鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 のための 施 策 を 実 施 するための 基 本 的 な 指 針 最 終 改 正 平 成 20 年 2 月 21 日 付 け 農 林 水 産 省 告 示 第 254 号 平 成 27 年 5 月 29 日 付 け 農 林 水 産 省 告 示 第 1396 号 ( 平 成 27 年 5 月 29 日 施 行 ) 一 被 害 防 止 施 策 の 実 施 に 関 する 基 本 的 な 事 項 1 基 本 的 な 考 え 方 鳥 獣 は 自 然 環 境 を 構 成 する 重 要 な 要 素 の 一 つであり それを 豊 かにするもの であると 同 時 に 国 民 の 生 活 環 境 を 保 持 改 善 する 上 で 欠 くことのできない 役 割 を 果 たしている しかしながら 近 年 イノシシ ニホンジカ ニホンザル ト ド カワウ 等 の 生 息 分 布 域 の 拡 大 農 山 漁 村 における 過 疎 化 や 高 齢 化 の 進 展 によ る 耕 作 放 棄 地 の 増 加 等 に 伴 い 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 に 係 る 被 害 は 中 山 間 地 域 等 を 中 心 に 全 国 的 に 深 刻 化 している 状 況 にある また 農 山 漁 村 地 域 における 一 部 の 鳥 獣 による 人 身 への 被 害 も 増 加 傾 向 にある 加 えて 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 は 農 林 漁 業 者 の 営 農 意 欲 低 下 等 を 通 じて 耕 作 放 棄 地 の 増 加 等 をもたらし これが 更 なる 被 害 を 招 く 悪 循 環 を 生 じさせており これらは 集 落 の 崩 壊 にもつながり 得 ることから 直 接 的 に 被 害 額 として 数 字 に 現 れる 以 上 の 影 響 を 及 ぼしているものと 考 えられる このため 平 成 19 年 12 月 に 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 防 止 のための 施 策 を 総 合 的 かつ 効 果 的 に 推 進 し 農 林 水 産 業 の 発 展 及 び 農 山 漁 村 地 域 の 振 興 に 寄 与 することを 目 的 として 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 のための 特 別 措 置 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 134 号 以 下 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 とい う )が 制 定 された 一 方 狩 猟 者 を 始 めとする 鳥 獣 の 捕 獲 等 ( 捕 獲 又 は 殺 傷 をいう 以 下 同 じ ) の 担 い 手 の 減 少 高 齢 化 の 進 展 等 の 現 状 に 鑑 み 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 関 する 施 策 の 効 果 的 な 推 進 に 資 することを 目 的 として 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 のための 特 別 措 置 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 24 年 法 律 第 10 号 )により 平 成 24 年 3 月 に 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 の 一 部 が 改 正 された さらに 平 成 26 年 11 月 には 特 定 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 ( 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 附 則 第 3 条 第 1 項 に 規 定 する 特 定 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 をいう ) 以 外 の 被 害 防 止 計 画 ( 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 1 項 に 規 定 する 被 害 防 止 計 画 をいう 以 下 同 じ )に 基 づく 対 象 鳥 獣 ( 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 2 項 第 2 号 に 規 定 する 対 象 鳥 獣 をいう 以 下 同 じ )の 捕 獲 等 に 従 事 している 者 に 係 る 猟 銃 の 操 作 及 び 射 撃 の 技 能 に 関 する 講 習 に 係 る 特 例 の 期 限 を 延 長 することを 目 的 と して 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 の 一 部 が 改 正 されたところである また 環 境 省 及 び 農 林 水 産 省 は 平 成 25 年 12 月 に 策 定 した 抜 本 的 な 鳥 獣 捕 獲 強 化 対 策 において ニホンジカ 及 びイノシシの 当 面 の 捕 獲 目 標 として 生 息 数 を 平 成 35 年 度 までに 半 減 することとした また 同 じく 両 者 は 平 成 26 年 4 月 に 策 定 した 被 害 対 策 強 化 の 考 え 方 において 平 成 35 年 度 までに ニホンザルにつ - 1 -
いては 加 害 群 の 数 の 半 減 カワウについては 被 害 を 与 えるカワウの 生 息 数 の 半 減 を 目 指 すこととした(いずれも 侵 入 防 止 柵 の 設 置 や 追 払 い 等 により 群 れやね ぐら コロニーの 加 害 度 を 低 減 させることを 含 む ) これらを 踏 まえ 鳥 獣 被 害 対 策 を 強 化 することが 必 要 である 加 えて 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 ( 平 成 14 年 法 律 第 88 号 )が 改 正 され 平 成 27 年 5 月 に 施 行 された 改 正 に 伴 い 法 律 の 題 名 が 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 並 びに 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 ( 以 下 鳥 獣 保 護 管 理 法 とい う )に 改 められ 目 的 規 定 に 鳥 獣 の 管 理 の 適 正 化 を 図 ることが 加 えられたほか 都 道 府 県 及 び 国 が 実 施 する 鳥 獣 の 管 理 のための 計 画 を 位 置 付 けるなど 施 策 体 系 が 整 理 されており 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 に 基 づく 被 害 防 止 施 策 との 一 層 の 連 携 が 求 められている ⑴ 被 害 の 状 況 1 農 作 物 被 害 農 林 水 産 業 に 多 くの 被 害 を 及 ぼしている 鳥 獣 の 捕 獲 数 は 15 年 前 と 比 較 し てイノシシは 約 12 倍 ニホンジカは 約 6 倍 ニホンザルは 約 4 倍 に 増 加 して いる( 平 成 24 年 度 )にもかかわらず 各 都 道 府 県 からの 被 害 報 告 によると 近 年 鳥 獣 による 農 作 物 の 被 害 金 額 は200 億 円 前 後 で 推 移 し 平 成 25 年 度 の 被 害 総 額 は 約 199 億 円 となっている これを 種 類 別 にみると 特 に イノシシ ニホンジカ ニホンザルによる 被 害 金 額 が 獣 類 被 害 の 約 9 割 を 占 めている 2 森 林 被 害 各 都 道 府 県 からの 被 害 報 告 によると 鳥 獣 による 森 林 被 害 面 積 は 約 8,895h a( 平 成 25 年 度 )で 被 害 形 態 としては ニホンジカ カモシカ 等 による 植 栽 木 の 食 害 ノネズミによる 植 栽 木 の 樹 皮 及 び 根 の 食 害 ニホンジカ ツキノ ワグマ 及 びヒグマ( 以 下 クマ と 総 称 する ) 等 による 樹 皮 剥 ぎ 被 害 など が 多 くなっている 近 年 の 被 害 面 積 は5,000~9,000ha 程 度 で 推 移 しており 種 類 別 にみると ニホンジカ ノネズミ クマ カモシカの 順 番 で 被 害 が 大 きく 特 にニホンジカによる 被 害 が 全 体 の 約 8 割 を 占 めている 3 水 産 被 害 北 海 道 等 では トドによる 漁 具 の 破 損 漁 獲 物 の 食 害 等 の 被 害 が 発 生 して おり 北 海 道 の 調 査 によると 北 海 道 における 平 成 25 年 度 の 被 害 金 額 は 約 20 億 円 となっている また 近 年 全 国 的 にカワウの 生 息 域 が 拡 大 するととも に その 生 息 数 も 増 加 しており アユを 始 めとした 有 用 魚 種 等 の 食 害 これ に 伴 う 遊 業 者 の 減 少 による 地 域 経 済 への 悪 影 響 といった 被 害 の 拡 大 が 見 られ る 4 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 係 る 被 害 等 鳥 獣 による 被 害 は 農 林 水 産 業 への 被 害 のみならず 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 係 る 被 害 についても 近 年 深 刻 化 している 各 都 道 府 県 からの 環 境 省 への 被 害 報 告 によると クマによる 被 害 者 数 は 平 成 22 年 度 に 年 間 約 150 人 となっており 平 成 18 年 度 と 並 び 過 去 30 年 間 で 最 多 となったほか 平 成 23 年 度 以 降 も 年 間 50~70 人 程 度 の 被 害 が 発 生 し 平 成 26 年 度 は 11 月 現 在 で120 人 となっている また 鳥 獣 の 道 路 への 出 没 等 に 起 因 する 交 通 事 故 も 発 生 し ている - 2 -
⑵ 被 害 防 止 対 策 の 基 本 的 な 考 え 方 1 基 本 的 な 考 え 方 都 道 府 県 の 区 域 内 においてその 生 息 数 が 著 しく 増 加 し 又 はその 生 息 地 の 範 囲 が 拡 大 し 農 林 水 産 業 等 に 深 刻 な 被 害 を 与 えている 鳥 獣 ( 鳥 獣 保 護 管 理 法 第 2 条 第 4 項 に 定 める 希 少 鳥 獣 を 除 く )がある 場 合 において その 生 息 状 況 や 被 害 状 況 等 を 勘 案 して 鳥 獣 の 管 理 を 図 るため 特 に 必 要 と 認 めるとき は 鳥 獣 保 護 管 理 法 に 基 づき 都 道 府 県 知 事 が 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 ( 鳥 獣 保 護 管 理 法 第 7 条 の2 第 1 項 に 規 定 する 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 をいう あつれき 以 下 同 じ )を 作 成 し 人 と 鳥 獣 の 軋 轢 の 回 避 に 向 けて 個 体 群 管 理 生 息 環 境 管 理 や 被 害 防 除 対 策 等 の 総 合 的 な 対 策 を 行 うこととされている 加 えて 特 定 の 地 域 において その 生 息 数 が 著 しく 増 加 し 又 はその 生 息 地 の 範 囲 が 拡 大 し 農 林 水 産 業 等 に 深 刻 な 被 害 を 与 えている 希 少 鳥 獣 がある 場 合 におい て その 生 息 状 況 や 被 害 状 況 等 を 勘 案 して 安 定 的 な 維 持 を 図 りつつ 計 画 的 な 管 理 を 図 る 必 要 があると 認 めるときは 環 境 大 臣 が 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 ( 鳥 獣 保 護 管 理 法 第 7 条 の4 第 1 項 に 定 める 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 をいう 以 下 同 じ )を 作 成 し 管 理 対 策 を 行 うこととなっている また トドにつ いては 漁 業 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 267 号 )に 基 づく 管 理 対 策 が 行 われてきてい る 平 成 26 年 8 月 には トド 管 理 基 本 方 針 を 策 定 し トドの 絶 滅 の 危 険 性 がない 範 囲 内 でトドによる 漁 業 被 害 を 最 小 化 するとの 考 え 方 に 基 づき 平 成 36 年 度 に 日 本 海 における 来 遊 群 の 個 体 数 が 平 成 22 年 の 水 準 の60%となるま で 減 少 させることを 管 理 の 目 標 として 採 捕 数 の 上 限 を 約 200 頭 から 約 500 頭 に 見 直 している さらに 森 林 におけるノネズミについては 森 林 病 害 虫 等 防 除 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 53 号 )に 基 づく 駆 除 等 が 行 われている 一 方 近 年 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 が 全 国 的 に 深 刻 化 してい ることに 加 え 被 害 の 態 様 が 各 地 域 において 異 なり 効 果 的 な 被 害 防 止 対 策 を 実 施 するためには 地 域 主 体 の 取 組 を 推 進 することが 効 果 的 であることから 被 害 の 状 況 を 適 確 に 把 握 し 得 る 市 町 村 及 び 地 域 の 農 林 漁 業 者 が 中 心 となって 関 係 機 関 等 と 連 携 し 被 害 対 策 に 取 り 組 む 体 制 を 早 急 に 構 築 することが 必 要 となっている このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 鳥 獣 の 生 態 や 生 息 状 況 等 の 科 学 的 知 見 を 踏 まえ 被 害 防 止 計 画 の 作 成 を 推 進 するとともに 協 議 会 ( 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 の2 第 1 項 に 規 定 する 協 議 会 をいう 以 下 同 じ )の 組 織 化 及 び 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 ( 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 9 条 第 1 項 の 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 をいう 以 下 同 じ )の 設 置 を 推 進 し 各 地 域 において 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 のための 捕 獲 等 侵 入 防 止 柵 の 設 置 その 他 鳥 獣 被 害 防 止 の ための 取 組 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 する また 地 域 の 特 性 に 応 じ 生 息 環 境 の 整 備 及 び 保 全 に 資 するための 取 組 を 推 進 するとともに 被 害 防 止 対 策 を 講 ずるに 当 たっては 生 物 の 多 様 性 の 確 保 に 留 意 する また 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 被 害 防 止 計 画 に 基 づく 被 害 防 止 対 策 が 円 滑 に 実 施 されるよう 侵 入 防 止 柵 や 捕 獲 機 材 の 導 入 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 被 害 防 止 技 術 の 開 発 及 び 普 及 被 害 現 場 における 技 術 指 導 者 育 成 等 について 必 要 な 支 援 措 置 を 講 ずる なお 都 道 府 県 は 被 害 防 止 対 策 を 講 ずるために 必 要 な 予 算 を 確 保 するに 当 たっては 狩 猟 税 の 収 入 につき その 課 税 の 目 的 を 踏 まえた 適 切 かつ 効 果 - 3 -
的 な 活 用 に 配 意 する 2 市 町 村 の 役 割 市 町 村 は その 区 域 内 における 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 状 況 を 適 確 に 把 握 することができることから 地 域 の 農 林 漁 業 者 関 係 機 関 等 と 連 携 を 図 りつつ 被 害 防 止 計 画 の 作 成 協 議 会 の 組 織 化 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 設 置 その 他 の 必 要 な 措 置 を 適 切 に 講 ずるよう 努 めるものとする 3 都 道 府 県 の 役 割 都 道 府 県 は 鳥 獣 保 護 管 理 事 業 計 画 ( 鳥 獣 保 護 管 理 法 第 4 条 第 1 項 に 規 定 する 鳥 獣 保 護 管 理 事 業 計 画 をいう 以 下 同 じ )の 作 成 その 他 の 鳥 獣 保 護 管 理 法 に 基 づく 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 の 施 策 を 実 施 するとともに その 区 域 内 に おける 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 状 況 市 町 村 の 被 害 防 止 対 策 の 実 施 の 状 況 等 を 把 握 することができることから 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 の 作 成 変 更 及 び 実 施 被 害 防 止 技 術 の 開 発 実 証 及 び 普 及 市 町 村 への 助 言 及 び 指 導 被 害 防 止 に 取 り 組 む 人 材 の 育 成 広 域 での 被 害 防 止 対 策 の 実 施 に 向 けた 関 係 機 関 等 との 調 整 及 び 協 力 体 制 の 構 築 その 他 の 当 該 都 道 府 県 におけ る 被 害 防 止 対 策 の 推 進 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする 4 国 都 道 府 県 及 び 市 町 村 の 関 係 市 町 村 における 被 害 防 止 計 画 の 作 成 及 び 実 施 に 当 たっては 市 町 村 は 都 道 府 県 知 事 に 対 し 鳥 獣 の 生 息 状 況 及 び 生 息 環 境 等 に 関 する 情 報 の 提 供 被 害 防 止 対 策 に 関 する 技 術 的 助 言 等 を 求 めることができ 都 道 府 県 は 当 該 情 報 の 提 供 当 該 技 術 的 助 言 等 必 要 な 援 助 を 行 うよう 努 める また 農 林 水 産 大 臣 又 は 都 道 府 県 知 事 は 被 害 防 止 対 策 が 適 切 に 行 われて いないと 認 められる 等 の 場 合 は 市 町 村 長 に 対 して 報 告 を 求 め 又 は 必 要 な 勧 告 助 言 若 しくは 援 助 を 行 うものとする 一 方 市 町 村 において 被 害 防 止 計 画 に 基 づく 被 害 防 止 対 策 が 適 切 に 実 施 されているにもかかわらず 当 該 市 町 村 の 存 する 都 道 府 県 において 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 が 作 成 されておらず 又 は 当 該 市 町 村 の 存 する 特 定 の 地 域 に おいて 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 が 作 成 されておらず 対 象 鳥 獣 の 生 息 状 況 等 の 科 学 的 な 知 見 が 十 分 でない 又 は 周 辺 市 町 村 における 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 その 他 被 害 防 止 対 策 が 不 十 分 であること 等 により 当 該 市 町 村 における 被 害 の 減 少 が 十 分 に 図 られないことも 想 定 される こうした 場 合 市 町 村 長 は 都 道 府 県 知 事 又 は 環 境 大 臣 に 対 し 被 害 防 止 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 要 請 することができるものとする 要 請 を 受 けた 都 道 府 県 知 事 又 は 環 境 大 臣 は 必 要 な 調 査 を 実 施 した 上 で 必 要 に 応 じて 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 又 は 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 の 作 成 変 更 又 はその 実 施 複 数 市 町 村 による 広 域 的 な 被 害 防 止 対 策 の 実 施 に 向 けた 連 絡 調 整 その 他 の 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 める ものとする また 都 道 府 県 において 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 に 基 づき 指 定 管 理 鳥 獣 捕 獲 等 事 業 ( 鳥 獣 保 護 管 理 法 第 14 条 の2 第 1 項 に 規 定 する 指 定 管 理 鳥 獣 捕 獲 等 事 業 をいう 以 下 同 じ )を 実 施 する 場 合 においては 市 町 村 が 定 める 被 害 防 止 計 画 に 基 づく 取 組 と 連 携 して 管 理 を 進 めることができるよう 捕 獲 等 の 場 所 時 期 手 法 等 について 関 係 者 間 で 調 整 を 行 うとともに 適 切 な 役 割 分 担 がなされるよう 考 慮 し 実 効 性 を 高 めるものとする - 4 -
2 被 害 の 状 況 鳥 獣 の 生 息 状 況 等 の 調 査 及 び 被 害 原 因 の 究 明 ⑴ 鳥 獣 の 生 息 状 況 及 び 生 息 環 境 の 適 確 な 把 握 鳥 獣 は 自 然 界 で 自 由 に 行 動 することに 加 え 主 な 生 息 場 所 が 急 峻 で 複 雑 な 地 形 であったり 植 生 により 見 通 しが 悪 い 場 合 も 多 く 生 息 数 についてはある 程 度 の 幅 を 持 った 推 定 値 となることはやむを 得 ないものの 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 かつ 効 率 的 に 実 施 するためには 鳥 獣 の 生 息 数 を 適 確 に 把 握 することが 重 要 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 生 息 環 境 生 息 密 度 捕 獲 数 繁 殖 率 等 のデータを 種 別 地 域 別 に 把 握 する 等 鳥 獣 の 生 息 数 を 適 確 に 把 握 す る 取 組 を 推 進 する また 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 かつ 効 率 的 に 実 施 するためには 鳥 獣 の 生 息 状 況 の 適 確 な 把 握 に 加 え 科 学 的 な 知 見 や 取 組 事 例 に 基 づき 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 を 防 止 する 上 で 適 正 と 認 められる 個 体 数 や 生 息 密 度 等 の 目 標 水 準 を 設 定 することが 重 要 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 原 因 となっている 鳥 獣 に 関 し その 生 息 環 境 等 を 考 慮 しつ つ 適 正 な 個 体 数 についての 調 査 研 究 を 推 進 する ⑵ 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 状 況 の 適 確 な 把 握 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 かつ 効 率 的 に 実 施 するためには 鳥 獣 の 生 息 数 と 同 様 に 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 を 適 確 に 把 握 することが 重 要 である このため 国 及 び 都 道 府 県 は 市 町 村 における 鳥 獣 による 被 害 状 況 の 把 握 に 際 して 従 来 から 行 われている 農 林 漁 業 者 からの 報 告 に 基 づく 被 害 把 握 に 加 え 農 林 漁 業 団 体 や 猟 友 会 等 の 関 係 団 体 からの 聞 き 取 りや 現 場 確 認 を 推 進 すること 等 により 被 害 状 況 を 適 確 に 把 握 する 取 組 を 推 進 する なお 被 害 の 程 度 や 場 所 被 害 傾 向 の 季 節 的 変 動 等 の 把 握 が 被 害 防 止 の 観 点 から 有 効 であることに 鑑 み 市 町 村 は 可 能 な 限 りこれらについて 把 握 するよ う 努 めるものとする ⑶ 調 査 結 果 の 活 用 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 被 害 の 状 況 や 鳥 獣 の 生 息 状 況 等 の 調 査 結 果 を 公 表 し 被 害 防 止 計 画 の 作 成 等 にこれらの 調 査 結 果 が 活 用 されるように 努 めるものとす る ⑷ 被 害 原 因 の 究 明 被 害 防 止 対 策 の 実 施 に 当 たっては 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 原 因 を 分 析 し 取 り 組 むべき 課 題 を 明 らかにすることが 重 要 である このため 国 及 び 都 道 府 県 は 鳥 獣 の 生 息 状 況 及 び 生 息 環 境 に 関 する 調 査 や 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 に 関 する 調 査 の 結 果 等 を 踏 まえつつ 被 害 の 原 因 を 究 明 するための 取 組 を 推 進 する 3 実 施 体 制 の 整 備 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 が 依 然 として 深 刻 な 状 況 にあり また 狩 猟 者 を 始 めとする 鳥 獣 の 捕 獲 等 の 担 い 手 の 減 少 や 高 齢 化 が 進 んでいる 中 において 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 かつ 効 率 的 に 実 施 するためには 地 域 全 体 で 持 続 的 に 被 害 防 止 対 策 に 取 り 組 むための 体 制 を 早 急 に 整 備 することが 重 要 である - 5 -
このため 市 町 村 において 協 議 会 の 組 織 化 を 推 進 するとともに 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 設 置 を 推 進 する ⑴ 協 議 会 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 の2において 協 議 会 は 地 域 の 関 係 機 関 等 が 連 携 して 被 害 防 止 対 策 に 取 り 組 むために 必 要 な 協 議 や 連 絡 調 整 を 行 うため 市 町 村 が 単 独 で 又 は 共 同 して 組 織 することができるものとして 規 定 されているとこ ろである 協 議 会 は 市 町 村 に 加 え 農 林 漁 業 団 体 猟 友 会 都 道 府 県 の 普 及 指 導 機 関 その 他 の 市 町 村 が 必 要 と 認 める 者 をもって 構 成 するものとする 協 議 会 においては 市 町 村 による 被 害 防 止 計 画 の 作 成 及 び 変 更 に 関 する 協 議 並 びに 被 害 防 止 対 策 の 実 施 に 係 る 連 絡 調 整 を 行 うものとする ⑵ 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 1 基 本 的 な 考 え 方 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 かつ 効 率 的 に 実 施 するためには 協 議 会 を 組 織 する ことに 加 え 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 により 市 町 村 における 被 害 防 止 対 策 が 持 続 的 に 行 われることが 重 要 である このため 市 町 村 は 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 設 置 を 推 進 し 当 該 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 が 中 心 となって 当 該 市 町 村 における 被 害 防 止 対 策 が 適 切 に 行 われ るよう 必 要 な 体 制 整 備 を 図 るものとする 特 に 一 部 の 地 域 においては 鳥 獣 による 被 害 が 発 生 しているにもかかわらず 設 置 の 進 捗 に 遅 れが 見 られる ことから 被 害 防 止 対 策 を 適 切 に 行 えるよう 設 置 の 促 進 により 一 層 努 める 必 要 がある 2 取 組 内 容 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 は 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 追 払 い 活 動 侵 入 防 止 柵 の 設 置 等 の 被 害 防 止 計 画 に 基 づく 被 害 防 止 対 策 に 従 事 するものとする また 市 町 村 は 市 町 村 ごとの 取 組 内 容 について 当 該 市 町 村 の 被 害 防 止 計 画 を 踏 ま えつつ 地 域 の 実 情 に 応 じ 柔 軟 に 定 めることができるものとする このほか 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 は 鳥 獣 の 捕 獲 等 で 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 係 る 被 害 を 防 止 するために 緊 急 的 に 行 う 必 要 があるものに 従 事 す るものとする 3 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 人 選 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 人 選 に 当 たっては 市 町 村 は 必 要 に 応 じて 猟 友 会 農 林 漁 業 団 体 その 他 の 関 係 機 関 等 と 事 前 の 調 整 を 行 うなど 必 要 な 体 制 整 備 が 円 滑 に 行 われるよう 配 慮 するものとする 特 に 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 による 効 果 的 な 捕 獲 活 動 が 行 われるよう 十 分 な 調 整 を 行 い 必 要 な 人 員 を 確 保 するなど 体 制 の 強 化 に 努 めるものとする また 国 及 び 都 道 府 県 は 市 町 村 による 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 人 選 が 円 滑 に 行 われるよう 市 町 村 猟 友 会 等 関 係 機 関 に 対 する 指 導 助 言 情 報 の 提 供 その 他 の 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする 4 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 身 分 等 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 のうち 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 9 条 第 3 項 第 2 号 に 掲 げる 市 町 村 長 が 任 命 する 者 については 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261-6 -
号 )その 他 の 関 係 法 令 の 規 定 に 基 づき 非 常 勤 の 公 務 員 として 被 害 防 止 対 策 に 係 る 活 動 に 対 する 報 酬 が 支 給 されるとともに 当 該 活 動 において 発 生 し た 災 害 に 対 する 補 償 が 行 われることとなる 非 常 勤 の 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 報 酬 及 び 災 害 補 償 については 地 方 公 共 団 体 の 条 例 で 定 めるものとする 5 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 指 名 及 び 任 命 に 関 する 留 意 事 項 市 町 村 長 は 被 害 防 止 対 策 への 積 極 的 な 参 加 が 見 込 まれる 者 を 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 隊 員 として 指 名 又 は 任 命 することとする このうち 主 として 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 従 事 することが 見 込 まれる 隊 員 ( 以 下 対 象 鳥 獣 捕 獲 員 という )については 特 段 の 事 由 により 参 加 でき ない 場 合 を 除 き 市 町 村 長 が 指 示 した 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 積 極 的 に 取 り 組 むこ とが 見 込 まれる 狩 猟 免 許 所 持 者 であって 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 を 適 正 かつ 効 果 的 に 行 うことができる 技 能 を 有 するものの 中 から 市 町 村 長 が 指 名 又 は 任 命 す ることとし 当 該 市 町 村 長 は 対 象 鳥 獣 捕 獲 員 に 対 し その 旨 を 証 する 書 面 を 交 付 するものとする なお 市 町 村 長 は 対 象 鳥 獣 捕 獲 員 の 狩 猟 免 許 が 取 り 消 された 場 合 正 当 な 理 由 なく 市 町 村 長 が 指 示 した 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 参 加 しないと 認 められる 場 合 等 は 速 やかに 当 該 対 象 鳥 獣 捕 獲 員 を 解 任 するものとする 6 市 町 村 の 区 域 以 外 の 区 域 に 居 住 する 者 の 取 扱 い 市 町 村 長 は 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 組 織 化 を 進 める 上 で 当 該 市 町 村 に 居 住 する 者 のみでは 十 分 な 体 制 が 確 保 されないと 認 められる 場 合 には 猟 友 会 等 関 係 機 関 等 と 連 携 して 当 該 市 町 村 の 区 域 以 外 の 区 域 に 居 住 する 者 につい て 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 として 任 命 することにより 必 要 な 体 制 整 備 に 取 り 組 むものとする また 国 及 び 都 道 府 県 は 市 町 村 猟 友 会 等 関 係 機 関 と 連 携 して 市 町 村 における 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 体 制 整 備 に 必 要 な 人 材 の 融 通 が 図 られるよう 指 導 助 言 情 報 の 提 供 その 他 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする 4 鳥 獣 の 捕 獲 等 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 を 中 心 とした 捕 獲 体 制 の 構 築 捕 獲 等 の 担 い 手 の 育 成 確 保 など 被 害 防 止 計 画 に 即 し 鳥 獣 の 捕 獲 等 を 適 確 に 実 施 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする 特 に 抜 本 的 な 鳥 獣 捕 獲 強 化 対 策 等 を 踏 まえて 捕 獲 対 策 を 強 化 することが 必 要 である ⑴ 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 を 中 心 とした 捕 獲 体 制 の 構 築 農 林 水 産 業 等 に 被 害 を 及 ぼす 鳥 獣 の 捕 獲 等 については 猟 友 会 への 委 託 等 を 中 心 として 実 施 されてきたが 近 年 狩 猟 者 を 始 めとする 鳥 獣 の 捕 獲 等 の 担 い 手 の 減 少 や 高 齢 化 が 進 んでいる 中 において 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 を 中 心 とした 捕 獲 体 制 の 構 築 を 進 めることにより 新 たな 捕 獲 体 制 を 早 急 に 確 立 することが 必 要 となっている このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 育 成 確 保 に 資 するよう 従 来 から 鳥 獣 の 捕 獲 等 において 重 要 な 役 割 を 担 っ てきた 猟 友 会 員 に 加 え 市 町 村 や 農 林 漁 業 団 体 の 職 員 等 を 新 たな 捕 獲 等 の 担 い 手 として 育 成 する 取 組 を 推 進 する なお 捕 獲 等 に 際 しては 鳥 獣 保 護 管 理 法 文 化 財 保 護 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 2 14 号 )その 他 の 関 係 法 令 を 遵 守 すべきことについて 周 知 を 図 る また 鳥 獣 保 - 7 -
護 管 理 法 第 3 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 を 図 るための 事 業 を 実 施 するための 基 本 的 な 指 針 ( 平 成 26 年 環 境 省 告 示 第 133 号 )において 銃 器 の 使 用 以 外 の 方 法 により 捕 獲 等 を 行 う 場 合 捕 獲 従 事 者 の 中 に 猟 法 の 種 類 に 応 じた 狩 猟 免 許 所 持 者 が 含 まれ かつ 講 習 会 を 実 施 することにより 捕 獲 技 術 安 全 性 等 が 確 保 されるときは 狩 猟 免 許 を 受 けていない 者 であっても 当 該 捕 獲 等 の 補 助 を 行 うことが 認 められており また 農 林 業 者 が 自 らの 事 業 地 内 で 囲 いわなにより 鳥 獣 の 捕 獲 等 を 行 う 場 合 においては 当 該 農 林 業 者 が 狩 猟 免 許 を 受 けていない 場 合 であっても 鳥 獣 の 捕 獲 等 をすることができることとされてい るところである これらのことを 踏 まえ 地 域 の 実 情 に 応 じて 銃 器 の 使 用 以 外 の 方 法 を 有 効 に 活 用 するものとする また ICT( 情 報 通 信 技 術 ) 等 を 活 用 したわなの 利 用 や シャープシュー ティング 等 の 大 量 捕 獲 技 術 の 導 入 を 行 うなど 捕 獲 技 術 の 高 度 化 を 図 るものと する ⑵ 各 地 域 の 猟 友 会 の 連 携 強 化 市 町 村 や 農 林 漁 業 団 体 の 職 員 等 を 捕 獲 等 の 担 い 手 として 育 成 確 保 する 一 方 猟 友 会 については 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 の 一 員 として 各 地 域 における 捕 獲 等 を 担 う 役 割 が 期 待 される しかしながら 地 域 によっては 猟 友 会 の 会 員 が 減 少 しているにもかかわらず 他 の 地 域 の 猟 友 会 との 連 携 が 不 十 分 と 認 められ る 場 合 がある このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 各 地 域 の 猟 友 会 の 連 携 を 強 化 し 各 地 域 の 猟 友 会 が 連 携 した 捕 獲 体 制 の 構 築 を 推 進 する ⑶ 住 民 の 生 命 身 体 等 に 被 害 が 生 ずるおそれがある 場 合 等 の 対 処 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 9 条 第 4 項 において 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 は 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 係 る 被 害 を 防 止 するために 緊 急 に 行 う 必 要 のある 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 従 事 するものとされていることを 踏 まえ 市 町 村 は 緊 急 時 の 対 応 に 際 しては 都 道 府 県 警 察 その 他 関 係 機 関 と 密 接 に 連 携 し 事 態 に 適 切 に 対 処 するものとする なお クマ 等 が 住 宅 街 等 に 現 れ 住 民 の 生 命 身 体 等 に 現 実 かつ 具 体 的 に 危 険 が 生 じ 特 に 急 を 要 する 場 合 には 警 察 官 職 務 執 行 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 136 号 ) 第 4 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 警 察 官 が 狩 猟 者 に 対 し 駆 除 を 命 ずることも ある 5 侵 入 防 止 柵 の 設 置 等 による 被 害 防 止 ⑴ 効 果 的 な 侵 入 防 止 柵 の 設 置 各 地 域 においては 侵 入 防 止 柵 の 設 置 等 により 農 地 や 森 林 への 鳥 獣 の 侵 入 を 防 止 する 取 組 が 多 く 実 施 されているものの 個 人 を 単 位 とした 点 的 な 対 応 にと どまり 地 域 全 体 として 十 分 な 侵 入 防 止 効 果 が 得 られていない 事 例 や 侵 入 防 止 柵 の 設 置 後 の 管 理 が 不 十 分 であるために その 効 果 が 十 分 発 揮 されていない 事 例 等 が 見 られるところである このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 市 町 村 等 地 域 全 体 による 組 織 的 な 対 応 の ほか 複 数 の 都 道 府 県 及 び 市 町 村 が 連 携 した 広 域 的 な 侵 入 防 止 柵 の 設 置 を 推 進 - 8 -
するとともに 地 域 の 農 林 業 者 等 に 対 して 侵 入 防 止 柵 の 適 切 な 設 置 方 法 や 維 持 管 理 手 法 の 普 及 等 を 推 進 する また 電 気 柵 を 設 置 する 場 合 には 電 気 事 業 法 ( 昭 和 39 年 法 律 第 170 号 )その 他 の 関 係 法 令 の 規 定 による 安 全 基 準 に 適 合 する 電 気 設 備 とすること 等 により 安 全 の 確 保 を 図 る ⑵ 追 払 い 活 動 等 の 推 進 鳥 獣 の 被 害 防 止 対 策 を 進 めるに 当 たっては 4による 捕 獲 ⑴による 侵 入 防 止 柵 の 設 置 等 に 加 え 特 にニホンザルやカワウ 等 については 追 払 い 活 動 や 追 上 げ 活 動 を 行 うことが 有 効 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 追 払 い 犬 の 育 成 や 電 波 発 信 機 を 活 用 し た 追 払 い 活 動 等 を 推 進 する 特 に 追 払 い 犬 については 家 庭 動 物 等 の 飼 養 及 び 保 管 に 関 する 基 準 ( 平 成 14 年 環 境 省 告 示 第 37 号 )において 適 正 なしつけ 及 び 訓 練 がなされていること 等 を 条 件 として 鳥 獣 による 被 害 を 防 ぐ 目 的 での 犬 の 放 飼 いが 認 められていることも 踏 まえつつ その 活 用 を 推 進 する なお 追 払 い 活 動 等 の 実 施 に 当 たっては 他 の 地 域 に 被 害 が 拡 大 しないよう 近 隣 の 地 域 との 連 携 協 力 に 努 める また 花 火 ( 動 物 駆 逐 用 煙 火 を 含 む )を 追 払 い 活 動 に 用 いる 場 合 には 火 薬 類 取 締 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 149 号 )その 他 の 関 係 法 令 の 規 定 に 基 づき 使 用 す る 製 品 の 取 扱 説 明 書 に 従 って 例 えば 直 接 手 に 持 たず 杭 等 に 固 定 して 使 用 する こと 消 火 用 水 を 備 える 等 消 火 のための 準 備 をすること 風 向 を 考 慮 して 安 全 な 方 向 に 向 けて 使 用 すること 等 により 安 全 の 確 保 を 図 る ⑶ 鳥 獣 を 引 き 寄 せない 取 組 の 推 進 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 に 実 施 するためには ほ 場 や 集 落 を 鳥 獣 の 餌 場 としな いことや 鳥 獣 が 生 息 する 山 林 と 農 地 との 間 に 鳥 獣 が 身 を 隠 すことのできない 見 通 しの 良 い 地 帯 等 の 緩 衝 帯 を 設 置 し 人 と 鳥 獣 のすみ 分 けを 進 めること 等 が 重 要 である このため 市 町 村 等 は 食 品 残 さの 管 理 の 徹 底 放 任 果 樹 の 除 去 及 び 鳥 獣 の 餌 場 や 隠 れ 場 所 となる 耕 作 放 棄 地 の 解 消 に 加 え 農 地 に 隣 接 したやぶ の 刈 払 いや 牛 等 の 放 牧 による 緩 衝 帯 の 整 備 等 を 推 進 する 6 捕 獲 鳥 獣 の 適 正 な 処 理 及 び 食 品 としての 利 用 等 捕 獲 等 をした 鳥 獣 については 山 野 に 放 置 しない 等 適 切 に 処 理 を 行 う 必 要 があ るが その 処 理 については 鳥 獣 の 捕 獲 数 増 加 に 伴 う 環 境 への 悪 影 響 狩 猟 者 の 高 齢 化 による 埋 設 作 業 の 負 担 増 加 適 切 な 処 理 施 設 の 不 足 等 が 問 題 となっている 場 合 がある このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 捕 獲 鳥 獣 の 適 切 な 処 理 方 法 の 普 及 等 を 推 進 する また 被 害 防 止 対 策 を 持 続 的 に 実 施 する 観 点 から 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 捕 獲 等 をした 鳥 獣 を 地 域 資 源 として 捉 え 食 肉 処 理 に 際 して 厚 生 労 働 省 が 平 成 26 年 11 月 に 策 定 した 野 生 鳥 獣 肉 の 衛 生 管 理 に 関 する 指 針 (ガイドライン) を 遵 守 し 衛 生 管 理 を 徹 底 すること 等 により 安 全 性 を 確 保 しつつ 品 質 や 加 工 歩 留 ま りの 向 上 販 路 の 確 保 等 の 経 営 の 視 点 を 取 り 入 れながら 肉 等 の 加 工 販 売 等 を 通 じて 地 域 の 活 性 化 につなげる 取 組 を 推 進 する この 際 捕 獲 等 をした 鳥 獣 を 活 用 する 取 組 を 持 続 的 に 実 施 することが 可 能 となるよう 捕 獲 活 動 と 加 工 販 売 を - 9 -
一 体 的 かつ 安 定 的 に 実 施 する 体 制 の 構 築 を 推 進 する さらに 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 捕 獲 等 をした 鳥 獣 を 食 肉 及 びそれ 以 外 の 用 途 に 供 するための 処 理 及 び 加 工 に 必 要 な 施 設 の 整 備 等 による 食 肉 等 の 安 定 供 給 体 制 の 構 築 食 品 として 利 用 するための 衛 生 的 な 処 理 技 術 等 の 普 及 商 品 の 開 発 及 び 販 売 経 路 の 確 立 消 費 の 拡 大 等 への 支 援 等 の 措 置 を 講 ずる 7 国 地 方 公 共 団 体 等 の 連 携 及 び 協 力 ⑴ 農 林 水 産 部 局 と 鳥 獣 保 護 部 局 等 との 連 携 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 を 防 止 するためには 農 林 水 産 業 の 振 興 の 観 点 のみならず 農 山 漁 村 の 活 性 化 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 等 総 合 的 な 観 点 か ら 対 策 を 講 じることが 必 要 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 農 林 水 産 業 及 び 農 山 漁 村 の 振 興 に 関 する 業 務 を 担 当 する 部 局 と 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 に 関 する 業 務 を 担 当 する 部 局 等 が 緊 密 に 連 携 して 被 害 防 止 対 策 を 実 施 すること とする また 必 要 に 応 じて 農 林 漁 業 団 体 猟 友 会 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 に 関 する 学 識 経 験 者 等 の 意 見 を 聴 取 するなど 適 確 な 被 害 防 止 対 策 の 実 施 に 努 め る なお 国 においては 被 害 防 止 対 策 をより 効 果 的 かつ 総 合 的 に 実 施 するため 農 林 水 産 省 環 境 省 文 化 庁 警 察 庁 総 務 省 厚 生 労 働 省 経 済 産 業 省 及 び 防 衛 省 による 関 係 省 庁 連 絡 会 議 を 開 催 するとともに 当 該 連 絡 会 議 の 充 実 強 化 を 推 進 する ⑵ 地 方 公 共 団 体 相 互 の 広 域 的 な 連 携 鳥 獣 は 市 町 村 や 都 道 府 県 の 区 域 にかかわらず 自 然 界 で 自 由 に 行 動 するこ とから 被 害 防 止 対 策 においては 鳥 獣 の 行 動 域 に 対 応 して 広 域 的 な 取 組 を 行 うことも 効 果 的 である このため 地 方 公 共 団 体 は 地 域 の 状 況 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 近 接 する 地 方 公 共 団 体 と 相 互 に 連 携 協 力 しつつ 被 害 防 止 対 策 を 実 施 することとする ⑶ 地 方 公 共 団 体 と 農 林 漁 業 団 体 等 の 連 携 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 を 防 止 するためには 市 町 村 等 を 中 心 と して 当 該 地 域 の 農 林 漁 業 団 体 との 緊 密 な 連 携 協 力 の 下 地 域 が 主 体 となって 対 策 に 取 り 組 むことが 重 要 である このため 地 方 公 共 団 体 は 農 林 漁 業 団 体 猟 友 会 都 道 府 県 の 普 及 指 導 機 関 等 の 関 係 機 関 で 構 成 する 協 議 会 の 組 織 化 を 推 進 するなど 農 林 漁 業 団 体 等 と 連 携 して 被 害 防 止 対 策 を 推 進 する ⑷ 農 林 漁 業 団 体 等 の 協 力 農 林 漁 業 団 体 等 は 自 主 的 に 被 害 防 止 対 策 に 取 り 組 むとともに 国 及 び 地 方 公 共 団 体 が 講 じる 被 害 防 止 対 策 に 積 極 的 に 協 力 するよう 努 める 8 研 究 開 発 及 び 普 及 被 害 防 止 対 策 の 実 効 性 を 上 げるためには 鳥 獣 の 生 態 や 行 動 特 性 に 基 づく 総 合 的 な 被 害 防 止 技 術 を 各 地 域 の 被 害 の 実 情 に 合 わせて 構 築 していくことが 必 要 で ある - 10 -
このため 国 及 び 都 道 府 県 は 効 果 的 な 捕 獲 技 術 及 び 防 除 技 術 並 びに 生 息 数 推 計 手 法 等 の 研 究 開 発 を 推 進 するとともに これら 研 究 成 果 を 活 用 した 被 害 防 止 対 策 マニュアルの 作 成 や 普 及 指 導 員 の 活 用 等 により 被 害 防 止 技 術 の 迅 速 かつ 適 切 な 普 及 を 推 進 する 9 人 材 育 成 鳥 獣 の 種 類 や 被 害 の 態 様 等 を 踏 まえつつ 地 域 条 件 に 応 じた 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 に 行 うためには 被 害 防 止 対 策 に 携 わる 者 が 鳥 獣 の 習 性 捕 獲 技 術 を 始 めと する 被 害 防 止 技 術 鳥 獣 の 生 息 環 境 管 理 等 について 専 門 的 な 知 識 経 験 を 有 してい ることが 重 要 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 研 修 の 機 会 の 確 保 被 害 防 止 に 係 る 各 種 技 術 的 指 導 を 行 う 者 の 育 成 捕 獲 等 の 担 い 手 の 育 成 及 び 技 能 向 上 その 他 の 被 害 防 止 対 策 に 携 わる 者 の 資 質 の 向 上 を 図 るために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする この 際 技 術 的 指 導 を 行 う 者 については 普 及 指 導 員 を 始 め 農 業 協 同 組 合 の 営 農 指 導 員 森 林 組 合 職 員 水 産 業 協 同 組 合 職 員 農 業 共 済 団 体 職 員 等 の 積 極 的 な 活 用 を 図 る さらに 国 は 市 町 村 等 がこれらの 措 置 を 講 ずるに 当 たっての 技 術 面 での 支 援 を 行 う 観 点 から 研 究 者 等 の 被 害 防 止 対 策 の 専 門 家 を 登 録 し 地 域 からの 要 請 に 応 じて 紹 介 する 取 組 を 推 進 する また 近 年 野 生 鳥 獣 の 生 態 や 行 動 等 について 専 攻 する 学 生 数 も 増 加 している ことから 国 及 び 都 道 府 県 は インターンシップ 制 度 や 長 期 研 修 の 受 入 れ 等 を 通 じて 大 学 との 連 携 強 化 を 推 進 する 10 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 又 は 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 の 作 成 又 は 変 更 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 を 効 果 的 に 行 うためには 鳥 獣 の 生 態 や 生 息 状 況 等 の 科 学 的 な 知 見 に 基 づいて 計 画 的 に 被 害 防 止 対 策 を 進 めていく ことが 必 要 である この 場 合 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 制 度 及 び 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 制 度 を 有 効 に 活 用 することが 重 要 であり 都 道 府 県 又 は 国 においては 当 該 都 道 府 県 の 区 域 内 における 被 害 防 止 計 画 の 作 成 状 況 等 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 又 は 特 定 希 少 鳥 獣 管 理 計 画 の 作 成 や 変 更 に 努 めるものと する 11 生 息 環 境 の 整 備 及 び 保 全 被 害 防 止 対 策 を 実 施 するに 当 たっては 人 と 鳥 獣 のすみ 分 けを 進 めるほか 鳥 獣 の 生 息 環 境 の 整 備 及 び 保 全 を 進 めることが 重 要 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 鳥 獣 との 共 存 に 配 慮 し 地 域 の 特 性 に 応 じ 人 工 林 の 間 伐 の 推 進 や 広 葉 樹 林 化 長 伐 期 化 天 然 林 の 保 全 等 による 多 様 で 健 全 な 森 林 の 整 備 保 全 鳥 獣 保 護 区 の 適 切 な 管 理 その 他 の 鳥 獣 の 良 好 な 生 息 環 境 の 整 備 及 び 保 全 に 資 する 取 組 を 進 める 二 被 害 防 止 計 画 に 関 する 事 項 市 町 村 は 協 議 会 等 の 関 係 者 からの 意 見 を 聴 取 し 必 要 に 応 じて 都 道 府 県 や 専 門 家 からの 情 報 の 提 供 や 技 術 的 な 助 言 を 受 けつつ 当 該 市 町 村 を 対 象 地 域 として 被 害 防 止 対 策 の 実 施 体 制 や 被 害 を 及 ぼす 鳥 獣 の 捕 獲 等 侵 入 防 止 柵 の 設 置 等 の 被 害 - 11 -
防 止 対 策 を 明 らかにした 被 害 防 止 計 画 の 作 成 を 推 進 する その 際 鳥 獣 の 生 態 や 生 息 状 況 等 の 科 学 的 知 見 を 踏 まえた 総 合 的 かつ 効 果 的 な 被 害 防 止 対 策 の 実 施 が 図 られるよう 鳥 獣 の 生 息 状 況 を 踏 まえた 捕 獲 等 の 更 なる 強 化 等 の 対 策 の 適 切 な 組 合 せに 留 意 するとともに 対 策 の 実 施 効 果 を 踏 まえ 被 害 対 策 の 柔 軟 な 運 用 が 図 られることが 重 要 である 1 効 果 的 な 被 害 防 止 計 画 の 作 成 推 進 効 果 的 な 被 害 防 止 対 策 を 実 施 するためには 個 人 を 中 心 とした 対 応 ではなく 鳥 獣 の 行 動 域 に 対 応 して 市 町 村 等 地 域 全 体 で 取 り 組 むことが 必 要 である この 場 合 鳥 獣 は 自 然 界 で 自 由 に 行 動 することから 必 要 に 応 じて 近 接 する 複 数 の 市 町 村 が 連 携 して 広 域 的 に 対 策 を 実 施 することが 効 果 的 である このため 市 町 村 は 必 要 に 応 じて 地 域 の 状 況 を 踏 まえ 複 数 の 市 町 村 が 相 互 に 連 携 して 被 害 防 止 計 画 を 共 同 して 作 成 するよう 努 める また 鳥 獣 は 市 町 村 の 区 域 のみならず 都 道 府 県 の 区 域 を 超 えて 生 息 してい る 場 合 もあることから 市 町 村 は 地 域 の 状 況 に 応 じて 都 道 府 県 の 区 域 を 超 え て 複 数 の 市 町 村 が 共 同 して 被 害 防 止 計 画 を 作 成 することができるものとする この 場 合 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 5 項 前 段 の 規 定 に 基 づく 都 道 府 県 知 事 の 協 議 については 当 該 被 害 防 止 計 画 に 係 る 全 ての 都 道 府 県 知 事 に 対 して 行 う 2 鳥 獣 保 護 管 理 事 業 計 画 及 び 第 一 種 特 定 鳥 獣 保 護 計 画 又 は 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 との 整 合 性 市 町 村 が 被 害 防 止 計 画 を 作 成 するに 当 たっては 鳥 獣 保 護 管 理 事 業 計 画 ( 第 一 種 特 定 鳥 獣 保 護 計 画 ( 鳥 獣 保 護 管 理 法 第 7 条 第 1 項 に 規 定 する 第 一 種 特 定 鳥 獣 保 護 計 画 をいう 以 下 同 じ ) 又 は 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 が 定 められている 都 道 府 県 の 区 域 内 の 市 町 村 の 被 害 防 止 計 画 にあっては 鳥 獣 保 護 管 理 事 業 計 画 及 び 第 一 種 特 定 鳥 獣 保 護 計 画 又 は 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 )との 整 合 性 が 保 たれるよう 当 該 市 町 村 が 存 する 都 道 府 県 における 鳥 獣 の 生 息 状 況 や 都 道 府 県 が 実 施 する 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 に 係 る 対 策 の 実 施 状 況 について 十 分 留 意 するものとする なお 都 道 府 県 は 市 町 村 から 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 5 項 前 段 の 規 定 に 基 づく 被 害 防 止 計 画 の 協 議 があった 場 合 には 鳥 獣 保 護 管 理 事 業 計 画 及 び 第 一 種 特 定 鳥 獣 保 護 計 画 又 は 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 との 整 合 性 に 十 分 配 慮 しつつ 市 町 村 が 被 害 の 実 情 に 精 通 していることを 踏 まえて 当 該 協 議 を 行 うものとする 3 被 害 防 止 計 画 に 定 める 事 項 被 害 防 止 計 画 においては 次 に 揚 げる 事 項 を 定 めるものとする ⑴ 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 関 する 基 本 的 な 方 針 1 被 害 の 現 状 及 び 被 害 の 軽 減 目 標 当 該 市 町 村 において 被 害 を 及 ぼしている 鳥 獣 の 種 類 被 害 を 受 けている 品 目 の 種 類 被 害 金 額 被 害 の 発 生 時 期 等 の 被 害 の 現 状 を 記 載 する また 被 害 の 現 状 を 踏 まえ 被 害 防 止 計 画 の 目 標 年 度 における 被 害 金 額 等 の 被 害 軽 減 目 標 を 記 載 する 2 従 来 講 じてきた 被 害 防 止 対 策 従 来 当 該 市 町 村 において 講 じてきた 捕 獲 等 侵 入 防 止 柵 の 設 置 等 に 係 る 被 害 防 止 対 策 と 被 害 防 止 を 図 る 上 でさらに 取 り 組 むべき 課 題 について 記 載 - 12 -
する 3 今 後 の 取 組 方 針 被 害 の 現 状 被 害 の 軽 減 目 標 従 来 講 じてきた 被 害 防 止 対 策 等 を 踏 まえ 被 害 防 止 対 策 に 係 る 課 題 を 明 らかにした 上 で 当 該 市 町 村 における 今 後 の 被 害 防 止 対 策 の 取 組 方 針 について 記 載 する ⑵ 対 象 鳥 獣 の 種 類 対 象 鳥 獣 の 種 類 は 当 該 市 町 村 の 区 域 において 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 原 因 となっている 鳥 獣 であって 市 町 村 長 が 早 急 にその 被 害 を 防 止 するための 対 策 を 講 じるべきと 判 断 した 鳥 獣 とする ⑶ 被 害 防 止 計 画 の 期 間 被 害 防 止 計 画 の 期 間 は3 年 程 度 とする なお 計 画 の 期 間 内 であっても 農 林 水 産 業 に 係 る 被 害 状 況 等 に 大 きな 変 化 が 生 じた 場 合 は 必 要 に 応 じて 計 画 の 改 定 等 を 検 討 するものとする ⑷ 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 関 する 事 項 1 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 体 制 捕 獲 機 材 の 導 入 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 における 対 象 鳥 獣 捕 獲 員 等 の 捕 獲 等 の 担 い 手 の 確 保 農 林 漁 業 者 による 狩 猟 免 許 の 取 得 促 進 等 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 体 制 の 構 築 に 関 する 取 組 について 記 載 する また 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 に ライフル 銃 を 所 持 させて 捕 獲 等 に 従 事 させようとする 場 合 には そのことに ついて 記 載 する 2 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 計 画 近 年 の 捕 獲 実 績 や 生 息 状 況 被 害 の 発 生 時 期 等 を 踏 まえて 対 象 鳥 獣 の 毎 年 度 の 捕 獲 計 画 数 等 とその 設 定 の 考 え 方 捕 獲 手 段 等 の 具 体 的 な 取 組 につい て 記 載 する また 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 にライフル 銃 を 所 持 させて 捕 獲 等 を 行 う 場 合 には ライフル 銃 による 捕 獲 等 を 実 施 する 必 要 性 及 びライフル 銃 を 所 持 させた 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 員 による 捕 獲 手 段 等 の 具 体 的 な 取 組 につい て 記 載 する 3 許 可 権 限 委 譲 事 項 被 害 防 止 計 画 に 許 可 権 限 委 譲 事 項 ( 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 3 項 に 規 定 する 許 可 権 限 委 譲 事 項 をいう )を 記 載 する 場 合 は 捕 獲 許 可 権 限 の 委 譲 を 希 望 する 対 象 鳥 獣 の 種 類 を 記 載 する 都 道 府 県 知 事 は 許 可 権 限 委 譲 事 項 について 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 5 項 後 段 の 規 定 に 基 づく 同 意 を 求 められている 場 合 には ツキノワグマ 等 都 道 府 県 によっては 生 息 数 が 著 しく 減 少 している 鳥 獣 や 単 独 の 市 町 村 や 都 道 府 県 のみでは 適 切 な 保 護 が 困 難 な 鳥 獣 であって 捕 獲 等 を 進 めることにより 絶 滅 のおそれがある 鳥 獣 など 鳥 獣 の 保 護 を 図 る 上 で 著 しい 支 障 が 生 じるお それがある 場 合 等 を 除 き 原 則 として 同 意 をするものとする ⑸ 防 護 柵 の 設 置 その 他 の 対 象 鳥 獣 の 捕 獲 等 以 外 の 被 害 防 止 施 策 に 関 する 事 項 侵 入 防 止 柵 の 設 置 及 び 管 理 に 関 する 取 組 に 加 え 緩 衝 帯 の 設 置 鳥 獣 の 隠 れ 場 所 となる 藪 の 刈 払 い 等 里 地 里 山 の 整 備 及 び 保 全 牛 等 の 放 牧 犬 等 を 活 用 し - 13 -
た 追 払 い 活 動 放 任 果 樹 の 除 去 被 害 防 止 に 関 する 知 識 の 普 及 等 当 該 市 町 村 が 行 う 取 組 の 内 容 及 び 毎 年 度 の 実 施 計 画 について 記 載 する ⑹ 対 象 鳥 獣 による 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 係 る 被 害 が 生 じ 又 は 生 じるお それがある 場 合 の 対 処 に 関 する 事 項 対 象 鳥 獣 による 住 民 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 係 る 被 害 に 対 し 緊 急 的 に 対 応 が 必 要 となる 場 合 等 の 連 絡 体 制 役 割 分 担 等 について 記 載 する ⑺ 被 害 防 止 施 策 の 実 施 体 制 に 関 する 事 項 1 協 議 会 に 関 する 事 項 市 町 村 農 林 漁 業 団 体 猟 友 会 都 道 府 県 の 普 及 指 導 機 関 等 の 関 係 機 関 で 構 成 する 協 議 会 を 設 置 している 場 合 は その 名 称 及 び 被 害 防 止 対 策 において 当 該 協 議 会 の 各 構 成 機 関 が 果 たすべき 役 割 について 記 載 する 2 関 係 機 関 に 関 する 事 項 協 議 会 の 構 成 機 関 以 外 に 研 究 機 関 やNPO 等 の 関 係 機 関 と 連 携 して 被 害 防 止 対 策 を 実 施 する 場 合 は それらの 関 係 機 関 が 果 たすべき 役 割 について 記 載 する 3 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 に 関 する 事 項 市 町 村 が 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 を 設 置 する 場 合 には 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 が 行 う 被 害 防 止 施 策 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 規 模 及 び 構 成 その 他 鳥 獣 被 害 対 策 実 施 隊 の 設 置 運 営 について 必 要 な 事 項 を 記 載 する 4 自 衛 隊 への 協 力 要 請 に 関 する 事 項 自 衛 隊 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 165 号 ) 第 100 条 の 規 定 に 基 づき 自 衛 隊 に 対 し て 侵 入 防 止 柵 の 設 置 又 は 緩 衝 帯 の 整 備 について 協 力 を 求 める 場 合 ( 例 えば 侵 入 防 止 柵 の 設 置 に 先 立 ち 建 設 機 械 を 用 いる 比 較 的 大 きな 造 成 工 事 等 が 必 要 になる 場 合 又 は 建 設 機 械 を 用 いて 緩 衝 帯 を 整 備 する 場 合 )には 自 衛 隊 に 協 力 を 求 める 内 容 について 記 載 する ただし 自 衛 隊 への 協 力 要 請 については 事 前 に 農 林 漁 業 者 自 らによる 工 事 の 施 行 建 設 業 者 への 委 託 等 他 の 手 段 による 対 応 の 可 能 性 について 検 討 を 行 い 必 要 に 応 じて 都 道 府 県 国 に 対 して 技 術 的 な 助 言 その 他 必 要 な 援 助 を 求 めた 上 で なお 過 疎 化 高 齢 化 等 により 他 の 手 段 による 被 害 防 止 対 策 の 実 施 が 困 難 と 判 断 された 場 合 において 自 衛 隊 による 対 応 の 可 否 を 確 認 した 上 で これを 行 うものとする ⑻ 捕 獲 等 をした 対 象 鳥 獣 の 処 理 に 関 する 事 項 肉 としての 利 活 用 鳥 獣 の 保 護 及 び 管 理 に 関 する 学 術 研 究 への 利 用 適 切 な 処 理 施 設 での 焼 却 捕 獲 現 場 での 埋 設 等 捕 獲 等 をした 鳥 獣 の 処 理 方 法 につい て 記 載 する この 場 合 捕 獲 等 をした 鳥 獣 の 肉 としての 利 活 用 等 を 推 進 する 場 合 は 安 全 性 確 保 の 取 組 等 についても 記 載 する (9) その 他 被 害 防 止 施 策 の 実 施 に 関 し 必 要 な 事 項 その 他 被 害 防 止 施 策 の 実 施 に 関 し 必 要 な 事 項 について 記 載 する - 14 -
4 被 害 防 止 計 画 の 実 施 状 況 の 報 告 被 害 防 止 対 策 を 効 果 的 に 実 施 するためには 市 町 村 が 作 成 した 被 害 防 止 計 画 に 基 づく 取 組 の 実 施 状 況 を 都 道 府 県 に 報 告 し 第 二 種 特 定 鳥 獣 管 理 計 画 の 作 成 又 は 計 画 の 見 直 しに 役 立 てる 等 都 道 府 県 と 市 町 村 が 連 携 して 対 策 を 実 施 することが 重 要 である このため 市 町 村 は 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 第 4 条 第 10 項 の 規 定 に 基 づき 毎 年 度 被 害 防 止 計 画 に 基 づく 鳥 獣 の 捕 獲 数 被 害 防 除 や 生 息 環 境 整 備 の 取 組 その 他 被 害 防 止 計 画 の 実 施 状 況 について 都 道 府 県 知 事 に 報 告 するものとする 三 その 他 被 害 防 止 施 策 を 総 合 的 かつ 効 果 的 に 実 施 するために 必 要 な 事 項 1 国 民 の 理 解 と 関 心 の 増 進 被 害 防 止 対 策 の 実 施 に 当 たっては 農 林 漁 業 者 のみならず 国 民 全 体 に 鳥 獣 の 習 性 被 害 防 止 技 術 鳥 獣 の 生 息 環 境 管 理 等 に 関 する 正 しい 知 識 の 普 及 や 被 害 の 現 状 及 び 原 因 についての 理 解 の 浸 透 を 図 ることが 重 要 である このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 関 係 機 関 やNPO 等 とも 連 携 を 図 りつつ 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 及 び 生 態 系 等 に 関 する 被 害 の 実 態 についての 情 報 提 供 や 鳥 獣 への 安 易 な 餌 付 けを 実 施 しない 等 人 と 鳥 獣 の 適 切 な 関 係 の 構 築 に 関 する 理 解 を 深 めるための 取 組 を 推 進 する この 際 被 害 防 止 対 策 は 科 学 的 知 見 に 基 づいて 実 施 するものであり 特 に 捕 獲 等 による 個 体 数 管 理 については 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 だけでなく 生 態 系 保 全 の 観 点 からも 重 要 であることについて 国 民 の 理 解 を 得 られるよう 情 報 提 供 を 行 うものとする 2 鳥 獣 の 特 性 を 考 慮 した 適 切 な 施 策 の 推 進 近 年 イノシシ ニホンジカ ニホンザル 等 の 生 息 分 布 域 の 拡 大 等 により 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 が 全 国 的 に 深 刻 化 している 一 方 で ツキノワグ マ 等 地 域 的 に 個 体 数 が 著 しく 減 少 している 鳥 獣 が 存 在 する このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 被 害 防 止 対 策 を 講 ずるに 当 たって 健 全 な 生 態 系 の 維 持 を 通 じた 生 物 の 多 様 性 の 確 保 に 留 意 するとともに 都 道 府 県 によっ ては 生 息 数 が 著 しく 減 少 している 鳥 獣 や 単 独 の 市 町 村 や 都 道 府 県 のみでは 適 切 な 保 護 が 困 難 な 鳥 獣 であって 捕 獲 等 を 進 めることにより 絶 滅 のおそれがある 鳥 獣 等 については 当 該 鳥 獣 の 特 性 を 考 慮 し 鳥 獣 の 良 好 な 生 息 環 境 の 整 備 保 全 等 を 推 進 することにより その 保 護 が 図 られるよう 十 分 配 慮 するものとする 3 農 林 漁 業 の 振 興 及 び 農 山 漁 村 の 活 性 化 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 被 害 防 止 施 策 の 推 進 と 相 まって 農 林 漁 業 及 び 関 連 す る 産 業 の 振 興 等 を 図 ることにより 安 全 にかつ 安 心 して 農 林 水 産 業 を 営 むことが できる 活 力 ある 農 山 漁 村 地 域 の 実 現 を 図 る 4 狩 猟 免 許 猟 銃 所 持 許 可 等 に 係 る 手 続 における 負 担 の 軽 減 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 関 わる 人 材 の 確 保 に 資 するよう 狩 猟 免 許 等 に 係 る 手 続 の 迅 速 化 狩 猟 免 許 試 験 の 休 日 開 催 や 複 数 回 開 催 等 狩 猟 免 許 猟 銃 の 所 持 許 可 等 に 係 る 手 続 における 負 担 の 軽 減 を 図 るための 取 組 を 推 進 する - 15 -
5 東 日 本 大 震 災 等 への 対 応 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 及 びこれに 伴 う 東 京 電 力 株 式 会 社 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 により 鳥 獣 の 捕 獲 活 動 が 停 滞 する 等 の 影 響 が 生 じてい る 地 域 においては 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 が 拡 大 している このため 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 当 該 地 域 における 鳥 獣 の 生 息 状 況 捕 獲 等 の 状 況 被 害 の 状 況 等 を 適 確 に 把 握 し 被 害 の 拡 大 を 防 止 するため 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする 6 基 本 指 針 の 見 直 し この 基 本 指 針 は 鳥 獣 被 害 防 止 特 措 法 で 示 された 被 害 防 止 施 策 の 実 施 に 関 する 基 本 的 な 事 項 に 従 い 平 成 27 年 5 月 における 基 本 指 針 の 一 部 改 正 時 点 での 諸 情 勢 に 対 応 して 今 後 5 年 程 度 を 見 通 して 策 定 したものであるが 今 後 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 発 生 状 況 鳥 獣 の 生 息 状 況 等 が 大 きく 変 化 する 可 能 性 がある このため この 基 本 指 針 については 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 を 防 止 するための 施 策 の 実 施 状 況 等 を 踏 まえつつ 見 直 しの 必 要 性 や 時 期 等 を 適 時 適 切 に 検 討 するものとする - 16 -