Microsoft Word - 成田市給水装置工事施行基準(H27改定版)(黒)



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我孫子市小規模水道条例

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南青葉台道路舗装工事に伴う引込管更新業務仕様書

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

第 1 章 総 括 事 項 第 1 節 一 般 事 項 1 仕 様 書 の 適 用 この 仕 様 書 は 山 形 県 企 業 局 酒 田 水 道 事 務 所 発 注 の 平 成 28 年 度 平 田 浄 水 場 及 び 酒 田 工 業 用 水 道 天 日 乾 燥 床 管 理 業 務 委 託 に 適

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

1. 簡 易 専 用 水 道 とは 水 道 事 業 者 から 供 給 を 受 ける 水 のみが 水 源 であり マンションや 大 型 店 舗 など 受 水 槽 を 経 由 して 建 物 に 水 道 水 を 供 給 する 施 設 ( 貯 水 槽 水 道 )のうち 受 水 槽 の 有 効 容 量 の 合

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する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

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4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

市街化区域と市街化調整区域との区分

(7) 水 道 事 業 又 は 公 共 下 水 道 の 用 に 供 するポンプ 施 設 (8) 第 一 種 電 気 通 信 事 業 の 用 に 供 する 電 気 通 信 交 換 施 設 (9) 都 市 高 速 鉄 道 の 用 に 供 する 停 車 場 開 閉 所 及 び 変 電 所 (10) 発 電

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

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(3) 下 水 道 接 続 のみとなる 配 管 工 事 (4) 浄 化 槽 設 備 の 工 事 (5) 解 体 工 事 (6) 市 等 の 他 の 補 助 制 度 ( 国 が 実 施 するエコポイント 制 度 を 除 く )を 利 用 する 工 事 (7) 前 各 号 に 掲 げるもののほか 市 長

第 節 ○○計画

〔自 衛 隊〕

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(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含

第 節 ○○計画

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

5 法 第 32 条 の 規 定 が 適 用 される 電 気 設 備 6 法 第 33 条 の 規 定 が 適 用 される 避 雷 設 備 電 気 設 備 の 構 造 詳 細 図 付 近 見 取 図 二 面 以 上 の 立 面 図 小 屋 伏 図 避 雷 設 備 の 構 造 詳 細 図 避 雷 設

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-4- 他 照 射 録 診 療 放 射 線 技 師 は 放 射 線 を 人 体 に 対 して 照 射 したときは 遅 滞 なく 必 要 事 項 を 記 載 した 照 射 録 を 作 成 し その 照 射 について 指 示 をした 医 師 又 は 歯 科 医 師 の 署 名 を 受 けているか ( 診


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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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工 業 用 水 道 更 新 耐 震 化 事 業 の 費 用 対 効 果 の 算 定 工 業 用 水 道 更 新 耐 震 化 事 業 における 費 用 対 効 果 を 工 業 用 水 道 事 業 に 係 る 政 策 評 価 実 施 要 領 ( 経 済 産 業 省 ) 及 び 費 用 対 効 果 分 析

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改 訂 事 項 改 訂 事 項 P313 ⑵ 同 時 使 用 水 量 P313 ⑵ 同 時 使 用 水 量 ~18 給 水 用 具 が 多 い 建 物 等 で 同 時 使 用 水 量 により 必 要 とする 給 水 管 の 口 径 ( 管 内 流 速 は 毎 秒 2.0メートル 以 ~18 直 結

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

不 利 益 処 分 に 係 る 法 令 名 漁 港 漁 場 整 備 法 第 39 条 の2 第 1 項 工 作 物 建 造 許 可 等 の 取 消 無 許 可 行 為 の 中 止 復 旧 命 令 等 法 令 の 定 め 第 39 条 の2 第 1 項 漁 港 管 理 者 は 次 の 各 号 のいずれ

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現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

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加 古 川 市 市 街 化 調 整 区 域 における 地 区 計 画 制 度 の 運 用 基 準 ( 概 要 ) 第 1 章 総 則 運 用 基 準 の 目 的 地 区 計 画 制 度 の 運 用 により 良 好 な 居 住 環 境 の 維 持 及 び 育 成 を 目 的 とする ( 第 1 条 )

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制 度 の 概 要 H 以 前 H 以 降 H 以 降 H 以 降 に よる 課 9.6% 7.2% 0.48% 0.2% % 0.48% 0.2% 4.3% 0.48% 0.2% 基 準 : 外 形 基 準

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

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( 運 用 制 限 ) 第 5 条 労 働 基 準 局 は 本 システムの 維 持 補 修 の 必 要 があるとき 天 災 地 変 その 他 の 事 由 によりシステムに 障 害 又 は 遅 延 の 生 じたとき その 他 理 由 の 如 何 を 問 わず その 裁 量 により システム 利 用 者

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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ア 運 営 管 理 業 務 に 関 する 事 項 管 理 事 務 所 の 使 用 に 関 すること( 電 話 金 庫 警 備 鍵 等 名 義 変 更 の 必 要 な もの( 電 気 水 道 ガス 機 械 警 備 消 防 計 画 書 危 険 物 取 扱 設 置 許 可 等 )) 年 間 行 事 予 定

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目 次 表 紙... 1 目 次... 2 改 訂 記 録 目 的 対 象 製 造 部 門 品 質 部 門 組 織 PET 薬 剤 製 造 施 設 ( 施 設 長 )の 責 務 製 造 管 理 者 の 責 務... 7

所令要綱

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とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

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第 7 章 維 持 管 理 138

第 7 章 維 持 管 理 7.1 維 持 管 理 給 水 装 置 はお 客 様 ( 需 要 者 )に 直 接 水 を 供 給 する 施 設 であり 給 水 装 置 の 的 確 な 維 持 管 理 は 供 給 水 の 保 全 に 重 大 な 影 響 を 与 えるため 水 を 汚 染 し 又 は 漏 水 のない よう 随 時 又 は 定 期 的 に 行 うこと 給 水 装 置 は 水 道 事 業 者 需 要 者 等 が 注 意 をもって 管 理 すべきものであり 維 持 管 理 について 需 要 者 等 に 対 して 適 切 な 情 報 提 供 を 行 うことが 重 要 である 給 水 装 置 の 漏 水 修 繕 区 分 を 以 下 に 示 す (1) 市 水 道 部 修 繕 範 囲 原 則 として 水 道 メーター 手 前 までの 漏 水 修 理 ( 工 事 破 損 等 を 除 く) ただし 水 道 メーターが 道 路 と 宅 地 の 境 界 線 から2mを 超 えた 宅 地 に 設 置 され ている 場 合 及 び 集 合 住 宅 などの 連 合 給 水 装 置 の 場 合 は 第 一 止 水 栓 まで 止 水 栓 の 機 能 不 良 に 伴 う 交 換 ( 戸 建 住 宅 に 限 る) 漏 水 修 繕 に 伴 う 掘 削 部 の 軽 微 な 復 旧 ( 土 の 埋 戻 し コンクリート アスファルトの 復 旧 ) (2)お 客 様 修 繕 範 囲 メーター 又 は 第 一 止 水 栓 以 降 の 給 水 装 置 の 修 理 メーターボックス 及 び 止 水 栓 筐 の 修 理 交 換 漏 水 修 繕 に 伴 う 掘 削 部 の 復 旧 (タイルなど) また 給 水 装 置 の 漏 水 修 繕 区 分 概 要 を 図 7.1.1に 示 す 139

図 7.1.1 給 水 装 置 の 漏 水 修 繕 区 分 ただし 指 定 工 事 事 業 者 による 修 理 の 後 宅 内 漏 水 によって 加 算 されたメーターの 使 用 水 量 は 減 免 申 請 書 の 提 出 することにより 一 定 の 範 囲 について 水 道 料 金 が 減 免 される 場 合 がある 以 下 に 日 常 点 検 時 の 注 意 点 を 示 す 1. 漏 水 の 点 検 給 水 管 からの 漏 水 給 水 用 具 の 故 障 の 有 無 について 随 時 又 は 定 期 的 に 点 検 を 行 う 表 7.1.1 漏 水 の 点 検 箇 所 点 検 箇 所 漏 水 の 見 つけ 方 漏 水 の 予 防 方 法 水 道 メータ 全 ての 給 水 栓 を 閉 め 使 用 して いないのに 回 転 指 標 (パイロ 定 期 的 に 水 道 メーターを 見 る 習 慣 をつける ット)が 回 転 している 水 栓 水 栓 からの 漏 水 は ポタポタか らはじまる 水 栓 が 締 まりにくいときは 無 理 に 締 めずにすぐ 修 理 する 水 洗 トイレ 使 用 していないのに 水 が 流 れて いる 使 用 前 に 水 が 流 れていないか 調 べる 習 慣 をつける 受 水 槽 使 用 していないのにポンプのモ ーターがたびたび 動 く 高 置 水 槽 のひび 割 れ 越 流 管 等 を ときどき 点 検 する 受 水 槽 の 水 があふれている 警 報 機 を 取 り 付 ける 壁 ( 配 管 部 分 ) 配 管 してある 壁 や 羽 目 板 がぬれ 家 の 外 側 をときどき 見 回 る ている 地 表 ( 配 管 部 分 ) 配 管 してある 付 近 の 地 面 がぬれ ている 給 水 管 の 布 設 されているところ には 物 を 置 かない 下 水 のマンホール いつもきれいな 水 が 流 れてい る マンホールの 蓋 をときどき 開 け て 調 べる 2. 給 水 用 具 の 故 障 と 修 理 給 水 用 具 の 管 理 に 当 たっては 構 造 機 能 及 び 故 障 修 理 方 法 等 について 十 分 理 解 する 必 要 がある 3. 異 常 現 象 と 対 策 異 常 現 象 は 水 質 によるもの( 濁 り 色 臭 味 等 )と 配 管 状 態 によるもの( 水 撃 異 常 音 等 )とに 大 別 される 配 管 状 態 によるものについては 配 管 構 造 及 び 材 料 の 改 善 をすることにより 解 消 さ れることも 多 い 水 質 によるものについては 現 象 をよく 見 極 めて 原 因 を 究 明 し 需 要 者 に 説 明 の 上 適 切 な 措 置 を 講 じる 必 要 がある (1) 水 質 の 異 常 水 道 水 の 濁 り 着 色 臭 味 等 が 発 生 した 場 合 には 水 道 事 業 者 に 連 絡 し 直 ちに 原 因 を 究 明 するとともに 適 切 な 対 策 を 講 じなければならない 1 異 常 な 臭 味 水 道 水 は 消 毒 のため 塩 素 を 添 加 しているので 消 毒 臭 ( 塩 素 臭 がある この 消 毒 臭 は 残 留 塩 素 があることを 意 味 し 水 道 水 の 安 全 性 を 示 す 一 つの 証 拠 である 140

なお 塩 素 以 外 の 臭 味 が 感 じられたときは 水 道 事 業 者 に 連 絡 する 臭 味 の 発 生 原 因 としては 次 のような 事 項 が 考 えられる (ア) 油 臭 薬 品 臭 のある 場 合 給 水 装 置 の 配 管 で ビニル 管 の 接 着 剤 鋼 管 のねじ 切 り 等 に 使 用 される 切 削 油 シール 剤 の 使 用 が 適 切 でなく 臭 味 が 発 生 する 場 合 や 漏 れた 油 類 が 給 水 管 ( 硬 質 塩 化 ビニル 管 ポリエチレン 二 層 管 )を 侵 し 臭 味 が 発 生 する 場 合 がある また この 他 にクロスコネクションにより 臭 味 が 発 生 する 場 合 もある (イ) シンナー 臭 のある 場 合 塗 装 に 使 用 された 塗 料 等 が なんらかの 原 因 で 土 中 に 浸 透 して 給 水 管 ( 硬 質 塩 化 ビニル 管 ポリエチレン 二 層 管 )を 侵 し 臭 味 が 発 生 する 場 合 がある (ウ) かび 臭 墨 汁 臭 のある 場 合 河 川 の 水 温 上 昇 等 の 原 因 で 藍 藻 類 等 の 微 生 物 の 繁 殖 が 活 発 となり 臭 味 が 発 生 する 場 合 がある (エ) 普 段 と 異 なる 味 がする 場 合 水 道 水 は 無 味 無 臭 に 近 いものであるが 給 水 栓 の 水 が 普 段 と 異 なる 味 がす る 場 合 は 工 場 排 水 下 水 薬 品 等 の 混 入 が 考 えられる 塩 辛 い 味 苦 い 味 渋 い 味 酸 味 甘 味 等 が 感 じられる 場 合 は クロスコネクションのおそれがあ るので 直 ちに 飲 用 を 中 止 する 鉄 銅 亜 鉛 等 の 金 属 を 多 く 含 むと 金 気 味 渋 味 を 感 じる 給 水 管 にこれ らの 材 質 を 使 用 しているときは 滞 留 時 間 が 長 くなる 朝 の 使 い 始 めの 水 に 金 気 味 渋 味 を 感 じる 朝 の 使 い 始 めの 水 は なるべく 雑 用 水 等 の 飲 用 以 外 に 使 用 する 2 異 常 な 色 水 道 水 が 着 色 する 原 因 としては 次 の 事 項 がある なお 汚 染 の 疑 いがある 場 合 は 水 道 事 業 者 に 連 絡 する (ア) 白 濁 色 の 場 合 水 道 水 が 白 濁 色 に 見 え 数 分 問 で 清 澄 化 する 場 合 は 空 気 の 混 入 によるもの で 一 般 に 問 題 はない (イ) 赤 褐 色 又 は 黒 褐 色 の 場 合 水 道 水 が 赤 褐 色 又 は 黒 褐 色 になる 場 合 は 鋳 鉄 管 鋼 管 のさびが 流 速 の 変 化 流 水 の 方 向 変 化 等 により 流 出 したもので 一 定 時 間 排 水 すれば 回 復 する 常 時 発 生 する 場 合 は 管 種 変 更 等 の 措 置 が 必 要 である (ウ) 白 色 の 場 合 亜 鉛 メッキ 鋼 管 の 亜 鉛 が 溶 解 していることが 考 えられる 使 用 時 に 一 定 時 間 管 内 の 水 をいったん 排 水 して 使 用 しなければならない (エ) 青 い 色 の 場 合 141

衛 生 陶 器 が 青 い 色 に 染 まるような 場 合 は 銅 管 等 から 出 る 銅 イオンが 脂 肪 酸 と 結 びついて 出 来 る 銅 石 鹸 が 付 着 するものであるが 人 体 に 無 害 である この 現 象 は 通 常 一 定 期 問 の 使 用 で 皮 膜 が 生 成 し 起 こらなくなる 3 異 物 の 流 出 (ア) 水 道 水 に 砂 鉄 粉 等 が 混 入 している 場 合 給 水 装 置 等 の 工 事 の 際 混 入 したものであることが 多 く 給 水 用 具 を 損 傷 する こともあるので 水 道 メーターを 取 り 外 して 管 内 から 除 去 しなければならない (イ) 黒 色 の 微 細 片 が 出 る 場 合 止 水 栓 給 水 栓 に 使 われているパッキンのゴムが 劣 化 し 栓 の 開 閉 操 作 を 行 った 際 に 細 かく 砕 けて 出 てくるのが 原 因 と 考 えられる (2) 出 水 不 良 出 水 不 良 の 原 因 は 種 々あるが その 原 因 を 調 査 し 適 切 な 措 置 をする 1 給 水 管 の 口 径 が 小 さい 場 合 一 つの 給 水 管 から 当 初 の 使 用 予 定 を 上 回 って 数 多 く 分 岐 されると 既 設 給 水 管 の 必 要 水 量 に 比 し 給 水 管 の 口 径 が 不 足 をきたし 出 水 不 良 をおこす このよ うな 場 合 には 適 正 な 口 径 に 改 造 する 必 要 がある 2 管 内 にスケールが 付 着 した 場 合 既 設 給 水 管 に 亜 鉛 めっき 鋼 管 等 を 使 用 していると 内 部 にスケール( 赤 さび)が 発 生 しやすく 年 月 を 経 るとともに 給 水 管 断 面 が 小 さくなるので 出 水 不 良 をお こす このような 場 合 には 管 の 布 設 替 えが 必 要 である 3 給 水 管 が 途 中 でつぶれたり 地 下 漏 水 をしていることによる 出 水 不 良 ある いは 各 種 給 水 用 具 の 故 障 等 による 出 水 不 良 もあるが これらに 対 しては 現 場 調 査 を 綿 密 に 行 って 原 因 を 発 見 し その 原 因 を 除 去 する (3) 水 撃 水 撃 が 発 生 している 場 合 は その 原 因 を 十 分 調 査 し 原 因 となる 給 水 用 具 の 取 り 替 えや 給 水 装 置 の 改 造 により 発 生 を 防 止 する 給 水 装 置 内 に 発 生 原 因 がなく 外 部 からの 原 因 により 水 撃 が 発 生 している 場 合 もあるので 注 意 する (4) 異 常 音 給 水 装 置 が 異 常 音 を 発 する 場 合 は その 原 因 を 調 査 し 発 生 源 を 排 除 する 1 水 栓 のこまパッキンが 摩 耗 しているため こまが 振 動 して 異 常 音 を 発 する 場 合 は こまパッキンを 取 り 替 える 2 水 栓 を 開 閉 する 際 立 上 り 管 等 が 振 動 して 異 常 音 を 発 する 場 合 は 立 上 り 管 等 を 固 定 させて 管 の 振 動 を 防 止 する 3 1 2 項 以 外 の 原 因 で 異 常 音 を 発 する 場 合 は 水 撃 に 起 因 することが 多 い 4. 事 故 原 因 と 対 策 142

給 水 装 置 と 配 水 管 は 機 構 的 に 一 体 をなしているので 給 水 装 置 の 事 故 によって 汚 染 された 水 が 配 水 管 に 逆 流 したりすると 他 の 需 要 者 にまで 衛 生 上 の 危 害 を 及 ぼすおそ れがあり 安 定 した 給 水 ができなくなるので 事 故 の 原 因 を 良 く 究 明 し 適 切 な 対 策 を 講 じる 必 要 がある (1) 汚 染 事 故 1クロスコネクション クロスコネクションの 防 止 対 策 を 講 じなければならない 2 逆 流 既 設 給 水 装 置 において 下 記 のような 不 適 正 な 状 態 が 発 見 された 場 合 サイ ホン 作 用 による 水 の 逆 流 が 生 じるおそれがあるので 適 切 な 対 策 を 講 じなければ ならない (ア) 水 栓 にホース 類 が 付 けられ ホースが 汚 水 内 に 漬 っている 場 合 (イ) 浴 槽 等 への 給 水 で 十 分 な 吐 水 口 空 間 が 確 保 されていない 場 合 (ウ) 便 器 に 直 結 した 洗 浄 弁 にバキュームブレーカーが 取 り 付 けられていな い 場 合 (エ) 消 火 栓 散 水 栓 が 汚 水 の 中 に 水 没 している 場 合 (オ) 有 効 な 逆 流 防 止 の 構 造 を 有 しない 外 部 排 水 式 不 凍 給 水 栓 水 抜 き 栓 を 使 用 しでいる 場 合 7.2 改 造 工 事 1 改 造 工 事 にて 施 工 する 給 水 装 置 は 水 道 法 施 行 令 第 5 条 に 規 定 する 給 水 装 置 の 構 造 及 び 材 質 の 基 準 に 適 合 しているものでなければならない 2 改 造 工 事 の 施 工 に 伴 い 一 時 撤 去 した 量 水 器 は 責 任 をもって 保 管 し 工 事 完 成 後 原 形 に 復 元 すること 7.3 修 繕 工 事 1 修 繕 工 事 の 範 囲 給 水 装 置 及 びその 付 属 用 具 の 部 分 的 な 破 損 あるいは 異 常 の 原 因 を 取 り 除 き その 機 能 を 修 復 するのに 必 要 な 工 事 とする 2 修 繕 工 事 の 施 工 区 分 1) 管 理 者 が 施 工 し その 費 用 を 負 担 する 修 繕 工 事 は 次 のとおりとする 1 道 路 部 分 で 発 生 する 修 繕 工 事 2 ア) 戸 建 住 宅 宅 内 に 設 置 されている 量 水 器 までの 漏 水 修 繕 工 事 道 路 と 宅 地 の 境 界 線 から 量 水 器 の 下 流 側 接 続 部 までの 漏 水 修 繕 工 事 ただし 量 水 器 が 道 路 と 宅 地 の 境 界 線 から 2.0m を 超 えて 設 置 される 場 合 は 第 1 止 水 栓 までとする イ) 集 合 住 宅 ( 貯 水 槽 水 道 及 び 連 結 給 水 ) 143

宅 内 に 設 置 されている 第 1 止 水 栓 までの 漏 水 修 繕 工 事 3 量 水 器 の 接 続 パッキン 修 繕 2) 前 項 の 修 繕 工 事 において 漏 水 異 常 等 の 原 因 が 明 らかな 場 合 は その 原 因 者 がこ れに 係 る 費 用 を 負 担 するものとする 3 一 般 事 項 1) 修 繕 工 事 の 施 工 にあたっては 給 水 装 置 工 事 の 施 工 に 準 じること 2) 破 損 箇 所 からの 漏 水 が 路 面 に 流 出 する 場 合 は 修 繕 工 事 に 着 手 するまでの 間 排 水 を 適 切 に 行 うとともに 冬 季 間 は 塩 化 カルシウム 等 で 凍 結 防 止 の 措 置 を 講 じるものと する 3) 修 繕 工 事 に 際 し 当 該 給 水 装 置 の 通 水 を 一 時 停 止 する 時 は 事 前 にその 旨 を 使 用 者 に 通 知 しなければならない 4) 給 水 管 の 土 被 りは 修 繕 により 所 定 の 深 さ( 既 設 管 が 所 定 深 さを 超 えている 場 合 は 同 程 度 )を 変 更 してはならない 5) 修 繕 工 事 完 了 後 通 水 試 験 により 修 繕 状 況 を 確 認 しなければならない 6) 修 繕 工 事 完 了 後 工 事 箇 所 の 清 掃 を 行 い 交 通 その 他 に 支 障 のないよう 処 置 すると ともに 必 要 に 応 じて 当 該 給 水 装 置 使 用 者 の 確 認 を 受 けるものとする 144