ない 場 合 は 現 場 条 件 を 考 慮 のうえ 次 に 示 すとこ ろによるものとする ア 高 性 能 林 業 機 械 の 伐 倒 集 荷 作 業 にも 活 用 できる 林 地 へのアクセスとなる 盛 土 への 腹 付 け イ 将 来 の 森 林 施 業 を 考 慮 し 作 業 道 の 取 付 が 容 易 となる 盛 土 への 腹 付 け (2)すき 取 り 土 作 業 ポイントの 有 効 利 用 を 優 先 し 現 場 条 件 を 考 慮 のうえ 次 に 示 すところによるものと する ア 高 性 能 林 業 機 械 の 伐 倒 集 荷 作 業 にも 活 用 できる 林 地 へのアクセスとなる 盛 土 への 腹 付 け イ 法 覆 基 材 への 利 用 なお 法 覆 基 材 は 次 の 条 件 をすべて 満 たす 箇 所 に 適 用 とする 1 盛 土 法 勾 配 が1 割 5 分 以 上 2 盛 土 法 長 が5m 以 下 3 盛 土 法 尻 が 比 較 的 平 坦 4 流 水 等 の 影 響 を 受 けない 4 法 面 保 護 工 (1) 切 土 法 面 整 形 法 面 保 護 工 は 実 施 しないが 土 質 条 件 等 から 早 期 の 保 護 が 求 められる 場 合 は 必 要 に 応 じ 緑 化 工 等 を 実 施 することができるものとする なお 緑 化 工 を 施 工 する 場 合 は 法 面 整 形 を 計 上 するものとする (2) 盛 土 法 面 保 護 工 は 土 質 条 件 等 から 早 期 の 保 護 が 求 められる 場 合 は 必 要 に 応 じ 緑 化 工 等 を 実 施 することができるものとする 5 路 盤 工 (1) 路 盤 厚 は 路 床 の 強 度 実 績 等 を 基 に 決 定 するものとし 下 表 を 標 準 とする 路 床 土 の 種 類 設 計 CBR 路 盤 厚 (cm) 火 山 灰 質 粘 性 土 粘 性 土 有 機 質 土 シルト 2.0 3 0 砂 砂 質 土 2.5 2 5 礫 質 土 3.0 2 0 礫 ( 砂 ) 5.0 1 5 軟 岩 10.0 1 0 (2) 路 盤 材 は 切 土 によって 発 生 した 岩 砕 礫 等 の 活 用 を 図 るが 適 材 が 得 られない 場 合 は コンクリート 再 生 骨 材 砂 利 砕 石 ( 新 材 ) 鉄 鋼 スラグとする (3) 路 床 が 岩 石 等 の 場 合 は 路 盤 工 を 省 くことができる (4) 路 面 を 強 固 にする 構 造 (セメント アスファルト 乳 剤 安 定 処 理 工 )は 原 則 適 用 しな いものとする 第 6 構 造 物 (1)やむを 得 ず 擁 壁 等 を 設 置 する 場 合 は 簡 易 な 構 造 物 とし 地 形 地 質 の 状 況 コスト 比 較 等 を 行 い 適 切 な 工 種 工 法 を 選 定 する (2) 橋 梁 は 原 則 として 設 けない ただし 施 業 の 起 点 となる 流 域 の 入 り 口 など 基 幹 的 に 利 用 される 路 線 において 一 定 の 流 下 断 面 の 確 保 が 必 要 な 場 合 には 橋 梁 ( 大 型 ボックスカルバ-ト 含 む)の 設 置 について 経 済 性 等 を 考 慮 のうえ 検 討 するものとする 林 業 専 用 道 作 設 指 針 -5
第 7 排 水 施 設 (1) 排 水 は 波 形 勾 配 による 分 散 処 理 を 基 本 とし 現 地 状 況 に 応 じて 土 構 造 ( 凹 凸 )や 簡 易 な 資 材 による 横 断 排 水 工 を 区 間 延 長 50m 程 度 に1 箇 所 設 置 するものとする なお 現 場 条 件 から 湧 水 等 による 路 面 浸 食 の 影 響 がない 場 合 に 限 り 縦 断 勾 配 が3% 程 度 以 下 で 延 長 が100m 以 上 の 場 合 は 設 置 しないことができるものとする (2) 現 場 条 件 から 側 溝 を 設 置 する 必 要 がある 場 合 は 素 掘 側 溝 を 標 準 とする なお 現 場 条 件 とは 次 の 要 件 を 満 たす 場 合 ア オ-プンカット( 山 側 ) 及 び 切 土 法 面 の 平 均 法 長 が5m 以 上 で 延 長 が20m 以 上 の 区 間 イ 湧 水 等 による 常 水 のある 場 合 や 地 形 条 件 から 降 雨 時 に 上 部 斜 面 から 出 水 しやすい 場 合 等 路 面 侵 食 を 防 止 する 必 要 がある 区 間 (3) 常 に 流 水 がある 場 合 は 溝 渠 ( 開 渠 暗 渠 洗 越 工 )を 設 置 する なお 溝 渠 は 経 済 性 及 び 維 持 管 理 を 考 慮 し 開 渠 を 標 準 とする (4) 暗 渠 を 設 置 しなければいけない 場 合 は 流 量 計 算 に 基 づく 径 とし 安 価 な 資 材 とする なお 最 小 径 は 次 のとおり ア 側 溝 用 横 断 排 水 ( 側 溝 水 の 水 抜 き) φ450 イ 水 路 用 横 断 排 水 ( 沢 に 設 置 する 場 合 ) φ600 (5) 面 壁 水 叩 き 等 については 木 製 品 の 利 用 を 標 準 とする (6) 路 床 排 水 は 40m 程 度 毎 に 設 置 し 吐 口 部 は 洗 掘 防 止 として 張 芝 等 とする 第 8 その 他 (1) 林 業 専 用 道 の 作 設 に 当 たって 森 林 法 河 川 法 等 の 関 係 法 令 に 係 る 手 続 が 必 要 な 場 合 は 適 切 に 行 うものとする (2)この 指 針 については 作 設 事 例 を 基 に 適 宜 見 直 しを 行 っていくものとする (3) 本 指 針 に 定 める 事 項 のほか 林 道 規 程 林 道 技 術 基 準 林 道 事 業 設 計 指 針 等 の 基 準 により 適 切 な 規 格 構 造 の 林 業 専 用 道 の 整 備 が 行 えるよう 努 めるものとする (4)この 指 針 に 示 されている 規 定 値 は 林 道 規 程 の 諸 元 に 基 づくものであるため 規 定 値 以 外 を 適 用 する 場 合 は 森 林 整 備 課 と 協 議 を 行 うとともに 林 道 規 程 第 34 条 に 基 づく 林 野 庁 協 議 が 必 要 となる 附 則 この 作 設 指 針 は 平 成 23 年 4 月 1 日 からこれを 適 用 する 附 則 ( 平 成 26 年 3 月 28 日 森 整 第 1331 号 水 産 林 務 部 長 通 知 ) この 作 設 指 針 は 平 成 26 年 4 月 1 日 からこれを 適 用 する 附 則 ( 平 成 27 年 1 月 13 日 森 整 第 915 号 水 産 林 務 部 長 通 知 ) この 作 設 指 針 は 平 成 27 年 1 月 13 日 からこれを 適 用 する 附 則 ( 平 成 27 年 3 月 30 日 森 整 第 1201 号 水 産 林 務 部 長 通 知 ) この 作 設 指 針 は 平 成 27 年 4 月 1 日 からこれを 適 用 する 附 則 ( 平 成 28 年 2 月 26 日 森 整 第 949 号 水 産 林 務 部 長 通 知 ) この 作 設 指 針 は 平 成 28 年 3 月 1 日 からこれを 適 用 する 林 業 専 用 道 作 設 指 針 -6