株 主 の 皆 様 へ 季 刊 誌 こうえい 秋 証 券 コード 1954 誠 意 をもってことにあたり 技 術 を 軸 に 社 会 に 貢 献 する KOEI QUARTERLY 2006 Vol.33
KOEI QUARTERLY 2006 Vol.33 目 次 社 長 インタビュー 統 合 と 集 中 を 通 じて 質 の 高 い 事 業 運 営 を 目 指 す 1 2007 年 3 月 期 第 1 四 半 期 決 算 のお 知 らせ( 連 結 ) 5 こうえいアプローチ 目 に 見 えない 技 術 で 暮 らしを 支 える - 地 震 対 策 に 向 けた 技 術 開 発 の 取 り 組 み - 6 ニュースギャラリー 8
社 長 イ ンタ ビ ュ ー 統 合 と 集 中 を 通 じて 質 の 高 い 事 業 運 営 を 目 指 す 取 締 役 社 長 高 橋 修 今 年 が2 年 目 となる 中 期 経 営 計 画 ( 日 本 工 営 再 生 3ヵ 年 計 画 )では 統 合 集 中 路 線 を 掲 げ 日 本 工 営 グループ 全 体 としての 事 業 運 営 の 最 適 化 効 率 化 を 進 めています 統 合 集 中 路 線 の 施 策 の 一 つとして 当 社 は 本 年 10 月 1 日 付 で 組 織 改 正 を 行 い 社 内 カンパニー 制 から 事 業 本 部 制 へ 移 行 しました 今 回 は この 統 合 集 中 路 線 をテーマに 当 社 が 講 じている 施 策 の 意 義 目 的 について 高 橋 社 長 へのインタビューを 通 じてお 伝 えします
社 長 イ ンタ ビ ュ ー Q 10 月 1 日 付 で 当 社 は 事 業 本 部 制 に 移 行 しました まず その 目 的 と 期 待 する 効 果 についてお 聞 かせください 当 社 は2003 年 7 月 に 社 内 カンパニー 制 を 導 入 し 各 事 業 部 門 がそれぞれの 事 業 環 境 に 対 応 して 自 律 的 に 活 動 する 体 制 を 採 ってきました これは それぞれが 独 自 性 を 発 揮 することで 新 規 事 業 新 規 分 野 への 展 開 を 進 め 会 社 全 体 としての 事 業 量 の 拡 大 を 実 現 しようとするものでし た しかし 現 在 は 国 や 自 治 体 電 力 会 社 といった 顧 客 の 投 資 規 模 が 抑 制 され 市 場 規 模 が 限 られている 状 況 にあります このような 事 業 環 境 のもとでは 量 的 な 拡 大 を 目 指 すより 合 理 性 や 効 率 性 に 重 点 をおいて 事 業 の 質 的 な 向 上 を 図 るべき と 考 えました 中 期 経 営 計 画 において 統 合 集 中 路 線 を 掲 げたのはこのような 状 況 の 変 化 が 背 景 にあります 今 回 の 組 織 改 正 も 統 合 集 中 路 線 に 則 って 実 施 したものです 各 部 門 間 の 垣 根 を 低 くし 人 材 という 当 社 にとっ て 最 も 重 要 な 経 営 資 源 を 最 大 限 に 活 用 し 会 社 全 体 として 取 り 組 むべき 事 業 に 力 を 集 中 することで 収 益 性 を 高 めることを 目 的 としています 部 門 ごとに 異 なる 事 業 環 境 に 対 応 するための 裁 量 は 残 しつつも 会 社 としての 全 体 最 適 の 実 現 に 重 点 を 置 いた 組 織 形 態 とすることが 望 ましいと 考 え 事 業 本 部 制 に 移 行 しました Q 中 期 経 営 計 画 も2 年 目 に 入 りました これまでに 講 じた 施 策 と 現 在 の 状 況 に ついてお 聞 かせください 統 合 集 中 路 線 のなかで 昨 年 から 今 年 にかけて 電 力 事 業 部 門 および 玉 野 総 合 コンサルタントが 抱 えるグループ 会 社 を 統 廃 合 しました これら 統 廃 合 の 目 的 は 各 グループ 会 社 の 役 割 分 担 を 明 確 にし セグメント( 事 業 領 域 ) 単 位 での 事 業 運 営 の 最 適 化 を 実 現 することです 例 えば 当 社 のコンサルタント 海 外 セグメ ントは 日 本 政 府 の 開 発 援 助 によるインフ ラ 整 備 事 業 で 高 いシェアを 持 っています が 日 本 工 営 本 体 とグループ 会 社 が 役 割 を 分 担 し 相 互 補 完 することで セグメン ト 全 体 での 事 業 運 営 の 最 適 化 を 図 ってい ます 具 体 的 には 社 会 開 発 人 材 育 成 な どの 分 野 に 強 みを 持 つコーエイ 総 合 研 究 所 英 国 を 拠 点 にリビア カタールな ど 新 しい 市 場 を 開 拓 する 英 国 工 営 スペ イン 語 圏 である 中 南 米 諸 国 の 市 場 開 拓 を 担 う 中 南 米 工 営 などが 挙 げられます グループ 会 社 の 統 廃 合 は このようなセ グメント 単 位 での 役 割 分 担 の 明 確 化 を 他 のセグメントでも 実 施 し 各 々の 事 業 運 2 KOEI QUARTERLY vol.33
社 長 インタビュー 営 の 最 適 化 を 実 現 しようとするものです ま た 統 合 集 中 路 線 に 見 合 っ た コスト 構 造 の 最 適 化 を 図 るため 2005 年 度 には 人 件 費 など 固 定 費 の 削 減 を 実 施 し て い ま す こ れ は 2002 年 度 か ら 順 次 行 ってきたコスト 削 減 策 を 現 在 の 中 期 経 営 計 画 にも 組 み 込 んだもので この 施 策 によるコスト 削 減 効 果 は 全 体 (2002 年 度 から2005 年 度 )で25 億 円 程 度 になりま す 今 年 度 は 玉 野 総 合 コンサルタントを は じ め と し た グ ル ー プ 会 社 で さらに8 億 円 程 度 のコストの 圧 縮 を 図 る 予 定 です これに 加 え 今 後 は 事 業 所 の 統 合 によ る 合 理 化 を 進 める 方 針 です コンサルタ ント 国 内 事 業 部 門 が 持 つ 各 地 の 事 業 所 を 玉 野 総 合 コンサルタント 日 本 シビック コンサルタントの 事 業 所 と 統 合 すること で 事 務 所 経 費 の 圧 縮 を 図 る と と も に 各 グループ 会 社 との 情 報 ノウハウの 共 有 や 営 業 活 動 事 務 処 理 などの 作 業 効 率 の 向 上 を 図 ります また 玉 野 総 合 コン サルタントでは 本 拠 地 の 中 部 地 域 で 分 散 している 事 業 所 を1ヵ 所 に 統 合 する 予 定 であり これにより 将 来 的 に 年 間 2 億 円 程 度 のコスト 削 減 が 見 込 まれます Q 当 社 は 技 術 的 な 幅 の 広 さ 総 合 力 が 強 みになっていると 思 いますが 統 合 集 中 路 線 を 採 ることで このような 強 みが 失 われるおそれはないでしょうか 統 合 集 中 路 線 と 当 社 が 総 合 的 な 技 術 力 で 競 合 との 差 別 化 を 図 っているこ ととは 矛 盾 するものではありません 当 社 はインフラ 整 備 事 業 に 幅 広 い 実 績 を 持 っており その 実 績 に 裏 付 けられた 総 合 的 な 技 術 力 とノウハウは 当 社 の 競 争 力 の 基 礎 を 成 すものです このような 総 合 力 を 捨 てて 特 定 の 分 野 や 地 域 に 特 化 する ことにメリットはありません 統 合 集 中 すべき 対 象 は このような 総 合 力 を 最 大 限 活 用 できる 事 業 を 意 味 します 例 えば かつてコンサルタント 事 業 で は 国 内 では 高 度 な 専 門 技 術 海 外 では 横 断 的 なマネジメント 技 術 が 要 求 されて おり 求 められる 技 術 者 の 能 力 は 異 なっ ていました しかし 現 在 では 両 者 のニー ズは 接 近 し 専 門 技 術 とマネジメント 技 術 の 調 和 が 取 れたサービスが 求 められる ようになっています また 事 業 内 容 に ついても 道 路 や 河 川 といった 単 一 分 野 で はなく 社 会 全 体 としての 最 適 化 を 実 現 するために 技 術 分 野 を 横 断 した 解 決 策 が 要 求 されています このような 総 合 的 な サービスについては 顧 客 も 価 格 より 技 術 力 を 重 視 するため 当 社 の 強 みを 生 か しつつ 高 い 収 益 性 を 実 現 することができ ます 電 力 事 業 部 門 では 以 前 から 技 術 やノウ ハウの 相 互 利 用 を 図 り サービスの 質 を 高 める 努 力 を 続 けています 統 合 集 KOEI QUARTERLY vol.33 3
社 長 インタビュー 中 路 線 とは このような 事 業 の 一 体 的 運 営 を 全 グループに 広 げ 顧 客 のニーズ の 変 化 を 捉 えた 高 い 付 加 価 値 を 持 つ 事 業 にエネルギーを 集 中 的 に 投 入 しようとす るものです Q 今 後 統 合 集 中 路 線 を 進 めるうえでの 課 題 とは 何 でしょうか 制 度 的 な 面 での 障 害 はないと 考 えます 課 題 があるとすれば 私 たち 経 営 陣 と 社 員 との 意 識 の 共 有 が 挙 げられるでしょう これまで 当 社 は 社 内 カンパニー 制 のもと 独 立 性 を 重 視 して 事 業 を 運 営 していまし た 今 後 は 個 々の 社 員 の 成 果 が 自 らの 事 業 部 門 だけでなく 当 社 グループ 全 体 にどのように 貢 献 するかを 意 識 して 行 動 する 必 要 があります 当 社 の 事 業 では 社 員 一 人 ひとりが 顧 客 に 質 の 高 いサービスを 提 供 することで 評 価 され その 評 価 が 集 積 されることが 会 社 の 価 値 を 高 めることにつながります 個 々の 社 員 が"for the team"の 精 神 を 持 ち 高 品 質 で 効 率 的 なサービスを 実 現 す るため 自 ら 考 え 行 動 することが 当 社 グ ループの 価 値 の 向 上 につながるのだとい う 意 識 を 共 有 しなければなりません 統 合 集 中 路 線 を 進 めることで 社 員 が 事 業 部 門 の 枠 を 超 えて 活 躍 し 幅 広 い 経 験 を 重 ねることは 社 員 自 身 の 能 力 向 上 にもつながり 会 社 と 社 員 の 双 方 に 利 益 をもたらします 今 後 もあらゆる 機 会 を 通 じて 統 合 集 中 路 線 の 意 義 を 訴 えていきたいと 思 います Q 最 後 に 株 主 の 皆 様 に 一 言 お 願 いします 今 年 は 中 期 経 営 計 画 の2 年 目 ですが 今 は 将 来 に 向 けて 力 を 蓄 えるために 事 業 運 営 の 質 的 な 向 上 に 力 を 注 いでいる 段 階 です 今 後 も 計 画 の 達 成 とその 成 果 を 将 来 の 成 長 と 発 展 に 結 びつけるよう 尽 力 し てまいりますので 株 主 の 皆 様 には 引 き 続 きご 理 解 とご 支 援 を 賜 りますよう 心 か らお 願 い 申 し 上 げます KOEI QUARTERLY vol.33
2007 年 3 月 期 第 1 四 半 期 決 算 の 概 要 のお 知 らせ( 連 結 ) 当 社 は 2006 年 8 月 10 日 2007 年 3 月 期 第 1 四 半 期 決 算 の 概 要 を 発 表 いたしました 発 表 した 内 容 の 概 略 は 次 表 のとおりです 2007 年 3 月 期 第 1 四 半 期 財 務 業 績 の 概 況 ( 連 結 ) (2006 年 4 月 1 日 ~2006 年 6 月 30 日 ) 経 営 成 績 の 進 捗 状 況 ( 連 結 ) 18,872 7,710 1,708 1,688 単 位 : 百 万 円 はマイナス 受 注 高 売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益 四 半 期 純 利 益 1,063 20,925 8,762 1,465 1,448 1,066 セグメント 情 報 受 注 高 売 上 高 営 業 利 益 国 内 建 設 コンサルタント 事 業 11,212 10,899 3,724 4,014 1,512 1,537 海 外 建 設 コンサルタント 事 業 4,144 5,680 1,785 1,827 213 21 電 力 機 器 装 置 事 業 2,297 3,570 1,284 1,747 10 99 電 力 等 工 事 事 業 975 630 634 901 23 22 その 他 の 事 業 241 145 695 477 250 201 ( 注 ) * セグメント 情 報 は 連 結 での 業 績 を 事 業 の 種 類 別 に 分 類 したもので 各 セグメントには 連 結 対 象 子 会 社 の 業 績 が 含 まれています ただし 連 結 業 績 数 値 は 連 結 対 象 会 社 間 の 取 引 などを 調 整 しています * 営 業 利 益 経 常 利 益 四 半 期 純 利 益 がいずれも 損 失 計 上 となっていますが これは 当 社 の 売 上 高 が 通 常 の 営 業 形 態 として 期 末 に 集 中 する 季 節 変 動 特 性 を 有 しているのに 対 し 販 売 費 および 一 般 管 理 費 は 通 期 を 通 じてほぼ 均 等 に 計 上 されるためです * においても 連 結 子 会 社 である 玉 野 総 合 コンサルタントで 特 別 退 職 加 算 金 132 百 万 円 の 支 払 いなどにより 特 別 損 失 が 発 生 しましたが 同 損 失 は 比 で 大 幅 に 減 少 しました その 結 果 連 結 経 常 損 失 が 昨 年 同 期 に 比 べ240 百 万 円 増 加 している ものの 純 利 益 は 並 みとなりました 連 結 財 政 状 態 総 資 産 株 主 資 本 株 主 資 本 比 率 1 株 当 たり 株 主 資 本 百 万 円 百 万 円 % 円 銭 76,666 41,972 54.3 500.44 百 万 円 百 万 円 % 円 銭 81,362 40,882 50.2 479.19 連 結 キャッシュ フローの 状 況 営 業 活 動 による キャッシュ フロー 15,175 投 資 活 動 による キャッシュ フロー 322 財 務 活 動 による キャッシュ フロー 6,116 単 位 : 百 万 円 はマイナス 現 金 及 び 現 金 同 等 物 期 末 残 高 13,484 13,144 429 8,350 12,898 KOEI QUARTERLY vol.33
こうえいアプローチ 目 に 見 えない 技 術 で 暮 らしを 支 える - 地 震 対 策 に 向 けた 技 術 開 発 の 取 り 組 み - 2006 年 のジャワ 島 中 部 地 震 2004 年 のスマトラ 沖 地 震 中 越 地 震 など 近 年 世 界 中 で 大 規 模 な 地 震 が 発 生 しており 私 たちの 暮 らしを 脅 かしています このような 災 害 では 建 物 や 橋 といった 地 上 の 構 造 物 の 被 害 に 目 を 奪 われがちですが 実 はこれらの 構 造 物 を 支 える 基 礎 や 地 盤 に 対 する 地 震 の 影 響 を 把 握 することが 被 害 を 抑 えるうえで 重 要 な 鍵 となります 今 回 は このような 地 下 の 領 域 における 日 本 工 営 の 技 術 開 発 をご 紹 介 します 茨 城 県 つ く ば 市 に あ る 中 央 研 究 所 は 日 本 工 営 の 技 術 開 発 を 支 える 拠 点 です 建 設 コンサルタントを 営 む 会 社 としては 初 めて 遠 心 力 を 利 用 した 模 型 実 験 技 術 を 導 入 し 地 震 が 地 下 の 構 造 物 や 地 盤 に 対 して 及 ぼす 影 響 を 研 究 しています 遠 心 力 模 型 実 験 では 回 転 する 軸 のアームに 模 型 を 取 り 付 け 重 力 の 代 わりに 強 い 遠 心 力 をかけ 振 動 を 加 えることで 現 実 に 大 規 模 地 震 が 発 生 したのと 同 じ 環 境 を 作 り 出 します この 環 境 下 で 実 験 を 行 うことで 地 震 がトンネ ル 埋 設 管 建 物 や 橋 梁 の 基 礎 などにどのよう に 作 用 するか 通 常 では 把 握 できない 情 報 が 得 られます この 情 報 は 地 震 に 伴 う 地 すべり や 液 状 化 現 象 施 設 の 倒 壊 などの 被 害 を 防 ぐ ために 役 立 てることができます 6 KOEI QUARTERLY vol.33
KOEI APPROACH 遠 心 力 模 型 実 験 の 図 式 遠 心 力 模 型 実 験 では 遠 心 力 載 荷 装 置 加 震 装 置 という 特 殊 な 機 器 で 模 型 の 中 に 地 震 が 起 こったのと 同 じ 状 態 を 作 り 出 します 技 術 開 発 の 成 果 の 一 例 として 地 震 によっ てマンホールが 浮 き 上 がる 現 象 への 対 策 技 術 が 挙 げられます 中 越 地 震 の 際 被 災 地 域 内 の マンホールの42%が 地 盤 の 液 状 化 によって 地 上 に 浮 かび 上 がり 復 旧 を 遅 らせる 一 因 とな りました 日 本 工 営 は 遠 心 力 模 型 実 験 によっ て 液 状 化 がマンホールを 浮 上 させるメカニ ズムを 解 明 し 東 京 都 下 水 道 サービス( 株 ) 日 本 ヒューム( 株 )と 共 同 で 対 策 工 法 を 開 発 し ました この 工 法 は 既 設 のマンホールに 特 殊 な 弁 を 取 り 付 け 地 震 時 に 発 生 するマンホー ル 周 辺 の 水 圧 を 消 散 させ 地 盤 の 液 状 化 現 象 を 抑 制 し 浮 上 を 防 ぐものです 既 設 のマン ホールに 簡 単 に 取 り 付 けられるので 安 価 で 迅 速 に 工 事 ができるうえ マンホールの 強 度 を 損 なうこともないため 防 災 関 係 者 の 間 で 注 目 を 集 めています 液 状 化 現 象 によって 地 上 に 突 き 出 したマンホールは 下 水 機 能 を 破 壊 するだけでなく 救 急 車 や 作 業 車 両 等 の 交 通 の 障 害 と なり 復 旧 を 妨 げます また 中 央 研 究 所 では 技 術 開 発 の 成 果 を 世 界 に 向 けて 積 極 的 に 発 信 しています 世 界 30 数 カ 国 から 総 勢 330 名 の 研 究 者 技 術 者 が 集 ま り 2006 年 8 月 に 香 港 で 開 催 された 地 盤 工 学 に 関 する 国 際 会 議 に 当 社 も 参 加 し 遠 心 力 模 型 実 験 の 事 例 を 中 心 に 発 表 を 行 い ました 聴 講 者 からは 実 験 装 置 の 性 能 実 験 内 容 費 用 等 について 詳 細 な 質 問 を 受 け 海 外 の 研 究 者 から 関 心 が 寄 せられました 目 には 見 えない 地 下 から 社 会 の 安 全 を 支 える 中 央 研 究 所 の 技 術 開 発 は 日 本 工 営 が 独 自 の 価 値 を 生 み 出 す 源 泉 となっています 国 際 会 議 での 当 社 の 発 表 風 景 KOEI QUARTERLY vol.33
事 業 本 部 制 へ 移 行 社 会 貢 献 活 動 の 取 り 組 み に つ い て 当 社 は 中 期 経 営 計 画 に 掲 げている 統 合 集 中 路 線 に 則 り 10 月 1 日 付 で 社 内 カンパニー 制 から 事 業 本 部 制 へ 移 行 しました 今 回 の 組 織 変 更 は 事 業 運 営 に 関 し 各 部 門 の 特 性 に 応 じた 機 動 性 を 維 持 しつつも 会 社 全 体 としての 最 適 化 を すすめることを 目 的 としています 部 門 を 越 えた 要 員 の 異 動 を 活 発 化 し 人 材 の 効 率 的 活 用 を 促 進 するとともに 一 体 感 のある 社 風 や 企 業 文 化 を 築 く ことによって 社 員 の 一 層 の 力 の 結 集 を 図 ることを 目 指 しています 事 業 本 部 制 移 行 後 の 組 織 図 (2006 年 10 月 1 日 以 降 ) 教 員 の 民 間 企 業 研 修 を 受 け 入 れ 当 社 は ( 財 ) 経 済 広 報 センターが 主 催 する 教 員 の 民 間 企 業 派 遣 研 修 に 協 力 し 7 月 26 日 から28 日 にかけて 神 奈 川 県 教 育 委 員 会 所 属 の 教 員 計 6 名 を 受 け 入 れ 研 修 を 実 施 しました この 教 員 の 民 間 企 業 研 修 プログ ラムは 神 奈 川 県 の 小 中 高 等 学 校 等 の 教 員 に 対 し 企 業 活 動 への 正 しい 理 解 を 深 め その 体 験 を 授 業 や 学 校 経 営 に 活 用 していただくことを 目 的 とし て1983 年 から 実 施 されているもので す 当 社 は1998 年 に 初 めて 受 け 入 れ 企 業 として 研 修 を 実 施 して 以 来 5 度 目 の 実 施 となります 今 回 は 日 本 工 営 における 知 と 技 術 の 共 有 と 継 承 をテーマに さまざまな 部 署 の 社 員 と 意 見 交 換 を 行 うなど 研 修 に 参 加 した 教 員 の 皆 さんには 大 変 好 評 でした ニ ュ ー ス ギ ャ ラ リ ー KOEI QUARTERLY vol.33
久 保 田 豊 基 金 を 今 年 も 支 援 平 成 18 年 度 の 公 益 信 託 久 保 田 豊 基 金 の 助 成 金 受 給 者 9 名 に 対 する 贈 呈 式 が7 月 25 日 に 行 われ ベトナム タンザ ニア エジプト 等 から 留 学 中 の9 名 の 受 給 者 一 人 ひとりに 運 営 委 員 長 であ る 高 橋 社 長 から 助 成 金 の 目 録 が 手 渡 されました 同 基 金 は 開 発 途 上 国 の 技 術 者 の 育 成 を 通 じて 産 業 技 術 の 振 興 発 展 を 支 援 することを 目 的 に 故 久 保 田 豊 氏 が 私 財 を 投 じて1984( 昭 和 59) 年 に 設 立 した 公 益 信 託 です アジア アフリ カ 中 近 東 等 の 開 発 途 上 国 から 来 日 し た 留 学 生 研 究 者 が 助 成 の 対 象 となり ます 今 回 の 贈 呈 により 助 成 金 受 給 者 は 延 べ183 名 になりました 当 社 は 国 際 社 会 への 貢 献 活 動 の 一 環 として 毎 年 同 基 金 への 寄 付 を 行 う など 同 基 金 の 活 動 を 継 続 的 に 支 援 し ています こうえいフォーラム~ 学 生 への 語 り~ を 開 催 7 月 7 日 茨 城 県 つくば 市 の 中 央 研 究 所 に 首 都 圏 在 住 の 大 学 生 を 招 き こ うえいフォーラム~ 学 生 への 語 り~ を 開 催 しました 本 フォーラムは 社 会 基 盤 整 備 を 担 う 建 設 コンサルタントに 対 する 学 生 の 社 会 的 理 解 を 促 進 し 将 来 の 職 業 と して 興 味 と 関 心 を 抱 いてもらうこと を 目 的 として 実 施 しました 第 1 回 目 となる 今 回 は 1 中 堅 社 員 による 感 動 プロジェクト の 紹 介 2 研 究 所 の 実 験 設 備 の 見 学 3ITS 省 エネルギー 技 術 など 全 社 で 開 発 した 技 術 の 展 示 を 行 い 参 加 した35 名 の 学 生 からの 熱 心 な 質 問 に 答 えました 終 了 後 のアンケートによると 学 生 の 約 4 割 は 建 設 コンサルタントの 仕 事 を よく 知 らなかった ものの フォー ラムに 参 加 して 約 7 割 から 仕 事 の 内 容 が 分 かった との 回 答 を 得 ました また 9 割 の 学 生 がコンサルタントの 仕 事 について 面 白 そう と 答 え 将 来 の 職 業 として 関 心 を 示 す 結 果 となり ました KOEI QUARTERLY vol.33
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