低 年 金 の 高 齢 者 に 打 撃 改 革 関 連 法 案 支 給 さらに 抑 制 東 京 新 聞 2016 年 3 月 12 日 政 府 は 十 一 日 二 〇 一 八 年 四 月 から 公 的 年 金 の 額 の 伸 びを 低 く 抑 えることを 柱 とする 年 金 制 度 改 革 関 連 法 案 を 衆 院 に 提 出 した 将 来 世 代 に 年 金 財 源 を 渡 す 狙 いがあるが 低 年 金 のお 年 寄 りらが 打 撃 を 受 ける 可 能 性 がある 厚 生 労 働 省 は 原 案 を 昨 年 つくったが 政 府 与 党 は 集 団 的 自 衛 権 行 使 を 容 認 する 安 全 保 障 関 連 法 などの 審 議 を 優 先 し 国 会 提 出 を 見 送 った 今 国 会 も 夏 の 参 院 選 を 前 に 高 齢 者 の 反 発 が 予 想 されるため 成 立 を 見 送 る 可 能 性 もある 年 金 額 は 物 価 賃 金 の 動 きに 合 わせて 毎 年 度 改 定 される 〇 四 年 に 導 入 された マクロ 経 済 スライド はその 伸 びを 物 価 賃 金 の 伸 びより1% 程 度 低 く 抑 える 仕 組 み 物 価 が 伸 びないデフレ 下 では 実 施 できないルールがあり これまで 物 価 の 上 昇 を 受 けた 一 五 年 度 し か 実 施 されていない 今 回 の 法 案 はデフレ 下 で 実 施 できなかった 抑 制 分 を 次 の 年 度 以 降 に 繰 り 越 し 景 気 が 上 向 いた 時 にその 年 度 の 抑 制 分 と 合 わせ 実 施 する 現 在 国 民 年 金 は 保 険 料 を 四 十 年 間 払 い 続 けた 人 で 月 約 六 万 五 千 円 現 行 でマクロ 経 済 スライドを 実 施 すると 約 三 十 年 後 に 約 三 割 目 減 りする 見 通 し 法 案 は 目 減 りを 速 め その 分 を 将 来 世 代 の 年 金 に 回 す 法 案 には 今 年 十 月 からパートなど 短 時 間 で 働 く 人 を 厚 生 年 金 に 入 りやすくする 内 容 も 盛 り 込 まれた 従 業 員 五 百 人 以 下 の 企 業 が 対 象 で 労 使 が 合 意 すれば 加 入 できる ほかに 自 営 業 などで 国 民 年 金 に 入 る 女 性 の 支 援 策 として 産 前 産 後 計 四 カ 月 間 の 保 険 料 を 免 除 す る 年 金 額 は 保 険 料 を 払 った 場 合 と 同 額 で 一 九 年 四 月 から 実 施 する 年 金 積 立 金 管 理 運 用 独 立 行 政 法 人 (GPIF)の 運 営 体 制 に 関 しては 理 事 長 に 権 限 が 集 まる 現 行 から 合 議 制 に 変 え 重 要 事 項 を 決 めるよう 組 織 を 見 直 す 一 七 年 十 月 に 実 施 する ( 我 那 覇 圭 ) 年 金 支 給 額 さらに 抑 制 関 連 法 案 が 閣 議 決 定 高 齢 者 反 発 も 東 京 新 聞 2016 年 3 月 11 日 政 府 は 十 一 日 午 前 の 閣 議 で 二 〇 一 八 年 度 から 公 的 年 金 の 額 の 伸 びを 今 より 抑 えること などを 柱 とする 年 金 制 度 改 革 関 連 法 案 を 決 定 した 高 齢 者 からの 反 発 が 予 想 され 夏 の 参 院 選 を 控 えた 与 党 内 には 今 国 会 で 成 立 させることに 慎 重 論 もある ( 我 那 覇 圭 ) 年 金 の 額 は 物 価 賃 金 の 動 きに 合 わせて 毎 年 度 改 定 される 伸 びを 抑 える 仕 組 みは マ クロ 経 済 スライド と 呼 ばれ 年 金 額 は 物 価 賃 金 の 伸 びより1% 程 度 低 く 抑 えている デフレ 下 では 適 用 しないルールで 法 案 では 適 用 見 送 り 分 を 翌 年 度 以 降 に 繰 り 越 し 景 気 が 上 向 いた 時 にその 年 度 に 抑 制 する 分 と 合 わせて 実 施 する 給 付 の 抑 制 強 化 により 現 行 より 年 金 額 の 目 減 りが 早 く 進 む 低 く 抑 えた 分 は 将 来 世 代 の 年 金 財 源 に 回 す
ほかに パート 従 業 員 らの 厚 生 年 金 加 入 の 拡 大 を 促 す 従 業 員 五 百 人 以 下 の 企 業 を 対 象 に 労 使 が 合 意 すれば 今 年 十 月 から 短 時 間 で 働 く 人 も 加 入 できる 対 象 は 約 五 十 万 人 五 百 人 超 の 企 業 は 既 に 十 月 からの 適 用 が 決 まっている 自 営 業 など 国 民 年 金 に 入 る 女 性 に 対 し 産 前 産 後 の 四 カ 月 間 の 保 険 料 を 免 除 する 支 援 策 も 行 う 年 金 は 保 険 料 を 払 った 場 合 と 同 額 を 受 け 取 れる 財 源 は 加 入 者 全 員 に 保 険 料 を 月 百 円 程 度 を 追 加 負 担 してもらう 対 象 は 約 二 十 万 人 実 施 は 一 九 年 四 月 年 金 積 立 金 管 理 運 用 独 立 行 政 法 人 (GPIF)の 組 織 改 革 も 一 七 年 十 月 に 行 い 理 事 長 に 権 限 や 責 任 が 集 中 している 現 行 体 制 を 改 め 経 営 委 員 会 を 新 設 する 合 議 制 にして 運 用 する 資 産 の 構 成 割 合 などの 重 要 事 項 を 決 めるようにする マクロ 経 済 スライドってなに? ( 厚 労 省 HP) マクロ 経 済 スライドとは そのときの 社 会 情 勢 ( 現 役 人 口 の 減 少 や 平 均 余 命 の 伸 び)に 合 わせて 年 金 の 給 付 水 準 を 自 動 的 に 調 整 する 仕 組 みです マクロ 経 済 スライド 導 入 の 経 緯 平 成 16 年 に 改 正 する 前 の 制 度 では 将 来 の 保 険 料 の 見 通 しを 示 した 上 で 給 付 水 準 と 当 面 の 保 険 料 負 担 を 見 直 し それを 法 律 で 決 めていました しかし 少 子 高 齢 化 が 急 速 に 進 む 中 で 財 政 再 計 算 を 行 う 度 に 最 終 的 な 保 険 料 水 準 の 見 通 しは 上 がり 続 け 将 来 の 保 険 料 負 担 がどこまで 上 昇 するのかという 懸 念 もありました そこで 平 成 16 年 の 制 度 改 正 では 将 来 の 現 役 世 代 の 保 険 料 負 担 が 重 くなりすぎないよう に 保 険 料 水 準 がどこまで 上 昇 するのか また そこに 到 達 するまでの 毎 年 度 の 保 険 料 水 準 を 法 律 で 決 めました また 国 が 負 担 する 割 合 も 引 き 上 げるとともに 積 立 金 を 活 用 し ていくことになり 公 的 年 金 財 政 の 収 入 を 決 めました そして この 収 入 の 範 囲 内 で 給 付 を 行 うため 社 会 全 体 の 公 的 年 金 制 度 を 支 える 力 ( 現 役 世 代 の 人 数 )の 変 化 と 平 均 余 命 の 伸 びに 伴 う 給 付 費 の 増 加 というマクロでみた 給 付 と 負 担 の 変 動 に 応 じて 給 付 水 準 を 自 動 的 に 調 整 する 仕 組 みを 導 入 したのです この 仕 組 みを マクロ 経 済 スライド と 呼 んでいます
具 体 的 な 仕 組 み (1) 基 本 的 な 考 え 方 年 金 額 は 賃 金 や 物 価 が 上 昇 すると 増 えていきますが 一 定 期 間 年 金 額 の 伸 びを 調 整 す る( 賃 金 や 物 価 が 上 昇 するほどは 増 やさない)ことで 保 険 料 収 入 などの 財 源 の 範 囲 内 で 給 付 を 行 いつつ 長 期 的 に 公 的 年 金 の 財 政 を 運 営 していきます 5 年 に 一 度 行 う 財 政 検 証 のときに おおむね 100 年 後 に 年 金 給 付 費 1 年 分 の 積 立 金 を 持 つ ことができるように 年 金 額 の 伸 びの 調 整 を 行 う 期 間 ( 調 整 期 間 )を 見 通 しています その 後 の 財 政 検 証 で 年 金 財 政 の 均 衡 を 図 ることができると 見 込 まれる(マクロ 経 済 スラ イドによる 調 整 がなくても 収 支 のバランスが 取 れる) 場 合 には こうした 年 金 額 の 調 整 を 終 了 します (2) 調 整 期 間 における 年 金 額 の 調 整 の 具 体 的 な 仕 組 み マクロ 経 済 スライドによる 調 整 期 間 の 間 は 賃 金 や 物 価 による 年 金 額 の 伸 びから スライ ド 調 整 率 を 差 し 引 いて 年 金 額 を 改 定 します スライド 調 整 率 は 現 役 世 代 が 減 少 し ていくことと 平 均 余 命 が 伸 びていくことを 考 えて 公 的 年 金 全 体 の 被 保 険 者 の 減 少 率 の 実 績 と 平 均 余 命 の 伸 びを 勘 案 した 一 定 率 (0.3%) で 計 算 されます (3) 名 目 下 限 の 設 定 現 在 の 制 度 では マクロ 経 済 スライドによる 調 整 は 名 目 額 を 下 回 らない 範 囲 で 行 うこ とになっています 詳 しい 仕 組 みは 下 の 図 を 見 てください
(4) 調 整 期 間 中 の 所 得 代 替 率 マクロ 経 済 スライドによる 調 整 期 間 の 間 は 所 得 代 替 率 は 低 下 していきます( 所 得 代 替 率 について 詳 しくは 所 得 代 替 率 の 見 通 し をご 覧 ください) 調 整 期 間 が 終 わると 原 則 所 得 代 替 率 は 一 定 となります マクロ 経 済 スライド ( 日 本 年 金 機 構 のHP) 180010-722-219-244 更 新 日 :2015 年 4 月 1 日 マクロ 経 済 スライドとは 平 成 16 年 の 年 金 制 度 改 正 で 導 入 されたもので 賃 金 や 物 価 の 改 定 率 を 調 整 して 緩 やかに 年 金 の 給 付 水 準 を 調 整 する 仕 組 みです 将 来 の 現 役 世 代 の 負 担 が 過 重 なもの とならないよう 最 終 的 な 負 担 ( 保 険 料 )の 水 準 を 定 め その 中 で 保 険 料 等 の 収 入 と 年 金 給 付 等 の 支 出 の 均 衡 が 保 たれるよう 時 間 をかけて 緩 やかに 年 金 の 給 付 水 準 を 調 整 することになりまし た 具 体 的 には 賃 金 や 物 価 による 改 定 率 から 現 役 の 被 保 険 者 の 減 少 と 平 均 余 命 の 伸 びに 応 じて 算 出 した スライド 調 整 率 を 差 し 引 くことによって 年 金 の 給 付 水 準 を 調 整 します なお このマクロ 経 済 スライドの 仕 組 みは 賃 金 や 物 価 がある 程 度 上 昇 する 場 合 にはそのまま 適 用 しますが 賃 金 や 物 価 の 伸 びが 小 さく 適 用 すると 年 金 額 が 下 がってしまう 場 合 には 調 整 は 年 金 額 の 伸 びがゼロになるまでにとどめます( 結 果 として 年 金 額 の 改 定 は 行 われません) 賃 金 や 物 価 の 伸 びがマイナスの 場 合 は 調 整 を 行 わず 賃 金 や 物 価 の 下 落 分 のみ 年 金 額 を 下 げる ことになります
賃 金 物 価 の 上 昇 率 が 大 きい 場 合 マクロ 経 済 スライドによる 調 整 が 行 われ 年 金 額 の 上 昇 については 調 整 率 の 分 だけ 抑 制 され ます 賃 金 物 価 の 上 昇 率 が 小 さい 場 合 賃 金 物 価 の 上 昇 率 が 小 さく マクロ 経 済 スライドによる 調 整 を 適 用 すると 年 金 額 がマ イナスになってしまう 場 合 は 年 金 額 の 改 定 は 行 われません 賃 金 物 価 が 下 落 した 場 合 賃 金 物 価 が 下 落 した 場 合 マクロ 経 済 スライドによる 調 整 は 行 われません 結 果 とし て 年 金 額 は 賃 金 物 価 の 下 落 分 のみ 引 き 下 げられます Q. 賃 金 や 物 価 の 上 昇 率 が 小 さい 場 合 でもマクロ 経 済 スライドは 行 われるのですか A お 答 えします 180010-942-830-841 更 新 日 :2015 年 4 月 1 日
マクロ 経 済 スライドによる 調 整 は ある 程 度 賃 金 や 物 価 が 上 昇 した 場 合 にはそのまま 適 用 されま すが 賃 金 や 物 価 の 伸 びが 小 さく 適 用 すると 年 金 額 が 下 がってしまう 場 合 には 調 整 は 年 金 額 の 伸 びがゼロになるまでにとどめます(この 場 合 結 果 として 年 金 額 の 改 定 は 行 われません) また 賃 金 や 物 価 の 伸 びがマイナスの 場 合 は 調 整 を 行 わず 賃 金 や 物 価 の 下 落 分 のみ 年 金 額 を 下 げることになります 賃 金 物 価 の 上 昇 率 が 大 きい 場 合 マクロ 経 済 スライドによる 調 整 が 行 われ 年 金 額 の 上 昇 については 調 整 率 の 分 だけ 抑 制 され ます 賃 金 物 価 の 上 昇 率 が 小 さい 場 合 賃 金 物 価 の 上 昇 率 が 小 さく マクロ 経 済 スライドによる 調 整 を 適 用 すると 年 金 額 がマ イナスになってしまう 場 合 は 年 金 額 の 改 定 は 行 われません 賃 金 物 価 が 下 落 した 場 合 賃 金 物 価 が 下 落 した 場 合 マクロ 経 済 スライドによる 調 整 は 行 われません 結 果 として 年 金 額 は 賃 金 物 価 の 下 落 分 のみ 引 き 下 げられます