試験運転全体計画書

別 紙 1 再 処 施 設 試 験 運 転 全 体 計 画 書 平 成 23 年 10 月 13 日 日 本 原 燃 株 式 会 社

制 定 年 月 日 改 正 箇 所 の 改 正 番 号 または 改 正 項 番 または 年 月 日 頁 改 正 内 容 H14.9.2 新 規 制 定 H16.2.3 1 2 H16.3.16 3 H16.6.10 4 H17.7.5 5 H17.12.21 核 燃 料 物 質 の 量 変 更 表 2,3/5.4, 化 学 試 験 からウラン 試 験 への 移 行 条 件 変 更 図 2/5.5.2/ ウラン 試 験 からアクティブ 試 験 への 移 行 条 件 変 更 5.5.3/ 他 記 載 の 適 切 化 等 により 変 更 6.1/ 6.2.2.3/ 6.2.2.7/ 7.1.2/ 品 質 保 証 体 制 の 改 善 に 伴 う 組 織 の 変 更 7.2.1/ 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 職 務 の 変 更 8.2/15.1/ 硝 酸 ヒドラジンの 取 扱 いに 係 る 考 慮 の 追 記 15.3/ 表 6/ 記 載 の 適 切 化 等 により 変 更 図 2-1/ 図 4-1,4-4/ 図 5-1,5-2/ 図 6/ 他 6.2.1/ 6.2.2.3/ 6.2.2.7/ 統 括 当 直 の 職 務 の 開 始 時 期 の 変 更 7.2.1/8.2/ 品 質 保 安 会 議 の 構 成 員 及 び 審 議 内 容 の 変 更 15.3/ 記 載 の 明 確 化 等 による 変 更 図 5-1/ 図 5-2/ 他 5.3/5.4/ 化 学 試 験 ウラン 試 験 に 第 1 ガラス 固 化 体 貯 蔵 建 屋 東 6.1/13.1.2/ 棟 を 追 加 図 2-1/ 図 3/ 組 織 の 改 正 による 変 更 図 -8/ 他 記 載 の 適 切 化 等 による 変 更 6.1/6.2/8. 図 2-1,2-4 組 織 見 直 しによる 変 更

3./4./5.1/ 5.3/5.5.3/ 6.1/6.2.1/ 6.2.2.2/ 6.2.2.3/ 6.2.2.4/ 6.2.2.5/ 6.2.2.7/ 7.1.1/7.1.2/ 7.2.1/7.2.2/ 組 織 改 正 に 伴 う 変 更 8.1/11.8.1/ 用 語 の 定 義 の 追 加 6 H23.10.13 11.8.2/12.2/ 先 行 施 設 の 組 織 名 称 の 変 更 15.1/15.3/ 記 載 の 適 正 化 等 による 変 更 表 1,2,3, 4-1,4-2/ 図 2-1,2-3, 2-4,2-5, 4-1-1,4-1-2, 4-2-1,4-2-2, 4-3-1,4-3-2, 4-4-1,4-4-2, 5-2,5-3,6-1, 6-2,7,8/ 他

目 次 1. はじめに... 1 2. 適 用 範 囲... 1 3. 定 義... 1 4. 試 験 運 転 の 目 的... 2 5. 試 験 運 転 の 概 要... 3 5.1 試 験 運 転 の 基 本 的 考 え 方... 3 5.2 主 要 な 試 験 項 目 の 選 定 の 考 え 方... 3 5.3 各 試 験 ステップの 目 的 及 び 主 要 な 試 験 項 目... 5 5.4 試 験 運 転 のスケジュール... 10 5.5 次 の 試 験 ステップへの 移 行 条 件 及 び 試 験 運 転 の 終 了 条 件... 11 6. 試 験 運 転 実 施 体 制 及 び 運 営... 16 6.1 組 織 と 職 務... 16 6.2 試 験 運 転 の 実 施 体 制 及 び 運 営... 18 7. 不 適 合 等 の 取 扱 い... 30 7.1 不 適 合 事 項 の 取 扱 い... 30 7.2 改 善 要 求 事 項 の 取 扱 い... 30 7.3 不 適 合 事 項 等 の 通 報 連 絡... 31 8. 教 育 訓 練... 32 8.1 教 育 訓 練 体 系... 32 8.2 教 育 訓 練 計 画 の 立 案 及 び 実 施... 32 8.3 教 育 訓 練 内 容... 33 8.4 ウラン 試 験 開 始 以 降 における 技 能 及 び 技 術 の 認 定 について... 33 9. 試 験 運 転 上 の 条 件 及 び 制 限... 34 9.1 試 験 運 転 における 核 的, 化 学 的 及 び 熱 的 制 限... 34 9.2 試 験 運 転 上 の 設 備 的 な 条 件... 34 10. 安 全 対 策... 35 10.1 再 処 工 場 特 有 の 安 全 対 策... 35 10.2 一 般 作 業 安 全... 36 11. 放 射 線... 37 11.1 開 始 時 期... 37 11.2 体 制... 37 11.3 出 入... 37 11.4 区 域... 37 11.5 施 設... 38 11.6 作 業... 38 11.7 個 人 被 ばく... 39

11.8 放 出... 39 11.9 環 境 監 視... 40 12. 廃 棄 物 の... 41 12.1 廃 棄 物 の 種 類 と 発 生 時 期... 41 12.2 処 の 方 法... 41 13. 計 量 及 び 核 物 質 防 護... 42 13.1 計 量... 42 13.2 核 物 質 防 護... 42 14. 試 験 運 転 中 の 保 修... 43 15. 記 録... 44 15.1 試 験 結 果 等 の 記 録... 44 15.2 仮 設 備 の 記 録... 44 15.3 保 安 に 係 る 記 録... 44 15.4 計 量 及 び 核 物 質 に 係 る 記 録... 44 15.5 産 業 廃 棄 物 に 係 る 記 録... 45 15.6 図 書 の 改 正 履 歴... 45 別 紙 1 安 全 関 連 確 認 事 項 の 確 認 時 期 及 び 確 認 方 法 別 紙 2 外 乱 試 験 について 2

1. はじめに 当 社 再 処 工 場 は, 平 成 13 年 4 月 から 建 設 工 事 の 最 終 ステップである 水, 蒸 気 等 を 用 いた 通 水 作 動 試 験 を 実 施 している これに 引 き 続 き, 平 成 14 年 9 月 から 一 の 建 屋 で 試 験 運 転 を 開 始 する 予 定 であることから, 本 計 画 書 では 試 験 運 転 全 体 に 係 る 事 項 として, 試 験 運 転 の 内 容, 実 施 体 制, 運 営 等 について 取 り 纏 めた 2. 適 用 範 囲 本 計 画 書 は, 試 験 運 転 の 計 画, 実 施, 結 果 の 評 価, 試 験 運 転 に 伴 う 保 修 等 について 適 用 する なお, 本 計 画 書 は, 試 験 運 転 を 安 全 にかつ 計 画 的 に 遂 行 するため, 試 験 運 転 の 目 的, 組 織 体 制, 試 験 ステップの 移 行 条 件, 保 安 に 係 る 事 項 の 審 査 検 証 の 方 法 等 を 規 定 するものである 3. 定 義 試 験 運 転 とは, 化 学 試 験,ウラン 試 験 及 び 使 用 済 燃 料 による 総 合 試 験 ( 以 下, アクティブ 試 験 という)を 総 括 していう 本 計 画 書 で 使 用 される 通 水 作 動 試 験 とは, 建 設 工 事 の 最 終 ステップ で 行 われている 水, 蒸 気 等 を 用 いる 試 験 をいう 運 転 要 員 及 び 保 修 要 員 とは,それぞれ 再 処 工 場 に 所 属 する 施 設 の 及 び 操 作 に 関 する 業 務 を 行 う 者 及 び 再 処 工 場 に 所 属 する 施 設 の 保 修 に 関 する 業 務 を 行 う 者 をいう 運 転 門 及 び 保 修 門 とは,それぞれ 再 処 工 場 に 所 属 する 施 設 の 及 び 操 作 に 関 する 業 務 を 行 う 門 及 び 再 処 工 場 に 所 属 する 施 設 の 保 修 に 関 する 業 務 を 行 う 門 をいう 1

4. 試 験 運 転 の 目 的 試 験 運 転 の 目 的 は 以 下 の 通 りである (1) 再 処 工 場 の 機 能 及 び 性 能 の 確 認 試 験 運 転 においては, 通 水 作 動 試 験 に 引 き 続 き, 再 処 工 場 が 具 備 すべき 臨 界 安 全, 火 災 爆 発 防 止, 遮 へい, 閉 じ 込 め 等 に 係 る 安 全 機 能 の 確 認, 工 場 としての 処 能 力, 製 品 回 収 率, 廃 棄 物 発 生 量 等 の 生 産 性 能 の 確 認, 並 び に 中 央 制 御 室, 現 場 における 運 転 操 作 性 保 守 性 の 確 認 を 行 う また, 同 時 に, 安 全 安 定 運 転 を 行 う 上 で 必 要 な 運 転 パラメータの 調 整 を 行 う (2) 設 備 の 不 適 合 等 の 早 期 発 見 と 是 正 試 験 運 転 においては, 通 水 作 動 試 験 に 引 き 続 き, 全 ての 機 器 及 び 系 統 に ついて 作 動 確 認, 性 能 確 認 を 行 い, 不 適 合 事 項, 改 善 要 求 事 項 等 ( 以 下, 不 適 合 等 という)を 早 期 に 抽 出 し, 改 造 等 の 対 策 を 行 い, 不 適 合 等 を 是 正 す る 上 記 目 的 を 達 成 する 過 程 で, 以 下 の 向 上 と 充 実 を 図 る 1 運 転 要 員 保 修 要 員 等 の 技 術 力 の 向 上 運 転 要 員 保 修 要 員 等 は, 通 水 作 動 試 験 及 び 試 験 運 転 を 通 して, 再 処 工 場 の 機 器 配 置, 設 備 の 特 徴, 運 転 特 性, 保 守 性 等 を 体 得 するととも に, 異 常 時 における 的 確 な 対 応 が 図 れるようにする 2 運 転 要 領 書 等 の 充 実 起 動 停 止 等 の 操 作 を 伴 う 試 験 において 運 転 要 領 書 等 の 操 作 手 順 を 確 認 するとともに, 起 動 時 間 運 転 パラメータ 等 各 試 験 で 得 られる 情 報 を 反 映 し, 運 転 要 領 書 等 の 充 実 を 図 る 2

5. 試 験 運 転 の 概 要 5.1 試 験 運 転 の 基 本 的 考 え 方 試 験 運 転 において, 施 設, 設 備 の 安 全 機 能, 生 産 性 能 及 び 運 転 操 作 性 保 守 性 の 確 認, 並 びに 運 転 パラメータの 調 整 等 を 行 うにあたっては, 先 行 施 設 である 仏 国 AREVA NC(COGEMA が 名 称 変 更 )ラ アーグ 工 場, 英 国 NDA(BNFL,BNGS,BNG-PS が 名 称 変 更 )セラフィールド 工 場 及 び 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 ( 以 下, JAEA という 核 燃 料 サイクル 開 発 機 構 (JNC)が 名 称 変 更 ) 東 海 工 場 で 適 用 されたものと 同 じ 手 法 を 採 用 する その 試 験 方 法 は, 最 初 から 使 用 済 燃 料 を 用 いた 試 験 を 行 うのではなく, 水, 蒸 気 等 により 機 器 の 機 能 性 能 を 確 認 した 上 で, 使 用 する 流 体 等 を 試 薬, ウラン, 使 用 済 燃 料 の 順 に 実 際 の 取 扱 物 に 近 づけていくとと もに, 試 験 対 象 を 機 器 単 体, 系 統, 施 設 もしくは 建 屋, 再 処 工 場 全 体 へと 範 囲 を 広 げていく 段 階 的 試 験 方 法 である また,このように 段 階 的 に 試 験 を 行 いながら, 安 全 性 及 び 設 備 の 運 転 操 作 性 保 守 性 を 確 認 し, 不 適 合 等 があればその 都 度 修 正, 改 善 等 の 対 策 を 実 施 して 次 の 試 験 へ 進 むこととする この 段 階 的 試 験 は, 化 学 物 質, 核 燃 料 物 質 等 に 対 する 安 全 上 の 配 慮, 設 備 の 保 護, 効 率 的 な 試 験 の 実 施 及 び 各 試 験 を 通 じて 発 生 が 予 想 される 不 適 合 等 の 対 策 の 容 易 性 等 の 由 から 取 り 入 れたものである 段 階 的 試 験 は, 使 用 する 流 体 等 から 以 下 の 試 験 ステップに 区 分 する 化 学 試 験 ウラン 試 験 アクティブ 試 験 ウラン 試 験, 及 びアクティブ 試 験 の 実 施 にあたっては,JEAC4111-2003 又 は 2009 に 準 拠 した 品 質 保 証 活 動 を 取 込 んだ 保 安 規 定 を 遵 守 する 5.2 主 要 な 試 験 項 目 の 選 定 の 考 え 方 試 験 項 目 の 選 定 及 び 試 験 順 序 については, 先 行 施 設 の 運 転 経 験, 設 計 の 妥 当 性 の 確 認 等 を 目 的 として 実 施 した 実 証 試 験 の 成 果 等 を 基 に, 施 設, 設 備 が 有 する 機 能 性 能 の 確 認 試 験 を 前 述 の 段 階 的 な 試 験 の 進 め 方 に 沿 って 行 う ことを 考 慮 する 試 験 項 目 選 定 に 当 たっての 先 行 施 設 の 運 転 経 験 及 び 事 故 トラブルの 反 映, 並 びに 安 全 機 能 の 確 認 について 以 下 に 述 べる (1) 先 行 施 設 の 経 験 の 反 映 a. 運 転 経 験 の 反 映 六 ヶ 所 再 処 工 場 における 主 工 程 はラ アーグ 工 場, 高 レベル 廃 液 濃 縮 系 及 び 酸 回 収 系 はセラフィールド 工 場, 脱 硝 施 設 ガラス 固 化 設 備 は 東 海 3

工 場 の 経 験 実 績 を 踏 まえて 設 計 製 作 建 設 がなされている 試 験 運 転 においても 試 験 項 目 内 容 の 検 討 にあたって 先 行 施 設 の 運 転 経 験 を 反 映 した ものとする そのために, 工 場 の 主 要 な 設 備 系 統 について, 各 建 屋 の 化 学 試 験 前 ま でに,その 設 計 の 基 本 となった 先 行 再 処 施 設 (ラ アーグ 工 場,セラフ ィールド 工 場 及 び 東 海 工 場 )の 運 転 経 験 を 踏 まえた 設 計 の 妥 当 性 の 検 証 を 行 い, 試 験 で 確 認 すべき 事 項 を 選 定 することを 基 本 とする b. 事 故 トラブルの 反 映 過 去 に 発 生 したトラブルの 当 工 場 における 再 発 を 防 止 するため,トラブ ルの 対 策 が 施 されていることを 試 験 運 転 において 確 認 するものとする そ のため 各 建 屋 の 化 学 試 験 前 までに 先 行 再 処 施 設 (ラ アーグ 工 場,セラ フィールド 工 場 及 び 東 海 工 場 )で 発 生 した 事 故 トラブル 情 報 を 入 手 して, 反 映 の 要 否 について 検 討 し, 試 験 運 転 に 反 映 するために 試 験 で 確 認 すべき 事 項 を 選 定 することを 基 本 とする (2) 安 全 機 能 の 確 認 再 処 工 場 では, 核 燃 料 物 質 等 による 災 害 防 止 の 観 点 から 具 備 すべき 安 全 機 能 の 確 保 が 重 要 である この 安 全 機 能 確 保 のために, 試 験 において 確 認 すべき 安 全 関 連 確 認 事 項 は 上 記 の 先 行 施 設 の 経 験 等 に 基 づいて 選 定 された 試 験 項 目 に 含 まれると 考 えられるが, 保 安 の 観 点 から, 試 験 において 確 認 すべき 安 全 関 連 確 認 事 項 を 摘 出 し, 適 切 な 時 期 に 当 該 試 験 が 実 施 されることを 確 認 する この 安 全 機 能 確 保 のために, 試 験 において 確 認 すべき 安 全 関 連 確 認 事 項 の 摘 出 法 と 実 施 時 期 についての 考 え 方 を 以 下 に 述 べる 安 全 関 連 確 認 事 項 は, 再 処 施 設 の 事 業 指 定 申 請 書 等 に 記 載 された 各 設 備 の 安 全 に 係 る 性 能 または 能 力, 並 びに 運 転 手 法 の 妥 当 性 の 根 拠 として 試 験 による 確 認 が 必 要 な 事 項 の 観 点 から 摘 出 する 安 全 関 連 確 認 事 項 の 確 認 時 期 及 び 確 認 方 法 の 考 え 方 については, 指 針 等 を 考 慮 して 閉 じ 込 め 機 能, 放 射 線 遮 へい, 放 射 線 被 ばく, 放 射 性 廃 棄 物 の 放 出, 貯 蔵 に 対 する 考 慮, 放 射 線 監 視, 臨 界 安 全, 安 全 上 重 要 な 施 設 に 対 する 考 慮, 火 災 爆 発 に 対 する 考 慮, 電 源 喪 失 に 対 する 考 慮, 放 射 性 物 質 の 移 動 に 対 する 考 慮, 事 故 時 に 対 する 考 慮 等 の 安 全 要 求 項 目 毎 に, 段 階 的 な 試 験 の 進 め 方 に 基 づき 整 する このうち, 確 認 時 期 については, 日 本 原 燃 再 処 施 設 の 試 験 運 転 段 階 の 安 全 規 制 について- 試 験 運 転 計 画 の 確 認 の 基 本 方 針 及 び 使 用 前 検 査 の 進 め 方 ( 原 子 力 安 全 保 安 会 核 燃 料 サイクル 安 全 小 委 員 会 ) で 示 された 使 用 4

前 検 査 の 実 施 時 期 の 考 え 方 に 沿 って, 当 該 安 全 要 求 項 目 が 必 要 となる 試 験 段 階 に 至 る 前 に, 安 全 関 連 確 認 事 項 を 漏 れなく 確 認 することを 基 本 として 決 定 する その 内 容 を 別 紙 1に 示 す 安 全 機 能 の 確 認 に 関 連 して 実 施 する 運 転 時 の 異 常 な 過 渡 変 化 等 を 模 擬 し た 外 乱 試 験 については,その 項 目, 目 的, 方 法, 実 施 時 期 について 別 紙 2に 示 す なお,アクティブ 試 験 中 に 計 画 される 使 用 前 検 査 のために, 予 めウラン 試 験 において 確 認 が 必 要 な 事 項 の 有 無 及 びその 内 容 をウラン 試 験 開 始 前 に 検 討 し,ウラン 試 験 計 画 書 に 盛 り 込 むこととする 5.3 各 試 験 ステップの 目 的 及 び 主 要 な 試 験 項 目 各 試 験 ステップの 試 験 実 施 フローを 図 1に 示 す また, 各 試 験 の 目 的 及 び 概 要 は 以 下 のとおりである (1) 化 学 試 験 a. 目 的 : 放 射 性 物 質 は 含 まない 硝 酸, 有 機 溶 媒 等 の 試 薬 あるいは 模 擬 体 ( 以 下, 試 薬 等 という)を 用 いて, 機 器 単 体 及 び 系 統 の 作 動 確 認, 並 びに 性 能 確 認 ( 酸 回 収 設 備 の 酸 バランス, 界 面 位 置 制 御 等 )を 行 う さらに 複 数 の 系 統 毎 及 び 建 屋 全 体 の 作 動 確 認 を 行 う 具 体 的 には 以 下 の 事 項 等 を 実 施 する 1 試 薬 等 を 用 いた 確 認, 調 整 等 2 試 薬 等 を 用 いた 機 器, 系 統 及 び 複 数 の 系 統 の 良 好 な 作 動 及 び 性 能 の 確 認 3 試 薬 等 を 用 いた 運 転 パラメータの 調 整 4 起 動, 通 常 運 転, 停 止 等 の 運 転 操 作 の 確 認 5 外 乱 試 験 を 実 施 し, 設 備 の 機 能 確 認, 設 備 施 設 の 挙 動 確 認, 異 常 時 対 応 操 作 及 び 復 旧 操 作 の 確 認 b. 概 要 : 化 学 試 験 は 大 きく 以 下 の 段 階 に 分 けて 実 施 する 化 学 試 験 で 使 用 する 試 薬 類 及 び 使 用 量 を 表 1に 示 す 1 機 器 単 体 の 調 整 試 薬 等 を 用 いた 機 器 の 較 正, 調 整 等 を 行 う 機 器 単 体 の 調 整 の 例 として 以 下 のものがある 計 装 ループの 調 整 ( 液 位 計, 密 度 計, 流 量 計, 界 面 計 及 び 重 量 計 ) 液 位 計 については, 化 学 試 験 では 水 を 用 いて 作 成 した 検 量 線 ( 液 位 - 液 量 )に 対 して 密 度 補 正 した 液 位 レベルから 得 られる 液 量 と 運 転 制 御 盤 に 表 示 される 液 量 表 示 との 整 合 を 確 認 する 密 度 計 5

については, 試 薬 等 を 用 いて 測 定 した 密 度 計 の 指 示 値 と 分 析 して 得 られた 密 度 との 整 合 を 確 認 する 移 送 機 器 の 機 能 確 認 (ゲデオン,エアリフト,ポンプ,スチーム ジェット 及 びサイフォン) 試 薬 等 を 用 いた 移 送 機 器 の 機 能 確 認, 性 能 曲 線 の 確 認 ( 水 との 密 度 の 違 いによる 密 度 補 正 値 の 確 認 ), 液 移 送 に 係 るインターロ ックの 確 認 ( 液 移 送 時 にあわせて 確 認 ) 等 を 行 う 2 系 統 試 験 試 薬 等 を 用 いた 機 器, 系 統 の 良 好 な 作 動 及 び 性 能 の 確 認 を 行 う 系 統 試 験 の 例 として 以 下 のものがある パルスカラム 試 験 硝 酸 溶 液 と 有 機 溶 媒 を 用 いた 界 面 計 の 機 能 調 整, 有 機 溶 媒 への 硝 酸 移 行 率 及 び 硝 酸 への 有 機 溶 媒 移 行 率 の 確 認 調 整 等 のパルス カラム 性 能 の 確 認 を 行 う 濃 縮 缶 試 験 濃 縮 缶 の 密 度 及 び 液 位 の 制 御 ループのパラメータ 確 認, 最 小 通 常 最 大 処 量 で 濃 縮 運 転 を 行 い 液 位 圧 力 温 度 の 状 態 確 認 等 を 行 う ガラス 溶 融 炉 熱 上 げ 試 験 ガラス 溶 融 炉 について, 昇 温, 模 擬 ガラス 投 入, 直 接 通 電 の 運 転 試 験 を 行 う 塔 槽 類 廃 ガス 処 設 備 等 のフィルタ 類 の 性 能 試 験 トレーサーを 添 加 して 高 性 能 粒 子 フィルタの 性 能 試 験 を 行 う 3 系 統 包 括 試 験 複 数 の 系 統 からなる 機 能 グループを 包 括 的 に 運 転 し, 系 統 相 互 間 の 運 転 特 性 を 確 認 する 系 統 包 括 試 験 の 例 として 以 下 のものがある 分 離 分 配 設 備 包 括 試 験 試 薬 等 を 用 いて 運 転 を 行 い, 起 動, 通 常 運 転, 停 止 等 の 運 転 操 作 性 を 確 認 するとともに, TBP 洗 浄 塔 (TBP:りん 酸 三 ブチル) の 希 釈 剤 洗 浄 機 能 の 確 認 等 を 行 う ガラス 溶 融 炉 の 廃 液 供 給 試 験 模 擬 廃 液 及 びガラス 原 料 を 用 いて,ガラス 溶 融 炉 の 運 転, 流 下 操 作 等 を 通 常 最 大 処 量 で 行 う 雑 固 体 廃 棄 物 焼 却 試 験 模 擬 の 雑 固 体 廃 棄 物 を 用 いて, 搬 送 設 備, 焼 却 装 置 等 の 性 能 確 認, 連 続 運 転 確 認 を 行 う 4 建 屋 統 合 試 験 6

試 薬 等 を 用 いて 施 設 または 建 屋 全 体 を 運 転 し, 起 動, 通 常 運 転, 停 止 等 の 運 転 操 作 の 確 認 を 行 う 試 験 では, 建 屋 全 体 を 対 象 として, 最 小 通 常 最 大 処 量 で 運 転 を 行 い, 運 転 特 性 と 運 転 パラメータの 確 認, 試 薬 ユーティリテ ィの 消 費 量 確 認 等 を 行 う 5 外 乱 試 験 外 乱 試 験 を 実 施 し,その 際 の 警 報 インターロック 等 の 作 動 確 認, 設 備 施 設 の 挙 動 確 認 及 び 異 常 時 対 応 操 作, 復 旧 操 作 の 確 認 を 行 う 化 学 試 験 では, 原 則 として 外 電 源 喪 失 試 験 ( 非 常 用 ディーゼル 発 電 機 の 自 動 起 動 ),ユーティリティ( 蒸 気, 冷 却 水 及 び 圧 縮 空 気 ) 喪 失 試 験, 建 屋 換 気 設 備 及 び 塔 槽 類 廃 ガス 処 設 備 等 の 異 常 試 験, 制 御 設 備 の 異 常 試 験, 工 程 緊 急 停 止 操 作 及 び 施 設 緊 急 停 止 操 作 作 動 に よる 停 止 時 の 確 認 等 を 実 施 する (2) ウラン 試 験 a. 目 的 : 劣 化 ウランを 用 いたウラン 粉 末,ウラン 溶 液 及 び 模 擬 ウラン 燃 料 集 合 体, その 他 分 析 用 の 標 準 核 燃 料 物 質 ( 以 下, ウラン 溶 液 等 という)を 用 いて 機 器 系 統 の 作 動 確 認, 性 能 確 認 (せん 断, 溶 解, 抽 出 等 の 特 性 試 験, 各 系 統 の 処 能 力,ウラン 損 失 量 確 認 等 ) 及 び 複 数 の 系 統 毎 並 びに 建 屋 全 体 の 作 動 確 認 を 行 う 具 体 的 には 以 下 の 事 項 等 を 実 施 する 1 化 学 試 験 までに 較 正 や 調 整 等 を 実 施 した 機 器 に 対 してのウラン 溶 液 等 を 用 いた 最 終 確 認, 最 終 調 整 等 2 ウラン 溶 液 等 を 用 いた 機 器, 系 統 の 良 好 な 作 動 及 び 性 能 の 確 認 3 ウラン 溶 液 等 を 用 いた 運 転 パラメータの 調 整 4 起 動, 通 常 運 転, 停 止 等 の 運 転 操 作 の 確 認 5 施 設 あるいは 建 屋 全 体 を 運 転 し,ウラン 溶 液 等 を 用 いて 確 認 できる 範 囲 について, 施 設 の 性 能 が 達 成 されることの 確 認 6 外 乱 試 験 を 実 施 し, 設 備 の 機 能 確 認, 設 備 施 設 の 挙 動 確 認, 異 常 時 対 応 操 作 及 び 復 旧 操 作 の 確 認 b. 概 要 : ウラン 試 験 は 大 きく 以 下 の 段 階 に 分 けて 実 施 する ウラン 試 験 で 使 用 す るウランは, 劣 化 ウランであり,その 形 状 は 模 擬 ウラン 燃 料 集 合 体 及 び 酸 化 ウラン 粉 末 である それらの 数 量 を 表 2に 示 す なお, 分 析 設 備 においては, 他 施 設 のウラン 試 験 から 出 てくる 試 料 を 分 7

析 するため,ウラン 標 準 試 料 ( 天 然 ウラン 含 む) 及 びRI 線 源 を 用 いて 分 析 機 器 の 較 正 等 を 行 う また,アクティブ 試 験 の 準 備 として, 少 量 のプル トニウム 標 準 ( 数 百 mg) 等 を 用 いて 分 析 機 器 の 較 正 等 を 行 う 1 機 器 単 体 の 調 整 化 学 試 験 までに 較 正 や 調 整 等 を 実 施 した 機 器 に 対 してウラン 溶 液 等 を 用 いた 確 認, 調 整 等 を 行 う 機 器 単 体 の 調 整 の 例 として 以 下 のものがある 計 装 ループの 調 整 ( 密 度 計, 液 位 計, 界 面 計 及 び 重 量 計 ) 液 位 計 については, 化 学 試 験 と 同 様 な 方 法 で 化 学 試 験 で 得 られ た 検 量 線 を 利 用 して 密 度 補 正 した 液 位 レベルから 得 られる 液 量 と 運 転 制 御 盤 に 表 示 される 液 量 表 示 との 整 合 を 確 認 する 移 送 機 器 の 機 能 確 認 (ゲデオン,エアリフト,ポンプ,スチーム ジェット 及 びサイフォン) 化 学 試 験 で 試 薬 等 を 用 いた 機 能 確 認, 性 能 曲 線 の 確 認 ( 密 度 の 違 いによる 密 度 補 正 値 の 確 認 ), 液 移 送 に 係 るインターロックの 確 認 ( 液 移 送 運 転 時 にあわせて 確 認 ) 等 を 行 うが,ウラン 試 験 で は, 化 学 試 験 と 同 様 な 方 法 でウラン 溶 液 に 対 する 密 度 補 正 を 実 施 して 運 転 確 認 を 行 う 2 系 統 試 験 ウラン 溶 液 等 を 用 いて, 機 器, 系 統 の 良 好 な 作 動 及 び 性 能 の 確 認 を 行 う 系 統 試 験 の 例 として 以 下 のものがある せん 断 試 験 模 擬 ウラン 燃 料 集 合 体 を 用 いて, 燃 料 送 出 し 装 置 での 断 続 的 な 送 り 出 し 及 びせん 断 刃 によるせん 断 試 験 を 行 う ウラン 溶 解 試 験 せん 断 した 模 擬 燃 料 せん 断 片 を 溶 解 し,ウラン 溶 解,ハルの 排 出 等 に 係 る 試 験 を 行 う パルスカラム 抽 出 試 験 ウラン 溶 液, 有 機 溶 媒 を 用 いてパルスカラムにおける 抽 出 効 率, 界 面 制 御 機 能 等 の 試 験 を 行 う ウラン 脱 硝 系 の 試 験 脱 硝 塔 内 のウラン 粉 末 が, 適 切 な 流 動 状 態 であることを 確 認 す る ウラン プルトニウム 混 合 脱 硝 系 の 試 験 所 定 の 濃 度 のウラン 溶 液 をマイクロ 波 で 加 熱 脱 硝 し 脱 硝 時 間 及 び 脱 硝 状 態 を 確 認 する 3 系 統 包 括 試 験 8

複 数 の 系 統 からなる 機 能 グループを 包 括 的 に 運 転 し, 系 統 相 互 間 の 運 転 特 性 を 確 認 する 系 統 包 括 試 験 の 例 として 以 下 のものがある 分 離 分 配 設 備 の 系 統 包 括 試 験 運 転 手 順 書 を 用 いた 運 転 確 認 を 行 い, 特 に 化 学 試 験 までに 行 う ことができなかったウラン 平 衡 運 転,ウランを 用 いた 通 常 運 転, ウランフラッシュアウト 運 転 (ウラン 排 出 運 転 ) 等 の 確 認 を 行 う 4 外 乱 試 験 施 設 緊 急 停 止 操 作 作 動 による 停 止 時 の 確 認, 復 旧 操 作 の 確 認 等 を 実 施 する 5 建 屋 統 合 試 験 ウラン 溶 液 等 を 用 いて 施 設 または 建 屋 全 体 を 運 転 し, 起 動, 通 常 運 転, 停 止 等 の 運 転 操 作 の 確 認 を 行 う 試 験 では, 建 屋 全 体 を 対 象 として, 最 小 通 常 最 大 処 量 で 運 転 を 行 い, 各 処 能 力 が 達 成 されることの 確 認 を 行 う 6 総 合 確 認 試 験 工 場 全 体 にまたがる 最 終 確 認 として 総 合 確 認 試 験 を 実 施 する 高 レベル 廃 液 ガラス 固 化 建 屋, 第 1ガラス 固 化 体 貯 蔵 建 屋 東 棟,ハル エンドピース 貯 蔵 建 屋 及 びチャンネルボックス バーナブルポイズ ン 処 建 屋 は, 総 合 確 認 試 験 の 対 象 建 屋 に 含 まれるが,これらの 建 屋 においてはウラン 溶 液 等 を 用 いた 試 験 項 目 はない 試 験 としては, 塔 槽 類 廃 ガス 処 設 備 等 の 負 圧 調 整, 主 排 気 筒 排 風 量 の 確 認, 外 電 源 喪 失 試 験, 海 洋 放 出 流 量 の 確 認 等 を 行 う (3) アクティブ 試 験 a. 目 的 : 使 用 済 燃 料 を 用 いて 環 境 への 放 出 放 射 能 量, 核 分 裂 生 成 物 の 分 離 性 能, ウランとプルトニウムの 分 配 性 能, 高 レベル 廃 液 の 処 能 力, 放 射 線 の 遮 へい 性 能, 製 品 の 品 質 及 び 処 能 力 等 の 確 認 を 行 う b. 概 要 : アクティブ 試 験 で 使 用 する 使 用 済 燃 料 を 表 3に 示 す 1 使 用 済 燃 料 によるせん 断, 溶 解 性 能 確 認 使 用 済 燃 料 を 用 いたせん 断 機 のせん 断 処, 溶 解 槽 の 溶 解 性 能 の 確 認 を 行 う ( 燃 料 種 別 毎 に 確 認 ) 2 プルトニウム 分 配 性 能 確 認 プルトニウムを 含 む 溶 解 液 を 用 いた 分 離 設 備 及 び 分 配 設 備 のプ ルトニウム 分 配 性 能 の 確 認 (プルトニウム 含 有 量 の 低 い 低 燃 焼 度 燃 料 から 燃 焼 度 を 段 階 的 に 増 加 )を 行 う 9

3 核 分 裂 生 成 物 の 除 染 性 能 の 確 認 核 分 裂 生 成 物 を 含 む 溶 解 液 を 用 いた 核 分 裂 生 成 物 等 (テクネチウ ム,ルテニウム 等 )の 除 染 性 能 の 確 認 を 行 う ( 溶 解 液 の 希 釈 等 によ り, 核 分 裂 生 成 物 濃 度 を 段 階 的 に 増 加 ) 4 ウラン プルトニウム 混 合 脱 硝 性 能 確 認 ウラン プルトニウム 混 合 溶 液 を 用 いた 脱 硝 性 能 の 確 認 を 行 う ( 機 器 の 性 能 確 認 及 び 製 品 粉 末 の 性 状 確 認 等 ) 5 抽 出 廃 液 等 へのウラン プルトニウムの 損 失 の 確 認 抽 出 廃 液 等 のサンプリングによりウラン プルトニウムの 損 失 確 認 を 行 う 6 核 計 装 の 最 終 調 整 使 用 済 燃 料 を 用 いたせん 断, 溶 解,ハル 洗 浄 を 行 うのと 並 行 して 核 計 装 の 調 整 を 行 う 7 工 場 全 体 の 運 転 性 能 確 認 再 処 工 場 全 体 としてのウラン プルトニウムの 物 質 収 支 の 確 認, 起 動 停 止 操 作 及 び 処 量 変 動 に 伴 う 施 設 の 運 転 状 態 確 認, 放 出 放 射 能 量 の 確 認, 回 収 率 の 確 認 及 び 処 能 力 の 確 認 を 行 う 5.4 試 験 運 転 のスケジュール (1) 化 学 試 験 各 建 屋 の 化 学 試 験 開 始 予 定 時 期 を 以 下 に 示 す 平 成 14 年 11 月 ~: 低 レベル 廃 液 処 建 屋 平 成 14 年 11 月 中 旬 ~: 分 離 建 屋, 精 製 建 屋, 分 析 建 屋 平 成 15 年 1 月 ~: 前 処 建 屋, 低 レベル 廃 棄 物 処 建 屋 平 成 15 年 2 月 ~:ウラン 脱 硝 建 屋 平 成 15 年 8 月 ~:ウラン プルトニウム 混 合 脱 硝 建 屋 平 成 16 年 1 月 ~: 高 レベル 廃 液 ガラス 固 化 建 屋 平 成 17 年 2 月 ~: 第 1 ガラス 固 化 体 貯 蔵 建 屋 東 棟 化 学 試 験 終 了 後, 前 処 建 屋, 分 離 建 屋, 精 製 建 屋,ウラン 脱 硝 建 屋 及 びウラン プルトニウム 混 合 脱 硝 建 屋 では, 化 学 試 験 用 仮 設 備 の 徹 去,ウラ ン 試 験 用 仮 設 備 の 設 置, 区 域 設 定 準 備 等 のウラン 試 験 準 備 を 行 い, 区 域 設 定 後,ウラン 試 験 に 移 行 する また, 低 レベル 廃 液 処 建 屋, 分 析 建 屋, 低 レベル 廃 棄 物 処 建 屋 及 び 第 2 低 レベル 廃 棄 物 貯 蔵 建 屋 並 びにユーテ ィリティ 供 給 に 係 る 建 屋 等 の 一 の 設 備 では,それらの 試 験 終 了 後 に, 他 施 設 の 試 験 運 転 の 一 貫 として 廃 液 処,ユーティリティ 供 給 等 を 行 う なお, 高 レベル 廃 液 ガラス 固 化 建 屋 の 化 学 試 験 終 了 後,セル 閉 止 等 の 総 合 確 認 試 験 準 備 を 行 った 上 で, 工 場 全 体 での 総 合 確 認 試 験 に 移 行 する 10

(2) ウラン 試 験 工 事 計 画 に 基 づき,ウラン 試 験 を 開 始 する ウラン 脱 硝 建 屋 において,UO 3 溶 解 槽 の 溶 解 性 能 確 認 後, 他 建 屋 のウラ ン 試 験 で 用 いるウラン 溶 液 準 備 のため,ウラン 粉 末 を 溶 解 する 引 続 き, 同 建 屋 全 体 のウラン 試 験 を 開 始 すると 共 に, 前 処 建 屋, 分 離 建 屋, 精 製 建 屋 及 びウラン プルトニウム 混 合 脱 硝 建 屋 で 順 次 ウラン 試 験 を 開 始 する なお, 分 析 建 屋, 低 レベル 廃 液 処 建 屋, 低 レベル 廃 棄 物 処 建 屋 及 び 第 2 低 レベ ル 廃 棄 物 貯 蔵 建 屋 は,ウラン 試 験 に 伴 う 分 析 及 び 廃 棄 物 処 貯 蔵 を 行 うた めに,ウラン 脱 硝 建 屋 のウラン 試 験 開 始 までに 化 学 試 験 を 終 了 する ウラン 試 験 の 最 終 段 階 として, 高 レベル 廃 液 ガラス 固 化 建 屋 を 含 めた 総 合 確 認 試 験 を 実 施 する 総 合 確 認 試 験 開 始 前 に, 仮 設 備 の 徹 去, 槽 閉 止,セル 閉 止 等 の 試 験 準 備 を 行 う なお, 場 合 によっては,この 期 間 に 使 用 済 燃 料 受 入 れ 貯 蔵 建 屋 におい て,アクティブ 試 験 準 備 として 使 用 済 燃 料 からチャンネルボックス,または バーナブルポイズンを 取 り 外 し, 同 建 屋 において 一 次 減 容 処 を 行 う (3) アクティブ 試 験 工 事 計 画 に 基 づき,アクティブ 試 験 を 開 始 する 5.5 次 の 試 験 ステップへの 移 行 条 件 及 び 試 験 運 転 の 終 了 条 件 5.5.1 通 水 作 動 試 験 から 化 学 試 験 への 移 行 条 件 通 水 作 動 試 験 が 終 了 した 建 屋 から, 順 次 化 学 試 験 へ 移 行 する 通 水 作 動 試 験 が 終 了 した 各 建 屋 毎 に, 以 下 の 移 行 条 件 の 確 認 を 行 う 共 通 事 項 につい ては, 化 学 試 験 開 始 までに 確 認 を 行 う (1) 共 通 確 認 事 項 移 行 時 点 で 必 要 な 水 質 汚 濁 防 止 法, 大 気 汚 染 防 止 法 に 基 づく 所 要 の 申 請, 届 出 等 の 手 続 が 完 了 していること 水 質 汚 濁 防 止 法, 大 気 汚 染 防 止 法 に 係 る 規 定 基 準 類 が 整 備 されている こと 火 災 発 生 時 等 の 防 災 訓 練 が 終 了 していること (2) 各 建 屋 毎 の 確 認 事 項 a. 段 階 的 試 験 の 実 施 の 観 点 ( 通 水 作 動 試 験 の 終 了 ) 通 水 作 動 試 験 の 各 試 験 項 目 が 終 了 していること 11

b. 試 薬 等 の 化 学 薬 品 の 取 扱 い 上 での 安 全 の 観 点 化 学 薬 品 を 取 扱 う 系 統 について, 次 段 階 で 必 要 な 仮 設 備 に 係 るものを 除 き, 工 事 が 終 了 していること c. その 他 移 行 時 点 で 必 要 な, 以 下 の 法 令 に 基 づく 所 要 の 申 請, 届 出 等 の 手 続 が 完 了 していること 消 防 法 労 働 安 全 衛 生 法 高 圧 ガス 保 安 法 廃 棄 物 の 処 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 法 令 等 ( 消 防 法, 高 圧 ガス 保 安 法, 公 害 防 止 協 定 等 )に 係 る 規 定 基 準 類 が 整 備 されていること 法 令 に 基 づく 取 扱 者 等 の 選 任 届 出 の 手 続 が 完 了 していること 化 学 試 験 で 使 用 する 化 学 薬 品 の 取 扱 いに 関 して, 運 転 要 員 等 の 教 育 訓 練 が 行 われていること 不 適 合 等 の 処 置 がなされていること 未 処 置 事 項 がある 場 合 には, 化 学 試 験 開 始 にあたって 保 安 上 支 障 がないことを 確 認 していること 工 事 等 の 残 件 が 化 学 試 験 への 移 行 に 支 障 のないことを 確 認 しているこ と 5.5.2 化 学 試 験 からウラン 試 験 への 移 行 条 件 化 学 試 験 が 終 了 した 建 屋 から, 順 次 ウラン 試 験 へ 移 行 する そのため, 化 学 試 験 が 終 了 した 各 建 屋 毎 に, 以 下 の 移 行 条 件 の 確 認 を 行 う 共 通 事 項 に ついては,ウラン 試 験 開 始 までに 確 認 を 行 う (1) 共 通 事 項 汚 染 発 生 時 の 対 応 訓 練 等 の 防 災 訓 練 が 終 了 していること 安 全 確 保 及 び 環 境 保 全 に 関 する 協 定 書 が 締 結 されていること ウラン 試 験 を 行 うために 必 要 な 保 安 規 定 及 び 計 量 規 定 が 認 可 されて いること 保 安 規 定 及 び 計 量 規 定 に 係 る 規 定 基 準 類 が 整 備 されていること (2) 各 建 屋 毎 の 確 認 事 項 a. 段 階 的 試 験 の 実 施 の 観 点 ( 化 学 試 験 の 終 了 ) 化 学 試 験 の 各 試 験 項 目 が 終 了 していること b. 劣 化 ウランの 取 扱 い 上 の 安 全 の 観 点 1 以 下 に 掲 げるものを 除 き, 工 事 検 査 ( 使 用 前 検 査 )が 終 了 していること ウラン 試 験 用 仮 設 備 及 び 槽, セル 等 の 仮 閉 止 等 の 仮 設 備 12

化 学 薬 品 貯 蔵 供 給 系 (オフガス 吸 着 塔 等 ) アクティブ 試 験 以 降 使 用 するウラン 酸 化 物 貯 蔵 設 備 (ウラン 酸 化 物 貯 蔵 容 器, 貯 蔵 バスケット), 及 びウラン プルトニウム 混 合 酸 化 物 貯 蔵 設 備 ( 混 合 酸 化 物 貯 蔵 容 器, 粉 末 缶 ) 2 以 下 の 単 体 作 動 検 査 ( 使 用 前 検 査 )が 終 了 していること 高 性 能 粒 子 フィルタ(ユニット) 性 能 検 査 中 央 制 御 室 送 風 機 風 量 検 査 安 全 蒸 気 ボイラ 供 給 能 力 検 査 ( 回 収 用 貯 槽 までに 中 間 貯 槽 を 経 由 する 系 統 の 場 合 は, 当 該 貯 槽 間 の 移 送 系 統 を 除 く) 漏 えい 液 回 収 系 機 能 検 査 ( 回 収 用 貯 槽 までに 中 間 貯 槽 を 経 由 する 系 統 の 場 合 は, 当 該 貯 槽 間 の 移 送 系 統 を 除 く) 可 溶 性 中 性 子 吸 収 材 緊 急 供 給 系 機 能 検 査 高 レベル 廃 液 ガラス 固 化 廃 ガス 処 設 備 冷 水 系 供 給 流 量 検 査 3 以 下 の 性 能 検 査 ( 使 用 前 検 査 )が 終 了 していること また これらの 性 能 が 維 持 されていることを 自 主 検 査 により 確 認 していること 屋 内 モニタリング 設 備 性 能 検 査 屋 外 モニタリング 設 備 性 能 検 査 警 報 装 置,インターロック 及 び 安 全 保 護 系 の 作 動 検 査 4 その 他 以 下 の 確 認 が 終 了 していること 放 射 性 廃 棄 物 処 施 設 の 試 薬 等 を 用 いた 機 能 確 認 建 屋 の 負 圧 確 保 の 確 認 c. その 他 法 令 に 基 づく 取 扱 者 等 の 選 任 届 出 の 手 続 が 完 了 していること ウラン 溶 液 等 の 取 扱 いに 関 して, 運 転 要 員 等 の 教 育 訓 練 が 行 われている こと 不 適 合 等 の 処 置 がなされていること 未 処 置 事 項 がある 場 合 には,ウラ ン 試 験 開 始 にあたって 保 安 上 支 障 がないことを 確 認 していること 工 事 等 の 残 件 がウラン 試 験 への 移 行 に 支 障 のないことを 確 認 している こと なお,ウラン 試 験 においてセル 閉 止 を 実 施 する 前 処 建 屋, 分 離 建 屋, 精 製 建 屋 及 び 高 レベル 廃 液 ガラス 固 化 建 屋 については,セル 閉 止 を 実 施 する 前 に,それまでに 計 画 した 試 験 等 の 終 了 状 況, 及 び 不 適 合 等 の 処 状 況 を 確 認 し,セル 閉 止 の 可 否 を 判 断 する 13

5.5.3 ウラン 試 験 からアクティブ 試 験 への 移 行 条 件 a. 段 階 的 試 験 の 実 施 の 観 点 (ウラン 試 験 の 終 了 ) ウラン 試 験 の 各 試 験 項 目 が 終 了 していること b. 使 用 済 燃 料 の 取 扱 い 上 の 安 全 の 観 点 1 以 下 に 掲 げるものを 除 き, 工 事 検 査 ( 使 用 前 検 査 )が 終 了 していること しゅん 工 以 降 使 用 するウラン 酸 化 物 貯 蔵 設 備 (ウラン 酸 化 物 貯 蔵 容 器, 貯 蔵 バスケット), 及 びウラン プルトニウム 混 合 酸 化 物 貯 蔵 設 備 ( 混 合 酸 化 物 貯 蔵 容 器, 粉 末 缶 ) 2 以 下 の 単 体 作 動 試 験 の 実 施 により, 全 ての 単 体 作 動 検 査 が 終 了 している こと 安 全 冷 却 水 系 循 環 流 量 検 査 ウラン プルトニウム 混 合 酸 化 物 の 貯 蔵 室 排 風 機 風 量 検 査 よう 素 フィルタ 性 能 検 査 ルテニウム 吸 着 塔 性 能 検 査 安 全 蒸 気 ボイラ 供 給 能 力 検 査 ( 漏 えい 液 受 皿 から 中 間 貯 槽 に 移 送 した 漏 えい 液 を 回 収 用 貯 槽 に 移 送 する 系 統 ) 漏 えい 液 回 収 系 機 能 検 査 ( 漏 えい 液 受 皿 から 中 間 貯 槽 に 移 送 した 漏 えい 液 を 回 収 用 貯 槽 に 移 送 する 系 統 ) 安 全 圧 縮 空 気 系 機 能 検 査 3 以 下 の 性 能 検 査 ( 使 用 前 検 査 )が 終 了 していること 非 常 用 動 力 装 置 その 他 の 非 常 用 装 置 の 作 動 検 査 排 気 筒 風 量 検 査 海 洋 放 出 量 検 査 塔 槽 類 廃 ガス 処 設 備, 換 気 設 備 の 負 圧 測 定 検 査 第 1チャンネルボックス 切 断 装 置, 第 1バーナブルポイズン 切 断 装 置 処 能 力 検 査 c. その 他 アクティブ 試 験 を 行 うために 必 要 な 保 安 規 定 及 び 核 物 質 防 護 規 定 が 認 可 されていること 保 安 規 定 及 び 核 物 質 防 護 規 定 に 係 る 規 定 基 準 類 が 整 備 されていること 臨 界 発 生 時 等 の 防 災 訓 練 が 終 了 していること 核 燃 料 物 質 等 の 取 扱 いに 関 して, 運 転 要 員 等 の 教 育 訓 練 が 行 われている こと 不 適 合 等 の 処 置 がなされていること 未 処 置 事 項 がある 場 合 には,アク ティブ 試 験 開 始 にあたって 保 安 上 支 障 がないことを 確 認 していること 工 事 等 の 残 件 がアクティブ 試 験 への 移 行 に 支 障 のないことを 確 認 して いること 14

5.5.4 試 験 運 転 の 終 了 条 件 a. 段 階 的 試 験 の 実 施 の 観 点 試 験 運 転 の 各 試 験 項 目 が 全 て 終 了 していること b. 使 用 前 検 査 の 終 了 以 下 の 使 用 前 検 査 が 全 て 終 了 していること 気 体 廃 棄 物 放 出 放 射 能 量 検 査 液 体 廃 棄 物 放 出 放 射 能 量 検 査 廃 液 の 蒸 発 処 能 力 検 査 ガラス 溶 融 炉 等 の 処 能 力 検 査 線 量 当 量 率 測 定 検 査 空 気 中 の 放 射 性 物 質 の 濃 度 測 定 検 査 製 品 中 の 原 子 核 分 裂 生 成 物 の 含 有 率 測 定 検 査 製 品 の 回 収 率 測 定 検 査 c. その 他 アクティブ 試 験 結 果 を 評 価 することにより,しゅん 工 にあたって 反 映 す べき 安 全 対 策 等 の 有 無 について 確 認 していること これにより 保 安 規 定 の 変 更 が 必 要 な 場 合 には, 認 可 がされていること 試 験 運 転 で 得 られた 情 報 を 運 転 要 領 書 等 に 反 映 していること 不 適 合 等 の 処 置 がなされていること 未 処 置 事 項 がある 場 合 には,しゅ ん 工 にあたって 保 安 上 支 障 がないことを 確 認 していること 使 用 前 検 査 に 合 格 していること 15

6. 試 験 運 転 実 施 体 制 及 び 運 営 6.1 組 織 と 職 務 ウラン 試 験 ( 総 合 確 認 試 験 開 始 以 降 ) 及 びアクティブ 試 験 中 ( 平 成 23 年 10 月 13 日 まで)の 組 織 体 制 案 を 図 2-1に 示 す 社 のもとに 全 社 の 品 質 保 証 活 動 及 び 保 安 に 係 る 重 要 事 項 の 審 議, 監 査 等 を 行 なう 品 質 保 安 会 議, 品 質 保 証 室 及 び 安 全 技 術 室 を 設 置 し,その 下 に 再 処 門 を 含 む 各 事 業 を 配 置 する 再 処 事 業 は, 再 処 事 業 の 諮 問 により 保 安 に 関 する 重 要 事 項 の 審 議 を 行 なう 再 処 安 全 委 員 会 を 設 置 し,その 下 に 実 施 門 であ る 再 処 工 場, 並 びに 再 処 事 業 を 推 進 する 上 で 必 要 な 支 援 機 能 を 有 する 及 び 監 査 機 能 を 有 する を 配 置 する なお, 再 処 事 業 が 必 要 な 助 言 を 得 るため, 社 外 の 大 学, 原 子 力 関 係 機 関 及 び 化 学 工 場 等 の 専 門 家 からなる 再 処 検 討 委 員 会 を 設 置 する 図 2-2に 平 成 14 年 9 月 時 点 の 体 制 を 示 す 同 体 制 で 化 学 試 験 を 開 始 し, 平 成 15 年 1 月 に 図 2-3の 体 制 に 示 すように 一 の 見 直 しを 実 施 した 図 2-4はウラン 試 験 ( 総 合 確 認 試 験 開 始 まで)の 体 制 を 示 す これに 伴 い, 次 節 で 述 べる 技 術 審 査 を 所 する 保 安 監 査 を, 再 処 事 業 の 下 に 新 設 した 以 下 に, 図 2-1の 主 な 門 の 役 割 を 示 す a. 社 : 再 処 の 事 業 に 関 する 業 務 を 統 括 する b. 品 質 保 証 室 : 全 社 品 質 保 証 活 動 の 推 進, 事 業 等 に 対 する 品 質 監 査 を 行 う c. 再 処 事 業 : 工 場 の 試 験 運 転 活 動 を 統 括 する d. 核 燃 料 取 扱 主 任 者 : 従 事 者 への 指 示, 各 職 位 への 助 言,その 他 の 保 安 に 係 る 監 督 を 行 う e. 放 射 線 : 工 場 の 放 射 線, 個 人 線 量, 放 射 線 設 備 機 器 等 の, 周 辺 環 境 の 監 視 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する f. 核 物 質 : 工 場 の 計 量, 保 障 措 置, 核 物 質 防 護, 警 備 に 係 る 業 務 等 の 統 括 者 を 補 佐 する g. 保 安 監 査 : 原 子 力 安 全, 事 業 内 の 品 質 保 証 に 係 る 監 査 業 務 等 を 統 括 する h. 品 質 : 品 質, 不 適 合, 作 業 安 全, 要 員 教 育 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する i. 防 災 : 防 災 計 画, 防 災 訓 練 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する j. 再 処 計 画 : 再 処 事 業 計 画, 予 算 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する k. 再 処 工 場 : 再 処 事 業 を 補 佐 し, 試 験 運 転 活 動 の 安 全 確 保 及 び 推 進 の 責 任 を 持 つ l. 技 術 支 援 : 工 場 の 試 験 運 転 の 技 術 的 支 援 を 行 う m. 技 術 : 工 場 の 試 験 運 転 全 体 計 画, 全 体 スケジュール, 技 術 総 括, 16

n. 運 転 : 運 転, 分 析, 前 処, 分 離, 精 製, 脱 硝, 廃 棄 物,ガラス 固 化 及 び 燃 料 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する o. 統 括 当 直 : 施 設 間 に 係 る 諸 調 整 を 行 うとともに, 必 要 な 保 安 に 係 る 指 揮 をとる また,ウラン 試 験 以 降 は, 運 転 操 作 に 係 る 指 揮 を 行 う p. 運 転 ( 機 械 処 担 当 ): 運 転 のうち, 前 処,ガラス 固 化 及 び 廃 棄 物 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する q. 運 転 ( 化 学 処 担 当 ): 運 転 のうち, 分 離, 精 製 及 び 脱 硝 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する r. 保 修 : 工 場 の 保 修 計 画, 保 修 改 良 工 事, 保 修 の 所 する 建 設 工 事 の 残 件, 工 事 の 設 計 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する s. 安 全 技 術 室 担 任 : 保 安 防 災 に 係 る 全 社 方 針 の 策 定 及 び 調 整 に 係 る 業 務, 安 全 上 極 めて 重 大 な 事 項 に 係 る 審 査 を 行 う なお, 本 計 画 書 において, 主 担 当 とは, 再 処 工 場 ( 化 学 試 験 では 建 設 試 運 転 事 務 所 以 下, 括 弧 内 の 記 載 は 化 学 試 験 開 始 時 の 体 制 または 名 称 を 示 す) 下 で, 当 該 業 務 を 担 当 する または 統 括 当 直 をいう また, 組 織 改 正 に 伴 い 変 更 したアクティブ 試 験 中 ( 平 成 23 年 10 月 1 4 日 以 降 )の 組 織 体 制 を 図 2-5に 示 す 社 のもとに 全 社 の 品 質 保 証 活 動 及 び 保 安 に 係 る 重 要 事 項 の 審 議, 監 査 等 を 行 なう 品 質 保 安 会 議, 品 質 保 証 室 を 設 置 し,その 下 に 再 処 門 を 含 む 各 事 業 を 配 置 する 再 処 事 業 は, 再 処 事 業 の 諮 問 により 保 安 に 関 する 重 要 事 項 の 審 議 を 行 なう 再 処 安 全 委 員 会 を 設 置 し,その 下 に 実 施 門 である 再 処 工 場, 並 びに 再 処 事 業 を 推 進 する 上 で 必 要 な 支 援 機 能 を 有 する 及 び 監 査 機 能 を 有 する を 配 置 する 以 下 に, 図 2-5の 主 な 門 の 役 割 を 示 す a. 社 : 再 処 の 事 業 に 関 する 業 務 を 統 括 する b. 品 質 保 証 室 : 全 社 品 質 保 証 活 動 の 推 進, 事 業 等 に 対 する 品 質 監 査 を 行 う c. 再 処 事 業 : 工 場 の 試 験 運 転 活 動 を 統 括 する d. 核 燃 料 取 扱 主 任 者 : 従 事 者 への 指 示, 各 職 位 への 助 言,その 他 の 保 安 に 係 る 監 督 を 行 う e. 再 処 計 画 : 再 処 事 業 計 画, 予 算 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する f. 品 質 保 証 : 品 質, 不 適 合 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する 17

g. 安 全 : 原 子 力 安 全, 作 業 安 全, 事 業 内 の 品 質 保 証 に 係 る 監 査 業 務 等 を 統 括 する h. 放 射 線 : 工 場 の 放 射 線, 個 人 線 量, 放 射 線 設 備 機 器 等 の, 周 辺 環 境 の 監 視 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する i. 核 物 質 : 工 場 の 計 量, 保 障 措 置, 核 物 質 防 護, 警 備 に 係 る 業 務 等 の 統 括 者 を 補 佐 する j. 防 災 : 防 災 計 画, 防 災 訓 練 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する k. 再 処 工 場 : 再 処 事 業 を 補 佐 し, 試 験 運 転 活 動 の 安 全 確 保 及 び 推 進 の 責 任 を 持 つ l. 運 転 : 統 括 当 直 を 指 揮 し, 施 設 の 運 転 操 作 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する m. 統 括 当 直 : 施 設 間 に 係 る 諸 調 整 を 行 うとともに, 運 転 操 作 に 係 る 指 揮 及 び 必 要 な 保 安 に 係 る 指 揮 を 行 う n. 運 営 : 工 場 の 試 験 運 転 全 体 計 画, 全 体 スケジュール, 技 術 総 括, 要 員 教 育 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する o. 設 備 保 全 : 工 場 の 共 用 機 械 設 備, 電 気 設 備, 計 装 設 備 の 保 修 計 画, 保 修 改 良 工 事, 設 備 保 全 の 所 する 建 設 工 事 の 残 件, 工 事 の 設 計 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する p. 共 用 施 設 : 廃 棄 物 及 びユーティリティ の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価, 機 械 設 備 に 係 る 保 修 改 良 工 事 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する q. 前 処 施 設 : 前 処 及 び 燃 料 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価, 機 械 設 備 に 係 る 保 修 改 良 工 事 に 係 る 業 務 等 を 統 括 す る r. 化 学 処 施 設 : 分 離, 精 製 及 び 脱 硝 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価, 機 械 設 備 に 係 る 保 修 改 良 工 事 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する s. ガラス 固 化 施 設 :ガラス 固 化 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価, 機 械 設 備 に 係 る 保 修 改 良 工 事 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する t. 分 析 : 分 析 の 所 する 施 設 の 試 験 計 画 立 案, 実 施, 結 果 の 評 価, 機 械 設 備 に 係 る 保 修 改 良 工 事 に 係 る 業 務 等 を 統 括 する 6.2 試 験 運 転 の 実 施 体 制 及 び 運 営 6.2.1 実 施 体 制 (1) 社 外 関 係 組 織 を 含 む 試 験 運 転 実 施 体 制 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 試 験 運 転 は, 再 処 工 場 の 指 揮 の 下, 運 転, 技 術, 保 修 等 が 主 体 となって 行 う 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 試 験 運 転 は, 再 処 工 場 の 指 揮 の 下, 18

運 転, 運 営, 設 備 保 全, 共 用 施 設, 前 処 施 設, 化 学 処 施 設,ガラス 固 化 施 設, 分 析 等 が 主 体 となって 行 う 試 験 運 転 を 実 施 するにあたって, 先 行 施 設 の 経 験 を 有 する 機 関 による 以 下 の 支 援 等 を 受 ける a. AREVA NC: 運 転 経 験 の 反 映 に 対 する 支 援, 試 験 運 転 運 転 図 書 のガイ ドライン 一 原 案 の 作 成 及 び 照 査, 日 本 原 燃 が 依 頼 する 事 項 に 係 る 先 行 経 験 等 に 基 づく 検 討, 保 修 方 針 策 定 支 援, 運 転 支 援 システム 構 築 への 支 援, 試 験 運 転 実 施 の 支 援, 仏 国 SGN 設 計 施 設 に 係 る 改 造 支 援 及 び 運 転 保 修 経 験 の 供 与 並 びに SGN 設 計 施 設 の 性 能 保 証 b. NDA: 運 転 経 験 の 反 映 に 対 する 支 援, 試 験 運 転 運 転 図 書 のガイドライ ンの 作 成 及 び 照 査, 日 本 原 燃 が 依 頼 する 事 項 に 係 る 先 行 経 験 等 に 基 づく 検 討, 保 修 方 針 策 定 支 援, 試 験 運 転 実 施 の 支 援,NDA 設 計 施 設 に 係 る 改 造 支 援 及 び 運 転 保 修 経 験 の 供 与 並 びに NDA 設 計 設 備 の 性 能 保 証 c. JAEA: 要 員 の 出 向, 運 転 経 験 の 反 映 に 対 する 支 援, 試 験 運 転 運 転 図 書 の 照 査, 保 修 方 針 策 定 支 援,JAEA 関 連 施 設 に 係 る 改 造 支 援 及 び 運 転 保 修 経 験 の 供 与 (2) 試 験 運 転 における 技 術 審 査 体 制 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 試 験 運 転 における 技 術 審 査 体 制 を 以 下 に 示 す a. 試 験 運 転 の 保 安 に 係 る 事 項 については, 承 認 権 限 を 有 する の 承 認 前 に, 再 処 工 場 とは 独 立 した 門 である 保 安 監 査 が 技 術 審 査 を 行 う な お, 保 安 監 査 が 発 足 していない 時 点 においては, 建 設 試 運 転 事 務 所 内 の 品 質 が 審 査 を 行 うものとするが, 建 設 試 運 転 事 務 所 は, 審 査 の 客 観 性 を 損 なわないよう 配 慮 する b. 保 安 監 査 の 技 術 審 査 には, 国 内 再 処 工 場 の 運 転 経 験 を 有 する 者 及 び メーカにて 六 ヶ 所 再 処 工 場 の 設 計 経 験 を 有 する 者 も 従 事 させる c. 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 当 該 事 項 を 保 安 の 観 点 から 審 査 する ため, 必 要 に 応 じて 当 該 事 項 の 審 査 事 項 提 出 署 ( 再 処 工 場 を 含 む 以 下 同 様 )への 資 料 要 求, 現 場 確 認 等 を 実 施 する また, 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 試 験 運 転 に 係 る 重 要 な 事 項 ( 表 4-1 再 処 安 全 委 員 会 の 審 議 事 項 をいう 以 下 同 様 ) 等 で, 保 安 の 観 点 から 審 査 する ため 必 要 と 判 断 した 事 項 については, 海 外 再 処 工 場 の 運 転 経 験 を 有 す る AREVA NC/NDA へ 意 見 照 会 を 行 う 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 保 安 に 係 る 活 動 を 監 督 する 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 指 示 を 仰 いだ 上 で, 審 査 結 果 を 文 書 として 審 査 事 項 提 出 署 へ 通 知 する 19

d. 審 査 事 項 提 出 署 は, 審 査 結 果 に 基 づき 必 要 な 是 正 を 行 なう e. 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 監 査 の 観 点 から 監 査 計 画 を 策 定 し, 技 術 審 査 した 事 項 が 的 確 に 実 施 されていることを 適 宜 検 証 するため, 安 全 上 重 要 な 施 設 に 係 る 試 験 項 目 から 任 意 に 選 定 した 試 験 に 立 会 う 等, 必 要 に 応 じて 現 場 での 確 認 を 行 うとともに, 試 験 結 果 等 の 記 録 を 確 認 する f. 技 術 は, 品 質 保 証 体 系 の 中 で 定 める 試 験 運 転 に 係 る 要 領 を 本 計 画 書 に 基 づき 制 定 する 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 試 験 運 転 における 技 術 審 査 体 制 を 以 下 に 示 す a. 試 験 運 転 の 保 安 に 係 る 事 項 については, 承 認 権 限 を 有 する の 承 認 前 に, 再 処 工 場 とは 独 立 した 門 である 安 全 が 技 術 審 査 を 行 う b. 安 全 は, 当 該 事 項 を 保 安 の 観 点 から 審 査 するため, 必 要 に 応 じて 当 該 事 項 の 審 査 事 項 提 出 署 ( 再 処 工 場 を 含 む 以 下 同 様 )への 資 料 要 求, 現 場 確 認 等 を 実 施 する また, 安 全 は, 試 験 運 転 に 係 る 重 要 な 事 項 ( 表 4-2 再 処 安 全 委 員 会 の 審 議 事 項 をいう 以 下 同 様 ) 等 で, 保 安 の 観 点 から 審 査 するため 必 要 と 判 断 した 事 項 については, 海 外 再 処 工 場 の 運 転 経 験 を 有 する AREVA NC/NDA へ 意 見 照 会 を 行 う 安 全 は, 保 安 に 係 る 活 動 を 監 督 する 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 指 示 を 仰 いだ 上 で, 審 査 結 果 を 文 書 として 審 査 事 項 提 出 署 へ 通 知 する c. 審 査 事 項 提 出 署 は, 審 査 結 果 に 基 づき 必 要 な 是 正 を 行 なう d. 安 全 は, 監 査 の 観 点 から 監 査 計 画 を 策 定 し, 技 術 審 査 した 事 項 が 的 確 に 実 施 されていることを 適 宜 検 証 するため, 安 全 上 重 要 な 施 設 に 係 る 試 験 項 目 から 任 意 に 選 定 した 試 験 に 立 会 う 等, 必 要 に 応 じて 現 場 での 確 認 を 行 うとともに, 試 験 結 果 等 の 記 録 を 確 認 する e. 運 営 は, 品 質 保 証 体 系 の 中 で 定 める 試 験 運 転 に 係 る 要 領 を 本 計 画 書 に 基 づき 制 定 する (3) 試 験 運 転 実 施 に 係 る 会 議 体 試 験 運 転 の 計 画, 解 析 評 価 及 び 改 造 計 画 並 びにその 他 の 事 項 を 審 議 する ことを 目 的 とし, 保 安 規 定 上 の 組 織 として 品 質 保 安 会 議 ( 保 安 防 災 会 議 ) 及 び 再 処 安 全 委 員 会 を 設 置 する a. 品 質 保 安 会 議 ( 保 安 防 災 会 議 ) 品 質 保 安 会 議 は, 試 験 運 転 の 計 画, 解 析 評 価 及 び 改 造 計 画 並 びにその 他 の 事 項 のうち, 再 処 施 設 の 事 業 変 更 許 可 申 請 を 伴 う 変 更, 保 安 規 定 の 変 更 及 び 社 が 必 要 と 認 める 品 質 保 証 に 関 する 事 項 について 審 議 する 同 会 議 は, 安 全 担 当 の 副 社 を 議 とし, 品 質 保 証 室, 再 処 事 業, 20

再 処 計 画, 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 他, 社 が 選 任 した 委 員 をもって 構 成 し, 審 議 を 行 う なお, 化 学 試 験 開 始 時 においては, 名 称 を 保 安 防 災 会 議 とし, 試 験 運 転 の 計 画, 解 析 評 価 及 び 改 造 計 画 並 びにその 他 の 事 項 のうち, 再 処 施 設 の 事 業 変 更 許 可 申 請 を 伴 う 変 更 及 び 保 安 規 定 の 変 更 に 係 る 事 項 につい て 審 議 していた 同 会 議 は, 安 全 担 当 の 副 社 を 議 とし, 再 処 事 業, 建 設 試 運 転 事 務 所, 核 燃 料 取 扱 主 任 者, 品 質 の 他, 社 が 選 任 した 委 員 をもって 構 成 し, 審 議 を 行 っていた b. 再 処 安 全 委 員 会 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 再 処 安 全 委 員 会 ) 再 処 事 業 の 諮 問 を 受 け, 再 処 施 設 の 安 全 性 信 頼 性 確 保 に 資 するため, 保 安 上 の 妥 当 性 を 事 業 全 体 の 観 点 から 審 議 する 同 委 員 会 は, 多 くの 知 見 に 基 づき 幅 広 く 審 議 するため, 再 処 事 業 が 任 命 す る 委 員, 核 燃 料 取 扱 主 任 者 ( 核 燃 料 取 扱 主 任 者 有 資 格 者 )の 他 再 処 事 業 が 選 任 する 委 員 をもって 構 成 し 審 議 を 行 う なお 構 成 員 には 臨 界 閉 じ 込 め 火 災 爆 発 防 止 等 の 専 門 的 知 見 を 有 している 者 を 参 画 させる 6.2.2 試 験 運 営 6.2.2.1 図 書 の 整 備 試 験 を 行 うために 必 要 な 図 書 は, 試 験 運 転 図 書 の 他, 運 転 要 領 書, 運 転 手 順 書, 異 常 時 対 応 手 順 書 等 ( 以 下, 運 転 要 領 書 等 という)である 試 験 運 転 図 書 としては, 試 験 計 画 書, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書 及 び 試 験 報 告 書 等 ( 図 3 参 照 )があるが,これらの 作 成 責 任 者, 作 成 方 法 及 び 記 載 内 容 を 6.2.2.2 試 験 準 備 の(1),(2) 及 び 6.2.2.5 報 告 書 の 作 成 に 示 す 運 転 要 領 書 等 は, 工 場 の 運 転 を 行 うために 必 要 な 図 書 であるが, 試 験 運 転 の 系 統 包 括 試 験, 建 屋 統 合 試 験 等 において 運 転 要 領 書 等 を 用 い 問 題 なく 運 転 できることを 確 認 するため, 試 験 運 転 においても 本 図 書 を 用 いる なお, 試 験 運 転 中 に 異 常 が 発 生 した 場 合 には, 試 験 要 領 書 等 の 注 意 事 項 に 記 載 する 異 常 時 の 措 置 に 従 う 他, 試 験 要 領 書 中 で 引 用 して 運 転 要 領 書 等 の 一 つである 異 常 時 対 応 手 順 書 を 用 いることとなる また, 試 験 運 転 の 目 的 で も 述 べたとおり, 運 転 要 領 書 等 は 試 験 運 転 を 通 して 充 実 を 図 る 試 験 運 転 図 書 のうち, 試 験 計 画 書 は 当 該 試 験 ステップが 始 まる 前 までに, 試 験 要 領 書 及 び 試 験 手 順 書 は 当 該 図 書 を 適 用 する 試 験 が 始 まる 前 までに 作 成 する 運 転 要 領 書 等 は, 主 担 当 が, 当 該 運 転 要 領 書 等 を 用 いる 試 験 が 始 まる 前 までに 作 成 する 試 験 個 別 報 告 書 については, 試 験 結 果 を 踏 まえ 各 試 験 種 別 ( 試 験 対 象 範 囲, 試 験 種 類 でまとめたもの) 毎 に 作 成 し, 試 験 全 体 報 告 書 については, 個 々 21

の 試 験 結 果 を 踏 まえ 各 試 験 ステップ 毎 に 作 成 する 6.2.2.2 試 験 準 備 (1) 計 画 の 策 定 ( 図 4-1-1 及 び 図 4-1-2 参 照 ) 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 計 画 の 策 定 については, 試 験 ステップ 毎 に 作 成 する 試 験 計 画 書 は, 主 担 当 及 び 技 術 技 術 ( 技 術 技 術 グループ) が, 関 連 の 協 力 の 下, 確 認 すべき 機 能 性 能 ( 安 全 要 求 項 目 を 含 む), 先 行 施 設 の 経 験, 実 証 試 験 等 の 成 果 等 を 考 慮 して 作 成 する また, 作 成 にあた っては,AREVA NC,NDA 等 の 先 行 施 設 の 運 転 経 験 のある 機 関 の 技 術 支 援 を 受 けるとともに, 関 係 署 及 び 必 要 に 応 じ 技 術 支 援,AREVA NC 及 び NDA( 以 下, 関 係 署 及 び 必 要 に 応 じ 技 術 支 援,AREVA NC 及 び NDA を 関 係 署 等 という)の 照 査 を 受 ける 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 計 画 の 策 定 については, 試 験 ステップ 毎 に 作 成 する 試 験 計 画 書 は, 主 担 当 及 び 運 営 生 産 が, 関 連 の 協 力 の 下, 確 認 すべき 機 能 性 能 ( 安 全 要 求 項 目 を 含 む), 先 行 施 設 の 経 験, 実 証 試 験 等 の 成 果 等 を 考 慮 して 作 成 する また, 作 成 にあたっては,AREVA NC,NDA 等 の 先 行 施 設 の 運 転 経 験 のある 機 関 の 技 術 支 援 を 受 けるとともに, 関 係 署 及 び 必 要 に 応 じ AREVA NC,NDA 等 の 照 査 を 受 ける 試 験 計 画 書 は 各 試 験 ステップ 毎 に 作 成 し( 図 3 参 照 ), 以 下 の 事 項 を 記 載 する a. 適 用 範 囲 b. 目 的 c. 試 験 内 容 d. 要 員 e. 試 験 上 の 条 件 及 び 制 限 f. 安 全 対 策 g. 試 験 中 の 放 射 線 h. 廃 棄 物 の i. その 他 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す (2) 試 験 要 領 書 及 び 試 験 手 順 書 の 作 成 ( 図 4-2-1, 図 4-2-2, 図 4-3-1 及 び4-3-2 参 照 ) 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 試 験 要 領 書 及 び 試 験 手 順 書 の 作 成 につい ては, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書 は, 主 担 当 が, 関 連 の 協 力 の 下 に 作 成 す る また, 作 成 にあたっては 先 行 施 設 運 転 経 験 のある 機 関 ( 技 術 支 援, 22

AREVA NC 及 び NDA)の 技 術 支 援 を 受 けるとともに, 関 係 署 等 の 照 査 を 受 ける 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 試 験 要 領 書 及 び 試 験 手 順 書 の 作 成 につい ては, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書 は, 主 担 当 が, 関 連 の 協 力 の 下 に 作 成 す る また, 作 成 にあたっては 先 行 施 設 運 転 経 験 のある 機 関 (AREVA NC, NDA 等 )の 技 術 支 援 を 受 けるとともに, 関 係 署 及 び 必 要 に 応 じ AREVA NC,NDA 等 の 照 査 を 受 ける 試 験 要 領 書 及 び 試 験 手 順 書 には, 以 下 の 事 項 を 記 載 する 試 験 要 領 書 ( 試 験 種 別 毎 に 作 成 図 3 参 照 ) a. 適 用 範 囲 b. 試 験 目 的 ( 試 験 の 位 置 付 け, 期 待 される 結 果 等 ) c. 遵 守 すべき 法 令 d. 必 要 資 格 等 e. 試 験 項 目 f. 試 験 体 制 ( 指 揮 命 令 系 統 等 ) g. 試 験 前 確 認 事 項 及 び 準 備 事 項 ( 必 要 な 仮 設 備 が 設 置 されていること 及 び 仮 設 備 がウランの 取 扱 上 問 題 ないことを 確 認 できていることも 含 め, 確 認 すべき 試 験 実 施 の 前 提 条 件 等 ) h. 注 意 事 項 ( 試 験 期 間 中 に 要 求 される 安 全 要 件, 異 常 時 の 措 置 等 必 要 に 応 じて 異 常 時 対 応 に 係 る 要 領 書 を 引 用 ) i. 試 験 内 容 ( 必 要 に 応 じ, 運 転 要 領 書 を 引 用 ) j. 判 定 基 準 k. 試 験 完 了 に 伴 う 設 備 等 の 通 常 状 態 への 復 帰 ( 処 置, 確 認 事 項 ) l. その 他 試 験 手 順 書 ( 試 験 毎 に 作 成 図 3 参 照 ) a. 適 用 範 囲 b. 試 験 目 的 ( 試 験 の 位 置 付 け, 期 待 される 結 果 等 ) c. 確 認 項 目 及 び 判 定 基 準 d. 試 験 体 制 ( 指 揮 命 令 系 統 等 ) e. 試 験 前 確 認 事 項 及 び 準 備 事 項 ( 必 要 な 仮 設 備 が 設 置 されていること 及 び 仮 設 備 がウランの 取 扱 上 問 題 ないことを 確 認 できていることも 含 め, 確 認 すべき 試 験 実 施 の 前 提 条 件 等 ) f. 注 意 事 項 ( 試 験 期 間 中 に 要 求 される 安 全 要 件, 異 常 時 の 措 置 等 必 要 に 応 じて 異 常 時 対 応 手 順 書 を 引 用 ) g. 試 験 手 順 ( 必 要 に 応 じ, 運 転 手 順 書 を 引 用 ) h. 試 験 完 了 に 伴 う 設 備 等 の 通 常 状 態 への 復 帰 ( 処 置, 確 認 事 項 ) i. 試 験 データシート 23

j. その 他 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 6.2.2.3 試 験 実 施 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 試 験 運 転 の 実 施 体 制 を 図 5-1 及 び 図 5-2に 示 す 試 験 は, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書 に 基 づいて 行 う 原 則 交 替 勤 務 により 実 施 する 各 職 位 の 役 割 は 次 のとおりとする a. 統 括 責 任 者 当 該 試 験 の 主 担 当 ( ) を 統 括 責 任 者 とし, 試 験 及 びこれに 関 す る 業 務 に 関 して 責 任 を 負 う b. 総 括 試 験 指 揮 者 当 該 試 験 の 主 担 当 を 総 括 試 験 指 揮 者 とし, 試 験 進 行, 評 価 等 の 指 揮 をとる c. 試 験 評 価 者 当 該 試 験 の 主 担 当 副 を 試 験 評 価 者 とし, 以 下 の 業 務 を 行 う 1 試 験 の 準 備 関 連 との 調 整 必 要 な 書 類 の 収 集, 整 等 2 試 験 スケジュールの 調 整 当 該 施 設 内 の 調 整 会 議 により, 当 該 施 設 で 行 う 試 験 のスケジュール 確 認 を 行 い, 総 括 試 験 指 揮 者 の 承 認 を 得 る 試 験 の 進 捗 状 況 により,スケジュールの 変 更 等 を 行 う 場 合 で, 他 施 設 に 係 る 場 合 には, 関 係 する 施 設 との 調 整 も 行 う 3 総 括 試 験 指 揮 者 の 補 佐 4 試 験 結 果 の 評 価 試 験 結 果 の 速 報 に 基 づき, 評 価 を 行 う d. 統 括 当 直 試 験 実 施 に 関 わる 指 揮 を 行 うとともに, 異 常 発 生 時 に, 工 場 を 安 定 状 態 へ 移 行 するために, 必 要 な 保 安 に 係 る 指 揮 をとる e. 試 験 指 揮 者 ( 当 直 職 ) 化 学 試 験 については 総 括 試 験 指 揮 者 の 指 示 のもと,ウラン 試 験 及 びア クティブ 試 験 については 統 括 当 直 の 指 示 のもと, 試 験 手 順 書 に 基 づき, 担 当 建 屋 の 試 験 操 作 を 指 揮 し, 試 験 を 行 う 1 試 験 準 備 直 員 を 指 揮 し, 試 験 準 備 を 実 施 24

直 員 を 指 揮 し, 試 験 前 条 件 を 確 認 2 試 験 の 指 揮 直 員 を 指 揮 し, 試 験 を 行 う 3 試 験 進 行 状 況 の 把 握 試 験 結 果, 問 題 点 の 把 握 試 験 日 報 の 作 成 f. 試 験 担 当 者 直 員 を 試 験 担 当 者 とし, 試 験 指 揮 者 の 指 揮 の 下, 担 当 設 備 の 試 験 操 作 等 を 行 う g. 関 連 必 要 に 応 じて 試 験 の 支 援 を 行 う h. 技 術 支 援,AREVA NC,NDA,メーカ 総 括 試 験 指 揮 者 の 試 験 進 行 の 指 揮 に 従 い, 必 要 に 応 じて, 試 験 実 施 の 支 援 を 行 う また,メーカは, 総 括 試 験 指 揮 者 の 試 験 進 行 の 指 揮 に 従 い,データ 採 取 等 の 助 勢, 試 験 操 作 のうち 現 場 でのサンプリング 作 業 等 の 助 勢 を 行 う i. 核 燃 料 取 扱 主 任 者 (ウラン 試 験 以 降 ) 保 安 上 必 要 な 場 合 には, 総 括 責 任 者 に 対 し 指 示 を 行 う 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 試 験 運 転 の 実 施 体 制 を 図 5-3に 示 す 試 験 は, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書 に 基 づいて 行 う 原 則 交 替 勤 務 により 実 施 する 各 職 位 の 役 割 は 次 のとおりとする a. 統 括 責 任 者 当 該 試 験 の 主 担 当 を 統 括 責 任 者 とし, 試 験 及 びこれに 関 する 業 務 に 関 して 責 任 を 負 う b. 総 括 試 験 指 揮 者 当 該 試 験 の 主 担 当 を 総 括 試 験 指 揮 者 とし, 試 験 進 行, 評 価 等 の 指 揮 をとる c. 試 験 評 価 者 当 該 試 験 の 主 担 当 副 を 試 験 評 価 者 とし, 以 下 の 業 務 を 行 う 1 試 験 の 準 備 関 連 との 調 整 必 要 な 書 類 の 収 集, 整 等 2 試 験 スケジュールの 調 整 当 該 施 設 内 の 調 整 会 議 により, 当 該 施 設 で 行 う 試 験 のスケジュール 確 認 を 行 い, 総 括 試 験 指 揮 者 の 承 認 を 得 る 試 験 の 進 捗 状 況 により,スケジュールの 変 更 等 を 行 う 場 合 で, 他 施 25

3 総 括 試 験 指 揮 者 の 補 佐 4 試 験 結 果 の 評 価 試 験 結 果 の 速 報 に 基 づき, 評 価 を 行 う d. 運 転 責 任 者 運 転 を 運 転 責 任 者 とし 試 験 操 作 に 関 する 業 務 に 関 して 責 任 を 負 う e. 統 括 当 直 試 験 操 作 に 関 わる 指 揮 を 行 うとともに, 異 常 発 生 時 に, 工 場 を 安 定 状 態 へ 移 行 するために, 必 要 な 保 安 に 係 る 指 揮 をとる f. 操 作 指 揮 者 ( 当 直 職 ) 統 括 当 直 の 指 示 のもと, 試 験 手 順 書 に 基 づき, 担 当 建 屋 の 試 験 操 作 を 指 揮 し, 試 験 を 行 う 1 試 験 準 備 直 員 を 指 揮 し, 試 験 準 備 を 実 施 直 員 を 指 揮 し, 試 験 前 条 件 を 確 認 2 試 験 の 指 揮 直 員 を 指 揮 し, 試 験 操 作 を 行 う 3 試 験 進 行 状 況 の 把 握 試 験 結 果, 問 題 点 の 把 握 試 験 日 報 の 作 成 g. 操 作 担 当 者 直 員 を 操 作 担 当 者 とし, 操 作 指 揮 者 の 指 揮 の 下, 担 当 設 備 の 試 験 操 作 等 を 行 う h. 関 連 必 要 に 応 じて 試 験 の 支 援 を 行 う i. JAEA,AREVA NC,NDA,メーカ 総 括 試 験 指 揮 者 の 試 験 進 行 の 指 揮 に 従 い, 必 要 に 応 じて, 試 験 実 施 の 支 援 を 行 う また,メーカは, 総 括 試 験 指 揮 者 の 試 験 進 行 の 指 揮 に 従 い,データ 採 取 等 の 助 勢, 試 験 操 作 のうち 現 場 でのサンプリング 作 業 等 の 助 勢 を 行 う j. 核 燃 料 取 扱 主 任 者 保 安 上 必 要 な 場 合 には, 総 括 責 任 者 に 対 し 指 示 を 行 う 6.2.2.4 試 験 評 価 主 担 当 は, 関 連 の 協 力 の 下, 試 験 結 果 の 解 析 評 価 を 行 う 工 場 全 体 に 跨 る 試 験 については, 平 成 23 年 10 月 13 日 までは 技 術 技 術 ( 技 術 26

技 術 グループ)も, 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 は 運 営 生 産 も, 参 画 する また, 先 行 施 設 運 転 経 験 のある AREVA NC,NDA 等 の 技 術 支 援 を 受 ける 主 担 当 は, 解 析 評 価 の 結 果, 改 造 や 試 験 計 画 上 の 大 幅 な 変 更 の 必 要 が 生 じた 場 合, 重 要 度 に 応 じて 処 を 行 う その 処 方 法 は,7 項 不 適 合 等 の 取 扱 い に 示 す 解 析 評 価 のフローを 図 6-1 及 び 図 6-2に 示 す 6.2.2.5 報 告 書 の 作 成 ( 図 4-4-1 及 び 図 4-4-2 参 照 ) 試 験 個 別 報 告 書 は, 主 担 当 が 作 成 し, 関 係 署 等 の 照 査 を 受 ける 試 験 個 別 報 告 書 は 各 試 験 種 別 毎 に 作 成 し, 試 験 結 果 とその 評 価, 収 集 されたデ ータとその 分 析 の 要 約, 不 適 合 等 とその 対 策 ( 運 転 要 領 書 等 への 反 映 も 含 む), 対 策 の 妥 当 性 を 記 載 する 試 験 全 体 報 告 書 は, 平 成 23 年 10 月 13 日 までは 技 術 技 術 ( 技 術 技 術 グループ)が, 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 は 運 営 生 産 が, 主 担 当 及 び 関 連 の 協 力 の 下, 作 成 し, 関 係 署 等 の 照 査 を 受 ける 試 験 全 体 報 告 書 は 各 試 験 ステップ 毎 に 作 成 し, 試 験 結 果 の 概 要 とその 評 価, 主 要 な 不 適 合 等 とその 対 策, 対 策 の 妥 当 性 並 びに 次 ステップの 試 験 運 転 また はしゅん 工 後 の 安 全 性 にかかる 説 明 を 記 載 する 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 6.2.2.6 次 の 試 験 ステップへの 移 行 条 件 及 び 試 験 運 転 の 終 了 条 件 の 確 認 再 処 工 場 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 )は,5.5 次 の 試 験 ステップへの 移 行 条 件 及 び 試 験 運 転 の 終 了 条 件 について,5.5.1 通 水 作 動 試 験 から 化 学 試 験 への 移 行 条 件,5.5.2 化 学 試 験 からウラン 試 験 への 移 行 条 件,5.5.3 ウ ラン 試 験 からアクティブ 試 験 への 移 行 条 件 及 び 5.5.4 試 験 運 転 の 終 了 条 件 を 確 認 する ホールドポイントとしての 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 審 査 の 結 果, 必 要 な 場 合 には 再 試 験 等 を 行 う 6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 試 験 計 画 書, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書, 試 験 報 告 書 ( 全 体 及 び 個 別 ), 次 の 試 験 ステップへの 移 行 条 件, 試 験 運 転 の 終 了 条 件, 不 適 合 の 対 応, 教 育 訓 練 の 全 体 計 画 個 別 計 画 及 び 仮 設 備 の 計 画 等 の 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 を 以 下 に 示 す a. 審 査 事 項 提 出 署 は, 承 認 権 限 を 有 する ( 表 4-1 参 照 )の 承 認 を 得 27

b. 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 当 該 事 項 を 保 安 の 観 点 から 審 査 する ため, 必 要 に 応 じて 当 該 事 項 の 審 査 事 項 提 出 署 への 資 料 要 求, 現 場 確 認 等 を 行 う また, 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 試 験 運 転 に 係 る 重 要 な 事 項 等 で, 保 安 の 観 点 から 審 査 するため 必 要 と 判 断 した 事 項 につ いては, 海 外 再 処 工 場 の 運 転 経 験 を 有 する AREVA NC,NDA へ 意 見 照 会 を 行 う c. 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 保 安 に 係 る 活 動 を 監 督 する 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 指 示 を 仰 いだ 上 で, 審 査 結 果 を 文 書 として 審 査 事 項 提 出 署 へ 通 知 する d. 審 査 事 項 提 出 署 は 審 査 結 果 により 必 要 な 是 正 を 行 った 後, 承 認 権 限 を 有 する の 承 認 を 得 る また, 回 答 が 必 要 な 場 合 には, 文 書 にて 保 安 監 査 ( 品 質 )へ 回 答 を 行 う e. このうち 再 処 事 業 の 承 認 が 必 要 な 事 項 を 再 処 事 業 へ 上 申 す る 際, 核 燃 料 取 扱 主 任 者 は, 保 安 上 必 要 な 場 合 には 再 処 事 業 へ 指 示 を 行 う f. 再 処 事 業 は, 再 処 事 業 の 安 全 性 信 頼 性 確 保 に 資 するため, 試 験 運 転 に 係 る 重 要 な 事 項 について, 再 処 安 全 委 員 会 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 再 処 安 全 委 員 会 )に 諮 問 する 再 処 事 業 は, 核 燃 料 取 扱 主 任 者 ( 核 燃 料 取 扱 主 任 者 有 資 格 者 )の 意 見 及 び 再 処 安 全 委 員 会 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 再 処 安 全 委 員 会 )の 審 議 結 果 を 尊 重 した 上 で 判 断 を 行 う g. 保 安 監 査 ( 品 質 )は, 監 査 の 観 点 から 監 査 計 画 を 策 定 し, 技 術 審 査 した 事 項 が 的 確 に 実 施 されていることを 適 宜 検 証 するため, 安 全 上 重 要 な 施 設 に 係 る 試 験 項 目 から 任 意 に 選 定 した 試 験 に 立 会 う 等, 必 要 に 応 じて 現 場 での 確 認 を 行 うとともに, 試 験 結 果 等 の 記 録 を 確 認 する 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 試 験 計 画 書, 試 験 要 領 書, 試 験 手 順 書, 試 験 報 告 書 ( 全 体 及 び 個 別 ), 次 の 試 験 ステップへの 移 行 条 件, 試 験 運 転 の 終 了 条 件, 不 適 合 の 対 応, 教 育 訓 練 の 全 体 計 画 個 別 計 画 及 び 仮 設 備 の 計 画 等 の 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 を 以 下 に 示 す a. 審 査 事 項 提 出 署 は, 承 認 権 限 を 有 する ( 表 4-2 参 照 )の 承 認 を 得 るために 試 験 運 転 の 保 安 に 係 る 事 項 を 再 処 工 場 とは 独 立 した 門 であ る 安 全 へ 文 書 として 提 出 する b. 安 全 は, 当 該 事 項 を 保 安 の 観 点 から 審 査 するため, 必 要 に 応 じ 28

c. 安 全 は, 保 安 に 係 る 活 動 を 監 督 する 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 指 示 を 仰 いだ 上 で, 審 査 結 果 を 文 書 として 審 査 事 項 提 出 署 へ 通 知 する d. 審 査 事 項 提 出 署 は 審 査 結 果 により 必 要 な 是 正 を 行 った 後, 承 認 権 限 を 有 する の 承 認 を 得 る また, 回 答 が 必 要 な 場 合 には, 文 書 にて 安 全 へ 回 答 を 行 う e. このうち 再 処 事 業 の 承 認 が 必 要 な 事 項 を 再 処 事 業 へ 上 申 す る 際, 核 燃 料 取 扱 主 任 者 は, 保 安 上 必 要 な 場 合 には 再 処 事 業 へ 指 示 を 行 う f. 再 処 事 業 は, 再 処 事 業 の 安 全 性 信 頼 性 確 保 に 資 するため, 試 験 運 転 に 係 る 重 要 な 事 項 について, 再 処 安 全 委 員 会 に 諮 問 する 再 処 事 業 は, 核 燃 料 取 扱 主 任 者 の 意 見 及 び 再 処 安 全 委 員 会 の 審 議 結 果 を 尊 重 した 上 で 判 断 を 行 う g. 安 全 は, 監 査 の 観 点 から 監 査 計 画 を 策 定 し, 技 術 審 査 した 事 項 が 的 確 に 実 施 されていることを 適 宜 検 証 するため, 安 全 上 重 要 な 施 設 に 係 る 試 験 項 目 から 任 意 に 選 定 した 試 験 に 立 会 う 等, 必 要 に 応 じて 現 場 で の 確 認 を 行 うとともに, 試 験 結 果 等 の 記 録 を 確 認 する 29

7. 不 適 合 等 の 取 扱 い 7.1 不 適 合 事 項 の 取 扱 い( 図 6-1 及 び 図 6-2 参 照 ) 7.1.1 不 適 合 事 項 の 対 策 の 検 討 主 担 当 は, 試 験 運 転 中, 計 画 された 試 験,あるいは 機 器 及 びシステ ムに 不 適 合 事 項 が 生 じ, 他 の 試 験 に 対 して 多 大 な 影 響 を 及 ぼすおそれがある と 判 断 された 場 合 には, 速 やかに 当 該 試 験 を 中 止 する その 後, 主 担 当 は 不 適 合 の 原 因 を 究 明 し, 対 策 及 びその 水 平 展 開 の 対 象 を 検 討 する また, 主 担 当 は, 当 該 対 策 を 講 じた 場 合 に 以 前 に 完 了 している 試 験 を 無 効 とす べきかについても 検 討 する 主 担 当 がそれらを 無 効 と 判 断 した 場 合, 全 ての 必 要 な 試 験 を 再 度 行 い, 確 認 する 不 適 合 発 生 に 伴 う 改 造 計 画 等 の 対 策 及 びその 水 平 展 開 が 必 要 な 場 合, 主 担 当 は, 関 係 署 等 の 照 査 を 受 けた 上 で, 当 該 設 備 の 重 要 度 等 に 応 じた 処 を 行 う 主 担 当 は, 重 要 度 に 応 じ, 保 安 に 係 る 不 適 合 事 項 及 び 保 安 に 係 らない 不 適 合 事 項 に 分 類 し,そのうち 保 安 に 係 る 不 適 合 事 項 につ いては, 保 安 上 重 要 な 不 適 合 事 項 及 び それ 以 外 の 保 安 に 係 る 不 適 合 事 項 に 分 類 する その 分 類 及 び 根 拠 について, 平 成 23 年 10 月 13 日 まで は 保 安 監 査 ( 品 質 )の 確 認 を, 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 は 安 全 の 確 認 を 受 ける 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 7.1.2 不 適 合 事 項 の 主 担 当 は, 当 該 試 験 段 階 が 完 了 するまでに, 当 該 期 間 中 に 発 生 した 不 適 合 事 項 の 対 策 が 実 施 されたこと,あるいは 実 施 されていない 場 合 には, 次 ステップにおける 試 験 運 転 に 保 安 上 支 障 がないことを 確 認 する 平 成 23 年 10 月 13 日 までは 品 質 品 質 ( 品 質 品 質 グルー プリーダ)が, 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 は 品 質 保 証 品 質 保 証 が, 不 適 合 処 及 び 未 処 状 況 の 把 握 を 行 い, 対 策 処 状 況 を 確 実 にフォロー し, する 7.2 改 善 要 求 事 項 の 取 扱 い 7.2.1 改 善 要 求 事 項 の 対 策 の 検 討 主 担 当 は, 試 験 運 転 中 に 改 善 要 求 事 項 が 生 じた 場 合, 他 の 試 験, 設 備 に 対 する 影 響 度 合 を 評 価 し, 今 後 の 対 応 を 検 討 する また, 主 担 当 は, 改 善 要 求 事 項 への 対 応 により, 以 前 に 終 了 している 試 験 を 無 効 とすべきかに ついても 検 討 する 主 担 当 がそれらを 無 効 と 判 断 した 場 合, 全 ての 必 要 な 試 験 を 再 度 行 い, 確 認 する 改 善 要 求 の 発 生 に 伴 う 改 造 計 画 等 の 対 策 及 びその 水 平 展 開 が 必 要 な 場 合, 30

主 担 当 は, 関 係 署 等 の 照 査 を 受 けた 上 で, 当 該 設 備 の 重 要 度 等 に 応 じ た 処 を 行 う 主 担 当 は,7.1.1 不 適 合 事 項 の 対 策 の 検 討 で 示 した 重 要 度 分 類 の 考 え 方 に 基 づき 分 類 を 行 い,その 分 類 と 根 拠 について, 平 成 23 年 10 月 13 日 までは 保 安 監 査 ( 品 質 )の 確 認 を, 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 は 安 全 の 確 認 を 受 ける 審 査, 承 認 手 続 について は,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 7.2.2 改 善 要 求 事 項 の 主 担 当 は, 当 該 試 験 段 階 が 終 了 するまでに, 当 該 期 間 中 に 発 生 した 改 善 要 求 に 伴 う 対 策 が 行 われたこと,あるいは 行 われていない 場 合 には, 次 ステップにおける 試 験 運 転 に 支 障 がないことを 確 認 する 平 成 23 年 10 月 13 日 までは 品 質 品 質 ( 品 質 品 質 グループリー ダ)が, 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 は 品 質 保 証 品 質 保 証 が, 改 善 要 求 処 及 び 未 処 状 況 の 把 握 を 行 い, 対 応 状 況 を 確 実 にフォローし, す る 7.3 不 適 合 事 項 等 の 通 報 連 絡 不 適 合 事 項 等 が 発 生 し, 規 制 当 局 や 地 元 自 治 体 への 迅 速 な 連 絡 が 必 要 な 場 合 には, 再 処 事 業 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 )から 予 め 任 命 を 受 けてい る 通 報 連 絡 の 責 任 者 から 通 報 連 絡 を 行 う 以 上 の 手 続 きについて, 社 内 標 準 類 に 定 め, 行 う 31

8. 教 育 訓 練 8.1 教 育 訓 練 体 系 再 処 事 業 に 係 る 運 転 門, 保 修 門 及 び 放 射 線 門 の 要 員 の 教 育 訓 練 については, 知 識, 技 能 及 び 経 験 の 観 点 から 総 合 的 に 養 成 してきており, その 基 本 的 な 教 育 訓 練 体 系 を 図 7に, 教 育 訓 練 計 画 を 図 8に 示 す 試 験 運 転 においても,この 体 系 に 基 づき 教 育 訓 練 を 行 う 8.2 教 育 訓 練 計 画 の 立 案 及 び 実 施 平 成 23 年 10 月 13 日 までの 教 育 訓 練 計 画 の 立 案 及 び 実 施 について 以 下 に 示 す 試 験 要 員 等 に 必 要 な 知 識, 技 能 及 び 目 標 とする 到 達 レベル 及 び 教 育 訓 練 の 効 果 の 確 認 方 法 を 含 めた 教 育 訓 練 の 全 体 計 画 は, 品 質 教 育 が 関 連 と 調 整 の 上 策 定 し, 品 質 の 了 解 を 得 る なお, 化 学 試 験 開 始 時 においては, 建 設 試 運 転 事 務 所 では, 技 術 教 育 グループが 関 連 と 調 整 の 上 策 定 し, 建 設 試 運 転 事 務 所 の 了 解 を 得, また, 放 射 線 では, 放 射 線 内 各 が 策 定 し, 放 射 線 の 了 解 を 得 ていた 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 教 育 訓 練 の 個 別 計 画 は, 再 処 工 場 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 )においては, 運 転 ( 試 運 転 ) 及 び 保 修 の 各 が 策 定 する また, 放 射 線 においては, 放 射 線 各 が 策 定 する 承 認 手 続 については, 6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 運 転 ( 試 運 転 ), 保 修 及 び 放 射 線 の 各 は, 教 育 訓 練 計 画 に 基 づき 各 員 に 教 育 を 受 講 させ, 解 度 の 把 握 をした 上 で, 保 安 教 育 に 関 する 結 果 を 再 処 事 業 及 び 核 燃 料 取 扱 主 任 者 ( 核 燃 料 取 扱 主 任 者 有 資 格 者 )まで 報 告 する 運 転 ( 試 運 転 ), 保 修 及 び 放 射 線 の 各 は 各 員 の 教 育 結 果 を 記 録 し 保 存 する 平 成 23 年 10 月 14 日 以 降 の 教 育 訓 練 計 画 の 立 案 及 び 実 施 について 以 下 に 示 す 試 験 要 員 等 に 必 要 な 知 識, 技 能 及 び 目 標 とする 到 達 レベル 及 び 教 育 訓 練 の 効 果 の 確 認 方 法 を 含 めた 教 育 訓 練 の 全 体 計 画 は, 運 営 教 育 が 関 連 と 調 整 の 上 策 定 し, 運 営 の 了 解 を 得 る 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 32

教 育 訓 練 の 個 別 計 画 は, 再 処 工 場 においては, 運 転 の 統 括 当 直, 設 備 保 全, 共 用 施 設, 前 処 施 設, 化 学 処 施 設,ガラス 固 化 施 設 及 び 分 析 の 各 が 策 定 する また, 放 射 線 においては, 放 射 線 各 が 策 定 する 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す 運 転 の 統 括 当 直, 設 備 保 全, 共 用 施 設, 前 処 施 設, 化 学 処 施 設,ガラス 固 化 施 設, 分 析, 放 射 線 の 各 は, 教 育 訓 練 計 画 に 基 づき 各 員 に 教 育 を 受 講 させ, 解 度 の 把 握 をした 上 で, 保 安 教 育 に 関 する 結 果 を 再 処 事 業 及 び 核 燃 料 取 扱 主 任 者 まで 報 告 する 運 転 の 統 括 当 直, 設 備 保 全, 共 用 施 設, 前 処 施 設, 化 学 処 施 設,ガラス 固 化 施 設, 分 析, 放 射 線 の 各 は, 各 員 の 教 育 結 果 を 記 録 し 保 存 する 8.3 教 育 訓 練 内 容 教 育 訓 練 は, 運 転 要 員, 保 修 要 員, 放 射 線 要 員 及 び 運 転 門 の 技 術 員 について, 基 幹 要 員, 中 堅 要 員 及 び 一 般 要 員 に 区 分 し, 必 要 な 知 識 技 能 及 び 目 標 とする 到 達 レベルを 設 定 し, 教 育 訓 練 を 行 う 8.4 ウラン 試 験 開 始 以 降 における 技 能 及 び 技 術 の 認 定 について 再 処 工 場 ( 建 設 試 運 転 事 務 所 )の 運 転 要 員 を 対 象 とした 社 内 の 技 能 技 術 の 認 定 制 度 をしゅん 工 段 階 で 確 立 することを 目 指 して,ウラン 試 験 の 開 始 までに 試 行 的 制 度 の 導 入 を 図 るとともに,ウラン 試 験,アクティブ 試 験 及 び しゅん 工 の 各 ステップに 応 じて, 技 能 技 術 の 確 認 を 行 う 各 試 験 ステップ における 確 認 内 容 を 検 討 する 中 で, 制 度 の 見 直 しを 行 い,しゅん 工 でのより 効 果 的 な 制 度 の 構 築 を 図 る 認 定 にあたって 確 認 する 内 容 は, 以 下 のとおり である 運 転, に 共 通 な 基 礎 知 識 ( 再 処 工 場 の 概 要, 安 全 等 ) 運 転 に 必 要 な 設 計 操 作 に 関 する 知 識, 技 能 33

9. 試 験 運 転 上 の 条 件 及 び 制 限 9.1 試 験 運 転 における 核 的, 化 学 的 及 び 熱 的 制 限 段 階 的 に 実 施 する 試 験 運 転 においても, 事 業 指 定 申 請 書 等 で 設 定 された 核 的, 化 学 的 及 び 熱 的 制 限 値 は, 試 験 ステップとの 関 連 で 適 切 に する 必 要 がある 各 試 験 ステップに 応 じた の 概 要 について 表 5に 示 す 9.2 試 験 運 転 上 の 設 備 的 な 条 件 試 験 運 転 においては, 機 器 系 統 の 機 能 及 び 性 能 を 確 実 に 確 認 するため, あるいは 試 験 を 効 率 的 に 行 うため 必 要 に 応 じて 仮 設 備 を 設 けて 試 験 を 行 う 仮 設 備 は, 試 験 を 行 うために 必 要 となる 本 設 備 以 外 の 設 備 であり, 化 学 試 験 及 びウラン 試 験 時 のみ 一 時 的 に 設 置 されるものである 主 要 な 仮 設 備 の 概 要 を 図 9, 図 10に 示 す 主 担 当 は, 施 設 毎 に 設 置 する 仮 設 備 の 種 類 内 容, 設 置, 撤 去 計 画 等 の 仮 設 備 計 画 を 策 定 する 審 査, 承 認 手 続 については,6.2.2.7 試 験 運 転 に 係 る 事 項 の 審 査, 検 証 及 び 承 認 手 続 に 示 す また, 主 担 当 は, 仮 設 備 の 設 計 製 作 にあたっては, 関 係 法 令 を 遵 守 するとともに, 特 に,ウランを 取 扱 う 仮 設 備 については, 汚 染 の 拡 大 防 止 等 ができるようにする 仮 設 備 の 使 用 にあたっては, 試 験 要 領 書 等 に 9.1 試 験 運 転 における 核 的, 化 学 的 及 び 熱 的 制 限 に 示 す 制 限 を 含 めて 保 安 上 の 措 置 を 記 載 し, 試 験 運 転 に 従 事 するものにこれを 守 らせるとともに, 撤 去 にあ たっては, 撤 去 計 画 に 基 づいて 撤 去 し, 本 設 備 に 復 旧 するものとする な お, 総 合 確 認 試 験 前 には,ウラン 試 験 用 の 仮 設 備 を 撤 去 し, 槽 及 びセル 等 の 仮 閉 止 等 の 復 旧 を 行 うものとする 34

10. 安 全 対 策 10.1 再 処 工 場 特 有 の 安 全 対 策 試 験 運 転 全 体 に 係 る 安 全 対 策 を 以 下 に 示 す なお,ウラン 試 験 及 びアク ティブ 試 験 開 始 にあたっては, 施 設 毎 に 必 要 な 安 全 対 策 を 明 確 にするものと する 10.1.1 臨 界 防 止 化 学 試 験 及 びウラン 試 験 においては 臨 界 のおそれはない アクティブ 試 験 については, 機 器 が 形 状 寸 法 どおり 製 作 されていること, 臨 界 防 止 に 係 るインターロック, 安 全 保 護 系 の 作 動 確 認, 放 射 線 検 出 器 等 の 機 能 確 認 及 び 臨 界 警 報 装 置 の 作 動 確 認 が 終 了 していることが 必 要 であることから, 主 担 当 は,アクティブ 試 験 開 始 までに 以 上 の 項 目 が 終 了 していることを 確 認 する また,アクティブ 試 験 中 は, 核 的 制 限 値 に 係 るインターロックまたは 警 報 の 機 能 を 確 保 する 他, 核 的 制 限 値 が 設 定 されている 溶 液 の 移 送 操 作 につ いては, 所 定 の 施 錠 を 行 うことにより 臨 界 を 防 止 する 10.1.2 遮 へい 化 学 試 験 及 びウラン 試 験 において 外 放 射 線 による 有 意 な 被 ばくが 発 生 するようなことはない 総 合 確 認 試 験 までにセル 開 口 を 閉 止 することから, その 遮 へいが 設 計 どおり 据 え 付 けられていることを, 主 担 当 は,アクテ ィブ 試 験 開 始 までに 遮 へいに 係 る 寸 法 検 査 等 により 確 認 する 10.1.3 閉 じ 込 め 化 学 試 験 においては 放 射 性 物 質 の 閉 じ 込 めを 考 慮 する 必 要 はない ウラン 試 験 においては,ウランを 内 蔵 する 系 統 及 び 機 器 ( 仮 設 備 含 む) は, 原 則 として 密 閉 構 造 とし,ウラン 粉 末 の 輸 送 容 器 からの 取 り 出 し 等, 試 験 の 都 合 上 開 口 が 生 じる 場 合 は,グリーンハウスを 設 置 する 等, 汚 染 の 拡 大 防 止 を 図 るものとする また,ウラン 試 験 時 にウランを 使 用 する 建 屋 は, 建 屋 換 気 設 備 により 建 屋 内 の 負 圧 を 確 保 することとする アクティブ 試 験 においては, 気 体 廃 棄 物 の 廃 棄 施 設 や 漏 えい 液 を 回 収 す るための 系 統 等, 閉 じ 込 めに 係 る 機 能 はしゅん 工 時 と 同 等 とする 10.1.4 火 災 及 び 爆 発 の 防 止 化 学 試 験 及 びウラン 試 験 においては, 火 災 及 び 爆 発 防 止 の 観 点 で 考 慮 す べき 事 象 に 対 して 適 切 な 対 応 をとるために, 主 担 当 は, 有 機 溶 媒 の 火 災 防 止 のための 化 学 的 制 限 値,TBP 等 の 錯 体 の 急 激 な 分 解 反 応 防 止 のための 熱 的 制 限 値 及 び 還 元 用 ガスの 水 素 爆 発 の 防 止 のための 化 学 的 制 限 値 に 関 連 するインターロックの 作 動 確 認, 安 全 保 護 系 の 作 動 確 認 を, 当 該 機 能 が 必 35

要 となる 化 学 試 験 開 始 までに 行 う また, 火 災 検 出 装 置 及 び 消 火 装 置 の 機 能 確 認 を 当 該 機 能 が 必 要 となる 化 学 試 験 開 始 までに 行 う アクティブ 試 験 においては, 上 記 に 加 え, 放 射 線 分 解 により 発 生 する 水 素 の 爆 発 を 防 止 するための 水 素 掃 気 機 能 及 び 火 災 発 生 時 に 閉 じ 込 め 機 能 を 維 持 するための 建 屋 給 気 閉 止 ダンパの 作 動 が 必 要 であることから, 主 担 当 はそれらの 確 認 をアクティブ 試 験 開 始 までに 行 う 10.1.5 崩 壊 熱 除 去 化 学 試 験 及 びウラン 試 験 においては 崩 壊 熱 除 去 を 考 慮 する 必 要 はない アクティブ 試 験 においては,ウラン プルトニウム 混 合 酸 化 物 貯 蔵 建 屋 の 換 気 設 備 による 冷 却 機 能,ガラス 固 化 体 貯 蔵 設 備 の 冷 却 機 能, 安 全 冷 却 設 備 の 冷 却 機 能 等 の 確 認 が 終 了 していることが 必 要 であることから, 主 担 当 は それらの 確 認 をアクティブ 試 験 開 始 までに 行 う 10.2 一 般 作 業 安 全 10.1 再 処 工 場 特 有 の 安 全 対 策 に 示 した 再 処 工 場 特 有 の 安 全 確 保 を 維 持 する 目 的 も 含 め, 以 下 の 一 般 作 業 安 全 対 策 を 講 ずる 10.2.1 誤 操 作 に 関 する 安 全 対 策 主 担 当 は, 誤 操 作 を 防 止 するために 以 下 の 対 策 を 講 じる (1) 試 験 を 開 始 する 前 に 従 業 員 に 十 分 教 育 を 行 い,その 計 画 目 的 を 徹 底 する (2) 試 験 手 順 書 及 び 運 転 手 順 書 に 従 い 操 作 を 行 う (3) 定 期 的 に 巡 視 点 検 を 行 うとともに 十 分 な 引 継 ぎを 行 う (4) 誤 操 作 によって 重 大 な 事 故 が 発 生 するようなところは 施 錠 またはそれに 準 じる 措 置 を 行 う 10.2.2 故 障 等 に 関 する 安 全 対 策 主 担 当 は, 機 器 等 が 試 験 運 転 遂 行 に 支 障 のないように 必 要 な 保 修 を 行 う 万 一 異 常 兆 候 が 見 られた 場 合 には, 異 常 時 対 応 手 順 等 に 従 った 措 置 を 行 うとともに, 故 障 が 発 生 した 場 合 には, 直 ちにその 原 因 を 調 べ, 必 要 があ れば 試 験 を 中 止 してその 対 策 を 講 じ, 安 全 を 確 認 した 上 で 試 験 を 再 開 する 10.2.3 化 学 薬 品 の 取 扱 い( 表 6 参 照 ) 主 担 当 は, 化 学 薬 品 を 取 扱 う 場 合,その 性 状, 危 険 性 に 応 じ 必 要 な 装 備 をするとともに 取 扱 い 事 項 を 遵 守 するものとする また, 仮 設 備 を 用 い て 化 学 薬 品 を 取 扱 う 場 合 は, 取 扱 う 薬 品 の 性 状 に 応 じた 処 置 対 策 を 講 じる とともに, 所 要 の 装 備 をして 取 扱 うものとする 36