職 場 体 験 インターンシップに 関 する 調 査 研 究 報 告 書 ( 概 要 版 ) 平 成 19 年 3 月 国 立 教 育 政 策 研 究 所 生 徒 指 導 研 究 センター
職 場 体 験 インターンシップに 関 する 調 査 研 究 報 告 書 ( 概 要 版 ) 目 次 1 中 学 校 高 等 学 校 職 場 体 験 インタ-ンシップ 現 状 把 握 調 査 の 概 要 等 1 2 職 場 体 験 インターンシップに 関 する 事 業 所 調 査 の 概 要 等 5 3 職 場 体 験 インターンシップ 長 期 化 の 成 果 と 課 題 の 概 要 9 4 職 場 体 験 インターンシップの 具 体 的 な 実 施 例 の 概 要 11
1 中 学 校 高 等 学 校 職 場 体 験 インターンシップ 現 状 把 握 調 査 の 概 要 等 (1) 調 査 の 目 的 この 調 査 は 職 場 体 験 インターンシップ の 現 状 を 把 握 するとともに その 効 果 や 課 題 等 を 明 らかにし 今 後 の 施 策 や 学 校 における 指 導 の 改 善 に 役 立 てることを 目 的 と する なお この 調 査 では 職 場 体 験 インターンシップ を 生 徒 が 事 業 所 などの 職 場 で 働 くことを 通 じて 職 業 や 仕 事 の 実 際 について 体 験 したり 働 く 人 々と 接 すること とし いわゆる 職 場 見 学 や 職 業 調 べ 等 は 除 く また 中 学 校 では 職 場 体 験 高 等 学 校 で はインターンシップ( 就 業 体 験 )として 実 施 している (2) 調 査 対 象 国 公 私 立 中 学 校 高 等 学 校 全 日 制 大 学 科 定 時 制 大 学 科 中 等 教 育 学 校 を 対 象 に 調 査 を 実 施 した なお 複 数 学 科 の 併 置 校 については 全 日 制 定 時 制 ごとに 大 学 科 単 位 とした (3) 調 査 時 期 平 成 16 年 10 月 (4) 調 査 の 主 な 内 容 1 進 路 指 導 の 実 施 状 況 ( 平 成 15 年 度 ) 2 職 場 体 験 インターンシップの 実 施 状 況 ( 平 成 15 年 度 ) 3 職 場 体 験 インターンシップの 実 施 内 容 ( 平 成 15 年 度 ) 4 職 場 体 験 インターンシップの 事 前 の 指 導 ( 平 成 15 年 度 ) 5 職 場 体 験 インターンシップの 事 後 の 指 導 ( 平 成 15 年 度 ) 6 職 場 体 験 インターンシップの 評 価 ( 平 成 15 年 度 ) 7 職 場 体 験 インターンシップの 実 施 および 計 画 ( 平 成 16 年 度 ) (5) 調 査 票 の 回 収 状 況 区 分 調 査 票 回 収 数 学 校 数 大 学 科 数 ( ) 中 学 校 8,879 11,120 ( 校 ) ( 校 ) 高 等 学 校 5,153 7,933 ( 大 学 科 ) ( 大 学 科 ) 平 成 16 年 度 学 校 基 本 調 査 ( 平 成 16 年 5 月 )による 大 学 科 とは 普 通 科 総 合 学 科 農 業 に 関 する 学 科 工 業 に 関 する 学 科 商 業 に 関 する 学 科 などの 別 をいう - 1 -
(6) 調 査 の 実 施 形 態 各 都 道 府 県 指 定 都 市 教 育 委 員 会 及 び 都 道 府 県 私 立 学 校 主 管 課 に 依 頼 し 調 査 票 を 各 学 校 に 配 布 した また 国 立 の 中 学 校 高 等 学 校 は 国 立 教 育 政 策 研 究 所 から 直 接 調 査 票 を 送 付 した 各 学 校 に 配 布 した 調 査 票 の 回 収 は 直 接 郵 便 によって 国 立 教 育 政 策 研 究 所 へ 返 送 とした < 調 査 票 の 流 れ> 公 立 学 校 国 立 教 育 政 策 研 究 所 生 徒 指 導 研 究 センター ( 送 付 ) 都 道 府 県 指 定 都 市 ( 返 送 ) 教 育 委 員 会 中 学 校 高 等 学 校 中 等 教 育 学 校 公 立 学 校 市 区 町 村 教 育 委 員 会 私 立 学 校 国 立 教 育 政 策 研 究 所 都 道 府 県 生 徒 指 導 研 究 センター ( 送 付 ) 私 立 学 校 主 管 課 ( 返 送 ) 中 学 校 高 等 学 校 中 等 教 育 学 校 私 立 学 校 国 立 大 学 法 人 附 属 学 校 国 立 教 育 政 策 研 究 所 附 属 学 校 を 置 く 生 徒 指 導 研 究 センター ( 協 力 依 頼 ) 国 立 大 学 法 人 ( 送 付 ) ( 返 送 ) 中 学 校 高 等 学 校 中 等 教 育 学 校 国 立 大 学 法 人 附 属 学 校 - 2 -
(7) 調 査 の 概 要 中 学 校 での 職 場 体 験 1 平 成 12 年 度 に 実 施 校 が 過 半 数 を 突 破 平 成 15 年 度 には 8 割 を 超 える 平 成 15 年 度 における 職 場 体 験 の 実 施 率 は 中 学 校 全 体 で 83.0%に 達 した また その 多 くは 実 施 学 年 の 全 生 徒 が 参 加 する 形 態 で 行 われている 職 場 体 験 導 入 の 時 期 は 平 成 12 年 度 が 最 も 多 く( 実 施 校 の 16.4%) 当 該 年 度 には 実 施 校 が 全 中 学 校 の 半 数 を 超 えて いる また その 導 入 のきっかけは 進 路 指 導 の 充 実 を 目 指 して が 最 も 多 く 80.8% であったが 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 創 設 をきっかけに を 挙 げる 中 学 校 も 36.1%に 達 し 現 行 学 習 指 導 要 領 への 移 行 を 機 に 職 場 体 験 学 習 を 導 入 するケースが 多 いことが 浮 か び 上 がった また 平 成 15 年 度 においては 職 場 体 験 学 習 を 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 一 環 として 位 置 付 けている 中 学 校 が 80.5%にのぼっている (なお 平 成 17 年 度 にお ける 職 場 体 験 の 実 施 率 は 91.9%に 達 している( 国 立 教 育 政 策 研 究 所 職 場 体 験 インターンシ ップの 実 施 状 況 等 調 査 平 成 18 年 3 月 実 施 ) ) 2 キャリア 教 育 として 高 い 効 果 を 発 揮 職 場 体 験 の 成 果 として 最 も 多 く 挙 げられたのは 職 業 観 勤 労 観 が 芽 生 え 職 業 や 働 くことへの 関 心 が 高 まってきた で 95.7%の 中 学 校 が そう 思 う あるいは や やそう 思 う と 回 答 している これに 夢 や 希 望 を 持 ち 自 己 の 将 来 や 生 き 方 を 考 え られるようになってきた(82.5%) が 続 いた 現 在 キャリア 教 育 の 推 進 が 重 要 な 教 育 課 題 となっているが 職 場 体 験 学 習 の 実 施 はきわめて 有 効 な 方 策 の 一 つと 思 われる また 職 場 体 験 の 成 果 として 学 習 活 動 全 般 への 意 欲 が 向 上 してきた を 挙 げる 回 答 も 36.5%に 達 していることから 職 場 体 験 によって 現 在 の 学 習 と 実 社 会 との 関 係 について の 理 解 が 深 まり 学 習 意 欲 全 般 の 向 上 につながる 可 能 性 も 十 分 あると 考 えられる 3 実 施 の 中 心 は 2 年 生 複 数 日 実 施 が 半 数 以 上 に 中 学 校 での 職 場 体 験 をその 実 施 学 年 別 に 見 ると 全 体 のほぼ 8 割 (83.8%)が 2 年 生 となっている 職 場 体 験 の 運 営 にかかわる 校 内 組 織 をみても 職 場 体 験 を 実 施 する 学 年 会 を 挙 げる 回 答 が 85.9%に 達 していることから 中 学 校 では 2 年 生 の 主 要 な 教 育 活 動 として 職 場 体 験 が 定 着 してきたと 思 われる また 2 日 以 上 職 場 体 験 学 習 を 実 施 する 中 学 校 も 56.7%(2 年 生 での 実 施 校 においては 61.8%)に 達 し 複 数 日 実 施 校 が 増 加 し ている 4 有 効 な 教 育 委 員 会 自 治 体 の 支 援 職 場 体 験 を 実 施 するに 当 たり 全 体 の 約 6 割 の 中 学 校 が 個 々の 受 け 入 れ 事 業 所 から の 協 力 の 他 に 何 らかの 組 織 団 体 から 支 援 を 受 けている とりわけ 教 育 委 員 会 自 治 体 等 に 設 置 された 推 進 委 員 会 からの 支 援 を 受 けている 中 学 校 においては 受 け 入 れ 事 業 所 からの 理 解 や 事 後 指 導 について 実 施 上 の 課 題 が 少 なく 抑 えられる 傾 向 が 見 られた また 教 育 委 員 会 自 治 体 等 に 設 置 された 推 進 委 員 会 からの 支 援 を 含 む 複 数 の 組 織 からの 支 援 を 得 ている 中 学 校 では 職 場 体 験 時 間 日 数 の 確 保 及 び 職 場 体 験 の 評 価 についても 実 施 上 の 課 題 が 少 ない 傾 向 が 確 認 された 教 育 委 員 会 や 自 治 体 といった 行 政 機 関 を 軸 にした 総 合 的 な 支 援 が 中 学 校 における 職 場 体 験 を 円 滑 に 実 施 する 上 で 効 果 的 に 機 能 していると 思 われる 5
高 等 学 校 でのインターンシップ 1 平 成 10 年 度 以 降 から 実 施 校 急 増 実 施 率 は 専 門 総 合 学 科 で 高 い 平 成 10 年 度 から 実 施 率 は 急 激 に 上 昇 した しかし 普 通 科 での 実 施 率 は3 割 程 度 であ り 専 門 学 科 総 合 学 科 の 半 分 以 下 である 非 実 施 校 では 授 業 時 数 の 確 保 受 け 入 れ 先 の 確 保 が 実 施 上 の 大 きな 課 題 となっている 2 実 施 の 主 なねらい 実 施 後 の 成 果 は ともに 職 業 観 勤 労 観 の 育 成 学 科 実 施 学 年 や 教 育 課 程 の 位 置 付 けにかかわらず 9 割 が 職 業 観 勤 労 観 の 育 成 をねらいとしている 実 施 後 の 成 果 についても 職 業 観 勤 労 観 が 芽 生 え 職 業 や 働 く ことへの 関 心 が 高 まってきた ことが 最 も 高 く 評 価 されている 3 実 施 内 容 とその 方 法 は 学 科 コースごとに 多 種 多 様 高 等 学 校 のインターンシップは 大 学 科 小 学 科 コースごとに 実 施 内 容 とその 方 法 に 特 徴 がみられる (1) 専 門 ( 職 業 ) 学 科 でのインターンシップ: 実 施 率 が 高 く 実 施 経 験 年 数 実 施 日 数 事 前 指 導 時 間 のいずれも 長 い 生 徒 の 過 半 数 が 参 加 する 形 態 で 実 施 され 全 校 的 な 取 組 として 展 開 されている (2) 普 通 科 でのインターンシップ: 実 施 経 験 年 数 実 施 日 数 はともに 短 く 生 徒 の 一 部 が 参 加 する 形 態 で 実 施 される また 保 険 加 入 率 も 相 対 的 に 低 い なお インター ンシップ 実 施 校 では 生 徒 の 主 体 的 な 進 路 選 択 力 の 育 成 に 対 する 期 待 が 高 い (3) 総 合 学 科 でのインターンシップ: 実 施 率 は 高 く 充 実 した 事 後 指 導 の 実 践 がみられ る ただし 一 部 の 生 徒 による 参 加 の 形 態 が 多 い 点 は 普 通 科 と 類 似 している ま た インターンシップ 未 実 施 の 理 由 として 他 の 活 動 で 十 分 におぎなえる を 選 択 した 割 合 が 高 い 4 インターンシップも 継 続 は 力 なり 実 施 継 続 年 数 が 長 い 学 校 ほど 実 施 を 継 続 する 可 能 性 が 高 く 人 間 関 係 形 成 能 力 や 学 習 意 欲 向 上 などでも 成 果 を 上 げており 継 続 は 力 なり と 言 えよう インターンシップ の 成 果 は 長 いスパンで 評 価 することが 適 切 である 5 支 援 組 織 との 連 携 協 力 が 実 施 継 続 と 教 育 効 果 の 大 きな 要 因 インターンシップの 実 施 を 継 続 している 学 科 の 特 徴 は 1 高 等 学 校 が 主 体 的 にインタ ーンシップ 受 け 入 れ 先 を 開 拓 する 2 支 援 組 織 として 商 工 会 議 所 商 工 会 業 界 団 体 等 行 政 機 関 (ハローワーク 等 ) による 紹 介 があることである 高 等 学 校 の 場 合 は 12の 組 み 合 わせが 最 も 強 力 な 継 続 要 因 となっている 6 課 題 としての 中 学 校 職 場 体 験 との 連 携 中 学 校 の 職 場 体 験 は 実 施 率 が8 割 を 超 え そのほとんどは 対 象 となる 学 年 の 全 生 徒 が 参 加 する 形 態 で 実 施 されている 一 方 高 等 学 校 でのインターンシップは 専 門 学 科 ( 職 業 系 )を 除 いて 一 部 の 生 徒 のみを 対 象 としている 中 学 校 における 職 場 体 験 を 引 き 継 ぎ 体 系 的 な 実 践 へと 発 展 させるためのより 一 層 の 工 夫 が 求 められる 6
2 職 場 体 験 インターンシップに 関 する 事 業 所 調 査 の 概 要 等 (1) 調 査 の 目 的 この 調 査 は 事 業 所 における 職 場 体 験 インターンシップ の 実 施 状 況 を 把 握 する とともに その 効 果 や 課 題 等 を 明 らかにし 今 後 の 施 策 や 各 学 校 における 取 組 の 改 善 に 役 立 てることを 目 的 とする なお この 調 査 では 職 場 体 験 インターンシップ を 生 徒 が 事 業 所 などの 職 場 で 働 くことを 通 じて 職 業 や 仕 事 の 実 際 について 体 験 したり 働 く 人 々と 接 すること とし いわゆる 職 場 見 学 や 職 業 調 べ 等 は 除 いている また 中 学 校 では 職 場 体 験 高 等 学 校 ではインターンシップ( 就 業 体 験 )として 実 施 している (2) 調 査 対 象 日 本 商 工 会 議 所 の 協 力 を 得 て 全 国 524の 商 工 会 議 所 を 通 じて 加 盟 事 業 所 を 対 象 に 調 査 を 実 施 した なお 配 布 の 際 職 場 体 験 インターンシップの 受 け 入 れの 有 無 は 問 わなかった (3) 調 査 時 期 平 成 17 年 2 月 (4) 調 査 の 主 な 内 容 1 2 3 平 成 16 年 度 職 場 体 験 インターンシップの 実 施 状 況 職 場 体 験 インターンシップの 実 施 内 容 と 生 徒 の 評 価 職 場 体 験 インターンシップ 推 進 のための 今 後 の 課 題 要 望 等 4 平 成 16 年 度 連 携 協 力 事 業 ( 職 場 体 験 インターンシップ 以 外 )
(5) 調 査 の 実 施 形 態 国 立 教 育 政 策 研 究 所 生 徒 指 導 研 究 センターより 日 本 商 工 会 議 所 に 調 査 への 協 力 を 依 頼 し 全 国 524カ 所 の 商 工 会 議 所 より 調 査 票 を 各 20の 加 盟 事 業 所 に 職 場 体 験 イン ターンシップ 実 施 の 有 無 を 問 わず 配 布 いただくようお 願 いした また 各 事 業 所 に 配 布 した 調 査 票 については 郵 便 等 によって 国 立 教 育 政 策 研 究 所 生 徒 指 導 研 究 センターへ 直 接 の 返 送 にて 回 収 した < 調 査 票 の 流 れ> 国 立 教 育 政 策 研 究 所 生 徒 指 導 研 究 センター ( 協 力 依 頼 ) 日 本 商 工 会 議 所 ( 調 査 票 送 付 ) ( 協 力 依 頼 ) ( 返 送 ) 各 商 工 会 議 所 全 国 524 会 議 所 ( 各 会 議 所 から20 加 盟 事 業 所 へ 調 査 票 を 送 付 ) A B C D 事 業 所 事 業 所 事 業 所 事 業 所 (20 事 業 所 ) 全 国 の 加 盟 事 業 所 10,480 事 業 所 に 配 布
(6) 調 査 の 概 要 1 社 会 貢 献 のために 8 割 の 事 業 所 が 職 場 体 験 インターンシップを 実 施 平 成 16 年 度 職 場 体 験 インターンシップを 実 施 もしくは 計 画 している 事 業 所 は 約 6 割 である そのうち 中 学 校 高 等 学 校 職 業 系 専 門 学 科 の 生 徒 を 受 け 入 れている 事 業 所 が5 割 高 等 学 校 普 通 科 の 生 徒 を 受 け 入 れている 事 業 所 が2 割 指 導 担 当 者 は 入 職 後 6 年 以 上 の 正 規 従 業 員 が 約 6 割 で 最 も 多 い 中 学 校 職 場 体 験 高 等 学 校 インターンシップともに 開 始 のきっかけは 学 校 か らの 要 望 が 多 く 実 施 のメリットは 社 会 貢 献 が 挙 げられている 2 中 学 校 職 場 体 験 は 地 域 とともに 高 等 学 校 インターンシップはより 長 く 深 く 専 門 的 に 主 に 中 学 校 を 受 け 入 れている 事 業 所 では 職 場 体 験 が 学 校 区 を 中 心 とした 地 域 密 着 型 で 行 われており 地 域 の 中 の 共 同 体 として 地 域 学 校 PTA 保 護 者 とと もに 積 極 的 に 地 元 の 子 ども 達 の 健 全 育 成 に 携 わっていこうとする 姿 勢 がうかがえる また 主 に 高 等 学 校 を 受 け 入 れている 事 業 所 では より 広 範 囲 にインターンシッ プを 受 け 入 れており 商 工 会 議 所 等 の 外 部 機 関 の 存 在 も 一 定 の 役 割 を 果 たしている 中 学 校 よりも 実 施 日 数 が 長 く 実 施 内 容 もより 深 く 専 門 的 なものとなっている 3 実 施 内 容 の2 分 類 2 分 類 により4つの 型 に 事 業 所 を 分 けられる まず 職 場 体 験 インターンシップの 具 体 的 な 実 施 内 容 の 組 み 合 わせで2つの 型 にわ けた 見 学 説 明 清 掃 片 づけ 等 のみ 実 施 した 事 業 所 を 入 門 型 とした 入 門 型 の 事 業 所 は 全 体 の12.0%になる 入 門 型 を 除 いた 他 の88.0%の 事 業 所 を 実 務 型 とした その 内 容 をみてみると 製 作 や 製 造, 組 み 立 て 等 物 品 の 販 売 や 接 客 保 育 介 護 看 護 が 多 い また 入 門 型 の 占 める 割 合 は 高 等 学 校 普 通 科 で 高 いという 特 徴 がみられた 次 に 事 業 所 が 提 供 した 職 務 の 体 験 数 により2つの 型 に 分 けた 一 つの 職 務 のみ を 体 験 させた 事 業 所 を 単 一 職 務 型 とした 全 体 の29.9%を 占 める その 他 の 残 り70.1%が2つ 以 上 の 職 務 を 体 験 させた 事 業 所 であり 複 数 職 務 型 とした これら2つの 分 類 を 掛 け 合 わせて 入 門 型 でかつ 単 一 職 務 型 である 事 業 所 を 単 一 入 門 型 とした 同 様 に 複 数 入 門 型 単 一 実 務 型 複 数 実 務 型 と 名 付 けて 計 4つの 型 に 事 業 所 を 分 けての 比 較 を 行 った 4 事 業 所 は 実 務 型 をより 高 く 評 価 中 学 生 高 校 生 に 対 する 事 業 所 側 からの 評 価 は 仕 事 に 取 り 組 む 意 欲 体 験 開 始 前 の 準 備 心 構 え あいさつや 社 会 的 マナー 働 くことへの 興 味 関 心 の 項 目 で いずれも 肯 定 的 な 評 価 は 約 7 割 であった また 事 業 所 は 単 一 入 門 型 よりも 実 務 体 験 型 で 受 け 入 れた 生 徒 を 高 く 評 価 していると 考 えられる これは 実 際 の 仕 事 を 通 じてこそ 勤 労 観 職 業 観 も 育 成 され 働 くことに 対 する 生 徒 の 強 い 自 覚 を 促 し そのことが 事 業 所 からの 高 い 評 価 につながるのではないか -7-
と 考 えられる さらに 実 務 型 の 事 業 所 は 職 場 体 験 インターンシップ 以 外 の 連 携 事 業 も 活 発 である 5 中 学 校 職 場 体 験 は5 日 以 上 が 望 ましい 望 ましい 実 施 日 数 の 調 査 では 5 日 以 上 を 合 計 すると 約 3 割 となり 最 も 多 くな っている また 既 に5 日 間 実 施 実 績 がある 事 業 所 では 職 場 体 験 の 日 数 として 9 割 以 上 が 5 日 以 上 が 望 ましいと 回 答 し 長 期 実 施 の 方 がより 効 果 があると 認 識 してい ると 思 われる 6 学 校 へ 生 徒 の 意 欲 マナーの 向 上 を 行 政 へ 社 会 的 認 知 度 を 高 めるPR 活 動 を 事 業 所 は 学 校 への 要 望 として 参 加 生 徒 の 意 欲 目 的 意 識 の 向 上 を 望 んでおり 行 政 等 の 方 策 として 社 会 的 認 知 度 を 高 めるPR 活 動 の 必 要 性 を 感 じている また 雇 用 効 果 との 結 びつけ 財 政 的 な 支 援 等 も 望 んでいる 事 故 の 心 配 や 負 担 感 の 軽 減 には 安 全 に 関 する 十 分 な 指 導 や 教 育 委 員 会 や 経 済 団 体 など 外 部 からの 支 援 が 有 効 と 考 えられる -8-
3 職 場 体 験 インターンシップ 長 期 化 の 成 果 と 課 題 の 概 要 (1) 中 学 校 職 場 体 験 5 日 間 実 施 における 成 果 と 今 後 の 課 題 概 要 1 実 施 期 間 別 にみた 成 果 と 課 題 職 場 体 験 の 成 果 設 問 6(3) を 実 施 日 数 別 に 見 ると 学 校 不 適 応 や 問 題 行 動 長 期 欠 席 などが 減 少 してきた は 日 数 が 長 くなるにつれ 増 える 傾 向 にある あいさつや 社 会 的 マナーが 身 に 付 いてきた 積 極 的 に 人 間 関 係 を 形 成 しようとする 雰 囲 気 が 高 まってき た とする 回 答 も 体 験 日 数 の 増 加 につれて 増 える 傾 向 にある 2 5 日 間 の 職 場 体 験 の 成 果 - 訪 問 調 査 より- 訪 問 調 査 において 中 学 校 と 受 け 入 れ 事 業 所 両 者 に 対 するヒアリングを 行 ったところ 職 場 体 験 5 日 間 の 成 果 は 3 日 目 から 生 徒 が 変 わり 4 日 目 から 生 徒 が 主 体 的 積 極 的 に 動 き 始 め 5 日 目 に 人 間 関 係 が 深 まる ということであった 3 5 日 間 の 職 場 体 験 を 支 える 保 護 者 地 域 訪 問 した 地 域 のほとんどにおいて 地 域 の 子 どもは 地 域 で 育 てる という 観 点 から 中 学 校 の 教 育 活 動 に 協 力 していこうという 意 識 が 広 がりつつある という また 教 職 員 が 事 業 所 を 回 ることによって 地 域 との 連 携 協 力 が 深 まり 地 域 の 教 育 力 の 堀 り 起 こし につながっている また 当 研 究 所 の 調 査 でも 5 日 間 職 場 体 験 を 実 施 している 中 学 校 で は 5 日 未 満 実 施 の 中 学 校 に 比 べ PTA や 保 護 者 会 からの 支 援 が 高 い 5 日 間 の 実 施 では PTA や 保 護 者 会 の 支 援 が 職 場 体 験 をさらに 充 実 させていくために 重 要 であるとい える 4 受 け 入 れ 事 業 所 との 連 携 受 け 入 れ 事 業 所 に 前 もって 職 場 体 験 の 日 程 を 伝 え 予 定 の 中 に 組 み 込 んでもらうこ とによって より 職 場 体 験 の 充 実 が 図 られる 実 施 に 当 たっては 近 隣 中 学 校 の 職 場 体 験 の 予 定 を 調 整 する 等 細 かな 日 程 調 整 の 必 要 もあり 学 校 と 受 け 入 れ 事 業 所 とのさら なる 連 携 協 力 が 求 められている また 中 学 校 2 年 生 の 職 場 体 験 実 施 ということで 職 場 体 験 の 運 営 にかかわる 学 校 内 組 織 が 職 場 体 験 実 施 の 学 年 団 という 学 校 が 約 8 割 と 多 い 学 年 団 の 場 合 次 年 度 への 引 き 継 ぎを 丁 寧 に 行 い これまで 生 徒 を 受 け 入 れてきた 事 業 所 との 信 頼 関 係 を 損 なわな いようにする 必 要 がある また どのような 運 営 の 形 態 であっても 次 年 度 への 引 き 継 ぎを 丁 寧 に 行 い それまでに 蓄 積 してきた 情 報 や 経 験 を 確 実 に 次 年 度 へつなぎ 事 業 所 や 地 域 との 関 係 を 深 化 させていく 必 要 がある それにより 職 場 体 験 の 一 層 の 充 実 と 効 果 的 な 取 り 組 みが 可 能 となる -9-
(2)インターンシップにおける 進 路 選 択 への 効 果 と 長 期 化 に 向 けて 概 要 1 インターンシップの 実 施 により 進 路 選 択 で 効 果 がある 普 通 科 +その 他 専 門 学 科 いずれの 大 学 科 においても インターンシップ 実 施 大 学 科 は 未 実 施 大 学 科 よりも 無 業 率 が 低 い また( 大 学 等 + 専 修 学 校 専 門 課 程 ) 進 学 率 別 に 見 ると, 進 学 率 の 低 い 大 学 科 グループでは, 進 学 率 の 高 いグループよりも 無 業 率 に 差 があり インターンシップの 実 施 は,( 大 学 等 + 専 修 学 校 専 門 課 程 ) 進 学 率 の 低 い 大 学 科 でより 進 路 選 択 の 効 果 があらわれる 2 実 施 日 数 の 長 期 化 によりさらに 高 い 教 育 効 果 を 実 感 インターンシップを 5 日 以 上 実 施 した 大 学 科 は 5 日 未 満 実 施 の 大 学 科 に 比 べ 進 路 指 導 上 の 多 くの 教 育 効 果 で 優 位 となっている 普 通 科 +その 他 専 門 学 科 ( 職 業 系 ) 別 にみても 多 くの 成 果 が 確 認 できている 逆 に 5 日 未 満 実 施 の 大 学 科 の 方 が 優 位 な 教 育 効 果 は 確 認 できない 3 事 業 者 側 の 実 施 日 数 長 期 化 への 期 待 高 等 学 校 を 対 象 として 回 答 した 事 業 所 側 の 担 当 者 の 60% 以 上 はインターンシップの 効 果 をあげるための 期 間 として 5 日 以 上 が 適 当 であると 考 えている さらに 自 由 記 述 を みても, 実 施 日 数 に 触 れた 自 由 記 述 の 多 くは 長 期 実 施 を 支 持 する 意 見 である 4 他 の 進 路 学 習 との 相 乗 効 果 と 実 施 内 容 の 深 化 がさらに 高 い 成 果 を 創 造 実 施 日 数 が 長 くかつ 開 始 年 度 の 早 いほど 進 路 指 導 上 の 効 果 が 高 く, 事 業 所 側 も 効 果 を あげるためには 長 期 化 を 望 ましいと 考 えている これらをあわせてみると インターン シップの 内 容 面 での 深 まりが 進 路 選 択 への 効 果 を 高 める 要 素 として 働 いていると 考 え られる -10-
4 職 場 体 験 インターンシップの 具 体 的 な 実 施 例 の 概 要 職 場 体 験 インターンシップの 教 育 的 効 果 については 今 回 の 調 査 研 究 からも 実 施 する 側 の 学 校 受 け 入 れる 側 の 事 業 所 とも 概 ね 認 められてきたものと 考 えられる し かし 受 け 入 れ 事 業 所 の 確 保 をはじめとする 様 々な 課 題 も 双 方 から 指 摘 されている そのような 中 で 本 研 究 では 様 々な 工 夫 を 重 ねながら 取 組 を 進 めてきた 先 進 的 な 事 例 で 特 に 実 施 の 主 体 を 都 道 府 県 レベル 地 域 レベル 学 校 レベルとした 取 組 の 代 表 的 な 事 例 の 概 要 を 紹 介 し 今 後 の 参 考 となるものとした (1) 各 都 道 府 県 における 取 組 兵 庫 県 トライやる ウィーク 平 成 7 年 1 月 の 阪 神 淡 路 大 震 災 平 成 9 年 6 月 の 神 戸 市 における 少 年 事 件 等 を 契 機 に 心 の 教 育 の 充 実 を 図 るため 県 全 体 の 取 組 として 公 立 中 学 校 で 実 施 され たのがこの トライやる ウィーク である 平 成 10 年 度 から8 年 間 に 渡 って 積 み 重 ねられてきたが 平 成 15 年 3 月 には トライやる ウィーク 評 価 検 証 委 員 会 より5 年 目 の 検 証 ( 報 告 )が 出 されている 特 に この 取 組 では 県 地 域 学 校 区 におい てその 円 滑 な 実 施 ができるようそれぞれのレベルでシステムが 構 築 されていることか ら 行 政 が 支 援 していく 上 での 参 考 となる なお 現 在 兵 庫 県 では その 成 果 を 踏 まえ 小 学 校 での 自 然 体 験 中 学 校 では トライやる ウィーク を 中 心 とする 社 会 体 験 高 等 学 校 ではインターンシップ ボランティア 活 動 等 を 実 施 し 体 験 活 動 の 体 系 化 に 向 けて 取 り 組 まれている 富 山 県 社 会 に 学 ぶ 14 歳 の 挑 戦 富 山 県 では いじめ 不 登 校 少 年 犯 罪 等 に 対 応 するため 地 域 ぐるみいじめ 防 止 事 業 ( 平 成 8 年 度 ~ 10 年 度 ) に 取 り 組 んできた この 事 業 が 土 台 となり 職 場 体 験 やボランティア 活 動 等 の 体 験 活 動 を 通 して 子 どもたちの 規 範 意 識 社 会 性 を 高 め さらに 自 らの 生 き 方 を 考 えさせるなどをねらいとして 実 施 されたのが 社 会 に 学 ぶ 14 歳 の 挑 戦 事 業 である 本 事 業 は 平 成 11 年 度 に 公 立 中 学 校 約 3 分 の1で 始 めら れ 平 成 13 年 度 からはすべての 公 立 中 学 校 へと 拡 げられた 各 学 校 では 県 教 育 委 員 会 市 町 村 教 育 委 員 会 等 の 支 援 を 受 けながら 地 域 保 護 者 等 の 協 力 のもと 社 会 に 学 ぶ 14 歳 の 挑 戦 事 業 推 進 委 員 会 を 組 織 し 取 り 組 まれており 今 後 各 県 で 進 めて いく 上 で 参 考 となる (2) 地 域 における 取 組 三 重 県 桑 名 市 ( 商 工 会 議 所 がコーディネーター) この 地 域 では 県 立 桑 名 工 業 高 校 が 平 成 8 年 度 より 県 立 桑 名 北 高 等 学 校 ( 普 通 科 ) が 平 成 11 年 度 よりインターンシップを 開 始 した 実 施 当 初 より 地 元 の 桑 名 商 工 会 議 所 が 地 元 経 済 界 と 学 校 とを 結 ぶコーディネーター 役 として 全 面 的 な 支 援 を 行 ってき た 現 在 桑 名 商 工 会 議 所 は 市 内 9 校 の 中 学 校 職 場 体 験 や 平 成 16 年 度 に 桑 名 工 業 高 校 が 文 部 科 学 省 から 指 定 を 受 けた 日 本 版 デュアルシステム 推 進 事 業 にも 支 援 協 力 している これらの 取 組 は 桑 名 方 式 とも 呼 ばれ 全 国 にも 紹 介 されている 地 域 が 学 校 と 連 携 を 図 った 先 進 的 な 取 組 として 参 考 となる - 11 -
福 岡 県 宗 像 市 ( 教 育 委 員 会 がコーディネーター) 宗 像 市 が 実 施 している 中 学 校 職 場 体 験 ワクワクWORK は 平 成 11 年 度 から 市 の 指 定 校 による 調 査 研 究 を 行 い 初 年 度 3 日 間 翌 12 年 度 からは5 日 間 に 延 長 し 実 施 した その 研 究 成 果 を 受 け 平 成 14 年 度 からは 宗 像 市 内 全 中 学 校 で5 日 間 の 職 場 体 験 を 実 施 してきた 現 在 9 月 に 市 内 全 7 中 学 校 が 一 斉 に 実 施 しているが この 取 組 を 円 滑 に 進 めるために 地 域 や 事 業 所 家 庭 学 校 教 育 委 員 会 の 役 割 を 明 確 にし 事 業 の 効 率 化 を 図 っている 特 に コーディネーターとして 大 きな 役 割 を 果 たしているの が 市 教 育 委 員 会 であり 他 の 地 域 で 推 進 していく 上 で 参 考 となる また これ 以 外 に も 本 市 は 小 中 を 通 じて 様 々な 体 験 活 動 に 積 極 的 取 り 組 んでおり 体 験 活 動 の 在 り 方 全 体 についても 参 考 となる (3) 学 校 における 取 組 石 川 県 白 山 市 立 北 星 中 学 校 (5 日 間 の 職 場 体 験 ) 石 川 県 は 平 成 12 年 度 より 県 内 の 中 学 校 2 年 生 を 対 象 に 連 続 3 日 間 以 上 の わく ワーク(work) 体 験 事 業 を 実 施 している また 現 在 文 部 科 学 省 のキャリア 教 育 実 践 プロジェクトにも 積 極 的 に 取 り 組 んでいるところである そのような 中 で 白 山 市 立 北 星 中 学 校 は いち 早 くその 方 向 性 を 踏 まえ これまでの 職 場 体 験 の 実 施 期 間 3 日 間 を 独 自 に5 日 間 に 拡 充 するとともに その 事 前 事 後 指 導 を 充 実 し キャリ ア 教 育 の 推 進 を 図 ったものである 各 学 校 がそれぞれ 取 り 組 んでいく 上 で 参 考 となる ものである 広 島 県 立 瀬 戸 田 高 等 学 校 ( 普 通 科 のインターンシップ) 高 等 学 校 普 通 科 におけるインターンシップの 実 施 率 は 着 実 に 増 加 してきているが 実 施 日 数 実 施 内 容 体 験 した 生 徒 数 等 課 題 も 多 い 県 立 瀬 戸 田 高 等 学 校 は 普 通 科 単 独 校 であるが 平 成 13 年 度 から 学 校 設 定 科 目 として インターンシップ を 導 入 し 3 年 生 で 実 施 している 小 規 模 校 であるが 学 年 の 半 数 の 生 徒 が 選 択 しており 地 域 の 協 力 を 得 て 年 間 を 通 しての 実 施 ( 毎 週 金 曜 日 午 後 )は 普 通 科 では 全 国 的 にもあまり 例 がなく 今 後 の 一 つの 方 向 を 示 す 事 例 として 参 考 となる なお 瀬 戸 田 地 域 は 平 成 16 年 度 から3 年 間 キャリア 教 育 推 進 指 定 地 域 ( 文 部 科 学 省 )の 指 定 を 受 けており キャ リア 教 育 における 体 験 活 動 の 位 置 付 けについても 研 究 が 進 んでいる 群 馬 県 立 利 根 実 業 高 等 学 校 ( 日 本 版 デュアルシステム) 文 部 科 学 省 は 専 門 高 校 等 における 日 本 版 デュアルシステム( 実 務 教 育 連 結 型 人 材 育 成 システム) の 効 果 的 な 導 入 方 法 等 について 実 証 的 資 料 を 得 るため このシ ステムの 研 究 開 発 を 行 う 地 域 を 全 国 15 地 域 を 指 定 した 群 馬 県 沼 田 地 域 ( 県 立 利 根 実 業 高 等 学 校 )はその 一 つで 平 成 16 年 度 から3 年 間 の 指 定 を 受 け 地 域 の 産 業 界 の 支 援 のもと 積 極 的 にその 研 究 に 取 り 組 んできた その 中 で 様 々な 成 果 を 上 げてきてい るが 今 後 その 課 題 の 検 証 も 踏 まえることにより 指 定 後 においても 充 実 発 展 が 期 待 される なお デュアルシステムとは 若 年 者 向 けの 実 践 的 な 教 育 職 業 能 力 開 発 の 仕 組 みとして 企 業 での 実 習 と 学 校 での 講 義 等 の 教 育 を 組 合 せて 実 施 することによ り 若 者 を 一 人 前 の 職 業 人 に 育 てる 仕 組 み のことをいう - 12 -
インターンシップ 等 の 改 善 充 実 に 向 けた 調 査 研 究 平 成 1 6 年 4 月 1 日 国 立 教 育 政 策 研 究 所 長 裁 定 1 目 的 今 日 産 業 経 済 の 構 造 的 変 化 や 雇 用 の 多 様 化 流 動 化 等 を 背 景 に 子 ども たちの 進 路 をめぐる 環 境 は 大 きく 変 化 している こうした 中 子 どもたちの 進 路 意 識 や 勤 労 観 職 業 観 の 育 成 が 課 題 となっており そのため 各 学 校 におい ては 職 場 体 験 インターンシップの 取 組 が 進 められてきたところである そこで その 現 状 を 把 握 するとともに 効 果 課 題 等 を 検 証 する 調 査 研 究 を 行 い 職 場 体 験 インターンシップの 改 善 充 実 に 資 する 2 調 査 研 究 の 内 容 (1) 職 場 体 験 インターンシップ 等 に 関 する 中 学 校 高 等 学 校 の 現 状 (2) 教 職 員 受 入 事 業 者 の 意 識 等 を 把 握 するための 調 査 と 中 学 校 卒 業 生 高 等 学 校 卒 業 生 とその 保 護 者 を 対 象 とした 調 査 (3) 諸 課 題 や 効 果 等 の 検 証 (4) その 他 3 実 施 方 法 調 査 研 究 の 実 施 に 当 たっては 学 識 経 験 者 教 員 等 の 協 力 を 得 ることができ る 4 庶 務 この 調 査 研 究 にかかる 庶 務 は 生 徒 指 導 研 究 センターが 処 理 する
インターンシップ 等 の 改 善 充 実 に 向 けた 調 査 研 究 調 査 研 究 協 力 者 千 葉 商 科 大 学 教 授 鹿 嶋 研 之 助 東 京 都 墨 田 区 立 寺 島 中 学 校 主 幹 今 野 晋 玉 川 大 学 教 育 学 部 通 信 教 育 部 助 教 授 坂 野 慎 二 福 岡 市 教 育 センター 研 究 支 援 課 長 期 研 修 員 福 岡 哲 朗 ( 福 岡 市 立 博 多 工 業 高 等 学 校 教 諭 ) 筑 波 大 学 大 学 院 助 教 授 藤 田 晃 之 ふじみ 野 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育 課 指 導 主 事 堀 川 博 基 九 州 大 学 大 学 院 助 教 授 吉 本 圭 一 福 岡 県 立 筑 紫 丘 高 等 学 校 教 諭 和 田 美 千 代 主 査 副 主 査 ( 平 成 19 年 3 月 1 日 現 在 )