観 光 創 造 都 市 国 際 戦 略 特 別 委 員 会 行 政 視 察 概 要 1 視 察 月 日 平 成 24 年 12 月 26 日 ( 水 )~12 月 27 日 ( 木 ) 2 視 察 先 及 び 視 察 事 項 (1) 社 団 法 人 那 覇 市 観 光 協 会 ( 沖 縄 県 那 覇 市 ) 那 覇 市 における 観 光 振 興 について (2) 一 般 社 団 法 人 沖 縄 観 光 の 未 来 を 考 える 会 ( 沖 縄 県 那 覇 市 ) アクションプラン2020 における 取 り 組 みについて (3) 財 団 法 人 沖 縄 観 光 コンベンションビューロー( 沖 縄 県 那 覇 市 ) ビジットおきなわ 計 画 に 基 づく 取 り 組 みについて 3 視 察 委 員 委 員 中 島 光 徳 同 仁 田 昌 寿 - 1 -
視 察 概 要 1 視 察 先 社 団 法 人 那 覇 市 観 光 協 会 ( 沖 縄 県 那 覇 市 ) 2 視 察 月 日 12 月 26 日 ( 水 ) 3 対 応 者 事 務 局 次 長 ( 受 け 入 れ 挨 拶 説 明 ) 那 覇 市 経 済 観 光 部 観 光 課 観 光 コンベンション 振 興 グループ 副 参 事 ( 説 明 ) 4 視 察 内 容 (1) 那 覇 市 における 観 光 振 興 について ア 那 覇 ハーリー 那 覇 ハーリーは 毎 年 5 月 のゴールデンウイーク 期 間 中 に3 日 間 の 日 程 で 開 催 される 祭 りで 本 土 復 帰 記 念 事 業 として 昭 和 50 年 に 開 催 された 沖 縄 海 洋 博 を 機 会 に 復 活 し 平 成 24 年 5 月 に 第 38 回 目 が 那 覇 港 で 実 施 された ハーリー とは 豊 漁 や 海 の 安 全 を 願 って 行 う 祭 りのことで ハーリー 舟 で 競 漕 を 行 う 沖 縄 で 行 われる ハーリー 行 事 の 中 でも 那 覇 ハーリーは 最 大 規 模 の 祭 りである ハ ーリー 競 漕 のほかにも お 笑 いステージやライブ 相 撲 大 会 打 ち 上 げ 花 火 など さまざまなイベントを 催 している イ 那 覇 大 綱 挽 (おおつなひき)まつり 那 覇 大 綱 挽 まつりは 毎 年 10 月 の 体 育 の 日 を 含 む 土 日 月 の 3 日 間 で 開 催 される 祭 りで 初 日 は 那 覇 市 の 中 心 部 に 位 置 する 国 際 通 りにおいて 各 種 サークル 地 域 団 体 伝 統 芸 能 保 存 会 による 市 民 演 芸 民 俗 伝 統 芸 能 パレード が 催 され およそ50 団 体 が 華 麗 な 演 舞 を 繰 り 広 げる 二 日 目 は 勇 壮 な 旗 頭 行 列 が 国 際 通 りを 練 り 歩 き ギネス 認 定 を 受 けた 世 界 一 の 大 綱 挽 が 国 道 58 号 線 久 茂 地 交 差 点 を 中 心 に 盛 大 に 行 われる また 奥 武 山 公 園 において 那 覇 大 綱 挽 まつりRBC 市 民 フェスティバル が3 日 間 を 通 して 行 われ 打 ち 上 げ 花 火 ステージライブ カラオケグランプリなど さまざ まなイベントが 開 催 される - 2 -
ウ NAHAマラソン NAHAマラソンは 国 内 最 大 規 模 の 市 民 マラソンである 那 覇 市 と 米 国 ハワイ 州 ホノルル 市 の 姉 妹 都 市 締 結 25 年 を 記 念 し 昭 和 60 年 に 太 陽 と 海 とジョガーの 祭 典 としてスタートした マラ ソンコースは 平 和 祈 念 公 園 を 中 心 とする 那 覇 市 南 風 原 町 八 重 瀬 町 糸 満 市 豊 見 城 市 の 南 部 5 市 町 を 通 る42.195キロのコースで 参 加 定 員 は2 万 5000 人 である エ 那 覇 まちまーい まちまーい とは 沖 縄 の 方 言 で 町 を 散 策 散 歩 する とい う 意 味 で 地 元 ガイドと 観 光 客 が 那 覇 の 町 を 歩 いて 今 までとは 違 う 角 度 から 那 覇 を 見 て 楽 しんでもらおうという 企 画 である 那 覇 まちまーい は 観 光 客 に 地 元 の 魅 力 を 余 すところなく 伝 えようということを 目 的 としており これまでにない 新 しい 町 歩 き コースを 策 定 し 参 加 しやすさ 定 時 出 発 をキーワードに 那 覇 市 内 に 広 く 展 開 していきたいと 考 えている 那 覇 まちまーい はテ ーマ ターゲット 別 にさまざまなコースをそろえ 初 めての 観 光 客 もリピーターの 方 も 楽 しめる 首 里 城 コース 地 元 の 人 でも 新 鮮 な 感 動 を 覚 える 若 狭 や 泊 コースなど バラエティあふれる 内 容 となって いる オ 外 国 人 観 光 客 受 入 サポート 事 業 外 国 人 観 光 客 がより 快 適 に 市 内 観 光 ができるよう 主 にソフト 面 での 受 け 入 れ 体 制 の 整 備 を 行 っている ( 主 な 内 容 ) 外 国 人 観 光 客 への 対 応 を 目 的 とした 語 学 講 習 の 開 催 サポート 要 員 派 遣 ( 語 学 指 導 多 言 語 表 示 支 援 翻 訳 通 訳 等 ) 臨 時 観 光 案 内 所 のサポート マップ 指 差 し 会 話 集 外 国 人 観 光 客 接 客 マニュアルの 提 供 カ 質 疑 概 要 Q 那 覇 大 綱 挽 まつりの 観 光 客 の 見 込 み 数 及 び 参 加 人 数 はどのくら いか A 観 光 客 の 見 込 み 数 は 約 27 万 人 参 加 人 数 は 約 8000 人 である 大 綱 挽 は 重 さ43トン 長 さ1 0 0メートルの 綱 (ギネス 認 定 ) を 使 用 して 約 4000 人 対 4000 千 人 で 綱 を 引 き 合 い 国 道 48 号 線 を 通 行 どめにして 行 う 勝 敗 は ほとんどが 引 き 分 けとなる - 3 -
Q NAHAマラソンの 課 題 は 何 か A 福 岡 国 際 マラソンと 日 程 が 重 なるため 日 程 変 更 を 検 討 してい ることと 参 加 者 数 の 拡 大 である 警 察 からは 安 全 確 保 のため2 万 5000 人 が 限 界 と 指 導 されているが 市 長 からも 要 請 を 受 けてお り 警 備 上 の 問 題 を 解 決 し 参 加 者 数 を3 万 人 にしたいと 考 えて いる Q NAHAマラソンの 招 待 選 手 にはどのような 方 がいるのか A プロゴルファーの 宮 里 藍 選 手 ほか プロスポーツ 選 手 をスター ターとしてお 呼 びしている Q 那 覇 まちまーい の 事 業 の 特 徴 は 何 か A まちまーい とは 沖 縄 の 方 言 で 町 を 散 策 散 歩 する という 意 味 であるが 3 回 以 上 沖 縄 を 訪 れている 観 光 客 などをタ ーゲットとして その 地 域 をより 掘 り 下 げた 内 容 で 観 光 ガイド をつけて 毎 日 実 施 している 一 般 観 光 客 向 けと 修 学 旅 行 者 向 けの コースがあり 修 学 旅 行 者 向 けの 内 容 は 平 和 学 習 を 含 めており 現 在 は 年 間 1550 名 の 予 約 がある この 事 業 は 沖 縄 の 大 学 生 ボラ ンティアと 一 緒 に 取 り 組 んでいる Q プロ 野 球 などのキャンプを 誘 致 しているが 経 済 効 果 はどうか A 平 成 24 年 は15 億 円 から18 億 円 の 経 済 効 果 があった 平 成 25 年 は2 月 に 行 われる 読 売 巨 人 軍 のキャンプを 含 め 18 億 円 から20 億 円 の 経 済 効 果 を 目 指 して 取 り 組 んでいる Q 観 光 客 数 の 推 移 はどうか A 沖 縄 県 の 観 光 客 数 は 年 間 を 通 して 毎 月 平 均 40 万 人 から50 万 人 となっている 平 成 23 年 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 も 大 きく 観 光 客 数 も 減 少 したが 平 成 24 年 は 前 年 比 1 0 9%となり 平 成 19 年 レベルの 数 字 まで 戻 ってきている 沖 縄 は 冬 場 の 観 光 客 は 高 齢 者 が 多 く 若 い 人 や 家 族 連 れに 来 てもらうような 取 り 組 み が 課 題 となっている Q 那 覇 市 全 体 の 観 光 事 業 による 経 済 効 果 は 把 握 できているか A イベントの 種 類 によっては 経 済 効 果 の 算 出 ができていないの で 課 題 となっている Q 予 算 規 模 はどのくらいか A 沖 縄 県 の 一 般 財 源 の 予 算 規 模 は3600 億 円 程 度 である 県 では 10 年 後 には 観 光 客 数 1000 万 人 それによる 経 済 効 果 1 兆 円 を 目 標 にしている - 4 -
Q 沖 縄 観 光 の 課 題 は 何 か A 沖 縄 の 方 言 を 使 える 人 が 減 っていることなども 課 題 と 考 えてい る 教 育 委 員 会 では 平 成 25 年 から 学 校 の 授 業 で 沖 縄 口 (ウチ ナーグチ)を 教 える 取 り 組 みをスタートさせる また 自 動 販 売 機 からのアナウンスも 沖 縄 口 が 流 れるように 工 夫 している Q 横 浜 観 光 に 対 するイメージ 感 想 やアドバイスなどについて A 中 華 街 みなとみらい21 地 区 赤 いくつ 号 のような 観 光 バス など 沖 縄 にないものがあると 感 じている また 横 浜 には 横 浜 に 行 った ということで 観 光 客 が 満 足 できる 都 市 のブランド 力 があると 思 う おしゃれな 町 というイメージがある (2) 委 員 所 見 那 覇 市 の 繁 華 街 である 国 際 通 りの 中 央 付 近 にある 事 務 所 で 観 光 振 興 についてさまざまなお 話 を 伺 った 那 覇 市 では 年 間 を 通 して 計 画 的 に 大 型 イベントが 行 われ 毎 年 多 くの 観 光 客 が 訪 れている 大 型 イ ベントの 取 り 組 みについては 歴 史 があり この 地 域 ならではの 取 り 組 みが 多 いが 市 民 参 加 型 のフルマラソンであるNAHAマラソンにつ いては 今 後 横 浜 で 市 民 参 加 型 フルマラソンを 開 催 する 上 での 参 考 に なった また 沖 縄 に3 回 以 上 来 た 方 (リピーター)などをターゲッ トにした 町 歩 き 事 業 那 覇 まちまーい の 取 り 組 みは リピーターの 観 光 客 に 対 するきめの 細 かい 非 常 によい 取 り 組 みであると 感 じ 今 後 の 横 浜 における 観 光 振 興 の 取 り 組 みの 参 考 にしていきたいと 思 った ( 那 覇 市 観 光 協 会 事 務 所 にて) - 5 -
視 察 概 要 1 視 察 先 一 般 社 団 法 人 沖 縄 観 光 の 未 来 を 考 える 会 ( 沖 縄 県 那 覇 市 ) 2 視 察 月 日 12 月 26 日 ( 水 ) 3 対 応 者 代 表 理 事 ( 受 け 入 れ 挨 拶 説 明 ) 事 務 局 長 ( 説 明 ) 事 務 局 員 ( 説 明 ) 4 視 察 内 容 (1) アクションプラン2020 における 取 り 組 みについて ア 一 般 財 団 法 人 沖 縄 観 光 の 未 来 を 考 える 会 について この 法 人 は 観 光 産 業 に 携 わる 民 間 の 意 見 を 行 政 に 提 言 し 協 働 による 沖 縄 観 光 と 沖 縄 の 発 展 と 連 携 創 造 提 言 を 目 指 し 平 成 18 年 9 月 に 県 内 観 光 関 連 事 業 者 を 中 心 にして 発 足 した 団 体 で ある 平 成 22 年 に 一 般 社 団 法 人 化 され 沖 縄 の 観 光 産 業 の 未 来 は 産 官 学 民 が 一 体 となって 築 くべき という 理 念 のもと 観 光 立 県 としての 沖 縄 の 未 来 を 見 据 え 行 政 及 び 各 関 係 機 関 と 相 互 連 携 を 図 りながら 独 自 の アクションプラン を 策 定 するなど 観 光 振 興 に 関 する 有 効 な 意 見 や 提 言 を 集 約 発 信 するという 活 動 を 行 っており さまざまな 機 関 によって 構 成 されている 観 光 産 業 クラス ターの 中 心 軸 としての 役 割 を 担 っている イ アクションプラン2020 平 成 23 年 11 月 発 足 5 周 年 を 記 念 し 沖 縄 観 光 の 未 来 を 考 え るシンポジウム が 開 催 され 同 法 人 が 策 定 した アクションプラ ン2020 を 発 表 した これは 一 国 二 制 度 的 な 観 光 特 区 制 度 の 導 入 観 光 に 対 する 取 り 組 み 参 考 国 及 び 地 域 をシンガポール ニ ュージーランド ハワイ 等 とする 平 成 27 年 を 沖 縄 国 際 化 ビッ クバン 年 とする ということを 前 提 に 沖 縄 らしさを 活 かしたア ジア 随 一 の 国 際 リゾートアイランド という 沖 縄 観 光 21 世 紀 ビジ ョンと 観 光 振 興 の 戦 略 と 制 度 体 制 の 整 備 国 際 競 争 力 の 強 化 観 光 地 としての 質 と 魅 力 の 向 上 全 県 的 な 観 光 まちづくり - 6 -
環 境 共 生 型 観 光 の 実 現 緊 急 時 に 対 する 対 策 の 強 化 (リスクマ ネジメント) という6つの 観 光 戦 略 を 策 定 したものである ウ アクション 委 員 会 の 活 動 内 容 沖 縄 観 光 21 世 紀 ビジョン 及 び6つ 観 光 戦 略 を 具 体 化 するため アクション 委 員 会 を 設 置 し さまざまな 検 討 を 行 っている (ア) 沖 縄 環 境 共 生 型 観 光 推 進 アクション 委 員 会 観 光 戦 略 のうちの 一 つである 環 境 共 生 型 観 光 の 実 現 を 目 標 にした 活 動 を 行 っている 県 が 掲 げるCO₂ 削 減 目 標 数 値 を 数 値 目 標 とした 環 境 共 生 型 の 観 光 振 興 策 の 実 施 沖 縄 全 島 をスマートア イランド 化 するといった 具 体 的 な 成 果 目 標 を 打 ち 出 している (イ)ICT 観 光 推 進 アクション 委 員 会 ここ 数 年 で 急 速 に 普 及 が 進 んだタブレット 端 末 やスマートフォ ンによる 観 光 案 内 など ICT( 情 報 通 信 技 術 =Information a n d Communication Technology)を 活 用 し 沖 縄 県 を 最 先 端 ICT 観 光 地 にすることを 目 標 にしている 特 に 昨 今 の モバイル 端 末 の 普 及 や 外 国 人 観 光 客 の 増 加 を 踏 まえ フリーWi -Fi( 無 料 でインターネットに 接 続 できるアクセス ポイント) 化 を 推 進 している (ウ)インバウンドアクション 委 員 会 近 年 クルーズ 客 船 を 利 用 して 沖 縄 観 光 に 訪 れる 外 国 人 が 増 加 し ており 平 成 24 年 の 那 覇 港 へのクルーズ 客 船 寄 港 回 数 は 過 去 最 高 の67 回 となった 平 成 26 年 には 那 覇 港 泊 ふ 頭 地 区 に 旅 客 タ ーミナルビルが 完 成 する 予 定 であり インフラ 整 備 だけではなく ソフトの 面 での 外 国 人 観 光 客 の 受 け 入 れ 体 制 の 整 備 も 重 要 である 香 港 では 観 光 客 が 真 正 商 品 や 最 高 サービスを 提 供 する 販 売 店 や レストランを 政 府 観 光 局 が 認 定 する QTS 優 良 店 認 定 制 度 が 広 がりを 見 せている 沖 縄 県 においても 価 格 を 明 記 した 真 正 な 商 品 の 提 供 や 商 品 メニューに 関 する 明 確 な 表 示 外 国 人 観 光 客 の 質 問 に 対 して 迅 速 に 対 応 できる 豊 富 な 商 品 知 識 を 備 えたサービ スなど 独 自 の 優 良 店 認 定 制 度 の 検 討 などを 行 っている ( 参 考 )インバウンド= 外 国 人 旅 行 者 を 自 国 へ 誘 致 することの 意 (エ) 産 学 連 携 アクション 委 員 会 アクションプランの 実 現 や 次 なる 政 策 提 案 を 立 案 するに 当 たり 産 学 との 交 流 による 相 互 理 解 を 深 め 次 世 代 の 沖 縄 観 光 を 担 う 人 材 育 成 に 資 する 活 動 を 中 心 軸 に テーマを 絞 った 意 見 交 換 会 を 適 - 7 -
宜 開 催 している 平 成 23 年 は 今 後 の 観 光 人 材 に 求 められるも のについて 観 光 業 界 の 関 係 者 から 大 学 生 に 伝 えるというテーマ で 琉 球 大 学 と 意 見 交 換 会 を 実 施 した エ 質 疑 概 要 Q 貴 法 人 では 観 光 施 策 に 関 する 具 体 的 な 提 言 をまとめ 発 信 し ていると 伺 ったが 有 識 者 の 意 見 を 取 り 入 れるなど 政 策 化 に 関 する 工 夫 はあるか A 検 討 メンバーの 中 に 大 学 教 授 にも 入 っていただいている また 提 案 事 業 を 具 体 的 に 推 進 するため 県 へ 関 連 予 算 の 拡 大 を 提 案 し それまでの 年 間 予 算 20 億 円 から1 0 0 億 円 に 拡 大 された 我 々が 提 案 している 事 業 は 県 庁 の 中 で 作 成 された 政 策 ではなく 現 場 の 意 見 を 取 り 入 れて 作 成 したものである 我 々は これまで 行 政 の 政 策 に 現 場 の 意 見 を 反 映 させる 場 がなかったという 認 識 から 民 間 の 意 見 を 取 りまとめて 提 言 するという 活 動 を 始 めて 今 日 に 至 る また 実 現 性 のある 具 体 的 な 提 案 ができるよう 一 般 社 団 法 人 化 した Q 県 知 事 選 挙 時 の 貴 法 人 の 取 り 組 みはどうか A 我 々は 政 治 行 政 民 間 との 連 携 が 重 要 と 考 えており 県 知 事 選 挙 の 時 は 候 補 者 の 具 体 的 な 観 光 行 政 の 公 約 を 確 認 し 県 民 に 対 して 見 える 化 を 推 進 し 選 択 肢 を 示 した イデオロギーではな く 平 等 感 を 大 切 にしていく 沖 縄 県 の 税 収 の3 割 が 観 光 収 入 で あることからしても 観 光 政 策 は 特 に 大 切 であると 考 えている Q 他 県 国 等 との 連 携 などはどうか A 海 外 との 連 携 については 政 府 の 取 り 組 みでもあるが 沖 縄 国 際 航 空 物 流 ハブ 活 用 推 進 事 業 特 区 制 度 の 取 り 組 みなどがある ま た この 制 度 を 活 用 した 沖 縄 経 由 東 京 ディズニーランドの 観 光 商 品 など さまざまな 提 案 を 行 っている Q 今 後 の 取 り 組 みはどうか A 行 政 と 継 続 的 に 協 働 して 観 光 振 興 に 取 り 組 んでいくため それ ぞれの 役 割 を 明 確 にした10 年 間 の 計 画 アクションプラン 2020 を 制 定 した 特 に 産 官 学 民 が 連 携 した 取 り 組 み を 行 うことが 大 切 であると 考 えている 今 後 も 行 政 財 源 を 有 効 に 使 った 観 光 振 興 を 推 進 していくために 我 々が 独 自 で 提 案 するこ と 郷 土 愛 から 生 まれる 連 携 をしていくことが 必 要 であると 考 え ている - 8 -
(2) 委 員 所 見 県 内 の 観 光 関 連 団 体 で 組 織 する 一 般 社 団 法 人 沖 縄 観 光 の 未 来 を 考 える 会 が 沖 縄 観 光 の 振 興 に 自 ら 主 体 的 に 取 り 組 み そのための 政 策 提 案 を 独 自 に 行 っているということ 全 てに 民 間 としての 力 強 さを 感 じた 一 方 で 行 政 との 協 働 を 大 切 にしており 観 光 27 団 体 を 中 心 に 沖 縄 県 観 光 コンベンションビューローの 各 種 委 員 会 にも 加 わって いる また 継 続 的 に 事 業 を 推 進 していけるよう 独 自 にアクション プランも 策 定 している 観 光 施 策 を 行 政 任 せにするのではなく 産 官 学 民 がそれぞれ 郷 土 愛 の 精 神 で 主 体 的 な 取 り 組 む 姿 勢 は 先 進 的 であると 感 じた ( 沖 縄 観 光 の 未 来 を 考 える 会 の 方 々と) - 9 -
視 察 概 要 1 視 察 先 財 団 法 人 沖 縄 観 光 コンベンションビューロー( 沖 縄 県 那 覇 市 ) 2 視 察 月 日 12 月 27 日 ( 木 ) 3 対 応 者 企 画 総 務 部 企 画 広 報 室 長 ( 受 け 入 れ 挨 拶 説 明 ) 4 視 察 内 容 (1) ビジットおきなわ 計 画 に 基 づく 取 り 組 みについて ア ビジットおきなわ 計 画 本 計 画 は 県 の 長 期 計 画 である 沖 縄 21 世 紀 ビジョン 基 本 計 画 沖 縄 県 観 光 振 興 基 本 計 画 に 基 づき 単 年 度 ごとの 数 値 目 標 を 設 定 した 具 体 的 な 誘 客 行 動 計 画 であり 平 成 19 年 度 から 毎 年 度 策 定 しているものである 平 成 24 年 度 は 市 場 特 性 に 対 応 した 誘 客 行 動 の 展 開 離 島 観 光 の 推 進 沖 縄 観 光 ブランド 力 の 強 化 観 光 客 の 受 入 体 制 の 整 備 という4つの 戦 略 を 掲 げている 具 体 的 な 数 値 目 標 としては 入 域 観 光 客 数 6 2 0 万 人 (うち 外 国 人 観 光 客 数 45 万 人 ) 観 光 収 入 4700 億 円 ( 観 光 客 一 人 当 たり 県 内 消 費 額 7 万 5000 円 ) 平 均 滞 在 日 数 3.95 日 ( 人 泊 数 1840 万 人 泊 ) という 数 値 を 掲 げている この 計 画 に 基 づき 沖 縄 観 光 コンベンションビ ューローでもさまざまな 事 業 を 行 っている イ 財 団 法 人 沖 縄 観 光 コンベンションビューロー(OCVB) 執 行 体 制 の 強 化 を 図 ることを 目 的 とし 平 成 24 年 度 に 組 織 の 抜 本 的 改 革 と 外 部 委 員 を 有 効 活 用 する 仕 組 みを 構 築 した 特 に 事 業 の 可 視 化 に 向 けた 取 り 組 みとして 企 画 総 務 部 に 企 画 広 報 室 を 新 設 し マーケティング 機 能 の 強 化 ホームページによる 情 報 公 開 な どを 行 っている また 各 種 委 員 会 の 開 催 や 定 例 記 者 懇 談 会 の 開 催 なども 行 っている 平 成 23 年 には エコアクション21( 環 境 省 が 策 定 した 全 ての 事 業 者 が 環 境 への 取 り 組 みを 効 果 的 効 率 的 に 行 うことを 目 的 に 環 境 に 取 り 組 む 仕 組 みをつくり 取 り 組 みを 行 い それらを 継 続 的 に 改 善 し その 結 果 を 社 会 に 公 表 するための 方 法 )の 認 証 を 受 けている - 10 -
ウ 主 な 事 業 (ア) 国 内 向 け 事 業 < 国 内 需 要 安 定 化 事 業 > 春 夏 秋 冬 キャンペーン 離 島 観 光 活 性 化 促 進 事 業 新 石 垣 空 港 開 港 キャンペーン < 受 け 入 れ 対 策 事 業 > 観 光 人 材 基 礎 育 成 事 業 地 域 観 光 資 源 創 出 支 援 事 業 (イ) 海 外 向 け 事 業 戦 略 的 MICE 誘 致 促 進 事 業 沖 縄 観 光 国 際 化 ビッグバン 事 業 クルーズ 船 プロモーション 事 業 (ウ) 企 画 関 連 事 業 事 業 計 画 の 可 視 化 に 向 けた 取 り 組 み 強 化 海 外 コンテンツサポート 事 業 エ 質 疑 概 要 Q 事 業 の 企 画 や 制 作 はどのように 行 っているのか A OCVBでは 予 算 案 を 作 成 し 県 に 対 して 要 望 を 上 げる それ に 対 して 県 は 予 算 枠 を 決 定 する 平 成 25 年 度 は 1 0 0 億 円 の 予 算 要 望 を 県 に 提 出 する Q 専 門 の 委 員 会 ができる 前 はどのようにしていたのか A 賛 助 会 員 で 企 画 をまとめていた 平 成 23 年 からは 民 間 からの アイデアを 取 り 入 れ 企 画 マーケティング 含 め 現 場 の 声 を 吸 い 上 げて 県 に 提 案 している Q OCVBとしての 課 題 は 何 か A 沖 縄 県 は 年 間 1000 万 人 の 観 光 客 数 を 目 標 にしている OCVB の 職 員 1 9 1 人 のうち 正 規 職 員 が40 人 嘱 託 職 員 が1 5 1 人 とな っており 安 定 した 人 材 確 保 が 課 題 である また 現 在 の 観 光 客 数 約 6 0 0 万 人 を1000 万 人 に 拡 大 するためにも 着 地 型 観 光 戦 略 に 基 づく 具 体 的 な 事 業 を インフラ 整 備 も 含 め 早 期 に 実 施 するこ とが 必 要 と 考 えている - 11 -
(2) 委 員 所 見 財 団 法 人 沖 縄 観 光 コンベンションビューローは 多 様 化 する 旅 行 動 向 や 国 内 外 の 観 光 地 との 競 争 などに 対 応 すべく 国 内 外 に 向 けた 誘 致 宣 伝 事 業 の 展 開 受 け 入 れ 体 制 整 備 事 業 の 推 進 観 光 人 材 育 成 イ ベントの 開 催 などにより 沖 縄 県 の 観 光 産 業 の 一 層 の 活 性 化 を 図 る 取 り 組 みを 展 開 している また 目 標 である 観 光 客 1000 万 人 を 達 成 する ため 沖 縄 県 が 年 度 ごとに 策 定 する 誘 客 行 動 計 画 ビジットおきなわ 計 画 に 基 づき 県 と 一 体 となってさまざまな 誘 客 の 取 り 組 みを 実 施 していることには 力 強 さを 感 じた 横 浜 市 の 観 光 振 興 の 取 り 組 みにおいても このように 活 力 のある 民 間 と 一 体 となった 取 り 組 みが 必 要 であると 感 じた - 12 -