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食 べ 物 をつくるときに 使 うもの 食 品 添 加 物 とは( 食 品 添 加 物 の 役 割 ) 2012( 平 成 24) 年 11 月 30 日 / 12 月 13 日 2014( 平 成 26) 年 9 月 16 日 / 9 月 26 日 配 信 食 品 添 加 物 とは 食 品 添 加 物 ってどんなものか 知 っていますか? 本 当 はどうなんでしょう? 正 しく 知 っていただき 安 心 して 食 べ 物 とおつきあいください 食 品 添 加 物 の 目 的 種 類 食 品 添 加 物 は 以 下 の 目 的 で 使 われます 食 べ 物 を 長 持 ちさせる 形 をよくする 色 や 香 りをつける 味 や 舌 ざわりをよくする 食 品 添 加 物 に 指 定 されている 化 学 物 質 としては [1] 化 学 合 成 物 [2] 天 然 由 来 の 物 質 が 用 いられ 使 ってもよい 食 品 添 加 物 は 国 で 決 められています 食 品 添 加 物 の 使 用 魚 や 肉 の 加 工 食 品 は 生 のものより 長 持 ちします それは 塩 などのほか 保 存 料 などの 食 品 添 加 物 が 使 われているからです また 菌 やカビの 発 生 を 防 ぎ 食 べ 物 を 長 く 安 全 に 保 つことなどにも 役 に 立 っています すべての 加 工 食 品 に 食 品 添 加 物 を 使 用 しなければいけないということではありませんが 食 品 添 加 物 を 使 用 しないとできない 食 品 も あります 例 えば 豆 腐 は にがり ( 食 品 添 加 物 )を 使 わないと うまく 固 めることができません 食 品 添 加 物 の 役 割 食 品 添 加 物 は 食 品 を 加 工 する 際 に 食 べ 物 の 保 存 性 を 高 めたり 味 や 香 りをよくしたりするために 用 いられています 豆 腐 を 製 造 するために 必 要 な にがり も 食 品 添 加 物 です かまぼこの 赤 い 色 ソフトドリンクの 香 り ソースのとろみなど 食 品 のおいしさを 作 りだすために 食 品 添 加 物 は 使 用 する 量 は 少 ないのですが なくてはならないものです また 食 品 の 酸 化 を 防 ぐために 添 加 されるビ タミン C も 食 品 添 加 物 です そのままでは 空 気 中 の 酸 素 によって 徐 々に 酸 化 が 進 み 品 質 が 劣 化 してしまうので 酸 化 防 止 剤 を 添 加 することは 品 質 と 安 全 性 を 保 つために 大 きな 役 割 を 果 たしています 現 在 の 食 生 活 において 食 品 添 加 物 は 欠 かせない 存 在 となっています 消 費 者 は 表 示 を 見 ることによって 使 われている 食 品 添 加 物 を 知 ることができます 食 品 添 加 物 の 役 割 を 正 しく 理 解 しましょう 食 品 添 加 物 の 安 全 性 食 品 添 加 物 も 多 く 使 い 過 ぎると 健 康 に 害 を 及 ぼすことがあります 新 しい 食 品 添 加 物 を 使 う 場 合 メーカーは 厚 生 労 働 大 臣 に 申 請 します 厚 生 労 働 大 臣 は 食 品 安 全 委 員 会 が 行 うリスク 評 価 を 受 けて 使 用 基 準 を 設 定 し 食 品 添 加 物 として 指 定 することになります 食 品 安 全 委 員 会 では 動 物 又 は 人 での 安 全 性 試 験 の 結 果 に 基 づいて 無 毒 性 量 (NOAEL)を 求 めます 原 則 として 推 定 一 日 摂 取 量 と 各 試 験 の 無 毒 性 量 のうちで 最 も 低 い 無 毒 性 量 を 比 較 し 一 日 摂 取 許 容 量 (ADI)を 特 定 することが 必 要 であるかどうかを 検 討 し 必 要 な 場 合 は ADI を 設 定 します 厚 生 労 働 大 臣 は 使 用 が 認 められた 食 品 添 加 物 について 国 民 一 人 あたりの 摂 取 量 を 調 査 して ADI の 範 囲 内 であることを 確 認 しています 1

用 語 解 説 無 毒 性 量 (NOAEL) ある 物 質 について 動 物 又 は 人 に 有 害 な 影 響 が 認 められない 最 大 量 一 日 摂 取 許 容 量 (ADI) 人 が 毎 日 一 生 涯 にわたって 摂 取 しても 健 康 への 悪 影 響 がない 1 日 あたりの 摂 取 量 通 常 体 重 1kg あたりの 物 質 量 で 示 される( mg/kg 体 重 / 日 ) 食 品 添 加 物 の 種 類 使 用 できる 食 品 添 加 物 は 食 品 衛 生 法 で 定 められています 指 定 添 加 物 既 存 添 加 物 一 般 飲 食 物 添 加 物 天 然 香 料 の 種 類 があります (1) 指 定 添 加 物 (449 品 目 : 平 成 27 年 9 月 現 在 ) リスク 評 価 を 行 った 上 で 指 定 されるもので 甘 味 料 (アスパルテーム キシリトールなど) 着 色 料 (βカロテン 赤 色 40 号 など) 保 存 料 (ソルビン 酸 など) 酸 化 防 止 剤 (ビタミン C など)などがあります (2) 既 存 添 加 物 (365 品 目 : 平 成 26 年 1 月 現 在 ) 以 前 から 日 本 で 広 く 使 用 されており 長 い 食 経 験 があるもので にがり カラメルなどがあります (3) 一 般 飲 食 物 添 加 物 ( 約 100 品 目 ) 一 般 の 食 品 を 食 品 添 加 物 として 使 用 されるもので いちご 果 汁 や 寒 天 などがあります (4) 天 然 香 料 ( 約 600 品 目 ) 動 植 物 から 得 られる 天 然 物 質 で 食 品 に 香 りをつける 目 的 で 使 用 されるバニラ 香 料 ジンジャーなどがあります 食 品 添 加 物 に 関 する Q&A Q 無 添 加 のほうがよいと 思 いますが なぜ 添 加 物 を 使 うのでしょうか? A 食 品 添 加 物 には [1] 保 存 料 [2] 甘 味 料 [3] 防 カビ 剤 など さまざまな 種 類 があります 例 えば 食 品 の 変 質 や 腐 敗 を 防 ぐために 保 存 料 などが 使 われています また 食 品 に 甘 みをつけるための 甘 味 料 やカビを 防 ぐための 防 カビ 剤 など 食 品 の 加 工 で 大 切 な 役 割 を 果 たしています 無 添 加 と 表 示 した 食 品 も 見 られますが 保 存 料 の 代 わりに 別 の 食 品 素 材 を 使 用 したり 合 成 添 加 物 の 代 わりに 天 然 由 来 の 添 加 物 を 使 用 するといった 商 品 もあるようです 合 成 添 加 物 無 添 加 などと 表 示 されたものの 方 が 安 全 性 が 高 いということでは 必 ずしもありません 食 品 添 加 物 の 役 割 を 理 解 することが 大 切 です 2

食 べ 物 をつくるときに 使 うもの 農 薬 って 使 っても 安 全 なの?( 農 薬 登 録 のしくみ) 2013( 平 成 25) 年 2 月 15 日 / 2 月 28 日 / 8 月 22 日 / 8 月 30 日 配 信 2016( 平 成 28) 年 2 月 一 部 改 変 どうして 農 薬 を 使 うの? 自 然 界 には 穀 物 や 野 菜 などの 農 作 物 にくっついて 農 作 物 をダメにしてしまう 虫 や 作 物 の 病 気 のもとになるカビなどが います また 田 んぼや 畑 に 雑 草 が 茂 って 農 作 物 に 栄 養 が 回 らなくなることもあります 農 薬 はそれらを 退 治 する 薬 で 農 作 物 をちゃんと 育 てたり 十 分 な 量 を 収 穫 するために 使 います 安 全 を 守 るために 一 つ 一 つの 農 薬 について どのくらい 食 べてしまったら どんな 影 響 があって どのくらいまでだったら 影 響 がないか 食 品 安 全 委 員 会 で 科 学 者 が 集 まって 専 門 的 に 調 べます そして その 農 薬 はこのくらいまでなら 食 べ 物 と 一 緒 に 毎 日 食 べてしまったとしても 健 康 に 影 響 が 出 ないという 量 [ 一 日 摂 取 許 容 量 (ADI)]と これくらいまでなら 1 回 で 摂 取 してしまったとしても 健 康 に 影 響 が 出 ないという 量 [ 急 性 参 照 用 量 (ARfD)]を 決 めます 次 に その 結 果 をもとに 人 の 安 全 を 守 るにはどのくらいの 量 をどのように 使 えばいいかや 食 品 中 にどのくらいまで 残 留 してもいいかというルールを 厚 生 労 働 省 や 農 林 水 産 省 が 決 めます きちんとルールが 守 られていれば 安 全 です 農 家 の 人 は 決 められたルールを 守 って 農 薬 を 使 い たくさんの 農 作 物 を 作 ります 農 薬 を 使 って 育 てた 農 作 物 もきちんと ルールが 守 られていれば 安 全 です こうした たくさんの 人 の 努 力 によって 穀 物 や 野 菜 は 安 全 でおいしい みんなの 毎 日 の 食 事 の 材 料 になります 農 薬 登 録 のしくみ 農 薬 は 原 則 として 国 ( 農 林 水 産 省 )に 登 録 されたものでなければ 製 造 輸 入 販 売 及 び 使 用 することができません また 農 薬 は 登 録 される 際 に 使 用 基 準 (どのような 作 物 に いつ どれだけ 使 えるか など)が 定 められ 登 録 を 受 けていな い 農 薬 を 使 ったり 使 用 基 準 に 違 反 して 農 薬 を 使 ったりすることはできません 農 薬 を 登 録 するには 製 造 者 や 輸 入 者 は その 農 薬 の 品 質 や 安 全 性 に 関 するさまざまな 試 験 成 績 を 整 え 農 林 水 産 大 臣 に 申 請 します 厚 生 労 働 省 や 農 林 水 産 省 は 登 録 申 請 された 農 薬 の 残 留 基 準 を 設 定 するにあたり 食 品 安 全 委 員 会 に 食 品 健 康 影 響 評 価 (リスク 評 価 )を 要 請 します 食 品 安 全 委 員 会 は 提 出 された 農 薬 の 試 験 成 績 に 基 づいてリスク 評 価 を 行 います リスク 評 価 において ADI( 一 日 摂 取 許 容 量 )や ARfD( 急 性 参 照 用 量 )が 設 定 されると 厚 生 労 働 省 や 農 林 水 産 省 にお いて 作 物 等 への 残 留 農 薬 基 準 が 農 林 水 産 省 において 農 薬 の 使 用 基 準 が 設 定 されます このようなしくみは アメリカ EU オーストラリアなど 各 国 で 一 般 的 に 採 られています リスク 評 価 に 必 要 な 試 験 データ 農 薬 は 農 作 物 という 食 品 になりうるものに 使 用 されます また 農 薬 は 環 境 中 に 意 図 的 に 放 出 されることから 土 壌 水 大 気 などにも 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 があります 3

このため 農 薬 のリスク 評 価 では さまざまな 科 学 的 データを 審 議 し 総 合 的 に 判 断 する 必 要 があります 食 品 安 全 委 員 会 が 食 品 健 康 影 響 評 価 に 用 いる 試 験 成 績 には 大 きく 分 けて 以 下 の 2 つがあります すべての 試 験 は 農 林 水 産 省 が 定 めるテストガイドライン( 試 験 のやり 方 を 定 めたもの)に 従 って 行 わなければなりません 代 謝 及 び 残 留 に 関 する 試 験 農 薬 が 動 物 や 植 物 の 体 内 でどのように 吸 収 排 泄 されるか どのような 代 謝 物 が 生 成 するか 体 内 でどこに 分 布 するの かを 調 べます また 土 壌 や 水 中 でどのように 分 解 されるか どのような 分 解 物 が 生 成 するかなども 植 物 での 動 態 を 把 握 するために 必 要 な 試 験 成 績 です ほかに 実 際 に 私 たちがどれくらいの 農 薬 を 摂 取 する 可 能 性 があるのかを 知 るため 実 際 の 作 物 に 農 薬 を 使 用 してどれ くらい 残 留 するかを 分 析 する 作 物 残 留 試 験 なども 行 われます 毒 性 に 関 する 試 験 実 験 動 物 (マウス ラット イヌ 等 )を 使 用 し どのような 毒 性 がどれくらいの 用 量 で 生 じるのか 用 量 ( 摂 取 量 )と 反 応 ( 生 体 影 響 )の 関 係 を 求 め 人 への 影 響 を 予 測 します 毒 性 試 験 には 1 回 投 与 ( 急 性 毒 性 ) 1 ~ 3 か 月 投 与 ( 亜 急 性 毒 性 ) 1 ~ 2 年 投 与 ( 慢 性 毒 性 )による 試 験 に 加 え 発 がん 性 遺 伝 子 や 染 色 体 への 影 響 をみるもの 催 奇 形 性 試 験 繁 殖 毒 性 試 験 などがあります さらに これらの 毒 性 試 験 で 認 められた 症 状 がなぜ 起 こったのかを 解 明 するためのメカニ ズム 試 験 も 必 要 に 応 じて 行 われます これらの 試 験 結 果 すべてを 審 議 し 評 価 結 果 を 評 価 書 としてまとめます 提 出 された 試 験 成 績 から 十 分 な 評 価 書 を まとめることができない 場 合 は さらにリスク 管 理 機 関 に 追 加 の 資 料 を 要 求 することもあります 評 価 書 には 検 討 の 経 緯 やそれぞれの 試 験 成 績 の 概 要 無 毒 性 量 ADI ARfD などが 記 載 してあります まとめられた 評 価 書 は 国 民 からの 意 見 情 報 の 募 集 を 経 て 最 終 的 にはリスク 管 理 機 関 へ 通 知 します 評 価 書 や 議 事 録 は 食 品 安 全 委 員 会 のホームページで 公 開 されます 評 価 書 の 例 と 読 み 方 農 薬 評 価 書 のポイントはこう 読 みます http://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/4gou/4gou_3.pdf ADI( 一 日 摂 取 許 容 量 ) ARfD( 急 性 参 照 用 量 )とは ADI : 食 品 添 加 物 とは( 食 品 添 加 物 の 役 割 )(2 頁 ) 参 照 ARfD: 人 が 24 時 間 またはそれより 短 時 間 の 経 口 摂 取 により 健 康 に 悪 影 響 を 示 さないと 推 定 される 1 日 あたりの 摂 取 量 通 常 体 重 1kg あたりの 物 質 量 で 示 される( mg/kg 体 重 ) 残 留 農 薬 について 農 薬 は 人 の 健 康 に 悪 影 響 を 及 ぼすことがないように 使 用 基 準 残 留 基 準 値 が 設 定 されています 万 が 一 基 準 値 を 超 えて 農 薬 が 残 留 した 農 作 物 が 見 つかった 場 合 当 該 農 産 物 の 出 荷 停 止 や 回 収 の 措 置 が 取 られ 市 場 へ 出 回 ることはありません 基 準 値 は さまざまな 食 品 を 食 べた 時 に 口 にする 有 効 成 分 の 量 が ADI や ARfD を 超 えることのないようにそれぞれの 食 品 について 決 められます 従 って まれに 基 準 値 を 超 えた 1 つの 食 品 を 1 回 普 通 の 量 食 べたとしても 口 にする 有 効 成 分 の 量 が ADI や ARfD を 超 える 可 能 性 は 低 く 健 康 に 影 響 が 生 じるおそれは 低 いと 考 えられます 4

食 べ 物 をつくるときに 使 うもの 動 物 用 医 薬 品 について( 薬 剤 耐 性 菌 と 抗 菌 性 物 質 ) 2013( 平 成 25) 年 3 月 21 日 / 3 月 29 日 / 10 月 24 日 / 10 月 31 日 配 信 動 物 用 医 薬 品 とは? 動 物 用 医 薬 品 とは 専 ら 動 物 のために 使 われることが 目 的 とされている 医 薬 品 のことです 開 発 製 造 流 通 などについ ては 人 の 薬 と 同 様 に 医 薬 品 医 療 機 器 等 法 ( 旧 : 薬 事 法 )により 規 制 を 受 けています また 医 薬 品 医 療 機 器 等 法 の 規 制 を 受 ける 医 薬 部 外 品 や 医 療 機 器 にも 専 ら 動 物 に 使 われるもの( 動 物 用 医 薬 部 外 品 や 動 物 用 医 療 機 器 )があります 動 物 用 医 薬 品 には いろいろなものがありますが 細 菌 による 感 染 症 である 肺 炎 や 下 痢 などを 治 療 する 薬 ( 抗 菌 性 物 質 1 ) やノミやダニ 回 虫 等 の 寄 生 虫 を 駆 除 する 薬 感 染 症 を 予 防 するためのワクチン 2 なども 動 物 用 医 薬 品 です 1 抗 菌 性 物 質 微 生 物 により 又 は 化 学 的 に 合 成 されることにより 生 産 されて 微 生 物 の 発 育 をさまたげる 物 質 このうち 微 生 物 により 生 産 されるものを 抗 生 物 質 といいます 2 ワクチン 病 原 体 の 病 原 性 を 弱 めたり 無 毒 化 して 作 ったもので ワクチンを 接 種 すると 体 内 に 免 疫 ( 抗 体 を 含 む)ができて 感 染 症 にかかりにくくな ります 動 物 用 医 薬 品 がなぜ 必 要 なのですか? 病 気 にならないように 注 意 していても 病 気 になることがあります 動 物 も 同 じです そのため 牛 や 豚 鶏 などの 家 畜 や 養 殖 魚 などを 健 康 に 育 てるためには 病 気 の 予 防 や 治 療 のための 医 薬 品 が 必 要 になります 家 畜 や 養 殖 魚 の 病 気 の 予 防 や 治 療 ができないと 健 康 な 家 畜 や 養 殖 魚 が 生 産 されず 肉 や 乳 卵 などの 安 定 した 供 給 ができ なくなります 動 物 用 医 薬 品 は 犬 や 猫 などの 愛 玩 動 物 にも 使 用 されます 動 物 用 医 薬 品 を 使 用 した 家 畜 の 肉 や 卵 乳 なども 安 全 ですか? 動 物 用 医 薬 品 の 用 法 用 量 などは 動 物 の 病 気 への 効 果 動 物 に 対 する 安 全 性 を 確 認 して 国 が 承 認 しています この 使 用 法 などは 動 物 用 医 薬 品 が 使 用 された 家 畜 の 肉 や 卵 乳 などの 食 品 を 人 が 食 べたときの 安 全 性 も 考 えて 決 められています 動 物 用 医 薬 品 を 使 用 した 家 畜 の 肉 や 卵 乳 などの 食 品 を 人 が 食 べたときの 安 全 性 については 毒 性 試 験 のデータなどに 基 づいて 食 品 安 全 委 員 会 で 専 門 の 科 学 者 が 評 価 (リスク 評 価 といいます)を 行 い その 結 果 をもとにして 厚 生 労 働 省 が 食 品 中 の 残 留 基 準 を 定 め 農 林 水 産 省 が 家 畜 などへの 用 法 用 量 や 使 用 後 に 家 畜 を 出 荷 できない 期 間 ( 使 用 禁 止 期 間 といいます) などを 定 めます このようなしくみによって 安 全 な 卵 や 牛 乳 肉 などの 食 べ 物 がつくられています 5

動 物 用 医 薬 品 及 び 飼 料 などに 関 する Q&A Q1 家 畜 が 食 べる 飼 料 についてもリスク 評 価 が 行 われているのですか? A1 食 品 安 全 委 員 会 では 家 畜 などに 与 える 動 物 用 医 薬 品 飼 料 や 飼 料 添 加 物 に 含 まれている 成 分 が 残 留 し た 食 肉 牛 乳 乳 製 品 などを 通 じて 人 の 健 康 に 影 響 を 与 えるリスクを 評 価 しています 動 物 用 医 薬 品 飼 料 添 加 物 は 農 林 水 産 省 によって 承 認 や 指 定 が 行 われていますが 新 たな 承 認 指 定 や 規 格 の 設 定 改 正 廃 止 などを 行 う 際 あるいは 食 品 衛 生 法 に 基 づく 残 留 基 準 を 設 定 する 際 などには リスク 評 価 を 行 うこと になっています 評 価 は 動 物 実 験 に 基 づく 毒 性 学 的 データや 家 畜 の 飼 養 試 験 の 結 果 などをもとに 行 います 評 価 の 内 容 は 物 質 の 性 質 などによって 異 なりますが 基 本 的 には 一 日 摂 取 許 容 量 (ADI)を 設 定 します Q2 外 国 産 の 養 殖 魚 などに 与 える 飼 料 についても 評 価 しているのですか? A2 養 殖 の 魚 介 類 の 飼 料 に 添 加 して 用 いられる 飼 料 添 加 物 や 動 物 用 医 薬 品 は 国 内 だけでなく 海 外 で 使 用 される 物 質 についても 食 品 中 の 残 留 基 準 の 設 定 を 行 うために 厚 生 労 働 省 からの 要 請 を 受 けてリスク 評 価 を 行 っています 評 価 は 国 内 で 使 用 される 動 物 用 医 薬 品 などと 同 様 に 毒 性 学 的 データをもとにしています その 結 果 を もとに 残 留 基 準 が 定 められます これを 超 えるような 動 物 用 医 薬 品 などが 残 留 している 水 産 食 品 などは 販 売 禁 止 などの 措 置 がとられます Q3 一 日 摂 取 許 容 量 (ADI)とは どういうものですか? A3 食 品 添 加 物 とは( 食 品 添 加 物 の 役 割 )(2 頁 ) 参 照 6

食 べ 物 をつくるときに 使 うもの 薬 剤 耐 性 菌 と 抗 菌 性 物 質 薬 剤 耐 性 菌 医 療 現 場 で 抗 菌 性 物 質 を 人 に 不 適 切 に 使 用 したり 畜 産 現 場 で 動 物 用 医 薬 品 や 飼 料 添 加 物 として 抗 菌 性 物 質 を 家 畜 に 使 用 すると その 抗 菌 性 物 質 が 効 かない 細 菌 が 現 れることがあります これが 薬 剤 耐 性 菌 です このような 薬 剤 耐 性 菌 の 出 現 は 人 や 家 畜 等 での 治 療 を 困 難 にするおそれがあり また 畜 産 物 や 水 産 物 等 を 介 して 人 の 医 療 に 影 響 を 及 ぼすことが 心 配 されます 薬 剤 耐 性 菌 には もともとその 薬 剤 の 作 用 部 位 を 持 たない 菌 ( 自 然 耐 性 菌 )と 後 天 的 に 作 用 部 位 の 変 異 や 耐 性 遺 伝 子 の 獲 得 によって 薬 剤 耐 性 になった 菌 があります 薬 剤 耐 性 菌 は 抗 菌 性 物 質 に 抵 抗 する 方 法 として [1] 薬 剤 を 分 解 または 修 飾 する 酵 素 を 作 る [2] 薬 剤 の 菌 体 内 への 侵 入 を 防 ぐ [3] 薬 剤 が 作 用 する 部 位 の 構 造 を 変 化 させる [4] 菌 体 内 に 侵 入 した 薬 剤 を 菌 体 外 へ 排 出 する などの 能 力 を 獲 得 しています 抗 菌 性 物 質 微 生 物 により 又 は 化 学 的 に 合 成 されることにより 生 産 されて 微 生 物 の 発 育 をさまたげる 物 質 このうち 微 生 物 により 生 産 されるもの を 抗 生 物 質 といいます 食 品 安 全 委 員 会 e-マガジン 読 み 物 版 動 物 用 の 薬 その 1(2013.3.21) http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/e-mailmagazine_h2503_r1.html 食 品 安 全 委 員 会 e-マガジン 読 み 物 版 動 物 用 の 薬 その 2(2013.3.29) http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/e-mailmagazine_h2503_r2.html 薬 剤 耐 性 菌 の 食 品 健 康 影 響 評 価 評 価 指 針 (ガイドライン)の 策 定 食 品 安 全 委 員 会 は 2003( 平 成 15) 年 12 月 8 日 付 で 農 林 水 産 省 から 飼 料 添 加 物 又 は 動 物 用 医 薬 品 として 使 用 される 抗 菌 性 物 質 によって 選 択 される 薬 剤 耐 性 菌 について 食 品 を 介 して 人 に 対 する 健 康 への 悪 影 響 が 発 生 する 可 能 性 と その 程 度 を 科 学 的 に 評 価 ( 食 品 健 康 影 響 評 価 )することを 求 められました このことを 受 け 薬 剤 耐 性 菌 に 関 するワーキンググループ を 設 置 し OIE( 国 際 獣 疫 事 務 局 )の 抗 菌 剤 耐 性 に 関 する 国 際 基 準 (OIE:International Standards on Antimicrobial Resistance, 2003) を 参 考 として 薬 剤 耐 性 菌 の 食 品 健 康 影 響 評 価 に 必 要 であると 考 えられる 事 項 を 示 した 評 価 指 針 (ガイドライン)を 策 定 しました 家 畜 等 への 抗 菌 性 物 質 の 使 用 により 選 択 される 薬 剤 耐 性 菌 の 食 品 健 康 影 響 に 関 する 評 価 指 針 ( 平 成 16 年 9 月 30 日 食 品 安 全 委 員 会 決 定 ) http://www.fsc.go.jp/senmon/doubutu/taiseikin_hyoukasisin.pdf 7

評 価 の 対 象 本 指 針 では 家 畜 等 の 飼 養 及 び 養 殖 過 程 において 動 物 用 抗 菌 性 物 質 が 使 用 されていることから 評 価 の 対 象 を 畜 水 産 食 品 とし 畜 水 産 食 品 が 介 在 しない 場 合 例 えば [1] 保 菌 している 家 畜 等 との 接 触 による 直 接 的 な 伝 播 ( 感 染 ) [2] 空 気 や 汚 染 された 用 具 等 を 媒 介 とした 環 境 循 環 による 伝 播 ( 感 染 ) 等 については 対 象 としないこととしています また 水 については 農 場 の 近 隣 の 河 川 水 や 井 戸 水 が 家 畜 等 由 来 の 薬 剤 耐 性 菌 によって 汚 染 される 可 能 性 も 考 えられ ますが 現 時 点 では その 汚 染 状 況 等 の 科 学 的 評 価 を 行 うのに 十 分 な 情 報 及 び 知 見 が 集 積 されていないことから これら を 評 価 することは 非 常 に 困 難 であると 判 断 されたため 本 指 針 の 対 象 としないこととしています 畜 水 産 食 品 家 畜 等 に 由 来 する 畜 肉 鶏 卵 牛 乳 魚 肉 などの 食 品 薬 剤 耐 性 菌 に 関 する Q&A Q1 薬 剤 耐 性 菌 はどうして 出 現 するのですか? A1 人 や 家 畜 の 病 気 を 治 療 するために 抗 菌 性 物 質 を 使 用 すると 一 部 の 細 菌 が 後 天 的 に 耐 性 を 獲 得 すること があります 細 菌 が 耐 性 を 獲 得 する 方 法 は 細 菌 が 増 殖 するときに 突 然 変 異 したり 他 の 細 菌 が 持 つ 耐 性 遺 伝 子 をもらう 方 法 等 があります 例 えば カンピロバクターの 場 合 フルオロキノロン 剤 が 標 的 とする DNA の 部 位 のうち 1 か 所 が 変 異 するだけで 耐 性 を 示 します 抗 菌 性 物 質 によって 感 受 性 のある 細 菌 は 殺 されるため 耐 性 を 獲 得 した 細 菌 だけが 生 き 延 びていきます このため 抗 菌 性 物 質 が 使 われることで 薬 剤 耐 性 菌 の 比 率 が 増 加 していきます Q2 人 が 食 品 を 介 して 薬 剤 耐 性 菌 に 感 染 し 病 気 や 食 中 毒 になると どのような 危 険 性 がありますか? A2 抗 菌 性 物 質 に 耐 性 を 獲 得 した 薬 剤 耐 性 菌 に 感 染 すると 治 療 に 抗 菌 性 物 質 を 使 っても 抗 菌 性 物 質 の 効 果 が 低 減 し 治 りが 悪 い または 治 らなくなる 恐 れがあります 8

食 べ 物 をつくるときに 使 うもの 食 品 用 の 器 具 や 容 器 包 装 材 2014( 平 成 26) 年 2 月 20 日 / 2 月 28 日 配 信 牛 乳 用 ペットボトル 牛 乳 用 ペットボトル ミネラルウォーターや 清 涼 飲 料 水 などに 使 われているペットボトルの ペット は ボトルの 材 料 となる 合 成 樹 脂 の 主 な 原 材 料 となるポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)の 頭 文 字 (PET)です ペットボトルはミネラルウォーターや 清 涼 飲 料 水 などの 持 ち 運 びに 広 く 利 用 されていますが 牛 乳 等 の 容 器 として 使 用 することについて 厚 生 労 働 省 から 食 品 安 全 委 員 会 に 対 し 食 品 健 康 影 響 評 価 が 要 請 され 2007( 平 成 19) 年 に 食 品 安 全 委 員 会 において 評 価 が 終 了 しています 食 品 健 康 影 響 評 価 の 概 要 [2007( 平 成 19) 年 ] 安 全 性 を 評 価 した PET は 使 用 される 原 料 (エチレングリコールなど)と 添 加 剤 ( 二 酸 化 チタンなど)を 限 定 された ものです 原 料 は 食 品 健 康 影 響 評 価 時 すでに 欧 米 やわが 国 において 食 品 用 の 器 具 や 容 器 包 装 材 として 使 用 されてお り 添 加 剤 も 牛 乳 等 のポリエチレンやポリプロピレン 製 容 器 包 装 への 使 用 が 認 められているものでした また PET から 重 金 属 触 媒 などが 牛 乳 中 に 溶 け 出 してこないか 長 期 保 存 試 験 を 含 めたさまざまなデータが 検 討 さ れた 結 果 PET は 牛 乳 等 に 使 用 しても 十 分 な 安 全 性 が 確 保 されていると 判 断 しました 一 方 例 えばペットボトルに 入 った 牛 乳 などは 食 中 毒 防 止 の 観 点 から 保 存 の 条 件 や 期 間 などの 衛 生 面 に 気 をつけた 使 用 が 必 要 です 牛 乳 用 ペットボトルのリスク 評 価 乳 及 び 乳 製 品 の 容 器 包 装 の 規 格 基 準 改 正 (ポリエチレンテレフタレートの 追 加 ) http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationdocument/show/kya20071024070 シリコーン いろんな 用 途 に 使 用 されるシリコーン シリコーン は 耐 熱 性 や 耐 寒 性 に 加 え 撥 水 性 離 型 性 など 多 くの 特 性 を 持 ち ゴム 状 レジン( 樹 脂 ) 状 オイル 状 と 形 状 もさまざまです エレクトロニクスから 建 築 化 学 繊 維 化 粧 品 まで 幅 広 い 分 野 で 利 用 されています また 食 品 添 加 物 に 指 定 され 豆 腐 やジャムを 製 造 するときの 消 泡 剤 などに 使 われるものもあります シリコーン シリコンを 含 む 人 工 の 高 分 子 有 機 化 合 物 の 総 称 さまざまな 形 状 性 質 のものがあります シリコーン 原 料 が 食 品 へ 移 行 する 可 能 性 シリコーンゴム 製 のオーブンや 電 子 レンジ 用 の 調 理 器 具 は 100 以 上 の 高 温 で 使 用 されることも 多 く 製 品 中 に 残 存 するシリコーン 原 料 (シリコーンオリゴマー )が 食 品 へ 移 行 する 可 能 性 が 心 配 されています 最 近 の 研 究 において シリコーンゴム 製 調 理 器 具 で 調 理 した 食 品 への 化 学 物 質 の 移 行 量 が 測 定 され 油 脂 分 の 多 い 食 品 に シリコーンオリゴマー 9

が 移 行 することが 報 告 されています なお 牛 乳 や 乳 幼 児 用 調 製 乳 をシリコーン 製 のベーキングシートに 直 接 接 触 させた 試 験 (40 /6 時 間 )では シリコー ン 原 料 の 溶 出 は 検 出 されませんでした シリコーンオリゴマー 低 分 子 ジメチルシロキサン(ケイ 素 と 酸 素 を 骨 格 とし 2 個 のメチル 基 が 結 合 したもの)が 2 ~ 10 個 連 なったもの シリコーンゴムは シリコーンオリゴマーを 重 合 させて 合 成 されるポリマー( 化 合 物 ) ファクトシート 調 理 器 具 に 用 いられているシリコーン ( 概 要 )[2013( 平 成 25) 年 ] 調 理 器 具 などのシリコーンゴム 製 品 についてのリスク 評 価 等 は 行 われていませんが 移 行 が 心 配 されているシリコーン オリゴマーが 人 に 与 える 影 響 について カナダ 環 境 省 は 化 学 物 質 管 理 計 画 に 基 づく 最 終 評 価 において 人 の 健 康 には 影 響 しない と 評 価 しています また 欧 州 委 員 会 の 消 費 者 安 全 科 学 委 員 会 は 化 粧 品 用 途 で 使 用 した 場 合 のリスク 評 価 を 行 い この 中 で 経 口 摂 取 によ る 健 康 影 響 についても 評 価 しています その 結 果 経 口 での 急 性 毒 性 は 低 いこと 遺 伝 毒 性 ( 変 異 原 性 )は 陰 性 であるこ とが 示 されています ファクトシート 調 理 器 具 に 用 いられているシリコーン http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/130617_silicone.pdf 季 刊 誌 食 品 安 全 第 36 号 http://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/36gou/36gou_4.pdf 食 品 用 の 器 具 や 容 器 包 装 材 に 関 する Q&A Q1 ペットボトルの 飲 み 残 しは 不 衛 生 ですか? A1 口 をつけて 飲 んだ 飲 み 物 には 口 の 中 の 菌 ( 雑 菌 )が 入 ります 時 間 が 経 つと ペットボトルの 中 で その 菌 が 増 えて 食 中 毒 の 原 因 にもなりかねません 何 かを 食 べながら ペットボトル 飲 料 を 飲 むこともあると 思 いますが 口 からは 食 べ 物 やいろいろな 菌 ( 雑 菌 )が 飲 み 物 に 必 ず 入 ります そして 飲 み 物 の 栄 養 を 利 用 して どんどん 増 えていきますので 衛 生 面 に 気 をつけた 使 用 をしましょう Q2 シリコンとシリコーンの 違 いは 何 ですか? A2 シリコン(Silicon)は ケイ 素 のことです 岩 石 や 土 壌 の 主 成 分 として 自 然 界 に 存 在 し 地 球 上 で 酸 素 に 次 いで 多 く 存 在 します シリコーン(Silicone)は ケイ 素 を 含 む 有 機 化 合 物 の 総 称 で 天 然 には 存 在 しません シリコーンは 油 状 ゴム 状 樹 脂 状 などの 物 理 的 形 状 のものがあり 潤 滑 油 接 着 剤 シー ラント コーティング 材 などさまざまな 用 途 に 使 われています 10