「活米」の知恵出して日米同盟強化を



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●電力自由化推進法案

した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

〔自 衛 隊〕

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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0439 研究開発推進事業(防衛省所管計上)250614

m07 北見工業大学 様式①


名称

18 国立高等専門学校機構

定款

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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航空機の防衛生産・技術基盤に必要な論点・視点


能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

Microsoft Word 第1章 定款.doc

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

16 日本学生支援機構


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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

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近畿中部防衛局広報誌

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Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

公表表紙

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

文化政策情報システムの運用等

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航空隊及び教育航空隊の編制に関する訓令

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新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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入札公告 機動装備センター

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2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

●労働基準法等の一部を改正する法律案

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

ずれの 年 度 においても これら 在 職 機 関 と 住 商 エアロシステム 株 式 会 社 との 間 で 締 結 された 契 約 の 総 額 が 当 該 年 度 における 住 商 エアロシステム 株 式 会 社 の 売 上 額 の 総 額 に 占 める 割 合 (いずれの 年 度 も0%)は 2

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目 次 1 はじめに 1 (1) 施 設 が 抱 える 諸 問 題 (2) 交 付 税 合 併 算 定 替 えの 終 了 (3) ファシリティマネジメントへの 取 組 2 方 針 における3つの 改 革 2 3 実 施 方 法 3 (1) 公 共 施 設 FM 基 本 計 画 の 策 定 (2) 公

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

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容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

Microsoft Word - 03.大和高田市仕様書 介護認定業務委託 H27

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

Taro-データ公安委員会相互協力事

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

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Transcription:

活 米 の 知 恵 出 して 日 米 同 盟 強 化 を ~ 予 算 がかからない 政 策 転 換 で 防 衛 力 高 める~ 週 間 WING 2011 年 1 月 5 号 (インタビュー 記 事 ) 織 田 邦 男 元 空 将 新 防 衛 計 画 の 大 綱 および 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 が 昨 年 12 月 17 日 に 策 定 された 今 後 10 年 間 を 目 途 に 防 衛 の 基 本 方 針 を 定 めた 防 衛 計 画 の 大 綱 では 基 盤 的 防 衛 力 構 想 から 動 的 防 衛 力 へと 方 針 転 換 を 図 っている また 2011 年 ~2015 年 までの 防 衛 力 整 備 の 概 要 を 示 した 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 では 南 西 方 面 重 視 の 考 え 方 を 反 映 して 航 空 自 衛 隊 の 那 覇 基 地 に 戦 闘 機 1 個 飛 行 隊 を 増 強 し 本 土 から は1 個 飛 行 隊 を 減 らすなど 部 隊 の 改 編 を 含 めて 動 的 防 衛 力 の 具 体 的 な 整 備 方 針 が 幾 つか 挙 げられ 新 戦 闘 機 12 機 の 調 達 なども 別 表 に 挙 げられている このほど 織 田 邦 男 氏 ( 元 空 将 航 空 支 援 集 団 司 令 官 で 退 官 )に 大 綱 と 中 期 防 それにその 基 盤 となっている 新 たな 時 代 の 安 全 保 障 と 防 衛 力 に 関 す る 懇 談 会 の 最 終 報 告 について 意 見 を 聞 いた ( 聞 き 手 渡 辺 謙 一 記 者 ) 日 米 同 盟 の 要 点 は 活 米 の 知 恵 織 田 氏 は 日 米 同 盟 の 要 点 は 活 米 (かつべい= 織 田 氏 の 造 語 )の 知 恵 だ という 日 本 は 米 国 から5つの 傘 により 恩 恵 を 受 けているという 一 つはよく 知 られている 核 の 傘 だ 残 りの4つは 攻 撃 力 の 傘 情 報 力 の 傘 シ ーレーン 防 衛 の 傘 そして 軍 事 技 術 力 の 傘 だという いずれも 米 国 の 国 力 が 圧 倒 的 に 強 かった 時 代 には 当 然 のように 期 待 して その 傘 の 助 けを 借 りてきた しかし 今 やアメリカの 力 にもかげりが 見 えて きた 中 で この 傘 を 日 本 も 協 力 して 維 持 していく 必 要 がある という 認 識 を 織 田 氏 は 持 っている 核 の 傘 については 日 本 は 非 核 3 原 則 を 堅 持 しながら 核 の 傘 を 最 大 限 利 用 してきた だが 北 朝 鮮 の 核 武 装 は 間 近 に 迫 っており 核 抑 止 について 真 剣 に 議 論 するときが 来 ている 例 えば 持 ち 込 ませず の 原 則 を 緩 和 するだけ で 抑 止 力 は 格 段 に 向 上 する 実 際 に 持 ち 込 むかどうかは 事 前 協 議 で 決 めれば 良 い いずれにしろ 核 抑 止 についてはタブーのない 国 民 的 議 論 が 必 要 という 攻 撃 力 の 傘 は 有 事 に 策 源 地 攻 撃 などの 反 撃 を 米 国 の 攻 撃 力 に 期 待 するも のだが これは 現 在 米 軍 の 攻 撃 力 が 以 前 に 比 べて 低 下 しているという 攻 撃 力 は 爆 撃 機 攻 撃 機 だけでなく その 運 用 の 自 由 度 を 高 める 空 中 給 油 機 事 前

に 情 報 を 把 握 する 早 期 警 戒 管 制 機 などのISR 機 能 と 合 わせて 機 能 するものであ る また 前 方 に 出 て 攻 撃 する 米 空 母 の 攻 撃 力 も 期 待 されてきたが 空 母 その ものの 脆 弱 性 や 対 艦 弾 道 弾 という 新 兵 器 などにより 空 母 の 優 位 性 は 低 下 してい る 北 朝 鮮 の 弾 道 ミサイル 発 射 事 案 により 日 本 自 身 が 策 源 地 攻 撃 能 力 を 持 つとい う 考 え 方 もあるが 長 い 時 間 と 莫 大 な 金 がかかる 今 やるべきは 老 朽 化 した 米 空 軍 の 空 中 給 油 機 を 補 うことだ このため 日 本 が 空 中 給 油 機 を 増 強 するのが 攻 撃 力 の 傘 を 強 めることになるし 片 務 性 の 緩 和 にもなる また 平 時 の 国 際 貢 献 活 動 支 援 も 含 めて 有 効 な 防 衛 力 の 整 備 と 言 えるだろう なお 攻 撃 力 としてのステルス 戦 闘 機 / 攻 撃 機 は 情 報 が 余 り 開 示 されていな いが 航 続 性 能 について 考 察 すると 万 能 ではないことが 判 る 空 中 給 油 なし での 攻 撃 可 能 距 離 は 制 限 され 空 中 給 油 を 行 えばステルス 性 は 失 われて 待 ち 伏 せ 攻 撃 のリスクがある これを 補 うにはカモフラージュのための 空 自 作 戦 と の 連 携 が 欠 かせない いずれにしろハード ソフトの 整 備 により 攻 撃 力 の 傘 を 維 持 強 化 しなければならない シーレーン 防 衛 の 傘 は 本 土 から1000カイリまでが 日 本 のシーレーン 防 衛 構 想 であるが 中 東 までの 石 油 輸 送 ルートなどは6000カイリもある その 途 中 の 安 全 確 保 には 国 際 的 な 海 賊 対 処 活 動 やアジア 各 国 との 協 力 もあるが やは り 太 平 洋 インド 洋 における 米 軍 の 存 在 による 保 護 が 依 然 として 大 きいと 言 え る 主 としてその 保 護 に 当 たる 米 第 7 艦 隊 の 負 担 軽 減 のためには 海 上 自 衛 隊 の 増 強 が 必 要 であり 大 綱 中 期 防 に 盛 り 込 まれている 潜 水 艦 の 増 強 だけが 唯 一 の 方 策 ではないと 考 えられる 防 衛 技 術 はギブ&テイク 武 器 輸 出 三 原 則 見 直 し 必 要 軍 事 技 術 力 の 傘 は 現 在 でも 年 間 7 兆 円 もの 予 算 を 使 って 先 進 的 な 軍 事 科 学 技 術 の 研 究 を 行 っているDARPAの 存 在 のように 米 国 が 圧 倒 的 な 力 を 持 ってき た インターネットもGPSもDARPAの 研 究 成 果 である そもそも 汎 用 技 術 は 開 発 リスクが 小 さいので 民 間 でも 開 発 できるが 国 は 民 間 がリスクを 負 いきれない 分 野 の 研 究 開 発 を 行 うものである 米 国 がその 軍 事 科 学 技 術 力 の 成 果 を 以 前 のように 気 前 よく 譲 ってくれなくな った それはギブ&テイクで 日 本 の 技 術 も 提 供 できるようにするため 武 器 輸 出 三 原 則 の 見 直 しが 必 要 ということが 言 える と 織 田 氏 は 指 摘 する 如 何 に 米 国 の 先 進 軍 事 技 術 にアクセスするかと 言 えば 共 同 開 発 を 行 うことで 食 い 込 んでいくことが 重 要 だ 確 かにホストネーションサポートの 充 実 日 米 共 同 運 用 の 実 効 性 を 担 保 するた

めのインターオペラビリティの 充 実 も 重 要 だ しかし その 他 にも 防 衛 力 整 備 の 中 で 日 米 同 盟 を 強 化 するのに 役 立 つ 施 策 を 織 り 込 んでいくこつが 重 要 だとい う 航 空 自 衛 隊 の 今 後 の 航 空 防 衛 力 整 備 の 中 で 空 中 給 油 機 の 増 強 とAWACSの 増 強 が 非 常 に 多 面 的 な 意 味 で 重 要 だ と 織 田 氏 は 繰 り 返 して 述 べた 米 空 軍 の 空 中 給 油 機 の 多 数 を 占 めるKC-135は 既 に 機 齢 が40~50 年 を 越 えており 可 動 率 に も 影 響 が 出 て KC-Xの 選 定 は 喫 緊 の 課 題 となっている 湾 岸 戦 争 で 圧 倒 的 な 勝 利 をもたらした 強 力 な 航 空 作 戦 を 遂 行 する 能 力 は 現 在 の 米 軍 航 空 部 隊 にはもは や 無 くなっている AWACSについても 米 空 軍 のE-3の 搭 載 機 器 は 既 に 航 空 自 衛 隊 のE-767より1 世 代 進 んでいるが 機 体 は 老 朽 化 しており 更 新 の 計 画 がない 金 のかからない 防 衛 力 増 強 防 衛 予 算 が 増 える 可 能 性 のない 現 在 の 財 政 状 況 では 予 算 を 使 わずに 防 衛 力 をより 有 効 に 発 揮 できるような 政 策 変 更 が 必 要 と 言 える 先 に 述 べた 非 核 3 原 則 を 非 核 2 原 則 に 変 えるだけで 北 朝 鮮 などへの 抑 止 効 果 が 非 常 に 大 きくな る と 織 田 氏 は 言 う 韓 国 でも 米 軍 の 核 兵 器 が 撤 去 されているが 最 近 李 明 博 大 統 領 は 米 軍 に 核 を 持 ち 込 ませる 可 能 性 を 検 討 すると 発 言 している また 集 団 的 自 衛 権 の 問 題 も 法 律 的 措 置 もなく 考 え 方 を 変 えるだけで 実 行 可 能 であり 特 にPKOなどに 参 加 しながら 友 軍 の 危 機 を 手 をこまねいて 傍 観 す るなど 国 際 的 な 孤 立 を 招 きかねない 世 界 の 非 常 識 と 言 える 日 米 同 盟 の 絆 を より 強 固 なものとするために 必 要 なことだという 更 に 尖 閣 諸 島 問 題 などで 明 らかになってきた 領 域 警 備 への 海 上 自 衛 隊 の 活 用 である 現 在 は 海 上 警 備 行 動 が 発 令 されなければ 海 上 自 衛 隊 は 外 国 船 の 違 法 行 為 を 発 見 しても 海 上 保 安 庁 に 通 報 することしかできない 法 的 にはタイ ミング 良 く 海 上 警 備 行 動 が 発 令 されれば 問 題 ないというが 机 上 の 空 論 と 言 え る 法 的 にシームレスになっていないのだ 海 上 自 衛 隊 が 過 剰 な 行 動 を 行 わず しかも 状 況 に 応 じて 適 切 に 対 応 するためには 日 常 から 自 衛 艦 隊 司 令 官 に 権 限 を 与 えておき 政 治 がROE( 交 戦 規 定 )を 明 示 することによってコントロールす るという 方 法 も 考 えられる 尖 閣 諸 島 問 題 で 漁 船 が 接 岸 し 漁 船 員 が 上 陸 したらどうするのか それが 武 装 していたらどうかという 問 題 がある 軍 事 侵 略 だとは 言 えず 鹿 児 島 県 警 が 出 動 することになるだろう 警 察 の 手 に 負 えないとなっても 治 安 出 動 を 発 動 するには 要 件 に 疑 義 があり 政 府 は 躊 躇 するだろう 海 上 保 安 庁 や 警 察 にも 特 殊 部 隊 が 編 成 されているが これを 離 島 に 運 ぶには 自 衛 隊 の 機 動 力 が 必 要 になる この 行 動 の 根 拠 は 省 庁 間 協 力 であろうか 隊 員 に 危 険 が 及 ぶかもしれない 作 戦

に 省 庁 間 協 力 で 自 衛 隊 を 動 員 するのは 邪 道 である 新 大 綱 では シームレ ス という 言 葉 が 頻 繁 に 出 てくるが まさに 海 保 警 察 自 衛 隊 の 行 動 に 結 節 がないよう 領 域 警 備 の 法 的 整 備 が 喫 緊 の 課 題 となっている 武 器 輸 出 3 原 則 の 緩 和 の 中 では 防 衛 技 術 交 流 共 同 開 発 の 他 老 朽 した 自 衛 隊 装 備 の 輸 出 なども 考 えられる 新 造 巡 視 艇 のインドネシアへの 輸 出 が 例 外 と して 許 可 されているが 退 役 護 衛 艦 を 武 装 を 外 して 東 南 アジアの 海 賊 対 策 に 輸 出 するようなことはできなかった 航 空 防 衛 力 の 特 質 踏 まえた 態 勢 が 必 要 新 たな 時 代 の 安 全 保 障 と 防 衛 力 に 関 する 懇 談 会 報 告 書 や 新 大 綱 では 内 容 的 に 航 空 防 衛 力 の 特 質 が 余 り 理 解 されていないように 感 じる 航 空 防 衛 力 の 特 質 のひとつは その 造 成 に 非 常 に 長 期 間 を 要 するということで ある だいたい 最 低 10 年 間 はかかる F-15の 導 入 を 決 定 した 時 には 最 初 の 飛 行 隊 の 完 成 までに10 年 かかっている AWACSも 構 想 策 定 から1 機 目 の 導 入 までやは り10 年 かかっている 編 隊 長 クラスのベテラン 操 縦 者 を 育 てるのもやはり10 年 かかる 仮 にF-XにF-35の 導 入 を 決 定 してもやはり 最 初 の 飛 行 隊 完 成 は10 年 後 だ 10 年 先 を 読 むことが 現 代 ではいかに 難 しいか 読 めないなら ファジーな 計 画 に せざるを 得 ない 最 低 限 の 規 模 を 計 画 に 盛 っておき 情 勢 により 増 勢 すること しかできないだろう それは 大 綱 で 過 去 の 考 え 方 だとして 否 定 している 基 盤 的 防 衛 力 整 備 構 想 に 似 たものにならざるを 得 ないが その 意 味 するところは 異 なっている 10 年 先 を 読 むのは 難 しい 例 えば1979 年 にソ 連 軍 がアフガニスタンに 侵 攻 した 時 10 年 後 にはベルリンの 壁 が 崩 壊 し 冷 戦 が 終 結 すると 予 想 した 人 がいただろ うか 湾 岸 戦 争 の 時 13 年 後 にまさか 自 分 がバグダッドへ 行 く 飛 行 部 隊 の 指 揮 官 を 務 めるとは 正 直 予 想 できなかった 戦 車 不 要 論 は 盛 んだが 10 年 後 にも 不 要 かどうかわからない 航 空 防 衛 力 の2 番 目 の 特 質 は 諸 先 輩 も 繰 り 返 し 言 われてきたことだが 量 を 以 て 質 を 補 えないということである と 織 田 氏 は 言 う 3 番 目 は 航 空 戦 力 は 各 種 機 能 はかけ 算 で 機 能 するということだ 機 能 のひ とつでもゼロがあると 全 体 がゼロになる ということである 例 えば 情 報 がな ければ 戦 闘 機 は 役 に 立 たない 戦 闘 機 自 体 もかけ 算 の 産 物 だ 武 装 がなければ 戦 闘 機 は 意 味 がなくなり ひとつでも 部 品 が 足 りなければ 飛 ばなくなる 事 実 既 にF-2 戦 闘 機 の 部 品 メーカーのうちレドームのメーカーは 撤 退 を 表 明 し キャ ノピーのメーカーは 製 造 を 中 止 した レドームとキャノピーがなければ 戦 闘 機

どころか 航 空 機 としても 飛 行 できなくなるということだ 膨 大 な 支 援 機 能 が ネットワークとなっており それが 機 能 しなければ 航 空 機 の 運 用 は 難 しい 燃 料 や 弾 薬 部 品 が 重 要 であり それらの 運 用 基 盤 の 維 持 が 重 要 な 問 題 である 現 状 で 既 に 由 々しき 事 態 を 迎 えている 戦 闘 機 とAWACS タンカーは 航 空 戦 力 発 揮 に 必 要 な 最 低 限 の 機 能 である これ にレーダーサイトや 高 射 部 隊 を 組 み 合 わせ 基 地 機 能 の 脆 弱 性 を 補 うことで 航 空 防 衛 力 ははじめて 有 効 な 戦 力 となる 航 空 防 衛 力 の 増 強 は 戦 闘 機 だけ 増 やして もダメであり 航 空 防 衛 力 を 構 成 する 各 種 機 能 のバランスが 重 要 なのだ 先 に 総 理 大 臣 の 諮 問 機 関 新 たな 時 代 の 安 全 保 障 と 防 衛 力 に 関 する 懇 談 会 の 報 告 書 では 手 厚 い 対 領 空 侵 犯 措 置 を 見 直 すべき などと 書 かれていたが 何 をもって 手 厚 い といっているのか 良 くわからない 新 大 綱 でも 書 いてあ るように 我 が 国 周 辺 のほぼ 全 空 域 を 常 時 継 続 的 に 警 戒 監 視 する ことは 独 立 国 として 最 低 限 必 要 なことである 待 機 態 勢 のことを 言 うのであれば 方 面 2 機 の5 分 待 機 というのは 決 して 手 厚 い とはいわない もし 配 備 のこと を 言 っているのであれば 認 識 に 誤 りがあり プロの 航 空 自 衛 官 に 説 明 責 任 が ある 航 空 戦 力 特 に 戦 闘 機 は 地 上 にあっては 無 力 である したがって 高 い 機 動 性 を 活 かし 地 上 においては 分 散 を 上 空 においては 集 中 を という 考 えで 整 備 されてきた 航 空 戦 力 の 特 性 が 変 わらない 限 り 今 後 も 変 わらないはずである よって 戦 闘 機 は 全 国 に 均 衡 配 備 することとし 状 況 によって 自 在 に 空 中 で 集 中 できるよう 空 中 給 油 機 を 整 備 してきた これは 脅 威 方 面 に 戦 力 を 集 中 するとい う 陸 上 戦 力 とは 異 なるところである 航 空 戦 力 は 地 上 で 集 中 すると 脆 弱 性 が 増 すだけであり 百 害 あって 一 利 ない 陸 上 防 衛 力 を 北 方 重 視 から 西 方 重 視 にシフトするということにはある 程 度 合 理 性 もあるだろう しかし 全 国 の 各 地 の 基 地 に 配 備 している 戦 闘 機 を 重 要 とされる 方 面 に 集 中 配 備 するというのは 軍 事 的 合 理 性 に 反 する しかも 民 間 航 空 との 競 合 により 混 雑 し かつ 狭 隘 な 那 覇 基 地 に 増 強 するというのは 軍 事 的 には 良 策 とはいえないだろう 他 方 新 大 綱 には 基 地 機 能 の 抗 湛 性 を 確 保 する ともある 南 西 方 面 の 航 空 基 地 機 能 の 抗 湛 性 を 確 保 するには 基 地 機 能 の 分 散 を 真 剣 に 考 えることが 必 要 である 那 覇 基 地 2 個 飛 行 隊 化 がやむを 得 ぬ 政 治 的 要 求 だとしたら この 脆 弱 性 を 補 完 するため 下 地 島 空 港 や 嘉 手 納 基 地 の 使 用 といったことを 併 行 し て 整 備 していくことが 不 可 欠 になろう これは 法 律 の 改 正 も 必 要 なく 大 きな コストもかからない また 手 厚 い が 12 個 飛 行 隊 が 多 いという 意 味 であればこれも 認 識 の 誤 りである 日 本 列 島 は 北 海 道 の 北 端 から 南 西 諸 島 の 東 端 まで 約 2000カイリもあ

る この 距 離 はモスクワらからマドリードまでに 相 当 し この 間 に 多 くの 国 々 に 分 かれていることもあるが 約 90 個 飛 行 隊 の 戦 闘 機 が 配 備 されている 日 本 は 同 じ 長 さの 守 備 範 囲 を12 個 飛 行 隊 で 守 っている 18 機 定 数 の12 個 飛 行 隊 によ って ようやく 我 が 国 周 辺 のほぼ 全 空 域 を 常 時 継 続 的 に 警 戒 監 視 できてい るのが 現 状 である 対 領 空 侵 犯 態 勢 の 見 直 しが 必 要 というが 機 数 や 飛 行 隊 の 数 を 減 らすことを 言 うなら それは 間 違 いだ 性 能 の 陳 腐 化 した 装 備 は 早 期 に 廃 止 せよ という 文 言 もあるが 後 継 機 を 決 めずに 廃 止 できるのだろうか 例 えばF-4EJ 改 を 維 持 せず 退 役 させていいのか 老 朽 化 したRF-4 偵 察 機 を 退 役 させて 有 人 偵 察 機 なしで 良 いのか などいろいろ 考 える 必 要 がある 選 択 と 集 中 について 度 々 触 れられているが 米 国 の 抑 止 力 を 高 める 方 向 で 協 力 することが 重 要 だ 基 盤 的 防 衛 力 整 備 構 想 は 久 保 卓 也 防 衛 事 務 次 官 が 発 案 したもので 織 田 氏 は 軍 事 的 合 理 性 はない という 防 衛 力 の 上 限 として 使 われたことの 方 が 多 い 確 かに 日 本 の 防 衛 予 算 もかつて19 年 間 増 え 続 けた 時 期 があったので 歯 止 めに 使 われた 07 大 綱 16 大 綱 では 下 限 として 基 盤 的 防 衛 力 整 備 構 想 が 使 われ た 時 期 であった 今 回 基 盤 的 防 衛 力 構 想 から 転 換 することにより 下 限 が 消 え 防 衛 力 整 備 の 支 えがなくなったといえないこともない