はじめに 高 尿 酸 血 症 は 体 組 織 へ 尿 酸 塩 沈 着 に 基 づく 諸 症 状 ( 痛 風 関 節 炎 や 痛 風 結 節 ) 発 症 原 因 であることが 広 く 知 られています また 近 年 では 腎 障 害 や 高 血 圧 と 関 連 性 が 指 摘 されている 他 脳 卒



Similar documents
デュアック 配 合 ゲル に 係 る 医 薬 品 リスク 管 理 計 画 書 (RMP)の 概 要 販 売 名 デュアック 配 合 ゲル 有 効 成 分 クリンダマイシンリン 酸 エステ ル 水 和 物 / 過 酸 化 ベンゾイル 製 造 販 売 業 者 株 式 会 社 ポーラファルマ 薬 効 分

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

<96DA8E9F81698D8791CC A2E786C73>

診療行為コード

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>


EST_  H.8.6.

Microsoft Word - 通知 _2_.doc

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

グラナテック点眼液_使用上の注意の解説_4

Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final


アプルウェイ 市販直後調査 発売4ヵ月間の副作用発現状況

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

各論_1章〜7章.indd

HIV感染防止マニュアル(出力用).indd

光 輪 はさみこども 園 学 校 保 健 安 全 法 ( 第 19 条 )に 準 ずる(H24.4 改 定 ) 病 名 感 染 しやすい 期 間 登 園 のめやす 症 状 ( 発 熱 全 身 症 状 呼 吸 器 症 状 )がある 期 間 インフルエンザ ( 発 症 前 24 時 間 ~ 発 病 後

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

監 修 北 辰 会 有 澤 総 合 病 院 内 科 大 八 木 秀 和 1 時 間 目 子 宮 内 膜 症 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 産 婦 人 科 中 原 辰 夫 NAKAHARA Tatsuo 月 経 困 腎 難 不 を 全 訴 とはどのような えて 来 院 される

<4D F736F F D20BEC1D8BCDEDD82A8926D82E782B95F38505F838D83532E646F63>

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

2-1膠原病.doc

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

一般用漢方製剤の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について_3

目次

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

m07 北見工業大学 様式①

Microsoft Word - 目次.doc

4 ぼうこう又は直腸機能障害

全設健発第     号

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

ひろっぱ355号2月Web用に.indd

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

社 内 資 料 ムルキナ 点 眼 液 0.1%の 生 物 学 的 同 等 性 について Ⅰ. 要 旨 プラノプロフェン 0.1% 含 有 点 眼 液 ムルキナ 点 眼 液 0.1%について 他 社 市 販 品 (ニフラン 点 眼 液 千 寿 製 薬 株 式 会 社 )を 対 照 製 剤 とし 薬 理

マニュアル 使 用 上 の 注 意 針 刺 し 切 創 皮 膚 粘 膜 曝 露 ( 事 象 ) 後 のHIV 感 染 を 防 止 するためには 事 象 発 生 後 できるだけ 早 く 抗 HIV 薬 の 服 用 を 開 始 する 必 要 がある 事 象 発 生 後 速 やかに 服 用 するために 医

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

_si00421

1章A_責了.indd

平成17年度の人事行政等の状況

人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

< F2D817995DB94AD D8691E6328D86817A96BE8DD78F91>

10w.xdw

< F2D819B92CA926D E9693E A2E6A7464>

10 アムジェン デベロップメント 株 式 会 社 の 依 頼 による 血 小 板 減 少 症 患 者 を 対 象 とした AMG 531の 長 期 継 続 投 与 第 Ⅲ 11 エーザイ 株 式 会 社 の 依 頼 によるE5555の 第 Ⅱ 12 生 化 学 工 業 株 式 会 社 の 依 頼

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

栄養管理手順について

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

目 次 表 紙... 1 目 次... 2 改 訂 記 録 目 的 対 象 製 造 部 門 品 質 部 門 組 織 PET 薬 剤 製 造 施 設 ( 施 設 長 )の 責 務 製 造 管 理 者 の 責 務... 7

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

< EC8E F58B8B975E8CF6955C8CB48D652E786C73>

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

○00表紙

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

プレス発表に関する手引き

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

公表表紙

tokutei2-7.xls

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

(\202g22\214\366\225\\.xls)

<4D F736F F D20836E E819592E88C5E B F944E82548C8E89FC90B3816A5F6A D28F57>

製剤であり、本製剤の自己注射を行っている患者に対して指導管理を行った場合は、「診療報酬の算定方法」(平成20年厚生労働省

抗微生物薬安全性評価基準検討委員会 最終報告(確定版)

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

<904588F582CC8B8B975E814592E888F58AC7979D82CC8CF6955C E348DEC90AC2E786C73>

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

16 日本学生支援機構

第 2 部 各 論 1 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 及 び 健 康 課 題 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 から, 柏 市 の 健 康 課 題 を 抽 出 します 柏 市 の 現 状 データ 疾 病 の 指 摘 状 況 再 掲 図 4 成 人 の 疾 病 の 指 摘

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

独立行政法人国立病院機構

提出時の注意点

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

第 3 回 肥 満 質 質 基 本 形 酸 質 胃 腸 酵 素 酸 分 解 小 腸 吸 収 血 中 注 入 酸 各 細 胞 質 材 料 使 不 要 質 分 解 再 利 用 糖 不 足 酸 肝 臓 窒 素 除 去 糖 生 成 源 低 血 糖 時 補 充 大 栄 養 素 脂 肪 炭 水 化 物 大 栄

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

Transcription:

平 成 25 年 9 月 ~ 平 成 26 年 3 月 2013 年 9 月 改 訂 ( 第 2 版 ) 新 医 薬 品 解 説 医 薬 品 適 正 に 欠 かせない 情 報 です ご 前 に 必 ずお 読 みください ) 処 方 せん 医 薬 品 薬 価 基 準 収 載 ) - 医 師 等 処 方 せんにより すること 禁 忌 ( 次 患 者 には 投 与 しないこと) (1) 本 剤 成 分 に 対 し 過 敏 症 既 往 歴 ある 患 者 (2)メルカプトプリン 水 和 物 又 はアザチオプリンを 投 与 中 患 者 [ 相 互 作 項 参 照 ]

はじめに 高 尿 酸 血 症 は 体 組 織 へ 尿 酸 塩 沈 着 に 基 づく 諸 症 状 ( 痛 風 関 節 炎 や 痛 風 結 節 ) 発 症 原 因 であることが 広 く 知 られています また 近 年 では 腎 障 害 や 高 血 圧 と 関 連 性 が 指 摘 されている 他 脳 卒 中 心 血 管 系 疾 患 といった 種 々 疾 患 尿 路 結 石 等 と 関 連 も 報 告 され 治 療 重 要 性 が 高 まってきています 高 尿 酸 血 症 に される 尿 酸 降 下 薬 中 には 腎 機 能 障 害 ある 患 者 では が 制 限 される 場 合 もあり 高 尿 酸 血 症 患 者 にとって 薬 剤 選 択 幅 は 十 分 とは 言 えませんで した そこで 血 清 尿 酸 値 を 治 療 目 標 値 (6.0mg/dL 以 下 )まで 低 下 させ かつこれ まで 薬 剤 選 択 幅 が 十 分 でなかった 患 者 層 にも 新 たな 選 択 肢 を 提 供 すべく 開 発 に 着 手 しました トピロリック 錠 ( 一 般 名 :トピロキソスタット)は キサンチン 酸 化 還 元 酵 素 を 選 択 的 かつ 可 逆 的 に 阻 害 し 血 清 尿 酸 値 を 低 下 させる 非 プリン 型 選 択 的 キサンチンオキ シダーゼ 阻 害 剤 として 株 式 会 社 富 士 薬 品 ( 以 下 富 士 薬 品 )において 創 製 されまし た トピロリック 錠 臨 床 試 験 は2004 年 より 開 始 し 第 Ⅰ 相 試 験 から 後 期 第 Ⅱ 相 試 験 ま では 富 士 薬 品 が 試 験 からは 株 式 会 社 三 和 化 学 研 究 所 と 富 士 薬 品 が 共 同 で 実 施 しました そ 結 果 本 剤 を 投 与 した826 例 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 に 対 する 有 効 性 及 び 安 全 性 が 確 認 され 2013 年 6 月 に 痛 風 高 尿 酸 血 症 を 効 能 効 果 として 製 造 販 売 承 認 を 取 得 しました 本 冊 子 では 本 剤 ご に 際 して 事 項 を 各 項 ごとに 解 説 いたしました 本 剤 適 正 一 助 となれば 幸 甚 に 存 じます - 1 -

目 次 効 能 効 果 4 法 量 5 禁 忌 ( 次 患 者 には 投 与 しないこと) 6 効 能 効 果 に 関 連 する 7 法 量 に 関 連 する 8 1. 慎 重 投 与 ( 次 患 者 には 慎 重 に 投 与 すること) 10 2. 重 要 な 基 本 的 11 3. 相 互 作 12 (1) 併 禁 忌 ( 併 しないこと) 12 (2) 併 ( 併 に すること) 13 4. 副 作 17 (1) 重 大 な 副 作 19 (2)そ 他 副 作 26 5. 高 齢 者 へ 投 与 27 6. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 へ 投 与 28 7. 小 児 等 へ 投 与 29 8. 適 29 9.そ 他 30-3 -

効 能 効 果 効 能 効 果 痛 風 高 尿 酸 血 症 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 を 対 象 としたプラセボ 対 照 二 重 盲 検 並 行 群 間 比 較 試 験 結 果 投 与 終 了 時 における 投 与 前 値 から 血 清 尿 酸 値 低 下 率 ( 以 下 尿 酸 値 低 下 率 という)はプラセボ 群 が 3.93%であったに 対 し 本 剤 120mg/ 日 群 160mg/ 日 群 でそれぞれ40.92% 44.79%でした また 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 を 対 象 としたアロプリノール 対 照 二 重 盲 検 並 行 群 間 比 較 試 験 結 果 尿 酸 値 低 下 率 は 本 剤 群 が36.28% アロプリノール 群 が34.26%であり 本 剤 アロプリノー ル 群 に 対 する 非 劣 性 が 検 証 されました 投 与 終 了 時 における 血 清 尿 酸 値 が6.0mg/dL 以 下 に 低 下 し た 割 合 ( 以 下 尿 酸 値 達 成 率 という)は 本 剤 群 が72.4% アロプリノール 群 が73.3%と 同 程 度 でした 以 結 果 より 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 に 対 する 本 剤 有 効 性 が 確 認 され 効 能 効 果 を 痛 風 高 尿 酸 血 症 としました - 4 -

法 量 通 常 成 人 にはトピロキソスタットとして 1 回 20mg より 開 始 し 1 日 2 回 朝 夕 に 経 口 投 与 する そ 後 は 血 中 尿 酸 値 を 確 認 しながら 必 要 に 応 じて 徐 々に 増 量 する 維 持 量 は 通 常 1 回 60mg を 1 日 2 回 とし 患 者 状 態 に 応 じて 適 宜 増 減 するが 最 大 投 与 量 は 1 回 80mg を 1 日 2 回 とする 法 量 (1) 投 与 回 数 について 本 剤 1 日 あたり 投 与 回 数 を 健 康 成 人 を 対 象 とした 第 Ⅰ 相 反 復 投 与 試 験 において 検 討 し た 結 果 80mg 投 与 群 では 80mg 1 日 1 回 投 与 に 比 べて40mg 1 日 2 回 投 与 方 がより 強 い 尿 酸 低 下 作 を 示 し 日 内 変 動 少 ないことが 示 唆 されました 急 激 な 尿 酸 値 低 下 に 伴 い 痛 風 関 節 炎 が 一 過 性 に 発 現 することが 知 られています よって 痛 風 関 節 炎 発 現 を 抑 えるためには 尿 酸 値 変 動 を 最 小 化 することが 重 要 と 考 え 日 内 変 動 が 少 なく より 強 い 尿 酸 低 下 作 を 示 した 1 日 2 回 投 与 を 選 択 しました (2) 維 持 量 ( 臨 床 推 奨 量 )について 長 期 投 与 試 験 を 除 くすべて 二 重 盲 検 試 験 を 対 象 に 主 要 評 価 項 目 である 尿 酸 値 低 下 率 並 び に 治 療 目 標 である 尿 酸 値 達 成 率 を いて 本 剤 量 反 応 関 係 臨 床 推 奨 量 を 検 討 しました そ 結 果 本 剤 40mg/ 日 から160mg/ 日 尿 酸 値 低 下 率 は 量 依 存 的 に 増 加 しました また 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 を 対 象 とした 後 期 第 Ⅱ 相 試 験 において 本 剤 120mg/ 日 と160mg/ 日 尿 酸 値 低 下 率 は 同 等 でした さらに 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 を 対 象 としたアロプリノール 対 照 二 重 盲 検 並 行 群 間 比 較 試 験 において 本 剤 120mg/ 日 アロプリノールに 対 する 非 劣 性 が 検 証 されました 以 より 本 剤 臨 床 推 奨 量 は120mg/ 日 ( 1 回 60mg 1 日 2 回 )と 設 定 しました (3) 増 量 効 果 について 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 を 対 象 に 非 盲 検 で 本 剤 を30 週 間 投 与 した 試 験 において 120 mg/ 日 から160mg/ 日 へ 増 量 した 際 尿 酸 値 達 成 率 は69.2%から76.9%と 増 加 しました また 非 盲 検 で 本 剤 を58 週 間 投 与 した 試 験 において 160mg/ 日 まで 尿 酸 値 達 成 率 が 67.8%であるに 対 して 200mg/ 日 以 投 与 例 では71.9%と 尿 酸 値 達 成 率 は 乗 せされました が 頭 打 ち 傾 向 が 認 められました 記 2 試 験 併 合 解 析 においても 120mg/ 日 投 与 開 始 8 週 後 血 清 尿 酸 値 が6.0mg/dL 以 で あり 次 来 院 日 より160mg/ 日 へ 増 量 した 症 例 うち 投 与 開 始 30 週 後 時 点 で54.7%が 血 清 尿 酸 値 6.0mg/dL 以 下 を 達 成 しました さらに 中 等 度 腎 機 能 障 害 を 合 併 した 痛 風 を 含 む 高 尿 酸 血 症 患 者 を 対 象 とした 試 験 で は 120mg/ 日 160mg/ 日 投 与 後 尿 酸 値 達 成 率 は79.7% 90.0%でした 以 より 本 剤 120mg/ 日 から160mg/ 日 へ 増 量 効 果 が 認 められ 最 大 臨 床 推 奨 量 は160 mg/ 日 ( 1 回 80mg 1 日 2 回 )としました - 5 -

禁 忌 ( 次 患 者 には 投 与 しないこと) (1) 本 剤 成 分 に 対 し 過 敏 症 既 往 歴 ある 患 者 禁 忌 一 般 的 な 事 項 として 設 定 しました 本 剤 有 効 成 分 であるトピロキソスタットに 対 して 過 敏 症 既 往 歴 ある 患 者 に 本 剤 を 投 与 すると 再 度 過 敏 症 を 起 こす 可 能 性 が 高 いと 考 えられますで 本 剤 を 投 与 しないでください (2)メルカプトプリン 水 和 物 又 はアザチオプリンを 投 与 中 患 者 [ 相 互 作 項 参 照 ] アザチオプリン 代 謝 物 メルカプトプリン 代 謝 酵 素 であるキサンチンオキシダーゼ 阻 害 によ り メルカプトプリン 血 中 濃 度 が 昇 することがアロプリノールで 知 られています メルカプトプリン 血 中 濃 度 が 昇 すると 骨 髄 抑 制 等 副 作 が 増 強 される 可 能 性 があります 本 剤 はキサンチンオキシダーゼ 阻 害 作 を 有 することから メルカプトプリン 血 中 濃 度 が 昇 す る 可 能 性 があること また 本 剤 はメルカプトプリン アザチオプリンと 臨 床 薬 物 相 互 作 試 験 を 実 施 していないことより アロプリノールように 具 体 的 な 減 量 目 安 を 示 すことが 難 しいこと から 設 定 しました - 6 -

効 能 効 果 に 関 連 する 本 剤 適 にあたっては 最 新 治 療 指 針 等 を 参 考 に 薬 物 治 療 が 必 要 とされる 患 者 を 対 象 とすること 高 尿 酸 血 症 痛 風 治 療 ガイドライン 1) ( 以 下 治 療 ガイドライン という)には 高 尿 酸 血 症 治 療 指 針 が 掲 載 されています これらを 参 考 に 薬 物 治 療 が 必 要 とされる 患 者 を 対 象 としてくだ さい 参 考 過 食 高 プリン 高 脂 肪 高 蛋 白 食 嗜 好 常 習 飲 酒 運 動 不 足 など 生 活 習 慣 は 高 尿 酸 血 症 原 因 となるばかりでなく 肥 満 高 血 圧 糖 脂 質 代 謝 異 常 ひいてはメタボリックシンドロ ームなど 合 併 とも 深 く 関 係 する したがって これら 生 活 習 慣 を 是 正 する 食 生 活 指 導 が 高 尿 酸 血 症 治 療 では 最 も 大 切 である 痛 風 関 節 炎 を 繰 り 返 す 症 例 や 痛 風 結 節 を 認 める 症 例 は 生 活 指 導 だけでは 体 内 尿 酸 蓄 積 を 解 消 することは 難 しく 薬 物 治 療 によって 血 清 尿 酸 値 を 6.0mg/dL 以 下 に 維 持 することが 望 ましい 生 活 習 慣 改 善 にもかかわらず 血 清 尿 酸 値 が9.0mg/dL 以 いわゆる 無 症 候 性 高 尿 酸 血 症 で は 薬 物 療 法 を 考 慮 する また 尿 路 結 石 腎 疾 患 高 血 圧 など 合 併 がある 場 合 は 血 清 尿 酸 値 が8.0mg/dL 以 で 薬 物 療 法 を 考 慮 する 効 能 効 果 に 関 連 す る 高 尿 酸 血 症 血 清 尿 酸 値 7.0mg/dL 痛 風 関 節 炎 または 痛 風 結 節 あり なし 血 清 尿 酸 値 8.0mg/dL 血 清 尿 酸 値 8.0mg/dL 合 併 症 あり なし 血 清 尿 酸 値 9.0mg/dL 血 清 尿 酸 値 9.0mg/dL 生 活 指 導 薬 物 治 療 薬 物 治 療 薬 物 治 療 : 腎 障 害 尿 路 結 石 高 血 圧 血 性 心 疾 患 糖 尿 病 メタボリックシンドロームなど ( 腎 障 害 と 尿 路 結 石 以 外 は 血 清 尿 酸 値 を 低 下 させてイベント 減 少 を 検 討 した 介 入 試 験 は 未 施 行 ) 文 献 1) 日 本 痛 風 核 酸 代 謝 学 会 編 : 高 尿 酸 血 症 痛 風 治 療 ガイドライン( 第 2 版 ).メディカルレビュー 社, 2010-7 -

法 量 に 関 連 する 尿 酸 降 下 薬 による 治 療 初 期 には 血 中 尿 酸 値 急 激 な 低 下 により 痛 風 関 節 炎 ( 痛 風 発 作 )が 誘 発 されることがあるで 本 剤 投 与 は 1 回 20mg を 1 日 2 回 から 開 始 し 投 与 開 始 から 2 週 間 以 降 に 1 回 40mg を 1 日 2 回 投 与 開 始 から 6 週 間 以 降 に 1 回 60mg を 1 日 2 回 投 与 とするなど 徐 々に 増 量 すること( 臨 床 成 績 項 参 照 ) なお 増 量 後 は 経 過 を 十 分 に 観 察 すること 法 量 に 関 連 す る 痛 風 関 節 炎 は 高 尿 酸 血 症 が 持 続 している 際 だけではなく 急 激 な 尿 酸 値 低 下 によっても 発 現 する ことが 知 られています これは 尿 酸 低 下 治 療 により 血 中 尿 酸 値 が 急 激 に 低 下 していく 過 程 で 関 節 から 関 節 液 中 に 剥 離 した 尿 酸 塩 を 好 中 球 等 が 異 物 として 貪 食 する 際 に 誘 発 される 炎 症 反 応 によるも と 言 われています 治 療 ガイドライン 1) では 痛 風 関 節 炎 時 及 び 痛 風 間 欠 期 治 療 として 痛 風 関 節 炎 寛 解 約 2 週 後 から 少 量 尿 酸 降 下 薬 による 治 療 を 開 始 し 3 ~ 6 ヵ 月 かけて 徐 々に 血 清 尿 酸 値 を6.0mg/dL 以 下 にすることが 提 唱 されています 初 期 量 から 1 段 階 で 増 量 し 維 持 量 に 移 行 した 前 期 第 Ⅱ 相 試 験 において 維 持 量 が80mg/ 日 以 量 群 では 痛 風 関 節 炎 発 現 率 はプラセボ 群 より 高 く 160mg/ 日 群 では20.0%(5/25 例 )に 達 しました それに 対 し 初 期 量 から 2 段 階 で 増 量 し 維 持 量 に 移 行 したプラセボ 対 照 二 重 盲 検 並 行 群 間 試 験 (プラセボ 対 照 第 Ⅱ 相 ) アロプリノール 対 照 二 重 盲 検 並 行 群 間 試 験 (アロプリノール 対 照 ) および 中 等 度 腎 機 能 障 害 患 者 を 対 象 とした 試 験 ( 腎 機 能 障 害 患 者 対 象 ) 併 合 解 析 で は 痛 風 関 節 炎 発 現 率 は 維 持 量 が120mg/ 日 群 および160mg/ 日 群 において それぞれ10.1% (14/139 例 ) 10.8%(11/102 例 )でした 以 より 痛 風 関 節 炎 発 現 リスクを 低 減 させるためには 本 剤 においても 治 療 ガイドライン で 提 唱 されている 漸 増 法 を いることが 適 切 と 考 え 法 量 に 関 連 する を 設 定 しました 参 考 痛 風 関 節 炎 時 は 尿 酸 降 下 薬 を 投 与 せず 非 ステロイド 抗 炎 症 薬 (NSAID)パルス 療 法 にて 発 作 寛 解 を 待 つ 寛 解 約 2 週 後 から 病 型 に 即 した 尿 酸 降 下 薬 を 選 択 して 少 量 で 開 始 し 徐 々に 量 を 増 加 する ( 中 略 ) 治 療 目 標 値 は 尿 酸 体 液 中 で 溶 解 限 界 と 考 えられる 血 清 尿 酸 値 6.4mg/dL よりも 低 い6.0mg/dL 以 下 とし 3 ~ 6 ヵ 月 かけて 低 下 させる また 尿 酸 降 下 薬 投 与 時 に 痛 風 関 節 炎 が 起 こった 場 合 は 尿 酸 降 下 薬 を 中 止 することなく 同 量 を 継 続 して 痛 風 関 節 炎 治 療 に 準 じて NSAID パルス 療 法 を 併 する 血 清 尿 酸 値 が 目 標 域 に 達 していない 場 合 は 痛 風 関 節 炎 が 寛 解 して 約 2 週 経 過 してから 同 様 に 尿 酸 降 下 薬 を 徐 々に 増 量 し 血 清 尿 酸 値 を6.0mg/dL 以 下 にする 以 後 尿 酸 降 下 薬 は 血 清 尿 酸 値 が6.0mg/dL 以 下 に 安 定 する 量 を 続 ける 文 献 1) 日 本 痛 風 核 酸 代 謝 学 会 編 : 高 尿 酸 血 症 痛 風 治 療 ガイドライン( 第 2 版 ).メディカルレビュー 社, 2010-8 -

参 考 臨 床 試 験 名 二 重 盲 検 試 験 における 痛 風 関 節 炎 発 現 率 前 期 第 Ⅱ 相 プラセボ 対 照 第 Ⅱ 相 発 現 例 数 / 解 析 対 象 例 数 (%) アロプリノール 対 照 腎 機 能 障 害 患 者 対 象 投 与 期 間 8 週 間 12 週 間 16 週 間 16 週 間 22 週 間 初 期 投 与 方 法 本 剤 群 20mg ( 2 週 間 ) 1 段 階 40mg( 2 週 間 ) 2 段 階 :40mg( 2 週 間 ) 80mg( 4 週 間 ) プラセボ 群 2/36(5.6) 3/39(7.7) 5/60(8.3) 40mg/ 日 群 1/38(2.6) 60mg/ 日 群 1/37(2.7) 80mg/ 日 群 5/38(13.2) 4/24(16.7) 120mg/ 日 群 6/37(16.2) 3/25(12.0) 2/39(5.1) 12/100(12.0) 160mg/ 日 群 5/25(20.0) 9/62(14.5) 14/139(10.1) 2/40(5.0) 9/62(14.5) 11/102(10.8) 株 式 会 社 富 士 薬 品 社 内 資 料 法 量 に 関 連 す る - 9 -

1. 慎 重 投 与 ( 次 患 者 には 慎 重 に 投 与 すること) (1) 重 度 腎 機 能 障 害 ある 患 者 [ 経 験 がなく 安 全 性 が 確 立 していない ] 臨 床 試 験 では 腎 機 能 高 度 低 下 又 は 腎 不 全 患 者 経 験 がなく 安 全 性 が 確 立 していないため 慎 重 投 与 と 設 定 しました (2) 肝 機 能 障 害 ある 患 者 [ 経 験 が 少 なく 安 全 性 が 確 立 していない ] ⒈ 慎 ⒈ 重 ⒈ 投 ⒈ 与 ⒈ ⒈ 臨 床 試 験 では 一 定 肝 機 能 低 下 者 (ALT(GPT) AST(GOT):100 IU/L 以 )を 除 外 しており 肝 機 能 障 害 ある 患 者 経 験 が 少 ないこと また 肝 機 能 低 下 者 を 対 象 とした 薬 物 動 態 試 験 を 実 施 していないことより 慎 重 投 与 と 設 定 しました - 10 -

2. 重 要 な 基 本 的 本 剤 は 尿 酸 降 下 薬 であり 痛 風 関 節 炎 ( 痛 風 発 作 ) 発 現 時 に 血 中 尿 酸 値 を 低 下 させると 痛 風 関 節 炎 ( 痛 風 発 作 )を 増 悪 させるおそれがあるため 本 剤 投 与 前 に 痛 風 関 節 炎 ( 痛 風 発 作 )が 認 められた 場 合 は 症 状 がおさまるまで 本 剤 投 与 を 開 始 しないこと ま た 本 剤 投 与 中 に 痛 風 関 節 炎 ( 痛 風 発 作 )が 発 現 した 場 合 には 本 剤 量 を 変 更 する ことなく 投 与 を 継 続 し 症 状 によりコルヒチン 非 ステロイド 性 抗 炎 症 剤 副 腎 皮 質 ス テロイド 等 を 併 すること 治 療 ガイドライン 1) を 参 考 に 記 載 しました 参 考 一 般 的 として 痛 風 発 作 中 はできるだけ 患 部 安 静 を 保 ち 患 部 を 冷 却 し 禁 酒 を 指 示 す る 痛 風 発 作 中 に 尿 酸 降 下 薬 投 与 を 開 始 すると 発 作 を 増 悪 させるで 投 与 を 開 始 してはな らない ただし 尿 酸 降 下 薬 投 与 を 行 っている 場 合 には 原 則 として 投 与 を 中 止 せずにそ まま 服 させ そこにコルヒチン NSAID 副 腎 皮 質 ステロイドなどを 加 えて 治 療 する ⒉ 重 ⒉ 要 ⒉ な⒉ 基 ⒉ 本 ⒉ 的 ⒉ ⒉ ⒉ ⒉ 文 献 1) 日 本 痛 風 核 酸 代 謝 学 会 編 : 高 尿 酸 血 症 痛 風 治 療 ガイドライン( 第 2 版 ).メディカルレビュー 社, 2010-11 -

3. 相 互 作 (1) 併 禁 忌 ( 併 しないこと) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 メルカプトプリン 水 和 物 ロイケリン アザチオプリン イムラン アザニン 骨 髄 抑 制 等 副 作 を 増 強 する 可 能 性 がある アザチオプリン 代 謝 物 メルカプ トプリン 代 謝 酵 素 であるキサン チンオキシダーゼ 阻 害 により メルカプトプリン 血 中 濃 度 が 昇 することがアロプリノール( 類 薬 )で 知 られている 本 剤 もキサ ンチンオキシダーゼ 阻 害 作 をも つことから 同 様 可 能 性 がある アザチオプリン 代 謝 物 メルカプトプリン 代 謝 酵 素 であるキサンチンオキシダーゼ 阻 害 によ り メルカプトプリン 血 中 濃 度 が 昇 することがアロプリノールで 知 られています 詳 細 は 禁 忌 (2) 項 をご 参 照 ください ⒊ 相 ⒊ 互 ⒊ 作 ⒊ ⒊ ⒊ - 12 -

(2) 併 ( 併 に すること) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 ワルファリン ワルファリン 作 を 増 強 させる 可 能 性 がある [ 薬 物 動 態 項 参 照 ] 本 剤 による 肝 代 謝 酵 素 阻 害 作 により ワルファリン 代 謝 を 抑 制 し ワルファリン 血 中 濃 度 が 昇 する 可 能 性 がある 本 剤 は CYP2C8/9 CYP1A1/2 3A4 及 び2C19に 対 する 阻 害 を 示 すため これら CYP 分 子 種 で 主 に 代 謝 されるワルファリンと 臨 床 薬 物 相 互 作 試 験 を 行 い 影 響 について 評 価 しました そ 結 果 本 剤 は 主 に CYP2C9にて 代 謝 されるワルファリン S 体 にわずかに 影 響 を 及 ぼすことが 確 認 され 本 剤 とワルファリンを 併 投 与 すると ワルファリン 単 独 投 与 時 と 比 較 して ワルファ リン S 体 AUC に 昇 が 認 められました なお 併 時 PT-INR へ 影 響 は 認 められておりま せん 以 結 果 から 本 剤 とワルファリン 併 により ワルファリン 作 を 増 強 させる 可 能 性 が 考 えられるため 併 として 設 定 しました 参 考 6. 薬 物 間 相 互 作 ワルファリン 健 康 成 人 男 子 (12 例 )にトピロキソスタット 1 回 80mg を 1 日 2 回 11 日 間 反 復 経 口 投 与 し 6 日 目 にワルファリン 5 mg を 絶 食 下 で 単 回 経 口 投 与 したとき ワルファリン R 体 C max 及 び AUC 0-144h 幾 何 平 均 比 ( 併 投 与 /ワルファリン 単 独 投 与 )は 1.07 及 び1.15であ ⒊ 相 ⒊ 互 ⒊ 作 ⒊ ⒊ ⒊ り ワルファリン S 体 は1.11 及 び1.47であった トピロキソスタット C max 及 び AUC 0-12h 幾 何 平 均 比 ( 併 投 与 /トピロキソスタット 単 独 投 与 )は 1.08 及 び1.01であった トピロリック 錠 添 付 文 書 薬 物 動 態 項 参 照 - 13 -

(2) 併 ( 併 に すること) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 ビダラビン 幻 覚 振 戦 神 経 障 害 等 ビダラビン 副 作 を 増 強 する 可 能 性 がある ビダラビン 代 謝 酵 素 であるキサ ンチンオキシダーゼ 阻 害 によ り ビダラビン 代 謝 を 抑 制 し 作 を 増 強 させることがアロプリ ノール( 類 薬 )で 知 られている 本 剤 もキサンチンオキシダーゼ 阻 害 作 をもつことから 同 様 可 能 性 がある ⒊ 相 ⒊ 互 ⒊ 作 ⒊ ⒊ ⒊ アロプリノールとビダラビンと 併 により ビダラビン 作 を 増 強 し 幻 覚 振 戦 神 経 障 害 2), 等 が 発 現 したと 報 告 3) があることから 両 薬 剤 については 併 とされています これは ビダラビン 主 代 謝 物 であるアラヒポキサンチン(9-β-D-arabinofuranoside Hypoxanthine) 代 謝 にキサンチンオキシダーゼが 関 与 していることから キサンチンオキシダーゼを 阻 害 するアロ プリノールと 併 によってアラヒポキサンチン 血 中 濃 度 が 昇 することが 原 因 であると 考 えら れています 本 剤 はビダラビンと 臨 床 薬 物 相 互 作 試 験 を 実 施 しておりませんが 本 剤 もキサンチンオキシダ ーゼ 阻 害 作 を 有 することから 同 様 可 能 性 が 考 えられるため 併 として 設 定 しました 文 献 2)Quinn, J. P. et al. : Curr. Ther. Res., 41(5)706, 1987 3)Friedman, H. M. et al. : N. Engl. J. Med., 304(7)423, 1981-14 -

(2) 併 ( 併 に すること) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 キサンチン 系 薬 剤 テオフィリン 等 キサンチン 系 薬 剤 (テオフ ィリン 等 ) 血 中 濃 度 が 昇 する 可 能 性 がある 本 剤 と 併 する 場 合 は キサン チン 系 薬 剤 投 与 量 に すること テオフィリン 代 謝 酵 素 であるキ サンチンオキシダーゼ 阻 害 によ り テオフィリン 血 中 濃 度 が 昇 することがアロプリノール( 類 薬 )で 知 られている 本 剤 もキサ ンチンオキシダーゼ 阻 害 作 をも つことから 同 様 可 能 性 がある アロプリノールとキサンチン 系 薬 剤 (テオフィリン 等 )と 併 により キサンチン 系 薬 剤 (テオ フィリン 等 ) 血 中 濃 度 および 半 減 期 は1.4から2.5 倍 に 昇 し クリアランスは 約 30~60% 低 下 す ると 報 告 4) があることから 両 薬 剤 については 併 とされています これは アロプリノー ルがテオフィリン 代 謝 酵 素 であるキサンチンオキシダーゼを 阻 害 することが 原 因 であると 考 えら れています 本 剤 はキサンチン 系 薬 剤 (テオフィリン 等 )と 臨 床 薬 物 相 互 作 試 験 を 実 施 しておりませんが 本 剤 もキサンチンオキシダーゼ 阻 害 作 を 有 することから 同 様 可 能 性 が 考 えられるため 併 として 設 定 しました ⒊ 相 ⒊ 互 ⒊ 作 ⒊ ⒊ ⒊ 文 献 4) 山 口 辰 哉 ほか:TDM 研 究, 9, 101, 1992-15 -

(2) 併 ( 併 に すること) 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 ジダノシン ジダノシン 血 中 濃 度 が 昇 する 可 能 性 がある 本 剤 と 併 する 場 合 は ジ ダノシン 投 与 量 に す ること ジダノシン 代 謝 酵 素 であるキサ ンチンオキシダーゼ 阻 害 によ り 健 康 成 人 及 び HIV 患 者 におい てジダノシン C max 及 び AUC が 昇 することがアロプリノール ( 類 薬 )で 知 られている 本 剤 も キサンチンオキシダーゼ 阻 害 作 をもつことから 同 様 可 能 性 が ある アロプリノールとジダノシン 併 により ジダノシン 血 中 濃 度 が 昇 すると 報 告 5) があるこ とから 両 薬 剤 については 併 とされています これはアロプリノールがジダノシン 代 謝 酵 素 であるキサンチンオキシダーゼを 阻 害 することが 原 因 であると 考 えられています 本 剤 はジダノシンと 臨 床 薬 物 相 互 作 試 験 を 実 施 しておりませんが 本 剤 もキサンチンオキシダ ーゼ 阻 害 作 を 有 することから 同 様 可 能 性 が 考 えられるため 併 として 設 定 しました ⒊ 相 ⒊ 互 ⒊ 作 ⒊ ⒊ ⒊ 文 献 5)Boelaert, J. R. et al. : AIDS, 16(16)2221, 2002-16 -

4. 副 作 国 内 で 実 施 された 臨 床 試 験 において 826 例 中 292 例 (35.4%)に 臨 床 検 査 値 異 常 を 含 む 副 作 が 認 められた 主 な 副 作 は 痛 風 関 節 炎 83 例 (10.0%) ALT(GPT) 増 加 62 例 (7.5%) β-n アセチル D グルコサミニダーゼ 増 加 58 例 (7.0%) α1ミクログロブリン 増 加 49 例 (5.9%) AST(GOT) 増 加 42 例 (5.1%) 等 であった [ 承 認 時 ] 副 作 発 現 状 況 一 覧 対 象 症 例 数 副 作 発 現 症 例 数 826 例 292 例 (35.4%) 副 作 種 類 発 現 例 数 (%) 心 臓 障 害 2(0.2) うっ 血 性 心 不 全 1(0.1) 冠 動 脈 狭 窄 1(0.1) 内 分 泌 障 害 1(0.1) 甲 状 腺 腫 1(0.1) 眼 障 害 2(0.2) 結 膜 出 血 1(0.1) 眼 瞼 浮 腫 1(0.1) 胃 腸 障 害 12(1.5) 口 内 炎 2(0.2) 腹 部 不 快 感 1(0.1) 腹 部 痛 1(0.1) 口 唇 炎 1(0.1) 大 腸 炎 1(0.1) 下 痢 1(0.1) 消 化 不 良 1(0.1) 鼓 腸 1(0.1) 胃 炎 1(0.1) 歯 肉 出 血 1(0.1) 舌 炎 1(0.1) 口 腔 内 痛 1(0.1) 歯 周 炎 1(0.1) 一 般 全 身 障 害 および 投 与 部 位 状 態 7(0.8) 口 渇 4(0.5) 異 常 感 3(0.4) 悪 寒 1(0.1) 顔 面 浮 腫 1(0.1) 倦 怠 感 1(0.1) 副 作 種 類 発 現 例 数 (%) 肝 胆 道 系 障 害 3(0.4) 胆 石 症 1(0.1) 肝 機 能 異 常 1(0.1) 肝 障 害 1(0.1) 臨 床 検 査 195(23.6) アラニン アミノトランスフェラーゼ 増 加 62(7.5) β-nアセチルdグルコサミニダーゼ 増 加 58(7.0) α1ミクログロブリン 増 加 49(5.9) アスパラギン 酸 アミノトランスフェラーゼ 増 加 42(5.1) 尿 中 β2ミクログロブリン 増 加 37(4.5) β2ミクログロブリン 増 加 22(2.7) γ-グルタミルトランスフェラーゼ 増 加 22(2.7) 血 中 クレアチンホスホキナーゼ 増 加 12(1.5) 血 中 トリグリセリド 増 加 9(1.1) 尿 中 アルブミン 陽 性 8(1.0) 血 中 クレアチニン 増 加 8(1.0) 血 中 乳 酸 脱 水 素 酵 素 増 加 8(1.0) 尿 中 血 陽 性 7(0.8) 血 中 アミラーゼ 増 加 6(0.7) 血 中 ビリルビン 増 加 6(0.7) 血 中 アルカリホスファターゼ 増 加 5(0.6) 単 球 百 分 率 増 加 5(0.6) 血 中 クレアチンホスホキナーゼ 減 少 3(0.4) 血 中 リン 増 加 3(0.4) 血 中 カリウム 増 加 3(0.4) 血 圧 昇 3(0.4) 尿 中 蛋 白 陽 性 3(0.4) 尿 中 赤 血 球 陽 性 3(0.4) 副 作 - 17 -

副 作 副 作 種 類 発 現 例 数 (%) 白 血 球 数 減 少 3(0.4) 白 血 球 数 増 加 3(0.4) 血 中 尿 素 増 加 2(0.2) 尿 中 結 晶 陽 性 2(0.2) 好 酸 球 数 増 加 2(0.2) 好 塩 基 球 百 分 率 増 加 1(0.1) 血 中 クロール 減 少 1(0.1) 血 中 コレステロール 増 加 1(0.1) 血 中 クレアチニン 減 少 1(0.1) 血 中 リン 減 少 1(0.1) 血 圧 低 下 1(0.1) 血 中 ナトリウム 減 少 1(0.1) 血 中 トリグリセリド 減 少 1(0.1) C- 反 応 性 蛋 白 増 加 1(0.1) 尿 中 ブドウ 糖 陽 性 1(0.1) ヘマトクリット 減 少 1(0.1) ヘモグロビン 減 少 1(0.1) リンパ 球 百 分 率 減 少 1(0.1) リンパ 球 百 分 率 増 加 1(0.1) 単 球 百 分 率 減 少 1(0.1) 好 中 球 百 分 率 減 少 1(0.1) 血 小 板 数 増 加 1(0.1) 赤 血 球 数 減 少 1(0.1) 尿 中 白 血 球 陽 性 1(0.1) 代 謝 および 栄 養 障 害 1(0.1) 高 脂 血 症 1(0.1) 筋 骨 格 系 および 結 合 組 織 障 害 105(12.7) 痛 風 性 関 節 炎 83(10.0) 四 肢 不 快 感 10(1.2) 四 肢 痛 10(1.2) 関 節 痛 6(0.7) 関 節 炎 4(0.5) 痛 風 結 節 1(0.1) 副 作 種 類 発 現 例 数 (%) 椎 間 板 変 性 症 1(0.1) 関 節 腫 脹 1(0.1) 筋 骨 格 不 快 感 1(0.1) 筋 肉 痛 1(0.1) 多 発 性 関 節 炎 1(0.1) 関 節 リウマチ 1(0.1) 腱 痛 1(0.1) 神 経 系 障 害 6(0.7) 錯 感 覚 2(0.2) 浮 動 性 めまい 1(0.1) 頭 痛 1(0.1) 感 覚 鈍 麻 1(0.1) 傾 眠 1(0.1) 腎 および 尿 路 障 害 6(0.7) 頻 尿 4(0.5) 尿 管 結 石 1(0.1) 腎 結 石 症 1(0.1) 呼 吸 器 胸 郭 および 縦 隔 障 害 1(0.1) 口 腔 咽 頭 不 快 感 1(0.1) 皮 膚 および 皮 下 組 織 障 害 13(1.6) 発 疹 4(0.5) 薬 疹 2(0.2) 湿 疹 2(0.2) 蕁 麻 疹 2(0.2) 冷 汗 1(0.1) 皮 膚 炎 1(0.1) 紅 斑 1(0.1) 多 形 紅 斑 1(0.1) コリン 性 蕁 麻 疹 1(0.1) 血 管 障 害 2(0.2) 大 動 脈 瘤 1(0.1) 高 血 圧 1(0.1) ( 承 認 時 ) 副 作 名 は ICH 国 際 医 薬 語 集 日 本 語 版 (MedDRA/J Ver.14.1) 器 官 別 大 分 類 (SOC)および 基 本 語 (PT)で 集 計 しました - 18 -

(1) 重 大 な 副 作 1 ) 肝 機 能 障 害 (2.9%):AST(GOT) ALT(GPT) 等 昇 を 伴 う 肝 機 能 障 害 ( 重 篤 な 肝 機 能 障 害 は0.2%)があらわれることがあるで 本 剤 投 与 中 は 定 期 的 に 検 査 を 行 うなど 患 者 状 態 を 十 分 に 観 察 し 異 常 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 するなど 適 切 な 処 置 を 行 うこと 臨 床 試 験 において 重 篤 な 副 作 として AST 昇 ALT 昇 1 例 ( 症 例 1 ) 薬 剤 性 肝 障 害 1 例 ( 症 例 2 )が 報 告 されていることから 重 大 な 副 作 として 肝 機 能 障 害 を 記 載 しました ま た な 副 作 として AST(GOT) ALT(GPT) 等 臨 床 検 査 値 異 常 が 報 告 されているこ とから 肝 機 能 障 害 頻 度 を 記 載 しました 本 剤 投 与 中 は 定 期 的 に 検 査 を 行 うなど 患 者 さん 状 態 を 十 分 に 観 察 し 異 常 が 認 められた 場 合 に は 本 剤 投 与 を 中 止 するなど 適 切 な 処 置 をお 願 いします 頻 度 記 載 基 準 医 薬 品 等 副 作 重 篤 度 分 類 基 準 について( 平 成 4 年 6 月 29 日 薬 安 第 80 号 ) を 参 照 し 肝 機 能 検 査 値 異 常 を 含 む 肝 臓 関 連 副 作 症 例 うち 下 記 いずれかに 該 当 する 症 例 を 抽 出 すると24 例 (2.9%)でした 1 AST(GOT):100IU/L 以 2 ALT(GPT) :100IU/L 以 3 ALP : 正 常 値 限 2.5 倍 以 4 総 ビリルビン :3.0mg/dL 以 副 作 重 篤 な 2 例 症 例 概 要 及 び 頻 度 根 拠 となった 臨 床 検 査 値 異 常 を 含 む 肝 機 能 障 害 24 症 例 ライン リストを 次 ページ 以 降 に 示 します - 19 -

症 例 概 要 症 例 1 : AST 昇 ALT 昇 副 作 年 齢 性 別 60 代 臨 床 検 査 値 患 者 理 由 ( 合 併 症 ) 高 尿 酸 血 症 ( 高 脂 血 症 頚 椎 症 肥 厚 性 胃 炎 花 粉 症 アルコール 性 肝 障 害 ) 検 査 項 目 名 単 位 1 日 投 与 量 投 与 期 間 40mg 12 日 間 80mg 28 日 間 120mg 84 日 間 160mg 85 日 間 投 与 7 日 前 副 作 経 過 及 び 処 置 AST 昇 ALT 昇 LDH 昇 飲 酒 習 慣 ある 患 者 投 与 7 日 前 AST(GOT)23 ALT(GPT)24 γ-gtp 105 LDH 153 投 与 開 始 日 本 剤 40mg/ 日 投 与 開 始 投 与 13 日 目 本 剤 80mg/ 日 へ 増 量 投 与 41 日 目 本 剤 120mg/ 日 へ 増 量 投 与 64 日 目 AST 昇 ALT 昇 が 発 現 AST(GOT)58 ALT(GPT)69 γ-gtp 105 LDH 174 投 与 125 日 目 本 剤 160mg/ 日 へ 増 量 AST(GOT)128 ALT(GPT)194 γ-gtp 214 LDH 226 投 与 209 日 目 ( 投 与 中 止 日 ) LDH 昇 が 発 現 治 験 期 間 満 了 により 本 剤 投 与 を 終 了 AST(GOT)853 ALT(GPT)1130 γ-gtp 425 LDH 646 中 止 21 日 後 LDH 昇 は AST(GOT)155 ALT(GPT)372 γ-gtp 454 LDH 223 中 止 58 日 後 治 療 は 実 施 せず AST 昇 ALT 昇 は AST(GOT)20 ALT(GPT)17 γ-gtp 158 投 与 13 日 目 投 与 41 日 目 投 与 64 日 目 投 与 92 日 目 投 与 125 日 目 AST(GOT) IU/L 23 25 22 58 54 128 ALT(GPT) IU/L 24 25 22 69 46 194 γ-gtp IU/L 105 125 103 105 104 214 ALP IU/L 191 186 172 183 182 199 LDH IU/L 153 153 150 174 176 226 総 ビリルビン mg/dl 0.5 0.5 0.5 0.7 0.5 0.6 検 査 項 目 名 単 位 投 与 134 日 目 投 与 148 日 目 投 与 176 日 目 投 与 209 日 目 ( 投 与 中 止 日 ) 中 止 21 日 後 中 止 58 日 後 AST(GOT) IU/L 69 57 107 853 155 20 ALT(GPT) IU/L 102 69 155 1130 372 17 γ-gtp IU/L 232 199 135 425 454 158 ALP IU/L 169 159 230 LDH IU/L 183 210 646 223 総 ビリルビン mg/dl 0.5 0.5 0.9 併 薬 :セチリジン 塩 酸 塩 - 20 -

症 例 概 要 症 例 2 : 薬 剤 性 肝 障 害 年 齢 性 別 50 代 臨 床 検 査 値 患 者 理 由 ( 合 併 症 ) 高 尿 酸 血 症 ( 高 血 圧 症 高 脂 血 症 歯 肉 炎 アルコール 性 肝 障 害 ) 検 査 項 目 名 単 位 1 日 投 与 量 投 与 期 間 40mg 14 日 間 80mg 21 日 間 120mg 74 日 間 投 与 7 日 前 副 作 経 過 及 び 処 置 薬 剤 性 肝 障 害 AST 昇 ALT 昇 飲 酒 習 慣 ある 患 者 投 与 7 日 前 AST(GOT)16 ALT(GPT)14 γ-gtp 202 投 与 開 始 日 本 剤 40mg/ 日 ベニジピン 塩 酸 塩 オルメサル タンメドキソミル 投 与 開 始 投 与 15 日 目 本 剤 80mg/ 日 へ 増 量 投 与 36 日 目 本 剤 120mg/ 日 へ 増 量 投 与 109 日 目 倦 怠 感 食 欲 低 下 等 ( 発 熱 は 無 し)ため 患 ( 投 与 中 止 日 ) 者 自 己 判 断 で 本 剤 ベニジピン 塩 酸 塩 オル メサルタンメドキソミル 投 与 を 中 止 中 止 5 日 後 他 院 救 急 外 来 を 受 診 AST(GOT)548 ALT (GPT)168 総 ビリルビン 2.4より 薬 剤 性 肝 障 害 疑 いと 診 断 した ブドウ 糖 - 電 解 質 液 500mL 点 滴 し 体 調 は 改 善 した 中 止 6 日 後 当 院 を 受 診 AST(GOT)388 ALT(GPT)155 γ-gtp 504と 症 状 ( 黄 疸 は 無 し)より 治 験 責 任 医 師 は 薬 剤 性 肝 障 害 疑 いが 強 く 治 験 中 止 と 判 断 した 朝 から 体 調 は 良 かったが 患 者 希 望 により 乳 酸 リンゲル 液 500mL 点 滴 中 止 11 日 後 AST 昇 は AST(GOT)34 γ-gtp 224 中 止 39 日 後 ALT 昇 薬 剤 性 肝 障 害 は ALT(GPT)22 投 与 15 日 目 投 与 36 日 目 投 与 64 日 目 投 与 92 日 目 AST(GOT) IU/L 16 19 26 22 32 ALT(GPT) IU/L 14 9 14 14 20 γ-gtp IU/L 202 98 68 77 199 ALP IU/L 186 190 216 204 196 LDH IU/L 139 148 164 155 147 総 ビリルビン mg/dl 0.7 0.7 0.5 0.7 0.7 副 作 検 査 項 目 名 単 位 中 止 5 日 後 中 止 6 日 後 中 止 11 日 後 中 止 39 日 後 AST(GOT) IU/L 548 388 34 ALT(GPT) IU/L 168 155 45 22 γ-gtp IU/L 504 224 ALP IU/L 281 158 LDH IU/L 237 149 総 ビリルビン mg/dl 2.4 0.3 併 薬 :ベニジピン 塩 酸 塩 オルメサルタンメドキソミル ジクロフェナクナトリウム レバミピド - 21 -

根 拠 となった24 症 例 ラインリスト 副 作 症 例 番 号 F-35 J-02 前 期 第 Ⅱ 相 B-020 前 期 第 Ⅱ 相 J-06 後 期 第 Ⅱ 相 L-08 後 期 第 Ⅱ 相 Q-03 I-08 O-12 0413 0502 0806 0813 1003 年 齢 性 別 合 併 症 1 日 投 与 量 発 現 日 60 代 症 例 概 要 症 例 1 参 照 50 代 症 例 概 要 症 例 2 参 照 30 代 30 代 40 代 女 性 40 代 40 代 60 代 20 代 40 代 60 代 40 代 50 代 無 高 脂 血 症 高 脂 血 症 脂 肪 肝 逆 流 性 食 道 炎 頻 尿 アトピー 性 皮 フ 炎 糖 尿 病 高 脂 血 症 脂 肪 肝 慢 性 扁 桃 炎 左 変 形 性 膝 関 節 症 高 脂 血 症 高 血 圧 症 前 立 腺 肥 大 症 無 高 脂 血 症 高 血 圧 症 糖 尿 病 高 脂 血 症 神 経 痛 高 血 圧 症 高 脂 血 症 アルコール 性 肝 障 害 高 脂 血 症 白 内 障 高 血 圧 症 脂 肪 肝 胃 ポリープ アレルギー 性 鼻 炎 肝 嚢 胞 腎 嚢 胞 大 腸 ポリープ 胆 嚢 ポリープ 内 痔 核 胃 炎 過 敏 性 大 腸 症 候 群 20mg: 14 日 間 40mg: 43 日 間 合 計 : 57 日 間 40mg: 9 日 間 合 計 : 9 日 間 40mg: 16 日 間 80mg: 19 日 間 160mg: 76 日 間 合 計 :111 日 間 40mg: 16 日 間 80mg: 24 日 間 160mg: 73 日 間 合 計 :113 日 間 40mg: 13 日 間 80mg: 28 日 間 120mg:170 日 間 合 計 :211 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 21 日 間 120mg:159 日 間 合 計 :194 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 21 日 間 120mg: 72 日 間 合 計 :107 日 間 40mg: 16 日 間 80mg: 26 日 間 120mg: 64 日 間 合 計 :106 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 21 日 間 120mg: 71 日 間 合 計 :106 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 21 日 間 120mg: 71 日 間 合 計 :106 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 28 日 間 120mg: 71 日 間 合 計 :113 日 間 57 日 目 10 日 目 111 日 目 65 日 目 42 日 目 64 日 目 副 作 名 ( 投 与 前 値 最 高 値 ) 重 篤 性 ALT 値 昇 (74 156) AST 値 昇 (42 86) γ-gtp 値 昇 (153 242) ALT 値 昇 (54 298) AST 値 昇 (38 145) LDH 値 昇 (199 267) γ-gtp 値 昇 (228 480) ALP 値 昇 (351 804) ALT 昇 (59 104) AST 昇 (29 74) γ-gtp 昇 (95 208) ALT 昇 (38 111) AST 昇 (22 85) ALT 昇 (56 147) AST 昇 (36 93) ALT 昇 (49 115) AST 昇 (32 76) 64 日 目 γ-gtp 昇 (68 110) 107 日 目 71 日 目 64 日 目 AST 昇 (34 53) ALT 昇 (64 134) ALT 昇 (37 64) ALP 昇 (287 444) ALT 増 加 (29 139) AST 増 加 (25 77) 転 帰 軽 快 軽 快 92 日 目 ALT 増 加 (52 141) 71 日 目 LDH 昇 (209 278) 99 日 目 γ-gtp 昇 (50 83) - 22 -

症 例 番 号 1016 1102 5304 5511 5608 5609 5614 5801 6003 11601 12005 年 齢 性 別 40 代 60 代 30 代 50 代 40 代 50 代 30 代 30 代 50 代 合 併 症 1 日 投 与 量 発 現 日 脂 肪 肝 不 眠 症 大 腸 ポリープ 大 腸 憩 室 症 内 痔 核 肝 障 害 高 血 圧 症 高 脂 血 症 頚 肩 腕 症 候 群 糖 尿 病 高 血 圧 症 脂 肪 肝 高 度 肥 満 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 高 眼 圧 症 高 脂 血 症 白 癬 左 室 肥 大 脾 腫 高 脂 血 症 感 冒 両 肢 冷 感 高 脂 血 症 胆 うポリープ 胆 うポリープ 高 脂 血 症 無 高 脂 血 症 高 血 圧 症 う 歯 腎 機 能 障 害 40 代 ( 原 因 不 明 ) 高 脂 血 症 頭 痛 腰 椎 ヘルニア 60 代 腎 硬 化 症 高 脂 血 症 アレルギー 性 鼻 炎 肝 障 害 高 血 圧 症 アレルギー 性 結 膜 炎 耐 糖 能 障 害 40mg: 16 日 間 80mg: 21 日 間 120mg: 39 日 間 合 計 : 76 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 28 日 間 120mg: 71 日 間 合 計 :113 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 28 日 間 120mg: 77 日 間 160mg:281 日 間 合 計 :400 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 25 日 間 120mg:200 日 間 合 計 :239 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 21 日 間 120mg: 44 日 間 合 計 : 79 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 28 日 間 120mg: 4 日 間 合 計 : 46 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 25 日 間 120mg:159 日 間 合 計 :198 日 間 40mg: 13 日 間 80mg: 22 日 間 120mg:365 日 間 合 計 :400 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 21 日 間 120mg:362 日 間 合 計 :397 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 28 日 間 120mg: 56 日 間 160mg: 57 日 間 合 計 :155 日 間 40mg: 14 日 間 80mg: 28 日 間 120mg: 56 日 間 160mg: 50 日 間 合 計 :148 日 間 副 作 名 ( 投 与 前 値 最 高 値 ) 17 日 目 ALT 昇 (42 104) 71 日 目 ALP 昇 (208 510) 71 日 目 64 日 目 AST 増 加 (28 78) ALT 増 加 (42 129) LDH 増 加 (185 248) AST 昇 (31 62) ALT 昇 (57 110) 重 篤 性 転 帰 不 変 232 日 目 AST 昇 (31 62) 155 日 目 ALT 昇 (22 111) 215 日 目 AST 昇 (18 63) 71 日 目 ALT 昇 (33 101) 43 日 目 中 止 2 日 後 γ-gtp 昇 (58 124) LDH 昇 (192 607) AST 昇 (24 811) ALT 昇 (16 653) 総 ビリルビン 昇 (0.9 1.6) 40 日 目 ALT 昇 (75 143) 153 日 目 316 日 目 γ-gtp 昇 (67 224) AST 昇 (49 90) LDH 昇 (212 283) ALT 昇 (24 144) AST 昇 (21 65) 365 日 目 γ-gtp 昇 (39 92) 70 日 目 155 日 目 71 日 目 AST 昇 (28 94) ALT 昇 (26 192) γ-gtp 昇 (47 184) ALP 昇 (283 862) AST 昇 (22 62) ALT 昇 (22 121) 軽 快 副 作 - 23 -

(1) 重 大 な 副 作 2 ) 多 形 紅 斑 (0.5% 未 満 ): 多 形 紅 斑 があらわれることがあるで 観 察 を 十 分 に 行 い 異 常 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと 臨 床 試 験 において 重 篤 な 副 作 として 多 形 滲 出 性 紅 斑 1 例 が 報 告 されていること 及 び 類 薬 で 過 敏 症 ( 全 身 性 皮 疹 発 疹 など) 中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解 症 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群 剥 脱 性 皮 膚 炎 過 敏 症 症 候 群 等 重 篤 な 皮 膚 障 害 過 敏 性 血 管 炎 報 告 があることより 重 大 な 副 作 として 記 載 しました 本 剤 投 与 中 は 患 者 さん 状 態 を 十 分 に 観 察 し 異 常 が 認 められた 場 合 には 本 剤 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 うようお 願 いします 副 作 - 24 -

症 例 概 要 多 形 滲 出 性 紅 斑 年 齢 性 別 50 代 患 者 理 由 ( 合 併 症 ) 高 尿 酸 血 症 ( 高 脂 血 症 不 眠 症 肩 こり 慢 性 胃 炎 ) 1 日 投 与 量 投 与 期 間 40mg 14 日 間 80mg 28 日 間 120mg 84 日 間 160mg 85 日 間 多 形 滲 出 性 紅 斑 併 薬 :イコサペント 酸 エチル トリアゾラム 葛 根 湯 安 中 散 副 作 経 過 及 び 処 置 1 日 3 回 以 シャワー 浴 スポンジで 摩 擦 強 い 洗 浄 スポーツジムで 全 身 消 毒 頻 回 飲 酒 習 慣 あ る 患 者 投 与 開 始 日 本 剤 40mg/ 日 投 与 開 始 投 与 15 日 目 本 剤 80mg/ 日 へ 増 量 投 与 43 日 目 本 剤 120mg/ 日 へ 増 量 投 与 127 日 目 本 剤 160mg/ 日 へ 増 量 投 与 180 日 目 両 腕 皮 疹 が 発 現 投 与 183 日 目 ジフェンヒドラミンクリームによる 治 療 を 開 始 投 与 211 日 目 治 験 期 間 満 了 により 本 剤 投 与 を 終 了 皮 疹 が 体 幹 部 ( 投 与 中 止 日 ) まで 認 められたため 他 院 A を 紹 介 受 診 蕁 麻 疹 中 毒 疹 疑 い 蕁 麻 疹 反 応 は 強 く 四 肢 を 中 心 に 高 度 な 乾 燥 ジフェンヒドラミンクリームによる 治 療 を 終 了 し 生 活 指 導 ステロイド 保 湿 剤 外 抗 アレルギー 剤 内 服 等 ( 薬 剤 名 不 明 )で 治 療 中 止 3 日 後 目 周 りはれが 発 現 皮 膚 生 検 ため 他 院 B を 紹 介 受 診 中 毒 疹 疑 い 体 幹 四 肢 に 浮 腫 性 紅 斑 膿 疱 丘 疹 混 在 顔 面 は 腫 脹 し 浸 潤 性 紅 斑 を 認 める 入 院 を 勧 めるが 患 者 同 せず フェキソフェナジン 塩 酸 塩 120 mg/ 日 d-クロルフェニラミンマレイン 酸 塩 4 mg/ 日 ジフルコルトロン 吉 草 酸 エステルユニバーサルクリーム ヒドロコルチゾン 酪 酸 エステル 軟 膏 ベタメタゾン 酪 酸 エステルプロピオン 酸 エステルローションによる 治 療 を 開 始 数 日 で 軽 快 しない 時 は 入 院 治 療 を 開 始 することと した 右 前 腕 膿 疱 を 伴 う 紅 色 局 所 より 皮 膚 生 検 を 施 行 病 理 所 見 角 層 直 下 から 表 皮 内 に 好 中 球 浸 潤 した 巨 大 な 膿 疱 周 囲 有 棘 層 壊 死 を 認 めた 膿 疱 下 真 皮 は 繊 維 化 と 血 管 周 囲 にリンパ 球 好 中 球 浸 潤 を 認 めた 中 止 5 日 後 プレドニゾロン40mg/ 日 レボフロキサシン 水 和 物 500 mg/ 日 による 治 療 を 開 始 中 止 7 日 後 他 院 B 入 院 レボフロキサシン 水 和 物 による 治 療 を 終 了 中 止 10 日 後 フェキソフェナジン 塩 酸 塩 d-クロルフェニラミンマレ イン 酸 塩 による 治 療 を 終 了 中 止 11 日 後 他 院 B 退 院 プレドニゾロン30mg/ 日 に 減 量 中 止 17 日 後 プレドニゾロン20mg/ 日 に 減 量 中 止 19 日 後 ジフルコルトロン 吉 草 酸 エステルユニバーサルクリーム ヒドロコルチゾン 酪 酸 エステル 軟 膏 による 治 療 を 終 了 中 止 20 日 後 リン 屑 体 紅 斑 を 認 めたが 全 体 に 軽 快 プレドニゾロン 15mg/ 日 に 減 量 ヘパリン 類 似 物 質 ローションによる 治 療 を 開 始 中 止 27 日 後 プレドニゾロン10mg/ 日 に 減 量 中 止 31 日 後 プレドニゾロン5mg/ 日 に 減 量 中 止 33 日 後 他 院 B より 中 毒 疹 と 診 断 中 止 34 日 後 プレドニゾロンによる 治 療 を 終 了 中 止 35 日 後 皮 疹 は 軽 快 フェキソフェナジン 塩 酸 塩 120mg/ 日 による 治 療 を 開 始 中 止 103 日 後 皮 疹 症 状 は 改 善 しているが 消 失 はしていない 中 止 227 日 後 これまで 経 過 より 多 形 滲 出 性 紅 斑 と 最 終 診 断 副 作 - 25 -

(2)そ 他 副 作 5 % 以 1~5% 未 満 1 % 未 満 胃 腸 肝 及 び 胆 道 系 ALT(GPT) 増 加 AST(GOT) 増 加 代 謝 γ-gtp 増 加 血 中 トリグリセリド 増 加 口 内 炎 LDH 増 加 血 中 ビリル ビン 増 加 Al-P 増 加 血 中 アミラーゼ 増 加 血 中 K 増 加 血 中 リン 増 加 筋 及 び 骨 格 系 ) 痛 風 関 節 炎 四 肢 痛 四 肢 不 快 感 血 中 CK(CPK) 増 加 関 節 痛 関 節 炎 血 中 CK(CPK) 減 少 副 作 腎 及 び 泌 尿 器 系 皮 膚 血 液 そ 他 β-n アセチル D グル コサミニダーゼ 増 加 α1ミクログロブリン 増 加 ) 重 要 な 基 本 的 項 参 照 尿 中 β2ミクログロブ リン 増 加 β2ミクロ グロブリン 増 加 尿 中 アルブミン 陽 性 血 中 クレアチニン 増 加 尿 中 血 陽 性 頻 尿 尿 中 赤 血 球 陽 性 尿 中 蛋 白 陽 性 発 疹 白 血 球 数 増 加 白 血 球 数 減 少 単 球 百 分 率 増 加 口 渇 血 圧 昇 異 常 感 本 剤 承 認 時 まで 国 内 臨 床 試 験 ( 合 計 826 例 )において 報 告 された 臨 床 検 査 値 異 常 を 含 む 副 作 について 発 現 例 数 が 3 例 以 副 作 を 記 載 しました なお 以 下 につきましては 類 似 副 作 を 併 合 して 頻 度 を 算 出 し 記 載 しました 胃 腸 口 内 炎 : 口 内 炎 口 唇 炎 舌 炎 皮 膚 発 疹 : 発 疹 薬 疹 湿 疹 そ 他 血 圧 昇 : 血 圧 昇 高 血 圧 副 作 として 痛 風 関 節 炎 (10.0%)が 最 も 多 く 発 現 しておりますが 本 剤 薬 理 作 に 基 づく 血 中 尿 酸 値 急 激 な 変 動 が 要 因 と 考 えられています 詳 細 は 法 量 に 関 連 する 及 び 重 要 な 基 本 的 項 をご 参 照 ください - 26 -

5. 高 齢 者 へ 投 与 一 般 に 高 齢 者 では 生 理 機 能 が 低 下 しているで 経 過 を 十 分 に 観 察 し 慎 重 に 投 与 する こと 高 齢 者 では 代 謝 機 能 や 排 泄 機 能 など 生 理 機 能 が 低 下 していることから 高 齢 者 に 対 する 一 般 的 な として 設 定 しました 参 考 臨 床 試 験 において 副 作 発 現 率 は 非 高 齢 者 (65 歳 未 満 )と 高 齢 者 (65 歳 以 )でそれぞ れ35.0%(242/691 例 ) 37.0%(50/135 例 )であり 両 集 団 間 で 大 きな 差 は 認 められなかっ た 臨 床 試 験 における 非 高 齢 者 高 齢 者 別 副 作 発 現 例 数 年 齢 ( 歳 ) 65 歳 未 満 65 歳 以 解 析 対 象 例 数 691 135 副 作 発 現 例 数 (%) 242(35.0) 50(37.0) 株 式 会 社 富 士 薬 品 社 内 資 料 参 考 5. 高 齢 者 非 高 齢 者 (20 歳 以 35 歳 以 下 6 例 ) 及 び 高 齢 者 (65 歳 以 6 例 ) 高 齢 者 女 性 (65 歳 以 6 例 )にトピロキソスタット80mg を 絶 食 下 で 単 回 経 口 投 与 したとき 薬 物 動 態 パラメータは 以 下 とおりであった ⒌ 高 ⒌ 齢 ⒌ 者 ⒌ へ⒌ ⒌ 投 ⒌ 与 ⒌ ⒌ 高 齢 者 を 対 象 とした 臨 床 薬 理 試 験 における 非 高 齢 者 高 齢 者 薬 物 動 態 パラメータ 投 与 群 非 高 齢 者 (n=6) 高 齢 者 (n=6) 高 齢 者 女 性 (n=6) C max (ng/ml) T max (h) T 1/2 (h) AUC 0- (ng h/ml) 969.1±320.3 0.58±0.20 7.30±2.55 1264.0±190.7 741.1±570.6 0.92±0.58 6.95±0.56 1213.8±431.0 719.0±468.8 0.67±0.26 8.16±4.85 1523.5±423.3 トピロリック 錠 ( 平 均 値 ± 標 準 偏 差 ) 添 付 文 書 薬 物 動 態 項 参 照 - 27 -

6. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 へ 投 与 (1) 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 ある 婦 人 には 治 療 有 益 性 が 危 険 性 を 回 る と 判 断 された 場 合 にみ 投 与 を 考 慮 すること [ 妊 娠 中 投 与 に 関 する 安 全 性 は 確 立 していない また 動 物 実 験 (ラット)で 胎 児 へ 移 行 が 報 告 されている ] ラットを いた 非 臨 床 試 験 において 本 剤 胎 児 へ 移 行 が 報 告 されていること 及 び 妊 婦 に し た 経 験 がなく 妊 婦 に 対 する 安 全 性 は 確 立 していないことから 設 定 しました ⒍ 妊 ⒍ 婦 ⒍ ⒍ 産 ⒍ 婦 ⒍ ⒍ 授 ⒍ 乳 ⒍ 婦 ⒍ 等 ⒍ へ⒍ ⒍ 投 ⒍ 与 ⒍ ⒍ 参 考 妊 娠 (19 日 目 )ラットに 14 C-トピロキソスタットを 1 mg/kg で 単 回 経 口 投 与 したとき 胎 児 中 放 射 能 濃 度 は 投 与 30 分 後 に 母 体 血 漿 中 放 射 能 濃 度 0.25 倍 を 示 し 投 与 6 時 間 後 にはそ42 % 24 時 間 後 には 8 %まで 減 少 した 胎 児 1 匹 当 たり 放 射 能 分 布 率 は 投 与 30 分 後 には 投 与 量 0.20% 6 時 間 後 に0.09% 24 時 間 後 に0.03%であった 株 式 会 社 富 士 薬 品 社 内 資 料 (2) 授 乳 中 婦 人 には 本 剤 投 与 中 は 授 乳 を 避 けさせること [ 動 物 実 験 (ラット)で 乳 汁 中 へ 移 行 が 報 告 されている ] ラットを いた 非 臨 床 試 験 において 本 剤 乳 汁 中 へ 移 行 が 報 告 されていることから 設 定 しまし た 参 考 授 乳 中 ラットに 14 C-トピロキソスタットを 1 mg/kg で 単 回 経 口 投 与 したとき 乳 汁 中 放 射 能 は 血 漿 中 に 比 べ C max が 約 6.5 倍 AUC 0-inf が 約 15 倍 程 度 高 値 を 示 した 乳 汁 から 放 射 能 消 失 は 血 漿 に 比 べて 緩 徐 であるも 経 時 的 に 消 失 した 株 式 会 社 富 士 薬 品 社 内 資 料 - 28 -

7. 小 児 等 へ 投 与 低 出 生 体 重 児 新 生 児 乳 児 幼 児 又 は 小 児 に 対 する 安 全 性 は 確 立 していない ( 経 験 がない) 臨 床 試 験 では 小 児 等 を 対 象 とした 試 験 は 実 施 しておらず 本 剤 安 全 性 が 確 立 していないことか ら 設 定 しました 8. 適 薬 剤 交 付 時 :PTP 包 装 薬 剤 は PTP シートから 取 り 出 して 服 するよう 指 導 すること (PTP シート 誤 飲 により 硬 い 鋭 角 部 が 食 道 粘 膜 へ 刺 入 し 更 には 穿 孔 をおこして 縦 隔 洞 炎 等 重 篤 な 合 併 症 を 併 発 することが 報 告 されている) PTP 包 装 薬 剤 に 共 通 事 項 です 誤 飲 防 止 ため 日 本 製 薬 団 体 連 合 会 加 盟 各 社 自 主 申 し 合 わせ 事 項 ( 日 薬 連 発 第 240 号 平 成 8 年 3 月 27 日 付 )に 基 づき 記 載 しました ⒎ 小 ⒎ 児 ⒎ 等 ⒎ へ⒎ ⒎ 投 ⒎ 与 ⒎ ⒎ ⒏⒎ 適 ⒎ ⒎ ⒎ ⒎ ⒎ ⒎ ⒎ ⒎ - 29 -

9.そ 他 (1) 2 年 間 がん 原 性 試 験 において ラットではヒトに 1 回 80mg 1 日 2 回 投 与 時 血 漿 中 曝 露 量 (AUC) 1 倍 未 満 で 膀 胱 移 行 皮 乳 頭 腫 約 1.2 倍 で 移 行 皮 が ん 約 5 倍 で 腎 臓 移 行 皮 乳 頭 腫 /がん 腎 細 胞 がん 及 び 乳 頭 部 血 管 肉 腫 尿 管 移 行 皮 がん 甲 状 腺 濾 胞 細 胞 腺 腫 マウスでは 約 1.7 倍 で 乳 腺 腺 がんが 認 められ これら 腫 瘍 発 生 は 尿 中 キサンチン 結 晶 析 出 に 起 因 した 尿 路 障 害 に 伴 っていた なお ラット52 週 間 投 与 試 験 ではキサンチン 結 晶 析 出 を 生 じない 条 件 下 で 尿 路 における 増 殖 性 病 変 は 認 められなかった ⒐ そ⒐ ⒐ 他 ⒐ ⒐ ⒐ ⒐ ⒐ ラット 及 びマウスを いた 2 年 間 がん 原 性 試 験 において 膀 胱 腎 臓 甲 状 腺 ( 以 ラット) 及 び 乳 腺 (マウス)に 腫 瘍 性 病 変 が 認 められましたが これら 腫 瘍 はプリン 代 謝 産 物 であるキサ ンチン 腎 臓 または 膀 胱 内 で 結 晶 析 出 を 伴 っていたことから キサンチン 結 晶 / 結 石 物 理 的 刺 激 及 びこれに 起 因 する 慢 性 腎 不 全 や 全 身 状 態 悪 化 により 発 生 したと 考 えられました また 健 常 成 人 に 対 し 最 大 臨 床 推 奨 量 である160mg/ 日 ( 1 回 80mg 1 日 2 回 )を 7 日 間 反 復 経 口 投 与 した 第 Ⅰ 相 反 復 投 与 試 験 では 尿 中 キサンチン 濃 度 は 尿 中 キサンチン 溶 解 度 約 1/10 倍 であり 尿 沈 渣 検 査 でキサンチン 結 晶 は 認 められませんでした 以 より ヒトで 尿 中 キサンチン 結 晶 が 析 出 する 可 能 性 は 低 く げっ 歯 類 でみられたこれら 腫 瘍 性 変 化 がヒトで 誘 発 される 可 能 性 は 低 いと 考 えています (2) 女 性 患 者 に 対 する 経 験 は 少 ない [ 臨 床 成 績 項 参 照 ] 臨 床 試 験 では 女 性 患 者 経 験 が20 例 と 少 ないことから 記 を 設 定 しました - 30 -