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一般競争入札について

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

16 日本学生支援機構

再 生 可 能 エネルギー 等 導 入 推 進 基 金 事 業 計 画 書 ( 各 年 度 計 画 書 ) ( 事 業 計 画 の 概 要 ) 計 画 の 名 称 京 都 府 地 球 温 暖 化 対 策 等 推 進 基 金 計 画 の 期 間 交 付 対 象 京 都 府 府 内 市 町 村 民 間

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

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Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

m07 北見工業大学 様式①

18 国立高等専門学校機構


平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

●電力自由化推進法案

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4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

公表表紙

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

Microsoft Word - 目次.doc

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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文化政策情報システムの運用等

スライド 1

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

●幼児教育振興法案

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

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Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

スライド 1


平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

Taro-01 議案概要.jtd

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

は し が き

弁護士報酬規定(抜粋)

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

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市 の 人 口 密 度 は 5,000 人 を 超 え 図 4 人 口 密 度 ( 単 位 : 人 /k m2) に 次 いで 高 くなっている 0 5,000 10,000 15,000 首 都 圏 に 立 地 する 政 令 指 定 都 市 では 都 内 に 通 勤 通 学 する 人 口 が 多

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

Microsoft Word - 文書 3

(Microsoft Word - \203A \225\345\217W\227v\227\314 .doc)

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

Microsoft Word - 結果・異動プレス_ _clean.doc

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b) 参 加 表 明 書 の 提 出 時 において 東 北 地 方 整 備 局 ( 港 湾 空 港 関 係 を 除 く) における 平 成 年 度 土 木 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 に 係 る 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 認 定 を 受 けて


第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Transcription:

THE HOKURIKU INDUSTRIAL ADVANCEMENT CENTER HIACNEWS ハイアック ニュース 一 般 財 団 法 人 北 陸 産 業 活 性 化 センター 会 報 誌 vol.96

HIACNEWS INDEX vol.96 巻 頭 特 集 01 巻 頭 特 集 第 2 回 サステナブルテクノロジーセミナー 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 ~ 今 後 の 事 業 化 普 及 促 進 に 向 けて~ 当 財 団 では 社 会 を 持 続 させる 環 境 技 術 をテーマにプロジェクト 支 援 事 業 に 取 り 組 んでおります 本 年 度 は 節 電 省 エネなど 環 境 負 荷 低 減 を 目 指 し 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 と 題 して セミナーを 開 催 しま したので その 概 要 を 紹 介 いたします 第 2 回 サステナブルテクノロジーセミナー 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 ~ 今 後 の 事 業 化 普 及 促 進 に 向 けて~ 開 催 日 : 平 成 27 年 12 月 17 日 ( 木 ) 参 加 人 数 :89 名 プログラム: 第 1 部 基 調 講 演 第 2 部 事 例 紹 介 第 3 部 研 究 紹 介 交 流 会 フォーラム 08 北 陸 産 業 活 性 化 フォーラム 北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 室 活 動 報 告 12 HIAC TOPICS/ 財 団 の 事 業 の 取 り 組 み 紹 介 について 15 賛 助 会 員 ズームアップ #27 18 株 式 会 社 近 鉄 都 ホテルズ( 金 沢 都 ホテル) 第 1 部 基 調 講 演 地 域 に 根 ざす 地 中 熱 技 術 - 論 理 を 考 え 強 みを 活 かし 繋 ぐ 開 発 実 用 の 現 状 と 今 後 講 演 者 のご 紹 介 兼 福 井 大 学 産 学 官 連 携 本 部 客 員 教 授 福 井 地 中 熱 利 用 研 究 会 会 長 宮 本 重 信 氏 1987 年 から 福 井 県 庁 で 融 雪 の 研 究 開 発 を 始 め 地 中 熱 蓄 熱 などを 利 用 した 道 路 橋 梁 建 築 空 調 の 省 エネ ルギー 施 設 を 多 く 実 用 化 県 庁 退 職 後 環 境 省 やNEDOの 競 争 的 研 究 資 金 を 得 て 福 井 大 学 産 学 官 連 携 本 部 特 命 教 授 として ビルや 戸 建 て 住 宅 の 杭 井 戸 利 用 の 空 調 システムの 実 用 化 開 発 を 企 業 と 共 同 で 実 施 土 木 学 会 技 術 開 発 賞 環 境 賞 などを 受 賞 最 近 話 題 になっているクラスターのように それぞれが 持 つ 強 みを 繋 ぐことは 大 事 だと 思 い タイトルに 強 みを 活 かし 繋 ぐ と 入 れたのですが その 後 本 質 的 な 論 理 性 や 合 理 性 が 基 本 にあるということの 方 がもっと 大 切 なん じゃないか とつくづく 考 えました 強 みを 活 かして 繋 ぐ だけでは 破 綻 してしまうこともある やっぱり 論 理 的 な 背 景 を 持 つものが 現 実 となっていくのだと 思 います それではまず 地 中 熱 にとっての 論 理 とは 何 か? 熱 は 作 るより 運 んでくる 方 が 省 エネになります 融 雪 の 場 合 1 m3の 雪 を100% 溶 かすには1lの 灯 油 が 必 要 です 水 を 使 う 場 合 0 以 上 の 水 温 があれば 溶 けますが 大 量 の 水 が 必 要 になります 暖 房 では 温 度 は 常 温 よりちょっとプラ スでいいので ヒートポンプの 運 動 エネルギーを 上 手 に 使 うと 言 うのはまあ 合 理 的 です 地 中 熱 は 杭 から 杭 に 循 環 させるためのわずかなエネルギー 例 えば5Wのポンプで 200Wの 熱 量 が 取 れるというように エネルギー 的 に 非 常 に 有 利 です 地 中 熱 利 用 のポイントと 言 うのは エアコ ンが 使 っている 空 気 に 比 べて 冬 暖 かく 夏 は 冷 たく また 空 気 ほどではありませんが 非 常 に 身 近 なところにある という 点 です 一 方 問 題 は 集 熱 のために 穴 を 掘 ったりす るなど 初 期 費 用 が 嵩 んでしまうことです その 初 期 費 用 を 如 何 に 安 く 出 来 るかがポイントになります ところで 地 面 の 中 の 熱 と 言 うのは 放 射 熱 や 日 射 熱 が 入 ってきてそれがあるバランスで 地 面 の 中 に 蓄 えられたも のです 地 面 の 中 は 体 積 当 たりで 水 の72%くらいの 熱 容 量 を 持 っていますので 非 常 に 大 きな 熱 量 が 溜 まります ただし 熱 の 伝 わり 方 はあまりよくありません 地 中 に 溜 まった 熱 は 年 間 の 平 均 気 温 にほぼ 等 しく 熱 をそのまま 使 Ishikawa Toyama Fukui Hokuriku 表 紙 画 像 TOYAMAキラリ( 富 山 県 富 山 市 ) 意 匠 設 計 は 隈 研 吾 氏 によるもので 外 壁 にはガラスやアルミ 御 影 石 を 使 用 しており 立 山 連 峰 をイメージしている 市 街 地 再 開 発 事 業 として 平 成 27 年 8 月 にオープンした 複 合 施 設 で 富 山 市 ガラ ス 美 術 館 富 山 市 立 図 書 館 本 館 富 山 第 一 銀 行 本 店 などが 入 居 HIAC NEWS vol.96 01

第 2 回 サステナブルテクノロジーセミナー 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 ~ 今 後 の 事 業 化 普 及 促 進 に 向 けて~ 基 調 講 演 うことも 出 来 るし また 熱 を 溜 めるようなことも 可 能 な 材 料 です 実 は 地 面 の 中 というのは 極 端 に 地 域 性 があるも ので 元 々 河 川 から 流 れてきた 砂 利 が 平 野 を 作 る 形 成 過 程 のどこに 位 置 するかによって 特 性 が 大 きく 変 わります 地 中 熱 の 利 用 は 地 元 でクラスターを 作 るとか 色 々やって 工 夫 しながら 考 えなければならないテーマです 昭 和 63 年 頃 15 の 地 下 水 を 汲 み 上 げて 歩 道 で 熱 交 換 させ その 後 車 道 に 散 水 する 仕 組 みを 作 りました 国 内 初 のシステムでした これは 非 常 に 合 理 的 でした 歩 道 の 放 熱 管 は 車 が 上 を 通 らないので 浅 く 設 置 することが 出 来 無 散 水 で 効 率 的 に 歩 道 の 雪 を 溶 かして 歩 きやすくすること が 出 来 ます 冷 えた 水 は 車 道 に 撒 いて 直 接 熱 交 換 させるこ とで 雪 を 溶 かし また 車 が 通 るとシャーベット 状 の 雪 を 跳 ね 飛 ばして 広 範 囲 の 雪 を 溶 かすことが 出 来 る このよう にとても 理 にかなった 仕 組 みだったからこそ このシステ ムは 北 海 道 を 除 く 全 国 に 広 がりました ています しかし 降 雪 センサーで 制 御 している 既 存 の 設 備 を 積 雪 センサーで 運 転 すれば 安 い 地 下 水 をもっと 有 効 活 用 できるはずです 節 電 にもなります 冷 暖 房 にも 使 える 有 効 資 源 の 地 下 水 を 無 駄 に 撒 きながら 一 方 で 規 制 を 掛 け るというのは 論 理 的 ではありません ハーモニーホール それから 温 暖 化 でしょうか だんだん 雪 が 降 らなくなっ てきたので 地 中 熱 を 使 った 冷 暖 房 をヒートポンプとエネ ルギーパイルを 使 って 始 めました 成 績 係 数 COPは 夏 3.5 ( 空 気 熱 では3 以 下 ) 冬 は3 近 く( 空 気 熱 では2くらい) 出 ます 普 通 のエアコンでは 性 能 が 出 ません これは 深 夜 電 力 蓄 熱 方 式 を 取 っており 当 時 12 年 ほどで 償 却 できると 試 算 されていました 福 井 平 野 は 砂 層 とか 粘 土 層 の 下 20mの 深 いところに 砂 利 層 があります このように 非 常 に 透 水 性 が 高 い 砂 利 層 であっても 導 水 勾 配 がほとんど 無 いため 年 間 1m 位 しか 流 れていません こういう 地 域 で 地 下 熱 を 利 用 すると 地 下 水 の 流 れが 無 いものですから 熱 を 使 った 後 に 地 面 がだん だん 冷 えてしまいます ですから どちらかというと 福 井 は 蓄 熱 に 適 していると 考 えられます また 北 陸 は 湿 度 が 高 いので 空 気 熱 源 を 使 うヒートポンプのエアコンは 霜 がつ いて 性 能 が 出 ません そのため この 地 域 では 地 中 熱 を 使 ったヒートポンプが 有 効 と 考 えられます これらが 全 体 の 論 理 的 な 背 景 となります 以 下 いくつかの 事 例 を 紹 介 します 次 は 論 理 的 ではなかった 話 です 当 時 融 雪 装 置 を 運 転 管 理 している 土 木 事 務 所 では 降 雪 センサーで 雪 が 降 って いるかどうかを 見 て 制 御 していました これはおかしい 雪 が 降 っても 積 もっていない 時 に 水 を 出 すのは 勿 体 ない 路 面 に 雪 があるかどうかを 見 るべきです それで 積 雪 セン サーを 作 り 路 面 に 雪 があるかどうかを 見 てフィードバッ ク 制 御 する 本 来 あるべき 姿 にしました そうすると 水 の 使 用 量 が1/3に 減 り 日 中 の 運 転 時 間 は1/7になりました 今 では IT 化 されネットワークでつないで 画 像 で 判 断 し 運 転 制 御 するところまで 来 ています 少 し 余 談 ですが 今 あちこちで 地 盤 沈 下 のために 新 しい 井 戸 の 掘 削 が 規 制 され 上 図 は 福 井 のハーモニーホールです 無 散 水 融 雪 装 置 で 同 じ 放 熱 管 が 通 っていますが 深 さが 違 います 深 くて 熱 抵 抗 が 大 きいと 溶 けるスピードが 遅 く 雪 が 残 ってしま います この 実 験 で4cmの 深 さであれば 強 度 的 に 車 が 乗 って も 大 丈 夫 という 結 果 が 得 られました また 福 井 は 南 条 の 鉱 山 で 採 れる 珪 石 が 使 えます 珪 石 は 熱 伝 導 率 が 普 通 の 石 の3 倍 くらいありますので 熱 抵 抗 が 小 さくなり 低 温 でも 1 平 方 メートル 当 たりのワット 数 が 稼 げ 性 能 が 出 やすく なります 次 に 低 コスト 化 を 目 的 に 建 物 を 建 設 する 際 の 基 礎 杭 と 組 み 合 わせる 方 法 を 考 えました 基 礎 杭 の 中 に 細 いパ イプを 通 すことで 非 常 に 安 価 に 設 置 できます 25 年 ほど 前 福 井 県 立 大 学 を 建 てる 時 に 職 員 住 宅 に 設 置 しました 積 雪 センサーと 組 み 合 わせて 今 でもほとんどメンテナン スすることなくうまく 稼 動 しています 02 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 03

第 2 回 サステナブルテクノロジーセミナー 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 ~ 今 後 の 事 業 化 普 及 促 進 に 向 けて~ 事 例 紹 介 第 2 部 事 例 紹 介 電 力 半 減 を 切 り 口 にした ダントツの 生 産 改 革 コマツ 粟 津 工 場 生 産 技 術 部 管 理 課 主 幹 戸 井 良 広 氏 今 日 は 地 下 水 熱 にあまり 関 係 無 い 内 容 も 多 く 含 まれてお りますが 背 景 も 含 めどのような 活 動 を 進 めてきたかとい うことをお 話 しします 活 動 の 背 景 として コマツは 従 来 からCO 2 削 減 等 によ る 環 境 負 荷 低 減 を 進 めてきましたが 2011 年 の 震 災 を 契 機 に 全 社 活 動 として 大 幅 な 生 産 性 向 上 による2010 年 夏 比 で2015 年 度 電 力 ピークの50% 削 減 を 目 標 に 掲 げまし た 切 り 口 は 見 える 化 ( 省 エネ) 生 産 性 向 上 創 エネで これらの 対 策 を 行 って 目 標 達 成 を 目 指 します 2011 年 当 時 粟 津 工 場 の 建 屋 は 築 50 年 以 上 の 建 物 が6 つもあり 断 熱 性 が 低 い 柱 間 隔 が 狭 い 等 生 産 性 向 上 を 阻 む 様 々な 課 題 を 抱 えていました 中 々 単 独 の 老 朽 建 屋 更 新 では 投 資 回 収 出 来 ないのですが 新 技 術 導 入 による 生 産 性 向 上 建 屋 面 積 削 減 による 電 力 削 減 等 と 併 せて 充 分 に 投 資 回 収 可 能 であると 判 断 しました 橋 は 冬 季 の 凍 結 防 止 が 重 要 です 橋 台 のところに 鋼 管 杭 を 打 つ 現 場 で 融 雪 のシミュレーションをしたところ 杭 が 大 きくて 密 に 入 っているので 熱 干 渉 を 起 こして 冬 融 雪 で 地 中 熱 を 使 ったら 夏 まで 冷 たいことが 分 かりました 逆 に 言 えば 夏 蓄 熱 しておけば 冬 まで 持 つということになりま す そのアイデアを 思 いついて 実 際 にやってみたところ 冬 場 の 直 前 でも28 くらいの 温 度 がキープされました これで 十 分 に 融 雪 に 使 うことが 出 来 ます 熱 を 長 期 保 存 するこのような 効 果 は 短 い 杭 をたくさん 並 べることでも 得 られることを 札 幌 での 実 験 で 確 認 し その 効 果 を 利 用 し て 設 計 されたのが 幸 橋 です 11 月 末 で31.5 の 蓄 熱 がさ れていることが 確 認 でき パワフルに 融 雪 出 来 ると 期 待 さ れています いい 話 ばかりではなく 失 敗 もしました 打 撃 杭 で 漏 水 が 起 きたこともあります それで 上 からどんどん 水 を 入 れていました その 後 水 位 を 地 下 水 位 まで 下 げれば 良 い と 言 うことに 気 付 いて 今 はそうやっています 他 にも コンクリートのひび 割 れ 補 修 からアイデアを 得 た ケイ 酸 ソーダを 用 いた 漏 水 防 止 セメントから 溶 け 出 したカルシ ウムによる 目 詰 まりや 腐 食 の 防 止 基 礎 杭 にU 字 管 を 通 す 工 法 の 開 発 などをやってきました 福 井 にたくさんある 帯 水 層 の 利 用 も 考 えました 鉄 分 が 多 くて 現 在 は 未 利 用 なの ですが 昔 は 使 っていました 身 近 な 環 境 は 利 用 してこそ 保 たれます 里 山 里 海 と 同 じで 積 極 的 に 無 駄 なく 使 うことが 重 要 です 規 制 ばかりの 環 境 政 策 ではなく 地 下 水 には 地 下 水 の 特 性 に 合 わせた 使 い 方 を 考 えること これ が 合 理 的 な 考 えだと 思 います また 杭 とヒートポンプ 夏 場 の 温 排 水 と 給 湯 など 異 分 野 業 種 と 建 物 の 様 々な 設 備 を 繋 ぎ 共 生 することが 重 要 で こういうことはクラスター 化 に 繋 がっていくことだと 思 います 最 後 に 大 局 的 に 論 理 的 であるかということがやっぱり 大 切 だと 思 います ただ そうであっても 失 敗 します そ れはディテール 細 部 で 失 敗 します しかし 失 敗 から 学 ぶと 神 は 細 部 に 宿 ります これが 私 のこれまでの 経 験 から 得 たものです 我 々の 工 法 をもっと 広 めたいのですが 設 計 が 面 倒 でコンサルタントの 儲 けに 繋 がらないという 側 面 があります また 民 間 への 普 及 を 促 進 するに 当 たり 地 中 熱 地 中 蓄 熱 は 利 用 対 象 地 盤 環 境 地 下 水 などの 条 件 に 最 適 なものを 選 ぶ 必 要 があり そこまでやらないと 補 助 金 を 取 っても 中 々 採 算 が 合 わないということもあります まだ 発 展 の 余 地 の 多 い 技 術 でもありますので 異 分 野 の 方 とも 共 生 して 繋 ぎ 繋 がっていきたいと 思 います ありがと うございました ています 深 さ70mから 汲 み 上 げた ほぼ 通 年 で17 の 地 下 水 から 熱 を 移 した 水 を 建 設 機 械 のラジエーターに 通 して 温 調 しています 実 験 データでは 夏 33 の 外 気 をラジエーターに 通 すことで24 の 冷 風 が 得 られました 地 下 水 熱 空 調 を 採 用 したことで 従 来 の 空 調 の 消 費 電 力 を 100として36%ほどになると 試 算 しております ただし これは 成 層 空 調 も 含 めての 数 字 ですし また 空 調 には 断 熱 性 能 や 機 密 性 能 空 調 面 積 なども 大 きく 効 きますので そ れらを 全 て 含 んだ 効 果 であることはご 留 意 下 さい 新 組 立 工 場 は ダントツの 環 境 性 能 と 生 産 性 を 合 わせ 持 つ 未 来 を 見 据 えた 次 世 代 組 立 工 場 とのコンセプトを 掲 げ 面 積 生 産 性 2 倍 90% 以 上 の 購 入 電 力 削 減 を 目 指 す ことを 決 めました 新 組 立 工 場 の 特 徴 は 柱 間 隔 の 広 い 空 間 と 全 面 地 下 ピッ トを 持 つ 構 造 です これにより 通 常 柱 伝 いに 走 る 配 線 配 管 や 空 調 のダクト 配 電 盤 などを 地 下 に 置 くことで 段 差 の 無 い 広 々とした 空 間 を 実 現 出 来 ます 他 にもいろいろな 理 由 があるのですが 全 面 地 下 ピットを 採 用 した 一 番 の 目 的 は 床 上 2~3mの 人 がいる 領 域 だけを 重 点 的 に 空 調 す る 成 層 空 調 を 行 うことでした この 空 調 に 地 下 水 熱 を 使 っ 他 にも 組 立 ラインの 生 産 性 向 上 バイオマス 蒸 気 ボイラ 発 電 システムの 導 入 による 創 エネなども 粟 津 工 場 では 採 用 し 購 入 電 力 量 は 計 画 通 り 約 90%( 対 2010 年 度 )の 削 減 ができる 見 込 みです 04 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 05

第 2 回 サステナブルテクノロジーセミナー 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 ~ 今 後 の 事 業 化 普 及 促 進 に 向 けて~ 研 究 紹 介 第 3 部 研 究 紹 介 土 のヒートパイプ 現 象 を 利 用 した 地 表 - 地 中 間 の 熱 輸 送 装 置 富 山 県 での 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 石 川 県 立 大 学 環 境 科 学 科 農 地 環 境 学 研 究 室 准 教 授 百 瀬 年 彦 氏 富 山 大 学 理 工 学 研 究 部 地 球 生 命 環 境 科 学 専 攻 教 授 上 田 晃 氏 概 要 パイプ 内 を 真 空 にして 揮 発 性 液 体 を 封 入 して 作 られるヒートパイプは 非 常 に 高 い 熱 輸 送 能 力 を 持 つ 熱 輸 送 に 電 力 を 必 要 としない 等 優 れた 性 質 を 持 ち 地 中 熱 を 利 用 した 融 雪 技 術 として 実 用 化 もされている 百 瀬 准 教 授 は 夏 に 地 上 の 高 温 を 地 中 に 逃 がす 性 質 を 持 つ 土 のヒートパイプ 現 象 を 見 出 し 畜 舎 の 冷 房 や 都 市 冷 却 としての 実 用 化 に 向 けての 研 究 を 進 めている 本 セミナーでは この 現 象 を 示 す 試 作 モデルを 用 いた 実 験 結 果 が 紹 介 され 気 温 27 の 地 表 面 に20 の 冷 熱 源 を 実 現 出 来 る 可 能 性 が 示 された ヒートパイプBACHによる 未 利 用 熱 活 用 の 可 能 性 - 浅 層 地 中 熱 やボイラ 廃 熱 利 用 融 雪 の 紹 介 - 概 要 富 山 県 は 地 下 水 が 豊 富 なので 地 中 熱 ヒートポンプは 低 コストの 開 放 型 が 適 しているが 環 境 への 影 響 評 価 が 必 要 となる 川 田 工 業 が 最 初 に 導 入 し6 割 の 電 力 削 減 に 成 功 した 実 績 などから 富 山 県 では 未 利 用 エネルギーである 地 下 水 熱 の 地 域 の 資 源 に 合 わせた 有 効 活 用 を 推 奨 している これが6 月 に 発 足 した 富 山 県 地 中 熱 利 用 研 究 会 に 繋 がっ ている 上 田 教 授 からは 研 究 会 初 代 会 長 の 立 場 から 地 中 熱 利 用 の 理 解 促 進 や 人 材 育 成 について 富 山 大 学 教 授 の 立 場 から 専 門 の 地 球 化 学 的 解 析 や 化 学 成 分 分 析 等 を 用 いた 環 境 評 価 についての 紹 介 があった また 北 陸 3 県 にまたがる 広 域 の 地 中 熱 利 用 促 進 の 将 来 構 想 も 紹 介 された 福 井 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 機 械 工 学 専 攻 教 授 永 井 二 郎 氏 交 流 会 の 開 催 基 調 講 演 研 究 紹 介 に 続 き 講 師 と 参 加 者 による 交 流 会 を 開 催 し 大 学 企 業 から30 名 が 参 加 しました 交 流 会 では 大 学 企 業 間 の 情 報 交 換 を 行 いニーズ シーズのマッチングが 行 なわれ ました 概 要 従 来 型 のヒートパイプは 熱 輸 送 量 や 熱 移 動 量 に 限 界 があ り それゆえに 実 用 対 象 が 限 られてしまうという 課 題 を 持 っているが 永 井 教 授 らが 開 発 した 気 泡 駆 動 型 循 環 式 ヒートパイプ(BACH)はこれらの 課 題 のいくつかを 改 良 することに 成 功 している こ のBACHが 冬 季 の 消 火 活 動 の 妨 げとなっていた 防 火 水 槽 の 蓋 の 融 雪 で 良 好 な 結 果 を 出 し 実 用 化 に 至 っていること が 紹 介 された 他 にもBACHの 原 理 を 活 かしてトップヒートを 実 現 したヒートパイプによる ボイラ 廃 熱 を 利 用 し た 融 雪 の 実 証 試 験 の 結 果 も 報 告 され ノーメンテナンスで2シーズン 良 好 に 作 動 したことが 紹 介 された 06 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 07

北 陸 産 業 活 性 化 フォーラム 北 陸 産 業 活 性 化 フォーラム フ ォ ー ラ ム 北 陸 産 業 活 性 化 フォーラム 開 催 日 : 平 成 27 年 11 月 20 日 ( 金 ) 参 加 人 数 :73 名 共 催 :NPO 法 人 北 陸 ライフケアクラスター 研 究 会 ほくりく 先 端 複 合 材 研 究 会 北 陸 マイクロナノプロセス 研 究 会 ほくりく 環 境 バイオマス 研 究 会 後 援 : 中 部 経 済 産 業 局 電 力 ガス 事 業 北 陸 支 局 北 陸 経 済 連 合 会 ワーク を 構 築 することによって 従 来 のマッチング 手 段 では 実 現 できなかった 信 頼 性 と 情 報 開 示 度 も 高 く 候 補 企 業 を 網 羅 的 に 集 めることが 可 能 となり 大 企 業 と 中 小 企 業 の 距 離 を 一 気 に 縮 めることに 成 功 しています いたり ある 企 業 は 社 長 だったりと 結 局 窓 口 によって 数 人 コンタクトをとってもなかなか 情 報 が 出 なかったりするの で キーパーソンに 今 繋 がっているかどうかということは 非 常 に 重 要 だと 思 います また 情 報 や 技 術 を 盗 られるな ど 技 術 プロテクトの 問 題 がありますので 大 手 企 業 がいき なりコールドコールしても できるのにできないと 言 った りなかなか 本 音 は 出 ません そういった 意 味 でこの4つの 壁 を 越 えるためにサポートできるのがやはりリンカーズに なります 今 回 のフォーラムでは 基 調 講 演 として リンカーズ 株 式 会 社 代 表 取 締 役 Founder&CEOの 前 田 佳 宏 氏 をお 招 きし ご 講 演 いただきました 講 演 後 共 催 のNPO 法 人 北 陸 ライフケアクラスター 研 究 会 ほくりく 先 端 複 合 材 研 究 会 北 陸 マイクロナノ プロセス 研 究 会 ほくりく 環 境 バイオマス 研 究 会 との 合 同 企 画 による 異 分 野 連 携 交 流 会 を 開 催 しました 基 調 講 演 マッチングビジネスがもたらす 地 域 産 業 の 活 性 化 リンカーズとは リンカーズ 株 式 会 社 リンカーズでは 技 術 探 索 製 品 探 索 人 の 探 索 におい てどうしても 自 力 で 探 すことが 難 しく 自 前 では 限 界 がある といった 発 注 者 に 代 わって 全 国 から 優 れた 中 小 中 堅 企 業 ベンチャー 企 業 大 学 の 技 術 製 品 を 探 すサービスを 行 っています トヨタ 自 動 車 大 和 ハウス 工 業 パナソニッ クなどの 大 手 企 業 や100 億 円 程 度 の 売 上 の 中 堅 企 業 に 幅 広 く 利 用 していただいております 国 内 初 人 づてを 束 ねた 口 コミネットワーク を 構 築 これまでのモノづくり 産 業 におけるマッチングの 手 段 は ウェブ 検 索 展 示 会 人 づて データベース 検 索 の4 つに 限 られており 決 してマッチング 成 功 率 は 高 いとは 言 代 表 取 締 役 Founder&CEO 前 田 佳 宏 氏 えませんでした 人 づては 信 頼 性 は 高 いですが 網 羅 性 には 欠 けますし データベース 検 索 ウェブ 展 示 会 は 網 羅 性 は 高 いですが 情 報 は 劣 化 し 検 索 してどこかの 企 業 が 出 て きても 本 当 に 信 頼 できるかどうかは 分 かりません このよ うにこれまでは 網 羅 性 信 頼 性 情 報 開 示 度 すべて 高 い 探 索 手 段 は 存 在 していなかったわけです 1 年 程 前 に 約 100 件 程 案 件 をいただき 探 索 したのです が 1 番 フィットする 最 優 秀 中 小 企 業 のロケーションが 日 本 全 国 に 分 散 していました それはもちろん 全 国 に 色 々な 優 秀 な 企 業 があるからですが 裏 を 返 せば 展 示 会 商 談 会 あるいは 人 づてのような 狭 い 範 囲 のマッチングの 成 功 率 は 極 めて 低 く もし 本 当 に 成 功 率 を100%に 近 づけたい と 思 ったら 日 本 全 国 のあらゆる 企 業 に 繋 がるネットワーク を 作 る 必 要 があると 思 いました そこで リンカーズは 全 国 のコーディネーターや 目 利 きの 方 約 1,300 名 から 成 る 人 づてを 束 ねた 口 コミネット 目 利 き 役 には 主 に 自 治 体 自 治 体 の 外 郭 団 体 商 工 会 議 所 銀 行 民 間 第 3セクターの 団 体 大 学 の 産 学 官 連 携 本 部 など 地 元 の 企 業 をよく 知 っている 方 約 300 機 関 1,300 名 の 方 にご 参 画 いただきネットワークを 作 っていま す また リンカーズは マッチング 成 約 率 90% 以 上 リピー ト 率 は70% 以 上 を 誇 っています その 理 由 は 候 補 企 業 の 網 羅 性 が 極 めて 高 い ことと 非 公 開 情 報 にアクセスし やすい ということです リンカーズに 来 るモノづくりの 案 件 というのは ブレイクスルーするためのラストワン ピースの 技 術 がない または 見 つからない そういった 案 件 が 多 くなっています 携 帯 電 話 ひとつにしても 何 十 万 何 百 万 通 りもスペックがあり 必 ずしもそのすべてのスペッ クが 地 元 で 有 力 と 言 われる 企 業 ができるわけではありませ ん その 中 の1スペックが 得 意 な 企 業 に 大 手 企 業 がピンポ イントでなかなか 辿 り 着 けないと 思 います 日 本 の 産 業 は 信 頼 で 成 り 立 っているところも 多 く いかに 地 元 に 顔 の 利 いた 人 に 間 に 入 ってもらうかで 反 応 も 大 きく 変 わってきま す 特 許 や 学 会 論 文 などでも 公 開 したくないような 研 究 開 発 中 の 情 報 でもやはり 地 元 に 顔 の 利 いた 人 を 介 すること で 地 元 人 同 士 の 日 常 会 話 などから 通 常 知 りえない 非 公 開 情 報 も 共 有 されたりとアクセスしやすくなるのです 結 局 発 注 者 の 大 手 企 業 から 考 えた 場 合 最 適 なパート ナーに 出 会 うために 越 えられない 壁 が4つあり それが 1 候 補 企 業 の 網 羅 性 の 壁 2 非 公 開 情 報 へのアクセスの 壁 3 キーパーソン4 有 力 候 補 企 業 から 本 音 の 回 答 が 得 られるか どうかです キーパーソンは 中 小 中 堅 企 業 のなかでも 違 う と 思 いますが ある 企 業 は 情 報 開 示 の 権 限 を 部 長 が 握 って リンカーズの 検 索 プロセス 守 秘 義 務 契 約 を 結 んだコーディネーターに 発 注 情 報 を 一 斉 配 信 し その 発 注 情 報 に 対 して 推 薦 する 企 業 の 情 報 が 集 まってきます コーディネーターしか 見 れない 条 件 ある いはその 先 の 企 業 にも 出 していい 条 件 という 風 に 探 索 条 件 は 分 離 しています 東 京 のある 産 業 支 援 機 関 では 日 本 全 国 の 有 力 な 企 業 約 1,300 社 をネットワーク 化 しているのですが そこは 共 有 した 条 件 をグルーピングした 企 業 に 投 げて 手 を 挙 げてもら うという 手 段 をとっています 信 頼 できる 企 業 にだけ 共 有 して 手 を 挙 げてもらう そういった 意 味 で 目 利 きの 能 力 というのはそれこそなくても 実 は 繋 がっていくのです また モノづくりのマッチングの 自 動 化 はこれまで 不 可 能 と 思 われていたのですが ほぼ8 割 9 割 自 動 化 していま す 例 えば 最 初 の 条 件 で 全 国 から50 社 集 まり 次 の 選 考 段 階 でまた 条 件 をいくつか 追 加 します そうやって 段 々と 絞 り 込 んでいく 方 法 です そして 最 終 2.3 社 位 に 絞 った 段 階 で 発 注 者 と 受 注 者 が 守 秘 義 務 契 約 を 結 び そこではじ めて 発 注 者 の 名 前 が 受 注 者 に 開 示 されて 細 かい 図 面 を 出 し たり 工 場 を 見 てやっと1 社 に 絞 られる 仕 組 みになっていま す 08 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 09

北 陸 産 業 活 性 化 フォーラム 北 陸 産 業 活 性 化 フォーラム これはくじ 引 きの 理 論 と 一 緒 だと 思 っていて 最 初 のく じ 引 き 箱 のなかに 大 吉 があるかどうかって 凄 く 重 要 です 大 吉 が 入 っていないくじ 引 き 箱 からどんどん 頑 張 って 出 そ うとしているのがこれまでのマッチングの 方 法 の 大 半 だと 思 っています リンカーズは 必 ずしも100%だとは 言 い 切 れませんが 90% 近 くは 大 吉 が 入 っているくじ 引 き 箱 を 最 初 に 持 っていて 絞 り 込 みの 細 かい 仕 組 みを 作 って 大 吉 が 落 ちてくるようにしています また 探 索 プロセスにおいて 我 々が 一 番 重 要 視 している のは 落 選 した 企 業 にも また 次 回 からも 頑 張 っていただ くというところで リンカーズでは 落 選 レポートというも のを 作 っています どのステージで 落 選 したか 他 社 との 比 較 従 業 員 数 や 資 本 金 落 選 理 由 のコメントなどが 書 き 込 まれており 他 社 と 比 較 してどこが 良 くて 悪 いのかが 分 かるようになっています これはもちろん 無 償 で 提 示 して います また コーディネーターへは 毎 月 サマリーレポートを 提 出 しています 提 案 数 や 選 定 残 存 数 最 終 決 定 数 などをポ イント 制 にしており 獲 得 したポイントは 現 金 や 相 当 の サービスに 変 えることができます これは 有 償 で 行 ってい ます 発 注 者 が 我 々にお 金 を 払 う 代 わりに 探 索 しているわ けですから 責 任 を 持 たせるためにも 有 償 にすることが 重 要 だと 思 っていて 皆 に 責 任 を 負 ってもらい 必 至 でベストサ プライヤーを 選 び 出 す そのくらいの 気 概 がないと 私 はモ ノづくりのマッチングは 上 手 くいかないと 思 います 探 索 事 例 いままで 数 々の 案 件 を 探 索 してきましたが バンダイナ ムコからの 案 件 は 音 響 設 計 のノウハウを 持 っている 段 ボールメーカーの 探 索 でした 当 時 バンダイナムコは 防 音 室 の 開 発 製 作 メーカーを 探 していたのですが 防 音 室 は30dB~40dBまで 遮 音 できなければ 近 所 に 聞 こえてし まう 上 に 30dBまで 下 げようとすればコストは80 万 円 近 くかかってしまいそれでは 若 者 は 買 えません そこでマー ケティング 調 査 を 行 った 結 果 5 万 円 なら 買 うという 結 果 が 出 ました それで 段 ボールや 安 い 素 材 を 使 った5 万 円 の 防 音 室 は 作 れないかということでリンカーズに 話 が 来 まし た 段 ボールメーカーのなかで 音 響 設 計 のノウハウを 持 っ ているメーカーを 探 したところ 面 白 い 段 ボールメーカーが 約 30 社 ほど 出 てきたのですが その 中 に 神 田 産 業 という 企 業 を5 人 のコーディネーターが 推 薦 していました すぐ にホームページを 検 索 しましたが 一 切 音 響 設 計 のノウハウ を 持 っているとは 書 かれておらず 単 なるダンボールメー カーだということしかホームページでは 分 からなかったの です しかし 神 田 産 業 は 当 時 ヤマハ 向 けに 超 ハイエンド な 段 ボール 防 音 室 を 開 発 していて ダンボールは 断 面 がハ ニカム 構 造 で 高 強 度 低 コスト 軽 量 と 大 変 優 れたダン ボールで 天 井 壁 にも 使 えるためゼネコンと 天 井 壁 の 研 究 開 発 も 行 っていたのです もちろんそういった 情 報 は 一 切 ホームページには 載 っておらずウェブ 検 索 しても 一 切 出 て きませんでした しかし5 人 のコーディネーターはこの 事 実 を 知 っていたのです そこからすぐに 神 田 産 業 へ 連 絡 を とってみるとやはりそういったノウハウがあって 工 場 の なかには 音 響 室 もありました それから3か 月 で 量 産 が 始 まり 今 では2 億 円 位 の 売 上 になっています 3つのブースター 短 期 間 での 成 長 をドライブするにはやはりブースターが 必 要 だと 思 っています リンカーズは2012 年 4 月 に 立 ち 上 げてゼロベースでスタートしております 創 業 直 後 に 一 番 最 初 のブースターである 東 北 経 済 連 合 会 に 業 務 提 携 して いただき 今 はウェブ 展 示 会 場 となっている eexpo を 立 ち 上 げました eexpo 立 ち 上 げのなかで コーディネーター のネットワークが 東 北 で 出 来 上 がっていましたので リン カーズの 成 功 事 例 を 作 り 2013 年 頃 に ジャフコとDBJキャ ピタルに 持 っていったところ2 億 数 千 万 円 投 資 していただけ ました リンカーズに 入 ってくる 大 手 企 業 の 案 件 を 紹 介 し ていただいたのは 日 本 能 率 協 会 コンサルティングで 最 初 の5 案 件 は 全 てそちらに 紹 介 していただきました その5 案 件 は 全 て 成 功 して 現 在 量 産 に 至 っています 実 はそういっ た3つのブースターがあります 日 本 モノづくり 株 式 会 社 の 設 立 ~ 真 の 地 方 創 生 を 目 指 す~ リンカーズで 選 ばれた 優 秀 な 中 小 企 業 や 地 元 のグローバ ルニッチトップ 企 業 などたくさんの 優 秀 な 企 業 を 束 ねて 日 本 の 面 白 い 技 術 製 品 をオールジャパンとしてもっと 海 外 に 売 り 込 んでいきたいと 考 えています 米 国 企 業 からの 案 件 はjapanpassing( 日 本 素 通 り)でアジアや 中 国 の 深 圳 (シンセン)に 流 れてしまっていますが それはやはり 日 系 企 業 の 情 報 が 殆 ど 日 本 語 でしか 存 在 しておらず 英 語 やドイ ツ 語 しか 分 からない 欧 米 の 企 業 が 日 本 の 技 術 を 探 すのは 難 しく 日 本 に 優 秀 な 技 術 があると 気 づいてない 欧 米 の 人 も 多 いのだと 思 います 一 方 で ロボティクス 産 業 やメディ カル 航 空 宇 宙 などまだまだ 日 本 には 強 い 分 野 が 残 されて いますから そこをきっかけにモノづくり 日 本 の 復 権 をし ていきたいと 考 えています 日 系 メーカーの 空 いている 量 産 ラインをIoTで 伝 えて 利 用 すれば 安 く 生 産 でき 発 注 情 報 があればネットワークも 作 りやすいですから そこから 二 次 発 注 三 次 発 注 と 広 がっていく 簡 単 ではないですが そうやってSmartFactoryを 作 っていきたいと 考 えていま す リンカーズと 大 手 商 社 が 組 んで 営 業 マーケティング で 海 外 に 売 り 込 んでいき 研 究 開 発 を 有 力 中 小 企 業 と 大 手 企 業 大 学 あるいは 公 設 試 と 組 んでやっていく 技 術 プロ テクトの 部 分 は 大 手 企 業 や 大 手 メーカーであればどんどん 消 費 者 がついて 海 外 に 持 ち 込 まれますが 中 小 企 業 となる とどうしても 日 本 に 残 されていってしまうのでオールジャ パンとして 技 術 プロテクトをやっていかなければこれは 難 しいと 思 っています プロバイダーは 大 手 商 社 からプロ ジェクトマネージャーを 派 遣 してもらい 東 京 に 東 京 ドー 異 分 野 連 携 交 流 会 ムほどの 大 きなオフィスを 作 って 地 元 中 小 企 業 の 方 にも 来 ていただき どんどん 海 外 とのやり 取 りをして プロマネ がどんどん 円 滑 に 行 われるようにしていきます また コ ミットメント 力 を 上 げるために 例 えば0.1% 出 資 をもらう というのもアリだと 思 っています そして 政 府 等 にも 出 資 をいただき このようなオールジャパン 構 想 の 窓 口 を 作 り たいと 考 えています 重 要 なのは 意 思 決 定 のスピードだと 思 います 何 をやるにしても 結 局 はTry&Errorです ひと つの 決 定 に1ヶ 月 もかかると 絶 対 にうまくいきませんので 我 々のようなベンチャー 企 業 が 大 手 あるいは 政 府 と 組 みな がら 推 進 してくというのが1 番 理 想 的 だと 思 っています 日 本 中 小 企 業 の 弱 い 部 分 は デザイン PR 力 日 本 の 中 小 企 業 は 技 術 開 発 面 は 強 いのですが 良 い 技 術 をうまくPRして 販 売 できなければ 結 局 使 われないまま に 終 わってしまいますので いかにホームページをうまく 見 せるか プレゼン 資 料 をうまく 作 れるかといったことも 重 要 だと 思 います Airbnbという 会 社 は 一 般 の 家 を 貸 し 出 すサービスいわ ゆるシェアリング エコノミーで 世 界 で 流 行 しています しかし 最 初 は 泣 かず 飛 ばずだったんです Airbnbは 途 中 から 専 門 のカメラマンを 雇 い 宿 泊 施 設 の 写 真 を 綺 麗 に 写 せるように 改 善 しています それまでは 写 真 の 写 し 方 が 悪 かったのですが そこを 変 えただけで 急 成 長 しました これは 一 例 に 過 ぎませんが 全 くその 企 業 を 知 らない 人 が ウェブで 検 索 して 見 栄 えのしないホームページではやはり 帰 ってしまいます だから 見 せ 方 というのは 非 常 に 重 要 で そういったところに 投 資 をしたほうがいいと 思 います 基 調 講 演 に 続 き 共 催 の4 研 究 会 および 後 援 団 体 から26 企 業 団 体 が 出 展 し 交 流 会 を 開 催 しました 交 流 会 では パネルや 製 品 を 展 示 し 出 展 社 によるパネルセッションを 行 いました 研 究 会 は 分 野 も 異 なっていましたが 自 社 事 業 のPRや 情 報 交 換 を 行 うなど 活 発 な 交 流 が 行 われました 10 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 11

北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 室 活 動 報 告 北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 室 活 動 報 告 地 域 イノベーション 戦 略 支 援 プログラム 中 間 評 価 健 やかな 少 子 高 齢 化 社 会 の 構 築 をリードする 北 陸 ライフサイエンスクラスター は 3 年 目 の 平 成 27 年 度 に 中 間 評 価 を 受 けた 9 月 に 中 間 評 価 自 己 評 価 報 告 書 を 提 出 し 11 月 24 日 に 文 部 科 学 省 においてヒアリングを 受 けた ヒアリングでは 福 井 プロジェクトディレクターによる 自 己 評 価 報 告 プレゼンテーションに 引 き 続 いて 5 名 の 評 価 委 員 からの 事 業 化 に 向 けた 外 部 資 金 の 獲 得 テクノマップの 活 用 とデータの 更 新 事 業 を 引 き 継 ぐ 日 本 版 アクセラレーター 設 立 の 検 討 内 容 等 についての 質 問 に 対 して 説 明 を 行 った 総 合 評 価 は SABCD 5 段 階 の 内 A 評 価 で これまでの 事 業 の 蓄 積 を 発 展 させて 順 調 に 進 捗 しており 構 築 された 知 のネットワークが 機 能 し 研 究 テーマの 成 果 が 事 業 化 につながり ベンチャー 企 業 が 設 立 されるなど 出 口 を 見 据 えた 活 動 が 行 われている 点 は 評 価 できる また 今 後 は 北 陸 3 県 間 の 密 な 連 携 による 相 乗 効 果 の 発 揮 を 目 指 し 国 際 競 争 力 強 化 地 域 として 海 外 からヒト モノ カネを 引 きつけるための 一 層 の 取 組 が 期 待 される との 良 いコメントをいただいた 人 材 育 成 の 支 援 若 手 エンジニアステップアップセミナー 人 材 育 成 事 業 として 富 山 県 立 大 学 が 主 催 する 人 材 育 成 講 座 若 手 エ ンジニアステップアップセミナー 生 物 工 学 系 コース 機 能 性 食 品 の 基 礎 と 実 際 を 学 ぶ の 開 催 にプログラム 作 成 講 師 選 定 などの 支 援 を 行 い 6 回 シリーズのセミナーが 開 催 された 若 手 エンジニアステップアップセミナーは 9 月 2 日 9 日 16 日 30 日 10 月 7 日 14 日 の6 回 シリーズで 開 催 され 企 業 の 若 手 社 員 14 名 が 参 加 し 機 能 性 の 評 価 機 能 性 食 品 の 市 場 規 模 表 示 方 法 などにつ いて 講 義 を 受 けた 受 講 者 同 士 の 情 報 交 流 ネットワーク 構 築 ができた 若 手 エンジニアステップアップセミナー 第 6 回 北 陸 ライフサイエンスクラスターシンポジウム 北 陸 発 医 療 機 器 の 創 製 を 目 指 して ~ 整 形 外 科 分 野 の 最 前 線 と 新 規 参 入 の 先 進 事 例 に 学 ぶ~ を 開 催 開 催 日 : 平 成 27 年 11 月 19 日 ( 木 ) 開 催 場 所 : 金 沢 ニューグランドホテル 銀 扇 参 加 人 数 :63 名 成 長 を 続 ける 医 療 機 器 分 野 の 中 でも 高 齢 化 社 会 に 伴 い 整 形 外 科 分 野 の 市 場 が 注 目 されており ものづくり 企 業 の 参 入 に 向 けて 整 形 外 科 分 野 における 医 療 機 器 の 現 状 課 題 や 医 工 連 携 の 最 新 の 取 組 状 況 等 の 解 説 異 業 種 から 医 療 機 器 産 業 へ の 参 入 を 果 たしている 北 陸 企 業 の 事 例 紹 介 を 内 容 としたシンポジウムを 開 催 した 内 容 基 調 講 演 1 整 形 外 科 分 野 の 先 端 医 療 と 課 題 金 沢 医 科 大 学 医 学 部 整 形 外 科 学 教 授 兼 氏 歩 氏 基 調 講 演 2 整 形 外 科 分 野 における 医 工 連 携 の 現 状 金 沢 工 業 大 学 医 工 融 合 技 術 研 究 所 所 長 工 学 部 機 械 工 学 科 教 授 新 谷 一 博 氏 事 例 紹 介 北 陸 地 域 における 医 療 機 器 分 野 への 参 入 事 例 紹 介 株 式 会 社 シャルマン 株 式 会 社 能 作 遠 隔 看 護 支 援 協 議 会 株 式 会 社 万 喜 バイオ 人 材 育 成 トレーニングコース 富 山 県 立 大 学 生 物 工 学 科 実 験 室 において 北 陸 ライフサイエンスクラス ターが 協 力 している 富 山 県 バイオ 産 業 振 興 協 会 主 催 のトレーニングコー ス 機 能 性 食 品 の 品 質 試 験 の 実 際 を 学 ぶ が10 月 22 日 23 日 に 開 催 さ れ 医 薬 品 企 業 等 の 品 質 管 理 担 当 者 8 名 が 講 義 および 実 習 を 受 けた 金 沢 医 科 大 学 兼 氏 教 授 の 講 演 金 沢 工 業 大 学 新 谷 教 授 の 講 演 医 療 関 連 産 業 参 入 セミナーin 金 沢 等 を 後 援 バイオ 人 材 育 成 トレーニングコース 国 際 技 術 動 向 調 査 ユニット 会 議 の 開 催 開 催 日 : 平 成 27 年 10 月 15 日 ( 木 )~16 日 ( 金 ) 11 月 9 日 ( 月 )~10 日 ( 火 ) 国 際 技 術 動 向 調 査 ユニットの 委 員 ( 公 財 ) 医 療 機 器 センター 医 療 機 器 産 業 研 究 所 日 吉 和 彦 氏 特 許 業 務 法 人 特 許 事 務 所 サイクス 弁 理 士 塩 澤 寿 夫 氏 を 招 き 医 療 機 器 産 業 への 新 規 参 入 戦 略 の 個 別 情 報 交 換 知 財 戦 略 と 研 究 者 の 役 割 国 際 化 への 対 応 等 についてアドバイス 等 を 得 た 経 済 産 業 省 中 部 経 済 産 業 局 電 力 ガス 事 業 北 陸 支 局 が 主 催 する 新 分 野 進 出 支 援 事 業 ( 北 陸 地 域 ライフサイエンス 産 業 創 出 支 援 事 業 )について 北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 協 議 会 が 後 援 を 行 った 医 療 機 器 分 野 知 的 財 産 分 野 ワークショップin 北 陸 1 平 成 27 年 10 月 29 日 ( 木 ) 2 平 成 27 年 11 月 12 日 ( 木 ) 3 平 成 27 年 11 月 24 日 ( 火 ) 医 療 関 連 産 業 参 入 セミナーin 金 沢 1 平 成 27 年 12 月 7 日 ( 月 ) 2 平 成 28 年 1 月 7 日 ( 木 ) 3 平 成 28 年 1 月 27 日 ( 水 ) 医 学 研 究 シーズ 医 療 現 場 ニーズ 発 表 会 平 成 27 年 12 月 9 日 ( 水 ) 等 12 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 13

北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 室 活 動 報 告 ハイアックトピックス HIACTOPICS 財 団 の 事 業 の 取 り 組 み 紹 介 について シリコンバレー 視 察 調 査 調 査 期 間 : 平 成 27 年 12 月 7 日 ~13 日 海 外 派 遣 : 地 域 連 携 コーディネータ 川 上 文 清 アドバイザー( 金 沢 大 学 先 端 科 学 イノベーション 推 進 機 構 教 授 ) 渡 辺 良 成 調 査 場 所 :アメリカ 合 衆 国 カリフォルニア 州 PlugandPlay NestGSV thesanjosebiocube HackerDojo B-BridgeInternational RainbowBioscience 等 医 療 機 器 バイオ 創 薬 などの 開 発 分 野 において 世 界 で 最 も 集 約 している 地 域 の 一 つである 米 国 シリコンバレー 地 区 や そ の 周 辺 に 集 積 するバイオベンチャー 関 連 機 関 等 を 訪 問 し ライフサイエンス 産 業 の 国 際 的 な 技 術 市 場 に 関 する 情 報 収 集 や 北 陸 で 開 発 を 進 める 技 術 の 導 出 や 連 携 の 可 能 性 について 情 報 収 集 を 行 い 併 せて 同 地 区 でバイオベンチャー 企 業 のス タートアップ 支 援 等 を 行 うアクセラレーター インキュベーターを 訪 問 し そのビジネスモデルを 学 ぶとともに 連 携 の 可 能 性 を 探 るため 視 察 調 査 を 行 った 産 業 技 術 総 合 研 究 所 技 術 普 及 講 演 会 開 催 日 : 平 成 27 年 11 月 17 日 ( 火 ) 開 催 場 所 :ANAクラウンプラザホテル 金 沢 参 加 人 数 :99 名 国 立 研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 中 部 センターと 一 般 財 団 法 人 北 陸 産 業 活 性 化 センターは 共 催 で 標 記 講 演 会 を 開 催 しました 産 業 技 術 総 合 研 究 所 の 研 究 技 術 シーズを 広 く 普 及 するために 毎 年 開 催 しております 今 年 は 産 業 技 術 総 合 研 究 所 の4つの 研 究 テーマについて 発 表 がありました 発 表 テーマ 無 機 機 能 材 料 研 究 部 門 における 研 究 開 発 活 動 と 技 術 シーズの 紹 介 IoTを 巡 る 国 内 外 の 動 向 製 造 のロボット 化 に 関 する 知 能 システム 研 究 部 門 の 取 り 組 み マイクロ 波 プロセスで 導 くCFRPの 高 速 成 形 Hacker Dojo San Jose BioCube 平 成 27 年 度 北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 協 議 会 を 開 催 開 催 日 : 平 成 28 年 2 月 25 日 ( 木 ) 7 階 鳳 凰 東 の 間 内 容 :27 年 度 の 活 動 報 告 について 主 な 研 究 開 発 の 進 捗 状 況 について 28 年 度 年 度 活 動 計 画 案 について 北 陸 ライフサイエンスクラスターの 推 進 母 体 である 北 陸 3 県 の 業 界 団 体 大 学 金 融 機 関 支 援 団 体 県 等 37 団 体 によ る 推 進 協 議 会 を 開 催 した 推 進 協 議 会 では 27 年 度 の 活 動 報 告 主 な 研 究 テーマの 成 果 報 告 と 28 年 度 の 事 業 推 進 計 画 について 説 明 があり 出 席 者 から 活 発 な 意 見 交 換 があり 28 年 度 の 事 業 推 進 計 画 について 合 意 がなされた 平 成 27 年 度 第 2 回 次 世 代 ロボット 研 究 会 開 催 日 : 平 成 27 年 12 月 17 日 ( 木 ) 開 催 場 所 : 金 沢 商 工 会 議 所 2 階 研 修 室 1 参 加 人 数 :49 名 北 陸 経 済 連 合 会 イノベーション 推 進 事 業 部 と 共 催 で 標 記 研 究 会 を 開 催 しました 今 回 は パワーアシストスーツの 動 向 をテーマとして アクティブリンク より 講 師 をお 迎 えし 同 社 が 開 発 した パワーアシストスーツ AWN-03 について 仕 組 みや 利 便 性 について 説 明 いただいた 後 来 場 された 方 にも 実 際 に スーツを 装 着 体 験 いただき 情 報 交 換 を 行 いました [プログラム] 講 演 1 パワーアシストスーツの 動 向 アクティブリンク 株 式 会 社 福 井 支 社 支 社 長 田 中 一 成 氏 講 演 2 パワーアシストスーツAWN-03の 技 術 概 要 アクティブリンク 株 式 会 社 主 席 技 師 浅 野 克 久 氏 パワーアシストスーツ 装 着 体 験 講 演 の 様 子 パワーアシストスーツ 装 着 体 験 14 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 15

ハイアックトピックス HIACTOPICS 財 団 の 事 業 の 取 り 組 み 紹 介 について HIAC TOPICS 北 陸 地 域 における 産 業 観 光 の 現 状 と 課 題 に 関 する 調 査 研 究 事 業 第 17 回 理 事 会 第 2 回 調 査 委 員 会 開 催 日 : 平 成 27 年 10 月 22 日 ( 木 ) 参 加 者 : 委 員 5 名 事 務 局 6 名 他 地 域 の 産 業 観 光 施 設 の 事 例 調 査 発 表 を 行 い 産 業 観 光 アンケート 調 査 項 目 を 検 討 その 他 産 業 観 光 マップの 構 成 につい て 議 論 した 開 催 日 : 平 成 28 年 3 月 15 日 ( 火 ) 参 加 者 : 理 事 8 名 監 事 1 名 ほか 事 務 局 平 成 28 年 度 の 事 業 計 画 及 び 予 算 について 特 定 個 人 情 報 等 の 適 正 な 取 り 扱 いに 関 する 基 本 方 針 ( 案 ) 特 定 個 人 情 報 等 取 扱 規 程 ( 案 )について 審 議 したほか 平 成 27 年 度 の 実 施 業 務 について 報 告 をしました 第 3 回 調 査 委 員 会 開 催 日 : 平 成 27 年 12 月 24 日 ( 木 ) 参 加 者 : 委 員 7 名 事 務 局 7 名 アンケート 調 査 の 状 況 と 結 果 説 明 の 他 北 陸 3 県 産 業 観 光 調 査 マップのレイアウト 等 の 具 体 的 な 構 成 について 意 見 交 換 し た 第 4 回 調 査 委 員 会 開 催 日 : 平 成 28 年 2 月 12 日 ( 金 ) 参 加 者 : 委 員 6 名 事 務 局 7 名 報 告 書 素 案 の 検 討 及 び 北 陸 3 県 産 業 観 光 マップの 完 成 形 についての 意 見 交 換 を 行 った 財 団 の 行 事 一 覧 平 成 27 年 12 月 ~ 平 成 28 年 3 月 12 月 11 日 ( 金 ) 第 14 回 北 陸 中 部 産 業 活 性 化 センター 連 絡 会 議 名 古 屋 市 12 月 17 日 ( 木 ) 第 2 回 サステナブルテクノロジーセミナー 地 中 熱 地 下 水 熱 利 用 の 現 状 と 課 題 ~ 今 後 の 事 業 化 普 及 促 進 に 向 けて~ 金 沢 市 12 月 17 日 ( 木 ) 平 成 27 年 度 第 2 回 次 世 代 ロボット 研 究 会 北 陸 金 沢 市 12 月 24 日 ( 木 ) 北 陸 地 域 における 産 業 観 光 の 現 状 と 課 題 に 関 する 調 査 及 び 研 究 第 3 回 調 査 委 員 会 金 沢 市 第 4 回 調 査 委 員 会 1 月 8 日 ( 金 ) 北 陸 地 域 における 中 小 企 業 の 雇 用 に 関 する 調 査 及 び 研 究 第 3 回 調 査 委 員 会 金 沢 市 北 陸 地 域 における 中 小 企 業 の 雇 用 に 関 する 調 査 研 究 事 業 2 月 12 日 ( 金 ) 北 陸 地 域 における 産 業 観 光 の 現 状 と 課 題 に 関 する 調 査 及 び 研 究 第 4 回 調 査 委 員 会 金 沢 市 第 2 回 調 査 委 員 会 2 月 25 日 ( 木 ) 北 陸 ライフサイエンスクラスター 推 進 協 議 会 金 沢 市 開 催 日 : 平 成 27 年 11 月 16 日 ( 月 ) 参 加 者 : 委 員 5 名 事 務 局 7 名 4 企 業 のヒアリング 及 び3 大 学 の 学 生 へのインタビュー 結 果 をもとに 取 りまとめの 方 向 性 を 議 論 した 第 3 回 調 査 委 員 会 開 催 日 : 平 成 28 年 1 月 8 日 ( 金 ) 参 加 者 : 委 員 6 名 事 務 局 7 名 報 告 書 のとりまとめ 原 案 を 委 員 会 に 諮 問 し 報 告 書 に 記 載 する 各 項 目 の 内 容 について 議 論 した 3 月 10 日 ( 木 ) 平 成 27 年 度 第 3 回 次 世 代 ロボット 研 究 会 北 陸 金 沢 市 3 月 15 日 ( 火 ) 第 17 回 理 事 会 金 沢 市 3 月 24 日 ( 木 ) 第 15 回 評 議 員 会 金 沢 市 3 月 24 日 ( 木 ) 革 新 的 IT 企 業 のイノベーション 戦 略 と 日 本 のイノベーションの 行 方 講 演 会 金 沢 市 当 財 団 では 行 事 のご 案 内 を 随 時 ホームページでご 紹 介 しております 是 非 ご 覧 下 さい 第 3 回 調 査 委 員 会 16 HIAC NEWS vol.96 HIAC NEWS vol.96 17

創 業 昭 和 38 年 所 在 地 石 川 県 金 沢 市 此 花 町 6 10 資 本 金 1 億 円 ( 近 鉄 都 ホテルズ 全 体 ) 従 業 員 2,800 人 ( 金 沢 都 ホテル107 人 ) ホームページ http://www.miyakohotels.ne.jp/kanazawa/ 事 業 内 容 ホテル 業 宿 泊 宴 会 レストラン 執 行 役 員 総 支 配 人 井 上 慶 一 氏 50 年 の 歴 史 と 伝 統 に 誇 りを 持 ち 日 々おもてなしの 向 上 に 取 り 組 む 金 沢 都 ホテルにお 話 を 伺 います 御 社 について 教 えてください 北 陸 3 県 で 初 めての 観 光 都 市 型 シティホテルとして 昭 和 38 年 に 誕 生 しました 金 沢 駅 前 の 迎 賓 館 のような 役 割 で 主 に 宴 会 やイベントにお 使 い 頂 く 形 でスタートしまし た 名 古 屋 や 大 阪 ではイベントなどはホテルで 開 かれ 金 沢 でも それまで 主 流 の 公 民 館 や 会 館 からホテルに 変 えて 行 くことをねらいました 石 川 県 民 や 金 沢 市 民 の 皆 様 からの 要 望 も 非 常 に 多 かったようです す インバウンド 対 策 として 当 グループ 全 体 で 進 めてい るのが はなせますバッジの 着 装 と ハラル 対 応 の 取 り 組 みです 外 国 語 が 話 せるスタッフは 外 国 語 表 示 された バッジを 着 けてサービスにあたっており 当 ホテルでは 英 語 と 中 国 語 に 対 応 可 能 なスタッフがいます 開 業 50 周 年 を 迎 えられて 当 ホテルは 平 成 25 年 に 開 業 50 周 年 を 迎 えました 日 頃 からご 愛 顧 頂 いております 地 元 のお 客 様 を 含 め 約 200 名 の 方 々をお 招 きし 記 念 晩 餐 会 を 開 催 しました 都 ホテ ル&リゾーツの4ホテルからシェフが 一 同 に 集 い ご 当 地 食 材 を 使 った 料 理 の 饗 宴 でおもてなしいたしました また 50 周 年 記 念 ロゴマー クを 金 沢 工 業 大 学 の 学 生 の 皆 様 から 作 品 を 募 り 作 成 いたし ました キャッチフレーズは 従 業 員 から 募 集 し みなさ まへ50 年 分 の ありがとう ~これからもお 客 様 とともに ~ に い た し ま し た 50 周 年 記 念 ロゴマーク インバウンド 対 策 について 北 陸 新 幹 線 開 業 などの 影 響 もあり 宿 泊 部 門 は 首 都 圏 からのお 客 様 は 対 前 年 で50% 増 加 稼 働 率 は90%を 超 え 現 在 も 好 調 を 維 持 しております しかし インバウン ドのお 客 様 は 全 体 の8%ほどであり インバウンドの 受 け 入 れを 増 やすことが 当 ホテルの 今 後 の 目 標 でもありま はなせますバッジ イスラム 教 へのハラル 対 応 では 2 年 前 にシェラトン 都 ホテル 大 阪 でグループ 初 となるハラル 認 証 を 取 得 して います 現 状 は 台 湾 や 韓 国 からのインバウンドが 主 流 で すが マレーシアなどのイスラム 圏 からのインバウンド も 多 くなってきています 当 ホテルを 含 めグループ18ホ テルでは 聖 地 メッカの 方 向 を 示 すキブラコンパスや 礼 拝 用 マットの 貸 出 を 行 っています 当 ホテルでも 今 後 はハ ラル 認 証 取 得 などによりインバウンドの 比 率 を 上 げてい きたいと 思 っております 今 後 の 抱 負 本 年 度 は 北 陸 新 幹 線 開 業 2 年 目 を 迎 え 駅 前 ホテルと して 真 価 が 問 われる 年 であり ホテルスタッフが 一 丸 と なり 文 化 観 光 都 市 金 沢 と 共 存 共 栄 を 目 指 し これから も 地 元 の 皆 様 に 愛 されるホテルとして 努 力 してまいりま す HIAC NEWSは( 一 財 ) 北 陸 産 業 活 性 化 センターの 事 業 活 動 の 告 知 や 報 告 および 関 係 企 業 様 の 情 報 等 をご 提 供 する 会 報 誌 ( 年 3 回 発 行 )です 編 集 発 行 一 般 財 団 法 人 北 陸 産 業 活 性 化 センター 920 0981 石 川 県 金 沢 市 片 町 2 丁 目 2 番 15 号 北 国 ビルディング2 階 TEL.076 264 3001 FAX.076 264 3900 ハイアック ニュース vol.96 2016 年 3 月 発 行