<5461726F2D92868B9E928681408A70924A90E690B62E6A7464>

Similar documents
Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

PowerPoint プレゼンテーション

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

スライド 1

文化政策情報システムの運用等

40 宮崎県

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

<4D F736F F D A778F4B8E7793B188C45F8FAC81458ED089EF816A8DD593632E646F63>

1. 実 施 内 容 (1) 研 修 体 制 の 概 要 2 大 阪 府 教 育 庁 大 阪 府 教 育 センター 進 捗 管 理 研 修 の 委 託 進 捗 管 理 連 携 協 力 進 捗 報 告 民 間 業 者 ( 外 部 機 関 ) 市 町 村 教 育 委 員 会 府 立 高 等 学 校 研

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

Taro-H19退職金(修正版).jtd

財政再計算結果_色変更.indd

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

/ 5 ページ 身 近 な 普 通 名 詞 を 覚 えさせ 絵 カードや 言 葉 絵 本 などを 使 い 身 近 な 生 活 に 関 わる 固 有 名 詞 をマッチングさせ 集 合 名 詞 の 概 念 を 身 に 付 けさせ 普 通 名 詞 の 絵 カードや 字 単 語 カードを 見 本 に 従 っ

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

答申第585号

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

●幼児教育振興法案

0605調査用紙(公民)

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

学校安全の推進に関する計画の取組事例

主要生活道路について

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

設 問 4(5) 主 として 知 識 に 関 する 問 題 地 球 自 然 事 象 についての 知 識 理 解 ( 短 答 式 ) (6) 主 として 活 用 に 関 する 問 題 地 球 科 学 的 な 思 考 表 現 ( 選 択 式 ) 水 が 水 蒸 気 になる 現 象 について 科 学 的

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

賃 金 改 善 の 方 法 等 について ( 問 1) 厚 生 労 働 省 の 説 明 資 料 や 報 道 等 において 15,000 円 という 金 額 が 出 てきているが 15,000 円 を 上 回 る 賃 金 改 善 計 画 を 策 定 しなければ 本 交 付 金 による 助 成 を 受

m07 北見工業大学 様式①

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

Taro-2220(修正).jtd

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

平成19年9月改定

Ⅰ 平成14年度の状況

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

をメモ 書 きし それを 見 て 教 師 に 話 したり 質 問 に 答 えたりできる 4. 単 元 指 導 計 画 (8 時 間 ) 段 階 配 時 目 標 活 動 と 内 容 教 師 の 手 立 て 話 をするときは6 1 教 師 のある 日 の 体 験 につい *6 要 素 が 大 切 である

世 羅 町 立 世 羅 中 学 校 下 森 憲 治 神 田 明 埜 上 千 幸 金 子 哲 菅 隆 幸 土 生 秀 子 前 由 紀 恵 世 羅 町 立 世 羅 西 中 学 校 佐 伯 邦 章 藤 原 康 治 宮 岡 英 明 湯 浅 裕 子 川 﨑 とも 子 (3) 研 究 テーマ 生 徒 の 思 考

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

Taro-指導案(修正版)

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

ニュースリリース

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

< F2D8CA48B8694AD955C89EF8CB48D658DC58F4994C5328C8E3231>

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

東京都立産業技術高等専門学校

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

H28記入説明書(納付金・調整金)8

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

退職手当とは

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

<4D F736F F D D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B FC92F BD896694C5816A2E646F6378>

表紙

Taro-学校だより学力調査号.jtd

別記

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D F4390B3208A948C E7189BB8CE F F8C668DDA97702E646F63>

Microsoft PowerPoint - ホームページ 表紙 藤山

< F2D A C5817A C495B6817A>

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

16 日本学生支援機構

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

平成27年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)交付申請書等作成・提出要領

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

全設健発第     号

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

18 国立高等専門学校機構

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

( 教 育 職 員 免 許 状 の 取 得 ) 第 9 条 教 育 職 員 免 許 状 ( 幼 稚 園 教 諭 二 種 免 許 状 )を 取 得 しようとする 者 は 教 育 職 員 免 許 法 に 基 づき 別 表 2に 掲 げる を 修 得 しなければならない 2 教 育 職 員 免 許 状 の

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

公表表紙

< E95FB8CF689638AE98BC689FC90B390A CC8CA992BC82B582C982C282A282C E90E096BE8E9E8E9197BF2E786477>

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

T T VWAPギャランティ 取 引 とは T T VWAPギャランティ 取 引 とは これまでの 成 行 や 指 値 とは 異 なる 東 海 東 京 証 券 が 提 供 する 新 しい 形 の 売 買 方 法 です その 方 法 とは 1 金 融 商 品 取 引 所 ( 以 下 取 引 所 )に

とにして, 新 美 南 吉 記 念 館 を 訪 れるお 客 さんに 対 して 館 内 をボランティアとして 案 内 したり, 南 吉 ゆ かりの 地 を 訪 れる 観 光 客 に 案 内 ボランティアとして 活 動 したりする 新 美 南 吉 案 内 人 を 目 指 す 3 研 究 の 実 践 6

Ⅰ 平成14年度の状況

Transcription:

行 橋 市 立 長 峡 中 学 校 教 諭 角 谷 英 範 1 研 究 主 及 び 副 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 を 育 む 英 語 科 学 習 指 導 法 の 研 究 ~WPM, 推 論 発 問, 振 り 返 りを 取 り 入 れたリーディングシートの 活 用 を 通 して~ 2 研 究 内 容 の 概 要 (1) 研 究 分 野 中 学 校 第 3 学 年 英 語 科 指 導 内 容 (2) 研 究 の 目 的 WPM, 推 論 発 問, 振 り 返 りを 取 り 入 れたリーディングシートの 活 用 を 通 して, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 を 育 むための 具 体 的 な 学 習 指 導 法 を 研 究 する (3) 研 究 の 仮 説 英 語 科 の 材 指 導 過 程 において,WPM, 推 論 発 問, 振 り 返 りを 取 り 入 れたリーディングシートを 活 用 すれば, 生 徒 の 読 むスキルと 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 が 向 上 し, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 ま れるであろう (4) 研 究 の 内 容 WPM, 推 論 発 問, 振 り 返 りを 取 り 入 れたリーディングシートの 活 用 を 通 して, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれたかどうかを 以 下 の 視 点 から 分 析 し, 検 証 していく 1 生 徒 の 読 むスキルは 向 上 しているか 2 生 徒 の 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 が 向 上 しているか 3 材 の 内 容 に 対 して, 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれているか (5) 検 証 の 方 法 1WPM の 値 と 正 答 率 の 考 察 とWPM 測 定 直 後 における 振 り 返 りの 記 述 の 分 析 2 推 論 発 問 に 対 する 日 本 語 記 述 の 分 析 ( 深 い 読 みを 促 す 発 問 に, 根 拠 をもった 考 えの 記 述 があるか ) 3 推 論 発 問 に 対 する 英 文 記 述 の 分 析 ( 日 本 語 での 記 述 を 適 切 な 量 の 英 文 で 表 現 できているか ) (6) 実 践 の 概 要 本 研 究 では, 一 年 間 に5 回 の 実 践 を 行 った 各 実 践 で 研 究 の 視 点 に 立 ち, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 を 育 むために, WPM 測 定 を 通 した 読 むスキルの 獲 得 を 目 指 す 工 夫, 推 論 発 問 と 交 流 活 動 を 手 立 てとした 深 い 内 容 理 解 を 促 す 工 夫 と リーディングシートの 活 用 の 工 夫 を 行 った ここでは,その 主 な 工 夫 点 と,その 成 果 と 課 をまとめる 実 践 材 主 な 言 語 材 料 研 究 の 視 点 に 立 った 主 な 工 夫 成 果 Ⅰ 伝 えよう GoodJapan WPM, 推 論 発 問 を 取 り 入 れた 読 む 活 動 の 工 夫 目 標 言 語 材 料 WPM を 測 定 し, 読 みのスピードやスキルに 気 づかせる 受 け 身, 第 5 文 型 make ~させる 推 論 発 問 を 手 立 てとし, 文 中 の 言 葉 や 出 来 事 を 根 拠 に 推 論 させ, 英 Thegroupislovedbymanypeople. 文 を 読 み 返 させることで 深 い 内 容 理 解 を 促 す Wassignlanguageusedinthemusical? リーディングシートの 活 用 の 工 夫 Yes,itwas./No,itwasnot. WPM 測 定 とその 振 り 返 り, 推 論 発 問 に 対 する 記 述, 一 連 の 学 習 活 Hersongmakesmehappy. 動 の 振 り 返 りをリーディングシートに 記 述 させる 学 習 過 程 や 交 流 における 意 見, 振 り 返 りの 記 述 を 可 視 化 し, 読 んだ ことから 自 分 の 考 えを 主 体 的 に 表 現 する 活 動 に 効 率 的 につなげる 取 り 扱 った 読 み 物 教 材 伝 えようGoodJapan WPM 測 定 では, 自 身 の 読 みの 力 が 数 値 として 可 視 化 されたこ (NewC HorizonEnglishCourse3 ) 成 とにより, 意 欲 に 関 する 記 述 が 多 く 見 られた 果 62.1の 生 徒 が 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれつつあると 考 えられる WPM 測 定 の 振 り 返 りにおいて 読 むスキル に 関 する 気 づき がない 生 徒 が73. いた 課 推 論 発 問 において, 複 数 の 根 拠 から 推 論 して 意 見 を 導 き 出 させ る 工 夫 が 必 要 である 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれていない 生 徒 が 37.9 いた Ⅱ TalkingaboutTraveling WPM 測 定 を 通 した 読 むスキル の 獲 得 を 目 指 す 工 夫 ~ 旅 行 への 誘 い~ 読 むスキル を 提 示 し, 使 用 するスキルのめあてを 立 てさせる 目 標 言 語 材 料 推 論 発 問 と 交 流 活 動 を 手 立 てとした 深 い 内 容 理 解 を 促 す 工 夫 現 在 完 了 形 ( 継 続 )( 経 験 )( 完 了 ) お 互 いの 考 えを 交 流 させ,さまざまな 視 点 から 何 度 も 教 材 を 読 み 返 ShehaslivedinJapanforthreeyears. させ 理 解 を 深 めさせる Haveyoueverheardof"fairtrade"? リーディングシートを 活 用 した 振 り 返 りの 工 夫 Yes,Ihave./No,Ihaven't. 活 動 の 意 義 を 認 識 させるために, 視 点 を 持 たせた 記 述 をさせる Ihaveneverheardofit. 振 り 返 りの 記 述 を 通 信 で 生 徒 にフィードバックしていく I have just checked the boxes. Haveyoucheckedtheboxesyet? 読 むスキルを 意 識 した 記 述 が 実 践 Ⅰと 比 較 して49.8 ポイント 増 成 加 した 取 り 扱 った 読 み 物 教 材 果 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれた 生 徒 の 割 合 は 実 践 Ⅰと 比 -1-

TalikngaboutTraveling ( 自 作 資 料 ) 較 して62.1 から89.7 へ 増 加 した WPM 値 が16.2 ポイント, 正 答 率 が1. ポイントと 下 がった 課 推 論 発 問 に 対 する 日 本 語 記 述 において5.1がC 基 準 だった 伝 えたい 内 容 の 英 文 記 述 において1.3 がC 基 準 だった Ⅲ Wecanchangeourworld WPM 測 定 を 通 した 読 むスキル の 定 着 の 工 夫 ~ 私 にできること~ 大 意 を 把 握 すること をめあてとし,どんな 読 むスキルを 使 った 目 標 言 語 材 料 のか 振 り 返 りを 行 わせ, 読 むスキルの 獲 得 を 図 る 疑 問 詞 + 不 定 詞,Itis...for-to~., 推 論 発 問 を 手 立 てとした 内 容 理 解 を 深 める 工 夫 want...to~. 発 問 を 段 階 的 に 構 成 し, 何 度 も 読 み 返 させることで 教 材 の 主 を 読 Iknowhowtogettickets. み 取 らせる Itisdifficultformetoexplainsumo. Iwantyoutocheckmyhomework. リーディングシートを 活 用 した 振 り 返 りの 工 夫 具 体 的 なフィードバックを 適 切 に 行 うために, 振 り 返 りの 視 点 を 与 えて 記 述 させる 取 り 扱 った 読 み 物 教 材 Wecanchangeourworld スキルへの 気 づきが 78.9 見 られ, 読 むスキル への 意 識 が (NewCrownEnglishCourse3) 向 上 しつつあると 考 えられる 成 79.5 の 生 徒 は 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 が 育 まれつつあると 果 考 えられる 未 習 の 表 現 を 既 習 の 表 現 や 教 材 中 の 具 体 的 に 記 述 するなど, 言 いかえ 表 現 に 関 する 気 づきが 見 られた WPM を 越 えていない 生 徒 がまだ28.9 いる 英 文 記 述 においてC 基 準 の 生 徒 の 割 合 が15.4 となり, 実 践 Ⅱ 課 と 比 較 して5.1 の 増 加 した 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれつつあると 考 えられる 生 徒 が89.7 から84.9 に 減 少 した Ⅳ FororAgainst WPM 測 定 を 通 した 読 むスキル の 定 着 の 工 夫 ~ 議 論 に 参 加 しよう~ 複 数 のスキルを 使 うことを 意 識 させるために,スキルについて 選 択 目 標 言 語 材 料 形 式 で 振 り 返 りを 行 わせる 現 在 分 詞 及 び 過 去 分 詞 による 後 置 修 飾, 間 推 論 発 問 を 手 立 てとした 内 容 理 解 を 深 める 工 夫 接 疑 問 文 深 い 内 容 理 解 を 促 すために, 主 人 公 の 心 情 を 行 動 と 周 囲 の 反 応 から Thisisafoodmadefromcacaobeans. 推 論 させる The largest animal living on land is the リーディングシートの 活 用 の 工 夫 elephant. 発 問 の 証 拠 性 を 高 めるため, 根 拠 となる 英 文 をリーディングシート Idonotknowwhatyoumean. に 書 き 出 させる 活 動 の 意 義 を 認 識 させるために, 自 己 評 価 と 振 り 返 りを 行 う 取 り 扱 った 読 み 物 教 材 AVultuteandaChild WPM 値 が16.7 ポイント 上 昇 し,WPM を 越 えた 生 徒 の 割 合 (NewCrownEnglishSeries3 ) 成 が76.9 であった 果 根 拠 となる 英 文 を 示 し, 証 拠 性 を 高 めることができた 英 文 記 述 において,B 基 準 以 上 の 生 徒 が89.8 であった WPM を 越 えていない 生 徒 がまだ23.1 いた 課 英 文 からの 根 拠 がなく, 感 想 や 想 像 と 捉 えられた 記 述 をした 生 徒 が15.4でだった 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれつつあると 考 えられる 生 徒 が84.6 から79.5 に 減 少 した Ⅴ Let'sreadbooks WPM 測 定 を 通 した 読 むスキル の 活 用 を 促 す 工 夫 ~お 薦 めの 本 を 紹 介 しよう~ 読 むスキルを 複 数 連 携 して 使 わせることによる 効 果 的 な 読 みを 意 識 目 標 言 語 材 料 させる 関 係 代 名 詞 ( 主 格 のthat,which, who 及 び 目 推 論 発 問 を 手 立 てとした 内 容 理 解 を 深 める 工 夫 的 格 のthat,which の 制 限 用 法 ) 物 語 の 主 に 段 階 的 に 迫 る 発 問 構 成 をすることで, 深 い 内 容 理 解 を ThisisabookIboughtintheUnitedState. 促 す Becky is the student who comes from リーディングシートの 活 用 の 工 夫 Canada. 英 語 表 現 得 点 表 を 示 し, 目 標 言 語 材 料 を 使 った 表 現 の 気 づきを 促 す Thisisamoviethat [which] makespeople 評 価 の 視 点 を 具 体 的 に 示 し, 客 観 的 な 視 点 で 自 己 評 価 できるように happy. させる This is the message that [which]he left for WPM を 越 えた 生 徒 の 割 合 が94.3 であった us. 成 根 拠 を 明 らかにして 自 分 の 考 えを 記 述 することができた 生 徒 が 果 94.3 であった 取 り 扱 った 読 み 物 教 材 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれたと 考 えられる 生 徒 の 割 合 IHaveaDream が79.5 から94.2 に 増 加 した (New Crown English Series3 ) WPM を 越 えていない 生 徒 がまだ5.7 いた 課 根 拠 となる 英 文 をもとにした 考 えではなく, 感 想 や 想 像 と 捉 え られる 記 述 をした 生 徒 が5.7あった 伝 えたい 内 容 の 英 文 記 述 において5.8がC 基 準 であった -2-

3. 研 究 の 成 果 と 課 ここでは 分 析 の 視 点 にそって, 本 研 究 の 成 果 と 課 をまとめる (1) 生 徒 の 読 むスキルが 向 上 しているか (1)-A:WPM 測 定 におけるWPM 値 の 分 析 5 回 の 実 践 を 通 してWPM 値 は39.1 ポイント 向 上 し, 読 みにかかった 時 間 については9.8 秒 短 縮 できてい る 正 答 率 については5 回 の 実 践 を 通 して 85.2 と 高 い 割 合 を 保 っている 教 材 に 使 われる 語 彙 数 は 実 践 ご とに 増 加 したが, 読 みにかかる 時 間 は 速 くなり,WPM 値 は 向 上 している このことより, 読 むスキル を 意 識 した 読 みが 定 着 しつつあると 考 えることができる つまり, 生 徒 は 自 分 に 適 した 読 むスピードを 意 識 し ながら, 複 数 の 読 むスキルを 生 かすことで, 効 率 的 な 読 みを 習 得 しつつあると 考 えることができる グラフ1 WPM 値 の 平 均, 正 答 率, 読 みにかかる 時 間 の 推 移 2 15 5 13.4 114.2 143.5 94.1 11.4 98.5 9 86 76 16.2 169.5 9.8 83.4 84.4 84.3 WPM 平 均 (WPM) 正 答 率 () 時 間 ( 秒 ) グラフ2 に 示 す 通 り,WPM を 越 えた 生 徒 の 到 達 度 の 割 合 は, 実 践 Ⅱでは 半 分 以 下 であったが 実 践 Ⅴでは94.3 の 生 徒 がWPM を 越 えることができた また 実 践 Ⅴにおいては, WPM 未 満 の 生 徒 については, 正 答 率 も 高 く, 前 実 践 と 比 較 してもWPM 値 の 上 昇 が 見 られた こうしたWPM 値 を 越 え た 生 徒 の 増 加 の 要 因 としては, 前 述 したように, 読 むスキル を 意 識 した 読 みが 定 着 しつつあることが 考 えられる 本 研 究 で は5 回 の 実 践 で 指 は 左 から 右, 全 体 から 把 握 単 語 前 後 推 測 まとまり 区 切 り 英 語 で 理 解 の5つのスキルを 提 示 し, 実 践 Ⅳ 以 降 では,こうしたスキルを 複 数 併 用 させることで, 効 率 の 良 い 読 みができることを 意 識 させた WPM の 測 定 では, 読 む 力 が 数 値 可 され,さらに,その 数 値 が 実 践 を 追 うごとに 上 昇 していったことが, 生 徒 の 読 みに 対 す る 意 識 を 向 上 させることに 効 果 的 であったと 言 える グラフ2 WPM WPMを 越 えた 生 徒 の 割 合 5.7 28.9 23.1 8 4.5 53.8 6 94.3 4 71.1 76.9 59.5 2 46.2 (1)-B:WPM 測 定 直 後 における 振 り 返 り 記 述 の 分 析 グラフ3 振 り 返 りの 内 容 分 類 8 6 4 2 8.1 62.2 29.7 5.1 5.3 7.7 8.4 15.4 15.8 23.1 24.4 79.5 78.9 69.2 67.2 その 他 意 欲 読 むス キル 実 践 ⅠからⅡにかけては 読 むスキル を 提 示 した ことから,スキルに 関 する 気 づきが 増 えた 実 践 Ⅲで は,スキルに 関 する 気 づきをフィードバックすること で, 速 く 読 む ことよりも, 内 容 を 把 握 すること の 方 が 大 切 であるという 生 徒 の 意 識 が 高 めることがで きた 実 践 Ⅳからは 複 数 のスキル 使 うことを 意 識 させ るために,これまでに 提 示 したスキルをいくつ 使 って いるかについて 選 択 形 式 を 取 り 入 れた 振 り 返 りを 行 わ せ,その 気 づきのフィードバックを 行 った その 結 果 71.4 の 生 徒 が 複 数 のスキルを 意 識 した 読 みを 行 い, WPM 値 を 向 上 させることができた こうした 生 徒 の スキルに 関 する 振 り 返 りに 見 られた 気 づきをフィード バックすることで, 複 数 のスキルを 使 った 読 みを 意 識 させることができつつあると 考 える 以 上 (1)- A,B から, 各 実 践 における WPM 測 定 における 読 むスキル の 具 体 的 な 提 示 と 読 みに 関 する 振 り 返 り,また 生 徒 の 気 づきをフィードバックした 手 立 てが 有 効 に 働 き, 生 徒 の 読 むスキルは 向 上 でき たと 考 えられる (2) 生 徒 の 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 が 向 上 しているか (2)-A: 推 論 発 問 に 対 する 日 本 語 記 述 の 分 析 -3-

グラフ4 日 本 語 による 推 論 発 問 に 対 する 記 述. 8. 6. 4. 2.. 16.2 5.1 5.1 5.7 15.4 15.4 25.7 48.7 43.6 7.3 79.5 68.6 46.2 41. 13.5 C 基 準 B 基 準 A 基 準 実 践 Ⅰ 実 践 Ⅱ 研 究 初 期 の 実 践 Ⅰでは 推 論 発 問 に 対 して 全 員 が 考 えを 持 った 記 述 ができたものの,16.2 の 生 徒 は 感 想 を 述 べるだけの 記 述 で C 基 準 となってしまった 考 えの 根 拠 として 一 文 のみの 理 由 を 記 述 した B 基 準 の 生 徒 が7.3 と 多 く,A 基 準 となる 複 数 の 根 拠 を 理 由 した 挑 戦 性 をもった 記 述 は13.5 しか 見 られなかった 実 践 Ⅰでは,WPM 測 定 と, 推 論 発 問,そして 推 論 発 問 に 対 する 考 えを 英 語 で 表 現 させるまでの 一 連 の 活 動 を 一 時 間 の 中 で 行 った こうした 活 動 内 容 を 詰 め 込 み 過 ぎたこと で,それぞれの 活 動 に 十 分 な 時 間 を 確 保 することができず, 教 材 の 深 い 内 容 理 解 を 促 すことができ たとは 言 えない 実 践 Ⅰの 反 省 を 生 かし, 推 論 発 問 に 対 する 英 文 記 述 の 活 動 は 次 時 に 行 うこととし, 推 論 発 問 に 対 す る 考 えの 意 見 交 流 の 時 間 を 確 保 し,さまざまな 視 点 から 教 材 を 読 み 返 すことを 促 した 時 間 の 確 保 と 意 見 交 流 の 手 立 てが 有 効 に 働 き, 複 数 の 根 拠 を 理 由 とした A 基 準 の 生 徒 が 46.2 と 32.7 ポイン ト 増 加 した また, 感 想 と 見 られたC 基 準 の 生 徒 が5.1 と11.1 ポイント 減 少 した 考 えをもった 意 見 交 流 を 行 わさせることで, 異 なる 視 点 の 考 えを 知 り, 教 材 を 読 み 返 させることにより, 新 たな 考 えの 根 拠 を 見 つけ 挑 戦 性 が 高 まったと 考 えられる 実 践 Ⅲ 教 材 のもつ 主 を 推 測 させ 日 本 語 一 文 で 主 を 書 かせ,さらに 考 えの 理 由 を 記 述 させた その 際, 意 見 交 流 を 十 分 に 行 わせることで 田 中 (211)による 読 みの 広 がり が 見 られ, 推 論 意 見 感 想 発 展 の3つの 視 点 で 分 析 を 行 った 発 展 の 記 述 の 中 には 挑 戦 性 と 証 拠 が 見 ら れ, 教 材 の 持 つ 主 について 理 解 し, 自 分 が 理 解 したことを 実 際 の 生 活 場 面 に 置 き 換 えて, 自 分 の 言 葉 で 記 述 できていた 教 材 のもつ 事 実 から 考 えをもつことができた 意 見 感 想 の 記 述 のには 証 拠 が 見 られた 実 践 Ⅲにおいては,94.9 の 生 徒 が 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 が 育 まれつつ あると 考 えられた C 基 準 の 生 徒 については 単 に 感 想 を 述 べ 十 分 な 証 拠 がない 記 述 であった 実 践 Ⅳ 実 践 Ⅴ 実 践 Ⅲの 課 から 証 拠 性 高 めるために, 考 えの 根 拠 を 教 材 の 本 文 からリーディングシートに 書 き 出 させるように 工 夫 した 実 践 ⅣではA B 基 準 の 生 徒 が 減 少 していることがわかる これは, 証 拠 性 を 高 めたことが 原 因 であると 考 えられる その 結 果, 根 拠 として 書 き 出 した 英 文 に 関 わりの ない 考 え, 単 なる 感 想 や 想 像 によると 捉 えられる 考 えの 記 述 が 見 られ,A B 基 準 の 生 徒 の 減 少 に つながったと 考 えられる しかし, 読 んで 理 解 したことの 証 拠 性 はこれまでの 実 践 よりも 高 め ることができた 読 んで 理 解 したことからの 考 えの 記 述 となる 証 拠 性 を 高 めるために, 実 践 Ⅳに 続 き, 根 拠 とな る 英 文 をリーディングシートに 書 き 出 させた 推 論 発 問 に 対 する 日 本 語 記 述 の 分 析 においては, 書 き 出 させた 根 拠 となる 英 文 の 数 だけでなく,その 英 文 からわかることを 考 えの 理 由 として 記 述 して いるか, 自 分 の 考 えを 理 由 づけて 日 本 語 で 記 述 できているかを 分 析 した A 基 準 は, 複 数 の 理 由 を 推 論 づけて 考 えを 記 述 ができており, 証 拠 性 と 挑 戦 性 を 見 とることができ, 理 解 したことを 自 分 自 身 のこととして 考 え 記 述 するなど, 読 みの 広 がりを 見 とることもできた B 基 準 の 生 徒 は, 具 体 的 な 根 拠 を 一 つ 書 き 出 し, 明 確 な 根 拠 を 一 つもった 証 拠 性 を 見 とることができた C 基 準 の 生 徒 は 証 拠 となる 英 文 とは 関 連 性 のないまとめの 記 述 となっており, 感 想 や 想 像 によるものと 捉 えられる 実 践 Ⅳと 比 較 すると A 基 準 の 生 徒 は 27.6 ポイント 増 え,B 基 準 と 合 わせて 94.3 の 生 徒 が 主 体 的 に 読 んで 理 解 できていると 考 えられる 結 果 となった この 増 加 の 要 因 として 次 の 2 点 が 考 えられる まず, 発 問 後 に 考 えの 理 由 のみを 考 えさせたこと,そして 根 拠 を 示 した 意 見 交 流 をさ せたことである 前 実 践 では, 英 文 の 抜 き 出 しからまとめの 記 述 までを 通 して 行 ったが, 本 実 践 で は 考 えの 理 由 までを 考 えさせ, 意 見 交 流 を 行 った 意 見 交 流 の 後, 異 なる 視 点 で 教 材 を 再 び 読 ませ, まとめの 記 述 を 書 かせることで,より 深 い 内 容 理 解 を 促 すことができたと 考 えられる 2 15 5 149.8 19.2 52.5 66.9 H24 年 2 月 H24 年 12 月 リーディン グスコア WPM グラフ5 GTECスコア スコアの 比 較 グラフ5 に 示 すように, 昨 年 度 2 月 に 行 ったGTEC(ス コア 型 英 語 検 定 )の 結 果 と 今 年 度 12 月 の 結 果 を 比 較 した リーディングスコアは 4.6 ポイント,WPM 値 は 14.4 ポイ ント 上 昇 していることが 分 かる 昨 年 度 には,WPM 値 が4. 以 下 の 生 徒 が 48. いたが,19.3 と 減 少 し, 岩 城 (198) が 提 唱 するWPM を 越 えた 生 徒 は5.3 から11.8 へと 上 昇 した また GTEC のリーディング 分 析 結 果 からは, 文 章 全 体 の 大 まかな 流 れを 理 解 する 力 がある 程 度 ついてきて いることが 分 かる 以 上 (2)- A から, 各 実 践 における 意 見 交 流 とリーディングシートに 証 拠 をもった 理 由 を 記 述 させ,ま とめの 記 述 を 書 かせる 手 立 てが 有 効 に 働 き, 生 徒 の 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 は 向 上 できたと 考 えられる (3) 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれているか -4-

(3)-A: 推 論 発 問 に 対 する 英 文 記 述 の 分 析 グラフ6. 8. 6. 4. 2.. 英 文 による 推 論 発 問 に 対 する 記 述 29.7 1.3 15.4 1.2 2.6 34.2 35.9 3.8 43.6 54.1 53.8 59. 63.2 41. 16.2 C 基 準 B 基 準 A 基 準 実 践 Ⅰ 実 践 Ⅱ 実 践 Ⅲ 実 践 Ⅳ 実 践 Ⅴ 前 述 したとおり, 英 語 で 表 現 する 活 動 の 時 間 を 十 分 に 確 保 することができなかった しかし, 表 現 のモデルを 示 すことで, 目 標 言 語 材 料 を 使 った 英 語 表 現 をすることができた 英 語 で 表 現 の 時 間 は2 時 間 目 にあたり, 英 文 での 論 理 的 な 文 章 構 成 の 仕 方 を 指 導 した 後 に, 前 時 の 日 本 語 記 述 を 英 語 で 表 現 させた また, 英 文 記 述 においても,お 互 いの 記 述 を 意 見 交 流 させること で, 表 現 の 間 違 いや 目 標 言 語 材 料 を 使 った 新 しい 表 現 の 気 づきを 促 すことができた こうしたモデ ルの 提 示 や 時 間 の 確 保, 英 文 記 述 の 意 見 交 流 を 十 取 り 入 れることで,B 基 準 以 上 の 生 徒 が19.4 ポイ ントの 増 加 とすることができた B 基 準 以 上 の 生 徒 の 減 少 が 見 られた この 結 果 に2つの 原 因 が 考 えられた まず, 日 本 語 記 述 の 表 現 に 広 がりが 見 られ, 未 習 語 や 未 習 の 表 現 を 用 いて 英 語 で 表 現 しようとした 結 果, 正 しいく 単 語 の 意 味 や 表 現 の 働 きを 理 解 できず, 英 語 の 構 造 上 の 間 違 いを 起 こしたことである また, 表 現 のモデ ルを 提 示 をせず, 生 徒 の 自 主 的 な 記 述 をうながしたが, 前 述 の 日 本 語 記 述 の 表 現 の 広 がりから 内 容 をまとめることができず, 間 違 いとなった 記 述 が 見 られた 生 徒 の 英 文 記 述 を 分 析 すると, 一 文 の 中 に, 主 語 が 省 略 されているものが 多 く 見 られた 日 本 語 で 理 解 できることを,そのまま 英 語 で 表 現 したことがわかった 一 方 では 未 習 の 語 を 既 習 の 表 現 で 記 述 した,いわゆる 言 いかえ 表 現 に 気 づいた 生 徒 が 見 られた 実 践 Ⅲの 反 省 を 生 かし, 英 文 記 述 の 構 成 モデルを 示 し,ある 程 度 表 現 を 収 束 させた 次 に, 前 実 践 の 気 づきから, 未 習 の 言 葉 も 言 いかえ 表 現 をすることで 伝 えたいことが 表 現 できること 示 した また, 根 拠 となる 英 文 を 考 えの 理 由 として 取 り 入 れるように 記 述 させることで,B 基 準 以 上 の 生 徒 が89.8 となり,5.2 ポイントの 上 昇 した またC 基 準 の 生 徒 は5.2 ポイント 減 少 した B 基 準 以 上 の 生 徒 が97.4 と 最 も 高 くなった B 基 準 以 上 の 生 徒 は7.6 ポイント 上 昇 し,C 基 準 の 生 徒 が 7.6 ポイント 減 少 している このことについては, 以 下 のことが A,B 基 準 の 向 上,C 基 準 の 減 少 の 要 因 であると 考 えられる まず, 前 実 践 同 様 に 構 想 モデルを 示 すとともに, 目 標 とする 言 語 材 料 の 使 用 を 促 すために 英 語 表 現 得 点 表 を 示 したことである これにより, 目 標 言 語 材 料 である 関 係 代 名 詞 を 使 うべきところを 予 測 させやすくしたと 考 えられる 次 に, 日 本 語 記 述 を 構 想 モデルと 英 語 表 現 得 点 表 に 照 らし 合 わせ, 英 語 で 表 現 できるように 分 析 を 行 わせた そうすることで, 日 本 語 表 現 による 表 現 の 広 がりがポイントを 押 さえた 日 本 語 表 現 とし, 英 語 での 表 現 が 考 えやすくなっ たと 考 えられる また, 難 しい 表 現 や 未 習 の 言 葉 を, 教 材 の 中 にある 表 現 をうまく 使 って 表 現 する 言 いかえ 表 現 が 定 着 しつつあることも 要 因 の 一 つと 考 えられる 英 語 表 現 における 交 流 におい ては, 英 語 表 現 得 点 表 を 基 にした 交 流 活 動 とさせたことで, 具 体 的 なアドバイスや 英 語 表 現 の 気 づ きを 促 すことができたと 考 えられる こうした 活 動 から, 実 際 に 自 分 の 英 文 記 述 を 友 達 に 読 んで 理 解 してもらう 際 に, 自 分 の 考 えや 気 持 ちを 読 み 手 に 正 しく 伝 わるように 表 現 することの 大 切 さを 意 識 させることができた (3)-B: 推 論 発 問 に 対 する 日 本 語 記 述 と 推 論 発 問 に 対 する 英 文 記 述 の 分 析 本 研 究 における 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 は, 推 論 発 問 に 対 する 日 本 語 記 述 および 推 論 発 問 に 対 する 英 文 記 述 においてともにB 基 準 以 上 であれば, 育 まれたとして 見 とってきた グラフ7 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれた 生 徒 の 割 合 8 37.9 1.3 15.4 2.5 5.8 6 4 2 62.1 89.7 84.6 79.5 94.2 育 ま れ て い な い 育 ま れ た これまでの 実 践 を 比 較 してみると グラフ7 に 示 すように, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれたと 考 えられる 生 徒 の 割 合 が 実 践 Ⅴでは94.2 となり, 前 実 践 と 比 較 して14.7 ポイント, 実 践 Ⅰと 比 較 すれば32.1 ポイント 上 昇 していることがわかる 特 に, 実 践 Ⅴでは, 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 活 動 においても, 生 徒 の 記 述 の 証 拠 性 を 高 めることができており, 正 確 に 読 んで 理 解 したことから 表 現 できている 生 徒 が 多 いと 言 え ることができる 本 実 践 の 推 論 発 問 は 教 材 のもつ 主 について 考 えさせることであり, 豊 かな 読 みを 十 分 に 引 き 出 すことができたと 考 えることができる こうした 94.2 の 生 徒 については 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれつつあると 言 うことができる しかし, 本 実 践 においてはまだ 5.8 の 生 徒 が 主 体 的 に 読 んで 表 現 -5-

する 力 が 育 まれていないと 言 える 前 述 したように, 考 えの 根 拠 を 示 させ, 読 んで 理 解 したことから 考 えさ せること,また 意 見 交 流 のさせ 方 や 交 流 のグループ 構 成 については 今 後 工 夫 の 余 地 があると 考 えられる 以 上 (3)-A,B から, 各 実 践 における 意 見 交 流 とリーディングシートの 工 夫 が 有 効 に 働 き, 生 徒 の 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 は 育 まれつつあると 考 えられる これまでの(1)(2)(3)より, 英 語 科 の 材 指 導 過 程 において,WPM, 推 論 発 問, 振 り 返 りを 取 り 入 れたリーディングシートを 活 用 したことで, 生 徒 の 読 むスキルと 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 が 向 上 し, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 が 育 まれたと 考 えられ, 本 研 究 の 仮 説 は 正 しかったと 考 えられる 成 果 を 得 ることがで きた 一 連 の 学 習 過 程 について 振 り 返 りを 行 わせることで, 自 分 自 身 の 読 みや 英 文 を 読 んで 理 解 すること,そし て 理 解 したことを 英 語 で 表 現 することにおける 気 づきを 促 すことができたと 伺 える 記 述 が 見 られた また, 実 践 を 追 うごとに,その 記 述 の 質 は 高 まっていった このような 生 徒 自 身 の 振 り 返 りにおける 気 づきが, 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 の 育 成 を 加 速 したという 手 応 えをつかめたことは, 本 研 究 の 成 果 であると 捉 えたい 今 後 の 課 (1) 生 徒 の 読 むスキルの 向 上 における 課 改 善 5 回 の 実 践 を 通 した WPM 測 定 において,WPM を 越 えていない 生 徒 がまだ 5.7 いた WPM 値 を 向 上 させるためにはある 程 度 のスピードを 持 って 読 ませることが 必 要 である しかし, 読 む 速 さ に 着 目 させすぎてしまうと,ただ 英 文 を 眺 めるだけとなり 大 意 を 把 握 することができず, 正 答 率 が 低 下 してし まう よって 本 文 内 容 の 理 解 度 を 高 め, 効 率 の 良 い 読 みを 行 うためには, 読 むスキルを 複 数 併 用 した 工 夫 が 必 要 である また, 効 率 の 良 い 読 み 方 について 生 徒 の 気 づきを 生 かした 教 師 のフィードバックが 必 要 であると 考 える (2) 生 徒 の 主 体 的 に 読 んで 理 解 する 力 の 評 価 の 改 善 本 研 究 では, 主 体 的 に 読 む とは, 読 み 手 として 主 体 的 に 考 えたり, 判 断 したりしながら 理 解 していく こと とし, 深 い 内 容 理 解 を 促 す 手 立 てとして 推 論 発 問 を 取 り 入 れてきた 推 論 発 問 はテキストの 情 報 をも とに,テキスト 上 には 直 接 示 されていない 内 容 を 推 測 させる 発 問 であり, 英 文 のもつ 意 味 や 文 と 文 の 行 間 を 読 み 取 らせることを 特 徴 としており,そうした 発 問 に 対 する 生 徒 の 記 述 への 評 価 は 非 常 に 難 しく, 課 とし て 残 った 実 際 には, 前 述 した 推 論 発 問 を 構 成 する4つの 原 則 を 評 価 基 準 に 合 うように 解 釈 し, 生 徒 の 記 述 を 評 価 してきた 考 えの 根 拠 となる 英 文 を 抜 き 出 させることは 証 拠 性 を 高 めるために 必 要 なことである が,そこから 導 き 出 された 生 徒 の 考 えを 明 確 に 評 価 することに 迷 うこともあった 読 んで 理 解 したことから の 考 えには 単 なる 感 想 や 意 見 も 含 まれる 可 能 性 もある また,さまざまな 視 点 からの 読 みを 促 す 発 問 でもあ り, 明 確 な 解 答 が 一 つ, 考 え 方 や 根 拠 の 示 し 方 が 一 つとは 言 えない よって, 本 研 究 での 成 果 を 基 に, 推 論 発 問 に 対 する 評 価 の 仕 方 については 今 後 も 再 考 する 必 要 がある (3) 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 の 発 展 本 研 究 では 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 とは, 話 の 内 容 や 書 き 手 の 意 見 などを 適 切 に 理 解 し, 自 らの 体 験 や 考 え 方 などに 照 らし 合 わせて, 読 んだことから 自 分 の 意 見 や 考 えを 書 くこと で 表 現 することとして 研 究 を 進 めてきた そこで, 推 論 発 問 に 対 する 考 えを 日 本 語 記 述 で 書 かせ,その 考 えを 英 文 で 記 述 させた 推 論 発 問 を 通 して 考 えたことは 自 分 の 意 見 や 考 えであるため,そうした 考 えを 正 しく 読 み 手 に 伝 わるように 英 語 で 表 現 させたことは, 読 んだことから 書 いて 表 現 させる 力 を 育 むためには 有 効 であったと 考 える しか し, 推 論 させて 考 えたことと 生 徒 が 読 んで 理 解 し, 最 終 的 な 考 えとして 伝 えたいこととは 必 ずしも 一 致 する とは 限 らない 本 研 究 では 推 論 発 問 に 焦 点 を 当 て 英 語 で 表 現 させるに 留 まったが,これからはその 先 にある, テキストに 書 かれた 内 容 に 対 する 読 み 手 の 考 えや 態 度 を 答 えさせる 発 問 に 焦 点 をあて, 自 分 の 経 験 や 体 験 し たことを 踏 まえ, 読 んだことについての 感 想 や 意 見, 賛 否 やその 理 由 を 英 語 で 表 現 させることが, 英 語 科 の 本 質 である コミュニケーション 能 力 の 基 礎 の 育 成 につながると 考 えられる 6. 研 修 を 修 了 しての 感 想 主 体 的 に 読 んで 表 現 する 力 を 育 む 英 語 科 学 習 指 導 法 の 研 究 という 研 究 主 をもとに, 仮 説 検 証 型 の 研 究 を 行 ったこの 一 年 間 は, 中 身 の 濃 い 研 修 の 場 となりました 英 語 科 の 本 質 について 考 えながら 材 研 究 と 授 業 実 践 を 行 い, 授 業 に 積 極 的 に 取 り 組 む 生 徒 の 姿 から, 大 きな 成 果 や 気 づき, 今 後 も 取 り 組 むべき 課 をまとめることができました これまで 専 門 的 なご 指 導,ご 助 言 をいただきました 指 導 主 事 の 先 生 方 をはじ め, 実 践 の 内 容 からまとめまで 丁 寧 にご 指 導 をいただき 支 えてくださいました 附 属 小 倉 中 学 校 の 諸 先 生 方 に 心 より 感 謝 申 し 上 げます 最 後 に,このような 貴 重 な 研 修 の 場 を 与 えて 下 さった 福 岡 県 教 育 委 員 会, 京 築 教 育 事 務 所, 行 橋 市 教 育 委 員 会 の 諸 先 生 方 に 心 より 御 礼 申 し 上 げます 一 年 間 の 研 修 で 得 たものを, 今 後 の 授 業 実 践 で 生 かしながらさ らなる 授 業 力 の 向 上 を 目 指 していきたいと 思 います これまで 支 えていただきました 全 ての 方 々に 感 謝 し, 研 修 の 報 告 を 終 わらせていただきます ありがとうございました -6-