平成15年度学生懸賞論文

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Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt


18 国立高等専門学校機構

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Microsoft Word - 答申第143号.doc

16 日本学生支援機構

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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

一般競争入札について

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

財 政 援 助 団 体 監 査 報 告 書 1. 監 査 の 対 象 平 成 25 年 度 において 30 万 円 以 上 の 財 政 援 助 を 予 定 している 団 体 のうち 主 として 市 役 所 内 に 事 務 局 を 有 し かつ 市 職 員 が 当 該 団 体 の 委 嘱 を 受 けて

景品の換金行為と「三店方式」について

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

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第4回税制調査会 総4-1

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

公表表紙


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4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

m07 北見工業大学 様式①

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

中国会社法の改正が外商投資企業に与える影響(2)

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

答申第585号

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

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財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

1 平 成 27 年 度 土 地 評 価 の 概 要 について 1 固 定 資 産 税 の 評 価 替 えとは 地 価 等 の 変 動 に 伴 う 固 定 資 産 の 資 産 価 値 の 変 動 に 応 じ その 価 格 を 適 正 で 均 衡 のとれたものに 見 直 す 制 度 である 3 年 ご

●幼児教育振興法案

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

観光ガイド育成業務委託プロポーザル実施要領

PowerPoint プレゼンテーション

長 は10 年 ) にすべきことを 求 める ⑸ 改 善 意 見 として 事 務 引 継 書 にかかる 個 別 フォルダーの 表 示 について 例 えば 服 務 休 暇 全 般 ( 事 務 引 継 書 を 含 む) といったように 又 は 独 立 した 個 別 フォルダーとして 説 明 を 加 え

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Q IFRSの特徴について教えてください

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

 

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

文化政策情報システムの運用等

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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定款

b) 参 加 表 明 書 の 提 出 時 において 東 北 地 方 整 備 局 ( 港 湾 空 港 関 係 を 除 く) における 平 成 年 度 土 木 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 に 係 る 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 認 定 を 受 けて

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

01.活性化計画(上大久保)

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

論点整理② 利用目的の範囲の考え方

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就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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平成24年度開設予定大学院等一覧(判定を「不可」とするもの)

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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Microsoft PowerPoint _ビジネスプランの作成_勝瀬典雄.pptx[読み取り専用]

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

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Microsoft Word - 通達(参考).doc

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

弁護士報酬規定(抜粋)

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

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に 公 開 された 映 画 暁 の 脱 走 ( 以 下 本 件 映 画 1 という ), 今 井 正 が 監 督 を 担 当 し, 上 告 人 を 映 画 製 作 者 として 同 年 に 公 開 された 映 画 また 逢 う 日 まで ( 以 下 本 件 映 画 2 という ) 及 び 成 瀬 巳

推 進 項 目 15 人 材 育 成 の 強 化 重 要 A 番 号 取 組 事 業 名 151 職 員 の 専 門 性 向 上 作 成 日 H 更 新 日 H 担 当 部 署 32 総 務 部 人 事 課 責 任 者 吉 田 克 夫 担 当 者 人 事 人 材 育 成 担

加 算 税 制 度 の 見 直 し 等 1. 現 行 制 度 の 概 要 関 税 においては 国 税 ( 輸 入 貨 物 に 対 する 内 国 消 費 税 を 含 む 以 下 同 じ ) の 制 度 と 同 様 の 過 少 申 告 加 算 税 無 申 告 加 算 税 及 び 重 加 算 税 の 制

Transcription:

Ⅴ. 学 生 懸 賞 論 文 実 施 報 告. 応 募 論 文 29 編 のうち 入 賞 論 文 は 以 下 の 5 編 です 大 学 院 生 1 等 ( 賞 金 20 万 円 ) 該 当 論 文 なし 2 等 ( 賞 金 10 万 円 ) 該 当 論 文 なし 3 等 ( 賞 金 6 万 円 ) 該 当 論 文 なし 佳 作 ( 賞 金 2 万 円 ) 該 当 論 文 なし 学 部 生 1 等 ( 賞 金 20 万 円 ) 庄 司 真 人 (4 年 ) 日 本 における 金 融 教 育 の 養 成 と 普 及 に 関 する 考 察 2 等 ( 賞 金 10 万 円 ) 太 田 あすか(4 年 ) 中 心 市 街 地 活 性 化 を 担 う チャレンジショップ 事 業 の 成 功 要 因 - 札 幌 市 タヌたまプラザ と 富 山 市 フリークポケッ ト を 事 例 として- 前 田 容 子 ( 代 表 ) 藤 田 琴 代 稲 船 綾 夏 本 舘 綾 香 (3 年 ) ブライダル 業 界 の 行 方 3 等 ( 賞 金 6 万 円 ) 千 明 哲 郎 ( 代 表 ) 往 蔵 亮 太 藤 澤 仁 志 (3 年 ) サッカーワールドカップビジネス- 国 内 産 業 への 影 響 - 佳 作 ( 賞 金 2 万 円 ) 小 川 亮 ( 代 表 ) 大 澤 翼 高 田 禎 久 吉 田 健 太 朗 (3 年 ) 札 幌 ドームの 経 営 戦 略 37

総 評 小 樽 商 科 大 学 ビジネス 創 造 センター 研 究 部 主 任 ( 平 成 17 年 度 ) 大 津 晶 平 成 17 年 度 の 学 生 懸 賞 論 文 には 19 編 の 応 募 がありました 昨 年 は 26 編 でしたので 応 募 総 数 で は 一 昨 年 以 前 の 水 準 に 戻 ったとも 言 えますが, 大 学 院 生 の 部 への 応 募 が 例 年 1 編 のところ 3 編 に 増 加 しています 応 募 論 文 を 厳 正 に 審 査 した 結 果, 学 部 生 の 部 で 1 等 1 編,2 等 2 編,3 等 1 編, 佳 作 1 編 を 入 選 論 文 として 選 出 し, 大 学 院 生 の 部 では 残 念 ながらすべての 賞 に 該 当 なしという 結 論 を 得 ま した 応 募 者 の 所 属 内 訳 を 見 ますと, 商 学 10 編, 経 済 学 5 編, 企 業 法 学 3 編, 社 会 情 報 学 1 編 となっ ており, 例 年 よりも 商 学 科 への 偏 りが 大 きいように 思 われます したがって 応 募 論 文 の 分 野 も 経 営 や マーケティング, 企 業 戦 略 論 などが 目 立 つ 結 果 となりました また 著 者 が 3 年 生 の 論 文 が 比 較 的 高 い 評 価 を 得 た 点 も 今 年 度 の 特 徴 と 言 えます 応 募 論 文 に 対 する 審 査 員 の 評 価 を 概 観 すると, 着 眼 点 の 良 さやテーマ 設 定 のおもしろさ, 独 自 に 実 施 した 調 査 などを 高 く 評 価 するものが 多 い 一 方 で, 既 往 研 究 のレビュー 不 足 や 結 論 にいたる 論 理 構 成 の 弱 さが 指 摘 され, 分 析 手 法 の 妥 当 性 への 疑 問 が 示 されています ひとことで 言 うならば 著 者 の 信 念 を 熱 く 語 るあまり,やや 独 善 的 になってしまった 論 文 が 多 かったということでしょう また 例 年 指 摘 されていますが, 論 文 の 形 式 上 の 問 題 や 誤 字 脱 字, 規 定 分 量 の 大 幅 な 超 過 など, 応 募 論 文 と しての 完 成 度 が 低 いことにより,せっかく 著 者 独 自 の 視 点 や 主 張 に 光 るものがありながら, 総 合 評 価 を 下 げてしまっている 面 もあるようです 入 選 した 各 論 文 は,いずれも 複 数 の 審 査 員 から 優 れている との 評 価 を 得 たものです 大 学 院 生 の 部 で 入 選 がなかったのは, 審 査 員 全 体 の 考 え 方 として, 原 則 として 1 年 生 でも 応 募 できる 学 部 生 の 部 は,なるべく 良 いところを 評 価 しよう とし, 大 学 院 生 が 書 く 論 文 はやはり 内 容 完 成 度 ともに 一 定 程 度 の 水 準 を 期 待 したい という 暗 黙 の 基 準 があるのかもしれず, 結 果 的 に 厳 しめの 評 価 になった のではないかと 思 われます 今 後 学 生 懸 賞 論 文 に 応 募 しようとする 諸 君 には, 独 創 的 な 着 眼 を 大 事 にしつつも 学 術 論 文 の 作 法 を 守 って, 質 の 高 い 論 文 を 執 筆 していただきたいと 思 います 今 回 応 募 がなかった 2 年 生 以 下 の 学 生 についても, 早 い 段 階 で 懸 賞 論 文 に 応 募 することで 良 い 論 文 の 書 き 方 を 学 ぶことができますの で, 来 年 度 以 降 の 意 欲 的 な 応 募 を 望 みます 最 後 になりましたが, 本 懸 賞 論 文 事 業 の 実 施 にあたり, 株 式 会 社 北 洋 銀 行 様 より 多 大 なる ご 支 援 をいただきました 記 して 謝 意 を 表 します 38

各 論 文 講 評 学 部 生 の 部 1 等 庄 司 真 人 (4 年 ) 日 本 における 金 融 教 育 の 養 成 と 普 及 に 関 する 考 察 本 論 文 は, 近 年 著 しく 変 化 している 金 融 環 境 において, 消 費 者 に 求 められる 金 融 リテラ シーおよびそれを 養 成 する 金 融 教 育 の 普 及 について 論 じたものである 2005 年 は 金 融 教 育 スタートの 年 などと 言 われており, 激 変 する 日 本 の 経 済 金 融 環 境 と 個 人 のライフサイクルにおいて, 時 代 がそれを 求 めている と 考 えられる 金 融 リテ ラシーの 養 成 を 論 文 のテーマとして 設 定 した 点 について 高 く 評 価 することができる また 日 本 の 個 人 金 融 資 産 が 間 接 金 融 部 門 に 偏 在 し 過 ぎているとの 問 題 意 識, 今 後, 急 速 にその 運 用 が 直 接 金 融 部 門 を 通 じて 行 なわれるであろうという 時 代 変 遷 の 意 識 も 的 確 と 認 められ る 具 体 的 な 論 旨 の 展 開 においては, 日 本 と 各 国 の 現 状 比 較 に 基 づき, 金 融 リテラシーの 必 要 性 と 株 主 の 社 会 的 責 任 能 力 について 述 べ, 最 後 に 金 融 教 育 普 及 の 具 体 案 を 述 べている のは, 論 文 形 式,アプローチとして 優 れていると 言 える また 論 理 展 開 が 明 確 であり, 論 文 の 記 述 形 式 も 適 切 な 点 も 評 価 された 敢 えて 改 善 点 を 指 摘 するならば, 全 体 を 通 じて 定 性 的 な 記 述 が 多 く, 提 言 内 容 の 効 果 分 析 や, 現 状 維 持 の 場 合 の 問 題 の 大 きさ 等 に 関 する 定 量 的 分 析 がないため, 読 み 手 を 全 面 的 に 納 得 させ 得 ない 結 果 となっていること, 金 融 教 育 の 主 たる 担 い 手 として 地 方 金 融 機 関 が 最 適 であるとした 提 案 の 妥 当 性 にさらなる 吟 味 が 必 要 であることなどが 挙 げられるが, 本 論 文 により 学 生 の 側 から, 基 礎 教 育 段 階 でも 金 融 に 関 する 教 育 を 義 務 化 すべきとの 提 言 が なされた 事 は 多 とすべきである さらに, 独 自 の 追 加 ヒヤリング 調 査 等 も 行 われれば, 他 人 の 研 究 情 報 と 自 分 の 行 ったことが 区 分 され, 論 文 の 独 自 性 と 付 加 価 値 がより 高 まった 2 等 太 田 あすか(4 年 ) 中 心 市 街 地 活 性 化 を 担 う チャレンジショップ 事 業 の 成 功 要 因 - 札 幌 市 タヌたまプラザ と 富 山 市 フリークポケッ ト を 事 例 として- 本 論 文 は, 大 きな 社 会 問 題 である 地 方 中 心 市 街 地 の 衰 退 を 食 い 止 める 施 策 として 近 年 注 目 されているチャレンジショップを 題 材 とし,チャレンジショップ 事 業 の 成 否 に 影 響 を 及 ぼす 要 因 を 取 り 上 げて, 成 功 事 例 と 苦 戦 している 事 例 を 比 較 検 討 することによって,その 要 因 間 の 関 係 を 明 確 にしようとした 意 欲 的 な 論 文 である 冒 頭 に 示 された チャレンジショップの 成 否 に 影 響 を 及 ぼす 要 因 間 の 関 係 のイメージ 図 は, 厚 みのある 議 論 が 展 開 できる 可 能 性 が 高 い 分 析 フレームワークと 言 える また 実 地 調 査 をして 具 体 的 発 言 を 引 き 出 し,これに 基 づく 事 例 の 検 証 を 行 った 点 は, 一 定 の 新 事 実 発 見 につながっており 高 く 評 価 できる 論 文 形 式 としては, 文 章 や 論 理 構 成 がしっかりし ており 主 張 点 も 明 確 である 一 方 で, 論 題 にあるように 中 心 市 街 地 活 性 化 を 担 う という 点 を 重 要 視 するのであれ ば, チャレンジショップ 事 業 が 空 き 店 舗 対 策 事 業 や 中 心 市 街 地 活 性 化 とどの 39

ような 関 係 があるかについてもっと 整 理 されるべきであったろう また 先 行 する 研 究 や 関 連 文 献 のサーベイが 不 十 分 であるため, 事 例 の 紹 介 にとどまっているように 感 じられる 点 が 残 念 である 空 き 店 舗 対 策 の 一 つとしてのチャレンジショップ 事 業 が 商 店 街 問 題 の 解 消 や 中 心 市 街 地 活 性 化 にどれぐらいの 効 果 があるのかについてさらに 突 っ 込 んでいただけれ ば, 内 容 的 に 充 実 した 論 文 になると 思 われる 2 等 前 田 容 子 ( 代 表 ) 藤 田 琴 代 稲 船 綾 夏 本 舘 綾 香 (3 年 ) ブライダル 業 界 の 行 方 本 論 文 は,マーケティングの 分 野 ではあまり 一 般 的 でなく 先 行 する 学 術 的 研 究 が 少 な いブライダル 業 界 に 注 目 して 分 析 を 行 った 意 欲 作 である まず, 結 婚 式 に 対 するニーズの 変 化 やブライダル 業 界 の 市 場 規 模 の 変 化 を 時 系 列 に 追 いながらきちんと 整 理 している 点, 第 二 に,そういった 現 状 認 識 に 基 づいて 研 究 課 題 を 取 り 出 している 点, 第 三 に, 本 格 的 なケーススタディーに 入 る 準 備 段 階 としてアンケー ト 調 査 を 行 っている 点, 第 四 に,そのアンケート 調 査 の 結 果 から 2 社 を 取 り 出 してイン タビュー 調 査 を 行 っている 点 などは, 研 究 目 的 を 達 成 するための 望 ましい 分 析 プロセス であろう 特 にブライダル 業 界,とりわけ 挙 式 披 露 宴 市 場 の 事 業 形 態 としての ゲス トハウスウエディング 方 式 と ホテルウエディング 方 式 のそれぞれのマーケティン グ 戦 略 を 比 較 分 析 し, 厳 しい 競 争 状 況 の 中 でより 顧 客 ニーズに 対 応 できる 戦 略 を 模 索 し ようとする 気 持 ちは 十 分 伝 わるものとなっている 一 方 で, 本 稿 のテーマと 関 連 する 研 究 蓄 積 が 少 ないことから, 関 連 文 献 を 十 分 検 討 し ていないため, 議 論 が 展 開 されていないように 感 じられる 点 が 気 になる また 分 析 対 象 として 取 り 上 げる 範 囲 が 広 すぎるので,ブライダル 業 界 の 現 状 認 識 に 止 まっていると 受 け 取 られる 可 能 性 が 高 い 比 較 の 範 囲 をマーケティング 戦 略 の 中 の 一 つ, 二 つに 絞 って 構 成 していれば,より 厚 みのある 論 文 になると 思 われる インタビュー 調 査 については, 調 査 結 果 はきちんと 整 理 されてはいるものの,その 後 の 分 析 作 業 が 必 ずしも 十 分 とは 言 えない 顧 客 獲 得 競 争 に 勝 ち 残 るための 新 しい 戦 略 を 提 案 することが 目 的 であろうか ら,それぞれのマーケティング 戦 略 の 評 価 基 準 をきちんと 定 めて 比 較 分 析 を 行 えば, 読 みやすく, 内 容 的 にも 充 実 した 論 文 になると 思 われる 3 等 千 明 哲 郎 ( 代 表 ) 往 蔵 亮 太 藤 澤 仁 志 (3 年 ) サッカーワールドカップビジネス- 国 内 産 業 への 影 響 - 本 論 文 は, 世 界 的 なスポーツイベントであるサッカーワールドカップによって 活 況 が 予 想 される 3 つの 業 界 に 注 目 してそれぞれの 業 界 の 動 向 を 分 析 したものである 本 論 文 が 取 り 上 げたテーマは 話 題 性 のあるものなので, 読 者 は 内 容 に 関 して 想 像 しやす いわけだが, 実 際 に 論 文 もその 想 像 を 違 えないものとなっている 論 述 の 形 式 においても, 40

要 約 からまとめまで 理 解 しやすくまとめられている 点 が 評 価 できる ワールドカップがも たらす 様 々な 経 済 効 果 を 多 面 的 に 分 析 考 察 した 点 が 優 れており,ビール 業 界 内 における 各 社 の 収 益 にシフトが 見 られていることを 示 している 点 は 読 者 の 興 味 を 惹 くものである しかしながら, 日 本 はワールドカップ 開 催 国 も 経 験 し, 既 にビックビジネスとして 成 り 立 っているので 本 テーマがオリジナリティの 高 いテーマとはいえないし,3 業 種 に 絞 り 込 ん だ 理 由 背 景 が 十 分 に 記 述 されていないので,その 背 景 を 説 明 する 必 要 がある 未 開 拓 な 業 種 や 業 種 を 絞 って 掘 り 下 げて 研 究 するとオリジナリティが 高 まると 考 えられる また 分 析 の 方 法 として 文 献 調 査 が 主 となっているが,どこまでが 文 献 の 参 照 で,どこからが 私 見 なのかがわかりにくい 点 が 気 になった 文 献 については 学 術 的 なものを 引 用 すると 内 容 の 深 みが 増 すであろう 佳 作 小 川 亮 ( 代 表 ) 大 澤 翼 高 田 禎 久 吉 田 健 太 朗 (3 年 ) 札 幌 ドームの 経 営 戦 略 本 論 文 は, 札 幌 ドームの 経 営 環 境 の 分 析 と 他 地 域 のドーム 球 場 との 比 較 を 通 じて, 札 幌 ド ームの 長 期 的 な 経 営 戦 略 を 提 言 することを 目 的 にしている まず, 地 元 の 札 幌 ドームの 経 営 改 善 提 案 というテーマを 設 定 し, 現 状 で 黒 字 経 営 ではある ものの, 地 元 の 大 型 ドームを 更 に 活 発 化 すべきという 観 点 はオリジナリティがあるといえる 斬 新 な 提 案 の 中 身 は 学 生 のアイディアとして 高 く 評 価 されて 良 いが, 全 般 にわたり 論 理 的 な 叙 述 が 不 足 しているため,いわゆる 論 文 というよりも, 企 業 経 営 活 発 化 の 為 の 提 案 集 という 体 裁 になってしまっている 具 体 的 には, 問 題 点 の 絞 り 方, 提 案 が 得 られる 過 程, 提 案 の 有 効 性 や 妥 当 性 に 関 するさらなる 検 討 が 必 要 ということになろう 分 析 の 方 法 については, 実 際 の 利 用 者 に 対 するインタビュー,アンケート 等 を 実 施 することで, 提 案 のリアリティが 増 すと 考 えられる また, 利 用 されている 資 料 の 大 部 分 がホームページであるが, 三 セク 経 営, スポーツマネジメント, 顧 客 満 足 度 経 営 など 提 案 を 考 察 する 上 で 有 用 な 文 献 を 利 用 すること が 可 能 であったのではないか 前 述 のように, 学 術 論 文 として 評 価 するといくつかの 問 題 点 を 指 摘 せざるを 得 ないが, 著 者 の 熱 意 が 伝 わる 文 体 で 記 述 されている 点 および 提 案 の 独 創 性 など, 読 者 に 訴 える 点 も 決 し て 少 なくない 論 文 である 審 査 員 ( 五 十 音 順 ) 穴 沢 眞 海 老 名 誠 大 沼 宏 大 矢 繁 夫 小 田 福 男 梶 原 武 久 金 鎔 基 齋 藤 由 起 坂 柳 明 柴 山 千 里 下 川 哲 央 瀬 戸 篤 高 田 聡 高 宮 城 朝 則 寺 坂 崇 宏 遠 山 純 弘 中 川 喜 直 中 浜 隆 中 村 竜 哉 沼 澤 政 信 白 貞 壬 前 田 東 岐 横 田 宏 治 41

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