安 来 市 一 般 廃 棄 物 (ご み ) 処 理 基 本 計 画 平 成 2 4 年 3 月 安 来 市

は じ め に 今 日 我 々 が 豊 か で 安 心 で き る 生 活 を 実 現 し て い く た め に は そ の 基 盤 で あ る 環 境 を 保 全 す る こ と が 必 要 で あ り こ れ を 未 来 に 引 き 継 ぐ こ と が 不 可 欠 と な り ま す 一 方 環 境 問 題 は 公 害 発 生 施 設 が 立 地 す る 地 域 の 問 題 か ら 地 球 温 暖 化 や ダ イ オ キ シ ン 問 題 等 広 範 囲 で 地 球 規 模 へ と 拡 大 し て お り 廃 棄 物 処 理 も 最 適 生 産 最 適 消 費 最 小 廃 棄 と い う 持 続 可 能 な も の と す る こ と が 地 球 環 境 の 保 全 か ら も 求 め ら れ て い ま す わ が 国 に お い て は 廃 棄 物 の 処 理 に お い て 循 環 型 を キ ー ワ ー ド と し た 処 理 体 制 の 構 築 が 目 指 さ れ て お り さ ら に は ダ イ オ キ シ ン 類 な ど に よ る 環 境 負 荷 お よ び 健 康 障 害 リ ス ク を 最 小 化 す る た め 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 す る 法 律 を は じ め 再 生 資 源 の 利 用 の 促 進 に 関 す る 法 律 容 器 包 装 に 係 る 分 別 収 集 及 び 再 商 品 化 の 促 進 に 関 す る 法 律 特 定 家 庭 用 機 器 再 商 品 化 法 さ ら に は ダ イ オ キ シ ン 類 対 策 特 別 措 置 法 等 が 整 備 強 化 さ れ て い ま す 一 方 安 来 市 で は 平 成 16 年 10 月 の 市 町 村 合 併 を 契 機 に 平 成 18 年 4 月 よ り 市 全 域 に お い て ご み 分 別 の 統 一 を 行 っ た と こ ろ で は あ り ま す が 今 後 は 国 の 目 指 し て い る 循 環 型 社 会 の 形 成 に 向 け ご み 減 量 や 新 た な 資 源 物 の 分 別 を 視 野 に 入 れ た ご み 処 理 シ ス テ ム の 構 築 が 求 め ら れ て い ま す こ う し た 背 景 の も と 本 基 本 計 画 を 平 成 18 年 12 月 に 策 定 し 循 環 型 社 会 の 形 成 に 向 け た 廃 棄 物 行 政 の あ り 方 に つ い て 新 安 来 市 と し て の 長 期 的 な 方 針 を 明 ら か に し ま し た 策 定 か ら 5 年 が 経 過 す る こ の 度 現 状 の 廃 棄 物 処 理 及 び 展 望 を 踏 ま え 本 基 本 計 画 を 改 訂 し 市 民 事 業 者 行 政 の す べ て の 関 係 者 と 連 携 を 図 り つ つ 循 環 型 社 会 の 形 成 に 向 け た 施 策 展 開 に 引 き 続 き 取 り 組 ん で い く も の と し ま す 平 成 24 年 3 月 安 来 市

目 次 第 1 章 計 画 策 定 の 趣 旨 第 1 節 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 の 位 置 づけ...1 第 2 節 本 計 画 の 性 格 と 役 割...1 第 3 節 計 画 の 構 成...2 第 4 節 計 画 の 期 間...2 第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 第 1 節 地 域 特 性...3 1. 自 然 環 境...3 1-1 位 置 と 面 積...3 1-2 地 勢...3 1-3 気 候...4 2. 社 会 環 境...5 2-1 人 口 および 世 帯...5 2-2 産 業...7 2-3 農 業...8 2-4 漁 業...8 2-5 工 業...9 2-6 商 業...9 2-7 観 光...10 3. 生 活 環 境...11 3-1 上 水 道...11 3-2 下 水 道...11 4. 都 市 環 境...12 4-1 土 地 利 用 状 況...12 4-2 住 宅...12 4-3 交 通 整 備 状 況...13 5. 上 位 計 画...14 5-1 しまね 循 環 型 社 会 推 進 計 画 ( 後 期 計 画 )...14 5-2 安 来 市 総 合 計 画...15 第 2 節 廃 棄 物 処 理 の 実 態 と 分 析...16 1.ごみ 処 理 の 歴 史 的 変 遷...16 2.ごみ 排 出 量 の 実 態 および 性 状...18 2-1 ごみ 排 出 量 の 実 績...18 2-2 ごみの 性 状...20 3.ごみの 減 量 再 生 利 用 の 実 績...22 3-1 行 政 主 体 による 取 組...22 3-2 市 民 事 業 者 主 体 の 減 量 再 生 利 用...23 3-3 ごみ 減 量 再 生 利 用 のまとめ...25 4.ごみ 処 理 システム...26 4-1 収 集 処 理 処 分 フロー...26 4-2 収 集 運 搬 システム...28 i

4-3 中 間 処 理...30 4-4 最 終 処 分...36 5.ごみ 処 理 行 財 政 の 実 績...38 5-1 環 境 行 政 の 組 織...38 5-2 一 般 廃 棄 物 処 理 に 要 する 経 費...39 6. 新 技 術 の 動 向...41 7. 上 位 計 画 等...42 7-1 廃 棄 物 処 理 法 に 基 づく 基 本 方 針...42 7-2 循 環 基 本 法 に 基 づく 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画...43 8. 周 辺 市 町 村 のごみ 処 理 状 況...44 9.ごみ 処 理 に 関 する 問 題 点 課 題...46 9-1 発 生 排 出 に 関 する 事 項...46 9-2 収 集 運 搬 に 関 する 事 項...46 9-3 中 間 処 理 に 関 する 事 項...47 9-4 最 終 処 分 に 関 する 事 項...47 第 3 章 基 本 計 画 第 1 節 ごみ 処 理 の 目 標...48 1. 基 本 理 念...48 2. 基 本 方 針...48 3. 計 画 目 標 年 度...49 4. 計 画 対 象 廃 棄 物...50 5. 計 画 処 理 区 域...51 6.ごみの 処 理 主 体...51 7. 人 口 およびごみ 排 出 量 の 見 込 み...52 7-1 人 口 およびごみ 排 出 量 の 将 来 推 計 方 法...52 7-2 人 口 およびごみ 排 出 量 の 単 純 推 計 結 果...53 7-3 数 値 目 標 の 設 定 方 針...54 7-4 本 市 における 数 値 目 標 の 設 定...55 第 2 節 重 点 施 策 の 立 案...59 1. 重 点 施 策...59 2. 行 政 が 行 う 重 点 施 策 の 概 要...61 2-1 環 境 教 育 の 推 進...61 2-2 3Rの 推 進...62 2-3 適 正 処 理 の 推 進...64 第 3 節 分 別 収 集 計 画...65 1. 分 別 収 集 の 基 本 方 針...65 2. 分 別 収 集 の 検 討...65 2-1 容 器 包 装 廃 棄 物...65 2-2 家 電 リサイクル 法 対 象 品 目...66 2-3 パソコン...69 第 4 節 ごみ 処 理 計 画...70 1. 収 集 運 搬 計 画...70 1-1 収 集 運 搬 に 関 する 目 標...70 ii

1-2 収 集 区 域 の 範 囲...70 1-3 収 集 運 搬 の 方 法 および 量...70 1-4 分 別 区 分...71 1-5 収 集 運 搬 に 関 する 整 備 計 画...73 2. 中 間 処 理 計 画...74 2-1 中 間 処 理 に 関 する 目 標...74 2-2 中 間 処 理 の 方 法 および 量...75 2-3 中 間 処 理 に 関 する 整 備 計 画...76 3. 最 終 処 分 計 画...80 3-1 最 終 処 分 に 関 する 目 標...81 3-2 最 終 処 分 の 方 法 および 量...81 3-3 最 終 処 分 に 関 する 整 備 計 画...81 第 5 節 その 他 の 事 項...82 1. 市 民 事 業 者 等 に 対 する 広 報 啓 発 活 動...82 2. 事 業 者 等 との 協 力...82 3.ごみ 減 量 化 推 進 体 制...82 4. 廃 棄 物 再 生 事 業 者 の 協 力...83 5. 特 別 管 理 一 般 廃 棄 物 および 適 正 処 理 困 難 物 に 対 する 処 理 方 針...83 6. 在 宅 医 療 廃 棄 物 に 対 する 処 理 方 針...83 7. 災 害 廃 棄 物 の 処 理 体 制 整 備...83 8. 不 法 投 棄 の 防 止...83 第 4 章 施 策 実 行 のためのプログラム 第 1 節 計 画 推 進 スケジュール...84 1. 環 境 教 育 の 推 進...84 2.3Rの 推 進...85 3. 適 正 処 理 の 推 進...86 第 2 節 総 合 計 画 との 調 整...87 第 3 節 計 画 推 進 体 制 の 整 備...88 検 討 資 料 1. 市 民 意 識 調 査 の 結 果 2. 可 燃 ごみ 処 理 の 方 向 性 に 関 する 検 討 書 3. 人 口 およびごみ 排 出 量 等 の 将 来 推 計 結 果 iii

第 1 章 計 画 策 定 の 趣 旨

第 1 章 計 画 策 定 の 趣 旨 第 1 節 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 の 位 置 づけ 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 ( 昭 和 45 年 法 律 第 137 号 以 下 廃 棄 物 処 理 法 と いう ) 第 6 条 第 1 項 では 市 町 村 は 当 該 市 町 村 の 区 域 内 の 一 般 廃 棄 物 の 処 理 に 関 する 計 画 を 定 めなければならない としている さらに 策 定 に 際 しては 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 )に 基 づいて 策 定 する 基 本 構 想 との 整 合 ( 同 条 第 3 項 )に 加 え 関 係 する 他 の 市 町 村 計 画 との 調 和 ( 同 条 第 4 項 )が 必 要 とされている また 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 昭 和 46 年 厚 生 省 令 第 35 号 ) 第 1 条 の3では 一 般 廃 棄 物 処 理 計 画 には 基 本 的 事 項 を 定 める 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 と 基 本 計 画 の 実 施 のために 必 要 な 一 般 廃 棄 物 処 理 実 施 計 画 を 位 置 づけており 各 々 所 定 の 事 項 を 定 めるものとしている 安 来 市 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 ( 以 下 本 計 画 という )は 以 上 に 基 づき 策 定 するも のであり 具 体 的 内 容 については 廃 棄 物 処 理 法 第 6 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく ごみ 処 理 基 本 計 画 策 定 指 針 によるものとした 第 2 節 本 計 画 の 性 格 と 役 割 本 計 画 は 安 来 市 ( 以 下 本 市 という )が 一 般 廃 棄 物 (ごみ)を 適 正 に 処 理 するた めに 推 進 すべき 施 策 事 業 の 基 本 方 針 を 示 すとともに 今 後 の 環 境 行 政 執 行 のための 目 安 を 示 したものである したがって 今 後 本 計 画 をよりどころとしつつ 市 民 事 業 者 行 政 が 一 体 となって 具 体 的 行 動 計 画 を 検 討 策 定 し 実 効 あるごみ 減 量 施 策 を 展 開 していくとともに 循 環 型 社 会 の 形 成 を 目 指 した 新 たなごみ 処 理 システムを 確 立 させていくものである 1

第 1 章 計 画 策 定 の 趣 旨 第 3 節 計 画 の 構 成 本 計 画 は 計 画 策 定 の 趣 旨 ( 第 1 章 ) ごみ 処 理 の 現 状 課 題 ( 第 2 章 ) 基 本 計 画 ( 第 3 章 ) および 施 策 実 行 のためのプログラム( 第 4 章 ) で 構 成 する 各 論 では 本 市 の 今 後 の 環 境 行 政 の 目 指 すべき 姿 について 目 安 を 示 し これを 達 成 するた め 必 要 となる 施 策 事 業 について 基 本 方 針 を 示 している 第 4 節 計 画 の 期 間 ごみ 処 理 基 本 計 画 策 定 指 針 によると 長 期 計 画 の 目 標 年 度 は 概 ね10~15 年 とされて いることから 本 計 画 は 平 成 19 年 度 を 初 年 度 とし 平 成 28 年 度 を 目 標 年 度 とする10ヵ 年 計 画 とするものとした また 計 画 の 前 提 となる 諸 条 件 に 大 きな 変 動 があった 場 合 には 適 宜 見 直 しを 行 うもの とする 策 定 年 度 平 成 18 年 度 改 訂 年 度 平 成 24 年 度 計 画 目 標 年 度 平 成 28 年 度 2

第 2 章 ご み 処 理 の 現 状 課 題

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 第 1 節 地 域 特 性 1. 自 然 環 境 1-1 位 置 と 面 積 本 市 は 島 根 県 の 東 部 に 位 置 しており 北 部 は 中 海 に 西 部 は 松 江 市 雲 南 市 に 南 部 は 奥 出 雲 町 鳥 取 県 日 南 町 に 東 部 は 鳥 取 県 米 子 市 および 南 部 町 に 接 している( 図 2-1-1) 本 市 の 面 積 は 約 420.97km 2 ( 平 成 23 年 度 現 在 )であり 島 根 県 全 体 (6,707.56km 2 ) の 約 6.3%を 占 めている N 松 江 市 東 出 雲 町 日 本 海 安 来 市 雲 南 市 奥 出 雲 町 鳥 取 県 島 根 県 広 島 県 岡 山 県 浜 田 市 122km 益 田 市 154km 出 雲 市 46km 松 江 市 19km 米 子 市 7km 鳥 取 市 90km 京 都 府 232km 山 口 県 0 10 20 30 40 50 km 山 口 市 214km 0 広 島 市 137km 岡 山 市 106km 大 阪 府 222km 東 京 都 584km 資 料 : 過 疎 地 域 自 立 促 進 計 画 図 2-1-1 本 市 の 位 置 関 係 1-2 地 勢 本 市 の 南 部 には 中 国 山 地 が 連 なっており そこを 源 流 として 斐 伊 川 水 系 の 一 級 河 川 飯 梨 川 伯 太 川 吉 田 川 が 中 海 へと 流 れ 出 ている 飯 梨 川 伯 太 川 吉 田 川 の 河 川 延 長 は それぞれ 約 35.9km, 約 25.0km, 約 12.5km であり これらの 河 川 の 下 流 域 では 広 大 な 三 角 州 平 野 が 形 成 されている 3

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 1-3 気 候 本 市 管 内 の 気 象 概 要 を 表 2-1-1 雨 温 図 を 図 2-1-2に 示 す 島 根 県 東 部 の 気 候 は 日 本 海 型 気 候 地 域 に 属 し 冬 に 雪 が 多 い 北 陸 型 といわれている また 山 沿 いは 平 野 部 に 比 べ 年 間 平 均 気 温 が 低 く 冬 季 の 降 雪 量 が 多 いのが 特 徴 である 表 2-1-1 気 象 概 要 横 田 アメダス 伯 太 アメダス 気 温 [ ] 降 水 量 [mm] 降 水 量 [mm] 年 次 平 均 最 高 最 低 総 量 日 最 大 総 量 日 最 大 平 成 18 年 12.5 33.8-9.9 2,092 149 1,760 148 平 成 19 年 13.0 34.2-7.6 1,474 62 1,475 82 平 成 20 年 12.1 34.8-8.7 1,606 58.5 1,693 64 平 成 21 年 12.1 33.6-8.9 1,750 166 1,755 120 平 成 22 年 12.6 36.3-8.5 1,692 56.5 1,898 57 [mm] 450 400 350 300 250 1 月 0.7 12.8-8.5 116.5 34.5 113.5 36.5 2 月 3.0 21.0-7.6 123 28.5 131 37 3 月 5.7 22.9-5.5 139 27 208.5 39.5 4 月 9.2 22.4-2.6 163 41 159.5 32.5 5 月 14.9 29.2 0.3 97.5 20 100 21 6 月 20.4 32.3 8.9 145 32 139 33.5 7 月 24.4 35.4 16.8 292.5 51.5 251.5 57 8 月 26.7 36.3 19.9 101.5 28 78 30 9 月 21.6 35.7 8.8 144 56.5 175 53 10 月 14.6 27.4 4.0 116 38 153 28.5 11 月 7.3 19.2-3.5 52.5 11.5 93.5 22 12 月 3.1 18.6-4.2 201.5 25 295 52.5 資 料 : 気 象 庁 HP 気 象 観 測 データ 月 間 降 水 量 日 最 大 降 水 量 平 均 気 温 横 田 アメダス [ ] 30 25 20 15 200 10 150 100 50 0 52 57 41 35 29 38 27 32 20 28 25 12 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 5 0-5 [mm] 450 400 月 間 降 水 量 伯 太 アメダス 350 日 最 大 降 水 量 300 250 松 江 市 東 出 雲 町 安 来 市 雲 南 市 奥 出 雲 町 200 150 100 50 0 57 53 53 37 37 40 33 34 30 21 29 22 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 資 料 : 気 象 庁 HP 気 象 観 測 データ 図 2-1-2 雨 温 図 ( 平 成 22 年 ) 4

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2. 社 会 環 境 2-1 人 口 および 世 帯 2-1-1 人 口 および 世 帯 人 口 および 世 帯 数 等 の 推 移 を 表 2-1-2 図 2-1-3に 示 す 本 市 の 人 口 は 年 々 減 少 傾 向 にあるが 世 帯 数 については 増 加 傾 向 を 示 している そのため 一 世 帯 当 たり 人 口 は 減 少 傾 向 にあり 平 成 22 年 度 においては3.26 人 / 世 帯 となっている これは 平 成 22 年 度 における 島 根 県 平 均 の 一 世 帯 当 たり 人 口 2.74 人 よりも 高 い 数 値 となっている なお 平 成 22 年 の 国 勢 調 査 結 果 によると 本 市 の 人 口 は41,836 人 となっている 表 2-1-2 人 口 および 世 帯 数 等 の 推 移 項 目 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 人 口 [ 人 ] 49,321 49,616 48,492 46,934 45,255 43,839 41,836 世 帯 数 [ 世 帯 ] 12,224 12,454 12,488 12,684 12,807 12,876 12,820 一 世 帯 当 た り 人 口 [ 人 / 世 帯 ] 4.03 3.98 3.88 3.70 3.53 3.40 3.26 各 年 度 10 月 1 日 現 在 資 料 : 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 [ 人 世 帯 ] 80,000 60,000 40,000 20,000 [ 人 / 世 帯 ] 5.00 4.00 3.00 2.00 1.00 0 0.00 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 人 口 世 帯 数 1 世 帯 当 り 人 口 各 年 度 10 月 1 日 現 在 資 料 : 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 図 2-1-3 人 口 および 世 帯 数 等 の 推 移 5

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-1-2 年 齢 別 人 口 平 成 22 年 における 年 齢 階 層 別 人 口 の 実 績 を 図 2-1-4に 示 す 本 市 の 人 口 を 年 齢 階 層 別 にみると 0~49 歳 までの 人 口 に 比 べ 50 歳 以 上 の 人 口 が 多 くなっている 全 体 的 には 高 齢 者 の 割 合 が 高 めではあるが 平 均 的 には 各 年 齢 層 に 約 4,000 人 程 度 の 市 民 がいることとなる 男 90 歳 ~ 80~89 歳 70~79 歳 60~69 歳 50~59 歳 40~49 歳 30~39 歳 20~29 歳 10~19 歳 0~9 歳 女 4,000 [ 人 ] 3,000 2,000 1,000 - - 1,000 2,000 3,000 4,000 [ 人 ] 資 料 : 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 図 2-1-4 年 齢 階 層 別 人 口 ( 平 成 22 年 10 月 1 日 ) 2-1-3 人 口 動 態 本 市 の 人 口 動 態 を 図 2-1-5に 示 す 本 市 では 出 生 人 口 を 死 亡 人 口 が 上 回 っており さらに 転 入 人 口 を 転 出 人 口 が 上 回 っていることから 人 口 動 態 は 自 然 減 社 会 減 となっている [ 人 ] 50 0-50 -100-150 -200-250 -300 各 年 度 10 月 1 日 現 在 自 然 増 減 社 会 増 減 H17 H18 H19 H20 H21 H22 [ 年 度 ] 資 料 : [H17~H21] 島 根 県 統 計 書 [H22] 島 根 の 人 口 移 動 と 推 計 人 口 H22 図 2-1-5 人 口 動 態 6

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-2 産 業 本 市 管 内 における 産 業 別 業 種 別 就 業 者 数 の 割 合 を 図 2-1-6に 示 す 本 市 における 産 業 別 就 業 者 数 の 割 合 は 総 就 業 者 数 23,052 人 のうち 分 類 不 能 の 産 業 を 除 く 第 1 次 産 業 が 約 14.1% 第 2 次 産 業 が 約 33.8% 第 3 次 産 業 が 約 52.1%となっ ている 業 種 別 では 第 2 次 産 業 の 製 造 業 が 約 24.4%と 高 い 割 合 を 占 め 次 いで 第 3 次 産 業 のサービス 業 が 約 24.6% 卸 売 小 売 業, 飲 食 店 が 約 14.9% 第 1 次 産 業 の 農 業 が 約 13.9%となっている 公 務 ( 他 に 分 類 さ れないもの) 3.1% 農 業 13.9% 林 業 0.1% 魚 業 0.0% サービス 業 24.6% 第 1 次 産 業 14.1% 建 設 業 10.0% 農 業 0.1% 金 融 保 健 業 及 び 不 動 産 業 4.8% 卸 売 小 売 業 及 び 飲 食 店 14.9% 第 3 次 産 業 52.1% 第 2 次 産 業 33.8% 製 造 業 24.4% 電 気 ガス 熱 供 給 水 道 業 及 び 運 輸 通 信 業 4.7% 資 料 : 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 図 2-1-6 産 業 別 業 種 別 就 業 者 数 の 割 合 ( 平 成 17 年 10 月 1 日 ) 7

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-3 農 業 経 営 耕 地 面 積 規 模 別 農 家 数 の 割 合 を 図 2-1-7 経 営 耕 地 別 面 積 の 割 合 を 図 2-1-8に 示 す 本 市 管 内 には 3,329 戸 ( 平 成 22 年 )の 農 家 が 存 在 しており そのうち 販 売 農 家 (2,616 戸 )の 経 営 耕 地 面 積 規 模 別 の 割 合 は 0.5~1.0haが 約 40.1%と 最 も 多 く 次 いで1.0~ 1.5haの 約 23.0%,0.3~0.5haの 約 14.9%と 比 較 的 面 積 規 模 が 小 規 模 な 農 家 の 割 合 が 高 いのが 特 徴 である また 経 営 耕 地 別 面 積 の 割 合 は 田 が 約 88.8% 畑 が 約 8.0% 樹 園 地 が 約 3.2%とな っている 3.0~ 5.0ha 2.3% 2.0 ~ 3.0ha 6.7% 1.5~ 2.0ha 10.3% 5.0ha 以 上 1.3% 0.3~0.5ha 14.9% 0.3ha 未 満 1.3% 畑 8.0% 樹 園 地 3.2% 1.0~ 1.5ha 23.0% 0.5~ 1.0ha 40.1% 田 88.8% 資 料 :2010 年 農 業 センサス 資 料 :2010 年 農 業 センサス 図 2-1-7 販 売 農 家 の 経 営 耕 地 面 積 別 農 家 数 の 割 合 図 2-1-8 経 営 耕 地 別 面 積 の 割 合 2-4 漁 業 漁 業 の 専 兼 業 別 個 人 経 営 体 数 の 割 合 を 図 2-1-9に 示 す 本 市 の 漁 業 経 営 体 は 個 人 経 営 体 であり 14の 経 営 体 がある そのほとんどが 漁 業 経 営 を 従 として 兼 業 しており 全 体 の 約 8 割 を 占 めている 漁 業 経 営 が 主 21.4% 漁 業 経 営 が 従 78.6% 資 料 : 島 根 県 統 計 書 (2008 年 漁 業 センサス 調 査 結 果 ) 図 2-1-9 専 兼 業 別 個 人 経 営 体 数 の 割 合 ( 平 成 20 年 11 月 1 日 ) 8

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-5 工 業 工 業 の 推 移 を 図 2-1-10に 示 す 本 市 管 内 に 所 在 する 事 業 所 数 従 業 者 数 および 製 造 品 出 荷 額 については 平 成 19 年 以 降 ともに 大 きく 減 少 している [ 所 ],[10 人 ] 1,000 800 600 400 200 1,761 1,563 1,951 1,297 2,248 1,780 1,186 [ 億 円 ] 2,400 2,000 1,600 1,200 800 400 - - H15H16H17H18H19H20H21 [ 年 ] 従 業 員 数 [10 人 ] 事 業 所 数 [ 所 ] 出 荷 額 ( 億 円 ) 1 各 年 12 月 31 日 現 在 資 料 : 工 業 統 計 調 査 結 果 図 2-1-10 工 業 の 推 移 2-6 商 業 商 業 の 推 移 を 図 2-1-11に 産 業 中 分 類 別 商 店 数 の 割 合 を 図 2-1-12に 示 す 本 市 管 内 における 商 業 の 状 況 は 商 店 数 は 減 少 傾 向 従 業 者 数 は 概 ね 横 ばいで 推 移 し ており 年 間 商 品 販 売 額 については 平 成 11 年 以 降 横 ばいで 推 移 している また 年 間 商 品 販 売 額 の 産 業 中 分 類 別 割 合 では 飲 食 店 小 売 業 が 最 も 多 く 約 31.7% 次 いで その 他 の 小 売 業 が 約 31.5% 卸 売 業 が 約 15.2%となっている [ 店 人 ] [ 億 円 ] 5,000 1,200 988 4,000 1,000 3,000 640 674 684 800 626 600 2,000 400 1,000 200 - - H9 H11 H14 H16 H19 事 業 者 数 従 業 者 数 年 間 商 品 販 売 金 額 その 他 の 小 売 業 31.5% 家 具 じゅう 器 機 械 器 具 小 売 業 7.8% 自 動 車 自 転 車 小 売 業 6.9% 卸 売 業 15.2% 各 種 商 品 小 売 業 0.2% 織 物 衣 服 身 の 回 り 品 小 売 業 6.9% 飲 食 料 品 小 売 業 31.7% H11:7 月 1 日 H9,H14,H16,H19:6 月 1 日 資 料 : 商 業 統 計 調 査 結 果 図 2-1-11 商 業 の 推 移 図 2-1-12 年 間 商 品 販 売 額 の 産 業 中 分 類 別 割 合 ( 平 成 19 年 ) 9

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-7 観 光 本 市 の 主 な 観 光 地 における 観 光 客 数 の 状 況 を 表 2-1-3に 観 光 客 数 の 経 年 変 化 を 図 2-1-13に 平 成 22 年 の 年 間 変 化 を 図 2-1-14に 示 す 本 市 への 観 光 客 総 数 については 年 間 を 通 して5 月 11 月 の 観 光 客 数 が 多 くなってい る 特 に 多 くの 観 光 客 が 訪 れている 観 光 地 は 足 立 美 術 館 清 水 寺 があげられ る 表 2-1-3 本 市 の 主 な 観 光 地 における 観 光 客 数 観 光 地 H21 H22 H22/H21 [ 人 ] [ 人 ] [%] 足 立 美 術 館 431,334 591,816 137.2 和 鋼 博 物 館 9,790 13,261 135.5 清 水 寺 299,600 300,100 100.2 鷺 の 湯 温 泉 164,059 166,048 101.2 夢 ランドしらさぎ 144,369 138,038 95.6 安 来 節 屋 3,900 3,210 82.3 安 来 節 演 芸 館 89,590 102,890 114.8 広 瀬 絣 センター 24,361 27,857 114.4 歴 史 民 俗 資 料 館 3,798 4,074 107.3 月 山 の 湯 憩 いの 家 33,663 33,485 99.5 富 田 山 荘 51,211 47,423 92.6 山 佐 ダム 2,926 2,666 91.1 比 田 温 泉 健 康 促 進 施 設 46,818 44,762 95.6 金 屋 子 神 話 民 俗 資 料 館 683 865 126.6 チューリップ 祭 り 25,000 5,000 20.0 上 の 台 緑 の 村 7,497 8,742 116.6 キャンプ 場 259 260 100.4 アストロスキー 場 7,238 8,482 117.2 やすぎ 月 の 輪 まつり* 62,000 やすぎ 刃 物 まつり* 29,000 合 計 1,589,979 118.1 1,346,096 * 除 外 1,498,979 * 除 外 111.3 資 料 : 島 根 県 観 光 動 態 調 査 [ 千 人 ] [ 千 人 ] 1,800 1,500 1,200 900 600 300 250 200 150 100 50 108 83 103 166 116 115 225 182 161 126 103 93 - H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22[ 年 ] 資 料 : 島 根 県 観 光 動 態 調 査 0 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 資 料 : 島 根 県 観 光 動 態 調 査 図 2-1-13 観 光 客 数 の 経 年 変 化 図 2-1-14 観 光 客 数 の 年 間 変 化 ( 平 成 22 年 ) 10

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 3. 生 活 環 境 3-1 上 水 道 本 市 における 上 水 道 の 普 及 状 況 を 表 2-1-4に 示 す 平 成 21 年 度 において 現 在 給 水 人 口 が 行 政 区 域 内 人 口 の98.3%となっており 本 市 の 水 道 普 及 率 は 島 根 県 平 均 の96.9%を 上 回 っている 表 2-1-4 上 水 道 等 の 普 及 状 況 ( 平 成 21 年 3 月 31 日 現 在 ) 1 水 道 施 設 数 2 行 政 区 域 内 人 口 現 在 給 水 人 口 水 道 普 及 率 [ 人 ] [ 人 ] [%] 安 来 市 全 体 11 41,903 41,202 98.3 1. 水 道 施 設 は 上 水 道 施 設, 簡 易 水 道 施 設 を 含 む 2. 水 道 普 及 率 は ( 現 在 給 水 人 口 ) ( 行 政 区 域 内 人 口 ) 100[%]である 資 料 : 平 成 21 年 島 根 県 統 計 書 3-2 下 水 道 本 市 の 汚 水 処 理 人 口 の 普 及 率 を 図 2-1-15に 示 す 本 市 における 汚 水 処 理 施 設 整 備 の 状 況 としては 未 整 備 地 区 を 除 いた 汚 水 処 理 人 口 普 及 率 は80.1%となっている また 汚 水 処 理 施 設 の 内 訳 としては 公 共 下 水 道 が46.3%と 最 も 高 く 次 いで 農 業 集 落 排 水 施 設 の18.9% 浄 化 槽 の12.9%となっている その 他 1.4% コミュニティ プラント 等 0.6% 未 整 備 19.9% 公 共 下 水 道 46.3% 合 併 処 理 浄 化 槽 12.9% 農 業 集 落 排 水 18.9% 資 料 : 島 根 県 下 水 道 推 進 課 汚 水 処 理 施 設 整 備 状 況 図 2-1-15 汚 水 処 理 人 口 の 普 及 率 ( 平 成 22 年 度 ) 11

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4. 都 市 環 境 4-1 土 地 利 用 状 況 本 市 管 内 における 地 目 別 民 有 地 面 積 およびその 割 合 を 表 2-1-5 図 2-1-16に 示 す 本 市 管 内 の 民 有 地 のうち 山 林 が 約 64.1%を 次 いで 田 が 約 22.1%を 占 めている 表 2-1-5 地 目 別 民 有 地 面 積 ( 平 成 21 年 1 月 1 日 現 在 ) 単 位 :10a 田 畑 宅 地 池 沼 山 林 牧 場 原 野 雑 種 地 合 計 41,654 9,596 8,523 381 121,136 5,535 2,080 188,905 資 料 : 平 成 21 年 島 根 県 統 計 書 牧 場 原 野 2.9% 雑 種 地 1.1% 山 林 64.1% 田 22.1% 畑 5.1% 宅 地 4.5% 池 沼 0.2% 資 料 : 平 成 21 年 島 根 県 統 計 書 図 2-1-16 地 目 別 民 有 地 面 積 の 割 合 ( 平 成 21 年 1 月 1 日 現 在 ) 4-2 住 宅 本 市 における 住 宅 の 状 況 を 図 2-1-17に 示 す 本 市 管 内 における 持 ち 家 率 の 割 合 は 平 成 22 年 度 時 点 において 約 81.3%となっており 次 いで 民 営 の 借 家 が 約 9.2%となっている 給 与 住 宅 1.5% 民 営 の 借 家 9.2% 公 営 公 社 の 借 家 5.7% 間 借 り 0.7% その 他 1.6% 持 ち 家 81.3% 資 料 : 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 図 2-1-17 住 宅 の 状 況 ( 平 成 22 年 度 ) 12

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-3 交 通 整 備 状 況 本 市 管 内 における 道 路 交 通 網 等 の 整 備 状 況 を 図 2-1-18に 示 す 本 市 の 北 部 では 山 陰 自 動 車 道 が 整 備 横 断 しており 安 来 インターチェンジから 松 江 市 方 面 鳥 取 県 米 子 市 方 面 への 移 動 に 利 用 されている また 山 陰 自 動 車 道 に 沿 った 形 で 国 道 9 号 線 と 広 瀬 地 域 を 縦 断 する 国 道 432 号 線 が 整 備 されており 国 道 から 県 道 が 分 岐 している なお 本 市 北 部 には 山 陰 本 線 が 整 備 されており 松 江 駅 米 子 駅 へと 繋 がっている 対 仙 浄 園 (し 尿 処 理 施 設 ) 安 来 市 役 所 229 N 山 陰 自 動 車 道 山 陰 本 線 安 来 IC 9 クリーンセンター 穂 日 島 45 245 180 102 高 尾 クリーンセンター 清 瀬 クリーンセンター 広 瀬 庁 舎 101 432 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 伯 太 庁 舎 45 257 1 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 9 104 105 274 432 258 図 2-1-18 道 路 交 通 網 等 の 整 備 状 況 13

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 5. 上 位 計 画 5-1 第 2 期 しまね 循 環 型 社 会 推 進 計 画 平 成 12 年 6 月 に 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 法 が 公 布 されて 以 降 国 においては 循 環 型 社 会 の 形 成 に 向 けた 取 り 組 みが 進 められており 平 成 13 年 5 月 には 廃 棄 物 処 理 法 に 基 づく 廃 棄 物 の 減 量 そ の 他 その 適 正 な 処 理 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 るための 基 本 方 針 が 策 定 されて おり 廃 棄 物 処 理 に 関 する 具 体 的 な 目 標 が 掲 げら れている これを 受 け 島 根 県 では 平 成 14 年 3 月 に しまね 循 環 型 社 会 推 進 計 画 を 策 定 し 廃 棄 物 の 処 理 に 関 する 具 体 的 な 数 値 目 標 値 を 掲 げるとともに 様 々な 施 策 展 開 (3R(Reduce Reuse Recycle) の 推 進 )が 図 られている また 平 成 23 年 3 月 には 平 成 23~27 年 度 の 計 画 を 規 定 した 第 2 期 計 画 が 策 定 され ており 循 環 型 社 会 の 形 成 および 数 値 目 標 の 達 成 に 向 け 目 下 計 画 が 進 められてい るところである 島 根 県 が 目 指 す 平 成 27 年 度 の 数 値 目 標 は 一 般 廃 棄 物 産 業 廃 棄 物 別 に 下 表 に 示 すと おりである また このほか 県 民 意 識 に 関 する 目 標 も 掲 げられている 表 2-1-15 第 2 期 しまね 循 環 型 社 会 推 進 計 画 で 示 される 数 値 目 標 ( 島 根 県 全 体 ) 第 2 期 しまね 循 環 型 社 会 推 進 計 画 より 抜 粋 一 般 廃 棄 物 処 理 に 関 する 目 標 1 排 出 量 : 平 成 27 年 度 の 排 出 量 を 基 準 年 に 対 して 5% 以 上 削 減 する 2 再 生 利 用 率 : 平 成 27 年 度 の 再 生 利 用 率 を26% 以 上 とする 3 最 終 処 分 量 : 平 成 27 年 度 の 最 終 処 分 量 を 基 準 年 に 対 して 22% 以 上 削 減 する 14

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 5-2 安 来 市 総 合 計 画 少 子 高 齢 化 高 度 情 報 化 環 境 問 題 の 深 刻 化 産 業 構 造 の 高 度 化 など 社 会 経 済 情 勢 が 大 きく 変 化 する 中 市 町 村 合 併 による 地 域 構 造 の 変 化 に 伴 い 新 たなまちづくりの 課 題 やニーズが 生 まれてきており 長 期 的 な 視 野 に 立 った 計 画 的 かつ 安 定 的 な 行 政 運 営 が 求 められている 本 市 では 新 たな 課 題 ニーズに 的 確 に 対 応 しながら 長 期 的 な 展 望 の 下 で 総 合 的 か つ 計 画 的 なまちづくりを 進 めるための 指 針 として 安 来 市 総 合 計 画 を 平 成 18 年 3 月 に 策 定 している 新 市 の 将 来 像 目 指 そう! 元 気 いきいき 快 適 都 市 ~ 自 活 と 共 助 のまち やすぎ ~ まちづくり 指 針 指 針 1 参 加 と 交 流 のまちづくり( 参 加 と 交 流 の 促 進 ) 指 針 2 多 彩 な 魅 力 と 創 造 力 豊 かなまちづくり( 産 業 の 振 興 ) 指 針 3 みんなが 住 みよい 快 適 環 境 のまちづくり( 定 住 環 境 の 整 備 促 進 ) 1 道 路 交 通 ネットワークの 整 備 2 水 環 境 整 備 の 促 進 3 地 域 情 報 化 の 促 進 4 生 活 環 境 整 備 の 促 進 5 自 然 環 境 景 観 の 保 全 6 地 域 防 災 防 犯 の 推 進 指 針 4 地 域 の 中 で 支 えあう 安 心 のまちづくり( 健 康 安 心 生 きがいの 創 造 ) 指 針 5 ひとが 輝 く 活 力 発 揮 のまちづくり( 教 育 文 化 の 充 実 ) 生 活 環 境 整 備 の 促 進 指 針 3 市 民 の 誰 もが 住 みやすく 環 境 に 負 荷 を 与 えない 自 然 にやさしい 資 源 循 環 型 の 地 域 社 会 を 形 成 していくために 以 下 の 施 策 を 行 う 省 資 源 省 エネルギー 型 の 地 域 社 会 の 形 成 環 境 を 守 る3Rの 推 進 ゴミの 分 別 収 集 体 制 の 確 立 廃 棄 物 処 理 施 設 の 整 備 コンポスト( 堆 肥 ) 化 有 機 肥 料 化 の 推 進 公 共 賃 貸 住 宅 の 整 備 定 住 住 宅 の 整 備 上 水 道 の 整 備 促 進 憩 いの 空 間 づくりの 推 進 ユニバーサルデザインの 導 入 除 雪 対 策 の 実 施 地 域 サイン 計 画 の 推 進 公 園 墓 地 の 整 備 15

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 第 2 節 廃 棄 物 処 理 の 実 態 と 分 析 1.ごみ 処 理 の 歴 史 的 変 遷 本 市 は 旧 安 来 市 旧 広 瀬 町 および 旧 伯 太 町 の1 市 2 町 の 合 併 により 平 成 16 年 10 月 1 日 に 誕 生 した 都 市 である 環 境 行 政 におけるこれまでの 歴 史 的 変 遷 については 表 2-2-1に 示 すとおりであるが 市 町 村 合 併 後 のトピックスとしては 平 成 18 年 4 月 に 行 った 分 別 区 分 の 統 一 や 平 成 19 年 4 月 の 可 燃 ごみ 処 理 の 民 間 委 託 開 始 があげられる < 解 説 > 可 燃 ごみの 処 理 市 町 村 合 併 以 前 より 旧 安 来 能 義 広 域 行 政 組 合 ( 構 成 市 町 村 : 旧 安 来 市 旧 広 瀬 町 旧 伯 太 町 )による 広 域 処 理 を 行 っていた 同 組 合 では 平 成 6 年 度 に 焼 却 施 設 ( 清 瀬 クリーンセンター)を 整 備 し 可 燃 ごみ の 焼 却 処 理 を 行 ってきた 市 町 村 合 併 を 契 機 に 同 組 合 が 解 散 ( 平 成 16 年 9 月 30 日 ) したため 新 生 安 来 市 に 同 施 設 の 事 務 および 施 設 の 所 有 権 の 継 承 し 平 成 19 年 3 月 まで 同 施 設 にて 可 燃 ごみの 焼 却 処 理 を 行 っていた 清 瀬 クリーンセンターは 施 設 老 朽 化 に 伴 いと 毎 年 の 施 設 点 検 整 備 に 多 額 の 経 費 を 費 やしていた 今 後 の 施 設 のあり 方 について 検 討 した 結 果 施 設 効 率 面 財 政 面 またダイオキシン 対 策 による 国 県 の 広 域 化 の 方 針 から 単 独 の 施 設 整 備 よりも 近 隣 市 町 との 広 域 化 を 目 指 す 間 暫 定 的 に 民 間 委 託 を 行 うこととした こうした 状 況 を 踏 まえ 清 瀬 クリーンセンター 敷 地 内 に 積 替 え 施 設 を 新 設 平 成 19 年 4 月 から 民 間 委 託 を 開 始 し 現 在 に 至 る その 他 のごみ 処 理 可 燃 ごみ 以 外 のごみについては 市 町 村 合 併 以 前 より 旧 市 町 による 単 独 処 理 が 行 われており 合 併 以 前 に 整 備 された 施 設 ( 粗 大 ごみ 処 理 施 設 最 終 処 分 場 施 設 )が 存 在 することから 市 町 村 合 併 後 においても 暫 定 的 に 同 様 の 処 理 体 制 を 採 用 して いた ごみ 処 理 の 詳 細 については 後 段 において 別 途 説 明 を 行 っているが 概 略 につ いては 以 下 に 示 すとおりである 安 来 地 域 ( 旧 安 来 市 管 内 )では 平 成 4 年 度 に 竣 工 した 粗 大 ごみ 処 理 施 設 ( 高 尾 ク リーンセンター)にて 金 属 類 および 粗 大 ごみ 等 の 処 理 を 行 っており 資 源 化 が 困 難 な 破 砕 残 渣 および 焼 却 残 渣 については 同 じく 平 成 4 年 度 に 竣 工 した 最 終 処 分 場 施 設 (クリーンセンター 穂 日 島 )にて 埋 立 処 分 を 行 っていた 16

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 広 瀬 地 域 ( 旧 広 瀬 町 管 内 )では 平 成 2 年 度 に 竣 工 した 最 終 処 分 場 前 処 理 施 設 ( 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 )にて 缶 類 の 圧 縮 処 理 を 行 っており 資 源 化 が 困 難 なごみ および 焼 却 残 渣 については 最 終 処 分 場 施 設 ( 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 )にて 埋 立 処 分 を 行 っていた 伯 太 地 域 ( 旧 伯 太 町 管 内 )では 平 成 3 年 に 竣 工 した 廃 棄 物 処 理 施 設 ( 伯 太 農 産 廃 棄 物 処 理 施 設 )にて 缶 類 の 圧 縮 処 理 を 行 っており 資 源 化 が 困 難 なごみおよび 焼 却 残 渣 については 昭 和 60 年 度 に 竣 工 した 最 終 処 分 場 施 設 ( 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 )にて 埋 立 処 分 を 行 っていた その 他 ( 分 別 区 分 ) 旧 安 来 市 では 平 成 3 年 11 月 より 不 燃 物 の 4 種 分 別 を 導 入 していたが 平 成 14 年 4 月 からは さらにリサイクルの 推 進 を 図 るため 可 燃 ごみを 含 めて 15 種 分 別 が 導 入 されることとなった 一 方 旧 広 瀬 町 および 旧 伯 太 町 では それぞれに 13 種 分 別 が 採 用 されていたこ とに 鑑 み 新 生 安 来 市 として リサイクルの 推 進 を 図 ることを 目 標 に 平 成 18 年 4 月 より ごみの 分 別 方 法 を 統 一 するとともに 16 種 類 分 別 を 導 入 している 表 2-2-1 環 境 行 政 の 歴 史 的 変 遷 年 度 主 な 歴 史 的 変 遷 地 域 トピックス 昭 和 61 年 2 月 旧 伯 太 町 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 竣 工 平 成 3 年 3 月 旧 伯 太 町 伯 太 農 産 廃 棄 物 処 理 施 設 竣 工 平 成 3 年 3 月 旧 広 瀬 町 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 竣 工 平 成 3 年 11 月 旧 安 来 市 不 燃 物 の4 種 分 別 を 導 入 平 成 5 年 3 月 旧 安 来 市 高 尾 クリーンセンター およびクリーンセンター 穂 日 島 竣 工 平 成 6 年 7 月 旧 安 来 能 義 広 域 行 政 組 合 清 瀬 クリーンセンター 竣 工 平 成 14 年 4 月 旧 安 来 市 15 種 分 別 を 導 入 平 成 16 年 10 月 全 地 域 旧 安 来 市, 旧 広 瀬 町, 旧 伯 太 町 の 新 設 合 併 により 安 来 市 が 誕 生 平 成 18 年 4 月 全 地 域 ごみ 分 別 区 分 の 統 一 (16 種 類 分 別 ) 平 成 18 年 11 月 全 地 域 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 水 処 理 施 設 整 備 平 成 19 年 3 月 全 地 域 清 瀬 クリーンセンター 可 燃 ごみ 積 替 え 施 設 竣 工 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 施 設 整 備 ( 水 処 理 施 設 含 む) 平 成 19 年 4 月 全 地 域 可 燃 ごみ 焼 却 処 理 民 間 委 託 開 始 17

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2.ごみ 排 出 量 の 実 態 および 性 状 ごみ 排 出 量 は 平 成 18 年 度 に16 種 分 別 を 導 入 し その 後 減 少 傾 向 にある 排 出 量 の 水 準 は 全 国 平 均 および 島 根 県 平 均 に 比 べると 低 い 水 準 にある 燃 やすごみ の 性 状 として 低 位 発 熱 量 は 約 1,500kcal/kgとなっている また 資 源 ごみの 組 成 では 新 聞 新 聞 チラシが 最 も 多 く 全 体 の 約 26%を 占 めている 2-1 ごみ 排 出 量 の 実 績 本 市 において 排 出 されるごみ 量 は 図 2-2-1に 示 すとおりであり 過 去 10ヶ 年 の 推 移 は 平 成 18 年 度 以 降 減 少 傾 向 を 示 している 減 少 した 要 因 として 16 種 統 一 分 別 があげられ 資 源 化 とごみ 問 題 に 対 する 市 民 の 関 心 度 が 向 上 し この 効 果 がごみの 抑 制 につながった ものと 推 測 される また 平 成 22 年 度 のごみ 排 出 量 は 約 10,981tであるが その 内 訳 は 燃 やすごみが 約 54.3% 埋 立 ごみが 約 1.9% 資 源 ごみ が 約 21.0% 粗 大 ごみが 約 0.1% 直 接 搬 入 ご みが 約 22.7%となっている 近 年 においては リサイクルの 推 進 を 図 るため 紙 類 等 の 分 別 収 集 を 促 進 したことや 啓 発 の 推 進 等 により 資 源 ごみの 占 める 割 合 が 年 々 増 加 しているのが 特 徴 である [t ] 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 直 搬 ごみ 合 計 粗 大 ごみ 資 源 ごみ 埋 立 ごみ 燃 やすごみ 直 搬 ごみ 合 計 22.7% 粗 大 ごみ 0.1% 燃 やすごみ 54.3% 4,000 2,000 資 源 ごみ 21.0% 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 [ 年 度 ] 埋 立 ごみ 1.9% 資 料 : 環 境 衛 生 課 資 料 図 2-2-1 ごみ 排 出 量 の 推 移 と 収 集 形 態 別 割 合 ( 平 成 22 年 度 ) 資 源 ごみとは 平 成 18 年 4 月 に 導 入 された 16 種 類 分 別 のうち リサイクルすることを 目 的 に 分 別 収 集 される1そ の 他 の 紙 類 2 缶 類 ( 飲 料 用 ) 3 金 属 類 4ペットボトル 5プラスチック 類 6ビン 類 ( 飲 食 用 ) 7 新 聞 新 聞 チ ラシ 8 書 籍 雑 誌 冊 子 9ダンボール 10 衣 類 11 牛 乳 パック 12 蛍 光 管 体 温 計 13 板 ガラスの 総 称 とする 18

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 ごみ 排 出 量 を 市 民 一 人 一 日 当 たりの 排 出 量 ( 以 下 排 出 原 単 位 という )に 換 算 し た 場 合 本 市 の 排 出 原 単 位 は 平 成 22 年 度 において 約 710g/ 人 日 となる( 図 2-2-2) これは 全 国 平 均 の 約 994g/ 人 日 (H21)に 比 べ 低 い 水 準 であり 平 成 18 年 度 以 降 は 減 少 している [g/ 人 日 ] 1400 11311115 1200 994 118011661163 1146 1000 1089 1033 800 827 797 776 727 778 600 738 749 734 728 710 全 国 平 均 安 来 市 400 200 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 [ 年 度 ] 資 料 : 一 般 廃 棄 物 処 理 事 業 実 態 調 査 票 図 2-2-2 排 出 原 単 位 の 推 移 19

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-2 ごみの 性 状 2-2-1 燃 やすごみ 本 市 の 平 成 22 年 度 の 燃 やすごみの 性 状 分 析 結 果 を 図 2-2-3に 示 す ごみの 種 類 組 成 ( 乾 ベース)は 紙 類 が 約 49.7%と 最 も 多 く ついで 生 ごみが 約 30.1% となっている 低 位 発 熱 量 は 約 1,500kcal/kgである 種 類 組 成 ( 乾 ベース) 三 成 分 3.ビニール プラスチック 類 17.7% 4. 不 燃 物 0.8% 5.その 他 ( 上 記 1~4に 該 当 しない 物 ) 1.6% 1. 生 ごみ ( 貝 殻 を 除 く) 30.1% 3. 可 燃 分 35.8% 1. 水 分 59.3% 2. 紙 類 ( 分 別 区 分 その 他 の 紙 類 に 該 当 す る 物 ) 49.7% 2. 灰 分 4.9% 数 値 は 年 4 回 実 施 の 測 定 データを 単 純 平 均 したもの 資 料 : 環 境 衛 生 課 資 料 図 2-2-3 燃 やすごみに 占 める 三 成 分 種 類 組 成 の 割 合 ( 平 成 22 年 度 ) 20

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 2-2-2 資 源 ごみ 平 成 22 年 度 における 資 源 ごみの 組 成 割 合 は 図 2-2-4に 示 すとおりである 本 市 から 排 出 される 資 源 ごみは 新 聞 新 聞 チラシ( 約 26.0%) プラスチック 類 ( 約 19.1%) 書 籍 雑 誌 冊 子 ( 約 16.2%)が 高 い 割 合 を 占 めている また ダン ボール 等 を 含 めた 古 紙 類 のみで 全 体 の 約 50% 程 度 を 占 めている 牛 乳 パック 0.3% ダンボール 7.0% 蛍 光 管 体 温 計 0.3% 衣 類 2.2% 板 ガラス 0.1% その 他 の 紙 類 6.7% 缶 類 ( 飲 料 用 ) 2.2% 書 籍 雑 誌 冊 子 16.2% 金 属 類 7.6% ビン 類 ( 飲 食 用 ) 10.1% 新 聞 新 聞 チラシ 26.0% プラスチック 類 19.1% ペットボトル 2.3% 資 料 : 環 境 衛 生 課 資 料 図 2-2-4 資 源 ごみの 組 成 割 合 ( 平 成 22 年 度 ) 2-2-3 埋 立 ごみ ガラス 陶 磁 器 を 主 とする 埋 立 ごみについては 概 ね100%が 不 燃 物 である 2-2-4 粗 大 ごみ 粗 大 ごみについては 申 し 込 み 制 による 戸 別 収 集 を 実 施 しており 全 ての 粗 大 ごみ が 高 尾 クリーンセンターに 搬 入 される 21

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 3.ごみの 減 量 再 生 利 用 の 実 績 本 市 では 生 ごみの 排 出 抑 制 を 推 進 するため 生 ごみ 堆 肥 化 装 置 の 購 入 に 対 して 補 助 金 を 交 付 している なお 排 出 された 燃 やすごみについては 焼 却 処 理 による 減 量 化 を 行 うことで 最 終 処 分 量 の 削 減 を 図 っている また リサイクルが 可 能 なものについては 市 民 が 主 体 となって 行 う 集 団 回 収 事 業 や 事 業 者 が 率 先 して 取 り 組 んでいる 店 頭 回 収 事 業 等 を 推 進 するとともに 行 政 自 らも 分 別 収 集 の 細 分 化 等 により 再 生 利 用 の 推 進 を 図 っている この 結 果 平 成 22 年 度 における 本 市 のごみ 処 理 状 況 は 再 生 利 用 率 が 約 26.8% 最 終 処 分 率 が 約 4.3%となっている 3-1 行 政 主 体 による 取 組 3-1-1 分 別 収 集 による 再 生 利 用 本 市 では 資 源 ごみおよび 粗 大 ごみを 分 別 収 集 し 選 別 異 物 除 去 圧 縮 等 の 中 間 処 理 を 行 ったうえで 資 源 化 を 図 っている 再 生 利 用 量 は 排 出 ごみ 総 量 を 減 少 に 伴 い 年 々 減 少 している 表 2-2-2 分 別 収 集 による 再 生 利 用 量 [t/ 年 度 ] H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 その 他 の 紙 類 0 0 272 291 267 168 154 缶 類 ( 飲 料 用 ) 54 54 70 67 60 55 51 金 属 類 198 201 210 199 188 191 175 ビン 類 ( 飲 食 用 ) 331 316 294 269 254 241 233 ペットボトル 51 47 59 48 55 52 52 プラスチック 類 578 541 537 534 489 457 439 新 聞 新 聞 チラシ 738 733 742 746 681 614 599 書 籍 雑 誌 冊 子 511 514 485 453 441 423 373 ダンボール 193 200 188 183 175 169 161 牛 乳 パック 7 7 1 8 7 7 6 衣 類 47 44 44 39 43 49 50 蛍 光 管 体 温 計 3 4 6 6 8 8 7 板 ガラス 0 0 2 2 3 2 3 合 計 2,711 2,661 2,638 2,554 2,404 2,268 2,149 資 料 : 環 境 衛 生 課 資 料 3-1-2 燃 やすごみ 等 の 減 量 本 市 から 排 出 される 燃 やすごみについては 補 助 制 度 市 民 啓 発 等 により 減 量 化 の 推 進 を 図 っている ( 平 成 19 年 度 から 民 間 委 託 処 理 ) 焼 却 処 理 量 に 対 する 焼 却 残 渣 の 割 合 (= 焼 却 残 渣 率 )については 概 ね6~7% 程 度 である なお 焼 却 残 渣 については 全 量 を 再 生 利 用 (セメント 原 料 等 )し 再 資 源 化 を 図 っている 22

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 3-2 市 民 事 業 者 主 体 の 減 量 再 生 利 用 3-2-1 生 ごみの 堆 肥 化 による 抑 制 本 市 では 生 ごみの 減 量 化 の 促 進 を 図 るとともに 市 民 意 識 の 高 揚 を 図 ることを 目 的 として 安 来 市 生 ごみ 堆 肥 化 装 置 設 置 費 補 助 事 業 を 行 っている 補 助 金 の 交 付 額 は 以 下 を 限 度 額 としている 電 源 を 必 要 としない 装 置 の 場 合 : 購 入 価 格 の2 分 の1( 限 度 額 5 千 円 ) 電 源 を 必 要 とする 装 置 の 場 合 : 購 入 価 格 の3 分 の1( 限 度 額 2 万 5 千 円 ) 旧 安 来 市 では 電 源 を 必 要 としない 生 ごみ 堆 肥 化 容 器 の 購 入 に 対 して 昭 和 62 年 度 より 補 助 を 行 っており 平 成 11 年 度 には 電 源 を 必 要 とする 生 ごみ 堆 肥 化 装 置 の 購 入 に 対 しても 補 助 の 対 象 としている なお 旧 広 瀬 町 および 旧 伯 太 町 においても 同 様 の 補 助 事 業 を 実 施 していたものの 現 時 点 において 補 助 基 数 を 把 握 しているものは 旧 安 来 市 分 のみであることから 参 考 として 旧 安 来 市 における 補 助 実 績 を 表 2-2-3に 示 すこととした 表 2-2-3 生 ごみ 堆 肥 化 容 器 設 置 費 補 助 基 数 実 績 (H16までは 旧 安 来 市 H17 以 降 は 新 生 安 来 市 分 ) ( 基 ) H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 21 104 83 85 142 43 128 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H10 以 降 の 累 積 基 数 96 60 74 68 47 40 991 資 料 : 環 境 衛 生 課 資 料 生 ごみ 堆 肥 化 量 の 試 算 について 年 間 生 ごみ 堆 肥 化 量 =125(g/ 人 日 ) 補 助 基 数 1 世 帯 当 り 人 数 365 日 10 6 =125(g/ 人 日 ) 991 基 3.26 人 / 世 帯 365 日 10 6 147t/ 年 廃 棄 物 学 会 第 4 回 研 究 発 表 会 講 演 論 文 集 Ⅰ ( 廃 棄 物 学 会 p91)によると 生 ごみ 堆 肥 化 容 器 は 1 基 当 たり 125g/ 人 日 の 堆 肥 化 効 果 があるとされている 23

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 3-2-2 集 団 回 収 市 町 村 合 併 後 においては 資 源 ごみとしての 分 別 収 集 の 細 分 化 徹 底 を 図 るため 集 団 回 収 事 業 に 対 する 助 成 金 の 交 付 を 廃 止 しており 実 際 には 市 民 による 集 団 回 収 事 業 は 市 町 村 合 併 後 も 継 続 されているものの 集 団 回 収 量 についての 行 政 側 での 把 握 は 困 難 な 状 況 となっている 3-2-3 事 業 者 における 店 頭 回 収 本 市 管 内 に 所 在 する 事 業 者 のうち ごみ 問 題 に 関 心 の 高 い 優 良 な 事 業 者 では 食 品 トレイ, 牛 乳 パック 等 の 店 頭 回 収 を 行 い 事 業 者 独 自 によるリサイクルルートの 確 立 に 努 めている 24

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 3-3 ごみ 減 量 再 生 利 用 のまとめ これまでに 示 した 各 々の 施 策 等 によるごみ 減 量 再 生 利 用 量 について ごみの 発 生 排 出 収 集 運 搬 中 間 処 理 最 終 処 分 の 段 階 別 に 示 すと 図 2-2-5のとおり 整 理 する ことができる これによると 平 成 22 年 度 における 本 市 の 再 生 利 用 率 は 約 26.8% 減 量 化 率 は 約 68.9%である また 最 終 処 分 率 は 約 4.3%であり 中 間 処 理 の 推 進 および 資 源 化 の 促 進 により 最 終 処 分 率 は 低 く 抑 えられている 生 ごみ 堆 肥 化 量 147t 拠 点 回 収 量 : 不 明 集 団 回 収 量 : 不 明 再 生 利 用 量 : 2,997t 直 接 資 源 化 量 : 2,100 t 中 間 処 理 後 資 源 化 量 : 897 t 処 理 量 : 11,178t 抑 制 ごみ 焼 却 処 理 による 減 量 化 量 7,704t 一 般 家 庭 排 出 ご み 処 理 量 11,178t 事 業 所 抑 制 ごみ 事 業 所 独 自 の 排 出 制 量 は 不 明 粗 大 資 源 処 理 残 渣 量 192t 直 接 埋 立 量 285t 最 終 処 分 量 477t 発 生 排 出 収 集 運 搬 中 間 処 理 最 終 処 分 再 生 利 用 量 には 焼 却 灰 を 含 む 最 終 処 分 量 は 覆 土 及 びし 尿 汚 泥 等 焼 却 灰 を 除 く 資 料 : 環 境 衛 生 課 資 料 図 2-2-5 ごみ 処 理 の 流 れ( 平 成 22 年 度 ) 25

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4.ごみ 処 理 システム ごみの 収 集 については 平 成 18 年 4 月 より 16 種 類 分 別 を 導 入 している 各 地 域 から 排 出 されたごみのうち 燃 やすごみについては 清 瀬 クリーンセンター( 積 替 え 施 設 )に 搬 入 され 大 型 車 両 に 積 替 えの 後 委 託 先 の 処 理 施 設 まで 運 搬 焼 却 処 理 している その 他 のごみについては 市 の 処 理 施 設 にて 中 間 処 理 又 は 直 接 再 資 源 化 業 者 に 搬 入 している なお 中 間 処 理 後 の 不 燃 物 残 渣 については 最 終 処 分 場 にて 埋 立 処 分 を 行 っている 4-1 収 集 処 理 処 分 フロー 本 市 におけるごみ 処 理 フローについては 図 2-2-6に 示 すとおりである 燃 やすごみについては 委 託 業 者 の 施 設 にて 焼 却 処 理 を 行 っており 処 理 後 に 発 生 す る 焼 却 灰 については 全 量 を 再 生 利 用 (セメント 原 料 等 )としている 燃 やすごみ 以 外 のごみについては 分 別 品 目 により 市 の 施 設 にて 中 間 処 理 を 行 うも のと 直 接 再 資 源 化 業 者 に 搬 入 するものがある なお 埋 立 ごみについては 破 砕 処 理 等 の 中 間 処 理 を 行 うことなく 直 接 最 終 処 分 場 にて 埋 立 処 分 を 行 っている 26

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 粗 大 ごみ 収 集 直 搬 その 他 の 紙 類 直 接 リサイクル( 業 者 ) 燃 やすごみ ビ ン 類 ( 飲 食 用 ) 金 属 類 その 他 の 紙 類 ペットボトル プラスチック 類 埋 立 ごみ 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 一 時 保 管 一 時 保 管 清 瀬 クリーンセンター ( 可 燃 ごみ 積 替 え 施 設 ) 高 尾 クリーンセンター 可 燃 ごみ 破 砕 スチール 上 鉄 下 鉄 ビス 付 サッシ 木 製 品 ビン( 茶 色 透 明 ) 砲 金 込 真 鍮 磁 気 テープ 小 型 デジタル 家 電 家 電 類 ステンレス 布 団 類 乾 電 池 IHアルミ 銅 ( 被 覆 有 ) アルミ 鍋 プレス 家 電 類 IHステン 銅 ( 被 覆 無 ) 等 ビン(その 他 色 ) 蛍 光 管 体 温 計 焼 却 処 理 ( 業 者 ) 処 理 後 リサイクル( 業 者 ) 缶 類 ( 飲 料 用 ) 埋 立 ごみ 板 ガラス 新 聞 新 聞 チラシ 牛 乳 パック 衣 類 ペットボトル( 一 時 保 管 ) 書 籍 雑 誌 冊 子 プラスチック 類 中 間 処 理 残 渣 ダンボール 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 直 接 リサイクル( 業 者 ) 缶 類 ( 飲 料 用 ) 新 聞 新 聞 チラシ 書 籍 雑 誌 冊 子 ダンボール 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 収 集 直 搬 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 新 聞 新 聞 チラシ 書 籍 雑 誌 冊 子 ダンボール 牛 乳 パック 処 理 後 リサイクル( 業 者 ) アルミ 缶 プレス スチール 缶 プレス 直 接 リサイクル( 業 者 ) ペットボトル 直 接 リサイクル( 業 者 ) 牛 乳 パック 衣 類 収 集 直 搬 収 集 直 搬 蛍 光 管 体 温 計 板 ガラス 蛍 光 管 体 温 計 収 集 直 搬 リサイクル ステーション 衣 類 直 接 リサイクル( 業 者 ) 板 ガラス 収 集 直 搬 粗 大 ごみ ビン 類 ( 飲 食 用 ) 金 属 類 ペットボトル プラスチック 類 埋 立 ごみ 蛍 光 管 体 温 計 板 ガラスについては 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 及 び 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 においても 直 接 搬 入 を 受 け 入 れる 図 2-2-6 平 成 23 年 度 現 在 におけるごみ 処 理 フロー 27

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-2 収 集 運 搬 システム 4-2-1 分 別 区 分 本 市 では 平 成 18 年 4 月 より 安 来 地 域 広 瀬 地 域 伯 太 地 域 のごみの 分 別 区 分 を 表 2-2-4に 示 すとおり 統 一 しており 現 在 の 分 別 区 分 は 16 種 類 分 別 となっている 分 別 区 分 ( 種 類 ) 1 燃 やすごみ 表 2-2-4 本 市 の 分 別 区 分 ( 平 成 23 年 度 ) ごみの 具 体 例 生 ごみ 再 生 できない 紙 木 くず( 直 径 ( 厚 さ)1cm 長 さ 30cm 以 内 ), 乾 燥 剤,カイロ, 紙 おむつ 等 2その 他 の 紙 類 封 筒, 紙 袋, 紙 パック, 書 類,チラシ,シュレッダーくず 等 3 缶 類 ( 飲 料 用 ) アルミ 缶,スチール 缶 4 金 属 類 小 型 デジタル 家 電, 缶 詰 の 缶, 傘,ビデオテープ, 乾 電 池 等 5ペットボトル 6プラスチック 類 7ビン 類 ( 飲 食 用 ) 飲 料 用 ペットボトル 等 ラップ,ポリ 袋, 発 砲 スチロール,パック,カップ,ボトル,チュ ーブ,スポンジ,プランター 等 飲 食 用 ビン, 飲 み 薬 のビン 8 埋 立 ごみ 小 型 電 球, 陶 磁 器 類, 鏡, 化 粧 品 のびん, 網 ガラス ガラス 食 器 等 9 新 聞 紙 新 聞 チラシ 新 聞 紙, 新 聞 チラシ 10 雑 誌 書 籍 冊 子 本, 雑 誌,パンフレット,ノート, 冊 子 等 11ダンボール ダンボール, 紙 箱 等 12 衣 類 13 牛 乳 パック 14 蛍 光 菅 体 温 計 洋 服, 和 服 等 牛 乳 乳 飲 料 ジュース 等 の 紙 パック(500ml 以 上 中 にアルミ 箔 の 貼 り 付 けてないもの) 等 蛍 光 管, 電 球, 水 銀 灯, 体 温 計, 温 度 計, 湿 度 計 15 板 ガラス 板 ガラス(50cm 50cm 以 内 ) 16 粗 大 ごみ 自 転 車,こたつ, 扇 風 機,ストーブ,ふとん 等 28

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-2-2 収 集 運 搬 体 制 平 成 23 年 度 におけるごみの 収 集 運 搬 体 制 の 概 要 については 表 2-2-5に 示 すとおり であり 収 集 ごみの 手 数 料 は 指 定 袋 制 による 有 料 としている 一 方 直 接 搬 入 ごみについては 処 理 手 数 料 を 徴 収 したうえで 受 入 を 行 っている なお 燃 やすごみ 衣 類 蛍 光 管 体 温 計 以 外 については 自 治 会 名 と 名 前 を 記 入 したうえで 排 出 することとしている 表 2-2-5 収 集 運 搬 体 制 の 概 要 ( 平 成 23 年 度 ) 大 区 分 回 収 方 法 排 出 方 法 収 集 回 数 手 数 料 収 集 形 態 燃 やすごみ 分 別 ごみ 燃 やすご み 集 積 場 不 燃 物 集 積 場 燃 やすごみ 収 集 袋 事 業 ごみの 場 合 は 自 治 会 名 事 業 所 名 を 記 入 その 他 の 紙 類 : 分 別 収 集 指 定 袋 に その 他 の 紙 類 の 印 と 自 治 会 名, 名 前 を 記 入 缶 類, 金 属 類,びん 類, 埋 立 ごみ,ペットボトル: 分 別 収 集 指 定 袋 に 各 分 別 区 分 名 の 印 と 自 治 会 名, 名 前 を 記 入 プラスチック 類 : 分 別 収 集 指 定 袋 に プラスチック 類 の 印 と 自 治 会 名, 名 前 を 記 入 新 聞 新 聞 チラシ, 書 籍 雑 誌 冊 子,ダンボール, 牛 乳 パック: 紙 ひもで 束 ねる 自 治 会 名, 名 前 を 記 入 衣 類 : 透 明 袋 を 使 用 蛍 光 管 体 温 計 : 保 護 紙 はつけない ステーシ ョン 方 式 板 ガラス: 紙 箱 をひもで 結 び 板 ガラス と 自 治 会 名 名 前 を 記 入 小 型 デジタル 家 電 : 携 帯 電 話 デジタルカメラ ゲーム 機 週 2 回 有 料 委 託 週 1 回 月 1 回 月 2 回 月 1 回 粗 大 ごみ 戸 別 収 集 梱 包 をせずに 自 治 会 名 と 名 前 を 直 接 (もしくは 札 )に 記 入 年 2 回 有 料 委 託 直 接 搬 入 ごみ 持 込 燃 やすごみ,その 他 の 紙 類, 衣 類, 草 葉, 缶 類, 金 属 類, ペットボトル,プラスチック 類,びん 類, 埋 立 ごみ: 透 明 袋 新 聞 チラシ, 書 籍 雑 誌 冊 子,ダンボール, 牛 乳 パック: 紙 ひもで 束 ねる 畳 :その 物 のみ 剪 定 枝, 木 くず: 長 さ 2m 以 内 太 さ( 厚 さ)20cm 以 内 蛍 光 灯 体 温 計 : 保 護 紙 やケースに 入 れない 板 ガラス:50cm 50cm 以 内 は 箱 以 上 のものはそのまま 粗 大 ごみ: 箱 やケースに 入 れない 布 団 や 毛 布 はひもで 結 ぶ 随 時 有 料 無 料 委 託 - 有 料 - 市 では 収 集 を 行 わないごみ 衛 生 上 問 題 があるもの 危 険 を 伴 うもの 2m を 超 える 長 さのもの( 粗 大 ごみ) 1 人 で 持 ち 上 げることができないもの( 粗 大 ごみ) ガラス 等 が 使 用 されているもの( 粗 大 ごみ) その 他 市 が 定 めるもの 市 では 受 け 入 れを 行 わないごみ 産 業 廃 棄 物 に 該 当 するもの 家 電 リサイクル 法 対 象 品 資 源 有 効 促 進 法 に 基 づく 一 般 家 庭 で 使 用 済 みパソコン 自 動 車 自 動 二 輪 車 その 他 市 で 処 理 が 困 難 なもの 29

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-3 中 間 処 理 4-3-1 焼 却 処 理 施 設 本 市 が 管 理 する 焼 却 施 設 ( 清 瀬 クリーンセンター)の 概 要 を 表 2-2-6に 示 す ただし 設 備 の 老 朽 化 のため 平 成 19 年 度 から 運 転 を 休 止 し 可 燃 ごみ 焼 却 処 理 を 民 間 業 者 に 委 託 している 表 2-2-6 焼 却 施 設 の 概 要 施 設 名 清 瀬 クリーンセンター 所 在 地 安 来 市 清 瀬 町 10-1 敷 地 面 積 約 4,300m 2 着 工 平 成 4 年 7 月 竣 工 平 成 6 年 7 月 施 設 規 模 52t/16h(26t/16h 2 炉 ) 処 理 方 式 准 連 続 燃 焼 方 式 流 動 床 炉 排 ガス 処 理 設 備 ろ 過 式 集 じん 器, 乾 式 有 毒 ガス 除 去 方 式 ( 消 石 灰, 助 剤 ) 30

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-3-2 可 燃 ごみ 積 替 え 施 設 平 成 19 年 度 から 始 まった 焼 却 処 理 の 民 間 委 託 に 伴 い 平 成 19 年 3 月 に 竣 工 した 可 燃 ご み 積 替 え 施 設 の 概 要 を 表 2-2-7に 施 設 の 処 理 フローを 図 2-2-7に 示 す 本 施 設 は 本 市 管 内 から 排 出 される 燃 やすごみ( 直 接 搬 入 されるものを 含 む)を 大 型 運 搬 車 (10tパッカー 車 )に 積 替 える 施 設 であり 排 出 能 力 は 1m3/ 分 を 有 して いる 表 2-2-7 可 燃 ごみ 積 替 え 施 設 の 概 要 施 設 名 清 瀬 クリーンセンター 可 燃 ごみ 積 替 え 施 設 所 在 地 安 来 市 清 瀬 町 10-1 着 工 平 成 18 年 10 月 竣 工 平 成 19 年 3 月 排 出 方 式 回 転 式 排 出 ゲート+ 排 出 コンベア 排 出 能 力 1m3/ 分 図 2-2-7 積 替 え 施 設 の 処 理 フロー 31

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-3-3 不 燃 ごみ 処 理 施 設 粗 大 ごみ 処 理 施 設 高 尾 クリーンセンター 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 および 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 概 要 を 表 2-2-8~ 表 2-2-10に 示 す 高 尾 クリーンセンターでは 本 市 管 内 から 排 出 されるビン 類 ( 飲 食 用 )の 選 別 処 理 金 属 類 および 不 燃 性 粗 大 ごみを 対 象 に 破 砕 選 別 処 理 を 行 っている( 図 2-2-8) ま た 本 市 管 内 から 排 出 される 燃 やすごみ 及 びその 他 の 紙 類 以 外 の 分 別 品 目 について 直 接 搬 入 を 受 け 入 れ 一 時 保 管 を 行 っている 粗 大 ごみ ビン 類 ( 飲 食 用 ) 金 属 類 ペットボトル プラスチック 類 埋 立 ごみ 蛍 光 管 体 温 計 板 ガラスについては 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 及 び 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 においても 直 接 搬 入 を 受 け 入 れている また 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 では 缶 類 を 対 象 に 圧 縮 処 理 を 行 っている 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 も 缶 類 の 選 別 圧 縮 設 備 を 有 している ( 図 2-2-9~ 図 2-2-10) 表 2-2-8 高 尾 クリーンセンターの 概 要 施 設 名 高 尾 クリーンセンター 所 在 地 安 来 市 清 瀬 町 497-3 着 工 平 成 4 年 1 月 竣 工 平 成 5 年 3 月 対 象 ご み 金 属 類 および 不 燃 性 粗 大 ごみ( 本 市 全 体 分 ) 処 理 能 力 20t/5h 処 理 方 法 破 砕, 選 別 ( 磁 力 選 別,トロンメル, 風 力 選 別,アルミ 選 別 ), 減 容 固 化 32

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 金 属 類 粗 大 ごみ 破 砕 機 磁 力 選 別 機 鉄 風 力 選 別 機 不 燃 物 可 燃 物 等 分 離 装 置 磁 力 選 別 機 アルミ 選 別 機 磁 力 選 別 機 プラスチック 減 容 固 化 装 置 不 燃 物 鉄 非 鉄 可 燃 物 鉄 固 化 プラ スチック 搬 出 図 2-2-8 高 尾 クリーンセンターの 処 理 フロー 33

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 表 2-2-9 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 概 要 施 設 名 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 所 在 地 安 来 市 広 瀬 町 下 山 佐 1473-3 着 工 平 成 2 年 7 月 竣 工 平 成 3 年 3 月 改 造 平 成 17 年 破 砕 機 撤 去 および 磁 選 機 設 置 対 象 ご み 缶 類 処 理 能 力 4.5t/ 日 処 理 方 法 選 別, 圧 縮 缶 類 ( 飲 料 用 ) 磁 力 選 別 機 鉄 アルミ 金 属 圧 縮 機 プレス 鉄 プレスアルミ 搬 出 図 2-2-9 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 処 理 フロー 34

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 表 2-2-10 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 概 要 施 設 名 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 所 在 地 安 来 市 伯 太 町 東 母 里 2387-6 着 工 昭 和 60 年 6 月 竣 工 昭 和 61 年 2 月 改 造 平 成 17 年 破 砕 機 撤 去 対 象 ご み 缶 類 処 理 能 力 6.9t/ 日 処 理 方 法 選 別, 圧 縮 缶 類 ( 飲 料 用 ) 磁 力 選 別 機 鉄 アルミ 金 属 圧 縮 機 プレス 鉄 プレスアルミ 搬 出 図 2-2-10 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 処 理 フロー 35

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 4-4 最 終 処 分 本 市 管 内 に 整 備 されている 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 状 況 として クリーンセンター 穂 日 島 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場, 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 概 要 を 表 2-2-11~ 表 2-2-13に 示 す 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 にて 定 期 収 集 の 埋 立 ごみのほか 高 尾 クリーンセンター で 中 間 処 理 を 行 ったのちに 発 生 する 不 燃 物 残 渣 対 仙 浄 園 (し 尿 処 理 施 設 )で 発 生 する し 尿 汚 泥 等 焼 却 灰 下 水 路 清 掃 で 発 生 する 土 砂 を 受 け 入 れている 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 では 高 尾 クリーンセンターでビン 類 の 選 別 後 に 発 生 する その 他 ビン( 茶 色 及 び 透 明 色 以 外 )の 最 終 処 分 を 行 っている 表 2-2-11 クリーンセンター 穂 日 島 の 概 要 施 設 名 クリーンセンター 穂 日 島 所 在 地 安 来 市 穂 日 島 町 491 着 工 平 成 4 年 1 月 竣 工 平 成 5 年 3 月 処 理 能 力 45m 3 / 日 ( 浸 出 水 処 理 施 設 ) 埋 立 対 象 物 焼 却 灰 不 燃 物 残 渣 し 尿 汚 泥 等 焼 却 灰 下 水 路 清 掃 土 砂 等 埋 立 面 積 19,000m 2 埋 立 容 量 53,115m 3 残 余 容 量 38,436m 3 ( 平 成 22 年 度 末 時 点 ) 36

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 表 2-2-12 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 概 要 施 設 名 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 所 在 地 安 来 市 広 瀬 町 下 山 佐 1473-3 着 工 平 成 2 年 7 月 竣 工 平 成 3 年 3 月 処 理 能 力 25m 3 / 日 ( 浸 出 水 処 理 施 設 ) 埋 立 対 象 物 焼 却 灰 不 燃 物 残 渣 し 尿 汚 泥 等 焼 却 灰 下 水 路 清 掃 土 砂 等 埋 立 面 積 4,100m 2 埋 立 容 量 25,157m 3 残 余 容 量 3,339m 3 ( 平 成 22 年 度 末 時 点 ) 表 2-2-13 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 概 要 施 設 名 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 所 在 地 安 来 市 伯 太 町 東 母 里 2387-6 着 工 昭 和 60 年 6 月 竣 工 昭 和 61 年 2 月 処 理 能 力 30m 3 / 日 埋 立 対 象 物 焼 却 灰 不 燃 物 残 渣 し 尿 汚 泥 等 焼 却 灰 下 水 路 清 掃 土 砂 等 埋 立 面 積 9,979m 2 埋 立 容 量 21,032m 3 残 余 容 量 6,812m 3 ( 平 成 22 年 度 末 時 点 ) 37

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 5.ごみ 処 理 行 財 政 の 実 績 本 市 管 内 から 排 出 されたごみを 適 正 処 理 するために 要 した 費 用 ( 平 成 21 年 度 )は 約 5.5 億 円 であり ごみ1t 当 たり 約 49,000 円 市 民 一 人 当 たり 約 13,000 円 一 世 帯 当 たり 約 40,000 円 に 相 当 する 5-1 環 境 行 政 の 組 織 廃 棄 物 処 理 事 業 に 関 る 本 市 の 執 行 機 関 については 図 2-2-10に 示 すとおりである また 環 境 衛 生 課 の 事 務 分 掌 については 表 2-2-14に 示 すとおりである 市 民 生 活 部 環 境 衛 生 課 清 瀬 クリーンセンター 処 理 施 設 管 理 センター 高 尾 クリーンセンター クリーンセンター 穂 日 島 広 瀬 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 伯 太 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 対 仙 浄 園 図 2-2-10 環 境 行 政 の 執 行 機 関 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 表 2-2-14 環 境 衛 生 課 の 事 務 分 掌 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 事 務 分 掌 環 境 セクション 1 ごみ 減 量 化 の 推 進 に 関 すること 2 分 別 収 集 の 啓 発 推 進 に 関 すること 3 環 境 保 全 の 推 進 に 関 すること 衛 生 セクション 1 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 すること 2 処 理 施 設 管 理 センターとの 連 絡 調 整 に 関 すること 3 公 害 防 止 対 策 に 関 すること 4 小 動 物 の 保 護 及 び 管 理 に 関 すること 5 畜 犬 登 録 及 び 狂 犬 病 予 防 対 策 に 関 すること 6 そ 族 昆 虫 の 駆 除 に 関 すること 7 墓 地 の 許 認 可 に 関 すること ( 処 理 施 設 管 理 センター) 最 終 処 理 セクション 中 間 処 理 セクション 対 仙 浄 園 1 不 燃 ごみ 処 理 施 設 の 管 理 運 営 に 関 すること 2 可 燃 ごみ 積 替 え 施 設 の 管 理 運 営 に 関 すること 3 し 尿 処 理 場 の 管 理 運 営 に 関 すること 4 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 管 理 運 営 に 関 すること 5 資 源 化 物 の 再 生 処 理 に 関 すること 38

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 5-2 一 般 廃 棄 物 処 理 に 要 する 経 費 本 市 管 内 から 排 出 されたごみを 適 正 に 処 理 するために 必 要 な 経 費 については 表 2-2-15 図 2-2-11に 示 すとおりである ごみ 処 理 に 係 る 年 間 経 費 は 概 ね4~6 億 円 の 範 囲 で 推 移 しており 平 成 21 年 度 の 経 費 は 約 5.5 億 円 となっている 表 2-2-15 ごみ 処 理 に 要 する 経 費 等 の 推 移 単 位 : 千 円 H16 H17 H18 H19 H20 H21 建 設 改 良 費 0 5,985 151,044 17,127 0 4,412 工 事 費 0 151,044 17,127 0 4,412 調 査 費 0 5,985 0 0 0 0 処 理 維 持 管 理 費 342,316 419,679 385,081 432,709 585,453 553,017 人 件 費 106,943 121,447 129,732 94,859 88,729 57,494 収 集 運 搬 費 814 453 1,495 0 19,753 10,062 中 間 処 理 費 30,409 80,805 48,954 15,297 16,182 14,995 最 終 処 分 費 11,895 9,685 9,024 9,126 7,560 7,175 車 両 等 購 入 費 0 0 2,972 0 0 0 委 託 費 192,255 207,289 192,904 313,427 453,229 462,393 その 他 0 0 0 0 0 898 組 合 分 担 金 89,641 0 0 0 0 0 合 計 431,957 425,664 536,125 449,836 585,453 557,429 資 料 : 一 般 廃 棄 物 処 理 事 業 実 態 調 査 票 [ 百 万 円 / 年 ] 600 500 400 300 200 100 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 建 設 改 良 費 人 件 費 収 集 運 搬 費 中 間 処 理 費 最 終 処 分 費 車 両 等 購 入 費 委 託 費 その 他 組 合 分 担 金 [ 年 度 ] 資 料 : 一 般 廃 棄 物 処 理 事 業 実 態 調 査 票 図 2-2-11 ごみ 処 理 および 維 持 管 理 費 の 推 移 39

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 平 成 21 年 度 に 要 したごみ 処 理 経 費 ( 約 553,017 千 円 )について それぞれ ごみ1t 当 たり 市 民 一 人 当 たり 一 世 帯 当 たりに 換 算 すると 表 2-2-16に 示 すとおり 整 理 され る 表 2-2-16 ごみ 処 理 経 費 の 概 要 ( 平 成 21 年 度 ) 項 目 費 用 処 理 原 価 処 理 維 持 管 理 費 [ 千 円 ] 553,017 建 設 費 [ 千 円 ] 4,412 その 他 [ 千 円 ] 0 合 計 [ 千 円 ] 557,429 ごみ 処 理 t 当 たり 総 排 出 量 [t/ 年 ] 11,177 処 理 原 価 [ 円 /t] 49,873 市 民 一 人 当 たり 行 政 区 域 内 人 口 [ 人 ] 42,878 処 理 原 価 [ 円 / 人 ] 13,000 一 世 帯 当 たり 世 帯 数 [ 世 帯 ] 13,975 処 理 原 価 [ 円 / 世 帯 ] 39,888 資 料 : 一 般 廃 棄 物 処 理 事 業 実 態 調 査 票 40

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 6. 新 技 術 の 動 向 近 年 においては 最 終 処 分 場 から 廃 棄 物 を 取 り 出 し 資 源 化 できるものを 回 収 する 技 術 や 焼 却 灰 等 の 溶 融 スラグ 化 など 最 終 処 分 場 の 容 量 を 回 復 する 技 術 が 開 発 されてい る( 最 終 処 分 場 再 生 システム) その 他 廃 棄 物 を 埋 め 立 てる 前 に 洗 浄 し 有 害 物 をできるかぎり 除 去 した 後 に 最 終 処 分 場 に 埋 立 処 分 する 廃 棄 物 洗 浄 型 埋 立 処 分 システムなどが 開 発 されている 近 年 の 廃 棄 物 処 理 に 関 連 する 技 術 動 向 は 表 2-2-17に 示 すとおり 整 理 される 従 来 焼 却 埋 立 自 然 還 元 というサイクルのもとで 行 われてきた 廃 棄 物 処 理 事 業 は 国 民 生 活 の 多 様 化 景 気 拡 大 によるごみ 量 の 増 大 と 新 素 材 人 工 素 材 の 普 及 によるごみ 質 の 変 化 高 カロリー 化 に 加 えて 地 球 環 境 保 全 と 資 源 保 護 に 対 する 法 整 備 意 識 の 向 上 により リサイクルを 中 心 とする 資 源 循 環 型 サイクルに 大 きく 変 貌 しつつある こうした 背 景 において 新 技 術 の 動 向 は 廃 棄 物 の 再 利 用 資 源 化 を 指 向 したものが 中 心 となり 加 えて 二 次 公 害 防 止 のための 新 技 術 排 出 抑 制 対 策 のための 新 技 術 も 開 発 されつつある 排 出 抑 制 収 集 中 間 処 理 最 終 処 分 表 2-2-17 廃 棄 物 処 理 技 術 の 開 発 動 向 技 術 内 容 実 用 化 備 考 EM 菌 などを 用 いた 家 庭 ごみの 堆 肥 化 臭 気 ウジ 虫 の 対 策 やEM 菌 の 補 給 が 課 題 発 泡 スチロールの 資 源 化 回 収 方 法 および 再 利 用 方 法 が 課 題 廃 油 の 粉 石 けん 化 機 械 の 保 管 維 持 管 理 が 課 題 廃 棄 物 の 溶 融 スラグ, 焼 却 灰 の 建 材 利 用 製 品 の 需 要 およびデータ 蓄 積 が 課 題 電 気 自 動 車, 種 別 パッカー 車 機 械 式 積 込 み 車 による 廃 棄 物 の 収 集 コストおよび 分 別 の 対 応 が 課 題 廃 棄 物 の 真 空 輸 送 コストおよび 分 別 の 対 応 が 課 題 ビン,カレットの 自 動 色 選 別 分 別 回 収 および 純 度 の 高 度 化 が 課 題 廃 プラスチックのPVC 選 別 分 別 回 収 および 純 度 の 高 度 化 が 課 題 不 燃 ごみの 永 磁 回 転 式 アルミ 選 別 分 別 回 収 および 純 度 の 高 度 化 が 課 題 有 機 ごみのバイオガス 化 高 速 堆 肥 化 分 別 収 集 製 品 の 流 通 および 需 要 の 安 定 化 が 課 題 廃 棄 物 のRDF 化 製 品 の 流 通 需 要 の 安 定 化 や 安 全 対 策 の 万 全 化 が 課 題 プラスチック 類 の 油 化,ガス 化 還 元 モノマー 化 コストおよびプラスチックの 分 別 が 課 題 廃 棄 物 の 溶 融 固 化 より 安 全 性 の 高 い 技 術 の 確 立 が 課 題 廃 食 用 油 のBDF 化 回 収 量 および 回 収 方 法 が 課 題 木 材 剪 定 枝 等 のチップ 化 製 品 (チップ)の 安 定 的 な 供 給 先 確 保 が 必 要 バグフィルタによるばいじん 除 去 ランニングコストが 高 い 有 害 ガス(HCl,SOx) ダイオキシン 類 の 低 減 処 理 ランニングコストが 高 い 廃 棄 物 洗 浄 型 埋 立 処 理 システム 実 績 の 積 上 げおよびデータ 蓄 積 が 課 題 高 効 率 ごみ 発 電 需 要 と 供 給 のバランスが 課 題 レアメタル 回 収 効 率 的 な 回 収 方 法 の 確 立 被 覆 型 埋 立 処 分 場 実 績 の 積 上 げ データ 蓄 積 および 費 用 が 課 題 多 重 遮 水 構 造, 漏 水 検 知 システム より 安 全 性 の 高 い 技 術 の 確 立 が 課 題 膜 処 理, 電 気 透 析 光 化 学 分 解 による 浸 出 水 の 浄 化 実 績 の 積 上 げおよびデータ 蓄 積 が 課 題 最 終 処 分 場 再 生 システム 実 績 の 積 上 げおよびデータ 蓄 積 が 課 題 原 位 置 ガラス 固 化 実 績 の 積 上 げおよびデータ 蓄 積 が 課 題 41

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 7. 上 位 計 画 等 本 計 画 の 策 定 に 際 して 上 位 計 画 として 位 置 付 けられる 計 画 のうち 最 も 留 意 すべき 計 画 等 として 以 下 の2 点 がある 1 廃 棄 物 処 理 法 に 基 づく 基 本 方 針 2 循 環 基 本 法 に 基 づく 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 7-1 廃 棄 物 処 理 法 に 基 づく 基 本 方 針 廃 棄 物 処 理 法 に 基 づき 平 成 13 年 5 月 に 廃 棄 物 の 減 量 その 他 その 適 正 な 処 理 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 るための 基 本 的 な 方 針 ( 以 下 基 本 方 針 という ) が 策 定 された その 後 基 本 方 針 は 平 成 17 年 5 月 に 一 部 改 正 平 成 22 年 12 月 に 変 更 がなされ 平 成 27 年 度 を 目 標 年 度 とする 廃 棄 物 の 減 量 化 資 源 化 および 最 終 処 分 目 標 量 について 示 され ている なお 一 般 廃 棄 物 に 係 る 数 値 目 標 については 表 2-2-18に 示 すとおりであり 平 成 19 年 度 ごみ 排 出 量 に 対 し 平 成 27 年 度 に 約 5% 削 減 再 生 利 用 量 を25%に 増 加 した うえで 最 終 処 分 量 を 平 成 19 年 度 から 約 22% 削 減 することを 目 標 としている 表 2-2-18 基 本 的 な 方 針 に 基 づく 減 量 化 再 生 利 用 最 終 処 分 量 目 標 ( 概 要 ) 一 般 廃 棄 物 の 減 量 化 の 目 標 量 第 二 次 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 に 目 標 等 を 踏 まえ 平 成 27 年 度 を 目 標 年 度 として 進 めていく 可 能 な 限 り 廃 棄 物 の 排 出 を 抑 制 し 廃 棄 物 になったものは 不 適 正 処 理 の 防 止 とその 他 の 環 境 への 負 荷 の 低 減 に 配 慮 しつつ 再 使 用 再 生 利 用 熱 回 収 の 順 にできる 限 り 循 環 的 な 利 用 を 行 う [ 百 万 トン/ 年 ] 年 度 H9 H19 H27 排 出 量 53 51 48 再 生 利 用 量 5.9(11%) 10.3(20%) 12(25%) 中 間 処 理 による 減 量 35(66%) 34(67%) 31(65%) 最 終 処 分 量 12(23%) 6.4(13%) 5(10%) 42

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 7-2 循 環 基 本 法 に 基 づく 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 平 成 12 年 6 月 に 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 法 が 公 布 され 平 成 13 年 1 月 に 完 全 施 行 された 国 においては 同 法 第 15 条 に 基 づき 循 環 型 社 会 の 形 成 に 関 する 基 本 的 な 計 画 として 平 成 15 年 3 月 に 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 ( 以 下 循 環 基 本 計 画 とい う )を 策 定 なお 平 成 20 年 3 月 には 第 2 次 計 画 を 策 定 し 新 たな 取 組 目 標 が 示 された ( 要 点 は 表 2-2-19に 示 すとおり) この 循 環 基 本 計 画 では ごみを 減 らすための 具 体 的 な 取 組 の 目 標 として 一 人 一 日 当 たりのごみ 排 出 量 を10% 削 減 していくことを 掲 げている 表 2-2-19 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 における 減 量 化 目 標 ( 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 第 3 章 第 2 節 取 組 指 標 より 抜 粋 ) 2 廃 棄 物 等 の 減 量 化 (ア) 国 民 事 業 者 双 方 に 係 る 取 組 指 標 として 1 人 1 日 当 たりのごみ 排 出 量 ( 計 画 収 集 量 直 接 搬 入 量 集 団 回 収 量 を 加 えた 一 般 廃 棄 物 の 排 出 量 を 1 人 1 日 当 たりに 換 算 ) を 平 成 12 年 度 比 で 約 10% 減 とすることを 目 標 とします (イ) 生 活 系 ごみに 関 しては 国 民 のごみ 減 量 化 への 努 力 や 分 別 収 集 への 協 力 を 評 価 するため 集 団 回 収 量 資 源 ごみ 等 を 除 いた 値 を 1 人 1 日 当 たり に 家 庭 から 排 出 するごみの 量 とし 平 成 12 年 度 比 で 約 20% 減 とする ことを 目 標 とします (ウ) 事 業 系 ごみについては 事 業 所 数 の 変 動 が 大 きいこと 事 業 所 規 模 によ ってごみの 排 出 量 に 顕 著 な 差 が 見 られることなどから 1 事 業 所 当 たりで はなく 事 業 系 ごみの 総 量 について 平 成 12 年 度 比 で 約 20% 減 と することを 目 標 とします 43

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 8. 周 辺 市 町 村 のごみ 処 理 状 況 本 市 の 周 辺 市 町 村 では 概 ね 施 設 の 更 新 時 期 を 迎 えている 施 設 もみられることから 本 市 が 今 後 廃 棄 物 処 理 施 設 の 整 備 を 検 討 する 際 には 廃 棄 物 処 理 行 政 のスリム 化 ( 効 率 化 )を 図 るため 周 辺 市 町 村 との 広 域 的 な 処 理 体 制 の 構 築 についても 検 討 が 必 要 と 考 えられる 鳥 取 県 西 部 地 域 を 含 め 本 市 周 辺 自 治 体 のごみ 処 理 状 況 ( 施 設 整 備 状 況 )については 表 2-2-20に 示 すとおり 整 理 される ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) < 島 根 県 > 表 2-2-20 周 辺 自 治 体 におけるごみ 処 理 体 制 ( 施 設 整 備 の 状 況 ) 事 業 主 体 名 構 成 地 区 可 燃 ごみ 処 理 施 設 資 源 粗 大 ごみ 処 理 施 設 埋 立 処 分 場 松 江 市 旧 松 江 市 旧 鹿 島 町 旧 島 根 町 旧 美 保 関 町 旧 八 雲 村 旧 玉 湯 町 旧 宍 道 町 旧 八 束 町 エコクリーン 松 江 (255t/ 日 全 連 H23) エコステーション 松 江 (59t/ 日 破 選 圧 H14) 西 持 田 不 燃 物 処 分 場 (35.7 万 m 3 S63) 西 持 田 リサイクルプラザ (16t/ 日 選 圧 H10) 川 向 リサイクルプラザ (64t/ 日 選 圧 H14) 西 持 田 最 終 処 分 場 (15.7 万 m 3 H2) 東 出 雲 町 東 出 雲 町 ( 松 江 市 に 処 理 を 委 託 ) ( 松 江 市 に 処 理 を 委 託 ) ( 松 江 市 に 処 理 を 委 託 ) 東 出 雲 町 姫 津 クリーンセ ンター 東 出 雲 町 姫 津 クリーンセン ター (11t/ 日 選 圧 H10) (2.7 万 m 3 H10) 奥 出 雲 町 旧 仁 多 町 旧 横 田 町 仁 多 可 燃 物 処 理 センター (20t/ 日 機 バ S56) 仁 多 クリーンセンター (7t/ 日 併 H11) 最 終 処 分 場 (3.1 万 m 3 H11) 雲 南 市 飯 南 町 事 務 組 合 雲 南 市 飯 南 町 雲 南 エネルギーセンター (30t/ 日 燃 料 化 H11) リサイクルプラザ (12.5t/ 日 選 圧 H16) 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 (2.9 万 m 3 H15) いいしクリーンセンター (15t/ 日 中 継 H14) [ 出 雲 市 に 処 理 を 委 託 ] いいしクリーンセンター (2.4t/ 日 選 圧 H15) いいしクリーンセンター (0.3 万 m 3 H15) 44

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 < 鳥 取 県 西 部 地 域 > 事 業 主 体 名 構 成 地 区 可 燃 ごみ 処 理 施 設 資 源 粗 大 ごみ 処 理 施 設 埋 立 処 分 場 米 子 市 旧 米 子 市 クリーンセンター 日 南 町 旧 淀 江 町 (270t/ 日 全 連 H14) 鳥 取 県 西 部 広 域 行 政 管 理 環 境 プラント 工 業 一 般 日 南 町 清 掃 センター 組 合 リサイクルプラザ 廃 棄 物 第 2 最 終 処 分 場 (10t/ 日 機 バ H2) (69.2t/ 日 破 選 H9) (49.0 万 m 3 H5) 南 部 町 伯 旧 西 伯 町 クリーンセンター [ 組 合 に 処 理 を 委 託 ] [ 組 合 に 処 理 を 委 託 ] 耆 町 清 掃 施 旧 会 見 町 (16t/ 日 機 バ H7) 設 管 理 組 合 旧 岸 本 町 可 燃 ごみ 処 理 施 設 の 欄 :( 処 理 能 力 処 理 方 式 竣 工 年 ) 資 源 粗 大 ごみ 処 理 施 設 の 欄 :( 処 理 能 力 種 類 竣 工 年 ) 略 字 ( 破 : 破 砕 圧 : 圧 縮 他 :その 他 ) 最 終 処 分 場 の 欄 :( 埋 立 容 量 竣 工 年 ) 45

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 9.ごみ 処 理 に 関 する 問 題 点 課 題 現 状 の 問 題 点 課 題 を 踏 まえると 今 後 本 市 では 以 下 の 事 項 について 検 討 施 策 展 開 が 必 要 となる 1 発 生 排 出 に 関 する 事 項 ごみの 減 量 2 収 集 運 搬 に 関 する 事 項 市 民 啓 発 の 拡 充 3 中 間 処 理 に 関 する 事 項 可 燃 ごみの 広 域 処 理 4 最 終 処 分 に 関 する 事 項 中 間 処 理 残 渣 の 有 効 利 用 9-1 発 生 排 出 に 関 する 事 項 本 市 の 行 政 区 域 内 人 口 は 近 年 減 少 傾 向 にあるとともに 一 人 あたりのごみ 排 出 水 準 も 年 々 減 少 していることから ごみ 排 出 量 は 全 体 的 に 減 少 傾 向 にある ごみの 減 量 が 必 要 平 成 22 年 度 のごみ 排 出 量 は 平 成 20 年 度 に 比 べて 約 5.4%の 減 少 を 示 してる ことから 現 在 の 水 準 を 維 持 するとともに さらなる 減 量 化 を 目 指 し 取 組 みを 進 めていくことが 必 要 である 9-2 収 集 運 搬 に 関 する 事 項 市 町 村 合 併 に 伴 い 平 成 18 年 度 より 分 別 方 式 を 全 地 域 統 一 (16 種 類 分 別 )から 約 5 年 が 経 過 し 市 民 の 分 別 に 対 する 認 識 度 は 定 着 してきた 円 滑 な 収 集 運 搬 効 率 的 な 中 間 処 理 などの 観 点 からさらなる 分 別 意 識 の 向 上 を 図 ることが 必 要 である 市 民 啓 発 の 拡 充 今 後 市 民 へのさらなる 分 別 方 法 の 指 導 啓 発 が 必 要 である また 中 間 処 理 体 制 が 今 後 変 更 となる 場 合 には これに 応 じた 収 集 運 搬 体 制 の 検 討 構 築 が 必 要 である 46

第 2 章 ごみ 処 理 の 現 状 課 題 9-3 中 間 処 理 に 関 する 事 項 燃 やすごみの 焼 却 処 理 について 広 域 化 施 設 整 備 までの 一 時 的 な 措 置 として 民 間 業 者 への 委 託 処 理 体 制 を 構 築 している 中 長 期 的 な 視 点 に 立 った 安 定 的 な 処 理 の 検 討 近 隣 自 治 体 との 広 域 化 処 理 を 目 指 すことを 基 本 としながら あらゆる 可 能 性 に 対 して 経 済 性 等 を 含 めた 総 合 的 な 検 討 を 行 うことが 必 要 である 9-4 最 終 処 分 に 関 する 事 項 排 出 原 単 位 及 び 計 画 処 理 区 域 内 人 口 が 減 少 する 見 込 みであることから 家 庭 から 排 出 される 埋 立 ごみ 排 出 量 は 減 少 するものと 考 えられる 中 間 処 理 残 渣 の 有 効 利 用 を 検 討 有 限 である 最 終 処 分 場 の 延 命 を 図 るため 最 終 処 分 量 の 減 量 に 取 り 組 んでいくこ とが 必 要 である 平 成 22 年 度 の 最 終 処 分 量 の 約 4 割 が 市 処 理 施 設 の 中 間 処 理 残 渣 であり こうした 状 況 を 踏 まえ 現 在 最 終 処 分 している 中 間 処 理 残 渣 の 有 効 活 用 の 検 討 を 行 うことが 必 要 である 47

第 3 章 基 本 計 画

第 3 章 基 本 計 画 第 1 節 ごみ 処 理 の 目 標 1. 基 本 理 念 ごみ 処 理 に 関 する 本 市 の 基 本 理 念 は 以 下 のとおりとする 環 境 負 荷 の 少 ない 循 環 型 ごみ 処 理 システムの 構 築 2. 基 本 方 針 ごみ 処 理 に 関 する 本 市 の 基 本 方 針 は 以 下 のとおりとする 1 環 境 教 育 の 推 進 2 3Rの 推 進 3 適 正 処 理 の 推 進 本 市 では 先 に 示 した 基 本 理 念 に 基 づき 市 民 事 業 者 行 政 等 の 各 主 体 が ごみ の 出 にくいライフスタイルの 実 践 を 行 うとともに やむを 得 ず 排 出 されるごみについ ては 可 能 な 限 りリサイクルを 行 っていく 循 環 型 ごみ 処 理 システム を 構 築 するた め 以 下 の 基 本 方 針 を 掲 げるものとする < 基 本 理 念 > < 基 本 方 針 > 循 環 環 境 型 負 ご 荷 み の 処 少 理 な シ い ス テ ム の 構 築 1. 環 境 教 育 の 推 進 環 境 問 題 に 対 する 市 民 の 意 識 向 上 を 図 り ごみ 問 題 に 積 極 的 に 取 り 組 んでいただくよう 生 涯 学 習 の 一 環 として 環 境 学 習 を 推 進 する 2.3Rの 推 進 3R 運 動 (リデュース: 発 生 抑 制,リユース: 再 使 用,リサイクル: 再 生 利 用 )を 推 進 することで 処 理 処 分 量 を 最 小 化 する 3. 適 正 処 理 の 推 進 環 境 負 荷 の 少 ない 適 正 処 理 を 推 進 するとともに 災 害 廃 棄 物 や 在 宅 医 療 系 廃 棄 物 の 処 理 体 制 の 構 築 を 図 る 48

第 3 章 基 本 計 画 3. 計 画 目 標 年 度 本 計 画 は 長 期 的 視 点 に 立 脚 した 検 討 が 必 要 であることから 旧 厚 生 省 ( 現 環 境 省 ) 通 達 に 従 い 10 年 後 ( 本 改 訂 5 年 後 )の 平 成 28 年 度 を 計 画 目 標 年 度 とする 平 成 年 度 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 計 画 機 関 ( 計 画 目 標 年 次 H28) 一 定 期 間 ごとの 見 直 し 社 会 情 勢 に 大 きな 変 動 が ある 場 合 施 設 整 備 目 標 年 度 廃 棄 物 の 減 量 処 理 に 関 する 上 位 計 画 随 時 見 直 し 施 設 の 性 格 整 備 内 容 等 に 応 じて 設 定 国 廃 棄 物 処 理 法 に 基 づく 基 本 方 針 目 標 年 次 : 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 計 画 目 標 年 次 :H27 島 根 県 第 2 期 しまね 循 環 型 社 会 推 進 計 画 目 標 年 次 :H27 廃 棄 物 の 減 量 処 理 に 関 する 関 係 法 循 環 型 社 会 形 成 推 進 基 本 法 [H13.1 施 行 ] 廃 棄 物 処 理 法 [S46.9 施 行 ] 容 器 包 装 リサイクル 法 [H9.4 一 部 施 行 H12.4 施 行 ] 資 源 有 効 利 用 促 進 法 [H13.4 施 行 ] 家 電 リサイクル 法 [H13.4 施 行 ] 食 品 リサイクル 法 [H13.5 施 行 ] 建 設 リサイクル 法 [H14.5 施 行 ] 自 動 車 リサイクル 法 [H17.1 施 行 ] 49

第 3 章 基 本 計 画 4. 計 画 対 象 廃 棄 物 本 計 画 で 対 象 とする 廃 棄 物 は 原 則 として 一 般 廃 棄 物 のうちの 固 形 状 の 廃 棄 物 (ご み)とする なお 一 般 廃 棄 物 (ごみ)については 大 きく 一 般 ごみ 特 別 管 理 一 般 廃 棄 物 適 正 処 理 困 難 物 に 区 分 されるが このうちPCB 使 用 部 品 および 感 染 性 医 療 系 廃 棄 物 等 については 本 市 ( 行 政 )による 処 理 処 分 が 困 難 であるため 処 理 の 対 象 外 とし こ れらの 扱 いについては 表 3-1-1に 示 すとおりとする 廃 棄 物 ( 占 有 者 が 自 ら 利 用 し 又 は 他 人 に 有 償 で 売 却 することができないために 不 要 になったもの) * 放 射 性 物 質 及 びこれによって 汚 染 された 物 を 除 く 液 状 のもの 固 形 状 のもの 産 業 廃 棄 物 ( 事 業 活 動 に 伴 い 生 じるごみのうち 法 で 定 める20 種 類 のごみ) 一 般 廃 棄 物 ( 産 業 廃 棄 物 以 外 のごみ 住 民 の 日 常 生 活 に 伴 って 生 じるごみと 事 業 活 動 に 伴 って 生 じるごみのうち 20 種 類 以 外 のごみも 含 まれる) 本 計 画 において 対 象 一 般 ごみ( 家 庭 系 ごみ 事 業 系 ごみ) 特 別 管 理 一 般 廃 棄 物 (PCB 使 用 部 品 集 じん 灰 感 染 性 医 療 系 廃 棄 物 など) 法 で 定 める 適 正 処 理 困 難 物 [ 廃 ゴムタイヤ 廃 テレビ 受 像 機 (25 型 以 上 ) 廃 電 気 冷 蔵 庫 (250L 以 上 )など] 図 3-1-1 本 計 画 で 対 象 とする 廃 棄 物 表 3-1-1 処 理 処 分 困 難 物 の 取 り 扱 い 区 分 取 り 扱 い P C B 使 用 部 品 本 市 では 取 り 扱 わない 製 造 メーカ 等 に 引 き 渡 すこととする 集 じ ん 灰 本 市 では 取 り 扱 わない 専 門 処 理 業 者 に 引 き 渡 すこととする 感 染 性 医 療 系 廃 棄 物 適 正 処 理 困 難 物 家 電 リ サ イ ク ル 法 対 象 品 目 本 市 では 取 り 扱 わない 専 門 処 理 業 者 に 引 き 渡 すこととする 専 門 業 者 による 収 集 運 搬 処 理 処 分 を 原 則 とする テレビ 洗 濯 機 衣 類 乾 燥 機 冷 蔵 庫 冷 凍 庫 エアコンについて は 家 電 リサイクル 法 に 基 づき 販 売 店 引 取 りとする パ ソ コ ン 資 源 有 効 利 用 促 進 法 に 基 づき 製 造 業 者 等 の 引 取 りとする その 他 本 市 で 指 定 する 処 理 困 難 物 本 市 では 取 り 扱 わないものとしている 処 理 困 難 物 ( 堅 牢 なもの 大 型 なもの 等 )については 専 門 処 理 業 者 に 引 き 渡 すこととする 専 門 処 理 業 者 の 紹 介 について 市 民 からの 要 望 がある 場 合 には 適 宜 紹 介 を 行 うものとする 50

第 3 章 基 本 計 画 5. 計 画 処 理 区 域 計 画 処 理 区 域 については 本 市 行 政 区 域 全 域 を 対 象 とする 6.ごみの 処 理 主 体 ごみ 処 理 の 主 体 は 以 下 のとおりとする 排 出 段 階 : 排 出 者 である 市 民 または 事 業 者 収 集 運 搬 段 階 : 家 庭 系 ごみは 本 市 事 業 系 ごみは 事 業 者 処 理 処 分 段 階 : 本 市 ( 処 理 業 者 への 委 託 を 含 む) 排 出 段 階 3R 推 進 の 観 点 からは 本 市 が 排 出 者 への 支 援 等 を 行 うものとするが 排 出 段 階 (ごみの 抑 制 分 別 排 出 等 )の 主 体 としては 原 則 排 出 者 である 市 民 または 事 業 者 が 担 うものとする 収 集 運 搬 段 階 収 集 運 搬 段 階 は 排 出 を 行 う 市 民 との 接 点 でもあることから 家 庭 から 排 出 さ れるごみについては 本 市 が 主 体 となって 行 うものとする 但 し 事 業 系 ごみにつ いては 事 業 者 の 主 体 とする 処 理 処 分 段 階 一 般 廃 棄 物 の 処 理 は 行 政 に 処 理 責 任 が 生 じる( 但 し 事 業 系 ごみについては 排 出 事 業 者 にも 処 理 責 任 が 生 じる)ため 現 行 どおり 本 市 が 主 体 ( 処 理 業 者 への 委 託 を 含 む)となって 行 うものとする また 家 電 リサイクル 法 対 象 品 やパソコン 等 個 別 リサイクル 法 により 製 造 業 者 等 に 処 理 (リサイクルを 含 む) 責 任 が 生 じる 廃 棄 物 については 製 造 責 任 者 又 は 排 出 者 の 責 任 において 処 理 処 分 を 行 うものとする 表 3-1-2 ごみ 処 理 段 階 ごとの 責 任 者 ( 処 理 主 体 ) 排 出 者 ごみ 種 類 排 出 段 階 収 集 運 搬 中 間 処 理 最 終 処 分 市 民 事 業 者 燃 や す ご み 資 源 ご み 埋 立 ご み 粗 大 ご み 処 理 主 体 には 処 理 業 者 への 委 託 を 含 む 市 民 事 業 者 家 庭 系 は 本 市 事 業 系 は 事 業 者 本 市 本 市 51