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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

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(2) 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 および 任 意 加 入 者 は, 保 険 料 を 納 めなければなりま せん また,より 高 い 老 齢 給 付 を 望 む 第 1 号 被 保 険 者 任 意 加 入 者 は, 希 望 により 付 加 保 険

187 家 族 249 家 族 がすべて 315 自 分 の 健 康 家 族 の 健 康 188 平 和 安 定 した 生 活 250 自 分 にかかわる 人 達 316 仕 事 お 金 友 人 189 家 族 251 友 人 両 親 317 家 族 190 自 分 と 家 族 の 命 と 幸 福

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4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

届 届 火 葬 費 補 助 金 町 内 に 住 所 を 有 するかたが 死 亡 ( 死 産 も 含 む)し 火 葬 の 許 可 を 受 け 火 葬 をした 場 合 に 申 請 により 火 葬 料 を 補 助 します なお 平 成 28 年 3 月 までに 許 可 された 分 の 申 請 は 従 前

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4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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昨 年 今 年 退 職 した< 雇 用 保 険 に 関 すること> 1. 雇 用 保 険 ( 失 業 給 付 )を 受 給 予 定 (または 受 給 している) 雇 用 保 険 受 給 資 格 証 のコピー ( 退 職 日 基 本 日 額 処 理 状 況 のわかる 面 ) 日 額 3,611 円 未

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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3 助 成 金 の 支 払 例 平 成 28 年 5 月 10 日 に 申 請 を 行 い 月 額 5,000 円 の 場 合 平 成 28 年 度 11 月 5,000 円 = 55,000 円 平 成 年 度 12 月 5,000 円 = 60,000 円 2 平 成 31 年 度

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(5) 人 権 侵 害, 差 別 又 は 名 誉 毀 損 となるもの, 又 はおそれがあるもの (6) 他 人 を 誹 謗 し, 中 傷 し, 又 は 排 斥 するもの (7) 投 機 心, 射 幸 心 をあおるもの, 又 はそのおそれがあるもの (8) 内 容 が 虚 偽 誇 大 であるなど 過

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施 設 長 に 一 時 保 育 事 業 利 用 登 録 書 を 事 前 に 提 出 しなければならない ただし 緊 急 やむを 得 ない 場 合 は 利 用 当 日 の 登 録 手 続 きでも 差 支 えない 2 登 録 できる 保 育 所 は1か 所 とする ( 申 込 及 び 承 諾 ) 第 9

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別紙3

平成21年10月30日

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

直 ぐに 役 場 へ ではなくて まずは 自 分 で 地 域 で 考 えてほしい 家 族 を 大 切 にする( 離 れて 暮 らす 親 も 含 め) 余 力 があれば 近 所 を 大 切 にする 町 の 何 か につながる 参 加 する 住 民 でできることは 自 ら 行 う 行 政 だけでできるこ

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このため の を 確 認 のうえ あらかじめ 届 書 に 記 載 しておいてくだ さい 市 内 で 外 国 人 登 録 を 行 っていた 者 は 在 留 カード 特 別 永 者 証 明 書 ( 外 国 人 登 録 証 明 書 ) 返 納 届 とともに 在 留 カード 特 別 永 者 証 明 書 (

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

性 行 為 とは 性 交 及 び 性 交 類 似 行 為 と 同 義 であり( 昭 和 40 年 7 月 12 日 新 潟 家 裁 長 岡 支 部 決 定 ) わいせつな 行 為 とは いたずらに 性 欲 を 刺 激 興 奮 せしめたり その 露 骨 な 表 現 によって 健 全 な 常 識 のある


1 消 防 団 につて (1) 消 防 団 に 対 す 認 知 平 成 15 年 5 月 平 成 24 年 8 月 知 って 86.3% 91.1% ( 増 ) 知 13.7% 8.9% ( 減 ) 知 って 知 ( 該 当 者 数 ) 今 回 調 査 ( 1,864 人 ) 平

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

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(1) 相 談 受 付 状 況 3 (2)サービス 種 類 別 事 業 者 団 体 別 4 (3) 受 付 区 分 ~ 苦 情 問 合 せ~ 5 (4) 相 談 内 容 6 1 携 帯 電 話 2インターネット 接 続 回 線 (5) 事 業 者 への 取 次 ぎ 事 例 8 (6) 相 談 者 の

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Transcription:

Ⅱ 心の中を見つめてみましょう 差別を生み出すもの 古くからの慣習にとらわれていませんか ひのえうま 丙 午迷信 丙午生まれの女性は 男性を不幸にする と言われることがあります 丙午 は 60年周期でめぐってきますが 1906年 明治39年 と1966 昭和41年 の 出生率の様子を見てみましょう 丙午のことを信じている人はいないと思われ ますが 科学が進歩した近年でも かなりの人がこだわって出産をひかえてい ることがわかります 6

200 万 ( 人 ) 150 1906の 出 生 の 動 200 万 ( 人 ) 150 1966の 出 生 の 動 100 50 100 50 0 1901 1902 1903 1904 1905 1906 1907 1908 1909 1910 ( 年 ) 1906 年 ( 明 治 39 年 ) 家 意 識 憲 法 24 条 には 婚 姻 は 両 性 の 合 意 のみに 基 いて 成 立 し 夫 婦 が 同 等 の 権 利 を 有 することを 基 本 として 相 互 の 協 力 により 維 持 されなければならない と 定 められています 家 庭 内 での 男 女 平 等 について 平 成 21 年 の 人 権 に 関 する 県 民 意 識 調 査 報 告 書 では 実 際 に 男 女 平 等 であると 答 えているのは4 割 ほどです 0 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 ( 年 ) 男 性 に 不 利 益 0.7 1966 年 ( 昭 和 41 年 ) わからない5.3% ほぼ 実 現 32.0% やや 女 性 に 不 利 益 33.9% 女 性 に 不 利 益 17.7% 男 女 平 等 が 実 現 8.6% やや 男 性 に 不 利 益 1.7 これは 明 治 時 代 に 定 めた 民 法 の 1 家 という 集 団 が 社 会 の 基 本 単 位 2 家 は 血 統 主 義 3 戸 主 が 家 族 の 構 成 員 に 対 して 絶 大 な 権 限 をもつ などの 家 制 度 の 因 習 が なかなかわたしたちの 意 識 から 取 り 除 けないことを 示 しています 戦 後 民 法 の 改 正 があり 家 制 度 はなくなり 男 女 が 平 等 になりましたが 県 民 意 識 調 査 報 告 書 によると 家 庭 は 女 性 が 守 る という 人 が4 割 程 度 女 性 は 仕 事 を 持 つのはよいが 家 事 育 児 はきちんと という 人 は7 割 を 超 えることがわかります ろくよう 六 曜 六 曜 については 現 在 使 われている 暦 と 同 様 に 日 の 順 番 を 表 すものとして 考 えられたといわれていま す 旧 暦 で 各 月 1 日 は 固 定 されており 例 えば1 月 と 7 月 の1 日 は 先 勝 となっています そして 先 勝 の 次 からは 友 引 先 負 仏 滅 大 安 赤 口 先 勝 と 同 じ 順 序 で 繰 り 返 すようになっています この 六 曜 は もともと 日 の 吉 凶 を 示 すものではなく 発 祥 の 地 中 国 では 現 在 全 く 使 われていません 7

わたしたちの身のまわりには さまざまな 慣習があります 多くは 幸福を願い 不幸 をさけようとする意識から生まれ 引き継が れてきたものです この中には 丙午 家柄 血筋など みんな がしているから 昔からしているから などの 理由で こだわっているものがあります さら に このような慣習にしばられない人を見た とき 常識のない人 という見方をすることも あります このような見方が人権侵害へとつ ながっていく場合があるのです 一人ひとりが 昔からしているから という 理由だけで判断するのではなく その根拠な どを絶えず吟味しながら さまざまな人の行 動を認めることが 人権尊重の社会をつくる ことにつながっていくのではないでしょうか ててマルの一口コラム ててマルの一口コラム 家柄 戦国時代までさかのぼると わ たしたちの先祖はどれくらいの人 数になるのでしょうか わたした ちは 父母から生まれ 父母にも それぞれの父母がいます それぞ れの世代が25歳で子どもを生ん だとすると 先祖は26万人以上 になります このように考える と 一人ひとりが多くの人々とつ ながっていることがわかります その中で 自分の都合のよい部 分だけを抜き取り 家柄 として いることはないでしょうか 決めつけた見かたをしていませんか 最近の親はしつけが出来ない 8

わたしたちは 特 定 の 集 団 や 人 に 対 して 単 純 化 されたイメージを 持 ちがちです その 内 容 は 様 々です が 例 えば 都 会 の 人 は 洗 練 され ている といった 肯 定 的 なものから 都 会 の 人 は 冷 たい といった 否 定 的 なものまであります このような 固 定 化 されたイメージをステレオタイ プといいます ステレオタイプは 誤 りに 気 がついたり 多 様 な 角 度 から 事 実 を 知 ったりすることにより 修 正 されていきます しかしながら 修 正 されなかったステレオタイプは 偏 見 へとつながることがあります 偏 見 とは ある 集 団 に 所 属 して いる 人 が 単 にその 集 団 に 所 属 して いるからとか それゆえにまた そ の 集 団 の 持 っている 嫌 な 特 質 をもっ ていると 思 われるとかいう 理 由 だけ で その 人 に 対 して 向 けられる 嫌 悪 の 態 度 ないしは 敵 意 ある 態 度 であ る (G.W.オルポート 偏 見 の 心 理 より)といわれています そし て このような 偏 見 が 現 代 社 会 にお ける 差 別 を 温 存 している1つの 要 因 であると 指 摘 されているのです ててマルの 一 ある 小 学 校 に 一 人 の 女 子 児 童 が 入 学 して きました 入 学 後 この 児 童 は 教 室 の 中 でい じめを 受 けるようになりました 理 由 は 黒 いランドセルを 背 負 って 通 学 していたからで した もちろん 担 任 の 先 生 は 教 室 で 対 応 をし ましたが いじめはおさまりません とうと うその 児 童 は 転 校 することになったのでした この 女 子 児 童 が 黒 いランドセルで 通 学 して いたことには 理 由 がありました 女 子 児 童 に は3 歳 年 上 のお 兄 さんがいました しかし 小 学 校 入 学 時 にはすでに 小 児 がんに 冒 されて いたのです このお 兄 さんは 1 回 しか 自 分 の 黒 いランドセルを 背 負 って 登 校 することが できませんでした 女 子 児 童 の 入 学 に 際 し 家 族 は 新 しいラン ドセルを 買 うことをすすめましたが 女 子 児 童 は 大 好 きだったお 兄 ちゃんと 毎 日 一 緒 に 学 校 に 行 きたいから と 言 うことを 聞 きま せんでした その 強 い 希 望 に 周 囲 も 折 れ 見 守 ることにしたのですが この 女 子 児 童 の 願 いは 無 残 にもつぶされてしまったのでした ( 毎 日 新 聞 2002 年 6 月 28 日 付 大 阪 版 夕 刊 より 要 約 ) わたしたちの 思 い 込 みは 時 として 子 ども にすりこまれ このような 悲 しいできごとを 引 き 起 こすことがあります なお その 後 この 女 子 児 童 は 転 校 先 の 学 校 で 黒 いランドセルを 背 負 って 通 学 すること ができたということです 決 めつけた 見 方 はどこで わたしたちのこのような 決 めつけた 見 方 は 子 どもの 頃 から マスメディア や 家 庭 での 会 話 をとおして 知 らず 知 らずのうちつくりあげられていくと 言 わ れています 9

テレビのホームドラマなどにおい ては 女性が家事をし 男性はくつ ろいでいる姿などが多く見られま す テレビのコマーシャルなどにお いても 男性や女性の固定的な役割 に基づいたものがたくさん見られま す こうした場面を子どものころから 見ていると どのような意識が育つ でしょうか 結果として 一般的に思われているような固定的な役割を果たすことが問題 ではありません さまざまな決めつけが社会において行われることにより 女 性は すべきだ 高齢者は すべきではない などの決めつけた見方が 支配的となり 個人の自由な生き方ができなくなることが問題なのです 世間にとらわれていませんか 人のうわさ 10

みんながしているから など 事 実 を きちんと 確 認 せずに 周 囲 の 人 の 発 言 をうのみにしてしまったり 自 分 だ け 反 対 しても 仕 方 ない と 周 囲 の 人 の 行 動 に 流 されてしまったりすることは ないでしょうか このような 世 間 に 流 されたり 気 にしたりするわたした ちの 生 き 方 が 不 合 理 な 差 別 や 偏 見 を 温 存 助 長 している 一 因 だと 考 えられ ています わたしたちは 誰 もが 幸 せに 暮 ら したい と 人 間 として 当 たり 前 の 願 い を 持 っています 誰 もが 自 分 の 願 いをかなえることが でき 生 まれてきてよかった と 言 える ように 毎 日 の 生 活 を 見 直 していくこ とが 部 落 差 別 をはじめとするあらゆ る 差 別 をなくしていくことにつながる のです ててマルの 一 世 間 とは 人 々が 互 いにかかわりあっ て 生 活 している 場 ( 大 辞 林 )のことで 形 のあるものとないものがあり 同 窓 会 や 会 社 隣 近 所 年 賀 状 を 交 換 する 人 などをさ すと 言 われています 日 本 の 女 性 解 放 運 動 において 大 きな 役 割 を 果 たした 平 塚 らいてうは 心 中 未 遂 事 件 をおこし 出 身 の 女 子 大 学 の 同 窓 会 を 除 名 されました 良 妻 賢 母 を 送 り 出 す 大 学 の 同 窓 会 として 仲 間 に 入 れておくことができ ないと 判 断 したのです その 背 景 には 誰 か 一 人 が 犯 したことについては 全 員 が 共 同 責 任 を 負 うという 考 え 方 があり 同 窓 会 の 名 誉 は 彼 女 を 除 名 すれば 守 られるから でした その 後 らいてうは 有 名 になり 同 窓 会 としては 彼 女 を 会 員 にすることは 名 誉 なことだと 考 えるようになりました け れども 彼 女 の 除 名 が 取 り 消 されたのは 死 後 20 年 以 上 たってからでした 差 別 人 権 侵 害 行 動 偏 見 好 悪 の 感 情 思 い 込 み 固 定 観 念 ス テ レ オ タ イ プ?!? 11