V2- 受 容 拮 抗 剤 日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 87 2139 薬 価 基 準 収 載 劇 薬 処 方 せん 医 薬 品 * *: 注 意 - 医 師 等 の 処 方 せんより 使 用 すこと サムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 監 修 : 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 大 阪 医 療 センター 循 環 器 内 科 科 長 安 村 良 男 先 生 山 口 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 消 化 器 病 態 内 科 学 教 授 坂 井 田 功 先 生 * 本 剤 は / とは 別 常 染 色 優 性 多 発 性 のう 胞 腎 (ADPKD)の 進 行 抑 制 の 効 能 もございます *ADPKDついては 用 法 用 量 投 与 前 の 注 意 点 必 要 な 検 査 の 頻 度 ( 血 清 ナトリウム 値 検 査 機 能 検 査 )などが / と 大 きく 異 なりますのでご 注 意 ください 警 告 本 剤 投 与 より 急 激 な 水 利 尿 から 脱 水 症 状 や 高 ナトリウム 血 症 を 来 し 意 識 障 害 至 った 症 例 が 報 告 されてり また 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 よ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 を 来 すそれが あことから 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 すこと また 特 投 与 開 始 日 又 は 再 開 日 は 血 清 ナトリウム 濃 度 を 頻 回 測 定 すこと ( 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(4) Ⅱ-(6) の 項 及 び 4. 副 作 用 (1) 重 大 な 副 作 用 3) 高 ナトリウム 血 症 の 項 参 照 ) 禁 忌 ( 次 の 患 者 は 投 与 しないこと) Ⅰ-1. 本 剤 の 成 分 又 は 類 似 化 合 物 (モザバプタン 塩 酸 塩 等 ) 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のあ 患 者 Ⅰ-2. 無 尿 の 患 者 [ 本 剤 の 効 果 が 期 待 できない ] Ⅰ-3. 口 渇 を 感 じない 又 は 水 分 摂 取 が 困 難 な 患 者 [ 循 環 血 漿 量 の 減 少 より 高 ナトリウム 血 症 及 び 脱 水 のそれがあ ] Ⅰ-4. 高 ナトリウム 血 症 の 患 者 [ 本 剤 の 水 利 尿 作 用 より 高 ナトリウム 血 症 が 増 悪 すそれがあ ] Ⅰ-5. 適 切 な 水 分 補 給 が 困 難 な 性 脳 症 の 患 者 [ 適 切 な 水 分 補 給 が 困 難 なため 循 環 血 漿 量 の 減 少 より 高 ナトリウム 血 症 及 び 脱 水 のそれがあ ] Ⅰ-6. 妊 婦 又 は 妊 娠 してい 可 能 性 のあ 婦 人 ( 6. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 の 項 参 照 ) サムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 必 ずご 確 認 ください ;2 頁 参 照 ;19 20 頁 参 照 効 能 毎 上 限 用 量 が 異 なことご 注 意 ください サムス カ 投 与 時 は 血 清 ナトリウム 値 の 測 定 が 必 要 です 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためのモニタリングが 必 要 です
サムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 はじめ 1 へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 必 ずご 確 認 いただきたい 事 項 2 効 能 効 果 及 び 用 法 用 量 3 効 能 効 果 3 用 法 用 量 4 投 与 前 の 注 意 点 5 用 量 関 す 考 え 方 5 水 分 補 給 関 す 考 え 方 6 水 分 ナトリウム 関 す 注 意 点 7 投 与 初 期 の 水 分 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 8 血 清 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 10 重 篤 な 機 能 障 害 ついて 11 機 能 検 査 関 す 考 え 方 12 機 能 のモニタリング 関 す 考 え 方 14 重 管 理 ついて 15 外 来 移 行 時 の 注 意 点 17 へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 必 ずご 確 認 いただきたい 事 項 19 効 能 効 果 及 び 用 法 用 量 21 効 能 効 果 21 用 法 用 量 22 投 与 前 の 注 意 点 23 用 量 関 す 考 え 方 23 水 分 補 給 関 す 考 え 方 24 水 分 ナトリウム 関 す 注 意 点 25 投 与 初 期 の 水 分 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 25 血 清 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 28 重 篤 な 機 能 障 害 ついて 29 機 能 検 査 関 す 考 え 方 30 機 能 のモニタリング 関 す 考 え 方 32 重 管 理 ついて 33 外 来 移 行 時 の 注 意 点 35 サムスカ 錠 の 概 要 CYP3A4 阻 害 剤 との 相 互 作 用 ついて 37 使 用 上 の 注 意 37 薬 物 動 態 38 めまいの 発 現 ついて 39 使 用 上 の 注 意 39 サムスカ 錠 7.5 mg 15 mgの 概 要 40
はじめ サムスカ 錠 7.5 mg 15 mgは 大 塚 製 薬 株 式 会 社 で 合 成 されたトルバプタンを 有 効 成 分 とす 非 ペプチド 性 バソプレシンV2- 受 容 拮 抗 剤 です 腎 臓 集 合 管 でのバソ プレシンよ 水 再 吸 収 を 阻 害 し 電 解 質 排 泄 の 増 加 を 伴 わず 水 分 のみを 排 泄 す 作 用 ( 水 利 尿 作 用 )を 示 します 本 剤 はこの 水 利 尿 作 用 より 状 態 あ の 患 者 さん の 患 者 さんの 過 剰 な 水 分 を 除 去 します 従 来 の 利 尿 薬 は 電 解 質 排 泄 を 増 加 させことより 水 分 を 排 泄 す 作 用 (ナトリウム 利 尿 作 用 )であり 本 剤 はこれまでの 利 尿 薬 とは 作 用 機 序 が 異 なります そのため 投 与 初 期 は 本 剤 の 作 用 や 患 者 さんの 状 態 を 十 分 確 認 す 必 要 があります また 水 分 摂 取 関 す 指 導 いて これまでの 利 尿 薬 とは 異 な 点 があります 本 冊 子 は 本 剤 を 安 かつ 適 正 使 用 していただくため 特 ご 意 いただきたい 内 容 を 中 解 説 したものです 本 剤 投 与 中 注 意 すべき 事 項 は 添 付 文 書 使 用 上 の 注 意 記 載 してりますが 本 剤 を 使 用 していただく 前 本 冊 子 をご 精 読 いた だき 安 確 保 ご 意 くださいますよう 願 い 申 し 上 げます また 本 剤 の 使 用 あたりましては 最 新 の 添 付 文 書 をご 熟 読 ください 1
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 必 ずご 確 認 いただきたい 事 項 効 能 毎 上 限 用 量 が 異 なことご 注 意 ください 用 法 用 量 ( 通 常 )1 日 1 回 15 mg( 上 限 用 量 ) 7.5 mg( 上 限 用 量 ) 用 量 ついては 半 量 あいは 低 用 量 から 開 始 すことが 望 ましい 患 者 さんがいます 5 頁 用 量 関 す 考 え 方 参 照 効 能 効 果 関 連 す 使 用 上 の 注 意 ( 抜 粋 ) 本 剤 は 他 の 利 尿 薬 (ループ 利 尿 薬 サイアザイド 系 利 尿 薬 抗 アルドステロン 薬 等 )と 併 用 して 使 用 すこと サムスカ 投 与 時 は 血 清 ナトリウム 値 の 測 定 が 必 要 です 本 剤 投 与 より 急 激 な 水 利 尿 から 脱 水 症 状 や 高 ナトリウム 血 症 をきたし 意 識 障 害 至 った 症 例 が 報 告 されています 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 よ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)をきたすそれがあことから 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 して 血 清 ナトリウム 濃 度 を 測 定 してください 警 告 参 照 高 ナトリウム 血 症 や 脱 水 の 発 現 防 止 のため 適 切 な 水 分 補 給 の 指 導 を 行 ってください 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためのモニタリングが 必 要 です 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあります 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためモニタリングが 必 要 です 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあこと 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はないことから 重 下 肢 浮 腫 などの 患 者 の 状 態 を 観 察 し 状 態 が 改 善 した 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 しないでください 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅰ-(2) 参 照 2
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 効 能 効 果 及 び 用 法 用 量 効 能 効 果 サムスカ 錠 7.5 mg 15 mg ループ 利 尿 薬 等 の 他 の 利 尿 薬 で 効 果 十 分 な 効 能 効 果 関 連 す 使 用 上 の 注 意 本 剤 は 他 の 利 尿 薬 (ループ 利 尿 薬 サイアザイド 系 利 尿 薬 抗 アルドステロン 薬 等 ) と 併 用 して 使 用 すこと な ヒト 房 性 ナトリウム 利 尿 ペプチドとの 併 用 経 験 は な い ( 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(1) の 項 参 照 ) 解 説 本 剤 は 水 排 泄 を 増 加 させもののナトリウム 排 泄 は 増 加 させません の 治 療 いては ナトリウム 及 び 水 分 を 排 泄 す 必 要 があと 考 えられ てります そのため 承 認 時 及 び 効 能 追 加 承 認 時 までの 国 内 臨 床 試 験 は 他 の 利 尿 薬 本 剤 の 追 加 投 与 で 実 施 してります したがって 本 剤 単 独 での 使 用 経 験 はなく その 有 効 性 及 び 安 性 は 確 立 してり ません 他 の 利 尿 薬 (ループ 利 尿 薬 サイアザイド 系 利 尿 薬 抗 アルドステロン 薬 等 ) 治 療 いて 効 果 が 十 分 でなく 状 態 ( 下 肢 浮 腫 頚 静 脈 怒 張 又 は 肺 うっ 血 等 )が 存 在 す 場 合 本 剤 を 使 用 してください な 承 認 時 及 び 効 能 追 加 承 認 時 までの 国 内 臨 床 試 験 いて ヒト 房 性 ナトリ ウム 利 尿 ペプチドとの 併 用 経 験 はありません 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(1) 参 照 3
用 法 用 量 の 場 合 通 常 成 人 はトルバプタンとして15 mgを1 日 1 回 経 口 投 与 す 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅰ. の 場 合 Ⅰ-(1) 所 見 が 消 失 した 際 は 投 与 を 中 止 すこと [ 症 状 消 失 後 の 維 持 関 す 有 効 性 は 確 認 されていない ] Ⅰ-(2) 目 標 重 ( 状 態 が 良 好 コントロールされていときの 重 ) 戻 った 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 しないこと [ 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 は な い ] Ⅰ-(3) 状 態 が 改 善 しない 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 しないこと ( 臨 床 成 績 の 項 参 照 ) Ⅰ-(4) 血 清 ナトリウム 濃 度 が125 meq/l 未 満 の 患 者 急 激 な 循 環 血 漿 量 の 減 少 が 好 まし くないと 判 断 され 患 者 投 与 す 場 合 は 半 量 (7.5 mg)から 開 始 すことが 望 ま し い ( 1. 慎 重 投 与 Ⅰ-(1) Ⅰ-(2) の 項 参 照 ) Ⅰ-(5) 口 渇 感 が 持 続 す 場 合 は 減 量 を 考 慮 すこと ( 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(3) の 項 参 照 ) Ⅰ-(6)CYP3A4 阻 害 剤 (イトラコナゾール クラリスロマイシン 等 )との 併 用 は 避 こと が 望 ましい やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は 本 剤 の 減 量 あいは 低 用 量 からの 開 始 な どを 考 慮 すこと [ 本 剤 の 血 漿 中 濃 度 が 上 昇 すそれがあ ]( 3. 相 互 作 用 の 項 及 び 薬 物 動 態 の 項 参 照 ) Ⅰ-(7) 夜 間 の 排 尿 を 避 ため 午 前 中 投 与 すことが 望 ましい 本 剤 の 成 人 1 日 通 常 用 量 ( 上 限 用 量 )は の 場 合 15 mgで あり の7.5 mgとは 用 量 が 異 なことご 意 ください 解 説 の 場 合 (Ⅰ-(6))ついて 本 剤 は 主 として 代 謝 酵 素 CYP3A4で 代 謝 されと 考 えられてります CYP3A4 阻 害 作 用 を 有 すイトラコナゾール クラリスロマイシン 等 と 本 剤 を 併 用 した 場 合 本 剤 の 代 謝 が 阻 害 され 本 剤 の 血 漿 中 濃 度 が 上 昇 すそれがありますので 併 用 あたって は 注 意 してください やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は の 通 常 用 量 (1 日 1 回 15 mg)からの 減 量 あいは 低 用 量 からの 開 始 などを 考 慮 してください 相 互 作 用 及 び 薬 物 動 態 参 照 4
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 投 与 前 の 注 意 点 用 量 関 す 考 え 方 本 剤 はこれまでの 利 尿 薬 ( 塩 類 排 泄 型 利 尿 薬 )とは 異 なり 水 分 を 選 択 的 排 泄 させ 水 利 尿 薬 です 特 徴 として 投 与 開 始 直 後 大 きな 水 利 尿 効 果 が 発 現 すため 本 剤 投 与 時 は 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 より 起 こ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM) 及 び 急 激 な 利 尿 よ 脱 水 症 状 注 意 す 必 要 があります 血 清 ナトリウム 濃 度 が125 meq/l 未 満 の 患 者 さん 急 激 な 循 環 血 漿 量 の 減 少 が 好 ましくないと 判 断 され 患 者 さん 投 与 す 場 合 は 半 量 から 開 始 すことが 望 ましい です CYP3A4 阻 害 剤 (イトラコナゾール クラリスロマイシン グリベンクラミド シメチ ジン 等 )との 併 用 はできだ 避 ようしてください やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は 本 剤 の 減 量 あいは 低 用 量 からの 開 始 等 をご 考 慮 ください な 本 剤 の 成 人 1 日 通 常 用 量 ( 上 限 用 量 )は の 場 合 が15 mg の 場 合 が7.5 mgと 異 なりますのでご 意 く ださい 警 告 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅰ-(4) 及 びⅠ-(6) 参 照 < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> グレープフルーツジュースと 一 緒 飲 まないよう 患 者 さんを 指 導 してください 他 の 薬 を 使 用 してい 場 合 や 新 た 使 用 す 場 合 は 医 師 又 は 薬 剤 師 相 談 すよう 指 導 してください 5
水 分 補 給 関 す 考 え 方 状 態 あ の 患 者 さんの 治 療 では 塩 分 制 限 加 えて 水 分 制 限 も 実 施 され 場 合 もあります 本 剤 投 与 より 水 利 尿 作 用 が 強 く 発 現 した 場 合 も 引 き 続 き 水 分 制 限 を 行 うと 脱 水 及 び 高 ナトリウム 血 症 を 引 き 起 こすそれがあります 本 剤 の 利 尿 作 用 が 過 剰 発 現 し 血 清 浸 透 圧 が 上 昇 すと 口 渇 が 持 続 しますので 脱 水 及 び 高 ナ トリウム 血 症 の 発 現 防 止 や 脱 水 症 状 を 放 置 させないため 患 者 さん 対 して 以 下 の 指 導 を 行 うようしてください また 口 渇 感 が 持 続 す 場 合 は 減 量 をご 考 慮 ください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 本 剤 投 与 中 口 渇 等 が 認 められた 場 合 は 適 切 水 分 補 給 すよう 患 者 さんを 指 導 し てください 脱 水 症 状 ( 口 渇 感 の 持 続 皮 膚 乾 燥 目 標 重 より 大 幅 な 重 減 少 )がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(3) 参 照 6
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 水 分 ナトリウム 関 す 注 意 点 本 剤 は 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 すこと 急 激 な 水 利 尿 から 脱 水 症 状 や 高 ナトリウム 血 症 を 来 し 意 識 障 害 至 った 症 例 が 報 告 されてり また 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 よ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 を 来 す それがあります 警 告 参 照 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)ついて 1)2)3) CPMは 急 性 出 現 す 橋 中 部 の 対 称 性 の 脱 髄 病 であり 脳 橋 部 を 中 とした 周 辺 の 髄 鞘 が 性 をきたし 意 識 障 害 と 異 常 な 精 神 症 状 を 呈 す 疾 患 として 報 告 されて います CPMは 慢 性 アルコール 中 毒 患 者 多 くみられほか 低 栄 養 状 態 嘔 吐 下 痢 熱 傷 利 尿 薬 投 与 水 中 毒 腎 ADH(バソプレシン) 適 合 分 泌 症 候 群 (SIADH) 等 種 々の 病 態 伴 う 低 ナトリウム 血 症 の 急 激 な 補 正 が 重 要 な 発 症 要 因 とさ れます 神 経 精 神 症 状 の 重 症 度 は 無 症 状 から 昏 睡 至 まで 様 々です 神 経 症 候 は 痙 性 四 肢 麻 痺 仮 性 球 麻 痺 よ 構 音 障 害 や 嚥 下 障 害 外 眼 筋 麻 痺 痙 攣 等 があり 昏 睡 を 含 む 意 識 障 害 せん 妄 や 錯 乱 閉 じ 込 め 症 候 群 等 精 神 状 態 の 異 常 も 出 現 します 1) 葛 原 茂 樹 : 新 臨 床 内 科 学 第 8 版 ( 監 修 / 高 久 史 麿 尾 形 悦 郎 黒 川 清 矢 崎 義 雄 ), P1560, 医 学 書 院, 2005 2) 武 井 和 夫 : 今 日 の 診 断 指 針 第 5 版 ( 総 編 集 / 亀 山 正 邦 高 久 史 麿 ), P677-678, 医 学 書 院, 2002 3) 野 本 達 也 片 山 泰 朗 : 内 科, 97(5), 812-815, 2006 7
投 与 初 期 の 水 分 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 本 剤 はこれまでの 利 尿 薬 ( 塩 類 排 泄 型 利 尿 薬 )とは 異 なり 水 分 を 選 択 的 排 泄 させ 水 利 尿 薬 です 特 徴 として 投 与 開 始 直 後 大 きな 水 利 尿 効 果 が 発 現 すため 本 剤 投 与 初 期 は 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 より 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)をき たすそれがあります また 急 激 な 利 尿 より 脱 水 症 状 があらわれそれがありま すので 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 す 必 要 があります 本 剤 投 与 開 始 後 は 血 清 ナトリウム 濃 度 を 効 能 ごと 規 定 された 頻 度 ( 時 期 )で 測 定 すこと(10 頁 参 照 )や 口 渇 感 等 の 患 者 さんの 状 態 を 観 察 し 重 血 圧 脈 拍 数 尿 量 などを 頻 回 測 定 し 脱 水 症 状 注 意 す 必 要 があります 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 より 起 こそれのあ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM) 及 び 高 ナトリウム 血 症 への 対 策 本 剤 投 与 開 始 後 24 時 間 以 内 水 利 尿 効 果 が 強 く 発 現 すことから 投 与 初 日 の 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 が 重 要 です また 急 激 な 水 利 尿 よ 高 ナトリウム 血 症 をきたす それがあことから 投 与 初 日 以 降 も 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 が 必 要 です 少 なくとも 投 与 開 始 4 6 時 間 後 並 び8 12 時 間 後 血 清 ナトリウム 濃 度 を 測 定 してください 投 与 開 始 翌 日 から1 週 間 程 度 は 毎 日 測 定 し その 後 も 投 与 を 継 続 す 場 合 は 適 宜 測 定 してください これらの 測 定 結 果 より 必 要 応 じて 飲 水 量 を 増 量 させたり 輸 (5%ブドウ 糖 )より 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 が1 日 (24 時 間 ) 当 たり12 meq/lを 超 えないよ う 注 意 してください また 血 清 ナトリウム 濃 度 が24 時 間 以 内 12 meq/lを 超 え 上 昇 がみられた 場 合 は 投 与 を 中 止 してください 血 清 ナトリウム 濃 度 125 meq/l 未 満 の 患 者 への 投 与 血 清 ナトリウム 濃 度 125 meq/l 未 満 の 患 者 投 与 した 場 合 急 激 な 血 清 ナトリウ ム 濃 度 の 上 昇 より 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 をきたすそれがあります 24 時 間 以 内 12 meq/lを 超 え 上 昇 が 見 られた 場 合 は 投 与 を 中 止 して 下 さい 慎 重 投 与 Ⅰ-(1) 及 び 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(5) 参 照 8
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 高 カリウム 血 症 ついて 本 剤 の 水 利 尿 作 用 より 循 環 血 漿 量 の 減 少 をきたし 血 清 カリウム 濃 度 を 上 昇 させ 室 細 動 室 頻 拍 を 誘 発 すそれがあので 本 剤 投 与 中 は 血 清 カリウム 濃 度 を 測 定 してください 慎 重 投 与 Ⅰ-(3) 及 び 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(6) 参 照 急 激 な 利 尿 よ 脱 水 症 状 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(2) 及 びⅠ-(3) 参 照 脱 水 ついて 状 態 あ の 患 者 さんの 治 療 では 塩 分 制 限 加 えて 水 分 制 限 も 実 施 され 場 合 もあります 本 剤 投 与 より 水 利 尿 作 用 が 強 く 発 現 した 場 合 も 引 き 続 き 水 分 制 限 を 行 うと 脱 水 を 引 き 起 こすそれがあります そのため 本 剤 の 投 与 初 期 は 過 剰 な 利 尿 伴 う 副 作 用 があらわれそれがあので 口 渇 感 など 患 者 さんの 状 態 を 観 察 し 重 血 圧 脈 拍 数 尿 量 等 を 頻 回 測 定 してくだ さい 口 渇 脱 水 等 の 症 状 があらわれた 場 合 は 水 分 補 給 を 行 うよう 指 導 してください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 本 剤 投 与 中 口 渇 脱 水 等 が 認 められた 場 合 は 適 切 水 分 補 給 すよう 患 者 さんを 指 導 してください 脱 水 症 状 ( 口 渇 感 の 持 続 皮 膚 乾 燥 目 標 重 より 大 幅 な 重 減 少 )がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 ( 手 足 のまひ 発 声 が 明 瞭 な 等 )の 症 状 がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 9
血 清 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 高 ナトリウム 血 症 が 発 現 す 場 合 があります 正 常 域 を 超 え 血 清 ナトリウム 濃 度 上 昇 がみられた 場 合 は 直 ち 本 剤 の 投 与 を 中 止 し 症 状 応 じて 輸 を 含 めた 水 分 補 給 等 の 適 切 な 処 置 を 行 ってください 本 剤 は 入 院 下 で 投 与 を 開 始 し 少 なくとも 血 行 動 態 臨 床 症 状 等 の 安 定 過 度 の 水 利 尿 や 高 ナトリウム 血 症 高 カリウム 血 症 機 能 障 害 等 の 有 害 事 象 が 生 じ 危 険 性 が 高 くないことが 確 認 されまでの 期 間 は 入 院 を 継 続 して 適 切 なモニタリングを 実 施 す 必 要 があります 適 切 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 注 意 ) 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 が1 日 (24 時 間 ) 当 たり12 meq/l を 超 えないよう 注 意 してください 必 要 応 じ 飲 水 量 を 増 量 させたり 輸 (5%ブドウ 糖 )の 投 与 をご 検 討 ください また 血 清 ナトリウム 濃 度 が24 時 間 以 内 12 meq/lを 超 え 上 昇 がみられた 場 合 は 投 与 を 中 止 してください な 可 能 な 限 り 投 与 前 24 時 間 後 の 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 を 願 いします 目 標 重 ( 状 態 が 良 好 コントロールされていときの 重 ) 戻 った 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 しないで ください [ 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はありません ] 本 剤 投 与 中 の 標 準 的 なモニタリングの 内 容 ( 例 ) 10
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 重 篤 な 機 能 障 害 ついて 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあります 本 剤 投 与 中 機 能 障 害 が 認 められた 場 合 の 本 剤 との 関 連 性 を 判 断 す 情 報 とすた め 本 剤 投 与 開 始 前 も 必 ず 機 能 検 査 を 実 施 してください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 障 害 を 示 す 可 能 性 のあ 症 状 ( 疲 労 食 欲 振 右 上 腹 部 快 感 褐 色 尿 黄 疸 な ど)がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(7) 参 照 11
機 能 検 査 関 す 考 え 方 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあります 機 能 障 害 対 し 観 察 を 十 分 行 い 異 常 が 認 められた 場 合 は 直 ち 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 ってください 本 剤 よ 機 能 障 害 は 国 内 市 販 後 患 者 で 投 与 初 期 からの 発 現 が 認 められています また 常 染 色 優 性 多 発 性 のう 胞 腎 (ADPKD) 患 者 を 対 象 とした 臨 床 試 験 では 基 準 値 の2 倍 を 超 え ビリルビンの 上 昇 かつ 基 準 値 の3 倍 を 超 えALT 又 はASTの 上 昇 という 重 篤 な 機 能 障 害 が 本 剤 投 与 群 の2 例 認 められ 基 準 値 の3 倍 を 超 えALTの 上 昇 の 多 くは 投 与 開 始 3 14カ 月 の 間 認 められています 国 内 市 販 後 ( ) 重 篤 な 機 能 障 害 の 発 現 時 期 国 内 市 販 後 いて 患 者 を 対 象 重 篤 な 機 能 障 害 が26 例 (2013 年 4 月 24 日 現 在 ) 発 現 してります その 多 くは 2 週 間 以 内 発 現 しています 12
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 常 染 色 優 性 多 発 性 のう 胞 腎 (ADPKD) 患 者 を 対 象 とした 試 験 ADPKD 患 者 を 対 象 とした 臨 床 試 験 では 基 準 値 の3 倍 を 超 えALTの 上 昇 ついて3 14カ 月 の 間 本 剤 群 とプラセボ 群 で 差 が 認 められています 本 剤 を 投 与 す 際 は 機 能 検 査 の 適 切 なモニタリングが 可 欠 です 次 頁 をご 参 照 ください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 障 害 を 示 す 可 能 性 のあ 症 状 ( 疲 労 食 欲 振 右 上 腹 部 快 感 褐 色 尿 黄 疸 な ど)がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(7) 参 照 4)Torres, V.E. et al.:n. Engl. J. Med., 367(25), 2407-2418, 2012 13
機 能 のモニタリング 関 す 考 え 方 本 剤 は 入 院 下 で 投 与 を 開 始 し 少 なくとも 血 行 動 態 臨 床 症 状 等 の 安 定 過 度 の 水 利 尿 や 高 ナトリウム 血 症 高 カリウム 血 症 機 能 障 害 等 の 有 害 事 象 が 生 じ 危 険 性 が 高 くないことが 確 認 されまでの 期 間 は 入 院 を 継 続 して 適 切 なモニタリングを 実 施 す 必 要 があります 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためのモニタリングと 対 処 注 意 ) 目 標 重 ( 状 態 が 良 好 コントロールされていときの 重 ) 戻 った 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 しないでく ださい [ 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はありません ] 本 剤 投 与 中 の 標 準 的 なモニタリングの 内 容 ( 例 ) 14
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 重 管 理 ついて の 患 者 さんの 状 態 を 把 握 すためは 日 々の 重 測 定 は 最 も 簡 便 で 確 実 な 方 法 です 本 剤 の 投 与 際 しては 患 者 さんごと 状 態 が 良 好 コン トロールされてい 時 の 重 ( 目 標 重 )を 定 めたうえで 日 々の 重 測 定 を 行 うこと より 状 態 の 悪 化 / 改 善 脱 水 等 の 目 安 としてください 目 標 重 戻 った 場 合 は 患 者 さんの 所 見 を 観 察 し 本 剤 の 投 与 はこれ 以 上 必 要 でないと 判 断 した 場 合 は 投 与 を 中 止 してください 本 剤 の 効 果 は 投 与 1 日 目 より 発 現 します( 次 頁 参 照 ) 本 剤 を1 週 間 投 与 しても 重 の 減 少 が 認 められない 又 は 所 見 が 改 善 しないときは 本 剤 の 投 与 を 中 止 し てください 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅰ-(1) Ⅰ-(2) 及 びⅠ-(3) 参 照 < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 重 の 増 減 は の 悪 化 / 改 善 の 指 標 となことや 過 度 の 重 減 少 は 脱 水 を 示 唆 すことから 重 測 定 の 重 要 性 を 説 明 してください 特 医 師 からの 指 示 がなれば 毎 日 同 じ 時 刻 重 を 測 定 すよう 指 導 してくだ さい 重 が 短 期 間 で 急 激 増 加 した 場 合 や 浮 腫 や 呼 吸 困 難 の 増 悪 があれば 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 15
注 意 1) 本 剤 の 投 与 初 期 は 過 剰 な 利 尿 伴 う 脱 水 高 ナトリウム 血 症 などの 副 作 用 があらわれそれ があので 口 渇 感 等 の 患 者 の 状 態 を 観 察 し 適 切 な 水 分 補 給 を 行 い 重 血 圧 脈 拍 数 尿 量 等 を 頻 回 測 定 してください 2) 本 剤 の 利 尿 作 用 伴 い 口 渇 脱 水 などの 症 状 があらわれことがあので このような 症 状 が あらわれた 場 合 は 水 分 補 給 を 行 うよう 指 導 してください 3) 抗 アルドステロン 薬 と 本 剤 との 併 用 より 血 清 カリウム 濃 度 が 上 昇 すそれがありますので ご 注 意 ください 16
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 外 来 移 行 時 の 注 意 点 外 来 移 行 を 考 慮 され 場 合 少 なくとも 血 行 動 態 の 安 定 臨 床 症 状 の 安 定 過 度 の 水 利 尿 や 高 ナトリウム 血 症 高 カリウム 血 症 機 能 障 害 等 の 有 害 事 象 が 生 じ 危 険 性 が 高 くない 状 態 であことを 確 認 してください 外 来 移 行 す 際 は 本 剤 投 与 中 の 注 意 点 と 同 様 適 切 な 水 分 補 給 及 び 日 々の 重 測 定 て 脱 水 を 予 防 し 状 態 を 把 握 すことが 重 要 となります 外 来 移 行 時 は 念 のため 患 者 さんが 口 渇 を 感 じ 飲 水 が 可 能 な 状 態 であことを 今 一 度 ご 確 認 ください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 医 師 の 指 示 通 り 服 薬 し 患 者 自 身 の 判 断 で 服 薬 量 を 更 したり 中 止 したりしないよ う 指 導 してください 本 剤 投 与 中 口 渇 等 が 認 められた 場 合 は 適 切 水 分 補 給 すよう 患 者 さんを 指 導 してください 重 測 定 ついて 重 の 増 減 は の 悪 化 / 改 善 の 指 標 となことや 過 度 の 重 減 少 は 脱 水 を 示 唆 すこと から 重 測 定 の 重 要 性 を 説 明 してください 特 医 師 からの 指 示 がなれば 毎 日 同 じ 時 刻 重 を 測 定 すよう 指 導 してください 次 頁 のような 場 合 など 異 常 を 感 じたら 速 やか 医 師 の 診 断 を 受 よう 指 導 してください 17
脱 水 の 可 能 性 症 状 悪 化 の 可 能 性 口 渇 があり 飲 水 しても 改 善 しない 重 の 急 激 な 増 加 皮 膚 の 乾 燥 むくみ 目 標 重 より 大 幅 な 重 減 少 呼 吸 困 難 めまい 立 ちくらみ 機 能 障 害 の 可 能 性 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 の 可 能 性 皮 膚 や 白 目 が 黄 色 くなった 手 足 のまひ 強 い 疲 労 感 を 感 じた 発 声 が 明 瞭 な 食 欲 が 低 下 した 飲 み 込 みくい いれん 意 識 がなくな 意 識 が 乱 れなど 高 カリウム 血 症 の 可 能 性 口 のまわりがしびれ 胸 が 苦 しい がだい < 外 来 時 確 認 検 査 いただきたい 項 目 > 尿 量 他 覚 所 見 ( 診 察 ; 皮 膚 乾 燥 粘 膜 乾 燥 等 ) 飲 水 量 腹 部 膨 満 感 など 腹 水 伴 う 主 訴 重 バイタルサイン( 血 圧 脈 拍 数 等 ) 自 覚 症 状 ( 口 渇 倦 怠 感 等 ) 臨 床 検 査 値 (Na K Cr BUN Hb Hct AST ALT T-Bil 等 ) 18
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 必 ずご 確 認 いただきたい 事 項 効 能 毎 上 限 用 量 が 異 なことご 注 意 ください 用 法 用 量 ( 通 常 )1 日 1 回 7.5 mg( 上 限 用 量 ) 15 mg( 上 限 用 量 ) 用 量 ついては 半 量 あいは 低 用 量 から 開 始 すことが 望 ましい 患 者 さんがいます 23 頁 用 量 関 す 考 え 方 参 照 効 能 効 果 関 連 す 使 用 上 の 注 意 ( 抜 粋 ) 本 剤 は 他 の 利 尿 薬 (ループ 利 尿 薬 サイアザイド 系 利 尿 薬 抗 アルドステロン 薬 等 )と 併 用 して 使 用 すこと サムスカ 投 与 時 は 血 清 ナトリウム 値 の 測 定 が 必 要 です 本 剤 投 与 より 急 激 な 水 利 尿 から 脱 水 症 状 や 高 ナトリウム 血 症 をきたし 意 識 障 害 至 った 症 例 が 報 告 されています 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 よ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)をきたすそれがあことから 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 して 血 清 ナトリウム 濃 度 を 測 定 してください 警 告 参 照 高 ナトリウム 血 症 や 脱 水 の 発 現 防 止 のため 適 切 な 水 分 補 給 の 指 導 を 行 ってください 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためのモニタリングが 必 要 です 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあります 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためモニタリングが 必 要 です 患 者 では 機 能 をより 悪 化 させそれがあこと 及 び 原 疾 患 の 悪 化 と 本 剤 よ 機 能 障 害 の 発 現 との 区 別 が 困 難 であこと 意 して 本 剤 の 投 与 あたって は リスクとベネフィットを 考 慮 し 本 剤 投 与 の 適 否 ついて 慎 重 判 断 して ください 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(1) 及 びⅡ-(2) 参 照 19
本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあこと 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はないことから 重 腹 囲 下 肢 浮 腫 などの 患 者 の 状 態 を 観 察 し 状 態 が 改 善 した 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 せず 必 要 最 小 限 の 期 間 の 使 用 とどめよう 意 してください 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅱ-(2) 参 照 20
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 効 能 効 果 及 び 用 法 用 量 効 能 効 果 サムスカ 錠 7.5 mg ループ 利 尿 薬 等 の 他 の 利 尿 薬 で 効 果 十 分 な 効 能 効 果 関 連 す 使 用 上 の 注 意 本 剤 は 他 の 利 尿 薬 (ループ 利 尿 薬 サイアザイド 系 利 尿 薬 抗 アルドステロン 薬 等 ) と 併 用 して 使 用 すこと な ヒト 房 性 ナトリウム 利 尿 ペプチドとの 併 用 経 験 は な い ( 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(3) の 項 参 照 ) 解 説 本 剤 は 水 排 泄 を 増 加 させもののナトリウム 排 泄 は 増 加 させません の 治 療 いては ナトリウム 及 び 水 分 を 排 泄 す 必 要 があと 考 えられ てります そのため 承 認 時 及 び 効 能 追 加 承 認 時 までの 国 内 臨 床 試 験 は 他 の 利 尿 薬 本 剤 の 追 加 投 与 で 実 施 してります したがって 本 剤 単 独 での 使 用 経 験 はなく その 有 効 性 及 び 安 性 は 確 立 してり ません 他 の 利 尿 薬 (ループ 利 尿 薬 サイアザイド 系 利 尿 薬 抗 アルドステロン 薬 等 ) 治 療 いて 効 果 が 十 分 でなく 状 態 ( 腹 水 下 肢 浮 腫 等 )が 存 在 す 場 合 本 剤 を 使 用 してください な 承 認 時 及 び 効 能 追 加 承 認 時 までの 国 内 臨 床 試 験 いて ヒト 房 性 ナトリ ウム 利 尿 ペプチドとの 併 用 経 験 はありません 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(3) 参 照 21
用 法 用 量 の 場 合 通 常 成 人 はトルバプタンとして7.5 mgを1 日 1 回 経 口 投 与 す 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅱ. の 場 合 Ⅱ-(1) 所 見 が 消 失 した 際 は 投 与 を 中 止 すこと [ 症 状 消 失 後 の 維 持 関 す 有 効 性 は 確 認 されていない ] Ⅱ-(2) 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあこと 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はないことから 重 腹 囲 下 肢 浮 腫 などの 患 者 の 状 態 を 観 察 し が 改 善 した 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 せず 必 要 最 小 限 の 期 間 の 使 用 とどめこと Ⅱ-(3) 状 態 が 改 善 しない 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 しないこと ( 臨 床 成 績 の 項 参 照 ) Ⅱ-(4) 血 清 ナトリウム 濃 度 が125 meq/l 未 満 の 患 者 急 激 な 循 環 血 漿 量 の 減 少 が 好 ま しくないと 判 断 され 患 者 投 与 す 場 合 は 半 量 (3.75 mg)から 開 始 すこと が 望 ま し い ( 1. 慎 重 投 与 Ⅰ-(1) Ⅰ-(2) の 項 参 照 ) Ⅱ-(5) 口 渇 感 が 持 続 す 場 合 は 減 量 を 考 慮 すこと ( 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(5) の 項 参 照 ) Ⅱ-(6)CYP3A4 阻 害 剤 (イトラコナゾール クラリスロマイシン 等 )との 併 用 は 避 こと が 望 ましい やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は 本 剤 の 減 量 あいは 低 用 量 からの 開 始 な どを 考 慮 すこと [ 本 剤 の 血 漿 中 濃 度 が 上 昇 すそれがあ ]( 3. 相 互 作 用 の 項 及 び 薬 物 動 態 の 項 参 照 ) Ⅱ-(7) 夜 間 の 排 尿 を 避 ため 午 前 中 投 与 すことが 望 ましい 本 剤 の 成 人 1 日 通 常 用 量 ( 上 限 用 量 )は の 場 合 7.5 mgで あり の15 mgの 半 量 ですので 用 量 が 異 なことご 意 ください 解 説 の 場 合 (Ⅱ-(6))ついて 本 剤 は 主 として 代 謝 酵 素 CYP3A4で 代 謝 されと 考 えられてります CYP3A4 阻 害 作 用 を 有 すイトラコナゾール クラリスロマイシン 等 と 本 剤 を 併 用 した 場 合 本 剤 の 代 謝 が 阻 害 され 本 剤 の 血 漿 中 濃 度 が 上 昇 すそれがありますので 併 用 あたって は 注 意 してください やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は の 通 常 用 量 (1 日 1 回 7.5 mg)からの 減 量 あいは 低 用 量 からの 開 始 などを 考 慮 してください 相 互 作 用 及 び 薬 物 動 態 参 照 22
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 投 与 前 の 注 意 点 用 量 関 す 考 え 方 本 剤 はこれまでの 利 尿 薬 ( 塩 類 排 泄 型 利 尿 薬 )とは 異 なり 水 分 を 選 択 的 排 泄 させ 水 利 尿 薬 です 特 徴 として 投 与 開 始 直 後 大 きな 水 利 尿 効 果 が 発 現 すため 本 剤 投 与 時 は 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 より 起 こ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM) 及 び 急 激 な 利 尿 よ 脱 水 症 状 注 意 す 必 要 があります 血 清 ナトリウム 濃 度 が125 meq/l 未 満 の 患 者 さん 急 激 な 循 環 血 漿 量 の 減 少 が 好 ましくないと 判 断 され 患 者 さん 投 与 す 場 合 は 半 量 から 開 始 すことが 望 ましい です CYP3A4 阻 害 剤 (イトラコナゾール クラリスロマイシン グリベンクラミド シメチ ジン 等 )との 併 用 はできだ 避 ようしてください やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は 本 剤 の 減 量 あいは 低 用 量 からの 開 始 等 をご 考 慮 ください な 本 剤 の 成 人 1 日 通 常 用 量 ( 上 限 用 量 )は の 場 合 7.5 mgであり の15 mgの 半 量 ですので 用 量 が 異 な ことご 意 ください 警 告 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅱ-(4) 及 びⅡ-(6) 参 照 < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> グレープフルーツジュースと 一 緒 飲 まないよう 患 者 さんを 指 導 してください 他 の 薬 を 使 用 してい 場 合 や 新 た 使 用 す 場 合 は 医 師 又 は 薬 剤 師 相 談 すよう 指 導 してください 23
水 分 補 給 関 す 考 え 方 状 態 あ の 患 者 さんの 治 療 では 塩 分 制 限 加 えて 水 分 制 限 も 実 施 され 場 合 もあります 本 剤 投 与 より 水 利 尿 作 用 が 強 く 発 現 した 場 合 も 引 き 続 き 水 分 制 限 を 行 うと 脱 水 及 び 高 ナトリウム 血 症 を 引 き 起 こすそれがあります 本 剤 の 利 尿 作 用 が 過 剰 発 現 し 血 清 浸 透 圧 が 上 昇 すと 口 渇 が 持 続 しますので 脱 水 及 び 高 ナ トリウム 血 症 の 発 現 防 止 や 脱 水 症 状 を 放 置 させないため 患 者 さん 対 して 以 下 の 指 導 を 行 うようしてください また 口 渇 感 が 持 続 す 場 合 は 減 量 をご 考 慮 ください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 本 剤 投 与 中 口 渇 等 が 認 められた 場 合 は 適 切 水 分 補 給 すよう 患 者 さんを 指 導 し てください 脱 水 症 状 ( 口 渇 感 の 持 続 皮 膚 乾 燥 急 激 な 重 減 少 )がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(5) 参 照 24
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 水 分 ナトリウム 関 す 注 意 点 本 剤 は 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 すこと 急 激 な 水 利 尿 から 脱 水 症 状 や 高 ナトリウム 血 症 を 来 し 意 識 障 害 至 った 症 例 が 報 告 されてり また 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 よ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 を 来 す それがあります 警 告 参 照 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)ついて 1)2)3) 7 頁 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)ついて 参 照 投 与 初 期 の 水 分 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 本 剤 はこれまでの 利 尿 薬 ( 塩 類 排 泄 型 利 尿 薬 )とは 異 なり 水 分 を 選 択 的 排 泄 させ 水 利 尿 薬 です 特 徴 として 投 与 開 始 直 後 大 きな 水 利 尿 効 果 が 発 現 すため 本 剤 投 与 初 期 は 急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 より 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM)をき たすそれがあります また 急 激 な 利 尿 より 脱 水 症 状 があらわれそれがありま すので 入 院 下 で 投 与 を 開 始 又 は 再 開 す 必 要 があります 本 剤 投 与 開 始 後 は 血 清 ナトリウム 濃 度 を 効 能 ごと 規 定 された 頻 度 ( 時 期 )で 測 定 すこと(28 頁 参 照 )や 口 渇 感 等 の 患 者 さんの 状 態 を 観 察 し 重 血 圧 脈 拍 数 尿 量 などを 頻 回 測 定 し 脱 水 症 状 注 意 す 必 要 があります 1) 葛 原 茂 樹 : 新 臨 床 内 科 学 第 8 版 ( 監 修 / 高 久 史 麿 尾 形 悦 郎 黒 川 清 矢 崎 義 雄 ), P1560, 医 学 書 院, 2005 2) 武 井 和 夫 : 今 日 の 診 断 指 針 第 5 版 ( 総 編 集 / 亀 山 正 邦 高 久 史 麿 ), P677-678, 医 学 書 院, 2002 3) 野 本 達 也 片 山 泰 朗 : 内 科, 97(5), 812-815, 2006 25
急 激 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 より 起 こそれのあ 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 (CPM) 及 び 高 ナトリウム 血 症 への 対 策 本 剤 投 与 開 始 後 24 時 間 以 内 水 利 尿 効 果 が 強 く 発 現 すことから 投 与 初 日 の 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 が 重 要 です また 急 激 な 水 利 尿 よ 高 ナトリウム 血 症 をきたす それがあことから 投 与 初 日 以 降 も 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 が 必 要 です 少 なくとも 投 与 開 始 4 8 時 間 後 血 清 ナトリウム 濃 度 を 測 定 してください さら 投 与 開 始 2 日 後 並 び3 5 日 後 1 回 測 定 し その 後 も 投 与 を 継 続 す 場 合 は 適 宜 測 定 してください これらの 測 定 結 果 より 必 要 応 じて 飲 水 量 を 増 量 させたり 輸 (5%ブドウ 糖 )より 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 が1 日 (24 時 間 ) 当 たり12 meq/lを 超 えないよ う 注 意 してください また 血 清 ナトリウム 濃 度 が24 時 間 以 内 12 meq/lを 超 え 上 昇 がみられた 場 合 は 投 与 を 中 止 してください 血 清 ナトリウム 濃 度 125 meq/l 未 満 の 患 者 への 投 与 血 清 ナトリウム 濃 度 125 meq/l 未 満 の 患 者 投 与 した 場 合 急 激 な 血 清 ナトリウ ム 濃 度 の 上 昇 より 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 をきたすそれがあります 24 時 間 以 内 12 meq/lを 超 え 上 昇 が 見 られた 場 合 は 投 与 を 中 止 して 下 さい 慎 重 投 与 Ⅰ-(1) 及 び 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(7) 参 照 高 カリウム 血 症 ついて 本 剤 の 水 利 尿 作 用 より 循 環 血 漿 量 の 減 少 をきたし 血 清 カリウム 濃 度 を 上 昇 させ 室 細 動 室 頻 拍 を 誘 発 すそれがあので 本 剤 投 与 中 は 血 清 カリウム 濃 度 を 測 定 してください 慎 重 投 与 Ⅰ-(3) 及 び 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(8) 参 照 急 激 な 利 尿 よ 脱 水 症 状 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(4) 及 びⅡ-(5) 参 照 26
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 脱 水 ついて 9 頁 脱 水 ついて 参 照 < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 本 剤 投 与 中 口 渇 脱 水 等 が 認 められた 場 合 は 適 切 水 分 補 給 すよう 患 者 さんを 指 導 してください 脱 水 症 状 ( 口 渇 感 の 持 続 皮 膚 乾 燥 急 激 な 重 減 少 )がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 ( 手 足 のまひ 発 声 が 明 瞭 な 等 )の 症 状 がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 27
血 清 ナトリウムのモニタリング 関 す 考 え 方 高 ナトリウム 血 症 が 発 現 す 場 合 があります 正 常 域 を 超 え 血 清 ナトリウム 濃 度 上 昇 がみられた 場 合 は 直 ち 本 剤 の 投 与 を 中 止 し 症 状 応 じて 輸 を 含 めた 水 分 補 給 等 の 適 切 な 処 置 を 行 ってください 本 剤 は 入 院 下 で 投 与 を 開 始 し 少 なくとも 血 行 動 態 臨 床 症 状 等 の 安 定 過 度 の 水 利 尿 や 高 ナトリウム 血 症 高 カリウム 血 症 機 能 障 害 等 の 有 害 事 象 が 生 じ 危 険 性 が 高 くないことが 確 認 されまでの 期 間 は 入 院 を 継 続 して 適 切 なモニタリングを 実 施 す 必 要 があります 適 切 な 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 注 意 ) 血 清 ナトリウム 濃 度 の 上 昇 が1 日 (24 時 間 ) 当 たり12 meq/l を 超 えないよう 注 意 してください 必 要 応 じ 飲 水 量 を 増 量 させたり 輸 (5%ブドウ 糖 )の 投 与 をご 検 討 ください また 血 清 ナトリウム 濃 度 が24 時 間 以 内 12 meq/lを 超 え 上 昇 がみられた 場 合 は 投 与 を 中 止 してください な 可 能 な 限 り 投 与 前 24 時 間 後 の 血 清 ナトリウム 濃 度 の 測 定 を 願 いします 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあこと 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 は ないことから 重 腹 囲 下 肢 浮 腫 などの 患 者 の 状 態 を 観 察 し 状 態 が 改 善 した 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 せず 必 要 最 小 限 の 期 間 の 使 用 とどめよう 意 してください 本 剤 投 与 中 の 標 準 的 なモニタリングの 内 容 ( 例 ) 28
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 重 篤 な 機 能 障 害 ついて 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあります 患 者 では 機 能 をより 悪 化 させそれがあこと 及 び 原 疾 患 の 悪 化 と 本 剤 よ 機 能 障 害 の 発 現 との 区 別 が 困 難 であこと 意 して 本 剤 の 投 与 あたっ ては リスクとベネフィットを 考 慮 し 本 剤 投 与 の 適 否 ついて 慎 重 判 断 して ください 本 剤 投 与 中 機 能 障 害 が 認 められた 場 合 の 本 剤 との 関 連 性 を 判 断 す 情 報 とすた め 本 剤 投 与 開 始 前 も 必 ず 機 能 検 査 を 実 施 してください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 障 害 を 示 す 可 能 性 のあ 症 状 ( 疲 労 食 欲 振 右 上 腹 部 快 感 褐 色 尿 黄 疸 な ど)がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(1) 及 びⅡ-(2) 参 照 29
機 能 検 査 関 す 考 え 方 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあります 機 能 障 害 対 し 観 察 を 十 分 行 い 異 常 が 認 められた 場 合 は 直 ち 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 ってください 本 剤 よ 機 能 障 害 は 国 内 市 販 後 患 者 で 投 与 初 期 からの 発 現 が 認 められています また 常 染 色 優 性 多 発 性 のう 胞 腎 (ADPKD) 患 者 を 対 象 とした 臨 床 試 験 では 基 準 値 の2 倍 を 超 え ビリルビンの 上 昇 かつ 基 準 値 の3 倍 を 超 えALT 又 はASTの 上 昇 という 重 篤 な 機 能 障 害 が 本 剤 投 与 群 の2 例 認 められ 基 準 値 の3 倍 を 超 えALTの 上 昇 の 多 くは 投 与 開 始 3 14カ 月 の 間 認 められています 国 内 市 販 後 ( ) 重 篤 な 機 能 障 害 の 発 現 時 期 国 内 市 販 後 いて 患 者 を 対 象 重 篤 な 機 能 障 害 が26 例 (2013 年 4 月 24 日 現 在 ) 発 現 してります その 多 くは 2 週 間 以 内 発 現 しています 30
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 常 染 色 優 性 多 発 性 のう 胞 腎 (ADPKD) 患 者 を 対 象 とした 試 験 ADPKD 患 者 を 対 象 とした 臨 床 試 験 では 基 準 値 の3 倍 を 超 えALTの 上 昇 ついて3 14カ 月 の 間 本 剤 群 とプラセボ 群 で 差 が 認 められています 本 剤 を 投 与 す 際 は 機 能 検 査 の 適 切 なモニタリングが 可 欠 です 次 頁 をご 参 照 ください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 障 害 を 示 す 可 能 性 のあ 症 状 ( 疲 労 食 欲 振 右 上 腹 部 快 感 褐 色 尿 黄 疸 な ど)がみられた 場 合 は 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅱ-(1) 及 びⅡ-(2) 参 照 4)Torres, V.E. et al.:n. Engl. J. Med., 367(25), 2407-2418, 2012 31
機 能 のモニタリング 関 す 考 え 方 本 剤 は 入 院 下 で 投 与 を 開 始 し 少 なくとも 血 行 動 態 臨 床 症 状 等 の 安 定 過 度 の 水 利 尿 や 高 ナトリウム 血 症 高 カリウム 血 症 機 能 障 害 等 の 有 害 事 象 が 生 じ 危 険 性 が 高 くないことが 確 認 されまでの 期 間 は 入 院 を 継 続 して 適 切 なモニタリングを 実 施 す 必 要 があります 重 大 な 機 能 障 害 の 回 避 のためのモニタリングと 対 処 注 意 ) 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあこと 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はないことから 重 腹 囲 下 肢 浮 腫 などの 患 者 の 状 態 を 観 察 し 状 態 が 改 善 した 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 せず 必 要 最 小 限 の 期 間 の 使 用 とどめよう 意 してください 本 剤 投 与 中 の 標 準 的 なモニタリングの 内 容 ( 例 ) 32
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 重 管 理 ついて の 患 者 さんの 状 態 を 把 握 すためは 日 々の 重 腹 囲 下 肢 浮 腫 の 状 態 を 観 察 すことが 最 も 重 要 です 特 重 は 状 態 を 総 合 的 把 握 す うえで 重 要 な 指 標 です 本 剤 投 与 時 は 日 々の 重 を 測 定 し 状 態 の 悪 化 / 改 善 脱 水 等 の 目 安 としてください 本 剤 の 投 与 より 重 篤 な 機 能 障 害 があらわれことがあこと 国 内 臨 床 試 験 いて2 週 間 を 超 え 使 用 経 験 はないことから 重 腹 囲 下 肢 浮 腫 などの 患 者 の 状 態 を 観 察 し 状 態 が 改 善 した 場 合 は 漫 然 と 投 与 を 継 続 せず 必 要 最 小 限 の 期 間 の 使 用 とどめよう 意 してください 本 剤 の 効 果 は 投 与 1 日 目 より 発 現 します( 次 頁 参 照 ) 本 剤 を1 週 間 投 与 しても 重 の 減 少 が 認 められない 又 は 所 見 が 改 善 しないときは 本 剤 の 投 与 を 中 止 し てください 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 Ⅱ-(1) Ⅱ-(2) 及 びⅡ-(3) 参 照 < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 重 の 増 減 は の 悪 化 / 改 善 の 指 標 となことや 過 度 の 重 減 少 は 脱 水 を 示 唆 すことから 重 測 定 の 重 要 性 を 説 明 してください 特 医 師 からの 指 示 がなれば 毎 日 同 じ 時 刻 重 を 測 定 すよう 指 導 してくだ さい 重 が 短 期 間 で 急 激 増 加 した 場 合 や 浮 腫 腹 部 膨 満 感 の 増 悪 があれば 医 師 連 絡 すよう 指 導 してください 33
注 意 1) 本 剤 の 投 与 初 期 は 過 剰 な 利 尿 伴 う 脱 水 高 ナトリウム 血 症 などの 副 作 用 があらわれそれ があので 口 渇 感 等 の 患 者 の 状 態 を 観 察 し 適 切 な 水 分 補 給 を 行 い 重 血 圧 脈 拍 数 尿 量 等 を 頻 回 測 定 してください 2) 本 剤 の 利 尿 作 用 伴 い 口 渇 脱 水 などの 症 状 があらわれことがあので このような 症 状 が あらわれた 場 合 は 水 分 補 給 を 行 うよう 指 導 してください 3) 抗 アルドステロン 薬 と 本 剤 との 併 用 より 血 清 カリウム 濃 度 が 上 昇 すそれがありますので ご 注 意 ください 34
へサムスカ 錠 を 処 方 いただく 前 外 来 移 行 時 の 注 意 点 外 来 移 行 を 考 慮 され 場 合 少 なくとも 血 行 動 態 の 安 定 臨 床 症 状 の 安 定 過 度 の 水 利 尿 や 高 ナトリウム 血 症 高 カリウム 血 症 機 能 障 害 等 の 有 害 事 象 が 生 じ 危 険 性 が 高 くない 状 態 であことを 確 認 してください 外 来 移 行 す 際 は 本 剤 投 与 中 の 注 意 点 と 同 様 適 切 な 水 分 補 給 及 び 日 々の 重 測 定 て 脱 水 を 予 防 し 状 態 を 把 握 すことが 重 要 となります 外 来 移 行 時 は 念 のため 患 者 さんが 口 渇 を 感 じ 飲 水 が 可 能 な 状 態 であことを 今 一 度 ご 確 認 ください < 患 者 さん 説 明 指 導 していただきたいこと> 医 師 の 指 示 通 り 服 薬 し 患 者 自 身 の 判 断 で 服 薬 量 を 更 したり 中 止 したりしないよ う 指 導 してください 本 剤 投 与 中 口 渇 等 が 認 められた 場 合 は 適 切 水 分 補 給 すよう 患 者 さんを 指 導 してください 重 測 定 ついて 重 の 増 減 は の 悪 化 / 改 善 の 指 標 となことや 過 度 の 重 減 少 は 脱 水 を 示 唆 すこと から 重 測 定 の 重 要 性 を 説 明 してください 特 医 師 からの 指 示 がなれば 毎 日 同 じ 時 刻 重 を 測 定 すよう 指 導 してください 次 頁 のような 場 合 など 異 常 を 感 じたら 速 やか 医 師 の 診 断 を 受 よう 指 導 してください 35
脱 水 の 可 能 性 症 状 悪 化 の 可 能 性 口 渇 があり 飲 水 しても 改 善 しない 重 の 急 激 な 増 加 皮 膚 の 乾 燥 腹 水 の 増 悪 急 激 な 重 減 少 腹 部 膨 満 感 など 腹 水 伴 う 主 訴 の 増 悪 浮 腫 の 増 悪 機 能 障 害 の 可 能 性 性 脳 症 の 可 能 性 皮 膚 や 白 目 が 黄 色 くなった 性 脳 症 の 症 状 強 い 疲 労 感 を 感 じた ( 集 中 力 がなくなった 計 算 弱 くなった 食 欲 が 低 下 した イライラす 気 分 が 安 定 夜 眠 れず 以 上 の 症 状 がもともとあ 場 合 で 昼 間 眠 い 足 がつ 疲 れやすい) これらが 急 強 くなった 消 化 管 出 血 の 可 能 性 橋 中 髄 鞘 崩 壊 症 の 可 能 性 吐 血 手 足 のまひ 下 血 発 声 が 明 瞭 な 急 激 な 血 圧 低 下 など 出 血 を 疑 う 所 見 飲 み 込 みくい いれん 意 識 がなくな 意 識 が 乱 れなど 高 カリウム 血 症 の 可 能 性 口 のまわりがしびれ 胸 が 苦 しい がだい < 外 来 時 確 認 検 査 いただきたい 項 目 > 尿 量 他 覚 所 見 ( 診 察 ; 皮 膚 乾 燥 粘 膜 乾 燥 等 ) 飲 水 量 腹 部 膨 満 感 など 腹 水 伴 う 主 訴 重 バイタルサイン( 血 圧 脈 拍 数 等 ) 自 覚 症 状 ( 口 渇 倦 怠 感 等 ) 臨 床 検 査 値 (Na K Cr BUN Hb Hct AST ALT T-Bil 等 ) 36
サムスカ 錠 の 概 要 CYP3A4 阻 害 剤 との 相 互 作 用 ついて 使 用 上 の 注 意 相 互 作 用 ( 一 部 抜 粋 ) 本 剤 は 主 として 代 謝 酵 素 CYP3A4よって 代 謝 され また P 糖 蛋 白 の 基 質 で あととも P 糖 蛋 白 への 阻 害 作 用 を 有 す ( 薬 物 動 態 の 項 参 照 ) 併 用 注 意 ( 併 用 注 意 すこと) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 CYP3A4 阻 害 作 用 を 有 す 薬 剤 ケトコナゾール( 経 口 剤 : 国 内 未 発 売 ) イト ラコナゾー ル クラリ スロマイシン 等 グレープフルーツ ジュース 代 謝 酵 素 の 阻 害 より 本 剤 の 作 用 が 増 強 すそれがあ ので これらの 薬 剤 との 併 用 は 避 ことが 望 ましい やむを 得 ず 併 用 す 場 合 は 本 剤 の 減 量 あいは 低 用 量 か ら 開 始 す こ と ( 用 法 用 量 関 連 す 使 用 上 の 注 意 の 項 参 照 ) 本 剤 の 代 謝 酵 素 であ CYP3A4を 阻 害 し 本 剤 の 血 漿 中 濃 度 を 上 昇 さ せ ( 薬 物 動 態 の 項 参 照 ) 37
薬 物 動 態 5. 相 互 作 用 ( 外 国 人 よ 成 績 )( 一 部 抜 粋 ) 健 康 成 人 いて 強 力 なCYP3A4の 阻 害 作 用 を 有 すケトコナゾール200 mg と 本 剤 30 mgの 併 用 より 本 剤 のCmax 及 びAUCはそれぞれ3.5 倍 及 び5.4 倍 なった 5) 健 康 成 人 いて 本 剤 60 mgをcyp3a4の 阻 害 作 用 を 有 すグレープフルーツ ジュースより 服 用 した 時 本 剤 のCmax 及 びAUCはそれぞれ1.9 倍 及 び1.6 倍 なった 6) 5)Shoaf, S. E. et al.:br. J. Clin. Pharmacol., 73(4), 579-587, 2011 6)Shoaf, S. E. et al.:eur. J. Clin. Pharmacol., 68(2), 207-211, 2012 38
サムスカ 錠 の 概 要 めまいの 発 現 ついて 使 用 上 の 注 意 重 要 な 基 本 的 注 意 Ⅰ-(8) Ⅱ-(10) めまい 等 があらわれことがあので 転 倒 注 意 すよう 指 導 してください また 高 所 作 業 自 動 車 の 運 転 等 危 険 を 伴 う 機 械 を 操 作 す 際 は 注 意 すよう 指 導 してくだ さい 39
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最 新 の 安 性 情 報 ついては 下 記 URL よりホームページをご 参 照 ください http://www.otsuka.co.jp/medical/
2014 年 4 月 作 成 SS1403076 (7889)IN