2014 年 10 月 改 訂 ( 第 6 版 ) 日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 871319 医 薬 品 インタビューフォーム 日 本 病 院 薬 剤 師 会 のIF 記 載 要 領 2008に 準 拠 して 作 成 剤 形 点 眼 剤 製 剤 の 規 制 区 分 処 方 箋 医 薬 品 ( 注 意 医 師 等 の 処 方 箋 により 使 用 すること) 規 格 含 量 1mL 中 ラタノプロスト50μg 一 般 名 製 造 販 売 承 認 年 月 日 薬 価 基 準 収 載 発 売 年 月 日 開 発 製 造 販 売 ( 輸 入 ) 提 携 販 売 会 社 名 和 名 :ラタノプロスト(JAN) 洋 名 :Latanoprost (JAN, INN) 製 造 販 売 承 認 年 月 日 :2010 年 1 月 15 日 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 :2010 年 5 月 28 日 発 売 年 月 日 :2010 年 5 月 28 日 製 造 販 売 元 :テイカ 製 薬 株 式 会 社 医 薬 情 報 担 当 者 の 連 絡 先 問 い 合 わ せ 窓 口 テイカ 製 薬 株 式 会 社 学 術 部 TEL:076-431-1717 FAX:076-431-6707 医 療 関 係 者 向 けホームページ http://www.teika.co.jp/ 本 IFは2014 年 10 月 改 訂 の 添 付 文 書 の 記 載 に 基 づき 作 成 した 最 新 の 添 付 文 書 情 報 は 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/ にてご 確 認 ください -1-
IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 - 日 本 病 院 薬 剤 師 会 - 1. 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 経 緯 医 療 用 医 薬 品 の 基 本 的 な 要 約 情 報 として 医 療 用 医 薬 品 添 付 文 書 ( 以 下 添 付 文 書 と 略 す)が ある 医 療 現 場 で 医 師 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 が 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 適 正 使 用 情 報 を 活 用 する 際 には 添 付 文 書 に 記 載 された 情 報 を 裏 付 ける 更 に 詳 細 な 情 報 が 必 要 な 場 合 がある 医 療 現 場 では 当 該 医 薬 品 について 製 薬 企 業 の 医 薬 情 報 担 当 者 等 に 情 報 の 追 加 請 求 や 質 疑 を して 情 報 を 補 完 して 対 処 してきている この 際 に 必 要 な 情 報 を 網 羅 的 に 入 手 するための 情 報 リ ストとしてインタビューフォームが 誕 生 した 昭 和 63 年 に 日 本 病 院 薬 剤 師 会 ( 以 下 日 病 薬 と 略 す) 学 術 第 2 小 委 員 会 が 医 薬 品 インタビュー フォーム ( 以 下 IFと 略 す)の 位 置 付 け 並 びにIF 記 載 様 式 を 策 定 した その 後 医 療 従 事 者 向 け 並 びに 患 者 向 け 医 薬 品 情 報 ニーズの 変 化 を 受 けて 平 成 10 年 9 月 に 日 病 薬 学 術 第 3 小 委 員 会 においてIF 記 載 要 領 の 改 訂 が 行 われた 更 に10 年 が 経 過 した 現 在 医 薬 品 情 報 の 創 り 手 である 製 薬 企 業 使 い 手 である 医 療 現 場 の 薬 剤 師 双 方 にとって 薬 事 医 療 環 境 は 大 きく 変 化 したことを 受 けて 平 成 20 年 9 月 に 日 病 薬 医 薬 情 報 委 員 会 において 新 たなIF 記 載 要 領 が 策 定 された 2. IFとは IFは 添 付 文 書 等 の 情 報 を 補 完 し 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 にとって 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 品 質 管 理 のための 情 報 処 方 設 計 のための 情 報 調 剤 のための 情 報 医 薬 品 の 適 正 使 用 のための 情 報 薬 学 的 な 患 者 ケアのための 情 報 等 が 集 約 された 総 合 的 な 個 別 の 医 薬 品 解 説 書 と して 日 病 薬 が 記 載 要 領 を 策 定 し 薬 剤 師 等 のために 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 に 作 成 及 び 提 供 を 依 頼 している 学 術 資 料 と 位 置 付 けられる ただし 薬 事 法 製 薬 企 業 機 密 等 に 関 わるもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 等 はIFの 記 載 事 項 とはならない 言 い 換 えると 製 薬 企 業 から 提 供 されたIFは 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 臨 床 適 応 するとともに 必 要 な 補 完 をするものという 認 識 を 持 つことを 前 提 としている [IFの 様 式 ] 1 規 格 はA4 版 横 書 きとし 原 則 として 9ポイント 以 上 の 字 体 ( 図 表 は 除 く)で 記 載 し 一 色 刷 りとする ただし 添 付 文 書 で 赤 枠 赤 字 を 用 いた 場 合 には 電 子 媒 体 ではこれに 従 うものとする 2IF 記 載 要 領 に 基 づき 作 成 し 各 項 目 名 はゴシック 体 で 記 載 する 3 表 紙 の 記 載 は 統 一 し 表 紙 に 続 けて 日 病 薬 作 成 の IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 の 全 文 を 記 載 するものとし 2 頁 にまとめる [IFの 作 成 ] 1IFは 原 則 として 製 剤 の 投 与 経 路 別 ( 内 用 剤 注 射 剤 外 用 剤 )に 作 成 される 2IFに 記 載 する 項 目 及 び 配 列 は 日 病 薬 が 策 定 したIF 記 載 要 領 に 準 拠 する 3 添 付 文 書 の 内 容 を 補 完 するとのIFの 主 旨 に 沿 って 必 要 な 情 報 が 記 載 される 4 製 薬 企 業 の 機 密 等 に 関 するもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 をはじ め 医 療 従 事 者 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 については 記 載 されない -1-
5 医 薬 品 インタビューフォーム 記 載 要 領 2008 ( 以 下 IF 記 載 要 領 2008 と 略 す)によ り 作 成 されたIFは 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 とし 必 要 に 応 じて 薬 剤 師 が 電 子 媒 体 (P DF)から 印 刷 して 使 用 する 企 業 での 製 本 は 必 須 ではない [IFの 発 行 ] 1 IF 記 載 要 領 2008 は 平 成 21 年 4 月 以 降 に 承 認 された 新 医 薬 品 から 適 用 となる 2 上 記 以 外 の 医 薬 品 については IF 記 載 要 領 2008 による 作 成 提 供 は 強 制 されるもの ではない 3 使 用 上 の 注 意 の 改 訂 再 審 査 結 果 又 は 再 評 価 結 果 ( 臨 床 再 評 価 )が 公 表 された 時 点 並 びに 適 応 症 の 拡 大 等 がなされ 記 載 すべき 内 容 が 大 きく 変 わった 場 合 にはIFが 改 訂 される 3. IFの 利 用 にあたって IF 記 載 要 領 2008 においては 従 来 の 主 にMRによる 紙 媒 体 での 提 供 に 替 え PDFファ イルによる 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 としている 情 報 を 利 用 する 薬 剤 師 は 電 子 媒 体 から 印 刷 して 利 用 することが 原 則 で 医 療 機 関 でのIT 環 境 によっては 必 要 に 応 じてMRに 印 刷 物 での 提 供 を 依 頼 してもよいこととした 電 子 媒 体 のIFについては 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームペー ジに 掲 載 場 所 が 設 定 されている 製 薬 企 業 は 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 手 引 き に 従 って 作 成 提 供 するが IF の 原 点 を 踏 まえ 医 療 現 場 に 不 足 している 情 報 やIF 作 成 時 に 記 載 し 難 い 情 報 等 については 製 薬 企 業 のMR 等 へのインタビューにより 薬 剤 師 等 自 らが 内 容 を 充 実 させ IFの 利 用 性 を 高 め る 必 要 がある また 随 時 改 訂 される 使 用 上 の 注 意 等 に 関 する 事 項 に 関 しては IFが 改 訂 さ れるまでの 間 は 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 提 供 する 添 付 文 書 やお 知 らせ 文 書 等 あるいは 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 配 信 サービス 等 により 薬 剤 師 等 自 らが 整 備 するとともに IFの 使 用 にあたっ ては 最 新 の 添 付 文 書 を 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページで 確 認 する なお 適 正 使 用 や 安 全 性 の 確 保 の 点 から 記 載 されている 臨 床 成 績 や 主 な 外 国 での 発 売 状 況 に 関 する 項 目 等 は 承 認 事 項 に 関 わることがあり その 取 扱 いには 十 分 留 意 すべきである 4. 利 用 に 際 しての 留 意 点 IFを 薬 剤 師 等 の 日 常 業 務 において 欠 かすことができない 医 薬 品 情 報 源 として 活 用 して 頂 き たい しかし 薬 事 法 や 医 療 用 医 薬 品 プロモーションコード 等 による 規 制 により 製 薬 企 業 が 医 薬 品 情 報 として 提 供 できる 範 囲 には 自 ずと 限 界 がある IFは 日 病 薬 の 記 載 要 領 を 受 けて 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 作 成 提 供 するものであることから 記 載 表 現 には 制 約 を 受 けざる を 得 ないことを 認 識 しておかなければならない また 製 薬 企 業 は IFがあくまでも 添 付 文 書 を 補 完 する 情 報 資 材 であり 今 後 インターネット での 公 開 等 も 踏 まえ 薬 事 法 上 の 広 告 規 制 に 抵 触 しないよう 留 意 し 作 成 されていることを 理 解 して 情 報 を 活 用 する 必 要 がある (2008 年 9 月 ) -2-
目 次 Ⅰ. 概 要 に 関 する 項 目 6 1. 開 発 の 経 緯 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 Ⅱ. 名 称 に 関 する 項 目 7 1. 販 売 名 2. 一 般 名 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 4. 分 子 式 及 び 分 子 量 5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) 6. 慣 用 名 別 名 略 号 記 号 番 号 7.CAS 登 録 番 号 Ⅲ. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 8 1. 物 理 化 学 的 性 質 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 ⅠⅤ. 製 剤 に 関 する 項 目 9 1. 剤 形 2. 製 剤 の 組 成 3. 用 時 溶 解 して 使 用 する 製 剤 の 調 製 法 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 6. 溶 解 後 の 安 定 性 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 8. 溶 出 性 9. 生 物 学 的 試 験 法 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 11. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 12. 力 価 13. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 14. 治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 する 情 報 15. 刺 激 性 16.その 他 Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 14 1. 効 能 又 は 効 果 2. 用 法 及 び 用 量 3. 臨 床 成 績 -3-
ⅤⅠ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 15 1. 薬 理 学 的 に 関 連 のある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 2. 薬 理 作 用 ⅤⅡ. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 17 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ 3. 吸 収 4. 分 布 5. 代 謝 6. 排 泄 7. 透 析 等 による 除 去 率 ⅤⅢ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 19 1. 警 告 内 容 とその 理 由 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) 3. 効 能 又 は 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 4. 用 法 及 び 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法 7. 相 互 作 用 8. 副 作 用 9. 高 齢 者 への 投 与 10. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 11. 小 児 等 への 投 与 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 13. 過 量 投 与 14. 適 用 上 の 注 意 15.その 他 の 注 意 16.その 他 ⅠⅩ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 23 1. 薬 理 試 験 2. 毒 性 試 験 Ⅹ. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 24 1. 規 制 区 分 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 3. 貯 法 保 存 条 件 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 5. 承 認 条 件 等 6. 包 装 7. 容 器 の 材 質 8. 同 一 成 分 同 効 薬 -4-
9. 国 際 誕 生 年 月 日 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 12. 効 能 又 は 効 果 追 加 用 法 及 び 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容 13. 再 審 査 結 果 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 14. 再 審 査 期 間 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 16. 各 種 コード 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 ⅩⅠ. 文 献 26 1. 引 用 文 献 2.その 他 の 参 考 文 献 ⅩⅡ. 参 考 資 料 26 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 ⅩⅢ. 備 考 26 その 他 の 関 連 資 料 -5-
Ⅰ. 概 要 に 関 する 項 目 1. 開 発 の 経 緯 ラタノプロスト 点 眼 液 はぶどう 膜 強 膜 流 出 路 による 房 水 流 出 を 促 進 し 眼 圧 を 下 降 させる 緑 内 障 高 眼 圧 症 治 療 剤 である 本 邦 では1999 年 に 緑 内 障 高 眼 圧 症 を 適 応 症 として 上 市 された ラタノプロスト 点 眼 液 0.005% TS はテイカ 製 薬 株 式 会 社 が 後 発 医 薬 品 として 開 発 した 医 療 用 点 眼 液 で 加 速 試 験 生 物 学 的 同 等 性 試 験 等 を 実 施 の 上 平 成 22 年 1 月 に 承 認 され 平 成 22 年 5 月 に 薬 価 収 載 され 同 月 に 上 市 した 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 1. 本 剤 は 遮 光 室 温 保 存 で3 年 間 安 定 である 2. 薬 力 学 的 検 証 において 標 準 製 剤 と 同 等 であることが 確 認 された 3.ウサギを 用 いた 眼 刺 激 性 試 験 において 眼 刺 激 度 の 評 価 区 分 では ほとんど 刺 激 なしに 分 類 された 4.ラタノプロスト 点 眼 液 の 重 大 な 副 作 用 として 虹 彩 色 素 沈 着 が 報 告 さ れている -6-
Ⅱ. 名 称 に 関 する 項 目 1. 販 売 名 (1) 和 名 ラタノプロスト 点 眼 液 0.005% TS (2) 洋 名 LATANOPROST Ophthalmic Solution 0.005% TS (3) 名 称 の 由 来 一 般 名 による 2. 一 般 名 (1) 和 名 ( 命 名 法 ) ラタノプロスト(JAN) 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 構 造 式 : (2) 洋 名 ( 命 名 法 ) Latanoprost (JAN, INN) (3)ステム -prost:prostaglandin derivatives(プロスタグランジン 誘 導 体 ) 4. 分 子 式 及 び 分 子 量 分 子 式 :C 26 H 40 O 5 分 子 量 :432.59 5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) (+)-Isopropyl(Z)-7-[(1R,2R,3R,5S)-3,5-dihydroxy-2-[(3R)-3-hydrox y-5-phenylpentyl]cyclopentyl]-5-heptenoate(iupac) 6. 慣 用 名 別 名 略 号 記 号 番 号 なし 7.CAS 登 録 番 号 130209-82-4-7-
Ⅲ. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 1. 物 理 化 学 的 性 質 (1) 外 観 性 状 無 色 ~ 微 黄 色 の 粘 稠 性 のある 液 である (2) 溶 解 性 アセトニトリルには 極 めて 溶 けやすく アセトン 酢 酸 エチル メ タノール エタノール(95) 2-プロパノール 又 は1-オクタノールに 溶 けやすく 水 にはほとんど 溶 けない (3) 吸 湿 性 (4) 融 点 ( 分 解 点 ) 沸 点 凝 固 点 (5) 酸 塩 基 解 離 定 数 (6) 分 配 係 数 (7)その 他 の 主 な 示 性 値 比 旋 光 度 (20 度 D 線 )+32~38 ( 脱 残 留 溶 媒 及 び 脱 水 物 に 換 算 したもの 0.1g アセトニトリル 10mL 100mm) 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 1) 液 体 クロマトグラフィー 2) 赤 外 吸 収 スペクトル 法 (ATR 法 ) 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 液 体 クロマトグラフィー -8-
ⅠⅤ. 製 剤 に 関 する 項 目 1. 剤 形 (1) 投 与 経 路 点 眼 (2) 剤 形 の 区 別 規 格 及 び 性 状 区 分 : 点 眼 剤 規 格 :1mL 中 ラタノプロスト50μg 性 状 : 無 色 澄 明 の 無 菌 製 剤 (3) 製 剤 の 物 性 (4) 識 別 コード なし (5)pH 浸 透 圧 比 粘 度 比 重 安 定 なpH 域 等 ph :6.4 ~ 6.8 浸 透 圧 比 :1.0 ~ 1.1 (6) 無 菌 の 有 無 本 剤 は 無 菌 製 剤 である 2. 製 剤 の 組 成 (1) 有 効 成 分 ( 活 性 成 分 )の 含 量 1mL 中 ラタノプロスト50μg (2) 添 加 物 グリセリン トロメタモール ヒプロメロース ベンザルコニウム 塩 化 物 ポリソルベート80 ph 調 節 剤 (クエン 酸 水 和 物 希 塩 酸 ) 等 張 化 剤 (D-マンニトール) (3) 添 付 溶 解 液 の 組 成 及 び 容 量 該 当 しない 3. 用 時 溶 解 して 使 用 する 製 剤 の 調 製 法 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 該 当 しない 該 当 しない -9-
5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 にお ける 安 定 性 < 加 速 試 験 > 1) 本 品 3ロットの 検 体 を 用 い 下 表 の 試 験 項 目 について 加 速 試 験 (40 /75%RH 6ヵ 月 間 )を 実 施 した その 結 果 全 ての 試 験 項 目 において 規 格 を 満 たした 保 存 期 間 試 験 項 目 開 始 時 6ヵ 月 性 状 無 色 澄 明 の 液 無 色 澄 明 の 液 確 認 試 験 適 合 適 合 p H 6.65~6.70 6.55~6.59 浸 透 圧 比 0.97~0.98 1.00~1.01 純 度 試 験 適 合 適 合 無 菌 適 合 適 合 不 溶 性 異 物 適 合 適 合 不 溶 性 微 粒 子 適 合 適 合 含 量 [ 開 始 時 比 (%)] 100 95.5~96.4 6. 溶 解 後 の 安 定 性 該 当 しない < 長 期 保 存 試 験 > 2) 本 品 3ロットの 検 体 を 用 い 下 表 の 試 験 項 目 について 長 期 保 存 試 験 (25 /60%RH 36 ヵ 月 間 )を 実 施 した その 結 果 全 ての 試 験 項 目 に おいて 規 格 を 満 たした 保 存 期 間 試 験 項 目 開 始 時 36ヵ 月 性 状 無 色 澄 明 の 液 無 色 澄 明 の 液 確 認 試 験 適 合 適 合 p H 6.60~6.63 6.52~6.64 浸 透 圧 比 0.97~0.98 1.03~1.04 純 度 試 験 適 合 適 合 無 菌 適 合 適 合 不 溶 性 異 物 適 合 適 合 不 溶 性 微 粒 子 適 合 適 合 含 量 [ 開 始 時 比 (%)] 100 92.9~95.9 以 上 の 結 果 より 本 剤 は 通 常 の 市 場 流 通 下 において3 年 間 安 定 であるこ とが 確 認 された < 光 安 定 性 > 3) 室 温 120 万 lx hrの 保 存 条 件 において 含 量 に 変 化 なかった -10-
7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 本 剤 と 他 の 点 眼 剤 を 容 量 比 1:1で 混 合 した 保 存 条 件 : 室 温 遮 光 混 合 前 混 合 直 後 1 時 間 後 24 時 間 後 分 類 副 交 感 神 経 刺 激 薬 配 合 薬 剤 ウブレチド 点 眼 液 0.5% (ジスチグミン 臭 化 物 ) サンピロ 点 眼 液 4% (ピロカルピン 塩 酸 塩 ) 性 状 ph 性 状 ph 性 状 ph 性 状 ph ラタノプロ スト 含 量 (%) 残 存 率 (%) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.2 5.8 6.0 6.0 6.0 (99.0) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 102.4 5.0 5.3 5.3 5.3 (100.2) 緑 内 障 治 療 薬 β 遮 断 薬 αβ 遮 断 薬 α 遮 断 薬 チモプトール 点 眼 液 0.5%(チモロールマレ イン 酸 塩 ) チモプトールXE 点 眼 液 0.5%(チモロールマレ イン 酸 塩 ) リズモンTG 点 眼 液 0.5%(チモロールマレ イン 酸 塩 ) ミケラン 点 眼 液 2% (カルテオロール 塩 酸 塩 ) ミケランLA 点 眼 液 2% (カルテオロール 塩 酸 塩 ) ベトプティック 点 眼 液 0.5%(ベタキソロール 塩 酸 塩 ) ハイパジールコーワ 点 眼 液 0.25% (ニプラジロール) ニプラノール 点 眼 液 0.25% (ニプラジロール) ミロル 点 眼 液 0.5% (レボブノロール 塩 酸 塩 ) デタントール0.01% 点 眼 液 (ブナゾシン 塩 酸 塩 ) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.4 6.8 6.8 6.9 6.8 (99.2) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 102.3 7.0 6.8 6.8 6.8 (100.1) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.7 7.6 7.2 7.2 7.2 (99.5) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.8 6.8 6.7 6.7 6.7 (99.6) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 100.1 6.8 6.7 6.7 6.7 (97.9) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.9 6.9 6.6 6.7 6.7 (99.7) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.9 7.0 6.8 6.9 6.9 (99.7) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.9 7.0 6.8 6.9 6.9 (99.7) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 98.2 6.8 6.7 6.8 6.7 (96.1) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 100.5 6.0 5.4 5.4 5.4 (98.3) 炭 酸 脱 水 酵 素 阻 害 剤 トルソプト 点 眼 液 1% (ドルゾラミド 塩 酸 塩 ) エイゾプト 懸 濁 性 点 眼 液 1% (ブリンゾラミド) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 102.4 5.7 6.0 5.9 5.9 (100.2) 白 色 の 懸 濁 液 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.8 7.4 7.1 7.1 7.1 (99.6) -11-
分 類 NSAIDs ステロイド 抗 菌 剤 抗 アレルギー 剤 その 他 配 合 薬 剤 ニフラン 点 眼 液 0.1% (プラノプロフェン) フルメトロン 点 眼 液 0.1% (フルオロメトロン) クラビット 点 眼 液 0.5% (レボフロキサシン 水 和 物 ) タリビッド 点 眼 液 0.3% (オフロキサシン) オゼックス 点 眼 液 0.3% (トスフロキサシント シル 酸 塩 水 和 物 ) パタノール 点 眼 液 0.1% (オロパタジン 塩 酸 塩 ) リボスチン 点 眼 液 0.025%(レボカバスチ ン 塩 酸 塩 ) インタール 点 眼 液 2% (クロモグリク 酸 ナト リウム) ゼペリン 点 眼 液 0.1% (アシタザノラスト 水 和 物 ) ヒアレイン 点 眼 液 0.1% ( 精 製 ヒアルロン 酸 ナ トリウム) サンコバ 点 眼 液 0.02% (シアノコバラミン) コンドロン 点 眼 液 3% (コンドロイチン 硫 酸 エステルナトリウム) 混 合 前 混 合 直 後 1 時 間 後 24 時 間 後 性 状 ph 性 状 ph 性 状 ph 性 状 ph ラタノプロス ト 含 量 (%) 残 存 率 (%) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 100.6 7.5 6.5 6.5 6.5 (98.4) 白 色 の 懸 濁 液 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 100.6 7.2 7.1 7.1 7.1 (98.4) 微 黄 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 102.0 6.6 6.6 6.6 6.6 (99.8) 微 黄 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.6 6.5 6.6 6.6 6.6 (99.4) 無 色 澄 明 変 化 なし 白 色 の 沈 殿 白 色 の 沈 殿 97.9 5.3 6.1 5.8 5.6 (95.8) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 100.0 7.0 7.0 7.0 7.0 (97.8) 白 色 の 懸 濁 液 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.2 6.9 7.0 7.0 7.0 (99.0) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 100.4 5.5 6.7 6.7 6.7 (98.2) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.9 5.4 6.1 6.1 6.1 (99.7) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 103.3 6.3 6.7 6.6 6.6 (101.1) 紅 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 101.6 5.7 5.3 5.3 5.3 (99.4) 無 色 澄 明 変 化 なし 変 化 なし 変 化 なし 102.3 5.6 6.5 6.5 6.5 (100.1) 本 剤 は オゼックス 点 眼 液 0.3%と 混 合 した 際 1 時 間 後 に 白 色 の 沈 殿 を 生 じ この 沈 殿 物 は24 時 間 後 においても 認 められた 原 因 としては 混 合 によりpHがオゼックス 点 眼 液 の 規 格 よりも 上 昇 し オゼックス 点 眼 液 の 有 効 成 分 であるトスフロキサシンの 溶 解 度 が 低 下 した あるいは 本 剤 中 の 添 加 物 が オゼックス 点 眼 液 の 可 溶 化 機 構 であるトスフロキサ シンとアルミニウムとの 平 衡 状 態 に 影 響 を 与 えた 等 が 推 測 された また デタントール0.01% 点 眼 液 ニフラン 点 眼 液 0.1% 及 びサンコバ 点 眼 液 0.02%と 混 合 した 際 にpHが 低 下 する 傾 向 が 認 められた これは この 3 製 品 の 処 方 中 のホウ 酸 が 本 剤 中 の D-マンニトール 及 びグリセリ ンと 反 応 したためと 推 測 された -12-
8. 溶 出 性 該 当 しない 9. 生 物 学 的 試 験 法 該 当 しない 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 11. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 1) 薄 層 クロマトグラフィー 2) 液 体 クロマトグラフィー 液 体 クロマトグラフィー 12. 力 価 該 当 しない 13. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 14. 治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 する 情 報 ラタノプロストの15-(S) 体 ラタノプロストの5,6-トランス 体 ラタノプロストの 遊 離 酸 15. 刺 激 性 ウサギを 用 いた 眼 粘 膜 刺 激 性 試 験 において ほとんど 刺 激 なし の 評 価 であった ( Ⅸ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 2. 毒 性 試 験 参 照 ) 16.その 他 1 滴 量 : 約 30μL -13-
Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 1. 効 能 又 は 効 果 緑 内 障 高 眼 圧 症 2. 用 法 及 び 用 量 1 回 1 滴 1 日 1 回 点 眼 する [ 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 ] 頻 回 投 与 により 眼 圧 下 降 作 用 が 減 弱 する 可 能 性 があるので 1 日 1 回 を 超 えて 投 与 しないこと 3. 臨 床 成 績 (1) 臨 床 データパッケージ(2009 年 4 月 以 降 承 認 品 目 ) (2) 臨 床 効 果 (3) 臨 床 薬 理 試 験 : 忍 容 性 試 験 (4) 探 索 的 試 験 : 用 量 反 応 探 索 試 験 (5) 検 証 的 試 験 1) 無 作 為 化 並 行 用 量 反 応 試 験 2) 比 較 試 験 3) 安 全 性 試 験 4) 患 者 病 態 別 試 験 (6) 治 療 的 使 用 1) 使 用 成 績 調 査 特 定 使 用 成 績 調 査 ( 特 別 調 査 ) 製 造 販 売 後 臨 床 試 験 ( 市 販 後 臨 床 試 験 ) 該 当 しない 2) 承 認 条 件 として 実 施 予 定 の 内 容 又 は 実 施 した 試 験 の 概 要 -14-
ⅤⅠ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 プロスタグランジンF 2α およびその 誘 導 体 2. 薬 理 作 用 (1) 作 用 部 位 作 用 機 序 ラタノプロストは 選 択 的 FP 受 容 体 アゴニストであり 眼 圧 下 降 作 用 は 房 水 の 流 出 経 路 のうち ぶどう 膜 強 膜 流 出 経 路 から の 流 出 を 促 進 することによりもたらされると 考 えられている (2) 薬 効 を 裏 付 ける 試 験 成 績 4),5) 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ラタノプロスト 点 眼 液 0.005% TS ( 以 下 本 剤 )と 標 準 製 剤 の 生 物 学 的 同 等 性 を 検 証 するため 日 本 人 健 康 成 人 男 性 志 願 者 を 対 象 とし 本 剤 投 与 群 標 準 製 剤 投 与 群 および 無 投 与 群 の 3 群 (1 群 5 例 )における3 3クロスオーバー 試 験 を 実 施 した 健 康 成 人 男 性 に 本 剤 または 標 準 製 剤 を 両 眼 に1 滴 ずつ 点 眼 し 10 時 点 における 眼 圧 値 を 経 時 的 に 測 定 した 解 析 対 象 症 例 は 休 薬 期 間 中 に 下 痢 頭 痛 咽 頭 痛 等 が 発 現 した 1 例 を 除 く 14 例 であった 無 投 与 群 の 眼 圧 値 と 比 較 して 本 剤 投 与 群 では8 時 点 標 準 製 剤 投 与 群 では7 時 点 で 有 意 差 が 認 められたが 製 剤 間 で はいずれの 時 点 においても 有 意 差 は 認 められなかった 得 られ た 眼 圧 下 降 - 時 間 曲 線 下 面 積 および 最 大 眼 圧 差 について 統 計 解 析 を 行 った 結 果 平 均 値 の 差 の 90% 信 頼 区 間 は-0.20~0.20 の 範 囲 内 にあることから 両 剤 の 生 物 学 的 同 等 性 が 確 認 され た 眼 圧 推 移 16 眼 圧 値 (mmhg) 14 12 10 * * * * * * * * * * * * * * * 8 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 経 過 時 間 (hr) 本 剤 標 準 製 剤 無 投 与 対 応 のある2 標 本 t 検 定 *:p<0.05 対 無 投 与 群 平 均 値 ± 標 準 偏 差 n=14-15-
眼 圧 下 降 - 時 間 曲 線 下 面 積 及 び 最 大 眼 圧 差 眼 圧 下 降 - 時 間 曲 線 下 面 積 (mmhg hr) 最 大 眼 圧 差 (mmhg) 本 剤 39.3±26.8 3.4±1.0 標 準 製 剤 37.3±28.5 3.5±1.2 平 均 値 ± 標 準 偏 差 n=14 眼 圧 値 ならびに 眼 圧 下 降 - 時 間 曲 線 下 面 積 最 大 眼 圧 差 のパラ メータは 被 験 者 の 選 択 眼 圧 の 測 定 回 数 時 間 等 の 試 験 条 件 によって 異 なる 可 能 性 がある 眼 圧 下 降 - 時 間 曲 線 下 面 積 及 び 最 大 眼 圧 差 の90% 信 頼 区 間 平 均 値 の 差 の90% 信 頼 区 間 眼 圧 下 降 - 時 間 曲 線 下 面 積 -0.12~0.17 最 大 眼 圧 差 -0.14~0.09 安 全 性 被 験 者 15 例 中 15 例 43 件 の 有 害 事 象 が 認 められた その 内 訳 は 結 膜 充 血 (15 例 29 件 ) 頭 痛 (3 例 4 件 ) 咽 頭 痛 (2 例 2 件 ) 全 身 倦 怠 感 両 腕 のしびれ 総 ビリルビン 上 昇 下 痢 白 血 球 増 加 好 中 球 増 多 リンパ 球 減 少 霧 視 ( 以 上 各 1 例 1 件 )で 頭 痛 下 痢 ( 各 1 件 同 一 例 )の 中 等 度 以 外 はすべて 軽 度 であった また いずれの 事 象 も 追 跡 調 査 により 回 復 が 確 認 された その 他 の 被 験 者 においても 治 験 薬 投 与 後 の 臨 床 検 査 で 基 準 値 範 囲 からの 逸 脱 が 散 見 されたが いずれも 臨 床 的 に 問 題 はないと 判 断 された -16-
ⅤⅡ. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 (1) 治 療 上 有 効 な 血 中 濃 度 (2) 最 高 血 中 濃 度 到 達 時 間 (3) 臨 床 試 験 で 確 認 された 血 中 濃 度 (4) 中 毒 域 (5) 食 事 併 用 薬 の 影 響 (6) 母 集 団 (ポピュレーション) 解 析 により 判 明 した 薬 物 体 内 動 態 変 動 要 因 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメー タ (1)コンパートメントモデル (2) 吸 収 速 度 定 数 (3)バイオアベイラビリティ (4) 消 失 速 度 定 数 (5)クリアランス (6) 分 布 容 積 (7) 血 漿 蛋 白 結 合 率 3. 吸 収 4. 分 布 (1) 血 液 - 脳 関 門 通 過 性 (2) 血 液 - 胎 盤 関 門 通 過 性 -17-
(3) 乳 汁 への 移 行 性 (4) 髄 液 への 移 行 性 (5)その 他 の 組 織 への 移 行 性 5. 代 謝 (1) 代 謝 部 位 及 び 代 謝 経 路 (2) 代 謝 に 関 与 する 酵 素 (CYP450 等 )の 分 子 種 (3) 初 回 通 過 効 果 の 有 無 及 びその 割 合 (4) 代 謝 物 の 活 性 の 有 無 及 び 比 率 (5) 活 性 代 謝 物 の 速 度 論 的 パラメータ 6. 排 泄 (1) 排 泄 部 位 及 び 経 路 (2) 排 泄 率 (3) 排 泄 速 度 7. 透 析 等 による 除 去 率 (1) 腹 膜 透 析 (2) 血 液 透 析 (3) 直 接 血 液 灌 流 -18-
ⅤⅢ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 1. 警 告 内 容 とその 理 由 該 当 しない 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) 3. 効 能 又 は 効 果 に 関 連 す る 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 4. 用 法 及 び 用 量 に 関 連 す る 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とそ の 理 由 及 び 処 置 方 法 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 該 当 しない Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 を 参 照 すること 慎 重 投 与 ( 次 の 患 者 には 慎 重 に 投 与 すること) (1) 無 水 晶 体 眼 又 は 眼 内 レンズ 挿 入 眼 の 患 者 [ 嚢 胞 様 黄 斑 浮 腫 を 含 む 黄 斑 浮 腫 及 びそれに 伴 う 視 力 低 下 を 起 こすとの 報 告 がある ] (2) 気 管 支 喘 息 又 はその 既 往 歴 のある 患 者 [ 喘 息 発 作 を 悪 化 又 は 誘 発 するおそれがある( その 他 の 注 意 の 項 参 照 ) ] (3) 眼 内 炎 ( 虹 彩 炎 ぶどう 膜 炎 )のある 患 者 [ 眼 圧 上 昇 がみられ たことがある ] (4)ヘルペスウイルスが 潜 在 している 可 能 性 のある 患 者 [ 角 膜 ヘル ペスがみられたことがある ] (5) 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 [ 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 の 項 参 照 ] 重 要 な 基 本 的 注 意 (1) 本 剤 の 投 与 により 虹 彩 色 素 沈 着 (メラニンの 増 加 )があらわ れることがある 投 与 に 際 しては 虹 彩 色 素 沈 着 及 び 色 調 変 化 につ いて 患 者 に 十 分 説 明 しておくこと この 色 素 沈 着 は 投 与 により 徐 々に 増 加 し 投 与 中 止 により 停 止 するが 投 与 中 止 後 消 失 しな いことが 報 告 されている また 虹 彩 色 素 沈 着 による 色 調 変 化 が あらわれる 可 能 性 があり 特 に 片 眼 治 療 の 場 合 左 右 眼 で 虹 彩 の 色 調 に 差 が 生 じる 可 能 性 がある 褐 色 を 基 調 とする 虹 彩 の 患 者 に おいて 虹 彩 色 素 沈 着 が 多 く 報 告 されているが 虹 彩 の 変 色 が 軽 度 であり 臨 床 所 見 によって 発 見 されないことが 多 い [ 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 ] (2) 本 剤 投 与 中 に 角 膜 上 皮 障 害 ( 点 状 表 層 角 膜 炎 糸 状 角 膜 炎 角 膜 びらん)があらわれることがあるので しみる そう 痒 感 眼 痛 等 の 自 覚 症 状 が 持 続 する 場 合 には 直 ちに 受 診 するよう 患 者 に 十 分 指 導 すること (3) 本 剤 を 閉 塞 隅 角 緑 内 障 患 者 に 投 与 する 場 合 は 使 用 経 験 が 少 な いことから 慎 重 に 投 与 することが 望 ましい (4) 本 剤 の 点 眼 後 一 時 的 に 霧 視 があらわれることがあるため 症 状 が 回 復 するまで 機 械 類 の 操 作 や 自 動 車 等 の 運 転 には 従 事 させ ないよう 注 意 すること -19-
7. 相 互 作 用 (1) 併 用 禁 忌 とその 理 由 該 当 しない (2) 併 用 注 意 とその 理 由 [ 併 用 注 意 ]( 併 用 に 注 意 すること) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 プロスタグランジ 眼 圧 上 昇 がみられた 機 序 不 明 ン 系 点 眼 薬 との 報 告 がある イソプロピル ウ ノプロストン ビ マトプロスト 等 8. 副 作 用 (1) 副 作 用 の 概 要 本 剤 は 使 用 成 績 調 査 等 の 副 作 用 発 現 頻 度 が 明 確 となる 調 査 を 実 施 していない (2) 重 大 な 副 作 用 と 初 期 症 状 重 大 な 副 作 用 虹 彩 色 素 沈 着 ( 頻 度 不 明 ): 虹 彩 色 素 沈 着 があらわれることがある ので 患 者 を 定 期 的 に 診 察 し 虹 彩 色 素 沈 着 があらわれた 場 合 には 臨 床 状 態 に 応 じて 投 与 を 中 止 すること [ 重 要 な 基 本 的 注 意 の 項 参 照 ] (3)その 他 の 副 作 用 頻 度 頻 度 不 明 分 類 結 膜 結 膜 充 血 結 膜 炎 眼 脂 結 膜 濾 胞 ぶどう 膜 ぶどう 膜 炎 虹 彩 炎 角 膜 上 皮 障 害 点 状 表 層 角 膜 炎 糸 状 角 膜 炎 角 膜 角 膜 びらん 角 膜 浮 腫 ヘルペス 性 角 膜 炎 角 膜 沈 着 物 角 膜 混 濁 潰 瘍 性 角 膜 炎 眼 瞼 色 素 沈 着 眼 瞼 炎 眼 瞼 部 多 毛 眼 瞼 浮 腫 眼 眼 眼 瞼 瞼 発 赤 眼 瞼 溝 深 化 しみる 等 の 眼 刺 激 症 状 そう 痒 感 眼 痛 霧 視 前 房 細 胞 析 出 流 涙 睫 毛 の 異 常 ( 睫 毛 が 濃 く 太 く その 他 長 くなる) 異 物 感 等 の 眼 の 異 常 感 嚢 胞 様 黄 斑 浮 腫 を 含 む 黄 斑 浮 腫 及 びそれに 伴 う 視 力 低 下 接 触 性 皮 膚 炎 羞 明 頭 痛 そう 痒 感 咽 頭 異 和 感 嘔 気 めまい 胸 痛 その 他 喘 息 筋 肉 痛 関 節 痛 発 疹 (4) 項 目 別 副 作 用 発 現 頻 度 及 び 臨 床 検 査 値 異 常 一 覧 (5) 基 礎 疾 患 合 併 症 重 症 度 及 び 手 術 の 有 無 等 背 景 別 の 副 作 用 発 現 頻 度 -20-
(6) 薬 物 アレルギーに 対 する 注 意 及 び 試 験 法 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 9. 高 齢 者 への 投 与 一 般 に 高 齢 者 では 生 理 機 能 が 低 下 しているので 注 意 すること 10. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 (1) 妊 婦 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 のある 女 性 には 治 療 上 の 有 益 性 が 危 険 性 を 上 回 ると 判 断 される 場 合 にのみ 投 与 すること [ 妊 娠 中 の 投 与 に 関 する 安 全 性 は 確 立 していない なお 動 物 実 験 ( 妊 娠 ウサギ)における 器 官 形 成 期 投 与 試 験 において 臨 床 用 量 の 約 80 倍 量 (5.0μg/kg/ 日 )を 静 脈 内 投 与 したことにより 流 産 及 び 後 期 吸 収 胚 の 発 現 率 増 加 胎 児 体 重 の 減 少 が 認 められた ] (2) 授 乳 婦 授 乳 中 の 女 性 に 投 与 することを 避 け やむを 得 ず 投 与 する 場 合 に は 授 乳 を 中 止 させること [ 動 物 実 験 (ラット: 静 脈 内 投 与 )で 乳 汁 中 へ 移 行 することが 報 告 されている ] 11. 小 児 等 への 投 与 小 児 等 に 対 する 安 全 性 は 確 立 していない( 低 出 生 体 重 児 新 生 児 又 は 乳 児 には 使 用 経 験 がない 幼 児 又 は 小 児 には 使 用 経 験 が 少 ない) 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 13. 過 量 投 与 14. 適 用 上 の 注 意 (1) 投 与 経 路 点 眼 用 にのみ 使 用 すること (2) 薬 剤 交 付 時 次 のことを 患 者 へ 指 導 すること 1) 点 眼 のとき 容 器 の 先 端 が 直 接 目 に 触 れないように 注 意 する こと 2) 点 眼 のとき 液 が 眼 瞼 皮 膚 等 についた 場 合 には すぐにふき 取 ること 3) 本 剤 と 他 の 点 眼 剤 を 併 用 する 場 合 には 5 分 間 以 上 の 間 隔 を あけて 点 眼 すること 4)ベンザルコニウム 塩 化 物 によりコンタクトレンズを 変 色 さ せることがあるので コンタクトレンズを 装 用 している 場 合 は 点 眼 前 にレンズを 外 し 15 分 以 上 経 過 後 に 再 装 用 するこ と -21-
15.その 他 の 注 意 16.その 他 なし (1) 外 国 において 眼 局 所 有 害 事 象 として 網 膜 動 脈 閉 塞 網 膜 剥 離 糖 尿 病 性 網 膜 症 に 伴 う 硝 子 体 出 血 全 身 有 害 事 象 として 上 気 道 感 染 症 感 冒 インフルエンザ 筋 肉 痛 関 節 痛 腰 痛 胸 痛 狭 心 症 皮 疹 アレルギー 性 皮 膚 反 応 があらわれたとの 報 告 がある (2)ラタノプロストをサルに 静 脈 内 投 与 (2μg/kg)すると 一 過 性 の 気 道 抵 抗 の 増 加 が 起 こった しかし 臨 床 用 量 (1.5μg/ 眼 )の7 倍 量 のラタノプロストを 中 等 度 の 気 管 支 喘 息 患 者 11 例 に 点 眼 し た 場 合 肺 機 能 に 影 響 はなかったとの 報 告 がある -22-
ⅠⅩ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 1. 薬 理 試 験 (1) 薬 効 薬 理 試 験 ( Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 参 照 ) (2) 副 次 的 薬 理 試 験 (3) 安 全 性 薬 理 試 験 (4)その 他 の 薬 理 試 験 2. 毒 性 試 験 (1) 単 回 投 与 毒 性 試 験 (2) 反 復 投 与 毒 性 試 験 (3) 生 殖 発 生 毒 性 試 験 (4)その 他 の 特 殊 毒 性 6) 眼 粘 膜 刺 激 性 試 験 ウサギ(6 羽 )を 用 いた 短 期 頻 回 点 眼 試 験 (2 時 間 間 隔 で1 日 4 回 1 回 0.1mL 7 日 間 点 眼 )において 生 理 食 塩 液 を 対 照 とし 本 剤 と 標 準 製 剤 とを 比 較 した 本 剤 は 標 準 製 剤 と 同 様 に 軽 度 の 結 膜 発 赤 が 認 められたが 眼 刺 激 度 の 評 価 区 分 ではいずれもほと んど 刺 激 性 なしに 分 類 される 範 囲 の 軽 度 な 刺 激 で 連 続 投 与 によ る 累 積 刺 激 性 はないものと 推 察 された -23-
Ⅹ. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 1. 規 制 区 分 製 剤 : 処 方 箋 医 薬 品 ( 注 意 - 医 師 等 の 処 方 箋 により 使 用 すること) 有 効 成 分 : 劇 薬 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 使 用 期 限 : 外 箱 及 びラベルに 表 示 (3 年 ) 3. 貯 法 保 存 条 件 遮 光 室 温 保 存 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 (1) 薬 局 での 取 り 扱 いについて 該 当 しない 5. 承 認 条 件 等 該 当 しない 6. 包 装 2.5mL 5 本 2.5mL 10 本 7. 容 器 の 材 質 容 器 :ポリエチレン 中 栓 :ポリエチレン キャップ:ポリプロピレン (2) 薬 剤 交 付 時 の 注 意 ( 患 者 等 に 留 意 すべき 必 須 事 項 等 ) Ⅷ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 -14 参 照 8. 同 一 成 分 同 効 薬 同 一 成 分 薬 :キサラタン 点 眼 液 0.005% 同 効 薬 :ビマトプロスト タフルプロスト トラボプロスト イ ソプロピルウノプロストン チモロールマレイン 酸 塩 カ ルテオロール 塩 酸 塩 ベタキソロール 塩 酸 塩 レボブノ ロール 塩 酸 塩 ニプラジロール など 9. 国 際 誕 生 年 月 日 1996 年 6 月 5 日 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 承 認 年 月 日 :2010 年 1 月 15 日 承 認 番 号 :22200AMX00090000 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 2010 年 5 月 28 日 12. 効 能 又 は 効 果 追 加 用 法 及 び 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容 13. 再 審 査 結 果 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 該 当 しない 該 当 しない 14. 再 審 査 期 間 該 当 しない 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 本 剤 は 投 与 期 間 に 関 する 制 限 は 定 められていない -24-
16. 各 種 コード 販 売 名 ラタノプロスト 点 眼 液 0.005% TS HOT 番 号 (9 桁 ) 厚 生 労 働 省 薬 価 基 準 収 載 医 薬 品 コード レセプト 電 算 コード 119824902 1319739Q1088 621982402 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 本 剤 は 診 療 報 酬 上 の 後 発 医 薬 品 である -25-
ⅩⅠ. 文 献 1. 引 用 文 献 1) テイカ 製 薬 ( 株 ) 社 内 資 料 : 安 定 性 試 験 < 加 速 試 験 > 2) テイカ 製 薬 ( 株 ) 社 内 資 料 : 安 定 性 試 験 < 長 期 保 存 試 験 > 3) テイカ 製 薬 ( 株 ) 社 内 資 料 : 光 安 定 性 試 験 4) 竹 内 譲 他 : 新 薬 と 臨 床 59(4):686,2010 5) テイカ 製 薬 ( 株 ) 社 内 資 料 : 生 物 学 的 同 等 性 試 験 6) テイカ 製 薬 ( 株 ) 社 内 資 料 : 眼 刺 激 性 試 験 2.その 他 の 参 考 文 献 ⅩⅡ. 参 考 資 料 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 該 当 しない 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 ⅩⅢ. 備 考 その 他 の 関 連 資 料 -26-
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