国 立 大 学 リスクマネジメント 情 報 2010( 平 成 22) 年 2 月 号 http://www.janu-s.co.jp/ 特 集 テーマ 施 設 設 備 の 維 持 管 理 国 立 大 学 における 保 険 金 支 払 い 事 故 で 多 くを 占 めるのは 施 設 設 備 や 装 置 機 器 の 被 害 です その 主 な 原 因 は 火 災 や 風 水 害 雷 水 濡 れですが 特 に 電 気 設 備 からの 火 災 や 給 排 水 設 備 からの 水 濡 れによる 損 害 が 大 きな 額 にのぼっています これらの 事 故 には 適 切 な 維 持 管 理 によりある 程 度 防 ぐことができたものも 含 まれていると 考 えられます また 当 該 施 設 設 備 自 身 の 損 壊 等 の 物 損 にとどまらず 人 的 な 被 害 が 発 生 することも 想 定 され 適 切 な 維 持 管 理 は 安 全 の 面 からも 不 可 欠 なものと 言 えます 1. 施 設 設 備 の 適 切 な 維 持 管 理 の 必 要 性 施 設 設 備 が 老 朽 化 すれば 事 故 の 危 険 が 増 すことは 経 験 的 にも 分 かることですが このことは 専 門 家 による 調 査 分 析 でも 裏 付 けられています 定 期 的 に 点 検 を 行 ったり 部 品 を したり 更 新 することによって 本 来 の 機 能 を 回 復 し 施 設 設 備 の 寿 命 を 延 ばし 事 故 等 のリスクを 低 減 し たりできると 多 くの 専 門 家 が 指 摘 しています このことを 簡 単 にイメージ 化 したのが 下 の 図 です 施 設 設 備 の 耐 久 性 安 全 性 の 経 年 変 化 イメージ 低 い 危 険 な 状 態 耐 安 久 全 性 性 高 い 経 年 A B C A は 定 期 的 を 行 わず 一 定 の 危 険 水 準 で Bは 定 期 的 を 行 わず 一 定 の 危 険 水 準 に 達 して 使 用 して Cは 定 期 的 に を 行 い 一 定 の 危 険 水 準 で 国 立 大 学 法 人 等 の 施 設 設 備 の 維 持 管 理 に 関 しては 国 による 予 算 額 の 確 保 や 各 法 人 等 の 内 部 に おける 予 算 執 行 において 必 ずしも 十 分 な 手 当 がされていないとの 指 摘 があります その 結 果 老 朽 施 設 が 増 加 安 全 面 に 関 わる 問 題 ( 耐 震 性 など)が 危 惧 され また 教 育 研 究 上 求 められる 室 内 環 境 の 不 備 ( 防 音 防 振 空 調 など) 配 管 の 腐 食 による 水 質 問 題 や 電 力 や 給 排 水 など 基 盤 的 供 給 設 備 の 不 備 容 量 不 足 などの 他 大 学 経 営 上 の 観 点 からの 施 設 設 備 の 維 持 保 全 不 足 によるリスクの 増 加 なども 指 摘 されています これら 予 算 の 不 足 や 維 持 保 全 経 費 の 予 算 計 上 方 法 の 問 題 等 は 今 後 関 係 者 の 理 解 や 努 力 に 期 待 す ることになりますが 各 大 学 法 人 等 における 維 持 管 理 への 意 識 の 向 上 と 具 体 的 な 取 り 組 みも 基 本 的 な 課 題 ではないでしょうか (1)
2.ライフサイクルコストにおける 予 防 保 全 型 維 持 管 理 関 係 者 には 釈 迦 に 説 法 かもしれませんが 次 のような 基 本 的 な 考 え 方 を 確 認 することも 維 持 管 理 に 当 たって 重 要 と 思 われます ライフサイクルコスト(LCC)とは 建 物 の 企 画 設 計 建 築 運 用 解 体 までの 全 生 涯 にか かる 費 用 の 総 計 と 定 義 されています 初 期 建 設 費 光 熱 水 料 等 保 全 費 更 新 費 用 などから なり 全 体 の3/4を 占 めるといわれるランニングコストを 抑 えるためには 建 物 の 企 画 設 計 段 階 からの 検 討 が 必 要 とされます また 定 期 的 な 点 検 や 早 期 の 対 応 等 劣 化 や 損 傷 が 軽 微 な 段 階 で 対 策 を 講 じることにより 大 規 模 な 費 用 を 抑 える 等 ライフサイクルコストを 低 減 したり 施 設 の 使 用 年 数 を 延 ばすことがで きるとされ これらは 予 防 保 全 型 維 持 管 理 といわれています 前 頁 のイメージ 図 では 青 い 線 C が 予 防 保 全 型 維 持 管 理 のイメージです 3. 施 設 設 備 の 物 的 損 害 と 保 険 施 設 設 備 の 物 的 な 損 害 に 対 しては 火 災 保 険 等 の 補 償 を 受 けることができますが 基 本 的 な 火 災 保 険 では 補 償 範 囲 が 限 定 されていて オールリスク 型 の 保 険 でないと 補 償 されない 事 故 があるこ とに 注 意 する 必 要 があります 国 立 大 学 では 全 大 学 が 加 入 する 国 大 協 保 険 メニュー1 財 産 保 険 ( 基 本 補 償 )が 基 本 的 な 火 災 保 険 に 該 当 し オールリスクの 補 償 を 受 けるためにはメニュー1オー ルリスク 特 約 への 加 入 が 必 要 です なお オールリスク 型 保 険 の 補 償 対 象 事 故 であっても 消 耗 や 劣 化 に 起 因 して 発 生 した 事 故 では その 部 分 の 損 害 は 免 責 となることに 注 意 が 必 要 です 給 排 水 設 備 の 老 朽 化 により 水 濡 れ 事 故 が 発 生 した 場 合 水 濡 れを 受 けた 施 設 設 備 の 損 害 は 補 償 されますが 老 朽 化 により 破 損 した 配 管 自 身 の 損 害 は 補 償 されません メニュー1 財 産 保 険 ( 基 本 補 償 ) 火 災 破 裂 爆 発 落 雷 風 ひょう 雪 ボイラ 自 体 の 爆 発 損 害 を 除 きます ( 国 大 協 のボイラ 保 険 検 査 制 度 にご 加 入 ください ) メニュー1オールリスク 特 約 電 気 機 械 事 故 落 下 衝 突 水 濡 れ 盗 難 水 災 試 験 測 定 機 器 産 業 機 器 医 療 機 器 の 電 気 的 機 械 的 事 故 破 損 汚 損 を 補 償 対 象 とする 場 合 には 復 活 担 保 の 申 告 が 必 要 です < 事 故 例 > 年 度 事 故 概 要 保 険 金 支 払 額 16 病 院 3 階 天 井 裏 の 冷 温 水 管 が 破 裂 3~1 階 が 水 濡 れ 109,652 千 円 16 上 記 による 病 院 休 業 損 害 2,758 千 円 18 配 電 盤 漏 電 により 出 火 スプリンクラー 作 動 で 水 濡 れ 2,375 千 円 19 作 業 ハウス 等 全 焼 電 線 の 漏 電 ショートの 可 能 性 163,065 千 円 (2)
4. 施 設 設 備 の 安 全 施 設 設 備 の 適 切 な 維 持 管 理 を 行 うことは 学 生 教 職 員 病 院 等 を 利 用 する 地 域 住 民 の 安 全 を 確 保 することにつながるとともに 法 令 遵 守 等 の 観 点 からも 大 学 にとっては 最 優 先 の 課 題 です 建 築 基 準 や 防 火 管 理 の 法 令 規 則 設 備 装 置 の 点 検 規 則 労 働 安 全 衛 生 法 等 の 労 働 安 全 諸 規 則 さらには 環 境 省 エネ 関 係 の 法 令 等 を 遵 守 した 設 計 建 設 管 理 を 行 うことが 求 められます さらに 進 んで 災 害 を 引 き 起 こす 危 険 が 潜 んでいないか 実 際 に 起 こったヒヤリ ハットを 含 む 事 故 例 を 参 考 にして 点 検 を 行 うことも 必 要 です 国 土 技 術 政 策 総 合 研 究 所 建 物 事 故 予 防 情 報 サイト をご 活 用 ください http://www.tatemonojikoyobo.nilim.go.jp/ 文 部 科 学 省 大 臣 官 房 文 教 施 設 企 画 部 学 校 施 設 における 事 故 防 止 の 留 意 点 について http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/03/1259234.htm 5. 施 設 設 備 の 事 故 による 賠 償 責 任 と 保 険 大 学 が 所 有 管 理 する 施 設 設 備 により 事 故 が 発 生 し 他 者 に 損 害 を 与 えれば 大 学 に 賠 償 責 任 が 発 生 する 可 能 性 があります 工 作 物 ( 建 物 等 )の 設 置 又 は 保 存 の 瑕 疵 ( 通 常 有 すべき 安 全 性 の 欠 如 )により 事 故 が 発 生 した 場 合 占 有 者 が 第 1 次 的 に 賠 償 責 任 を 負 いますが 占 有 者 が 自 らには 過 失 がないことを 証 明 すれば 所 有 者 が 賠 償 責 任 を 負 います ( 工 作 物 責 任 ) 工 作 物 でない 場 合 には 安 全 管 理 に 関 する 過 失 が 大 学 にあれば 大 学 に 賠 償 責 任 が 発 生 します ( 一 般 不 法 行 為 責 任 債 務 不 履 行 責 任 ) 建 物 の 設 計 者 施 工 者 管 理 業 務 の 委 託 先 等 に 過 失 がある 場 合 には その 相 当 部 分 について 当 該 者 もまた 賠 償 責 任 を 負 います 大 学 が 先 に 被 害 者 に 賠 償 している 場 合 には これらの 者 に 求 償 す ることができます 工 作 物 により 事 故 が 発 生 した 場 合 その 原 因 が 工 作 物 の 瑕 疵 にあったと 判 断 されると 大 学 が 賠 償 責 任 を 負 う 可 能 性 は 高 く 業 者 に 過 失 がある 場 合 でもまず 大 学 に 賠 償 を 求 めることが 考 えられる ので 施 設 設 備 の 維 持 管 理 を 適 切 に 行 い 安 全 を 確 保 することは 極 めて 重 要 です 国 立 大 学 では 施 設 設 備 の 事 故 により 大 学 が 法 律 上 の 賠 償 責 任 を 負 担 する 場 合 には 国 大 協 保 険 メニュー1 総 合 賠 償 責 任 保 険 同 メニュー2 診 療 所 賠 償 責 任 保 険 ( 保 健 管 理 センターの 場 合 ) 国 立 大 学 附 属 病 院 長 会 議 保 険 ( 病 院 の 場 合 )の 補 償 を 受 けることができます 大 学 施 設 設 備 の 事 故 工 作 物 その 他 の 施 設 設 備 工 作 物 責 任 一 般 不 法 行 為 責 任 債 務 不 履 行 責 任 被 害 者 に 賠 償 工 作 物 とは 建 物 塀 石 垣 等 広 く 地 上 及 び 地 下 に 人 工 的 に 設 備 されたものや 土 地 に 人 工 を 加 えて 作 られたもの 階 段 エレベーター エスカレーター 等 建 物 の 一 部 をなすもの とされています 大 学 から 求 償 設 計 者 施 工 者 管 理 業 務 委 託 先 等 業 者 から 直 接 賠 償 (3)
6. 施 設 設 備 の 総 合 的 マネジメントの 必 要 性 近 年 施 設 とその 環 境 を 幅 広 くとらえ その 効 率 的 な 活 用 により 最 大 の 効 用 を 求 めるファシリ ティマネジメント(FM)が 注 目 されています 大 学 は 広 大 な 土 地 をキャンパスとして 大 規 模 な 建 物 設 備 を 有 し 学 生 が 学 び 地 域 住 民 や 企 業 等 の 関 係 者 が 集 まる 空 間 であり それらをいかに 安 全 かつ 効 率 的 に 整 備 維 持 管 理 してい くのかが 重 要 な 課 題 となっています そのための 手 法 としてFMを 大 学 に 適 用 した キャンパス FM が 提 唱 されています 各 大 学 においては これらの 手 法 も 参 考 としつつ 適 切 な 維 持 管 理 により 安 心 安 全 なキャンパ スとコスト 削 減 が 実 現 するよう 中 長 期 的 な 計 画 の 策 定 が 求 められているといえます 日 本 ファシリティマネジメント 推 進 協 会 (JFMA)キャンパスFM 研 究 部 会 キャンパスFMガイドブック2008 JFMA 刊 NPO 法 人 施 設 マネジメント 研 究 会 http://www.shisetsu-ma.or.jp/ リスクマネジメントの 現 場 名 古 屋 大 学 における 施 設 マネジメント 名 古 屋 大 学 では ファシリティマネジメント 研 究 会 (FM 研 ) エネルギーマネジメント 研 究 検 討 会 (EM 研 )を 教 員 と 事 務 職 員 が 協 働 して 立 ち 上 げ 世 界 最 高 水 準 の 教 育 研 究 環 境 を 目 指 して 先 進 的 な 施 設 マネジメントの 活 動 を 展 開 しています FM 研 究 会 では 10 大 学 の 施 設 運 営 費 ベンチマーキング 分 析 と 財 務 分 析 近 隣 国 公 私 立 大 学 の 施 設 運 営 費 ベンチマーキング 分 析 を 行 っています また 近 隣 の 国 公 私 立 大 学 官 庁 民 間 企 業 等 の 参 加 を 得 て 大 学 施 設 マネジメント 研 究 会 を6 回 にわたり 開 催 し 施 設 マネジメントに 関 する 共 同 の 取 組 みの 実 施 情 報 の 共 有 理 論 の 習 得 を 行 っています こうした 取 組 みが 評 価 され 平 成 20 年 2 月 には 社 団 法 人 日 本 ファシリティマネジメント 推 進 協 議 会 (JFMA)から 第 2 回 日 本 ファシリティマネジメント 大 賞 優 秀 ファシリティマネジメン ト 賞 が 贈 られました 名 古 屋 大 学 施 設 管 理 ホームページ http://web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/fmd/ (4)
リスクマネジメント 最 新 情 報 知 の 拠 点 - 我 が 国 の 未 来 を 拓 く 国 立 大 学 法 人 等 施 設 の 整 備 充 実 について ~ 新 たな 価 値 を 生 み 出 すキャンパス 環 境 の 創 造 発 展 ~ ( 中 間 まとめ) 第 2 次 国 立 大 学 等 施 設 緊 急 整 備 5か 年 計 画 ( 平 成 18~22 年 度 )に 続 く 次 期 計 画 の 策 定 に 向 けて 施 設 整 備 の 在 り 方 について 検 討 を 進 めてきた 今 後 の 国 立 大 学 法 人 等 施 設 の 整 備 充 実 に 関 する 調 査 研 究 協 力 者 会 議 ( 主 査 : 木 村 孟 東 京 工 業 大 学 名 誉 教 授 )は 昨 年 8 月 標 記 の 中 間 まとめを 発 表 し ました その 中 では 老 朽 化 安 全 施 設 整 備 維 持 管 理 について 以 下 のように 述 べられています 第 2 次 5か 年 計 画 では 老 朽 施 設 の 再 生 を 最 重 要 課 題 として 約 400 万 m2の 整 備 目 標 を 掲 げ そのうち 約 299 万 m2( 約 75%)を 整 備 大 規 模 な 地 震 等 による 倒 壊 等 の 危 険 性 が 高 い Is 値 0.3 未 満 の 施 設 は 可 能 なもの 全 て 耐 震 化 が 図 られたが 0.4 以 下 の 建 物 が 約 42 万 m2 残 っている 平 成 21 年 度 末 における 老 朽 施 設 の 改 善 重 要 は 約 650 万 m2( 保 有 施 設 の 約 25%)にな ることが 見 込 まれ 安 全 性 機 能 性 の 確 保 など 早 急 に 改 善 すべき 課 題 を 抱 えている 老 朽 施 設 の 大 半 は 昭 和 56 年 改 正 前 の 旧 耐 震 基 準 の 設 計 であり 安 全 確 保 避 難 場 所 機 能 確 保 蓄 積 された 知 的 財 産 確 保 の 観 点 から 問 題 建 築 物 の 耐 震 の 促 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 基 本 方 針 において 平 成 27 年 までに 耐 震 化 率 を 少 なくとも9 割 にすることが 目 標 とさており 耐 震 化 は 政 府 全 体 で 取 り 組 むべ き 喫 緊 の 課 題 施 設 の 維 持 管 理 は 施 設 設 備 の 耐 用 年 数 やコスト 等 を 考 慮 した 上 で 中 長 期 にわたる 改 修 修 繕 に 関 する 年 次 計 画 を 作 成 し 実 施 していくことが 重 要 国 立 大 学 法 人 等 の 施 設 整 備 は 国 家 的 な 資 産 を 形 成 するものであり 計 画 的 持 続 的 な 整 備 が 求 められ 国 は 第 2 次 5か 年 計 画 に 引 き 続 き 施 設 整 備 方 針 を 策 定 する 必 要 がある 国 立 大 学 法 人 等 は 長 期 的 な 視 点 に 立 ったキャンパス 全 体 の 整 備 計 画 を 策 定 し 計 画 的 な 施 設 整 備 を 行 うことが 必 要 施 設 の 適 切 な 維 持 保 全 を 行 うことにより 施 設 を 長 期 にわたり 使 用 し キャンパス 全 体 を 良 好 な 環 境 に 維 持 していくことが 必 要 文 部 科 学 省 ホームページ http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/08/1282648.htm 10/1 月 大 学 リスクマネジメント News PickUp < 大 学 の 管 理 経 営 > 1.14 大 学 生 相 手 にポータルサイトを 立 ち 上 げるとうたい 出 金 させる ねずみ 講 を 運 営 していた 業 者 が 逮 捕 被 害 は2 千 人 7 億 円 に 上 る 1.18 心 臓 疾 患 で 死 亡 した 大 手 外 食 産 業 社 員 の 遺 族 が 労 災 不 認 定 取 消 を 求 めた 訴 訟 で 地 裁 が 発 症 前 の 自 宅 作 業 も 業 務 にあたるとして 労 災 不 認 定 処 分 を 取 り 消 し 1.20 小 中 学 校 に 設 置 した 風 車 が 計 画 通 りに 発 電 せず 市 が 計 画 を 策 定 した 大 と 風 車 メーカーに 損 害 賠 償 を 求 め ていた 控 訴 審 判 決 で 大 学 側 に2 億 円 の 支 払 いを 命 じた 一 審 を 変 更 事 前 の 検 証 を 怠 った 市 側 の 過 失 が 大 き いとして 大 学 側 の 賠 償 額 を8,960 万 円 に 減 額 市 は 上 告 の 方 針 1.22 中 教 審 委 員 会 のワーキンググループは 法 科 大 学 院 全 74 校 のうち14 校 で 抜 本 的 改 善 12 校 で 引 き 続 き 改 善 が 必 要 と 報 告 文 科 省 は 改 善 が 見 られなければ 運 営 費 交 付 金 や 私 学 助 成 金 配 分 に 差 をつけることも 検 討 1.29 非 常 勤 職 員 を 一 律 5 年 で 雇 い 止 めすることについて 大 は 規 定 は 維 持 するも 能 力 や 適 性 に 応 じ 再 雇 用 を 認 める 方 針 を 決 定 (5)
< 入 試 ミス> 1.13 昨 季 の 国 公 私 立 大 の 入 試 ミスが283 件 (156 校 ) 合 否 に 影 響 したものが23 件 に 上 ったことが 文 科 省 の 調 査 で 判 明 全 体 の9 割 が 出 題 と 採 点 に 関 するミス 1.13 大 の 出 願 書 類 に 印 刷 会 社 のミスで 誤 記 1.18 大 の 推 薦 入 試 で 不 合 格 者 に 合 格 書 類 を 送 付 するミス 職 員 が 送 付 データを 間 違 って 打 ち 込 んでいた 1.20 大 の 編 入 試 験 の 英 語 で 出 題 ミス 5 人 が 追 加 合 格 予 備 校 からの 指 摘 で 判 明 1.30 大 の 一 次 試 験 合 格 発 表 で 試 験 を 実 施 した 県 の 担 当 者 が 前 年 度 合 格 番 号 をはがし 忘 れるというミス 番 号 がないと 勘 違 いし 二 次 試 験 を 受 けなかった 受 験 生 が4 人 おり 追 加 面 接 試 験 を 実 施 < 事 件 事 故 > 1.12 都 内 の 中 高 一 貫 校 で 化 学 の 実 験 中 に 爆 発 が 起 き11 人 がビーカーの 破 片 で 顔 や 手 を 切 る 事 故 が 発 生 1.14 大 生 が 殺 害 され 自 宅 が 放 火 された 事 件 で 別 件 で 逮 捕 されていた 男 が 事 件 への 関 与 を 認 める 供 述 を 行 っ ていたことが 報 道 <ハラスメント> 1.12 大 はすでに 退 職 した 准 教 授 について 在 職 中 にアカハラがあったと 発 表 妊 娠 されたら 困 る の 発 言 や 継 続 的 に 怒 鳴 るなどの 威 圧 的 言 動 があった 停 職 1か 月 の 懲 戒 処 分 に 相 当 と 決 定 するも 退 職 金 は 支 払 われた 後 で 減 額 などの 処 置 は 取 られていない < 情 報 漏 えい> 1. 5 サイトを 閲 覧 するだけで 別 の 不 正 サイトに 移 動 し 不 正 プログラムを 埋 め 込 まれるウイルス( ガンブラー )の 感 染 が 拡 大 JR 東 日 本 ホンダ 等 のサイトが 感 染 それぞれ 約 5 万 人 と 約 5,000 人 が 閲 覧 1.22 大 院 生 が 患 者 個 人 情 報 の 入 ったPCを 自 宅 で 盗 難 被 害 患 者 個 人 情 報 は 原 則 持 出 し 禁 止 で 持 ち 出 す 際 は 暗 号 化 匿 名 化 等 をすることになっていたが 違 反 < 教 職 員 の 不 祥 事 > 1. 7 厚 労 省 研 究 所 の 所 長 が 論 文 を 盗 用 使 い 回 していたことが 報 道 1.19 大 は 業 者 に 架 空 請 求 書 を 作 成 させ 科 研 費 44 万 円 を 不 正 に 使 用 したとして50 代 の 教 授 を 停 職 15 日 の 懲 戒 処 分 にしたと 発 表 1.28 大 2 学 部 で 科 研 費 を 業 者 に 預 けてプールする 不 正 経 理 が 発 覚 総 額 1 億 円 を 超 え 教 員 十 数 人 が 関 与 し た 可 能 性 大 学 が 行 動 規 範 や 不 正 防 止 計 画 等 を 策 定 し 学 内 調 査 を 行 った 以 降 のもの 1.30 大 の 准 教 授 と 元 院 生 の 共 著 論 文 が 同 大 教 授 と 院 生 の 研 究 の 使 い 回 しと 判 断 され 学 会 から 掲 載 を 取 り 消 されていたと 報 道 < 学 生 の 不 祥 事 > 1. 7 大 で 学 生 ら26 人 が 目 やのどに 痛 みを 訴 える 異 臭 騒 ぎ 男 子 学 生 が 一 緒 にいた 女 子 学 生 の 痴 漢 撃 退 用 ス プレーを 噴 射 大 規 模 災 害 対 応 の 隊 員 を 含 む 消 防 士 23 人 と 消 防 車 救 急 車 9 台 が 出 動 1.13 大 大 学 院 生 が 所 属 する 研 究 室 の 准 教 授 を 殴 ったとして 傷 害 容 疑 で 逮 捕 院 生 は 物 を 投 げつける 等 の 行 動 を 理 由 に 研 究 室 への 出 入 りを 禁 じられており 准 教 授 と 口 論 となった 1.20 お 清 めをする と 言 って 教 室 に 押 し 入 りガソリンをまいた 大 院 生 が 威 力 業 務 妨 害 の 疑 いで 逮 捕 1.21 携 帯 のゲームサイトで 知 り 合 った 少 女 を 家 族 と 友 達 を 殺 すと 脅 かした 大 生 が 逮 捕 少 女 が 住 むアパートで 放 火 とみられる 火 災 が2 回 発 生 全 焼 しており 関 与 を 追 及 保 険 ご 担 当 者 コーナー 国 大 協 保 険 の 募 集 締 切 は3 月 5 日 ( 金 )となります 配 信 について 本 誌 は 各 国 立 大 学 大 学 共 同 利 用 機 関 の 国 大 協 保 険 ご 担 当 者 国 大 協 連 絡 登 録 先 ご 登 録 いただいた 方 にメールで 配 信 さ せていただいております ( 無 料 ) 配 信 登 録 解 除 は 弊 社 ホー ムページからお 願 いします http://www.janu-s.co.jp/ 情 報 提 供 のお 願 い 各 大 学 等 でのリスクマネジメントに 関 する 取 組 み 事 故 事 件 への 対 応 のご 経 験 ご 感 想 ご 要 望 等 をお 寄 せください info@janu-s.co.jp バックナンバー 10. 1 月 ニュースから 見 た 今 年 のリスク? 09.12 月 国 立 大 学 リスクマネジメントの 現 状 と 課 題 09.11 月 国 大 協 保 険 の 保 険 金 支 払 状 況 09.10 月 大 学 のリスクマネジメント 09. 9 月 新 型 インフルエンザ 対 策 09. 8 月 大 学 発 の 名 産 品 に 関 するリスク 09. 7 月 インターンシップ 中 のリスク 対 応 09. 6 月 留 学 生 の 住 居 と 健 康 等 の 問 題 弊 社 ホームページからダウンロードできます 発 行 有 限 会 社 国 大 協 サービス 協 力 株 式 会 社 インターリスク 総 研 東 京 都 千 代 田 区 神 田 錦 町 3-23 三 井 住 友 海 上 火 災 保 険 株 式 会 社 (6)