群 教 セ G09-02 平 26.254 集 英 語 - 中 聞 いたり 読 んだりして 得 た 情 報 に 対 して 質 問 や 応 答 ができる 生 徒 の 育 成 複 数 の 技 能 を 結 び 付 けた 指 導 を 通 して 特 別 研 修 員 福 田 守 宏 Ⅰ 研 究 テーマ 設 定 の 理 由 現 行 の 中 学 校 学 習 指 導 要 領 外 国 語 の 改 訂 の 趣 旨 に 聞 くこと や 読 むこと を 通 じて 得 た 知 識 等 につ いて 自 らの 体 験 や 考 えなどと 結 び 付 けながら 活 用 し 話 すこと や 書 くこと を 通 じて 発 信 すること が 可 能 となるよう 4 技 能 を 総 合 的 に 育 成 する 指 導 を 充 実 する とあり 4 技 能 をバランス 良 く 伸 ばすこと が 求 められている 本 校 生 徒 の 実 態 をみると 情 報 を 受 信 するための 技 能 聞 くこと 読 むこと について 得 意 と 感 じて いる 生 徒 は 学 級 の63%であった 一 方 で 情 報 を 発 信 するための 技 能 話 すこと 書 くこと を 苦 手 とし ている 生 徒 は 学 級 に60%いた このような 実 態 を 踏 まえ 生 徒 が 得 意 とする 技 能 と そうでない 技 能 を 結 び 付 けた 授 業 を 行 えば 得 意 と 感 じていない 技 能 を 伸 ばすことができると 考 えた 具 体 的 には 聞 いて 書 いて 話 す 聞 いて 話 して 書 く といった 授 業 展 開 を 繰 り 返 すことで 受 信 する 力 と 発 信 する 力 を 相 乗 的 に 伸 ばしたい Ⅱ 研 究 内 容 1 研 究 構 想 図 目 指 す 生 徒 像 聞 いたり 読 んだりして 得 た 情 報 に 対 して 質 問 や 応 答 ができる 聞 いたり 読 んだりして 得 た 情 報 を 英 語 で 書 くことができる 手 立 て3 書 く 話 す 学 習 活 動 を 通 しての 思 考 判 断 OUTPUT 友 達 の 会 話 を 聞 いて 得 た 情 報 を 伝 える 手 立 て2 聞 く 話 す 会 話 活 動 を 通 してのINPUT OUTPUT 情 報 収 集 3 人 組 でのサイコロトーク パタンプラクティス 聞 いてメモを 取 る 手 立 て1 聞 く 話 す 帯 活 動 を 通 して 基 本 文 基 本 単 語 のINPUT 3 人 組 で 基 本 文 を 繰 り 返 し 言 う(Speaking Drill) 語 彙 力 を 身 に 付 ける(Bingo) 生 徒 の 実 態 63%の 生 徒 が 情 報 を 受 信 するための 技 能 聞 くこと 読 むこと を 得 意 と 感 じている 60%の 生 徒 が 情 報 を 発 信 するための 技 能 話 すこと 書 くこと を 苦 手 と 感 じている 2 授 業 改 善 に 向 けた 手 立 て (1) 帯 活 動 の 充 実 (Input) 1Speaking Drill 生 徒 に 身 に 付 けて 欲 しい 基 本 文 を 友 達 とペアになり 言 い 合 う 活 動 に 取 り 組 む 英 語 を 聞 いて そ - 1 -
のままリピートする 日 本 語 の 意 味 を 聞 いて 英 語 を 言 う 英 語 を 言 ってもらい 日 本 語 の 意 味 を 言 う といった 活 動 を 自 分 で 選 択 してから 行 う 3 人 組 で 取 り 組 むことで 一 人 は 友 達 のペア 活 動 を 聞 く 機 会 を 設 定 できる 2Bingo その 単 元 で 使 われる 新 出 単 語 の 定 着 をねらい 毎 授 業 取 り 組 む 教 師 の 発 音 に 続 いて 生 徒 も 発 音 を してから 単 語 をチェックすることで 音 と 単 語 の 綴 りを 一 致 させることができる (2) 会 話 活 動 の 充 実 (Input Output) 1サイコロトーク 帯 活 動 の3 人 組 を 活 用 し サイコロの 出 目 に 応 じて 友 達 に 質 問 をし 会 話 を 続 ける 活 動 に 取 り 組 む 3 人 組 の 形 態 であるため ペアの 会 話 内 容 をチェックさせることができる 会 話 活 動 後 に 文 法 的 な 間 違 いを 指 摘 する 生 徒 もいた 23 人 組 での 会 話 活 動 本 時 の 身 に 付 けさせたい 表 現 を 用 いた 会 話 活 動 に3 人 組 で 取 り 組 む 発 話 をせず 聞 いている 生 徒 は 会 話 内 容 に 注 意 して 聞 き 取 り メモを 取 る そのメモが その 後 の 書 く 活 動 の 資 料 となる また 会 話 を 聞 いて その 内 容 についての 質 問 を 考 え 疑 問 文 を 書 く さらに その 質 問 を 友 達 に 投 げかけ 書 く 活 動 のための 情 報 量 を 増 やす 活 動 も 必 要 に 応 じて 取 り 入 れた (3) 話 す 書 く 活 動 の 充 実 ( 思 考 判 断 Output) 友 達 の 会 話 活 動 を 聞 きながら 取 ったメモの 内 容 を 話 したり 書 いたりして 情 報 を 伝 える 活 動 に 取 り 組 む 話 す 内 容 や 書 く 内 容 を より 充 実 したものにするために 聞 き 取 りメモをした 内 容 についてじっ くりと 見 直 し 考 え その 内 容 に 即 した 質 問 を 考 え 書 き 出 す その 後 の 会 話 活 動 の 中 で その 質 問 を 用 いて 問 答 することで 更 に 情 報 量 を 増 やし その 後 の 話 す 内 容 書 く 内 容 を 充 実 させることができる Ⅲ 研 究 のまとめ 1 成 果 生 徒 は 得 意 意 識 を 持 つた 技 能 を 活 用 する 活 動 から 入 ることで 英 語 に 苦 手 意 識 を 持 っている 生 徒 に も 抵 抗 が 少 なく 授 業 に 入 ることができた 単 に 話 して 終 わりではなく 書 くことまでつなげること で 話 しているだけでは 気 付 くことができない 間 違 いに 気 付 くことができていた 3 人 組 の 活 動 にしたことで 2 人 組 の 時 にはできなかった 友 達 の 会 話 を 聞 く 機 会 を 作 ることが できた 書 いたことを 話 す という 学 習 活 動 では 英 語 学 習 の 初 歩 段 階 にある1 年 生 にとっては 会 話 活 動 に 自 信 を 持 って 取 り 組 むことにつなげることができた 2 課 題 会 話 や 書 く 活 動 では 質 よりも 量 を 求 めてしまった 1 年 生 という 実 態 と 会 話 や 作 文 の 質 のバラ ンスを 考 えた 授 業 作 りが 必 要 であった 複 数 の 技 能 を 一 時 間 の 授 業 に 取 り 入 れることで 一 つ 一 つの 活 動 にじっくり 時 間 をかけることがで きないこともあった たことで 思 考 過 程 を 意 識 した 説 明 をすることができたが 3 提 言 小 学 校 段 階 で 音 声 中 心 の 外 国 語 活 動 に 慣 れ 親 しんできた 生 徒 達 にとって 聞 く ことから 学 習 活 動 が 展 開 されることは 英 語 学 習 に 苦 手 意 識 のある 生 徒 にとっても 抵 抗 感 を 低 減 することができた 聞 いた 情 報 に 対 して 応 答 や 質 問 をする 際 英 語 に 書 き 出 してから 会 話 をすることで 受 信 した 情 報 に 対 してどのように 応 答 するべきかを 思 考 する 練 習 になる 英 語 の 学 習 段 階 に 応 じて 英 語 で 書 き 出 すことを 徐 々に 少 なくすることで 即 時 的 に 応 答 する 能 力 が 付 いてくると 考 える - 2 -
実 践 1 1 単 元 名 Unit 3 はじめまして ブラウン 先 生 ( 第 1 学 年 1 学 期 ) 2 本 単 元 及 び 本 時 について 本 題 材 は アメリカ 出 身 のブラウン 先 生 が 初 めて 授 業 を 行 う 場 面 である JTEの 田 中 先 生 が 既 習 事 項 である This is ~ やShe is ~の 表 現 を 用 いて 紹 介 をした 後 ブラウン 先 生 がlike, play 等 の 一 般 動 詞 を 用 いて 自 己 紹 介 をする その 後 生 徒 は Do you ~?を 用 いてブラウン 先 生 に 質 問 をする 設 定 になっ ている 生 徒 にとっては 新 しい 先 生 がやってきて 英 語 で 質 問 をするという 場 面 は 自 然 な 設 定 であり 同 じような 活 動 を 小 学 校 の 英 語 活 動 や 中 学 校 での 最 初 のALTとの 授 業 でも 経 験 している 既 習 事 項 として be 動 詞 を 学 習 し その 肯 定 文 否 定 文 疑 問 文 とその 答 え 方 に 慣 れてきているところ である この 題 材 で 初 めて 一 般 動 詞 が 扱 われ その 肯 定 文 や 否 定 文 疑 問 文 と 答 え 方 を 学 習 することで その 後 の 題 材 で 行 われる 口 頭 でのインタビュー 活 動 等 の 言 語 活 動 に 大 変 有 用 である また 一 般 動 詞 を 学 習 することで 興 味 や 関 心 のあることに 言 及 する 自 己 紹 介 にまで 発 展 させていくことができる 本 時 では 教 科 書 の 設 定 と 同 じような 自 己 紹 介 を 聞 く その 内 容 について 問 答 する という 流 れを 会 話 の 自 然 な 流 れに 沿 ってできることをねらいとした 3 授 業 の 実 際 本 時 は 友 達 の 興 味 関 心 のあることについての 発 表 に 対 して 自 然 な 流 れの 中 で 質 問 をしたり 反 応 したりすることができる ことをねらいとした 使 用 技 能 の 流 れは 聞 く 書 く 話 す となる 帯 活 動 後 のサイコロトークを その 後 の 会 話 活 動 の 練 習 とできるように 関 連 させた サイコロトークでは Do you ~?や Are you ~?の 疑 問 文 に 慣 れることを 目 指 した 答 える 側 は 単 にYes, Noで 終 わるだけ ではなく 更 に 一 言 加 えたり 答 えに 詰 まってしまった 時 の 表 現 Let's see.なども 自 然 に 使 えるようにす るため 事 前 にALTとの 例 示 やヒントを 示 したワークシートを 用 意 した 3 人 組 で 行 うことで 一 人 の 生 徒 は 友 達 の 会 話 活 動 を 聞 く 機 会 を 得 ることができる 落 ち 着 いて 友 達 の 会 話 活 動 を 観 察 することで 改 善 点 に 気 付 き 自 分 の 会 話 で 改 善 しようとすることができる サイコロトーク Do you~?や Are you~?の 疑 問 文 とその 答 え 方 に 慣 れる サイコロの 出 目 に 応 じて 動 詞 が 指 定 され 質 問 する 内 容 が 決 まる 何 を 質 問 したらよいのか 分 からず 会 話 が 止 まってしまう 生 徒 への 支 援 となる 3 人 組 で 行 う サイコロを 振 り 質 問 する 生 徒 質 問 に 答 える 生 徒 友 達 の 会 話 を 聞 き 評 価 する 生 徒 の 役 割 をそれぞれが 担 当 する( 図 1) S1: 1 が 出 た! Are you good at soccer? S2: No, I am not.. S3 S1: 3 が 出 た! Do you like blue? S2: え~と~ Yes, I do. I like blue. S1: 4 が 出 た! Do you play the piano? S2: Let's see. No, I don't. I don't play the piano. 3 回 質 問 と 答 えが 言 えていたから 評 価 は A だね 図 1 サイコロトークの 様 子 T: Yes / No だけではなく もう1 文 加 えられる とよいね! T: 答 えに 詰 まってしまったら Let's see.なんて 言 えるとよいね! - 3 -
S1 自 己 紹 介 を 発 表 ( 図 2) Hello everyone. I'm Ichiro. I'm from Hishimachi. I like fishing. I play tennis. I like baseball, too. S2 自 己 紹 介 を 聞 きメモ from 菱 町 like 釣 り play テニス その 他 野 球 も 好 き 図 2 自 己 紹 介 の 発 表 S2 メモを 見 直 し 質 問 を 考 え 書 く( 図 3) 野 球 が 好 きみたいだけど 一 郎 くんは 野 球 をするのかな? Do you play baseball? テニスは 得 意 なのかも 聞 いてみよう Are you good at tennis? 図 3 メモを 見 直 し 質 問 を 考 える 図 4 考 えた 質 問 で 会 話 活 動 S1, S2 スピーチから 内 容 に 付 いての 問 答 へ( 図 4) S1: Hello everyone. I'm Ichiro. I'm from Hishimachi. I like fishing. I play tennis. I like baseball, too. S2: Do you play baseball? S1: Yes, I do. I play baseball. 事 前 に 準 備 したため S2: Are you good at tennis? 会 話 がスムーズに S1: Yes, I am. I am good at tennis. 進 められた 最 後 に 行 った 会 話 活 動 を 思 い 出 し 英 語 に 書 き 出 す 活 動 友 達 の 自 己 紹 介 を 聞 き そのスピーチに 対 して 自 分 がどの 様 な 質 問 をしたら どんな 答 えが 返 っ て 来 たのかを 想 起 し 英 語 で 書 き 出 した( 図 5) 話 して 終 わりではなく 自 分 が 実 際 に 発 した 言 葉 友 達 から 聞 いた 答 えを 思 い 出 し 英 語 に 書 き 出 す ことで 自 分 の 会 話 の 確 認 ができる 書 き 出 したワ ークシート( 図 6)を 添 削 し 返 却 することで 間 違 いに 気 付 くことができた 図 5 会 話 を 振 り 返 る 図 6 生 徒 のワークシート 4 考 察 本 時 の 展 開 として 聞 く 書 く 話 す 書 く という 順 で 技 能 の 活 用 場 面 を 入 れた 1 年 生 の 現 時 点 では 聞 いたことに 即 時 的 に 反 応 し 質 問 をすることはかなり 難 しい そのため 一 度 メモを 取 りな がら 聞 き 取 り 質 問 したいことをじっくりと 考 え 質 問 を 英 語 で 書 いてから 再 度 スピーチを 聞 いて その 内 容 について 質 問 する 会 話 活 動 を 入 れた 生 徒 たちは 一 度 書 き 出 し 教 師 に 確 認 してもらった 疑 問 文 で あるため その 後 の 会 話 活 動 で 自 信 を 持 って 発 話 できていた また 授 業 冒 頭 のサイコロトークで 質 問 にすぐに 応 じることと Yes, Noの 後 で 更 に 一 言 付 け 加 えることを 意 識 させたため 最 後 の 会 話 活 動 でも それを 生 かせている 生 徒 がいた また be 動 詞 の 疑 問 文 一 般 動 詞 の 疑 問 文 を 混 在 させた 内 容 にしてあっ たため be 動 詞 と 一 般 動 詞 の 疑 問 文 の 答 え 方 にも 注 意 を 払 いながら 会 話 をする 様 子 が 見 られた しかし 今 回 の 授 業 では 質 問 を 考 える 際 にどのような 目 的 で 質 問 を 考 えるのか どのような 質 問 がよいかなど ポイントの 捉 えが 甘 かったため 質 問 内 容 の 質 的 な 向 上 が 今 後 の 課 題 である 以 上 のことから 会 話 活 動 の 前 に 話 す 内 容 をじっくりと 考 え 書 き 出 す 時 間 を 確 保 することが 英 語 学 習 の 初 歩 段 階 にある 生 徒 にとって その 後 の 会 話 に 自 信 を 持 って 取 り 組 む 一 助 となると 考 えられる - 4 -
実 践 2 1 単 元 名 Unit 6 ( 第 1 学 年 2 学 期 ) 2 本 単 元 及 び 本 時 について 本 題 材 は ベッキーが 写 真 を 見 せながら 自 分 の 祖 母 のことを 紹 介 する 場 面 である 紹 介 の 後 ブラウン 先 生 がベッキーの 祖 母 についての 質 問 をし それにベッキーが 答 える そして 更 に 祖 母 の 好 きなことに ついての 詳 しい 情 報 が 述 べられる 内 容 である 本 単 元 の 新 出 言 語 材 料 は 三 人 称 である 生 徒 は 自 分 のこ と 話 している 相 手 のことについて 表 現 することに 十 分 に 慣 れてきている 家 族 や 友 達 好 きなスポーツ 選 手 有 名 人 等 を 誰 かに 紹 介 したり 今 まで 以 上 に 話 題 を 広 げたりできるようになるという 点 で 三 人 称 を 学 習 する 意 義 は 大 きい しかし 自 分 ( 一 人 称 ) 話 している 相 手 ( 二 人 称 ) 話 題 になっている 人 物 ( 三 人 称 )について 人 称 という 概 念 が 生 徒 にとっては 不 慣 れであり 理 解 に 時 間 を 要 すると 考 えられる そ のため 今 までの 授 業 で 取 り 組 んできた3 人 組 での 活 動 を 取 り 入 れ 三 人 称 の 理 解 を 深 めたい 本 時 は 友 達 のインタビュー 活 動 を 聞 きながらメモをとり その 内 容 を 基 にして 友 達 の 紹 介 文 を 書 く その 紹 介 文 を 更 に 詳 しくするための 情 報 を 得 るために 質 問 を 考 え 英 語 で 書 き 出 す その 質 問 を 使 って 会 話 活 動 に 取 り 組 み 情 報 を 得 る その 情 報 を 友 達 紹 介 文 に 書 き 加 えることで 紹 介 文 の 内 容 をより 充 実 させ ることができる 聞 くこと 話 すことで 得 た 情 報 を 書 くことにつなげることで 複 数 の 技 能 を 高 めていく ことをねらいとした 授 業 である 3 授 業 の 実 際 人 称 の 違 いが 分 かる 会 話 活 動 を 工 夫 することで 既 習 事 項 である 一 人 称 二 人 称 から 新 出 の 三 人 称 へ とつながりを 持 って 理 解 を 深 められるように 意 図 的 に 全 ての 人 称 を 使 う 場 面 を 設 定 した 与 えられた 動 詞 を 用 いて 自 分 自 身 のことを 相 手 に 伝 える( 一 人 称 ) 伝 えられた 内 容 を 相 手 に 確 認 する( 二 人 称 ) 確 認 できた 内 容 をもう 一 人 の 友 達 に 伝 える( 三 人 称 ) 伝 えられた 内 容 のメモをとる メモを 基 にして 友 達 の 紹 介 文 を 書 く この 活 動 は3 人 組 で 取 り 組 む 伝 えてもらった 情 報 からでは 4 文 程 度 の 紹 介 文 しか 書 く ことができない その 紹 介 文 を 更 に 詳 しくするために 質 問 を 考 え 会 話 活 動 を 通 して 情 報 を 得 る 使 用 する 技 能 の 流 れは 話 す 聞 く 話 す 書 く 話 す 書 く となっている 人 称 の 理 解 書 くための 情 報 を 得 る 活 動 選 んだカードはlike 選 んだカードに 書 かれている 動 詞 を 用 いて 自 分 の S1 S2: I like tennis. 情 報 を 伝 える( 一 人 称 ) S2 S1: You like tennis. 聞 いた 情 報 を 確 認 する( 二 人 称 ) S2 S3: She likes tennis. もう1 人 の 友 達 に 情 報 を 伝 える( 三 人 称 ) S3は 聞 きながらメモをとる 使 われた 動 詞 内 容 のメモ 1 like tennis 2 live Nakamachi 3 have a dog 4 play the piano 聞 き 取 った 情 報 を 基 に 友 達 の 紹 介 文 を 書 く( 図 8) 1 2 3 4 This is my friend ( Sakura ). She likes tennis. She lives in Nakamachi. She has a dog. She plays the piano. - 5 - S 1 図 8 生 徒 作 品 図 7 S 2 活 動 の 様 子 S 3 T: 動 詞 にはsが 付 くことに 気 を 付 けよう studyの 様 な 不 規 則 な 変 化 もあります * 三 人 称 であることの 意 識 を もたせる 助 言
友 達 の 紹 介 文 を 更 に 詳 しくするために T: この 紹 介 文 を 更 に 詳 しい 文 章 にしよ う そのために 必 要 な 情 報 を 得 るための 質 問 を 考 えて 書 いて みよう This is my friend ( Sakura ). 1 She likes tennis. 2 She lives in Nakamachi. 3 She has a dog. 4 She plays the piano. S3: 犬 を 飼 っているみたいだけど 猫 は 好 きか 聞 いてみよう 新 しいテニスラケット 欲 しいかな? Q1 Does she like cats? Q2 Does she want a new racket? Q3 Does she like English? 質 問 をして 更 に 情 報 を 得 る( 図 9) S3 S1: Does she like cats? S1 S2: Do you like cats? S2 S1: No, I don't. I don't like cats. S1 S3: She doesn't like cats. S3は 聞 いた 情 報 のメモをとる 5 Does she like cats? No 6 Does she want a new racket? Yes 7 Does she like English? Yes 実 践 1で 学 んだ Yes, Noの 答 えに 更 に 一 文 加 えることができた 生 徒 もいた S 1 S 2 S 3 図 9 紹 介 文 を 詳 しくするための 情 報 を 得 る 紹 介 文 の 完 成 This is my friend ( Sakura ). 1 2 3 4 5 6 She likes tennis. She lives in Nakamachi. She has a dog. She plays the piano. She doesn't like cats. She wants a new racket. 質 問 を 通 して 新 しい 情 報 を 得 たことで 更 に 内 容 を 充 実 させ ることができる 文 を 3 文 書 き 加 えること ができた 7 She likes English. 図 10 生 徒 作 品 4 考 察 本 時 の 展 開 は 話 す 聞 く 話 す 書 く 話 す 書 く という 順 で 技 能 の 活 用 場 面 を 取 り 入 れ た 最 初 の 活 動 の 中 で 一 人 称 で 伝 え 二 人 称 で 確 認 し 三 人 称 で 伝 える3 人 組 の 活 動 を 入 れたことで 人 称 の 違 いによって 動 詞 の 変 化 に 注 目 できるようになった また 3 人 で 取 り 組 んでいることで 動 詞 の 変 化 の 間 違 いを 指 摘 し 合 う 場 面 も 見 られた インタビューを 聞 いて 動 詞 と 目 的 語 のみをメモしたが それを 英 文 にする 際 にも 動 詞 の 変 化 に 注 意 を 払 いながら 書 いている 生 徒 が 多 く 見 られた 4 文 書 けた 紹 介 文 を7 文 以 上 にするための 情 報 を 得 る 質 問 を 考 える 時 には 帯 活 動 で 取 り 組 んでいるSpeaking Dri llで 練 習 した 表 現 を 参 考 にしながら 書 いている 生 徒 もいた 三 つの 質 問 をし 更 に 三 つの 情 報 を 得 たこ とで 全 ての 生 徒 が 本 時 の 目 標 である 7 文 又 は 25 語 以 上 の 友 達 紹 介 文 を 書 く ことができた し かし 紹 介 文 の 内 容 を 見 ると He has a pen.や She speaks Japanese. 等 の 質 的 な 部 分 を 考 察 すると 不 十 分 な 部 分 もある また 最 後 の 会 話 活 動 では 同 じグループのすぐ 近 くにいる 友 達 についての 質 問 を 第 三 者 を 介 してわざわざ 聞 かなければならない 不 自 然 な 状 況 になってしまったため ニュースキャ スターとリポーターのような 場 面 設 定 を 行 って 情 報 を 得 るための 会 話 活 動 にするなど 場 面 設 定 を 工 夫 する 必 要 がある 以 上 のことから 書 いた 内 容 を 話 し 書 くための 情 報 を 会 話 を 通 して 得 るという 活 動 をしたことで 会 話 を 通 して 得 た 情 報 を 文 章 にし より 詳 しい 紹 介 文 を 完 成 できたという 達 成 感 を 感 じさせることがで きた 目 標 を 全 生 徒 が 達 成 できたことから 情 報 を 発 信 する 技 能 の 向 上 が 図 られたと 考 える - 6 -