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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

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の と す る (1) 防 犯 カ メ ラ を 購 入 し 設 置 ( 新 設 又 は 増 設 に 限 る ) す る こ と (2) 設 置 す る 防 犯 カ メ ラ は 新 設 又 は 既 設 の 録 画 機 と 接 続 す る こ と た だ し 録 画 機 能 付 防 犯 カ メ ラ は

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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平成16年度

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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目 次 1.はじめに 1 2. 花 粉 発 生 源 対 策 に 関 する 基 本 方 針 (1) 花 粉 発 生 源 対 策 の 現 状 と 課 題 2 (2) 花 粉 発 生 源 対 策 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 6 3. 花 粉 発 生 源 対 策 区 域 (1) 花 粉 症 対

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

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想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

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減 少 率 ) と 平 均 余 命 の 伸 びを 勘 案 した 一 定 率 (0.3%) の 合 計 である スライド 調 整 率 を 差 し 引 いて 年 金 額 の 改 定 が 行 われる( 図 表 ) ただし マクロ 経 済 スライドが 完 全 に 実 施 されるのは 賃 金 や 物 価 があ

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

障害福祉制度あらまし目次

Transcription:

平 成 25 年 度 環 境 創 造 型 農 業 技 術 シリーズ 斑 点 米 の 加 害 昆 虫 :カメムシ 防 除 に 農 薬 はいらない 15 年 目 の 無 農 薬 有 機 栽 培 の 採 種 圃 場 一 度 も カメムシの 被 害 なし NPO 法 人 民 間 稲 作 研 究 所 329-0526 栃 木 県 河 内 郡 上 三 川 町 鞘 堂 72

気 軽 な 箱 施 用 剤 だから 怖 い 5 月 上 旬 に 苗 箱 に 散 布 した 農 薬 が 新 しく 作 られる 細 胞 に 次 々と 侵 入 し8 月 には 穂 まで 移 行 水 にも 溶 け 驚 異 的 な 残 効 性 と 浸 透 性 拡 散 性 をもつネ オニコチノイド 系 農 薬 やフィプロニル 農 薬 が 田 んぼの 生 き 物 を 死 に 追 いやっ ています 発 生 するかどうか 解 らない 害 虫 のた めにこんなに 気 軽 に 農 薬 を 散 布 してい いものでしょうか 農 薬 の 使 用 はもっと 慎 重 に 農 薬 無 しでもイネはりっぱに 育 ちます 1990 年 代 から 使 われ 始 めた 残 効 性 浸 透 性 の 強 いネオニコチノイド 系 やフィプ ロニル 農 薬 の 箱 施 用 やカメムシ 防 除 によっ てミツバチをはじめ 赤 とんぼなどが 大 幅 に 減 ってきています 何 れも 有 機 リン 剤 と 同 じ 神 経 毒 性 の 農 薬 で 昆 虫 類 には 強 い 毒 性 を 示 しますが 哺 乳 類 には 影 響 が 少 ない 安 全 な 農 薬 として 世 界 中 で 使 われるようになりました 2004 年 頃 から 世 界 中 でミツバチの 大 量 死 が 報 告 されるようになり ネオニコチノ イド 系 農 薬 の 安 易 な 使 用 が 原 因 のひとつで はないかと 指 摘 されるようになりました 今 や この 農 薬 の 影 響 は 昆 虫 にとどまら ず 人 間 特 に 脳 関 門 の 未 発 達 な 乳 幼 児 に 悪 影 響 を 及 ぼし 自 閉 症 や 多 動 症 などの 原 因 に もなっているという 報 告 も 寄 せられていま す 日 本 人 には 農 薬 をお 薬 と 勘 違 いしている 人 が 多 くいます 子 どもさんのいる 家 庭 でも 気 軽 に 使 用 しているケースがあります しかし 実 態 は 毒 物 です そ れも 脳 に 効 く 毒 です 日 本 は 20 年 間 農 薬 の 使 用 量 が 世 界 第 一 位 でした 子 供 や 孫 たちの 未 来 に 大 きな 影 響 が 出 てからでは 遅 すぎます 因 果 関 係 が 明 確 でなく ても 安 易 に 農 薬 に 頼 るのではなく 健 康 な 作 物 を 育 て る 工 夫 で 農 薬 の 使 用 量 を 減 らしましょう 農 薬 化 学 肥 料 を 一 切 使 用 せずに 自 然 と 共 生 する 農 業 を 実 践 してきた 私 たちは 農 薬 を 使 わない 方 が 害 虫 の 被 害 は 少 なくなるという 経 験 を 持 っています 少 なくとも 稲 作 に 害 虫 防 除 のための 農 薬 は 必 要 ない ということをお 伝 えするためにこの 小 冊 子 をまとめて ネオニコチノイド 系 農 薬 の 国 内 出 荷 量 と 知 的 障 害 児 童 ( 自 閉 症 多 動 症 ) 数 の 推 移 (T 県 の 小 中 高 校 生 のうち0.8%の 児 童 生 徒 が 発 症 ) ニテンピラム チアメトキサム チアクロプリド ジノテフラン クロチアニジン イミダクロプリド アセタミプリド 知 的 障 害 児 童 数 の 推 移 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 日 常 生 活 の 中 のネオニコチノイドとフィプロニル みました 多 くの 農 家 のみなさんに 参 考 にして 頂 き 農 薬 にたよらないイネづくりに 勤 しんでいた だければ 幸 いです 平 成 25 年 5 月 NPO 法 人 民 間 稲 作 研 究 所 理 事 長 稲 葉 光 國

農 薬 使 用 大 国 日 本 日 本 人 がイネを 栽 培 して 約 2000 年 化 学 農 薬 を 使 い 始 めたのはごく 最 近 のことです 2 次 世 界 大 戦 が 日 独 伊 の 無 条 件 降 伏 で 幕 を 閉 じ 平 和 が 訪 れました 化 学 兵 器 を 製 造 して きたメーカーは 兵 器 の 平 和 利 用?に 乗 り 出 し 強 烈 な 毒 性 をもつ 農 薬 を 販 売 し 環 境 や 人 命 を 傷 つけてきました 昭 和 27 年 が 化 学 農 薬 使 用 元 年 でした 地 下 鉄 サリン 事 件 に 使 用 された 毒 ガス 兵 器 と 同 じ グループのパラチオンがイネの 害 虫 である ニ カメイチュウ の 防 除 に 使 われ 多 くの 農 家 が この 農 薬 の 犠 牲 になりました DDT BHC な どの 急 性 毒 性 をもつ 塩 素 系 殺 虫 剤 後 にベトナ ム 戦 争 で 大 量 に 使 用 された 枯 れ 葉 剤 の2 4 5Tが 除 草 剤 としての 使 用 が 検 討 されました 昭 和 36 年 (1961)には 魚 毒 性 の 強 烈 な 除 草 剤 PCPが 10 年 間 ヒエの 防 除 に 使 われ 水 田 水 路 の 魚 たちはほとんどが 死 に 追 いやられ ました 死 んだ 魚 を 集 中 的 に 食 べたコウノト リ トキが 絶 滅 したことはあまりにも 有 名 です 日 本 の 農 業 は 農 薬 の 大 量 使 用 で 環 境 や 人 間 の 命 を 犠 牲 にしながらさらに 使 用 量 を 増 やし 1991 年 には 遂 に 世 界 一 の 農 薬 使 用 国 にな ってしまいました ( 右 図 参 照 ) イネに 発 生 する 主 な 病 害 虫 1 農 薬 の 使 用 は 田 植 機 稲 作 の 普 及 とともに 増 えてきました 農 薬 の 使 用 量 が 世 界 一 になった 最 大 の 要 因 は 田 植 機 稲 作 の 普 及 でした ( 図 参 照 ) 手 植 え 時 代 は 大 きく 育 てた 苗 を1 株 に2~3 本 植 えていました 田 植 機 は30cm 60cm 3cmのトレー ( 育 苗 箱 )で 育 てた 苗 を 田 植 機 の 爪 で 機 械 的 に 掻 きとって 植 える 機 構 であったため 苗 が 密 集 して 育 てられていないと 良 く 植 わらない 欠 点 がありました そのため 沢 山 の 種 子 がトレーにまかれる ことになり 苗 は3 枚 目 の 葉 が 半 分 伸 びた 程 度 で 停 止 してしまいます 4 月 上 中 旬 のまだ 寒 い 時 期 に 自 然 環 境 下 で 育 てると6cm 程 度 にしか 伸 びません これでは 植 えても 水 没 してしまいますから ハウスのなかで 温 度 を 上 げて 苗 を 育 てることになります ハウスのなかは 高 温 多 湿 になり 病 原 微 生 物 がはびこる 最 適 温 度 になってしまいます そのために 種 もみはもちろん 土 トレー( 育 苗 箱 ) ハウスの 全 てを 農 薬 で 殺 菌 することになり 殺 菌 剤 3~4 成 分 殺 虫 剤 1 成 分 を 使 って 苗 を 育 てる ことが 基 本 技 術 になってしまいました 田 植 機 稲 作 の 普 及 は 薬 漬 けの 苗 作 りだけでは 済 まなくなりました 小 さな 弱 々しい 苗 を1 株 に4 本 以 上 植 え 込 んでしまうために 紋 枯 れ 病 やいもち 病 高 温 障 害 低 温 障 害 などの 被 害 も 受 け 易 く なりました また 田 植 直 後 に 発 生 し 根 と 葉 を 加 害 するイネミズゾウムシ 6 月 中 旬 に 葉 を 食 害 す るイネドロオイムシ 7 月 以 降 に 飛 来 するウンカ ヨコバエ 8 月 の 出 穂 期 に 到 来 し 受 精 直 後 の もみの 汁 液 を 吸 うカメムシといった 害 虫 の 加 害 も 受 け 易 い 体 質 になってしまいました こうした 田 植 機 稲 作 の 欠 陥 を 根 本 から 改 めるのではなく 発 症 した 病 害 虫 を 全 て 農 薬 で 対 処 しよ うとしたことが 農 薬 大 国 ニッポンの 誕 生 につながってしまったのです

私 たちはこの 根 本 問 題 を 薄 まき 成 苗 移 植 に 切 り 替 え 農 薬 を 全 く 使 わなくても 病 害 虫 が 発 生 しないイネづくりを 実 現 してきました 2010 年 は 全 国 的 に 異 常 高 温 に 見 舞 われ カメムシも 大 発 生 した 年 でしたが 大 量 の 農 薬 を 使 った 慣 行 栽 培 より 農 薬 化 学 肥 料 を 使 わ なかった 私 たちの 有 機 栽 培 の 方 がカメムシの 被 害 が 少 ないという 結 果 でした こ うした 現 象 は 有 機 農 業 が 一 定 の 広 がりを 持 ってきた2 000 年 ころから 各 地 で 確 認 されてきたことです 温 湯 種 子 消 毒 器 アミミドロが 発 生, 雑 草 を 抑 制 赤 ガエルが 増 え 害 虫 抑 制 代 かき 後 3 日 以 内 に 米 ぬかな ど 散 布 水 深 7cmを 保 つ 雑 草 は 発 生 しないので 草 取 りの 必 要 はない 育 苗 本 田 イネの 病 害 虫 慣 行 栽 培 の 防 除 法 農 薬 を 使 わない 防 除 法 馬 鹿 苗 病 播 種 量 150g 以 上 2.5 葉 苗 播 種 量 50g 以 下 4.5 葉 苗 を 育 てる 苗 立 枯 病 化 学 農 薬 4 成 分 を 使 用 露 地 の 自 然 育 苗 のため 病 害 の 発 生 は 少 ない 苗 立 枯 細 菌 病 ベンレート ヘルシード ス 60 のお 湯 に 7 分 浸 澤 して 種 子 伝 染 性 病 害 虫 を 防 褐 条 病 ターナ スポルタックなど 2 除 露 地 で 自 然 出 芽 させ プール 育 苗 を 行 えば 害 虫 ムレ 苗 ~3 成 分 の 殺 菌 剤 及 び 殺 虫 の 発 生 は 全 くなく 省 力 省 資 源 の 無 農 薬 育 苗 がで シンガレセンチュウ 剤 のスミチオンで 防 除 きます イネミズゾウムシ 箱 施 用 剤 で 予 防 的 に 処 理 ( 嵐 不 熟 堆 肥 を 入 れない 4.5 葉 以 上 の 成 苗 を 移 植 ドロオイムシ プリンス 粒 剤 嵐 ダントツ 粒 不 熟 堆 肥 を 入 れない 窒 素 過 剰 にしない コブノメイガ 剤 )でカメムシ ウンカまで ハチなどの 天 敵 育 成 窒 素 過 剰 を 避 ける ニカメイチュウ 対 応 出 穂 直 前 にも 有 機 リン ネットを 張 って 育 苗 期 の 産 卵 を 避 ける イネツトムシ 剤 ネオニコチノイド 系 フ 密 植 しない 出 穂 期 の 窒 素 過 剰 を 避 ける カメムシ ィプロニル 殺 虫 剤 などを 用 クモ カエルなど 天 敵 の 多 い 豊 かな 生 態 系 の 確 立 トビイロウンカ いる クモ トンボ カエル ハチなど 豊 かな 生 態 系 を 確 立 ヒメトビウンカ 麦 の 収 穫 後 に 移 植 網 室 育 苗 窒 素 過 剰 としない いもち 病 嵐 オリゼメイトなどで 対 応 密 植 をさけ 窒 素 過 剰 としない 根 ぐされを 出 さない 紋 枯 病 1 株 植 付 本 数 を 4 本 以 下 とする 立 ち 枯 れ 細 菌 病 温 湯 処 理 による 種 子 消 毒 の 徹 底

水 稲 に 発 生 する 主 な 病 害 虫 とその 防 除 法 健 康 な 成 苗 移 植 と 野 積 みの 未 熟 堆 肥 を 入 れないこと 根 腐 されを 出 さない 土 づくりでイネミズゾウムシの 被 害 は 避 けられます 一 時 大 騒 ぎされた イネミズゾウムシで すが 4.5 葉 苗 を 植 え 根 ぐされを 起 さ なければ 全 く 問 題 に なりません 写 真 は イネミズゾウムシの 加 害 を 受 けている 1 本 植 えのコシヒカリ ですが 加 害 の 無 い 苗 と 比 べて 分 げつが 特 別 抑 えられることはありません 成 苗 稚 苗 1 箱 に150gを 播 種 して 育 てる 今 の 田 植 機 稲 作 の 苗 では 根 は 5~8 本 しか 出 ていません そのため 移 植 されてイネミズゾウムシに 根 を 加 害 されると 養 分 の 吸 収 ができなくなり 生 育 が 停 滞 します これに 有 機 物 の 分 解 で 有 機 酸 が 出 てくると 根 はさらに 痛 み 養 分 吸 収 が 全 く できず 枯 れてしまう 場 合 もあります これに 対 し 根 が30~40 本 になる 4.5 葉 の 成 苗 では 根 が 多 いために 一 部 被 害 をうけ ても 他 の 根 が 代 替 し 必 要 な 養 分 を 吸 収 し 茎 葉 も 伸 長 してきます 茎 葉 の 伸 長 は 光 合 成 量 の 拡 大 につながり 根 の 伸 長 がさらに 旺 盛 になるため 生 長 のテンポが 速 まり 被 害 を 乗 り 越 えて しまいます イネドロオイムシは 春 の 未 熟 堆 肥 の 散 布 が 最 大 の 要 因 イネドロオイムシは 過 剰 な 窒 素 吸 収 にもっとも 良 く 反 応 す る 警 告 昆 虫 です 春 先 に 投 入 された 堆 肥 が 地 温 の 高 まる 6 月 頃 から 分 解 されて 窒 素 が 放 出 された 直 後 に 急 に 肌 寒 い 曇 天 が 続 くと 光 合 成 が 抑 制 され 未 消 化 の 窒 素 が 多 くなって 葉 が 柔 らかく 垂 れ 下 ってきます これは 堆 肥 の 分 解 で 放 出 された アンモニアが 日 射 量 不 足 でアミノ 酸 に 合 成 されず 葉 の 液 胞 に 溜 まってくるためです これを 食 べてくれるのがイネドロ オイムシです 窒 素 が 過 剰 になって 垂 れ 下 がった 葉 が 食 べられれば 光 環 境 が 改 善 され いもち 病 の 発 生 を 未 然 に 防 止 してくれます 農 薬 を 散 布 して 殺 す 必 要 は 全 くありません 同 じ 働 きをしてくれる 昆 虫 に 6 月 下 旬 飛 来 のコブノメイガがいます 過 剰 に 窒 素 を 吸 収 し 垂 れ 葉 になったイネを 加 害 し 葉 をほとんど 食 べつくしてしまう 場 合 もあります この 被 害 は 出 穂 期 には 一 番 下 になる 葉 が 加 害 されるので 収 量 にはあまり 悪 影 響 はなく 逆 に 受 光 体 勢 が 改 善 され 増 収 する 場 合 もあります しかし このまま 水 田 で 変 態 を 繰 り 返 されては 被 害 が 大 きくなりますので 窒 素 過 剰 のイネにしないことをモットーに 極 力 農 薬 を 使 わないイ ネづくりに 努 めましょう

斑 点 米 の 原 因 害 虫 カメムシの 防 除 は 生 物 の 多 様 性 を 育 む 有 機 栽 培 が 最 も 優 れています 1 カメムシの 種 類 と 生 態 カメムシには 多 くの 種 類 があり 中 でも 7 月 下 旬 の 出 穂 期 から 8 月 上 旬 に 水 田 に 侵 入 し 乳 熟 期 にかけて 籾 を 加 害 し 斑 点 米 を 発 生 させます 牧 草 地 や 畦 畔 のイネ 科 雑 草 で 過 ごし 山 間 地 や 管 理 の 不 徹 底 な 畦 畔 から 一 番 早 く 出 穂 したイネに 侵 入 し 籾 に 蓄 積 されるアミド 態 のアミノ 酸 を 含 んだ 窒 素 化 合 物 を 好 んで 吸 収 します アカスジカスミカメムシ クモヘリカメムシ( 成 虫 ) シラホシカメムシ 画 像 データは 福 岡 防 除 所 ホームページより 引 用 http//wwwjppn.ne.jp//fukuoka/boujyo/futuu/ ホソハリカメムシ こうしたことから 連 休 に 田 植 えし 穂 肥 実 肥 を 投 入 した 窒 素 過 剰 のイネで 7 月 下 旬 から 8 月 上 旬 に 穂 の 出 たイネに 飛 来 し モミに 蓄 積 される 乳 液 状 のデンプンをもみの 隙 間 に 口 吻 を 差 し 込 んで 吸 い 取 ってしまいます 吸 引 されたお 米 は 茶 褐 色 の 斑 点 が 出 て 品 質 を 悪 化 させます 4~5 年 前 から 異 常 高 温 の 影 響 で 7 月 下 旬 に 加 害 する 第 1 世 代 のカメム シだけでなく 第 2 世 代 が 9 月 上 旬 に 割 れ 籾 となったイネを 加 害 するケースが 増 えてきま した とくに 農 薬 を 散 布 し クモなどの 益 虫 が 死 滅 した 慣 行 水 田 で 被 害 が 増 えています 2 農 法 別 のカメムシの 被 害 実 態 日 本 は 高 温 多 湿 の 風 土 = 病 害 虫 が 多 発 = 農 薬 の 使 用 は 不 可 欠 という 神 話 がまだ 広 く 流 布 していますが 事 実 は 逆 で 農 薬 を 使 用 しない 有 機 栽 培 は 一 番 カメムシの 被 害 が 少 なく 農 薬 を 多 く 使 う 慣 行 栽 培 や 農 薬 化 学 肥 料 の 使 用 量 を 半 減 した 特 別 栽 培 です カ メムシ 被 害 の 多 かった 平 成 17 年 産 米 コシヒカリの 栃 木 県 北 部 の 検 査 結 果 は 以 下 の 通 りで した また 平 成 18 年 も 同 様 の 傾 向 でした 平 成 17 年 産 米 の 農 法 別 カメムシ 被 害 率 ( 検 査 機 関 ( 有 ) 日 本 の 稲 作 を 守 る 会 ) 有 機 特 栽 慣 行 合 計 総 検 査 数 量 ( 袋 ) 581 2,548 12,621 15,750 1 等 米 数 量 (%) 581(100%) 2,306(90.5%) 12,159(96.3%) 14,206(90.2) カメムシ 被 害 袋 数 (%) 0 115(4.5) 210(1.7) 325(2.0%) 注 大 田 原 市 塩 谷 町 さくら 市 品 種 コシヒカリ 有 機 は 転 換 期 間 中 を 含 む 平 成 18 年 度 産 米 の 農 法 別 カメムシ 被 害 率 ( 検 査 機 関 ( 有 ) 日 本 の 稲 作 を 守 る 会 ) 有 機 特 栽 慣 行 合 計 総 検 査 数 量 ( 袋 ) 1,534 1,775 10,109 13,418 1 等 米 数 量 (%) 1,452(94.7) 1,591(89.6) 10,095(99.9) 13,138(97,9) カメムシ 被 害 袋 数 (%) 0(0) 146(8.2) 10 (0.1) 156(1.1) 注 大 田 原 市 塩 谷 町 さくら 市 品 種 コシヒカリ 有 機 は 転 換 期 間 中 を 含 む

山 形 県 南 陽 市 のおきたま 産 直 センターが 集 荷 した 平 成 17 年 産 コシヒカリは1 等 級 落 ちの95%がカメムシの 被 害 であり 有 機 栽 培 の 水 田 では 堆 肥 を 多 投 した 酪 農 家 の 水 田 に 発 生 が 集 中 しました 農 法 別 の 1 等 米 比 率 は 以 下 のとおりでした 平 成 17 年 産 米 の 農 法 別 等 級 比 率 ( 検 査 機 関 ( 農 )おきたま 産 直 センター) 有 機 特 栽 慣 行 合 計 総 検 査 数 量 ( 袋 ) 4,991 15,783 235 21,009 1 等 米 数 量 (%) 4,675(93.7%) 15,541(98.5%) 70(29.8%) 20,286(96.5) 注 品 種 コシヒカリ 有 機 は 転 換 期 間 中 を 含 む 平 成 22 年 産 栃 木 県 産 有 機 米 の 穀 物 検 査 結 果 (12 月 31 日 現 在 ( 有 ) 日 本 の 稲 作 を 守 る 会 ) 平 成 22 年 は 異 常 な 高 温 にみまわれ カメムシの 世 代 交 代 がすすんで 被 害 も 多 く 出 ましたが 有 機 栽 培 はもっとも 被 害 が 少 なく 慣 行 栽 培 の 被 害 がもっとも 多 くなりました ( 有 ) 日 本 の 稲 作 を 守 る 会 取 り 扱 い 分 単 位 30Kg 袋 有 機 米 慣 行 米 特 裁 全 数 栃 木 県 全 検 査 数 量 3,118 17,096 3,486 23,700 1090t 2,538 13,791 3,054 19,383 748t 一 等 米 81.4% 80.7% 87.6% 81 8% 72.1 二 等 米 以 下 格 付 け 理 由 580 3,305 432 4,317 342t 18.6% 19.3% 12.4% 18.2% 27.9 心 白 腹 白 29 315 0 344 5(0.9)% 9.5(1.8)% 0(0)% 8(1.5)% 整 粒 不 足 84 868 300 1252 14.5(2.7)% 26.3(5.1)% 69.4(8.6)% 29.0(5.3)% 着 色 粒 20 1932 132 2084 (カメムシ) 3.4(0.6)% 58.5(11.3)% 30.6(3.8)% 48.3(8.8)% 充 実 度 486 20 0 506 83.8(15.6)% 0.1% 0% 11.7 注 穀 物 検 査 前 に 色 彩 選 別 機 にかけ 1 等 米 比 率 を 高 める 農 家 もおりますので この 検 査 結 果 が 圃 場 の 被 害 状 況 を 正 確 に 反 映 しているわけではありません しかし 有 機 栽 培 がもっとも 被 害 が 少 なく ついで 特 別 栽 培 慣 行 栽 培 の 順 に 多 い 傾 向 にあることは 間 違 いありません 3 有 機 栽 培 で 加 害 が 少 なくなる 理 由 (1) 有 機 栽 培 ではアミド 態 のアミノ 酸 が 少 ない では なぜ 有 機 栽 培 ではカメムシの 被 害 が 少 なくなるのでしょうか 第 1の 理 由 はカ メムシはウンカなどと 同 じく 汁 液 吸 収 昆 虫 であることから 窒 素 過 剰 のイネを 好 んで 加 害 することです 特 に 化 学 肥 料 で 穂 肥 実 肥 と 投 入 したイネは 窒 素 の 過 剰 吸 収 がおき アスパラギンなどのアミド 態 窒 素 が 籾 に 転 流 し 蓄 積 します この 成 分 は 人 間 には 苦 味 成 分 として 感 知 されますが カメムシにとっては 大 変 栄 養 価 に 富 んだ 食 材 です 7 月 下 旬 に 出 穂 となった 化 学 肥 料 で 育 てた 早 生 のイネが 一 番 大 きな 被 害 を 受 けることになりま す この 点 未 熟 堆 肥 を 使 わない 本 物 の 有 機 栽 培 では 養 分 吸 収 の 主 力 がアミノ 酸 吸 収 に なりますから 無 機 窒 素 のアミノ 酸 合 成 過 程 で 生 成 されるアミド 態 窒 素 が 少 なくなりま す このようなお 米 はウンカやカメムシにはけっして 美 味 しい 食 材 ではありませんので 加 害 が 少 なくなります つまり 自 然 界 には 味 覚 を 通 した 棲 み 分 けが 存 在 していると 言 え ます こうしたことから 有 機 栽 培 のお 米 には 比 較 的 被 害 が 及 ばない 傾 向 があります

(2) 耕 種 的 防 除 法 を 徹 底 している 有 機 栽 培 第 2の 理 由 は 有 機 栽 培 ではカメムシの 発 生 する 7 月 下 旬 から 8 月 上 旬 を 避 け 8 月 中 旬 に 穂 を 出 すように 栽 培 していることです また 普 段 から 畦 畔 の 雑 草 を 刈 り 払 い 越 冬 場 所 をつくらないようにして 7 月 下 旬 から 8 月 下 旬 は 逆 に 刈 り 払 いをせず 主 食 で ある 禾 本 科 の 雑 草 にカメムシを 寄 せ 付 け イネに 被 害 を 及 ぼさないようにそっとしてお きます (3) 生 物 多 様 性 管 理 IBM による 異 常 発 生 の 防 止 第 3の 理 由 これがもっ とも 大 きな 要 因 です 有 機 栽 培 では コメヌカを 主 体 にした 発 酵 肥 料 を 使 用 し ミジンコやユスリカ イト ミミズなどの 餌 生 物 が 発 生 し 中 干 しも 遅 くしてク モやカエルの 生 息 数 を 増 やす 管 理 をしています 2 年 間 にわたる 公 的 機 えさ 動 物 (ただの 虫 ではない) ユスリカ 成 虫 ミジンコ 生 物 の 多 様 性 によって 抑 制 される 水 稲 害 虫 米 ぬかの 投 入 で イトミミズ ユ スリカ 類 等 の 餌 動 物 が 増 加 する ユスリカ 幼 虫 関 の 有 機 圃 場 における 生 き 物 調 査 の 結 果 害 虫 が 水 田 に 飛 来 する7 月 下 旬 から8 月 下 旬 には 有 機 水 田 の 生 態 系 がほぼ 完 成 し 農 薬 散 布 を 行 う 慣 行 水 田 より 害 虫 が 少 なくなると いう 結 果 になりました 特 にアマガエルなどは 天 敵 となってカメムシを 食 べますので ほとんど 被 害 がなく なります 右 図 は2008 年 に 岩 渕 成 紀 (NPO 法 人 田 んぼ) 田 中 伸 一 ( 農 村 環 境 整 備 センター) 山 本 優 ( 環 境 科 学 株 式 会 社 ) 氏 等 の 行 なった 調 査 結 果 ですが 水 田 に 生 息 するアマガ エルの 捕 食 した 昆 虫 類 の58%がカスミカメムシであったという 調 査 結 果 でした 農 薬 を 使 わないことで カエルやクモ 赤 とんぼなどの 天 敵 を 中 心 に 多 くの 生 きもの が 田 んぼに 住 むことになり それが 害 虫 の 異 常 発 生 を 抑 制 していると 考 えています 7 月 下 旬 ~8 月 下 旬 の 有 機 水 田 は 貫 行 水 田 より 警 告 昆 虫 ( 害 虫 )が 少 ない 藻 類 アミミドロ 害 虫 カメムシ ツマク ロヨコハ イ 虫 を 食 べる 天 敵 ナカ コカ ネク モ アマカ エル 天 敵 類 が 生 息 しやすい 畦 畔 管 理 アキアカネ イネ 6 月 中 旬 から7 月 中 旬 に 中 干 しを 延 期 しないとカエルと 赤 とんぼは 増 えない 500 農 法 別 株 あ た り 個 体 数 (7 ~ 8 月 合 計 ) 400 300 200 4100 生 の 堆 肥 や 畦 畔 の 管 理 を 徹 底 しない と 有 機 0 栽 培 でも 被 害 は 出 る 有 機 栽 TY 培 圃 場 貫 行 栽 培 TK圃 場 クモ 類 ヒ メ ト ビ ウ ン カ ツ マ グ ロ ヨ コ バ エ イ ナ ズ マ ヨ コ バ エ ところが 有 機 栽 培 であっても 収 穫 後 に 畦 畔 調 査 時 期 2009 年 7 月 下 旬 ~8 月 下 旬 場 所 : 栃 木 県 野 木 町 上 三 川 町 塩 谷 町 大 田 原 市 調 査 機 関 独 法

が 雑 草 で 覆 われ 伸 び 放 題 になっている 圃 場 や 堆 肥 を 多 投 した 水 田 ではイネミズゾウム シやドロオイムシ カメムシなどの 被 害 が 多 くなります 有 機 栽 培 における 畦 畔 の 草 刈 は 極 めて 重 要 な 圃 場 の 生 態 管 理 であって 単 なる 景 観 維 持 といったものではありません 7 月 上 旬 までにはカエルの 上 陸 が 終 わりますので 中 干 しの 始 まる 7 月 中 旬 にカエルな どへ 危 害 を 与 えないように 気 をつけながら 刈 り 払 いを 行 い 7 月 下 旬 から 8 月 上 旬 の 間 は 畦 畔 の 草 刈 を 実 施 しないことが 重 要 です カメムシの 主 食 はイネ 科 の 雑 草 ですから 草 刈 によって 主 食 を 奪 われたカメムシは 水 田 に 移 動 し 被 害 をひどくさせてしまいます 第 1 世 代 が 産 卵 する 8 月 中 旬 の 旧 盆 直 前 にもう 一 度 刈 り 払 いを 行 い 第 2 世 代 の 密 度 を 下 げること 9 月 上 旬 割 れ 籾 の 発 生 する 前 と 収 穫 後 にも 刈 り 払 いを 行 って 越 冬 成 虫 を 残 さないようにします 特 に 宮 崎 県 など 早 場 米 地 帯 では 収 穫 が 8 月 上 旬 に 終 了 する ことから 収 穫 後 に 雑 草 の 生 長 が 旺 盛 で そのまま 放 置 すると 畦 畔 が 格 好 の 越 冬 場 所 に なり カメムシの 被 害 が 多 くなるので 注 意 が 必 要 です 4 草 刈 労 働 に 直 接 支 払 を 行 い 農 薬 によるカメムシ 防 除 をなくしましょう 4 月 1 回 目 代 かき 前 5 月 下 旬 2 回 目 代 かき 前 6 月 中 旬 ヒメトビウンカの 飛 来 前 7 月 中 旬 カメムシ 飛 来 前 8 月 上 旬 カメムシ 第 2 世 代 発 生 前 9 月 中 旬 収 穫 前 10 月 中 旬 収 穫 後 年 間 7 回 の 草 刈 がカメムシ ウンカの 防 除 のために 必 要 で この 労 力 が 有 機 栽 培 では 大 きなウエイトを 占 めることになります 特 別 栽 培 や 慣 行 栽 培 では 草 刈 労 力 を 軽 減 するために 除 草 剤 が 散 布 され 美 しい 農 村 の 景 観 も 台 無 しになっています この 畦 畔 草 刈 は 雨 が 多 く 棚 田 の 多 い 日 本 では 国 土 維 持 生 物 多 様 性 の 保 全 という 重 要 な 役 割 を 果 たしています 一 日 も 早 く 直 接 支 払 を 行 って 無 償 労 働 を 強 いている 農 家 の 経 済 的 負 担 を 軽 減 すべきです 平 坦 地 では10a で30 分 が 慣 れた 人 の 畦 畔 草 刈 の 目 安 です 年 間 7 回 0.5 時 間 1,500 円 =5,250 円 ですから 現 在 環 境 保 全 型 農 業 直 接 支 払 10a あたり 8,000 円 のうち 5,000 分 を 畦 畔 刈 り 払 い 労 賃 としてすべての 畦 畔 草 刈 実 施 農 家 に 支 給 し 薬 剤 散 布 によるカメムシ 防 除 をしないよう 要 請 してほしいものです 5 カメムシ 被 害 が 発 生 した 場 合 でも 慌 てない 対 策 を 整 備 しましょう カメムシの 被 害 が 発 生 しても 現 在 は 慌 てる 必 要 は 全 くありません 穀 物 検 査 の 前 に 色 彩 選 別 機 にかけて 被 害 粒 を 弾 き 飛 ばす 方 法 があります 各 行 政 区 で 1 か 所 委 託 作 業 を 依 頼 すれば 現 状 でも 十 分 対 応 できるほど 生 産 者 が 色 彩 選 別 機 を 保 有 しています 2 等 米 以 外 は 流 通 しないという 現 状 がありますから 2 3 等 になりそうなお 米 を 色 彩 選 別 機 に 掛 け 1 等 米 にして 販 売 するのが 得 策 です 2 等 米 で60kgあたり 500 円 3 等 米 では2~3 回 通 す 必 要 がありますから 1,000 円 ~1,500 円 の 経 費 が 必 要 になります 等 級 間 の 価 格 差 内 で 収 まる 経 費 負 担 です なによりもこれでいつ 発 生 するか 解 らないまま 箱 施 用 しているネオニコチ 系 農 薬 やフ ィプロニル 農 薬 そしてラジコンヘリを 使 って 散 布 する 危 険 な 農 薬 を 中 止 できれば 日 本 の 稲 作 農 業 はもっと 多 くの 市 民 から 支 持 されることになります 環 境 直 接 支 払 を 定 着 させる ためにもこうした 取 り 組 みがとても 大 事 になると 思 います 有 人 ヘリ 全 盛 の 時 代 に カメムシの 常 襲 地 帯 にコシヒカリより 5 日 早 く 出 穂 するヒトメ ボレを 植 え カメムシをおびき 寄 せ 収 穫 後 に 色 彩 選 別 機 にかけ 有 人 ヘリによる 農 薬 散 布 を 行 わなかった 農 協 がありました こうした 工 夫 が 評 価 される 時 代 にしたいものです

6 斑 点 米 の 検 査 基 準 をめぐって 慣 行 栽 培 では 斑 点 米 を 出 さないために 当 初 は 有 機 リン 剤 を 主 成 分 とする 農 薬 の 散 布 や 畦 畔 への 除 草 剤 散 布 が 行 なわれてきました ところが この 有 機 リン 剤 散 布 が 人 体 に 与 える 影 響 が 問 題 視 されたこと から 2002 年 以 降 ネオニコチノイド 系 の 殺 虫 剤 であるダントツ(クロチアニジン)が 散 布 される ようになってミツバチの 大 量 死 が 岩 手 県 や 山 形 県 で 発 生 し 養 蜂 家 から 損 害 賠 償 を 求 められる 事 態 にな り 稲 作 農 家 からも 異 常 なカメムシ 防 除 を 強 いている 米 穀 検 査 制 度 に 問 題 があるとしてその 見 直 しをも とめる 意 見 書 が 出 されるようになってきました 有 機 農 業 の 推 進 を 行 なっている 当 会 では 農 薬 を 全 く 使 用 せずにカメムシの 被 害 を 避 ける 技 術 を 実 践 的 に 確 立 してきました この 問 題 の 抜 本 的 解 決 の 道 はこうした 無 農 薬 栽 培 技 術 の 普 及 であると 考 えてい ます 農 業 者 はもちろん 物 づくりに 携 わる 全 ての 人 はその 生 産 物 に 誇 りを 持 っています 品 質 の 向 上 に 向 け 日 々 努 力 をしてきました その 努 力 が 日 本 の 農 業 現 場 では 農 薬 による 品 質 向 上 技 術 にあまりにも 偏 り 過 ぎていたことに 問 題 があったと 言 えます 健 康 を 支 える 食 べ 物 の 生 産 であるだけに その 安 全 性 に 最 もこだわった 栽 培 技 術 を 身 に 付 けることが 要 請 され それはほぼ 完 成 の 域 にきています むしろ 農 薬 を 使 わない 方 がカメムシの 防 除 になるという 事 実 があることを 理 解 していただき 農 薬 を 使 わないか らカメムシ 被 害 はあって 当 然 とする 考 え 方 を 改 める 必 要 があると 考 えています 以 上 のような 基 本 的 視 点 から 米 穀 検 査 規 格 を 見 た 場 合 国 産 玄 米 に 限 って 斑 点 米 混 入 率 が~0.1 1 等 米 0.2~0.3 2 等 米 0.4~0.7 3 等 米 0.7~ 規 格 外 という4 段 階 の 基 準 を 置 けている 現 状 は 生 産 者 の 技 術 向 上 をめざした 自 主 検 査 という 視 点 で 見 ても 細 か 過 ぎます 玄 米 食 が 増 えている 現 状 では 玄 米 のまま1~2 等 とも 色 彩 選 別 機 に 掛 けて 出 荷 しており 区 分 の 必 然 性 はなくな っています 3 等 米 は 玄 米 での 出 荷 は 不 可 能 で 白 米 にしてから 色 彩 選 別 機 に 掛 けて 出 荷 しています こうした 実 態 を 踏 まえ 1 2 等 は 合 体 し1 等 に, 現 行 の3 等 米 は2 等 米 に そして 規 格 外 の 3 段 階 に 改 め 農 薬 散 布 をせずに 検 査 前 に 色 彩 選 別 機 にかけて 除 去 することを 奨 励 すべきであると 考 えます 同 時 に 輸 入 玄 米 についても 現 行 の0.7 未 満 で 合 格 0.7 以 上 で 不 合 格 の2 段 階 としている 不 平 等 な 規 格 を 改 め 国 産 玄 米 と 同 じ 基 準 にすべきであると 考 えます もっとひどい 事 例 が 麦 の 検 査 基 準 にあります アカカビ 病 の 被 害 粒 混 入 率 です 平 成 14 年 に 従 来 0.1であったものが0.04に 改 訂 され 現 場 の 検 査 員 には0.0と 伝 えられていることから 発 生 ゼ ロでないと 食 用 として 供 給 してはならないことになり 価 格 は 半 値 以 下 になってしまいます そのために 慣 行 栽 培 農 家 は 高 価 な 防 除 機 を 購 入 し 防 除 を 行 なわざるを 得 なくなっています 特 に 小 麦 の 主 産 地 であ る 北 海 道 では 除 草 剤 雪 腐 病 防 除 剤 節 間 伸 長 抑 制 剤 アカカビ 防 除 剤 4~5 回 と 農 薬 漬 けの 麦 つく りが 推 進 され 規 定 どおり 防 除 しない 麦 は 引 き 取 らないという 異 常 な 状 態 が 続 いています アカカビ 病 の 発 生 を 防 止 する 栽 培 法 を 普 及 するとともに 被 害 粒 混 入 率 を0.1に 戻 し 製 粉 会 社 で のDON 検 査 を 徹 底 する 方 向 に 改 めるべきと 考 えています 環 境 創 造 型 農 業 技 術 シリーズ 発 行 年 月 日 2011 年 2 月 20 日 第 1 版 発 行 ;2012 年 2 月 10 日 改 訂 2013 年 5 月 10 日 改 訂 発 行 NPO 法 人 民 間 稲 作 研 究 所 329-0526 栃 木 県 河 内 郡 上 三 川 町 鞘 堂 72 電 話 /FAX 0285-53-1133